JP2003165828A - 環状オレフィン系開環共重合体およびその水素添加物 - Google Patents

環状オレフィン系開環共重合体およびその水素添加物

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JP2003165828A
JP2003165828A JP2001366004A JP2001366004A JP2003165828A JP 2003165828 A JP2003165828 A JP 2003165828A JP 2001366004 A JP2001366004 A JP 2001366004A JP 2001366004 A JP2001366004 A JP 2001366004A JP 2003165828 A JP2003165828 A JP 2003165828A
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Japan
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cyclic olefin
ring
opening copolymer
dodecene
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Application number
JP2001366004A
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English (en)
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Toshitaka Otsuki
敏敬 大月
Yoshikazu Miyamoto
佳和 宮本
Nobuyuki Miyaki
伸行 宮木
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JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性および耐熱性に優れ、溶剤に対する溶
解性が高い樹脂材料が得られる環状オレフィン系開環共
重合体およびその水素添加物を提供すること。 【解決手段】 本発明の環状オレフィン系開環共重合体
は、一般式(1)で表される環状オレフィン系単量体お
よびその他の特定の環状オレフィン系単量体を開環共重
合して得られる。 【化1】 〔式中、R1 〜R8 は、水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1〜10の脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香
族炭化水素基、および、アルコキシ基、水酸基、エステ
ル基、シアノ基、アミド基、イミド基、スルホニル基、
ケトン基、アミノ基、スルフィド基、エーテル基、チオ
ール基およびシリル基から選ばれた極性基、並びに、ハ
ロゲン原子および/または上記の極性基により置換され
た極性炭化水素基よりなる群から選ばれた原子または
基、或いはその他の1価の有機基を示す。kは0または
正の整数、jは0または1である。但し、kが0のとき
はjも0である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状オレフィン系
開環共重合体およびその水素添加物に関し、更に詳しく
は、優れた透明性、密着性、溶解性、耐熱性を有する透
明樹脂が得られる環状オレフィン系開環共重合体および
その水素添加物に関する。
【0002】
【従来の技術】環状オレフィン系樹脂は、優れた透明
性、耐水性(低吸水性)、低複屈折性、耐熱性などを兼
ね備えていることから、最近、光学材料用の透明樹脂と
して注目されており、このような特長を利用して、光学
レンズ、光学フィルム、光学ディスク、光ファイバー、
光半導体封止材などに用いられている。而して、環状オ
レフィン系樹脂においては、当該環状オレフィン系樹脂
の用途の拡大に伴ってその使用環境が厳しくなってきて
おり、そのため、透明性を保持したうえで耐熱性を更に
向上することが求められている。
【0003】しかしながら、従来の高耐熱性の環状オレ
フィン系樹脂は、溶媒に対する溶解性が低いものが多
く、そのため、環状オレフィン系樹脂溶液によってフィ
ルムを形成する場合には、環状オレフィン系樹脂溶液を
調製するための溶媒が限定される、という問題がある。
また、環状オレフィン系樹脂に耐熱性を付与する方法と
しては、ポリマーに架橋反応を行う方法が知られてい
る。然るに、このような方法では、ポリマー骨格に架橋
部位を導入すること、および、二次的な処理を行うこと
が必要となるため、得られる環状オレフィン系樹脂の特
性が変化する恐れがある。また、架橋反応を制御するこ
とは実際上困難であるため、所期の特性を有する環状オ
レフィン系樹脂が確実に得られない。
【0004】更に、最近においては、高い耐熱性を有す
る環状オレフィン系樹脂として付加重合型のものが開発
されている(例えば特開平8−198919号公報、特
開平4−63807号公報等参照。)。しかしながら、
このような付加重合型の環状オレフィン系樹脂において
は、ポリマー分子中に極性基を導入すること、具体的に
は、極性基を有する単量体を重合してポリマーを得るこ
とが困難である。そのため、環状オレフィン系樹脂を得
るための単量体の種類が限定され、その結果、他の材料
に対する密着性が高く、溶剤に対する溶解性が高い環状
オレフィン系樹脂を得ることが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
透明性および耐熱性に優れ、しかも、溶剤に対する溶解
性が高い樹脂材料が得られる環状オレフィン系開環共重
合体およびその水素添加物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の環状オレフィン
系開環共重合体は、下記一般式(1)で表される環状オ
レフィン系単量体および下記一般式(2)で表される環
状オレフィン系単量体を開環共重合して得られることを
特徴とする。
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、炭素数が1〜10の脂肪族炭
化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、およ
び、アルコキシ基、水酸基、エステル基、シアノ基、ア
ミド基、イミド基、スルホニル基、ケトン基、アミノ
基、スルフィド基、エーテル基、チオール基およびシリ
ル基から選ばれた極性基、並びに、ハロゲン原子および
/または上記の極性基により置換された極性炭化水素基
よりなる群から選ばれた原子または基、或いはその他の
1価の有機基を示す。kは0または正の整数、jは0ま
たは1である。但し、kが0のときはjも0である。〕
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R9 〜R12は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、炭素数が1〜10の脂肪族炭
化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、およ
び、アルコキシ基、水酸基、エステル基、シアノ基、ア
ミド基、イミド基、スルホニル基、ケトン基、アミノ
基、スルフィド基、エーテル基、チオール基およびシリ
ル基から選ばれた極性基、並びに、ハロゲン原子および
/または上記の極性基により置換された極性炭化水素基
よりなる群から選ばれた原子または基、或いはその他の
1価の有機基を示す。mは0または正の整数、nは0ま
たは1である。但し、mが0のときはnも0である。〕
【0011】本発明の環状オレフィン系開環共重合体に
おいては、前記一般式(1)で表される環状オレフィン
系単量体と前記一般式(2)で表される環状オレフィン
系単量体との割合が重量比で99:1〜1:99である
ことが好ましい。
【0012】本発明の環状オレフィン系開環共重合体水
素添加物は、上記の環状オレフィン系開環共重合体が水
素添加されてなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の環状オレフィン系開環共重
合体は、上記一般式(1)で表される環状オレフィン系
単量体(以下、「特定の環状オレフィン系単量体
(1)」という。)および上記一般式(2)で表される
環状オレフィン系単量体(以下、「特定の環状オレフィ
ン系単量体(2)」という。)を開環共重合して得られ
るものである。
【0014】特定の環状オレフィン系単量体(1)の構
造を示す一般式(1)において、基R1 〜R8 は、水素
原子、ハロゲン原子または1価の有機基であり、1価の
有機基の具体例としては、炭素数が1〜10の脂肪族炭
化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、およ
び、アルコキシ基、水酸基、エステル基、シアノ基、ア
ミド基、イミド基、スルホニル基、ケトン基、アミノ
基、スルフィド基、エーテル基、チオール基およびシリ
ル基から選ばれた極性基、並びに、ハロゲン原子および
/または上記の極性基により置換された極性炭化水素基
などが挙げられる。また、kは、0または正の整数、好
ましくは0〜2であり、jは0または1である。但し、
kが0のときはjも0である。
【0015】このような特定の環状オレフィン系単量体
(1)の具体例としては、下記式(a)で表される1,
2−(2H、3H−[1,3]エピシクロペンタ)−
1、2−ジヒドロアセナフチレン、下記式(b)で表さ
れる化合物、またはこれらの置換体が挙げられる。これ
らの化合物は、単独でまたは2種以上を組み合わせて特
定の環状オレフィン系単量体(1)として用いることが
できる。
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】このような特定の環状オレフィン系単量体
(1)は、アセナフチレンまたはその誘導体と、シクロ
ペンタジエンまたはその誘導体とを原料として、ディー
ルス・アルダー型の熱付加反応を行うことにより得られ
る。例えば、アセナフチレンおよびシクロペンタジエン
についてディールス・アルダー型の熱付加反応を行うこ
とにより、上記式(a)で表される1,2−(2H、3
H−[1,3]エピシクロペンタ)−1、2−ジヒドロ
アセナフチレンを得ることができ、この式(a)で表さ
れる化合物およびシクロペンタジエンについてディール
ス・アルダー型の熱付加反応を行うことにより、上記式
(b)で表される化合物を得ることができる。
【0019】特定の環状オレフィン系単量体(2)の構
造を示す一般式(2)において、基R9 〜R12は、水素
原子、ハロゲン原子または1価の有機基であり、1価の
有機基の具体例としては、炭素数が1〜10の脂肪族炭
化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、およ
び、アルコキシ基、水酸基、エステル基、シアノ基、ア
ミド基、イミド基、スルホニル基、ケトン基、アミノ
基、スルフィド基、エーテル基、チオール基およびシリ
ル基から選ばれた極性基、並びに、ハロゲン原子および
/または上記の極性基により置換された極性炭化水素基
などが挙げられる。また、mは、0または正の整数、好
ましくは0〜2であり、nは0または1である。但し、
mが0のときはnも0である。
【0020】このような特定の環状オレフィン系単量体
(2)の具体例としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、トリシクロ[5.2.1.02,6 ]−8
−デセン、テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、ペンタシクロ[6.5.1.
3,6 .02,7 .09,13]−4−ペンタデセン、ペンタ
シクロ[7.4.0.12,5 .19,12.08,13]−3−
ペンタデセン、トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−3
−ウンデセン、5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−メトキシカルボニルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシ
カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−メチル−5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、
【0021】8−メトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−n−プロポキシ
カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−イソプロポキシカルボニ
ルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
フェノキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−(1−ナフトキ
シ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7, 10]−3−ドデセン、8−(2−ナフトキシ)カルボ
ニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17, 10]−3
−ドデセン、8−(4−フェニルフェノキシ)カルボニ
ルテトラシクロ[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−
ドデセン、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラ
シクロ[4.4.0.12,1 .1 7,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−エトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−n−プロポキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−イソプロポキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−フェノキシカルボニルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−メチル
−8−(1−ナフトキシ)カルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,1 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−(2−ナフトキシ)カルボニルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8
−メチル−8−〈4−フェニルフェノキシ〉カルボニル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、ペンタシクロ[8.4.0.12,5 .19,12
8,13]−3−ヘキサデセン、ヘプタシクロ[8.7.
0.13,6 .110,17 .112,15 .02,7 .011,16
−4−エイコセン、ヘプタシクロ[8.8.0.
4,7 .111,18 .113,16 .03,8 .012,17]−5
−ヘンエイコセン、
【0022】5−エチリデンビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、8−エチリデンテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−フェニ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−フェ
ニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、5−n−ブチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−n−ブチルテ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、5−n−ヘキシルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、8−n−ヘキシルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−シクロヘキ
シルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−シ
クロヘキシルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、5−n−オクチルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−n−オクチルテ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、5−n−デシルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、8−n−デシルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、5−イソプロピルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−イソプロ
ピルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、
【0023】5−(1−ナフチル)ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、8−(1−ナフチル)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
5−(2−ナフチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、8−(2−ナフチル)テトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−(2−
ナフチル)−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、8−(2−ナフチル)−8−メチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,1 0]−3−ドデセ
ン、5−(4−ビフェニル)ビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、8−(4−ビフェニル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−
アミノメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−トリメトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−トリエトキシシリルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−トリプロポキシ
シリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
トリブトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−クロロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−ヒドロキシメチルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(3−シクロヘキセニ
ル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
【0024】5−フルオロビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−フルオロメチルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−トリフルオロメチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ペンタフルオ
ロエチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5,5−ジフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5,6−ジフルオロビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5,5−ビス(トリフルオロメチル)
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビ
ス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−メチル−5−トリフルオロメチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−
トリフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,5,6−トリス(フルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6,6−テ
トラフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,5,6,6−テトラキス(トリフルオロメチ
ル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5
−ジフルオロ−6,6−ビス(トリフルオロメチル)ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフ
ルオロ−5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフ
ルオロ−5−トリフルオロメチルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−フルオロ−5−ペンタフル
オロエチル−6,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフル
オロ−5−ヘプタフルオロ−iso−プロピル−6−ト
リフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−クロロ−5,6,6−トリフルオロビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジクロロ−
5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ
−6−トリフルオロメトキシビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ−6−ヘプ
タフルオロプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、
【0025】8−フルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−フルオロメチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−ジフルオロメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−トリフルオ
ロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8−ペンタフルオロエチルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,8−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8,8−ビス(トリフルオロメチル)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−トリフルオロメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8,8,9
−トリフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9−トリス(トリフル
オロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12, 5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9,9−テトラフルオ
ロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、
【0026】8,8,9,9−テトラキス(トリフルオ
ロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8,8−ジフルオロ−9,9
−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフル
オロ−8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメチルテ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、8,8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメ
トキシテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセン、8,8,9−トリフルオロ−9−ペンタ
フルオロプロポキシテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−フルオロ−8−
ペンタフルオロエチル−9,9−ビス(トリフルオロメ
チル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセン、8,9−ジフルオロ−8−ヘプタフルオ
ロiso−プロピル−9−トリフルオロメチルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8−クロロ−8,9,9−トリフルオロテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,
9−ジクロロ−8,9−ビス(トリフルオロメチル)テ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、8−(2,2,2−トリフルオロエトキシカルボ
ニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセン、8−メチル−8−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシカルボニル)テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
【0027】5−ベンゾイルオキシ−5−メチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ベンゾイルオ
キシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(1−ナフタレンカルボニルオキシ)−5−メチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(1−ナフ
タレンカルボニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−(2−ナフタレンカルボニルオキ
シ)−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−(2−ナフタレンカルボニルオキシ)ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(4−ビフェ
ニルカルボニルオキシ)−5−メチルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(4−ビフェニルカル
ボニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−(2−ビフェニルカルボニルオキシ)−5−メ
チルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(2−ビフェニルカルボニルオキシ)ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(3−ビフェニルカル
ボニルオキシ)−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(3−ビフェニルカルボニルオキ
シ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(9−フルオレンカルボニルオキシ)−5−メチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(9−フル
オレンカルボニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−(2−フルオレンカルボニルオキ
シ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(2−フルオレンカルボニルオキシ)−5−メチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(9−アン
トラセンカルボニルオキシ)−5−メチルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(9−アントラ
センカルボニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、
【0028】8−ベンゾイルオキシ−8−メチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17, 10]−3−ドデセ
ン、8−ベンゾイルオキシテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−(1−ナフタレ
ンカルボニルオキシ)−8−メチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−(1−
ナフタレンカルボニルオキシ)テトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(2−ナフ
タレンカルボニルオキシ)−8−メチルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
(2−ナフタレンカルボニルオキシ)テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
(4−ビフェニルカルボニルオキシ)−8−メチルテト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8−(4−ビフェニルカルボニルオキシ)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8−(3−ビフェニルカルボニルオキシ)−8−メチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−(3−ビフェニルカルボニルオキシ)テト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−(2−ビフェニルカルボニルオキシ)−8−メ
チルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8−(2−ビフェニルカルボニルオキシ)
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、
【0029】8−(9−フルオレンカルボニルオキシ)
−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8−(9−フルオレンカルボニ
ルオキシ)テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−(2−フルオレンカルボ
ニルオキシ)−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−(2−フルオレ
ンカルボニルオキシ)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−(9−アントラセ
ンカルボニルオキシ)−8−メチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−(9−
アントラセンカルボニルオキシ)テトラシクロ[4.
4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、1,4−メ
タノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン、
1,4−メタノ−1,4、4a,5,10,10a−ヘ
キサヒドロアントラセン、11,12−ベンゾ−ペンタ
シクロ[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]−4−
ペンタデセン、11,12−ベンゾ−ペンタシクロ
[6.6.1.13,6 .02,7 .09,14]−4−ヘキサ
デセン、1,4−メタノ−1,4,4a,9b−テトラ
ヒドロジベンゾフラン、1,4−メタノ−1,4,4
a,9b−テトラヒドロカルバゾール、1,4−メタノ
−1,4−ジヒドロフェナントレン、1,4−メタノ−
1,4,4a,5,6,10−ヘキサヒドロフェナント
レン、1,4−メタノ−1,4,4a,10a−テトラ
ヒドロアントラキノン、シクロペンタジエンとクマリン
とのディールスアルダー付加体などを挙げることができ
る。
【0030】これらの中では、優れた耐熱性、熱安定性
を有し、極性溶媒等に対する溶解性が高い共重合体が得
られる点で、8−メチルー8ーメトキシカルボニルテト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセ
ン、8−エチリデンテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−エチルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13
−3−ペンタデセンが好ましい。これらの化合物は、単
独でまたは2種以上組み合わせて特定の環状オレフィン
系単量体(2)として用いることができる。
【0031】本発明において、特定の環状オレフィン系
単量体(1)と特定の環状オレフィン系単量体(2)と
の使用割合は、特定の環状オレフィン系単量体(1):
特定の環状オレフィン系単量体(2)が重量比で99:
1〜1:99であることが好ましく、より好ましくは8
0:20〜20:80である。さらに好ましくは60:
40〜40:60である。特定の環状オレフィン系単量
体(1)の使用割合が過小(特定の環状オレフィン系単
量体(2)の使用割合が過大)である場合には、得られ
る共重合体はガラス転移温度が低いものとなりやすく、
所要の耐熱性が得られないことがある。一方、特定の環
状オレフィン系単量体(1)の使用割合が過大(特定の
環状オレフィン系単量体(2)の使用割合が過小)であ
る場合には、得られる共重合体は溶剤に対する溶解性が
低いものとなることがある。
【0032】本発明の環状オレフィン系開環共重合体
は、上記の特定の環状オレフィン系単量体(1)および
環状オレフィン系単量体(2)が共重合されてなるもの
であるが、透明性、耐熱性、溶剤に対する溶解性を阻害
しない範囲において、これらの単量体の他に、これらと
共重合可能な単量体(以下、「共重合性単量体」とい
う。)が共重合されてなるものであってもよい。このよ
うな共重合性単量体の具体例としては、シクロブテン、
シクロペンテン、シクロオクテン、シクロドデセン等の
特定の環状オレフィン系単量体(1)および環状オレフ
ィン系単量体(2)以外の環状オレフィン系単量体、
1,5−シクロオクタジエン、シクロドデカトリエン等
の非共役環状ポリエンなどが挙げられる。
【0033】また、本発明の環状オレフィン系開環共重
合体においては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ス
チレン−ブタジエン共重合体、エチレン−非共役ジエン
共重合体、ノルボルネンまたはその誘導体の開環重合体
などの主鎖に炭素−炭素間二重結合を有する不飽和炭化
水素系ポリマーなどの存在下において、特定の環状オレ
フィン系単量体(1)および環状オレフィン系単量体
(2)を開環重合させたものであってもよい。
【0034】本発明の環状オレフィン系開環共重合体を
得るための開環重合触媒としては、メタセシス触媒が用
いられるが、四塩化チタン系触媒は、活性が非常に低い
ものであるため、四塩化チタン系触媒以外のメタセシス
触媒を用いることが好ましい。このようなメタセシス触
媒としては、(a)W、MoおよびReの化合物から選
ばれた少なくとも1種と、(b)デミングの周期律表I
A族元素(例えばLi、Na、Kなど)、IIA族元素
(例えばMg、Caなど)、IIB族元素(例えばZn、
Cd、Hgなど)、III B族元素(例えばB、Alな
ど)、IVA族元素(例えばTi、Zrなど)あるいはIV
B族元素(例えばSi、Sn、Pbなど)の化合物であ
って、少なくとも1つの当該元素−炭素結合あるいは当
該元素−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも
1種との組合せからなる触媒を用いることが好ましい。
また、このような触媒を用いる場合には、触媒の活性を
高めるために、後述の添加剤(c)が添加されたもので
あってもよい。
【0035】上記(a)成分として適当なW、Moある
いはReの化合物の代表例としては、WCl6 、MoC
5 、ReOCl3 などの特開平1−240517号公
報に記載の化合物を挙げることができる。上記(b)成
分の具体例としては、n−C4 9 Li、(C2 5
3 Al 、(C2 5 2 AlCl、(C2 5 1.5
lCl1.5 、(C2 5 )AlCl2 、メチルアルモキ
サン、LiHなどの特開平1−240517号公報に記
載の化合物を挙げることができる。添加剤である(c)
成分の代表例としては、アルコール類、アルデヒド類、
ケトン類、アミン類などが好適に用いることができる
が、さらに特開平1−240517号公報に示される化
合物を使用することができる。
【0036】メタセシス触媒の使用量としては、上記
(a)成分と特定の環状オレフィン系単量体(1)およ
び特定の環状オレフィン系単量体(2)(以下、これら
を総称して「特定単量体」という。)の合計とのモル比
で「(a)成分:特定単量体の合計」が、通常1:50
0〜1:50000となる範囲、好ましくは1:100
0〜1:10000となる範囲とされる。(a)成分と
(b)成分との割合は、金属原子比で「(a)成分:
(b)成分」が1:1〜1:50、好ましくは1:2〜
1:30の範囲とされる。(a)成分と(c)成分との
割合は、モル比で「(c)成分:(a)成分」が0.0
05:1〜15:1、好ましくは0.05:1〜7:1
の範囲とされる。
【0037】本発明の環状オレフィン系開環共重合体の
分子量は、重合温度、触媒の種類、溶媒の種類などを選
択することによっても調節することができるが、本発明
においては、分子量調節剤を反応系に共存させることに
より、得られる環状オレフィン系開環共重合体の分子量
を調節することが好ましい。ここに、好適な分子量調節
剤の具体例としては、エチレン、プロペン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−
オクテン、1−ノネン、1−デセンなどのα−オレフィ
ン類およびスチレンなどを挙げることができ、これらの
うち、1−ブテン、1−ヘキセンが特に好ましい。これ
らの化合物は、単独であるいは2種以上を組み合わせて
分子量調節剤として用いることができる。分子量調節剤
の使用量としては、開環重合反応に供される特定単量体
1モルに対して0.005〜0.6モル、好ましくは
0.02〜0.5モルとされる。
【0038】開環重合反応において用いられる溶媒は、
用いられる特定単量体、メタセシス触媒および分子量調
節剤を溶解するものであればよく、その具体例として
は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカンなどのアルカン類;シクロヘキサン、シクロ
ヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナンな
どのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素;ク
ロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロ
エタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、
クロロホルム、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化
アルカン;アリールなどの化合物;酢酸エチル、酢酸n
−ブチル、酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチル、
ジメトキシエタンなどの飽和カルボン酸エステル類;ジ
ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ンなどのエーテル類を挙げることができる。これらは単
独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。これらのうち、芳香族炭化水素が好ましい。溶媒の
使用量は、「溶媒:特定単量体」が、重量比で、通常
1:1〜10:1となる量とされ、好ましくは1:1〜
5:1となる量とされる。
【0039】以上のようにして得られる環状オレフィン
系開環共重合体は、そのまま樹脂材料として使用するこ
ともできるが、高い熱安定性が得られる点で、当該環状
オレフィン系開環共重合体中に含まれるオレフィン性不
飽和二重結合に対して水素添加を行うことによって得ら
れる環状オレフィン系開環共重合体水素添加物を樹脂材
料として使用することが好ましい。環状オレフィン系開
環共重合体中に含まれるオレフィン性不飽和二重結合に
対する水素添加反応は、通常の方法、すなわち、環状オ
レフィン系開環共重合体の溶液に水素添加触媒を添加
し、これに常圧〜30MPa、好ましくは0.3〜20
MPaの水素ガスを、0〜200℃、好ましくは20〜
180℃で作用させることによって行われる。
【0040】水素添加触媒としては、通常のオレフィン
性化合物の水素添加反応に用いられるものを使用するこ
とができる。この水素添加触媒としては、不均一系触媒
および均一系触媒が公知である。不均一系触媒の具体例
としては、パラジウム、白金、ニッケル、ロジウム、ル
テニウムなどの貴金属触媒物質を、カーボン、シリカ、
アルミナ、チタニアなどの担体に担持させた固体触媒を
挙げることができる。また、均一系触媒の具体例として
は、ナフテン酸ニッケル/トリエチルアルミニウム、ニ
ッケルアセチルアセトナート/トリエチルアルミニウ
ム、オクテン酸コバルト/n−ブチルリチウム、チタノ
センジクロリド/ジエチルアルミニウムモノクロリド、
酢酸ロジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ロジウム、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ルテニウム、クロロヒドロカルボニルトリス(トリ
フェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロカルボニル
トリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムなどを挙
げることができる。このような水素添加触媒の形態は、
特に限定されず、たとえば粉末状のものであっても、粒
状のものであってもよい。これらの水素添加触媒は、
「環状オレフィン系開環共重合体:水素添加触媒」が、
重量比で、1:1×10-6〜1:2となる割合で使用さ
れる。
【0041】環状オレフィン系開環共重合体中に含まれ
るオレフィン性不飽和二重結合に対する水素添加反応の
条件(水素ガス圧、反応温度、触媒の種類および使用割
合)を上記の範囲内で適宜設定することにより、当該環
状オレフィン系開環共重合体中に含まれる芳香環の二重
結合に対する水素添加が防止または抑制され、実質的に
オレフィン性不飽和二重結合のみに対して水素添加を行
うことができる。このようにして得られる環状オレフィ
ン系開環共重合体水素添加物は、高い熱安定性が確実に
得られる点で、オレフィン性不飽和二重結合に対する水
素添加率が70%以上、特に80%以上であることが好
ましい。
【0042】本発明の環状オレフィン系開環共重合体お
よびその水素添加物は、30℃のクロロベンゼン中で測
定した固有粘度(ηinh )が0.2〜5であることが好
ましく、さらに好ましくは0.3から4である。また、
本発明の環状オレフィン系開環共重合体およびその水素
添加物は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン換
算)によって測定される数平均分子量(Mn)が3×1
3 〜5×105 で、重量平均分子量(Mw)が5×1
3 〜1×106 で、分子量分布(Mw/Mn)が1.
5〜7.0であることが好ましい。
【0043】本発明の環状オレフィン系開環共重合体お
よびその水素添加物には、公知の各種添加剤を添加する
ことができる。例えば環状オレフィン系開環共重合体お
よびその水素添加物の酸化安定性を向上させることを目
的として、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノ
ン、ペンタエリスリチルテトラキス−3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドキシフェニル)プロピオレー
ト、4,4−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチル
フェノール)、1,1,10−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、オクタデシル−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
レートなどのフェノール系酸化防止剤、ヒドロキノン系
酸化防止剤、または例えばトリス(4−メトキシ−3,
5−ジフェニル)フォスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)フォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)フォスファイトなどのりん系酸化防止剤の
1種または2種以上を添加することができる。また、紫
外線に対する安定性を得ることを目的として、例えば
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2,−メチレンビ
ス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6
−[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]]などの紫外線吸収剤を添加することができる。ま
た、加工性を向上させることを目的として、滑剤を添加
することができる。
【0044】本発明の環状オレフィン系開環共重合体お
よびその水素添加物は、高い透明性、高い耐熱性および
極性溶剤などの溶剤に対して高い溶解性を有するもので
あり、また、分子中に極性基を導入すること、具体的に
は、極性基を有する特定単量体を用いて開環共重合する
ことが容易であるため、他の材料に対する密着性の高い
環状オレフィン系開環共重合体およびその水素添加物を
得ることが可能である。従って、本発明の環状オレフィ
ン系開環共重合およびその水素添加物体は、高い耐熱性
が要求される車載用製品の樹脂材料として、或いは光学
材料、電気電子材料として極めて有用であり、例えば光
ディスク、光磁気ディスク、光学レンズ(例えばFθレ
ンズ、ピックアップレンズ、レーザープリンター用レン
ズ、カメラ用レンズ等)、眼鏡レンズ、光学フィルム
(例えばディスプレイ用フィルム、位相差フィルム、偏
光フィルム、透明導電フィルム等)、光学シート、光フ
ァイバー、導光板、光拡散板、光カード、光ミラー、I
C・LSI・LED等封止材などに利用することができ
る。
【0045】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また、以下の実施例および比較例において、重量
平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)
は、以下のようにして測定されたものである。 重量平均分子量および分子量分布:東ソー株式会社製の
「HLC−8020ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー」により、溶媒としてテトラヒドロフランを用
い、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)および
分子量分布(Mw/Mn)を測定した。
【0046】〈実施例1〉特定の環状オレフィン系単量
体(1)として、上記式(a)で表される1,2−(2
H、3H−[1,3]エピシクロペンタ)−1、2−ジ
ヒドロアセナフチレン8.24g、分子量調節剤として
1−へキセン1.26g、特定の環状オレフィン系単量
体(2)として下記式(c)で表される8−メトキシカ
ルボニル−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン8.77g、および重合
溶媒としてトルエン34gを窒素置換した反応容器に仕
込み、80℃に加熱した。この反応系に、触媒として、
トリエチルアルミニウムのトルエン溶液(濃度0.6モ
ル/L)0.10mLおよびメタノール変性WCl6
ルエン溶液(濃度0.025モル/L)0.30mLを
加え、80℃で3時間反応させることにより、本発明に
係る環状オレフィン系開環共重合体を得た(以下、この
環状オレフィン系開環共重合体を「開環共重合体
(イ)」とする。)。この開環共重合体(イ)は、重量
平均分子量(Mw)が9.1×104 、分子量分布(M
w/Mn)が2.88、30℃のクロロベンゼン中で測
定した固有粘度(ηinh )が0.68であった。得られ
た開環共重合体(イ)の 1H−NMR(400MHz)
のスペクトルを図1に示し、赤外線吸収スペクトルを図
2に示す。
【0047】
【化7】
【0048】以上のようにして得られた開環共重合体
(イ)の溶液の全量を、オートクレーブに入れ、さらに
トルエン34g、および、水素添加触媒として、全単量
体の仕込み量に対して500ppmとなる量のRuHC
l(CO)[P(C6 5 )]3を添加し、水素ガス圧が
9〜10MPa、温度が160〜165℃の条件で、3
時間の水素添加反応を行った。反応終了後、反応溶液を
多量のメタノール溶液に加えて沈殿させることにより、
環状オレフィン系開環共重合体水素添加物を得た(以
下、この環状オレフィン系開環共重合体水素添加物を
「開環共重合体水素添加物(ロ)」とする。)。この開
環共重合体水素添加物(ロ)は、重量平均分子量(M
w)が8.60×104 、分子量分布(Mw/Mn)が
4.22、30℃のクロロベンゼン中で測定した固有粘
度(ηinh )が0.65であった。開環共重合体水素添
加物(ロ)の 1H−NMR(400MHz)のスペクト
ルを図3に示し、赤外線吸収スペクトルを図4に示す。
【0049】図1に示す開環共重合体(イ)の 1H−N
MR(400MHz)のスペクトルにおいて、4.6〜
6.0ppmに出現しているピークは、当該開環共重合
体(イ)の主鎖中に含まれるオレフィン性不飽和二重結
合に係る炭素原子に結合した水素原子によるピークであ
るが、図3に示す開環共重合体水素添加物(ロ)の 1
−NMR(400MHz)のスペクトルにおいては、
4.6〜6.0ppmにピークが全く出現しておらず、
オレフィン性不飽和二重結合に対する水素添加率が実質
的に100%であることが確認された。また、図1に示
す開環共重合体(イ)の 1H−NMR(400MHz)
のスペクトルおよび図3に示す開環共重合体水素添加物
(ロ)の 1H−NMR(400MHz)のスペクトルの
各々において、6.2〜9.0ppmに出現しているピ
ーク(以下、「ピークa」という。)は、側鎖の芳香環
における水素原子によるピークであり、約3.7ppm
に出現しているピーク(以下、「ピークb」という。)
は、メトキシカルボニル基におけるメチル基の水素原子
によるピークであるが、ピークaの積分値とピークbの
積分値との比が、開環共重合体(イ)および開環共重合
体水素添加物(ロ)の間で差がなく、また、これらの比
が、使用した上記式(a)で表される単量体および上記
式(c)で表される単量体のモル比とほぼ一致している
ことから、側鎖の芳香環における二重結合に対する水素
添加率は実質的に0%(芳香環の残存率が実質的に10
0%)であることが確認された。
【0050】〈比較例1〉上記式(c)で表される8−
メトキシカルボニル−8−メチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン50g、分子
量調節剤として1−へキセン3.6gおよび重合溶媒と
してトルエン100gを窒素置換した反応容器に仕込
み、80℃に加熱した。この反応系に、触媒として、ト
リエチルアルミニウムのトルエン溶液(濃度0.6モル
/L)0.09mLおよびメタノール変性WCl6 トル
エン溶液(濃度0.025モル/L)0.29mLを加
え、80℃で3時間反応させることにより、環状オレフ
ィン系開環重合体を得た。開環共重合体(イ)の代わり
に上記の環状オレフィン系開環重合体を用いたこと以外
は、実施例1と同様にして環状オレフィン系開環重合体
水素添加物を得た。この環状オレフィン系開環重合体水
素添加物は、重量平均分子量(Mw)が5.6×1
3 、分子量分布(Mw/Mn)が3.2、30℃のク
ロロベンゼン中で測定した固有粘度(ηinh )が0.5
0であった。また、この環状オレフィン系開環重合体水
素添加物について、 1H−NMR(400MHz)を用
いて水素添加率を測定したところ、環状オレフィン系開
環重合体の主鎖中における不飽和結合に対する水素添加
率は実質的に100%であった。
【0051】〔耐熱性および溶解性の評価〕実施例1に
係る開環共重合体水素添加物(ロ)および比較例1に係
る環状オレフィン系開環重合体水素添加物について、セ
イコーインスツルメンツ社製の示差走査熱量計を用い、
窒素気流下において、昇温速度を毎分20℃の条件でガ
ラス転移温度(Tg)を測定した。その結果、実施例1
に係る開環共重合体水素添加物(ロ)のガラス転移温度
(Tg)は180.5℃であり、比較例1に係る環状オ
レフィン系開環重合体水素添加物のガラス転移温度(T
g)は164℃であった。また、実施例1に係る開環共
重合体水素添加物(ロ)および比較例1に係る環状オレ
フィン系開環重合体水素添加物は、いずれもトルエン、
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒に容
易に溶解した。以上の結果から明らかなように、実施例
1に係る開環共重合体水素添加物(ロ)は、種々の溶剤
に対して高い溶解性を有し、しかも、高い耐熱性を有す
るものであることが確認された。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明性および耐熱性に優れ、しかも、溶剤に対する溶解
性が高い樹脂材料が得られる環状オレフィン系開環共重
合体およびその水素添加物を提供することができる。こ
のような環状オレフィン系開環共重合体およびその水素
添加物は、高い透明性、高い耐熱性および溶剤に対する
高い溶解性を有することから、種々の用途、例えば高い
耐熱性が要求される車載用製品の透明樹脂材料として好
適に用いることができ、また、光ディスク、光磁気ディ
スク、光学レンズ(例えばFΘレンズ、ピックアップレ
ンズ、レーザープリンター用レンズ、カメラ用レンズ
等)、眼鏡レンズ、光学フィルム(例えばディスプレイ
用フィルム、位相差フィルム、偏光フィルム、透明導電
フィルム等)、光学シート、光ファイバー、導光板、光
拡散板、光カード、光ミラー、IC・LSI・LED等
の封止材などに好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る環状オレフィン系開環共重合体
1H−NMR(400MHz)のスペクトルを示す図
である。
【図2】実施例1に係る環状オレフィン系開環共重合体
の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図3】実施例1に係る環状オレフィン系開環共重合体
水素添加物の 1H−NMR(400MHz)のスペクト
ルを示す図である。
【図4】実施例1に係る環状オレフィン系開環共重合体
水素添加物の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮木 伸行 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4J032 CA34 CA35 CA36 CA38 CA43 CA45 CA46 CA68 CB04 CF03 CG02 CG07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される環状オレフ
    ィン系単量体および下記一般式(2)で表される環状オ
    レフィン系単量体を開環共重合して得られることを特徴
    とする環状オレフィン系開環共重合体。 【化1】 〔式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数が1〜10の脂肪族炭化水素基、脂
    環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、および、アルコキ
    シ基、水酸基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミ
    ド基、スルホニル基、ケトン基、アミノ基、スルフィド
    基、エーテル基、チオール基およびシリル基から選ばれ
    た極性基、並びに、ハロゲン原子および/または上記の
    極性基により置換された極性炭化水素基よりなる群から
    選ばれた原子または基、或いはその他の1価の有機基を
    示す。kは0または正の整数、jは0または1である。
    但し、kが0のときはjも0である。〕 【化2】 〔式中、R9 〜R12は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数が1〜10の脂肪族炭化水素基、脂
    環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、および、アルコキ
    シ基、水酸基、エステル基、シアノ基、アミド基、イミ
    ド基、スルホニル基、ケトン基、アミノ基、スルフィド
    基、エーテル基、チオール基およびシリル基から選ばれ
    た極性基、並びに、ハロゲン原子および/または上記の
    極性基により置換された極性炭化水素基よりなる群から
    選ばれた原子または基、或いはその他の1価の有機基を
    示す。mは0または正の整数、nは0または1である。
    但し、mが0のときはnも0である。〕
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される環状オレフィン
    系単量体と一般式(2)で表される環状オレフィン系単
    量体との割合が重量比で99:1〜1:99であること
    を特徴とする請求項1に記載の環状オレフィン系開環共
    重合体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の環状オ
    レフィン系開環共重合体が水素添加されてなることを特
    徴とする環状オレフィン系開環共重合体水素添加物。
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