JP2003171523A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
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- softening agent
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- polyhydric alcohol
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
性、成形加工性に優れ、加熱溶融した後でもブリードの
ない軟化剤と、該軟化剤を配合した樹脂組成物、該樹脂
組成物を用いてなる成形品を提供する。 【解決手段】 多価アルコールのアルキレンオキサイド
付加物(A)と芳香族モノカルボン酸(B)とのエステ
ル化反応により得られることを特徴とする軟化剤であ
り、多価アルコール(a−1)が1分子中に3〜6個の
水酸基を有し、多価アルコール(a−1)に付加するア
ルキレンオキサイド(a−2)がエチレンオキサイド及
び/又はプロピレンオキサイドであることを特徴とす
る。また、樹脂組成物が少なくともアクリル系樹脂と該
軟化剤を含有してなることを特徴とし、また、成形品が
該樹脂組成物を用いてなることを特徴とする。
Description
性、成形加工性に優れ、加熱溶融時においてもブリード
を生ずることのない軟化剤、及び該軟化剤を含有してな
る樹脂組成物、該樹脂組成物を用いてなる成形品に関す
る。更に詳しくは、シート、床材、人形、玩具、自動車
内装材等の分野で広く利用が可能な熱老化性に優れた軟
化剤、及び該軟化剤を含有してなる樹脂組成物、該樹脂
組成物を用いてなる成形品に関する。
ゲン化ビニル樹脂又はその共重合体は、そのままでは硬
く脆いものであるため、これに適当な可塑剤及びその他
添加剤を適量添加して軟質ハロゲン化ビニル樹脂組成物
として、各種成形物用に使用されている。特に軟質塩化
ビニル樹脂系組成物は、可塑剤の添加量を変化させるこ
とで、要求される柔らかさを有する成形物が容易に得ら
れることから、例えば、シートや床材、人形、玩具、自
動車内装材等の分野で広く利用されてきた。しかし、近
年、環境問題から非ハロゲン系樹脂への転換が求められ
てきている。
しては、従来より塩化ビニル樹脂に用いられているフタ
ル酸エステル系可塑剤を使用する方法(特公昭62−3
868、特公平4−24378号公報)が提案されてい
る。しかしながら、上記提案のフタル酸エステル系可塑
剤では、結合アルキル基の炭素数が少ないもの(例え
ば、フタル酸ジブチル(DBP))では、初期粘度が低
く、アクリル系樹脂との相溶性は良いが、粘度安定性が
極めて悪く、プラスチゾル調製後1〜2日後には固化し
てしまい、プラスチゾルとして成形、加工が出来なくな
るという問題があり、また、結合アルキル基の炭素数が
多いフタル酸エステル(例えば、フタル酸ジオクチル
(DOP))は、粘度安定性は比較的良いが、アクリル
系樹脂との相溶性が極めて悪く、必要性能を得るのに十
分の量を配合出来ないという問題がある。
系可塑剤の場合も結合アルキル基の炭素数が大きいと、
配合後のドライブレンド性が極めて悪く、アクリル系樹
脂との相溶性の関係は、前記フタル酸エステルの場合と
同様であり、改善が望まれていた。
アクリル系樹脂との相溶性、粘度安定性、成形加工性に
優れ、加熱溶融した後でもブリード等のない軟化剤と、
該軟化剤を配合した樹脂組成物、該樹脂組成物を用いて
なる成形品を提供することにある。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、多価アルコールの
アルキレンオキサイド付加物と芳香族モノカルボン酸と
のエステル化反応により得られるエステルにより、特に
アクリル系樹脂との相溶性、粘度安定性、成形加工性に
優れ、加熱溶融した後でもブリード等のない軟化剤と、
該軟化剤を配合した樹脂組成物、該樹脂組成物を用いて
なる成形品が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
レンオキサイド付加物(A)と芳香族モノカルボン酸
(B)とのエステル化反応により得られることを特徴と
する軟化剤に関する。
脂と前記軟化剤とを含有してなることを特徴とする樹脂
組成物に関する。
ることを特徴とする成形品に関する。
なることを特徴とする成形品に関する。
な事項を以下に述べる。
ルキレンオキサイド付加物(A)(以後、アルキレンオ
キサイド付加物(A)と云う)と芳香族モノカルボン酸
(B)とのエステル化反応により得られる。
に限定されるものではないが、1分子中に3〜6個の水
酸基を有する化合物であることが好ましい。
ばトリメチロールエタン、グリセリン、トリメチロール
プロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソ
ルビトール等が挙げられ、これらは単独で使用してもよ
く2種以上を混合使用してもよい。
レンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドである
ことが好ましい。エチレンオキサイド及びプロピレンオ
キサイドとを併用する場合は、その混合比率は特に限定
しない。
価アルコール(a−1)にアルキレンオキサイド(a−
2)を常法により付加させることにより製造され、アル
キレンオキサイド(a−2)は単独で付加させてもよ
く、また異種のものをランダムもしくはブロックで付加
させてもよい。
ノカルボン酸(B)は、例えば、トルイル酸、ジメチル
安息香酸、エチル安息香酸、クミン酸、テトラメチル安
息香酸、ナフトエ酸、ビフェニルカルボン酸、フロ酸等
があるが、工業的規模での入手容易性から安息香酸が特
に好ましい。これらの芳香族モノカルボン酸(B)は、
2種以上を混合して使用してもよい。
キレンオキサイド付加物(A)と芳香族モノカルボン酸
(B)を、一般公知のエステル化方法によりエステル化
して得られる。
ル系樹脂と前記軟化剤とを含有してなる樹脂組成物であ
る。
ましくは、メタクリル酸メチルを50重量%以上含有す
る共重合体である。例えば、メタクリル酸メチルを主成
分としたポリマーであって、メタクリル酸メチル単量体
の単独重合体、又はメタクリル酸メチル単量体に酢酸ビ
ニル等のビニルエステル、スチレン等の芳香族ビニル、
アクリロニトリル等のシアン化ビニル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
グリシジル、メタクリル酸アリル等のアクリル酸やメタ
クリル酸及びそのアルキルエステル、ジアクリル酸エタ
ン、ジメタクリル酸ブタン、ジメタクリル酸ヘキサン等
のジアクリル酸エステル又はジメタクリル酸エステル、
等の不飽和化合物を共重合成分としたものである。
法でも懸濁重合法でも、また、ホモジナイザーの如き強
力な分散力を併用して合成されたものでもよく、特に限
定はしない。
量(以後、Mwと云う)で、好ましくは30万以上、よ
り好ましくは50万〜300万である。アクリル系樹脂
のMwがかかる範囲であれば、相溶性、成形加工性に優
れ、高温での融解速度が低下せず生産性が低下すること
もなく、好ましい。
1mm以下の微粒子、より好ましくは0.1〜5μmの
一次粒子が凝集してなる平均粒子径10〜100μmの
粉粒状のアクリル系樹脂である。アクリル系樹脂の粒子
径がかかる範囲であれば、軟化剤を均一に分散し易く、
高温にしても軟化剤の融解速度が低下せず生産性が低下
することもなく、好ましい。
00重量部に対して、本発明の軟化剤を好ましくは30
〜150重量部、より好ましくは50〜120重量部配
合する。
損なわない範囲で可塑剤を併用してもよい。併用する可
塑剤としては、例えば、フタル酸エステル、燐酸エステ
ル、アジピン酸エステル、エポキシ化エステル、ポリエ
ステルなどの可塑剤が挙げられる。
て、性能を阻害しない範囲で、充填剤、顔料、加工助
剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、そ
の他の添加剤等を配合することができる。
の相溶性に優れ、また粘度安定性、成形加工性に優れ、
加熱溶融した後でも可塑剤のブリード等のない樹脂組成
物を得ることができる。
を含有する。
樹脂組成物を用いてなる。
ト、床材、人形、玩具、自動車内装材等が挙げられる。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下において、部および%は特に断わり
のない限りすべて重量基準であるものとする。又、各種
物性値は以下の方法に従い測定した。
計、撹拌機、還流冷却器及びデカンターを付した内容積
2リットルの4ッ口フラスコに、多価アルコールのアル
キレンオキサイド付加物(A)1.45モル、芳香族モ
ノカルボン酸(B)4.2モル、及びエステル化触媒と
してテトライソプロピルチタネートを0.0018モル
仕込み、窒素気流下で撹拌しながら加熱し、反応液温度
を230℃まで昇温後、反応して軟化剤を得た。
について、性能評価を行うために、重量平均分子量(M
w)が100万であり平均粒子径が1μmであるポリメ
タクリル酸メチル樹脂100重量部に対して、得られた
軟化剤100重量部を配合したプラスチゾル組成物を、
初期粘度測定、粘度安定性試験、シート化試験および相
溶性試験を行い、その結果を表2に示した。
イド、POはプロピレンオキサイドの略称である。
較例2としてフタル酸ジオクチル(DOP)を使用し、
その試験結果を表3に示した。
リメタクリル酸メチル樹脂を、室温で10分間攪拌混練
してアクリル系樹脂プラスチゾル組成物を調製し、25
℃恒温室に放置2時間後、BM型又はBH型粘度計で初
期粘度を測定した。
したプラスチゾル組成物を20℃恒温室に7日間放置後
の粘度を、初期粘度の測定方法と同様に測定し、初期粘
度に対する7日間放置後の粘度の粘度上昇率を求め、粘
度安定性を評価した。 粘度上昇率=7日放置後の粘度/初期粘度 ○:粘度安定性が良好である。 ×:粘度安定性に劣る。
をガラス板上に1mmの厚さに流延し、150℃で10
分間の条件で溶融ゲル化させてシートを形成させ、冷却
後、得られたシートをガラス板より取り外し、その強伸
度を測定し、以下の基準に従い評価した。 ○:充分な強度と伸びを有するシートが得られた。 △:シートは得られたが、強度、伸び共に不充分であっ
た。 ×:シートが得られなかった。
したシートの一部を20℃、相対湿度65%の恒温恒湿
室に放置し、15日後にシート表面への可塑剤のブリー
ドの程度を目視観察により、以下の基準に従い評価し
た。 ○:ブリードしていなかった。 △:かすかにブリードしていた。 ×:著しくブリードしていた。
組成物との相溶性に優れ、また粘度安定性、成形加工性
に優れ、加熱溶融した後でもブリード等のない軟質アク
リル系樹脂組成物が得られる。本発明の軟化剤、及び樹
脂組成物は、例えば、シート、床材、人形、玩具、自動
車内装材等の成形品に適用可能である。また、本発明の
樹脂組成物、及び成形品は塩化ビニル樹脂を使用しない
ので、近年、問題となっている環境問題にも適応するも
のである。
Claims (8)
- 【請求項1】 多価アルコールのアルキレンオキサイド
付加物(A)と芳香族モノカルボン酸(B)とのエステ
ル化反応により得られることを特徴とする軟化剤。 - 【請求項2】 原料の多価アルコール(a−1)が、1
分子中に3〜6個の水酸基を有する化合物である請求項
1記載の軟化剤。 - 【請求項3】 原料の芳香族モノカルボン酸(B)が、
安息香酸である請求項1又は2記載の軟化剤。 - 【請求項4】 多価アルコール(a−1)に付加するア
ルキレンオキサイド(a−2)が、エチレンオキサイド
及び/又はプロピレンオキサイドである請求項1又は2
記載の軟化剤。 - 【請求項5】 多価アルコール(a−1)に付加するア
ルキレンオキサイド(a−2)が、エチレンオキサイド
及び/又はプロピレンオキサイドである請求項3記載の
軟化剤。 - 【請求項6】 少なくとも、アクリル系樹脂と、請求項
1〜5の何れかに記載の軟化剤とを含有してなることを
特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜5の何れかに記載の軟化剤を
含有してなることを特徴とする成形品。 - 【請求項8】 請求項6記載の樹脂組成物を用いてなる
ことを特徴とする成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001374147A JP2003171523A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001374147A JP2003171523A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003171523A true JP2003171523A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19182754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001374147A Pending JP2003171523A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003171523A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1672013A1 (de) * | 2004-12-14 | 2006-06-21 | Lanxess Deutschland GmbH | Estermischungen |
JP2007231275A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Bridgestone Corp | シリカを含有した硬化性ゴム混合物 |
-
2001
- 2001-12-07 JP JP2001374147A patent/JP2003171523A/ja active Pending
Cited By (2)
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EP1672013A1 (de) * | 2004-12-14 | 2006-06-21 | Lanxess Deutschland GmbH | Estermischungen |
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