JP2003163263A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003163263A JP2001361243A JP2001361243A JP2003163263A JP 2003163263 A JP2003163263 A JP 2003163263A JP 2001361243 A JP2001361243 A JP 2001361243A JP 2001361243 A JP2001361243 A JP 2001361243A JP 2003163263 A JP2003163263 A JP 2003163263A
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conductive
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隆夫 鴨島
Takeru Matsuoka
長 松岡
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貴司 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置のプラグの電気的特性、信頼性を
向上させる。 【解決手段】 半導体基板上の層間絶縁膜2に形成され
たコンタクトホール7に、上層及び下層の導電層間を電
気的に接続するためのプラグが埋め込まれた半導体装置
であって、このプラグは、コンタクトホール7を埋め込
み、上端が層間絶縁膜2の上面よりも下層に位置するタ
ングステン膜5と、コンタクトホール7内のタングステ
ン膜5上に埋め込まれ、上面が層間絶縁膜2の上面と略
同一面であるタングステン膜9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に上層及び下層の導電層間を接続
するためのプラグを備えた半導体装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時の半導体装置では、コンタクトホー
ル、ビアホールを充填するプラグ構造としてタングステ
ン(W)を材料とするプラグが多く用いられている。タ
ングステンプラグを形成する方法として、エッチバック
により形成する方法と、CMP(化学機械研磨)法によ
り形成する方法が知られている。
【0003】エッチバック法では、プラグ形成後にプラ
グリセス部へ金属配線を埋め込む必要がある。一方、C
MP法による形成方法ではこのような金属配線を埋め込
む必要はなく、タングステン膜の成膜時及びタングステ
ンエッチバック時の異物をCMP研磨により除去できる
ため、配線間ショート不良を低減できる。従って、CM
P法によるプラグの形成方法はプラグ形成の主流となり
つつある。
【0004】そして、CMP法によるプラグの形成方法
では、研磨後の金属汚染の除去及び異物除去を目的とし
て、価格的に安価で、取り扱いも簡便なフッ化水素(H
F)による洗浄が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CMP
法によるタングステンプラグの形成方法では、タングス
テンプラグ形成に伴って形成されるボイド、シーム等に
起因して配線の電気的特性が劣化してしまうことを避け
ることができなかった。以下、図面に基づいて従来のタ
ングステンプラグの形成の際に生じる問題点について説
明する。
【0006】図7は、CMP法によるタングステンプラ
グの形成方法を示す概略断面図である。図7(a)は、
下層配線層101上に層間絶縁膜102を形成してコン
タクトホールを形成し、コンタクトホール内壁を覆うよ
うにチタン膜103、窒化チタン膜104を順次形成し
た後、CVD法によりタングステン膜105を形成して
コンタクトホールを埋め込んだ状態を示している。ここ
で、下層配線層101は半導体基板であってもよい。タ
ングステン膜105を埋め込んだ状態では、コンタクト
ホール内にシーム部106が形成されている。
【0007】図7(b)は、図7(a)に示す状態の
後、層間絶縁膜102上のタングステン膜105をCM
P法によって研磨して除去し、フッ化水素(HF)溶液
を用いて洗浄した状態を示している。層間絶縁膜102
上のタングステン膜105を除去することにより、コン
タクトホール107内のみにタングステン膜105が埋
め込まれることとなり、タングステン膜105からなる
タングステンプラグが形成される。
【0008】図7(b)に示すように、洗浄の際には、
フッ化水素溶液がタングステン膜105と層間絶縁膜1
02の間のチタン膜103を急激に溶かすため、コンタ
クトホールの外側に位置する層間絶縁膜102が後退
し、隙間108が形成されてしまう。
【0009】また、隙間108が下層配線層(又は半導
体基板)101まで達すると、下層配線層(又は半導体
基板)101がフッ化水素によって除去されてしまい、
図7(b)に示すようなボイド109が形成されてしま
う。
【0010】そして、このようなボイド109が形成さ
れることによりビア抵抗、コンタクト抵抗が増大すると
いう問題が生じていた。また、ボイド109はオープン
不良を引き起こす原因にもなっていた。これにより、半
導体装置の高速化が妨げられ、また信頼性が低下するこ
ととなっていた。
【0011】また、図7(b)に示す研磨後の状態で
は、研磨によってシーム部106上部のタングステン膜
105が除去されるため、シーム部106の内側が上方
に露出する。そして、研磨時に使用される過酸化水素水
(H水溶液)がシーム部106内に侵入すること
によってシーム部106の大きさが増大してしまう。こ
のため、タングステン膜105と上層配線との接触面積
が小さくなるといった問題が発生していた。
【0012】図8は、タングステン膜105と上層配線
との接触面積が小さくなった状態を示す平面図であっ
て、図7(b)の状態から、タングステン膜105上に
例えばアルミニウムからなる金属配線110を形成した
状態を示している。ここで、図8(a)は金属配線11
0がシーム部106に重なるように形成された例を示し
ている。また、図8(b)は金属配線110がシーム部
106上から外れて形成された例を示している。図8
(a)及び図8(b)において、ハッチング箇所は金属
配線110とタングステン膜105とが接触している領
域を示している。
【0013】図8(a)に示すように、金属配線110
がシーム部106に重なって形成されている場合には、
シーム部106の大きさが拡大すると金属配線110と
タングステン膜105からなるプラグの接触面積が小さ
くなる。そして、金属配線108とタングステン膜10
5との接触面積が縮小することによってEM耐性などの
半導体装置の信頼性が低下するという問題が生じてい
た。
【0014】また、図8(b)に示すように、金属配線
110がシーム部106上から外れて形成されている場
合には、シーム部106が上方に完全に露出することと
なる。このため、金属配線110の材料であるアルミニ
ウム合金等をドライエッチングする際に、シーム部10
6の形状に沿って金属配線110の側面にサイドエッチ
が入ってしまう。これにより、接触面積の低下によりE
M耐性などの信頼性が劣化するという問題が生じてい
た。
【0015】更に別の問題として、過酸化水素水を使用
してタングステン膜105をCMP研磨する際、研磨後
の洗浄の際、若しくは上層金属配線を形成するためのエ
ッチング時におけるポリマー除去処理の際に、シーム部
106内にウェット液が染み込み、プラグ腐食が発生す
るという問題が生じていた。このため、プラグの電気的
特性が劣化するという問題が生じていた。
【0016】更に、CMP法によりタングステン膜10
5を研磨してタングステンプラグを形成する場合、金属
配線写真製版のアライメント及び重ね合わせ検査マーク
部の精度が劣化するという問題が生じていた。
【0017】図9は、アライメント及び重ね合わせ検査
マーク部の精度に劣化が生じた状態を示す概略断面図で
ある。ここで、図9(a)はタングステン膜105を成
膜した直後の状態を、図9(b)はCMP法による研磨
を行った後の状態を示している。
【0018】図9において、層間絶縁膜102に形成さ
れた開口部112には、バリアメタル膜111を介して
タングステン膜105が形成されている。ここで、バリ
アメタル膜111は図7に示したチタン膜103及び窒
化チタン膜104の積層膜である。図9(a)に示すよ
うに、タングステン膜105は開口部112の内壁に沿
って形成されるため、図9(b)に示す研磨後の状態で
は、開口部112の中央に段差105aが形成される。
金属配線写真製版のアライメント及び重ね合わせ検査
は、この段差105aを利用して行われる。
【0019】しかしながら、CMP法による研磨では、
マーク部における層間絶縁膜102の開口部112の底
のタングステン膜105が完全に除去されることはない
ため、段差105aが小さくなるという問題が生じてい
た。
【0020】このため、CMP法でタングステンプラグ
を形成した場合、タングステンプラグとともにアライメ
ント及び重ね合わせ検査マーク部の段差105aを形成
すると、段差105aが浅くなり、検査時に段差105
aの検出が困難となっていた。このため、エッチバック
法を用いた場合よりもアライメント及び重ね合わせ検査
精度が劣化してしまうという問題が生じていた。
【0021】この発明は上述のような問題を解決するた
めに成されたものであり、半導体装置のプラグの電気的
特性、信頼性を向上させるとともに、アライメント及び
重ねあわせ検査の精度の向上を達成することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置
は、半導体基板上の絶縁膜に形成された開口に、上層及
び下層の導電層間を電気的に接続するための導電体が埋
め込まれた半導体装置であって、前記導電体は、前記開
口を埋め込み、上端が前記絶縁膜の上面よりも下層に位
置する第1の導電膜と、前記開口内の前記第1の導電膜
上に埋め込まれ、上面が前記絶縁膜の上面と略同一面で
ある第2の導電膜とを備えたものである。
【0023】また、前記開口内において前記第1の導電
膜上に空隙が形成され、前記空隙が前記第2の導電膜に
よって密閉されているものである。
【0024】また、前記開口の直径の1/2の値が前記
絶縁膜の上面から前記第1の導電膜の上端までの深さよ
りも大きいものである。
【0025】また、前記開口の内壁及び底に第1の密着
層が形成されているものである。
【0026】また、前記第1の密着層は前記第1の導電
膜の上面より下部に形成され、前記第2の導電膜の側面
及び下面を覆うように第2の密着層が形成されているも
のである。
【0027】また、前記第1の密着層は、チタン膜と窒
化チタン膜を含む積層膜又はタンタル膜と窒化タンタル
膜を含む積層膜から成るものである。
【0028】また、前記第2の密着層は、チタン膜と窒
化チタン膜を含む積層膜又はタンタル膜と窒化タンタル
膜を含む積層膜から成るものである。
【0029】また、前記開口の内壁の上部における前記
第1の密着層の前記チタン膜の上端部が酸化若しくは窒
化されているものである。
【0030】また、この発明の半導体装置は、半導体基
板上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜に形成された開
口の内壁に沿った周辺部のみに形成され、上端が前記絶
縁膜の上面よりも下層に位置する第1の導電膜と、前記
第1の導電膜上を含む前記開口内に埋め込まれ、前記開
口の中心近傍の上面に段差が設けられた第2の導電膜と
を備えたものである。
【0031】また、前記第1の導電膜がタングステン膜
又は銅膜から成るものである。
【0032】また、前記第2の導電膜がタングステン膜
又は銅膜から成るものである。
【0033】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁
膜を選択的に除去して前記絶縁膜を貫通する開口を形成
する工程と、前記開口の内壁及び底を覆うように第1の
密着層を形成する工程と、前記絶縁膜上及び前記開口内
を埋め込むように第1の導電膜を形成する工程と、前記
第1の導電膜をエッチングして、前記第1の導電膜を前
記絶縁膜上から除去するとともに前記開口内に残存する
前記第1の導電膜の上面が前記絶縁膜の上面よりも低く
なるようにリセスを形成する工程と、前記リセス内及び
前記絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程と、前記絶
縁膜が露出するまで前記第2の導電膜を研磨して、前記
第2の導電膜を前記リセス内に埋め込む工程とを備えた
ものである。
【0034】また、前記第1の導電膜をエッチングする
工程の後、前記リセスの底及び内壁に第2の密着層を形
成する工程を更に備え、前記第2の導電膜を形成する工
程において、前記第2の密着層を介して前記リセス内に
第2の導電膜を形成するものである。
【0035】また、前記第1の導電膜をエッチングする
工程において、前記リセスの深さが前記開口の直径の1
/2よりも小さくなるように前記第1の導電膜のエッチ
ングを行うものである。
【0036】また、前記第1の導電膜をエッチングする
工程において、前記開口の底の少なくとも一部において
前記第1の導電膜を完全に除去するものである。
【0037】また、前記第1の導電膜又は第2の導電膜
としてタングステン膜を形成するものである。
【0038】また、前記第1の導電膜又は第2の導電膜
として銅膜を形成するものである。
【0039】また、前記第1の密着層を形成する工程に
おいて、前記第1の密着層をチタン膜と窒化チタン膜を
含む積層膜又はタンタル膜と窒化タンタル膜を含む積層
膜として形成するものである。
【0040】また、前記第2の密着層を形成する工程に
おいて、前記第2の密着層をチタン膜と窒化チタン膜を
含む積層膜又はタンタル膜と窒化タンタル膜を含む積層
膜として形成するものである。
【0041】また、前記第1の密着層を形成する工程に
おいて、前記第1の密着層をチタン膜と窒化チタン膜を
含む積層膜として形成し、前記第1の導電膜をエッチン
グする工程の後、前記開口の内壁における前記チタン膜
の上端部を酸化若しくは窒化する工程を更に備えたもの
である。
【0042】また、酸素プラズマ処理又は酸素アニール
処理により前記チタン膜の上端部を酸化するものであ
る。
【0043】また、窒素プラズマ処理又は窒素アニール
処理により前記チタン膜の上端部を窒化するものであ
る。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態を図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1及び図2は、この発明の実施の形態
1にかかる半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断
面図である。以下、図1及び図2に基づいて実施の形態
1の半導体装置の構造及び製造方法をともに説明する。
【0045】先ず、導電層1上に層間絶縁膜2を形成し
て、導電層1を層間絶縁膜2で覆う。ここで、導電層1
は半導体基板又は半導体基板上に形成された配線層であ
る。次に、層間絶縁膜2を選択的に除去することによ
り、配線層1に到達するコンタクトホール7(開口)を
形成する。その後、コンタクトホール7の内壁及び層間
絶縁膜2上にチタン膜3と窒化チタン膜4の積層膜から
なるバリアメタル膜(第1の密着層)を形成し、バリア
メタル膜上にタングステン膜5(第1の導電膜)を形成
してコンタクトホール7を埋め込む。この際、コンタク
トホール7内のタングステン膜5にシーム部6(空隙)
が形成される。この状態を図1(a)に示す。
【0046】次に、図1(b)に示すように、窒化チタ
ン膜4をストッパーとしてエッチバックを行う。これに
より、層間絶縁膜2上においてタングステン膜5が除去
され、更にコンタクトホール7内のタングステン膜5が
所定量だけ除去される。そして、図1(b)に示すよう
に窒化チタン膜4の上面からの深さがd、直径がDの
リセス8が形成される。これにより、コンタクトホール
7内に形成されたシーム部6が外部に露出する。
【0047】次に、図1(c)に示すように、タングス
テン膜9を形成してリセス8を埋め込む。これにより、
コンタクトホール7内のタングステン膜5上にタングス
テン膜9が積層され、露出していたシーム部6がタング
ステン膜9によって密閉される。
【0048】次に、図1(d)に示すように、CMP法
によりタングステン膜9を研磨する。ここで、リセス8
は浅いホールであるため、タングステン膜9のカバレッ
ジはリセス8の底及び側壁で略等しい。このため、図1
(c)の工程でリセス8内にタングステン膜9を形成す
ると、リセス8の底から上方に向かってタングステン膜
9が堆積するとともに、リセス8の側壁から横方向にタ
ングステン膜9が堆積し、タングステン膜9上にやはり
シーム部9aが形成される。図1(c)に示すように、
シーム部9aが密着した状態では、リセス8の側壁から
D/2の厚さのタングステン膜9が堆積しており、カバ
レッジが均一であるため、シーム部9aの下端はリセス
8の底からD/2だけ上に位置することになる。従っ
て、図1(b)の状態でD/2>dとなるようにリセ
ス8を形成しておけば、シーム部9aの下端の位置は窒
化チタン膜4の上面よりも常に上側に位置することにな
り、図1(d)のCMP研磨によってシーム部9aが上
部に露出することはない。このように、D/2>d
なるようにリセス8の形状を設定することで、図1
(d)の状態でタングステン膜9上にシーム部9aが残
存してしまうことを抑止できる。そして、上面にシーム
部9aを残すことなくタングステン膜5,9から成る2
段構造のタングステンプラグ(導電体)をコンタクトホ
ール7内に形成することができる。なお、D/2>d
の条件を満たしていない場合であっても、リセス8の深
さdが浅いため、タングステン膜9の膜厚によってリ
セス8は埋め込まれる。従って、リセス8の径、深さを
限定しない場合であっても、プラグを2段構造にするこ
とによってタングステン膜9上でのシーム部の発生を抑
えることができる。
【0049】このように、タングステンプラグを2段構
造とし、シーム部6が上方に向かって露出することを抑
止できるため、タングステンプラグと接続される上層の
金属配線を形成した際にタングステンプラグと金属配線
との接触面積を十分に確保することができる。従って、
タングステンプラグと金属配線との接触部の電気抵抗を
低減させるとともに、接触部におけるEM耐性などの信
頼性を向上させることができる。また、シーム部6の上
方への露出を抑えることにより、CMP研磨の際、若し
くはその後の洗浄等によってタングステンプラグが腐食
することを抑止できる。
【0050】次に、図2に基づいて、図1のタングステ
ンプラグとともに形成されるアライメントマーク及び重
ね合わせ検査マークの形成工程について説明する。図2
は、半導体基板上の別の領域に形成される写真製版用ア
ライメントマーク部及び重ね合わせ検査マーク部(以
下、マーク部という)を示す概略断面図である。
【0051】先ず、図2(a)に示すように、導電層1
上に層間絶縁膜2を形成し、層間絶縁膜2を選択的に除
去することにより、配線層1に到達する開口部11を形
成する。その後、開口部11の内壁及び層間絶縁膜2上
にバリアメタル膜12を形成し、バリアメタル膜12上
にタングステン膜5を形成して開口部11を埋め込む。
ここでバリアメタル膜12は、図1に示したようチタン
膜3と窒化チタン膜4の積層膜から構成される。この工
程は図1(a)の工程に対応する。
【0052】次に、図2(b)に示すように、バリアメ
タル膜12をストッパーとしてエッチバックを行う。こ
れにより、層間絶縁膜2上及び開口部11内のタングス
テン膜5が除去され、開口部11の底のバリアメタル膜
12が露出する。開口部11内では、側壁の一部にタン
グステン膜5が残存する。この工程は図1(b)の工程
に対応する。このように、マーク部においては、通常、
層間絶縁膜2の深さよりも広い幅で開口部11が形成さ
れるため、タングステン膜5のエッチバック後は、図2
(b)に示すように開口部11の底のタングステン膜5
は完全にエッチバックされ、下層のバリアメタル膜が露
出する。
【0053】次に、図2(c)に示すように、タングス
テン膜9を形成して開口部11内のタングステン膜5、
バリアメタル膜12を覆う。この工程は図2(c)の工
程に対応する。
【0054】次に、図2(d)に示すように、CMP法
により研磨を行い、層間絶縁膜2上のタングステン膜9
及びバリアメタル膜12を除去する。この工程は図1
(d)の工程に対応する。これにより、タングステン膜
9は開口部11内のみに残存する。図2(b)の工程に
おいて、開口部11内のバリアメタル膜12が露出する
までエッチバックを行うため、図2(d)に示すよう
に、タングステン膜9の表面には十分な深さ(=d
の段差が形成されることになる。
【0055】特に、タングステン膜9は図1に示したコ
ンタクトホール7のリセス8を埋め込めば良いため、タ
ングステン膜9の膜厚はリセス8の膜厚以下に設定すれ
ば十分である。これにより、図2(d)に示すように、
タングステン膜9を研磨した後においてもタングステン
膜9の表面の段差9aを深くすることが可能となる。従
って、マーク部において段差9aを確実に形成すること
ができ、写真製版の際の位置合わせ及び重ね合わせ検査
を高精度に行うことが可能となる。
【0056】以上説明したように実施の形態1によれ
ば、タングステンプラグをタングステン膜5及びタング
ステン膜9からなる2段構造としたため、コンタクトホ
ール7内のシーム部6を密閉することができる。従っ
て、タングステンプラグ上に接続される上層配線との接
触面積がシーム部6によって減少してしまうことを抑止
できる。これにより、タングステンプラグと上層配線と
の接触面積を十分に広く確保することができ、上層配線
との接触部における電気抵抗の低減を達成できる。ま
た、タングステンプラグと上層配線との接触面積を広く
できるためEM耐性などの信頼性を向上させることがで
きる。また、シーム部6を密閉したことにより、CMP
研磨の際に用いる研磨液、その後の工程でのエッチング
液、洗浄液等がシーム部6に侵入することを抑止でき、
タングステンプラグの腐食を抑えることができる。
【0057】更に、写真製版用アライメントマーク部及
び重ね合わせ検査マーク部においては、エッチバックに
よって開口部11の底が露出するまでタングステン膜5
を除去し、コンタクトホール7の形成領域のリセス8の
深さ程度の膜厚でタングステン膜9を形成することによ
り、タングステン膜9を開口部11の内壁に沿って形成
することができる。従って、タングステン膜9の表面の
段差9aを十分に深く形成することができ、段差9aの
検出を確実に行うことが可能となる。これにより、写真
製版の際のアライメント調整及び重ね合わせ検査の精度
を大幅に向上させることが可能となる。
【0058】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2にかかる半導体装置の製造方法を工程順に示す概
略断面図である。以下、図3に基づいて実施の形態2の
半導体装置の構造と製造方法をともに説明する。なお、
図3において、実施の形態1と同一の構成要素について
は同一の符号を付する。
【0059】実施の形態2の製造工程において、実施の
形態1の図1(a)の工程は実施の形態1と同様に行
う。図3(a)は、実施の形態1の図1(a)の工程を
経た後、タングステン膜5のエッチバックを行った状態
を示している。ここで、実施の形態2では層間絶縁膜2
をストッパーとしてエッチバックを行っている。従っ
て、図3(a)に示すようにコンタクトホール7内にお
いて、タングステン膜5の上面よりも上層のチタン膜3
及び窒化チタン膜4は除去されている。また、コンタク
トホール7以外の領域では層間絶縁膜2上のチタン膜3
及び窒化チタン膜4が除去され、層間絶縁膜2が露出し
ている。図3(a)に示す状態では、実施の形態1と同
様に、タングステン膜5にシーム部6が形成されてい
る。
【0060】図3(a)に示す工程の後、図3(b)に
示すように、コンタクトホール7内のタングステン膜5
上及び層間絶縁膜2上にチタン膜13及び窒化チタン膜
14を順次形成し、チタン膜13及び窒化チタン膜14
から成るバリアメタル膜(第2の密着層)を形成する。
そして、窒化チタン膜14上に再びタングステン膜15
(第2の導電膜)を形成する。これにより、上方に露出
していたシーム部6が密閉される。
【0061】次に、図3(c)に示すように、CMP法
による研磨を行い、層間絶縁膜2上のタングステン膜1
5、窒化チタン膜14及びチタン膜13を除去して層間
絶縁膜2を露出させる。これにより、実施の形態2のタ
ングステンプラグが完成する。
【0062】実施の形態2では、タングステン膜5とタ
ングステン膜15の間にチタン膜13及び窒化チタン膜
14を形成しているため、タングステン膜5とタングス
テン膜15の密着性を高めることができる。また、プラ
グの材料としてタングステン膜5とタングステン膜15
の代わりに2種類の異なる導電材料を用いた場合には、
これらの異なる導電材料間のオーミック特性を向上させ
ることができ、且つ導電材料が相互に拡散してしまうこ
とを抑止できる。
【0063】実施の形態2によれば、タングステンプラ
グをタングステン膜5及びタングステン膜15からなる
2段構造としたため、タングステン膜5に形成されたシ
ーム部6を密閉することができる。従って、実施の形態
1と同様に上層配線との接触面積を広く確保して電気抵
抗の低減、EM耐性などの信頼性の向上を達成でき、ま
たタングステンプラグの腐食を抑止することができる。
更に、タングステン膜5をエッチバックすることによ
り、実施の形態1と同様にマーク部の段差を深く形成す
ることができ、アライメント及び重ね合わせ検査の精度
を向上させることが可能となる。
【0064】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3にかかる半導体装置を示す概略断面図である。以
下、図4に基づいて実施の形態3の半導体装置を説明す
る。なお、図4において、実施の形態1,2と同一の構
成要素については同一の符号を付する。
【0065】図4は、実施の形態2の図3(b)の工程
において、タングステン膜5をエッチバックした後にバ
リアメタル膜として窒化チタン膜11のみを形成したも
のである。その他の構成は実施の形態2と同様である。
【0066】このように、バリアメタル膜を窒化チタン
膜11のみとすることにより、タングステン膜15をC
MP研磨した後のフッ化水素溶液による洗浄の際に、バ
リアメタル膜中のチタンが溶出してしまうことを抑止で
きる。
【0067】また、タングステンプラグを2段構造とし
ているため、実施の形態1と同様に上層配線との接触面
積を広く確保して電気抵抗の低減、EM耐性などの信頼
性の向上を達成でき、またタングステンプラグの腐食を
抑止することができる。更に、実施の形態1と同様にマ
ーク部の段差を深く形成することができ、アライメント
及び重ね合わせ検査の精度を向上させることが可能とな
る。
【0068】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4にかかる半導体装置の製造方法を工程順に示す概
略断面図である。以下、図5に基づいて実施の形態4の
半導体装置の構造と製造方法をともに説明する。なお、
図5において、実施の形態1,2と同一の構成要素につ
いては同一の符号を付する。
【0069】実施の形態4の製造工程において、実施の
形態1の図1(a)の工程は実施の形態1と同様に行
う。図5(a)は、実施の形態1の図1(a)の工程を
経た後、タングステン膜5のエッチバックを行った状態
を示している。ここで、実施の形態4では層間絶縁膜2
をストッパーとしてエッチバックを行っている。従っ
て、図5(a)に示すようにコンタクトホール7内にお
いて、タングステン膜5の上面よりも上層のチタン膜3
及び窒化チタン膜4は除去されている。また、コンタク
トホール7以外の領域では層間絶縁膜2上のチタン膜3
及び窒化チタン膜4が除去され、層間絶縁膜2が露出し
ている。なお、実施の形態1と同様に、タングステン膜
5にはシーム部6が形成される。
【0070】そして、実施の形態4では、タングステン
膜5をエッチバックした後、酸素(O)プラズマ処理
又は酸素雰囲気でアニールすることにより、コンタクト
ホール7側壁のチタン膜10を酸化させている。これに
より、チタン膜10の上部に酸化チタン(Ti
膜16が形成され、チタン膜10が上部に露出すること
が抑えられる。
【0071】その後、図5(b)に示すように、実施の
形態2と同様にチタン膜14と窒化チタン膜15からな
るバリアメタル膜を形成し、タングステン膜15を形成
してシーム部6を埋め込む。そして、タングステン膜1
5をCMP法により研磨した後、フッ化水素溶液による
洗浄を行う。
【0072】フッ化水素溶液による洗浄では上部に露出
しているチタン膜13が溶出して17が形成される。し
かし、チタン膜13の下層にはコンタクトホール7の内
壁に沿って酸化チタン膜16が形成されているため、チ
タンの溶出は隙間17が酸化チタン膜16に到達した時
点で停止する。このため、フッ化水素溶液によって酸化
チタン膜16の下層のチタン膜3が溶出することを抑え
ることができ、更に下層の導電層1まで隙間17が到達
してしまうことを抑止できる。
【0073】また、タングステンプラグを2段構造とし
ているため、実施の形態1と同様に上層配線との接触面
積を広く確保して電気抵抗の低減、EM耐性などの信頼
性の向上を達成でき、またタングステンプラグの腐食を
抑止することができる。更に、実施の形態1と同様にマ
ーク部の段差を深く形成することができ、アライメント
及び重ね合わせ検査の精度を向上させることが可能とな
る。
【0074】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態5にかかる半導体装置の製造方法を工程順に示す概
略断面図である。以下、図6に基づいて実施の形態5の
半導体装置の構造と製造方法をともに説明する。なお、
図6において、実施の形態1と同一の構成要素について
は同一の符号を付する。
【0075】実施の形態5の製造工程において、実施の
形態1の図1(a)の工程は実施の形態1と同様に行
う。図6(a)は、実施の形態1の図1(a)の工程を
経た後、タングステン膜5のエッチバックを行った状態
を示している。ここで、実施の形態5では層間絶縁膜2
をストッパーとしてエッチバックを行っている。従っ
て、図6(a)に示すようにコンタクトホール7内にお
いて、タングステン膜5の上面よりも上層のチタン膜3
及び窒化チタン膜4は除去されている。また、コンタク
トホール7以外の領域では層間絶縁膜2上のチタン膜3
及び窒化チタン膜4が除去され、層間絶縁膜2が露出し
ている。なお、実施の形態1と同様に、タングステン膜
5にはシーム部6が形成される。
【0076】そして、実施の形態5では、タングステン
膜5をエッチバックした後、窒素(N)プラズマ処
理、又は窒素雰囲気で温度600℃程度以上でアニール
することにより、コンタクトホール7側壁のチタン膜1
0を窒化させている。これにより、チタン膜10の上部
に窒化チタン(Ti)膜18が形成され、チタン
膜10が上部に露出することが抑えられる。
【0077】その後、図6(b)に示すように、実施の
形態2と同様にチタン膜14と窒化チタン膜15からな
るバリアメタル膜を形成し、タングステン膜15を形成
してシーム部6を埋め込む。そして、タングステン膜1
5をCMP法により研磨した後、フッ化水素溶液による
洗浄を行う。
【0078】フッ化水素溶液による洗浄では上部に露出
しているチタン膜13が溶出して隙間19が形成され
る。しかし、チタン膜13の下層にはコンタクトホール
7の内壁に沿って窒化チタン膜18が形成されているた
め、チタンの溶出は隙間19が窒化チタン膜18に到達
した時点で停止する。このため、フッ化水素溶液によっ
て窒化チタン膜18の下層のチタン膜3が溶出すること
を抑えることができ、更に下層の導電層1まで隙間19
が到達してしまうことを抑止できる。
【0079】また、タングステンプラグを2段構造とし
ているため、実施の形態1と同様に上層配線との接触面
積を広く確保して電気抵抗の低減、EM耐性などの信頼
性の向上を達成でき、またタングステンプラグの腐食を
抑止することができる。更に、実施の形態1と同様にマ
ーク部の段差を深く形成することができ、アライメント
及び重ね合わせ検査の精度を向上させることが可能とな
る。
【0080】なお、上述した各実施の形態では、プラグ
の材料として埋め込み性の良好なタングステンを例示し
たが、タングステンの代わりに抵抗の低い銅を用いても
よい。また、バリアメタル膜としてチタン膜と窒化チタ
ン膜の積層膜を例に挙げたが、タンタル膜と窒化タンタ
ル膜からなる積層膜、又はタンタル膜、窒化タンタル膜
及びタンタル膜からなる3層の積層膜を用いてもよい。
更に、バリアメタル膜として単層のタンタル膜又は単層
の窒化タンタル膜を用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0082】開口を埋め込む導電体を第1の導電膜と第
2の導電膜の2段構造としたことにより、開口内の空隙
(シーム部)を密閉することができる。従って、導電体
上に接続される上層配線との接触面積が空隙によって減
少してしまうことを抑止できる。これにより、上層配線
との接触抵抗の低減するとともにEM耐性などの信頼性
を向上させることができる。
【0083】開口の径を絶縁膜の上面から第1の導電膜
の上端までの深さよりも大きくしたことにより、第2の
導電膜の表面に空隙(シーム部)が形成されることを抑
止できる。
【0084】開口の内壁及び底に第1の密着層を形成し
たため、開口内への導電体の密着性を高めることがで
き、また導電体を構成する導電材料が他の層へ拡散して
しまうことを抑止できる。
【0085】第2の導電膜の側面及び下面を覆うように
第2の密着層を形成したことにより、第1の導電膜と第
2の導電膜の密着性、オーミック特性を向上させること
ができ、また第1の導電膜と第2の導電膜を構成する導
電材料が相互に拡散してしまうことを抑止できる。
【0086】開口の内壁の上部における第1の密着層の
チタン膜の上端部を酸化若しくは窒化したため、その後
の洗浄工程、エッチング工程などによって下層のチタン
膜が溶出することを抑えることができ、更に下層の導電
層、半導体基板にボイドが形成されてしまうことを抑止
できる。
【0087】開口の内壁に沿った周辺部のみに第1の導
電膜を形成し、開口の底の一部において第1の導電膜を
除去するようにしたため、第2の絶縁膜を形成した際に
開口の中心近傍の上面に段差を形成することができる。
これにより、位置合わせの際に段差を確実に検出するこ
とが可能となり、写真製版の際のアライメント調整及び
重ね合わせ検査の精度を大幅に向上させることが可能と
なる。
【0088】第1及び第2の導電膜としてタングステン
膜を用いることにより、アスペクト比が大きな開口であ
っても確実に埋め込むことが可能となる。また、第1及
び第2の導電膜として銅膜を用いることにより、導電体
の低抵抗化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1にかかる半導体装置
のマーク部の製造工程を示す概略断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2にかかる半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3にかかる半導体装置
を示す概略断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4にかかる半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図7】 従来のタングステンプラグの形成方法を示す
概略断面図である。
【図8】 従来のタングステンプラグと上層配線との接
触部を示す平面図である。
【図9】 従来の半導体装置のアライメントマーク部及
び重ね合わせ検査マーク部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 導電層、 2 層間絶縁膜、 3 チタン膜、 4
窒化チタン膜、 5,9,15 タングステン膜、
6 シーム部、 7 コンタクトホール、 8リセス、
11 開口部、 12 バリアメタル膜、 13 チ
タン膜、 14 窒化チタン膜、 16 酸化チタン
膜、 17,19 隙間、 18 窒化チタン膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 貴司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F033 JJ18 JJ19 JJ33 NN03 NN06 NN07 NN11 PP07 QQ09 QQ24 QQ31 QQ37 QQ48 XX01 XX05 XX09 XX13 XX15 XX28

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の絶縁膜に形成された開口
    に、上層及び下層の導電層間を電気的に接続するための
    導電体が埋め込まれた半導体装置であって、 前記導電体は、 前記開口を埋め込み、上端が前記絶縁膜の上面よりも下
    層に位置する第1の導電膜と、 前記開口内の前記第1の導電膜上に埋め込まれ、上面が
    前記絶縁膜の上面と略同一面である第2の導電膜とを備
    えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記開口内において前記第1の導電膜上
    に空隙が形成され、前記空隙が前記第2の導電膜によっ
    て密閉されていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記開口の直径の1/2の値が前記絶縁
    膜の上面から前記第1の導電膜の上端までの深さよりも
    大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記開口の内壁及び底に第1の密着層が
    形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の密着層は前記第1の導電膜の
    上面より下部に形成され、前記第2の導電膜の側面及び
    下面を覆うように第2の密着層が形成されていることを
    特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の密着層は、 チタン膜と窒化チタン膜を含む積層膜又はタンタル膜と
    窒化タンタル膜を含む積層膜から成ることを特徴とする
    請求項4又は5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の密着層は、 チタン膜と窒化チタン膜を含む積層膜又はタンタル膜と
    窒化タンタル膜を含む積層膜から成ることを特徴とする
    請求項5又は6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記開口の内壁の上部における前記第1
    の密着層の前記チタン膜の上端部が酸化若しくは窒化さ
    れていることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記
    載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜に形成された開口の内壁に沿った周辺部のみ
    に形成され、上端が前記絶縁膜の上面よりも下層に位置
    する第1の導電膜と、 前記第1の導電膜上を含む前記開口内に埋め込まれ、前
    記開口の中心近傍の上面に段差が設けられた第2の導電
    膜とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の導電膜がタングステン膜又
    は銅膜から成ることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の導電膜がタングステン膜又
    は銅膜から成ることを特徴とする請求項1〜10のいず
    れかに記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜を選択的に除去して前記絶縁膜を貫通する開
    口を形成する工程と、 前記開口の内壁及び底を覆うように第1の密着層を形成
    する工程と、 前記絶縁膜上及び前記開口内を埋め込むように第1の導
    電膜を形成する工程と、 前記第1の導電膜をエッチングして、前記第1の導電膜
    を前記絶縁膜上から除去するとともに前記開口内に残存
    する前記第1の導電膜の上面が前記絶縁膜の上面よりも
    低くなるようにリセスを形成する工程と、 前記リセス内及び前記絶縁膜上に第2の導電膜を形成す
    る工程と、 前記絶縁膜が露出するまで前記第2の導電膜を研磨し
    て、前記第2の導電膜を前記リセス内に埋め込む工程と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の導電膜をエッチングする工
    程の後、前記リセスの底及び内壁に第2の密着層を形成
    する工程を更に備え、 前記第2の導電膜を形成する工程において、前記第2の
    密着層を介して前記リセス内に第2の導電膜を形成する
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第1の導電膜をエッチングする工
    程において、前記リセスの深さが前記開口の直径の1/
    2よりも小さくなるように前記第1の導電膜のエッチン
    グを行うことを特徴とする請求項12又は13記載の半
    導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の導電膜をエッチングする工
    程において、前記開口の底の少なくとも一部において前
    記第1の導電膜を完全に除去することを特徴とする請求
    項12〜14のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第1の導電膜又は第2の導電膜と
    してタングステン膜を形成することを特徴とする請求項
    12〜15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の導電膜又は第2の導電膜と
    して銅膜を形成することを特徴とする請求項12〜15
    のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の密着層を形成する工程にお
    いて、前記第1の密着層をチタン膜と窒化チタン膜を含
    む積層膜又はタンタル膜と窒化タンタル膜を含む積層膜
    として形成することを特徴とする請求項12〜17のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の密着層を形成する工程にお
    いて、前記第2の密着層をチタン膜と窒化チタン膜を含
    む積層膜又はタンタル膜と窒化タンタル膜を含む積層膜
    として形成することを特徴とする請求項12〜18のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の密着層を形成する工程にお
    いて、前記第1の密着層をチタン膜と窒化チタン膜を含
    む積層膜として形成し、 前記第1の導電膜をエッチングする工程の後、前記開口
    の内壁における前記チタン膜の上端部を酸化若しくは窒
    化する工程を更に備えたことを特徴とする請求項12〜
    17のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 酸素プラズマ処理又は酸素アニール処
    理により前記チタン膜の上端部を酸化することを特徴と
    する請求項20記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 窒素プラズマ処理又は窒素アニール処
    理により前記チタン膜の上端部を窒化することを特徴と
    する請求項20記載の半導体装置の製造方法。
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