JPH09228142A - ろ布材用ポリアミド繊維 - Google Patents
ろ布材用ポリアミド繊維Info
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- JPH09228142A JPH09228142A JP4135796A JP4135796A JPH09228142A JP H09228142 A JPH09228142 A JP H09228142A JP 4135796 A JP4135796 A JP 4135796A JP 4135796 A JP4135796 A JP 4135796A JP H09228142 A JPH09228142 A JP H09228142A
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- polyamide fiber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、高強度、高ヤング率に加えて製紙
工程に存在する高温多湿条件下において優れた耐久性を
有するろ布材用ポリアミド繊維に関するものである。 【解決手段】 メタキシリレンジアミンとアジピン酸と
から得られるアミド結合繰り返し単位を７０モル％以上
含有するポリアミド（Ａ）を７５〜１００重量％含むポ
リアミド繊維であって、ヤング率が６００ｋｇｆ／ｍｍ
2 以上であるろ布材用ポリアミド繊維。
工程に存在する高温多湿条件下において優れた耐久性を
有するろ布材用ポリアミド繊維に関するものである。 【解決手段】 メタキシリレンジアミンとアジピン酸と
から得られるアミド結合繰り返し単位を７０モル％以上
含有するポリアミド（Ａ）を７５〜１００重量％含むポ
リアミド繊維であって、ヤング率が６００ｋｇｆ／ｍｍ
2 以上であるろ布材用ポリアミド繊維。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ろ布材用ポリアミ
ド繊維に関し、詳しくは高強度、高ヤング率であり、更
に製紙工程に存在する高温多湿条件下においても優れた
耐久性を有するろ布材用ポリアミド繊維に関するもので
ある。
ド繊維に関し、詳しくは高強度、高ヤング率であり、更
に製紙工程に存在する高温多湿条件下においても優れた
耐久性を有するろ布材用ポリアミド繊維に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】抄紙工程は大きく３つに分けられる。ま
ず、水を含む紙の原料がシート状に形成され、吸引によ
って脱水されるワイヤー部と呼ばれる工程、次にシート
がプレスされ更に脱水され、紙繊維を密接に接触させる
プレス部と呼ばれる工程、そして残留水の大部分を蒸発
させ、紙シートを一連の蒸気加熱ロールに接触させるこ
とによって繊維結合を進展させるドライヤー部と呼ばれ
る工程である。これらの工程に使用される製紙用ろ布の
材料には従来ポリアミド樹脂製、またはポリエステル樹
脂製のモノフィラメントが主に使用されている。
ず、水を含む紙の原料がシート状に形成され、吸引によ
って脱水されるワイヤー部と呼ばれる工程、次にシート
がプレスされ更に脱水され、紙繊維を密接に接触させる
プレス部と呼ばれる工程、そして残留水の大部分を蒸発
させ、紙シートを一連の蒸気加熱ロールに接触させるこ
とによって繊維結合を進展させるドライヤー部と呼ばれ
る工程である。これらの工程に使用される製紙用ろ布の
材料には従来ポリアミド樹脂製、またはポリエステル樹
脂製のモノフィラメントが主に使用されている。
【０００３】一般にポリエステル樹脂製のモノフィラメ
ントは耐酸性や耐熱性に優れるが、ドライヤー部のよう
な高温多湿条件下では加水分解により著しく強度が低下
するという問題がある。一方ポリアミド製のモノフィラ
メントはポリエステル製に比べて耐加水分解性に優れる
が、ヤング率がポリエステル製に比べて低いという問題
がある。製紙工程で使用されるろ布は１０００ｍ／ｍｉ
ｎ以上の高い速度で使用されるため、ヤング率が低い材
料を用いた場合、ろ布の変形が起こり、結果的に得られ
る紙製品の形状が安定せず商品価値が失われる。従来の
ろ布材には耐酸性や耐熱性の必要な工程にはポリエステ
ル製のモノフィラメントが、耐加水分解性を必要とする
工程にはポリアミド製のモノフィラメントが用いられて
いる。従ってヤング率が高く変形が小さい、また、耐加
水分解性に優れ使用可能期間の長い材料の出現が望まれ
ている。
ントは耐酸性や耐熱性に優れるが、ドライヤー部のよう
な高温多湿条件下では加水分解により著しく強度が低下
するという問題がある。一方ポリアミド製のモノフィラ
メントはポリエステル製に比べて耐加水分解性に優れる
が、ヤング率がポリエステル製に比べて低いという問題
がある。製紙工程で使用されるろ布は１０００ｍ／ｍｉ
ｎ以上の高い速度で使用されるため、ヤング率が低い材
料を用いた場合、ろ布の変形が起こり、結果的に得られ
る紙製品の形状が安定せず商品価値が失われる。従来の
ろ布材には耐酸性や耐熱性の必要な工程にはポリエステ
ル製のモノフィラメントが、耐加水分解性を必要とする
工程にはポリアミド製のモノフィラメントが用いられて
いる。従ってヤング率が高く変形が小さい、また、耐加
水分解性に優れ使用可能期間の長い材料の出現が望まれ
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高ヤング率
であり、かつ耐加水分解性に優れたろ布材用ポリアミド
繊維を提供しようとするものである。
であり、かつ耐加水分解性に優れたろ布材用ポリアミド
繊維を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、特定の構造のポリアミドを一定量以上含むポ
リアミド樹脂又はポリアミド樹脂組成物から得られるポ
リアミド繊維を使用することにより上記の課題を解決で
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
した結果、特定の構造のポリアミドを一定量以上含むポ
リアミド樹脂又はポリアミド樹脂組成物から得られるポ
リアミド繊維を使用することにより上記の課題を解決で
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【０００６】すなわち、本発明は、メタキシリレンジア
ミンとアジピン酸とから得られるアミド結合繰り返し単
位を７０モル％以上含有するポリアミド（Ａ）を７５〜
１００重量％含むポリアミド（Ｂ）から得られる繊維で
あって、ヤング率が６００ｋｇｆ／ｍｍ2 以上であるろ
布材用ポリアミド繊維に関するものである。
ミンとアジピン酸とから得られるアミド結合繰り返し単
位を７０モル％以上含有するポリアミド（Ａ）を７５〜
１００重量％含むポリアミド（Ｂ）から得られる繊維で
あって、ヤング率が６００ｋｇｆ／ｍｍ2 以上であるろ
布材用ポリアミド繊維に関するものである。
【０００７】本発明で使用するメタキシリレンジアミン
とアジピン酸とから得られるアミド結合繰り返し単位を
７０モル％以上含有するポリアミド（Ａ）とは、原料ジ
アミン中にメタキシリレンジアミンを７０モル％以上含
み、且つ原料ジカルボン酸中にアジピン酸を７０モル％
以上含む原料から重縮合して得られるポリアミド又は共
重合ポリアミドである。ポリアミド（Ａ）がメタキシリ
レンジアミンとアジピン酸とから得られるアミド結合繰
り返し単位７０モル％未満では、繊維にしたときの耐加
水分解性、高強度、高ヤング率等の特性が失われる。
とアジピン酸とから得られるアミド結合繰り返し単位を
７０モル％以上含有するポリアミド（Ａ）とは、原料ジ
アミン中にメタキシリレンジアミンを７０モル％以上含
み、且つ原料ジカルボン酸中にアジピン酸を７０モル％
以上含む原料から重縮合して得られるポリアミド又は共
重合ポリアミドである。ポリアミド（Ａ）がメタキシリ
レンジアミンとアジピン酸とから得られるアミド結合繰
り返し単位７０モル％未満では、繊維にしたときの耐加
水分解性、高強度、高ヤング率等の特性が失われる。
【０００８】本発明で使用するポリアミド（Ｂ）には、
他のポリアミド（Ｃ）を２５〜０重量％含有してもよ
い。ポリアミド（Ｃ）としては種々のポリアミド、例え
ば、具体的にはε−カプロラクタム、アミノカプロン
酸、エナントラクタム、７−アミノヘプタン酸、１１−
アミノウンデカン酸、９−アミノノナン酸、α−ピロリ
ドンなどの重合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、ウンデカメチレンジアミン等のジアミン
とテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、ドデカン二酸、グルタ−ル酸等のジカルボン酸とを
重合することにより得られる重合体、又はこれらの共重
合体、例えばポリアミド４、ポリアミド６、ポリアミド
７、ポリアミド８、ポリアミド１１、ポリアミド１２、
ポリアミド６６、ポリアミド６９、ポリアミド６１０、
ポリアミド６１１、ポリアミド６１２、ポリアミド６Ｔ
（ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸とから得られ
るポリアミドを表す。）、ポリアミド６６／６、ポリア
ミド６／１２、ポリアミド６／６Ｔ、ポリアミド６６／
６Ｔ等を例示できる。
他のポリアミド（Ｃ）を２５〜０重量％含有してもよ
い。ポリアミド（Ｃ）としては種々のポリアミド、例え
ば、具体的にはε−カプロラクタム、アミノカプロン
酸、エナントラクタム、７−アミノヘプタン酸、１１−
アミノウンデカン酸、９−アミノノナン酸、α−ピロリ
ドンなどの重合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、ウンデカメチレンジアミン等のジアミン
とテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、ドデカン二酸、グルタ−ル酸等のジカルボン酸とを
重合することにより得られる重合体、又はこれらの共重
合体、例えばポリアミド４、ポリアミド６、ポリアミド
７、ポリアミド８、ポリアミド１１、ポリアミド１２、
ポリアミド６６、ポリアミド６９、ポリアミド６１０、
ポリアミド６１１、ポリアミド６１２、ポリアミド６Ｔ
（ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸とから得られ
るポリアミドを表す。）、ポリアミド６６／６、ポリア
ミド６／１２、ポリアミド６／６Ｔ、ポリアミド６６／
６Ｔ等を例示できる。
【０００９】本発明で使用するポリアミド、又は共重合
ポリアミド中のポリアミド（Ａ）は７５重量％以上とす
る必要がある。ポリアミド（Ａ）の配合割合が上記７５
重量部未満では得られるポリアミド繊維の耐加水分解性
が損なわれるだけでなく、ポリアミド（Ａ）が有してい
る高強度、高ヤング率、特に吸水時のヤング率低下を少
なくできる等の特性の発現が十分に認められなくなる。
ポリアミド中のポリアミド（Ａ）は７５重量％以上とす
る必要がある。ポリアミド（Ａ）の配合割合が上記７５
重量部未満では得られるポリアミド繊維の耐加水分解性
が損なわれるだけでなく、ポリアミド（Ａ）が有してい
る高強度、高ヤング率、特に吸水時のヤング率低下を少
なくできる等の特性の発現が十分に認められなくなる。
【００１０】本発明のポリアミド繊維のヤング率は６０
０ｋｇｆ／ｍｍ2 、好ましくは６５０ｋｇｆ／ｍｍ2 以
上である必要がある。ヤングが６００ｋｇｆ／ｍｍ2 未
満では、製紙用ろ布材として使用した場合に変形が起こ
るため、得られる紙製品の形状が安定せず、商品価値が
失われる。本発明のポリアミド繊維のヤング率を６００
ｋｇｆ／ｍｍ2 以上とするには、例えば溶融紡糸の条件
として本発明で使用する樹脂組成で全延伸倍率を４倍以
上、延伸、熱固定温度を３００℃以下とすればよい。
０ｋｇｆ／ｍｍ2 、好ましくは６５０ｋｇｆ／ｍｍ2 以
上である必要がある。ヤングが６００ｋｇｆ／ｍｍ2 未
満では、製紙用ろ布材として使用した場合に変形が起こ
るため、得られる紙製品の形状が安定せず、商品価値が
失われる。本発明のポリアミド繊維のヤング率を６００
ｋｇｆ／ｍｍ2 以上とするには、例えば溶融紡糸の条件
として本発明で使用する樹脂組成で全延伸倍率を４倍以
上、延伸、熱固定温度を３００℃以下とすればよい。
【００１１】一方、最近、製紙行程において紙の漂白に
使用されている塩素系漂白剤が環境問題から過酸化水素
に置換されつつある。汎用のポリアミド樹脂は、過酸化
水素の雰囲気下においては分子量の低下が促進され、著
しい物性低下を起こすという欠点を持っている為、これ
らの用途にポリアミド繊維を用いるとろ布が短時間のう
ちに劣化し、実用的な使用に耐えられないという問題が
あった。
使用されている塩素系漂白剤が環境問題から過酸化水素
に置換されつつある。汎用のポリアミド樹脂は、過酸化
水素の雰囲気下においては分子量の低下が促進され、著
しい物性低下を起こすという欠点を持っている為、これ
らの用途にポリアミド繊維を用いるとろ布が短時間のう
ちに劣化し、実用的な使用に耐えられないという問題が
あった。
【００１２】本発明のポリアミド繊維は、この耐過酸化
水素性についても良好な性能を示し、耐過酸化水素性を
必要とする部位にも使用することが可能である。本発明
に使用するポリアミド樹脂には耐熱剤、着色防止剤、架
橋防止剤、耐光剤、顔料、制電剤、難燃剤等の無機、有
機化合物を組み合わせて使用することができる。また、
本発明のポリアミド繊維はモノフィラメント、マルチフ
ィラメント、スフ、ウェブ等として使用することができ
る。 更に、本発明で使用するポリアミド樹脂に他の樹
脂、例えばポリエステル樹脂と混合して得られるポリア
ミド繊維とすることで、又は本発明のポリアミド繊維を
さや芯構造のような多層構造とすることで耐熱性、耐加
水分解性、耐薬品性等に更に優れた繊維とすることがで
きる。
水素性についても良好な性能を示し、耐過酸化水素性を
必要とする部位にも使用することが可能である。本発明
に使用するポリアミド樹脂には耐熱剤、着色防止剤、架
橋防止剤、耐光剤、顔料、制電剤、難燃剤等の無機、有
機化合物を組み合わせて使用することができる。また、
本発明のポリアミド繊維はモノフィラメント、マルチフ
ィラメント、スフ、ウェブ等として使用することができ
る。 更に、本発明で使用するポリアミド樹脂に他の樹
脂、例えばポリエステル樹脂と混合して得られるポリア
ミド繊維とすることで、又は本発明のポリアミド繊維を
さや芯構造のような多層構造とすることで耐熱性、耐加
水分解性、耐薬品性等に更に優れた繊維とすることがで
きる。
【００１３】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
実施例における物性評価は、以下の方法によった。 繊維の強度・伸び率の測定 ＪＩＳ Ｌ １０１３「化学繊維フィラメント糸試験方
法」に従った。 耐加水分解性 １２０℃の水蒸気雰囲気下で１週間熱水処理した後の特
性を上記と同様の方法で測定した。 耐過酸化水素性 ３％の過酸化水素溶液に試料を浸漬し、９０℃で８時間
処理した後の特性を上記と同様の方法で測定した。表
１において、ナイロンＭＸＤ６をＮ−ＭＸＤ６と記す。
実施例における物性評価は、以下の方法によった。 繊維の強度・伸び率の測定 ＪＩＳ Ｌ １０１３「化学繊維フィラメント糸試験方
法」に従った。 耐加水分解性 １２０℃の水蒸気雰囲気下で１週間熱水処理した後の特
性を上記と同様の方法で測定した。 耐過酸化水素性 ３％の過酸化水素溶液に試料を浸漬し、９０℃で８時間
処理した後の特性を上記と同様の方法で測定した。表
１において、ナイロンＭＸＤ６をＮ−ＭＸＤ６と記す。
【００１４】実施例１ ナイロンＭＸＤ６（三菱ガス化学（株）製、商品名：６
００７）を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温度を２７
０℃として紡糸口金を通して紡出し、紡糸口金面の下方
１０ｍｍの位置に液面がある温度６０℃の水浴中に引き
取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸した。延伸は
延伸２段、熱固定１段で実施し、延伸手段として第１段
延伸域に温度９０℃の温水浴を、第２段延伸域に２００
℃の乾熱空気浴を、熱固定域に２２０℃の乾熱空気浴を
用い、延伸条件としては全延伸倍率を４．５、２段延伸
倍率を１．３、弛緩率を４％とした。製造速度は９０ｍ
／分とした。上記方法により直径が０．７ｍｍの単繊維
を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表１に示す。
００７）を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温度を２７
０℃として紡糸口金を通して紡出し、紡糸口金面の下方
１０ｍｍの位置に液面がある温度６０℃の水浴中に引き
取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸した。延伸は
延伸２段、熱固定１段で実施し、延伸手段として第１段
延伸域に温度９０℃の温水浴を、第２段延伸域に２００
℃の乾熱空気浴を、熱固定域に２２０℃の乾熱空気浴を
用い、延伸条件としては全延伸倍率を４．５、２段延伸
倍率を１．３、弛緩率を４％とした。製造速度は９０ｍ
／分とした。上記方法により直径が０．７ｍｍの単繊維
を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表１に示す。
【００１５】実施例２ ナイロンＭＸＤ６（三菱ガス化学（株）製、商品名：６
００７）とナイロン６（三菱化学（株）製、商品名：１
０２０Ａ）を重量比９０／１０でドライブレンドにより
溶融紡糸し、実施例１と同様の方法により直径が０．７
ｍｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を
表１に示す。
００７）とナイロン６（三菱化学（株）製、商品名：１
０２０Ａ）を重量比９０／１０でドライブレンドにより
溶融紡糸し、実施例１と同様の方法により直径が０．７
ｍｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を
表１に示す。
【００１６】実施例３ ナイロンＭＸＤ６（三菱ガス化学（株）製、商品名：６
００７）とナイロン６（三菱化学（株）製、商品名１０
２０Ａ）を重量比８０／２０でドライブレンドにより溶
融紡糸し、実施例１と同様の方法により直径が０．７ｍ
ｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表
１に示す。
００７）とナイロン６（三菱化学（株）製、商品名１０
２０Ａ）を重量比８０／２０でドライブレンドにより溶
融紡糸し、実施例１と同様の方法により直径が０．７ｍ
ｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表
１に示す。
【００１７】比較例１ ナイロンＭＸＤ６（三菱ガス化学（株）製、商品名：６
００７）とナイロン６（三菱化学（株）製、商品名１０
２０Ａ）を重量比２０／８０でドライブレンドにより溶
融紡糸し、実施例１と同様の方法により直径が０．７ｍ
ｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表
２に示す。
００７）とナイロン６（三菱化学（株）製、商品名１０
２０Ａ）を重量比２０／８０でドライブレンドにより溶
融紡糸し、実施例１と同様の方法により直径が０．７ｍ
ｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表
２に示す。
【００１８】比較例２ ナイロン６（三菱化学（株）製、商品名：１０２０Ａ）
を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温度を２４５℃とし
て紡糸口金を通して紡出し、紡糸口金面の下方１０ｍｍ
の位置に液面がある温度８℃の水浴中に引き取り、一旦
巻き取ることなく連続して延伸した。延伸は実施例１と
同様の方法で行い、直径が０．７ｍｍの単繊維を得た。
得られたポリアミド繊維の性能を表２に示す。
を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温度を２４５℃とし
て紡糸口金を通して紡出し、紡糸口金面の下方１０ｍｍ
の位置に液面がある温度８℃の水浴中に引き取り、一旦
巻き取ることなく連続して延伸した。延伸は実施例１と
同様の方法で行い、直径が０．７ｍｍの単繊維を得た。
得られたポリアミド繊維の性能を表２に示す。
【００１９】比較例３ ポリエチレンテレフタレート（ユニペット（株）製、商
品名：RT-553CN）を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温
度を２９０℃として紡糸口金を通して紡出し、紡糸口金
面の下方１０ｍｍの位置に液面がある温度６０℃の水浴
中に引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸し
た。延伸は実施例１と同様の方法で行い、直径が０．７
ｍｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を
表２に示す。
品名：RT-553CN）を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温
度を２９０℃として紡糸口金を通して紡出し、紡糸口金
面の下方１０ｍｍの位置に液面がある温度６０℃の水浴
中に引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸し
た。延伸は実施例１と同様の方法で行い、直径が０．７
ｍｍの単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を
表２に示す。
【００２０】
【発明の効果】本発明のろ布材用ポリアミド繊維は、優
れた耐加水分解性および高ヤング率を示すため、製紙用
ろ布材のような耐加水分解性および高ヤング率を必要と
する材料を構成する繊維として用いることができる。
れた耐加水分解性および高ヤング率を示すため、製紙用
ろ布材のような耐加水分解性および高ヤング率を必要と
する材料を構成する繊維として用いることができる。
【００２１】
【表１】実施例番号 実施例１ 実施例２ 実施例３ 重合体組成物 ポリアミド（Ａ） N-MXD6 N-MXD6 N-MXD6 ポリアミド（Ｂ） − ナイロン６ ナイロン６ ブレンド比 (A)／(B) 100/0 90/10 80/20 ポリアミド繊維の形状 太さ （ｍｍ） 0.7 0.7 0.7 繊度 （Ｄ） 4000 4000 4000 延伸倍率 4.5 4.5 4.5 引張強度 処理前 （ｇ／Ｄ） 6.0 5.9 5.7 熱水処理後 （ｇ／Ｄ） 3.5 3.3 3.1 保持率 （％） 58 56 54 過酸化水素処理後（ｇ／Ｄ） 4.1 3.8 3.6 保持率 （％） 69 64 63 ヤング率（ｋｇｆ／ｍｍ2 ） 700 690 680
【００２２】
【表２】比較例番号 比較例１ 比較例２ 比較例３ 重合体組成物 ポリアミド（Ａ） N-MXD6 − − ポリアミド（Ｂ） ナイロン６ ナイロン６ − その他 − − ＰＥＴ ブレンド比 (A)／(B) 20/80 0/100 ポリアミド繊維の形状 太さ （ｍｍ） 0.7 0.7 0.7 繊度 （Ｄ） 4000 4000 4000 延伸倍率 4.5 4.5 4.5 引張強度 引張強度 処理前 （ｇ／Ｄ） 5.5 5.4 4.9 熱水処理後 （ｇ／Ｄ） 2.7 2.5 測定不能* 保持率 （％） 49 47 0 過酸化水素処理後（ｇ／Ｄ） 1.0 測定不能* 2.9 保持率 （％） 18 0 60 ヤング率（ｋｇｆ／ｍｍ2 ） 530 180 840 * 形状を保持できないほど劣化したため測定は不可能であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０１Ｆ 6/90 ３１１ Ｄ０１Ｆ 6/90 ３１１Ａ Ｄ２１Ｆ 1/10 Ｄ２１Ｆ 1/10 7/08 7/08
Claims (1)
- 【請求項１】 メタキシリレンジアミンとアジピン酸と
から得られるアミド結合繰り返し単位を７０モル％以上
含有するポリアミド（Ａ）を７５〜１００重量％含むポ
リアミド繊維であって、ヤング率が６００ｋｇｆ／ｍｍ
2 以上であるろ布材用ポリアミド繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4135796A JPH09228142A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ろ布材用ポリアミド繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4135796A JPH09228142A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ろ布材用ポリアミド繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228142A true JPH09228142A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12606251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4135796A Pending JPH09228142A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ろ布材用ポリアミド繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228142A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1312633A1 (de) * | 2001-11-15 | 2003-05-21 | EMS Chemie AG | Verfahren zum Herstellen einer Polyamidformmasse |
| JP2006144144A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Nippon Filcon Co Ltd | ポリアミド樹脂フィラメント及びそれを用いた工業用織物 |
| JP2011058144A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Toray Monofilament Co Ltd | ポリアミドモノフィラメントおよび工業用織物 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP4135796A patent/JPH09228142A/ja active Pending
Cited By (4)
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