JP2003171837A - 混紡糸 - Google Patents
混紡糸Info
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Abstract
合体を一成分とする合成繊維と天然繊維とからなる吸湿
性に優れ、肌に優しい混紡糸を提供する。 【解決手段】 エチレン単位の含有量が25〜70モル
%であるエチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)
とポリアミド系樹脂(B)とを溶融混練して得られ、6
0℃のDMSOに対し不溶解性の成分を5〜75質量%
含有する混合物を少なくとも一成分とする合成繊維と天
然繊維とからなる混紡糸であって、該合成繊維と天然繊
維との質量混合比率は10:90〜90:10であり、
かつ該合成繊維の該不溶解性の成分は共重合体(A)成
分中に島状に分散し、該島の大きさが1nm〜300nm、
島の数は繊維断面でみて10ケ/μm2以上存在してい
る混紡糸。
Description
−ビニルアルコール系共重合体を少なくとも一成分とす
る合成繊維と天然繊維とからなる吸湿性に優れ、肌に優
しい混紡糸に関する。
ロン66等のポリアミド等の合成繊維は優れた物理的特性
および化学的特性を有しており、衣料用途のみならず広
く産業用途に使用されており、工業的に貴重な価値を有
している。しかしながら、これら合成繊維は、吸湿、吸
水性が低いため肌着、中衣、シーツ、タオル等の吸湿、
吸水性が要求される分野への進出は限定されているのが
実情である。一方、綿、絹、羊毛等の天然繊維は吸湿、
吸水性に優れ、また肌にも優しいなどの長所を有してい
るが、合成繊維に比較すると寸法安定性、防しわ、耐久
性に劣る。上記のような合成繊維と天然繊維のそれぞれ
の短所を補い長所を引き出すために、合成繊維と天然繊
維とからなる混紡糸は古くから知られている。特に綿と
ポリエステルの混紡糸は綿の吸湿、吸水性等とポリエス
テルの速乾性、洗濯堅牢性、耐光性、耐皺等が活かされ
るため、肌着、ワイシャツを中心に衣料用に広く用いら
れている。しかしながら、ポリエステルは吸湿・吸水性
が不十分であり、また肌との馴染みが不十分であった。
近年これらの問題点を改善するために、エチレン−酢酸
ビニル系共重合体のケン化物であるエチレン−ビニルア
ルコ−ル系共重合体を他の熱可塑性重合体、たとえばポ
リエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等と複合化し
繊維化することにより吸湿性、肌との馴染みを改良しよ
うとして各種の提案がなされている(特公昭56−58
46号公報、特公昭55−1372号公報等)。
において繊維表面に露出したエチレン−ビニルアルコー
ル系共重合体が部分的に軟化や微膠着を生じるため、染
色時などに温度管理を適切にしないと、膠着に伴い織編
物の風合が硬化するという課題を有しており、ジアルデ
ヒド化合物によりアセタール化処理することにより該繊
維の耐熱性を改善させる方法も提案されている。しかし
ながら、アセタール化処理は繊維形成後に別工程が必要
となるばかりか、場合によっては、染色加工時に使用で
きる染料が制限されるなどの課題を有していた。
加工時の染料選択の制限の原因となる上記のようなアセ
タール加工をすることなく、耐熱性が改善されたエチレ
ン−ビニルアルコール系共重合体を含む合成繊維と天然
繊維とからなる風合いの良好な混紡糸を提供することで
ある。
チレン単位の含有量が25〜70モル%であるエチレン
−ビニルアルコール系共重合体(A)とポリアミド系樹
脂(B)とを溶融混練して得られ、60℃のDMSOに
対し不溶解性の成分を5〜75質量%含有する混合物を
少なくとも一成分とする合成繊維と天然繊維とからなる
混紡糸であって、該合成繊維と天然繊維との質量混合比
率は10:90〜90:10であり、かつ該合成繊維の
該不溶解性の成分は共重合体(A)成分中に島状に分散
し、該島の大きさが1nm〜300nm、島の数は繊維断面
でみて10ケ/μm2以上存在していることを特徴とす
る混紡糸である。
アルコール系共重合体は、エチレン−酢酸ビニル系共重
合体のケン化物である。該共重合体に含有されるエチレ
ン単位の含有量は25〜70モル%であることが必要で
あり、好ましくは30〜55モル%である。該共重合体
のエチレン単位の含有量が70モル%を超えて高くな
る、すなわちビニルアルコール単位の含有量が低くなれ
ば、得られるポリマーの融点が低くなり、実用に満足な
耐熱性を有するものを得ることができない場合がある。
また、水酸基の減少のために親水性等の特性が低下し、
目的とする親水性を有する天然繊維ライクの風合が得ら
れにくくなる。一方、エチレン単位の含有量が25モル
%未満の場合、すなわち、ビニルアルコール単位の含有
量が75%を超えて高くなると、該共重合体の融点は高
温側にシフトし、例えば、紡糸温度として250℃以上
が要求されるようなポリエチレンテレフタレートなどの
高融点ポリマーとの複合紡糸が可能となるが、一方でエ
チレン単位の含有量が少ないために溶融紡糸性が低下す
る、紡糸延伸時での断糸が増加するなどの傾向がある。
従って、ポリエチレンテレフタレート等の高融点ポリマ
ーとの複合繊維を本発明の混紡糸に使用することを考慮
する場合、エチレン単位の含有量が30〜55モル%で
あるエチレン−ビニルアルコール系共重合体を使用する
ことが好ましい。
コール系共重合体(A)にポリアミド系樹脂(B)を3
〜45質量%の割合、好ましくは5〜40質量%の割合
で溶融混練することによって該共重合体(A)とポリア
ミド系樹脂(B)との少なくとも一部を架橋結合させる
ことが重要である。この架橋反応は、溶融混練時のみに
止まらず繊維化した後の熱処理などによっても進行する
ものであるが、架橋反応は、主にポリアミドの末端カル
ボキシル基とエチレン−ビニルアルコール系共重合体の
−OHとの反応や、ポリアミドの末端アミノ基とエチレ
ン−ビニルアルコール系共重合体のカルボキシル基との
反応等によるものと推定される。架橋は、95℃の熱水
中でも膠着しない程度に形成されている必要があり、溶
融混練時のポリアミド系樹脂(B)の分散状態によっ
て、島表面と海成分の架橋反応の反応効率が影響され、
ある範囲に分散していることが重要である。そして、本
発明においては、溶融混練して得られる混合物には、6
0℃のDMSO中で2時間加熱攪拌した場合に、不溶解
性の成分が5〜75質量%含まれていることが重要であ
る。60℃のDMSO処理によって、混合物中のエチレ
ン−ビニルアルコール系共重合体(A)は溶解し、ポリ
アミド系樹脂(B)と共重合体(A)とが架橋反応して
形成される樹脂成分および未反応のポリアミド系樹脂
(B)の両者が不溶解性の成分として確認される。本発
明において、混合物成分中の不溶解性の成分の含有量が
5質量%未満であると、スチームアイロン、あるいは洗
濯、乾燥時に繊維間の膠着や過大収縮等を生じやすい。
一方、75質量%を越えると繊維化工程性が低下し、風
合いもぬめり感が強くなり好ましくない。したがって、
7〜50質量%の不溶解性の成分の含有量であることが
好ましい。
(B)の種類は特に限定されるものでないが、例えば、
ポリカプロラミド(ナイロン6)、ポリ−ω−アミノヘ
プタン酸(ナイロン7)、ポリウンデカンアミド(ナイ
ロン11)、ポリラウリンラクタム(ナイロン12)、
ポリエチレンジアミンアジパミド(ナイロン2,6)ポ
リテトラメチレンアジパミド(ナイロン4,6)、ポリ
ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6,6)、ポリヘ
キサメチレンセバカミド(ナイロン2,10)、ポリヘ
キサメチレンドデカミド(ナイロン6,12)、ポリオ
クタメチレンアジパミド(ナイロン8,6)、ポリデカ
ノメチレンアジパミド(ナイロン10,6)、ポリドデ
カメチレンセバカミド(ナイロン10,8)、あるい
は、カプロラクタム/ラウリンラクタム共重合体(ナイ
ロン6/12)、カプロラクタム/ω−アミノノナン酸
共重合体(ナイロン6/9)、カプロラクタム/ヘキサ
メチレンアジペート共重合体(ナイロン6/6,6)、
ラウリンラクタム/ヘキサメチレンジアミンアジペート
共重合体(ナイロン12/6,6)、ヘキサメチレンジ
アミンアジペート/ヘキサメチレンジアミンセバケート
共重合体(ナイロン6,6/6,10)、エチレンジア
ミンアジペート/ヘキサメチレンジアミンアジペート共
重合体(ナイロン2,6/6,6)、カプロラクタム/
ヘキサメチレンジアミンアジペート/ヘキサメチレンジ
アミンセバケート共重合体(ナイロン6,6/6,1
0)などが挙げられる。なお、上記のナイロン表示中で
「,」の前後の数値はポリアミドを構成するジカルボン酸
成分とジアミン成分のそれぞれの炭素数を表すものであ
り、「/」は前後の数値で示されるポリアミド同士の共重
合体を表すものである。
ロン6/12の縮重合時にポリエーテルジアミン類とジ
カルボン酸(ダイマー酸など)を添加して、高分子鎖中
にポリエーテル結合を有するポリアミドとしてもよい。
また、縮合時にヘキサメチレンジアミンやラウリルアミ
ンのような脂肪族アミンやメタキシリレンジアミンやメ
チルベンジルアミンのような芳香族アミンを添加して、
ポリアミド中のカルボキシル末端基を減少させたものも
好ましい。また、例えば、メタキシリレンジアミンと全
量の80%以下のパラキシリレンジアミンを含む混合キ
シリレンジアミンと、炭素数が6〜10個のα,ω−脂
肪族ジカルボン酸とから生成された構成単位を分子鎖中
に少なくとも70モル%含有するメタキシリレン基含有
ポリアミド樹脂も有効である。これらの重合体の例とし
ては、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリ
レンセバカミド、ポリメタキシリレンスペラミドなどの
ような単独重合体、およびメタキシリレン/パラキシリ
レンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリ
レンアゼラミド共重合体、などのような共重合体、なら
びにこれらの単独重合体または共重合体の成分とヘキサ
メチレンジアミンのような脂肪族ジアミン、ピペラジン
のような脂環式ジアミン、パラ−ビス−(2−アミノエ
チル)ベンゼンのような脂肪族ジアミン、テレフタル酸
のような脂肪族ジカルボン酸、ε−カプロラクタムのよ
うなラクタム、γ−アミノヘプタン酸のようなω−アミ
ノカルボン酸、パラ−アミノメチル安息香酸のような芳
香族アミノカルボン酸等とを共重合した共重合体等が挙
げられる。上記の共重合体において、パラキシリレンジ
アミンは全キシリレンジアミンに対して80%以下であ
り、好適には75%以下である。またキシリレンジアミ
ンと脂肪族ジカルボン酸とから生成された構成単位を分
子鎖中において少なくとも70モル%以上、好適には7
5モル%以上である。また、これらのポリマーには、た
とえばナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,1
0、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,12等
の重合体、帯電防止剤、滑剤、耐ブロッキング剤、安定
剤、染料、顔料等を含有してもよい。
SC測定において、実質上吸熱結晶融解ピークを有さな
いもので、主として、脂肪族ジアミンおよび芳香族ジカ
ルボン酸の重縮合体も用いられる。脂肪族ジアミンとし
ては、たとえばヘキサメチレンジアミン、2,2,4−
トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチ
レンジアミン、ビス−(4−アミノヘキシル)−メタ
ン、2,2−ビス−(4−アミノヘキシル)−イソプロ
ピリジン、1,4−(1,3)−ジアミノシクロヘキサ
ン、1,5−ジアミノペンタン、1,4−ジアミノブタ
ン、1,3−ジアミノプロパン、および2−エチルジア
ミノブタンなどが挙げられる。これらのジアミンは、一
種またはそれ以上を同時に用いることができる。なかで
も、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタンメチ
レンジアミン、1,5−ジアミノペンタン、1,4−ジ
アミノブタン、および1,3−ジアミノプロパンが好適
に用いられる。芳香族ジカルボン酸としては、たとえば
イソフタール酸、テレフタール酸、アルキル置換イソフ
タール酸、アルキル置換テレフタール酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸などが挙
げられる。これらのジカルボン酸は、一種またはそれ以
上を同時に用いることができる。なかでも、イソフター
ル酸、テレフタール酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸などが熱成形性の面で好適
である。そして、非晶質ポリアミドとしての例として
は、ヘキサメチレンジアミン−イソフタール酸の重縮合
体、ヘキサメチレンジアミン−イソフタール酸/テレフ
タール酸の重縮合体、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミンおよび2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミン−テレフタール酸の重縮合体などが挙げ
られる。なかでもイソフタール酸/テレフタール酸のモ
ル比が60/40〜95/5、さらには、65/35〜
90/10の範囲にあるヘキサメチレンジアミン−イソ
フタール酸/テレフタール酸の重縮合体が好適である。
は2種以上用いられるが、上記樹脂(B)のうち好適な
ポリアミド系樹脂としては、ナイロン6、ナイロン6/
6,6、ナイロン6/12、メタキシリレンジアミン含
有ポリアミド、非晶質ポリアミドなどである。ナイロン
6/12における6成分と12成分の組成割合は特に制
限はないが12成分が60モル%以下、より好ましくは
50モル%以下が好ましい。
は、エチレン−ビルアルコール系共重合体(A)成分中に
不溶解性の成分が島状に分散していることが好ましく、
その島の大きさは1nm〜300nmが好ましく、より
好ましくは10nm〜200nmであり、島の数は10
ケ/μm2以上であることが好ましい。島の大きさが3
00nmを超えると繊維化工程性が不安定となる場合が
あり、目的である耐熱性が得られにくいため好ましくな
く、また、1nm未満になると耐熱性が得られにくい。
また、島数が10ケ/μm2未満になった場合、耐熱性
が得られにくい。島数の上限値は特に限定されないが、
多すぎる場合はゲル化に至り紡糸不可となりやすいの
で、好ましくは1000ケ/μm2以下、特に500ケ
/μm2以下であることが望まれる。
ニルアルコール系共重合体とポリアミド系樹脂を溶融混
練した混合物からなる単独紡糸繊維であってもよいが、
該混合物と他の熱可塑性樹脂との複合繊維とすることも
でき、特に該混合物を鞘成分とし、熱可塑性樹脂を芯成
分とする芯鞘型複合繊維にすると繊維の寸法安定性が向
上するため好ましい。芯鞘型複合繊維にする場合の芯成
分を構成する熱可塑性樹脂(C)は耐熱性、寸法安定性
等の点から、融点が150℃以上の熱可塑性樹脂である
ことが好ましく、そのような樹脂としては、例えば、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等をあげるこ
とができる。ポリエステルとしては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、フタ
ル酸、α,β−(4−カルボキシフェノキシ)エタン、
4,4'−ジカルボキシジフェニル、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸またはこれら
のエステル類、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,
4−ジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のジオールまたはこれらのエス
テル形成性誘導体とから合成されるポリエステルや、ポ
リ乳酸等のポリエステルをあげることができ、中でも構
成単位の80%以上がエチレンテレフタレート単位また
は、ブチレンテレフタレート単位であるポリエステルが
好ましい。また、かかるポリエステル中には、少量の添
加剤、蛍光増白剤、安定剤、紫外線吸収剤が含まれてい
てもよい。
ン66、ナイロン12を主成分とする脂肪族ポリアミ
ド、半芳香族ポリアミドをあげることができ、少量の第
3成分を含むポリアミドでもよい。かかるポリアミド中
には、少量の添加剤、蛍光増白剤、安定剤、紫外線吸収
剤等が含まれていてもよい。
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレ
フィン系樹脂、アクリル酸系樹脂、酢ビ系樹脂、ジエン
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリアリレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエ
ーテルエステルケトン、フッ素樹脂、半芳香族ポリエス
テルアミドが挙げられる。また、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、酸化チタン、シリカ、酸化バリュウム等の
無機物、カーボンブラック、染料や顔料等の着色剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の各種添加剤を含
んでいてもよい。さらに熱可塑性樹脂(C)としては、
上記のポリマーを単独で使用しても、それらを2種以上
ブレンドして使用しても差し支えない。
ン−ビニルアルコール系共重合体(A)、ポリアミド系
樹脂(B)の溶融混合物からなる鞘成分と融点が150
℃以上の熱可塑性樹脂(C)からなる芯成分との複合比
は前者:後者(質量比)=10:90〜90:10であ
ることが紡糸性の点から好ましい。また、複合形態は従
来公知の芯鞘型の複合形態であれば特に制限はなく、エ
チレン−ビニルアルコール系共重合体(A)の有する親
水性、および風合改良性を発現させるためには、複合繊
維の表面をエチレン−ビニルアルコール系共重合体
(A)が覆っていることが好ましい。また、本発明に用
いる合成繊維の繊維断面形状は丸断面に限定されず、偏
平断面、三角断面、中空断面、Y字断面、十字断面等の
異形断面であってもよい。風合いや膨らみ感のためには
Y字断面や十字断面が好ましい。
は、上記のような不溶解性成分の分散状態が達成された
エチレン−ビニルアルコール系共重合体を少なくとも一
成分とする繊維であれば特に限定されないが、例えば、以
下のような方法によって製造することができる。まず、
エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)とポリア
ミド系樹脂(B)をチップブレンド、あるいはチップフ
ィーダーを用いて混合し、溶融混練効果の高いスクリュ
ー構成にした二軸押出機で溶融押出し紡糸ヘッドに導入
する。この時の押し出し条件としては、温度はエチレン
−ビニルアルコール系共重合体(A)とポリアミド系樹
脂(B)の融点の高い側を基準にして融点からプラス1
0℃の範囲、滞留時間は2分〜30分の範囲で設定す
る。適切な条件を設定すれば、エチレン−ビニルアルコ
ール系共重合体(A)成分中に不溶解性成分が島状に分散
して形成され、その島の大きさが1nm〜300nmで
あり、島部の数が10ケ/μm2以上の混合物が得ら
れ、これを単独で溶融紡糸するか、別の押出機で溶融押
出した他の熱可塑性樹脂(C)と共に紡糸ヘッドに導入
し、複合繊維とすることができる。
0g/紡糸孔1mm2・分程度とすると、品質の良好な
繊維を安定して得ることができるので好ましい。また、
紡糸口金における紡糸孔の大きさや数、紡糸孔の形状な
どは、繊維の単繊維繊度、トータル繊度、断面形状など
に応じて調節することができるが、紡糸孔(単孔)の大
きさを約0.018〜0.07mm2程度にしておくの
が望ましい。引取り速度は、一旦巻き取ってから延伸処
理を行う場合、紡糸直結の一工程で紡糸延伸して巻き取
る場合、延伸を行わずに高速でそのまま巻き取る場合で
異なるが、おおよそ500m/minから6000m/minの範
囲で引き取れる。延伸は通常の乾熱延伸でも湿熱延伸で
も良く、使用するエチレン−ビニルアルコール単位が膠
着しない温度で(C)成分の延伸が可能な適正条件を選
択すればよい。
えば、綿繊維、麻繊維、羊毛繊維、絹繊維等があげら
る。これらの繊維は天然繊維であるためそれぞれ固有の
繊度と繊維長をもつステープルであり、これらの天然繊
維に合せた繊度と繊維長にエチレン−ビニルアルコール
系共重合体繊維の繊度と繊維長を適宜設定する。例えば
綿繊維を混紡する場合には、エチレン−ビニルアルコー
ル系共重合体繊維の繊度を1.7dtex前後、繊維長
を38mm前後に設定することが好ましい。また紡績性
を高めるため、スタッフィング法あるいはギヤ法等で機
械捲縮を付与して用いる方が好ましい。
0:90〜90:10に混紡する。合成繊維の混紡率が
10質量%未満であるとエチレン−ビニルアルコール系
共重合体の特徴である寸法安定性、吸湿性、肌触り、耐
光性等を得ることができない。また天然繊維の混紡比率
が10質量%未満である場合には、吸湿性、肌触り等の
天然繊維それぞれの特徴を得ることができない。好まし
くは20:80〜80:20、より好ましくは25:7
5〜60:40である。
程以前の原綿状態で混綿しても良いし、それぞれ別々の
梳綿機を通した後のスライバー状態で混綿してもよく、
またそれぞれ別別に粗紡した後に一緒に精紡して混綿し
てもよい。綿紡績、梳毛紡績の場合にはスライバー状態
で混綿することが好ましく、紡毛紡績の場合には原綿の
状態で混綿することが好ましい。
知の綿糸紡績工程、梳毛紡績工程、紡毛紡績工程、ある
いは絹糸紡績工程等で混紡され、精紡されて紡績糸とな
る。本発明の紡績糸は、単糸のまま、または撚糸されて
製織、製編されて種種の用途に用いられる。また、合成
繊維に捲縮を付与したステープルとせず、フィラメント
の状態で天然繊維と複合紡績糸を製造することも可能で
ある。例えば精紡工程において、ドラフトパートに供給
され、フロントローラーを出た天然繊維の粗糸を開繊状
態にしておき、この上にドラフトパートに供給せず、フ
ロントローラーのみを通過せしめたエチレン−ビニルア
ルコール系共重合体繊維フィラメントを重ね合わせて合
撚する方法を用いることができる。また例えば天然繊維
の紡績糸とエチレン−ビニルアルコール系共重合体繊維
フィラメントとを合撚しても得られる。
もできる。それぞれを綿染めした後に混紡糸とすること
もできるが、一旦、混紡糸とし、織編物とした後に、合
成繊維のみ、天然繊維のみ、あるいは両方を染めること
もできる。エチレン−ビニルアルコール系共重合体はス
レン染料、含金染料等で染色することができるが、ポリ
エステルとの芯鞘複合繊維とすると、より安価な分散染
料で染色することも可能となる。また本発明に用いる合
成繊維は耐湿熱性に優れ、通常のエチレン−ビニルアル
コール系共重合体からなる繊維が90℃〜100℃の湿
潤下で溶融するのに対し、100℃以上の湿熱下におい
ても溶融せず、繊維形態を保持する。したがって、例え
ば綿との混紡糸として、綿を直接染料で95℃で染色加
工する場合に105℃まで加工温度が少々ズレても、エ
チレン−ビニルアルコール系共重合体が溶融することな
く染色加工できる。綿との混紡の場合には反応染料か直
接染料を用い、羊毛や絹の場合には酸性染料を用いてそ
れぞれの天然繊維を染色加工することができる。
の吸湿性、風合いと、合成繊維の寸法安定性、エチレン
−ビニルアルコール系共重合体繊維の吸湿性と肌触りを
有し、肌着、中衣、シーツ、タオル、ワイシャツ等に用
いることができる。
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中の測定値は以下の方法により測定さ
れたものである。
微鏡(日立製作所製 H−800NA型)を用い、繊維
の断面を100,000倍に拡大して観察した。島の大
きさは、島部が鞘成分中にほぼ球形で分散しているので、
その平均直径を意味するものである。
mlに入れ、60℃×2時間加熱溶解し、処理前後の試
料質量より求めた。 複合繊維の場合:光学顕微鏡または電子顕微鏡観察によ
る繊維断面写真から、複合繊維を構成する混合物成分の
面積比率(R;但し、複合繊維断面積を1としたときの
値)を求める。次いで、繊維試料0.3gをDMSO溶
媒50mlに入れ、60℃×2時間加熱溶解処理し、処
理前後の試料質量から下記式により求めた。 (混合物成分中の)不溶解性成分の含有量(%)=
〔{処理後質量−処理前質量×(1−R)}/(処理前質
量×R)〕×100
の公定水分率を求めた。
の含有量44モル%、ケン化度99.6%、メルトイン
デックス MI=2160g、190℃、荷重5.5g
/10min)にナイロン6/12(6/12=80/2
0%)を10質量%チップブレンドし、30φ二軸押出
機、220℃にて溶融混練し鞘成分用のポリマーとし、
ポリエチレンテレフタレート([η]=0.68)を芯成
分とし、両者の複合比率を1:1とし、芯鞘型の複合紡
糸装置を用いて口金温度260℃の条件で紡糸ノズルよ
り吐出し、1,000m/分の速度で紡糸を行い、引き
続き80℃の水浴中で3.2倍に湿熱延伸し、単糸1.
7デシテックスの芯鞘型複合繊維を得た。次いで得られ
た複合繊維を13万デシテックスに集束し、スタッフィ
ング式の捲縮機で捲縮数18個/25mmの捲縮を付与
し、38mmの繊維長にカットした原綿を得た。得られ
た芯鞘型複合繊維の原綿を梳綿機を用いスライバーと
し、これと単位長さ辺りの重量が同じである綿繊維から
なるスライバーを同一練篠機に供給してスライバー混合
し、芯鞘が複合繊維と綿繊維とからなる混紡スライバー
を得た。これにダブリングとドラフトを施して均斉化し
た後、粗紡機にて単位重量0.5g/m、撚り数0.8
回/25mmの粗糸を得た。さらに精紡機にて35倍に
ドラフトし、23回/25mmに撚糸して紡出し、芯鞘
型複合繊維と綿繊維との混合比率50:50の40番手
(英式綿番手)の混紡糸を得た。この混紡糸を用いて編
物を作成し、直接染料を用いて綿繊維を染色した後、分
散染料を用いて芯鞘型複合繊維を染色した。染色物の評
価を行った結果、良好な風合、肌触り、吸湿性、寸法安
定性のものが得られた(表1)。
ように変更すること以外は実施例1と同様に繊維化、編
物の作成、染色を行い、得られた染色物を評価した。い
ずれの染色物も風合が良好であった(表1)。
ルアルコール系共重合体(A)のエチレン単位の含有量
等を表1に示すように変更すること以外は実施例1と同
様に繊維化、編物の作成、染色を行い、得られた染色物
を評価した。いずれの染色物も良好な風合いを示してい
た(表1)。
更すること以外は実施例1と同様に繊維化、編物の作
成、染色を行い、得られた染色物を評価した。ポリアミ
ド系樹脂(B)の添加量が1質量%のものは繊維化可能
であったがエチレン−ビニルアルコール系重合体(A)
の架橋反応が進行せず染色加工時に溶融して繊維の形態
を保持していなかった。含有量が70質量%のものは、
粘度増加が著しく圧損が大きいため繊維化工程性が不良
であった(表1)。
シテックス、38mmのポリエステル原綿を用い、実施
例1と同様にして筒編み地を作成したが、吸湿性の劣る
ものであった(表1)。
を作成したが、染色加工時の収縮が大きく、寸法安定性
の不足するものであった(表1)。
Claims (5)
- 【請求項1】 エチレン単位の含有量が25〜70モル
%であるエチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)
とポリアミド系樹脂(B)とを溶融混練して得られ、6
0℃のDMSOに対し不溶解性の成分を5〜75質量%
含有する混合物を少なくとも一成分とする合成繊維と天
然繊維とからなる混紡糸であって、該合成繊維と天然繊
維との質量混合比率は10:90〜90:10であり、
かつ該合成繊維の該不溶解性の成分は共重合体(A)成
分中に島状に分散し、該島の大きさが1nm〜300nm、
島の数は繊維断面でみて10ケ/μm2以上存在してい
ることを特徴とする混紡糸。 - 【請求項2】 ポリアミド系樹脂(B)がナイロン6/
12、ナイロン6及びナイロン6,6からなる群より選
ばれる少なくとも1種のポリアミド系樹脂である請求項
1に記載の混紡糸。 - 【請求項3】 合成繊維が複合繊維である請求項1また
は2に記載の混紡糸。 - 【請求項4】 合成繊維が芯鞘型複合繊維であり、該混
合物が鞘成分に配され、融点が150℃以上の熱可塑性
樹脂(C)が芯成分に配されている請求項1〜3のいず
れか1項に記載の混紡糸。 - 【請求項5】 天然繊維が綿である請求項1〜4のいず
れか1項に記載の混紡糸。
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-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001375792A patent/JP3665288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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