JP2003161440A - 燃焼装置用の未燃成分検出装置 - Google Patents

燃焼装置用の未燃成分検出装置

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JP2003161440A
JP2003161440A JP2001356057A JP2001356057A JP2003161440A JP 2003161440 A JP2003161440 A JP 2003161440A JP 2001356057 A JP2001356057 A JP 2001356057A JP 2001356057 A JP2001356057 A JP 2001356057A JP 2003161440 A JP2003161440 A JP 2003161440A
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JP
Japan
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unburned component
detection
concentration
zero
combustion
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JP2001356057A
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Koshin Shiba
光真 芝
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Harman Pro Co Ltd
Original Assignee
Harman Pro Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適正なタイミングで前記ヒートクリーニング
処理を実行することにより、未燃成分検出手段の劣化に
よる検出誤差の少ない状態で未燃成分濃度の検出を適正
に行うことが可能となる燃焼装置用の未燃成分検出装置
を提供する。 【解決手段】 検出用設定温度に調整して未燃成分の濃
度を検出する接触燃焼式の未燃成分検出手段Sと、その
検出情報から未燃成分の濃度を判別する判別手段102
と、設定されたクリーニングチェック用周期時間が経過
するごとに、未燃成分検出手段を前記検出用設定温度よ
りも高いクリーニング用温度に調整するヒートクリーニ
ング処理、未燃成分が零であるとする零濃度検出値を求
める零濃度検出処理、及び、零濃度検出値に基づいて未
燃成分濃度の検出を適正化するための後処理の夫々を実
行する制御手段104とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼ガス中の未燃
成分濃度を検出するための検出用設定温度に調整して検
出作用させる接触燃焼式の未燃成分検出手段と、前記未
燃成分検出手段が未燃成分の濃度が零のときに出力する
ものとして設定した基準値、及び、前記未燃成分検出手
段が検出作用したときの検出値に基づいて、未燃成分の
濃度を判別する判別手段と、前記未燃成分検出手段を前
記検出用設定温度よりも高いクリーニング用温度に調整
するヒートクリーニング処理、そのヒートクリーニング
処理のあとで前記未燃成分検出手段を検出作用させて、
未燃成分が零であるとする零濃度検出値を求める零濃度
検出処理、及び、その零濃度検出処理にて求めた零濃度
検出値に基づいて、未燃成分濃度の検出を適正化するた
めの後処理の夫々をクリーニングチェック制御処理とし
て実行する制御手段とを備えた燃焼装置用の未燃成分検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の燃焼装置用の未燃成分検出装
置において、従来では、例えば特開平9−68311号
公報に示されるように、検出対象とする燃焼装置の燃焼
積算時間が設定積算時間に達する毎に前記クリーニング
チェック制御処理を行う構成となっていた。説明を加え
ると、検出対象とする燃焼装置の燃焼積算時間が設定積
算時間に達する毎に、前記ヒートクリーニング処理を実
行するとともに、そのヒートクリーニング処理を実行し
た後に前記零濃度検出処理を実行し、且つ、前記後処理
の一例として次のような処理を行うようになっていた。
つまり、この未燃成分検出装置では、未燃成分濃度を検
出するための基準値が予め記憶されており、その基準値
と未燃成分検出手段の検出値とに基づいて未燃成分濃度
を求めるのであるが、前記後処理の一例として、前記零
濃度検出処理にて検出された零濃度検出値に基づいて、
前記判別手段が未燃成分の濃度を判別するための判別条
件を補正する補正処理を実行するようになっていた。具
体的に説明すると、前記零濃度検出値に基づいて未燃成
分の濃度を判別するために設定されている基準値を更新
する処理を行うようになっており、又、前記零濃度検出
処理にて検出された零濃度検出値が適正範囲を外れて異
常な値であれば、未燃成分検出手段が動作異常であると
判別する処理を行い、このような異常が設定回数連続し
て発生すると、その後の検出動作を停止させる処理を行
うようになっていた。
【0003】又、上記第1の従来技術とは別に、検出対
象とする燃焼装置の燃焼が終了したあとで、未燃成分が
零であると予測される状態となる設定時間(例えば約3
0分間)が経過したときに、前記クリーニングチェック
制御処理を実行するように構成したもの(以下、第2の
従来技術という)もあった。この第2の従来技術では、
前記後処理として、前記零濃度検出処理にて検出された
零濃度検出値に基づいて、前記判別手段が未燃成分の濃
度を判別するための判別条件を補正する補正処理を実行
するようになっていた。具体的に説明すると、前記零濃
度検出値と予め設定記憶されている基準値との差から未
燃成分検出手段の検出情報に基づいて未燃成分の濃度を
判別するときに使用する関係式を補正する構成となって
いた。
【0004】上記したような第1及び第2の従来技術に
おける構成は、検出対象とする燃焼装置が燃焼作動を実
行すると、燃焼ガス中に含まれる硫化物などの異物が前
記未燃成分検出手段の表面に付着することがあり、この
ような付着物が前記未燃成分検出手段の表面に堆積する
ことによって前記未燃成分検出手段による未燃成分の検
出が適正に検出することができないおそれがあり、又、
経年変化によって、未燃成分が零であると予測される状
態における前記未燃成分検出手段の検出値が変化するお
それがあるから、上記したようなクリーニングチェック
制御処理を実行することにより、未燃成分濃度の検出を
適正に行えるようにしたものである。つまり、ヒートク
リーニング処理によって未燃成分検出手段の表面に付着
している硫化物などの異物を除去して、表面をクリーニ
ングした状態で零濃度検出値を求め、その零濃度検出値
に基づいて、未燃成分濃度の検出を適正化するための後
処理を行うようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来技
術では、燃焼装置の燃焼積算時間が設定積算時間に達す
る毎に前記クリーニングチェック制御処理を行う構成で
あるから、燃焼装置が燃焼しない状態が長時間にわたっ
て発生すると、燃焼積算時間は変化しないから前記クリ
ーニングチェック制御処理が長時間にわたり行われない
こととなり、未燃成分検出手段の表面に付着した異物に
よる検出誤差が発生することや、経年変化に起因して未
燃成分が零であると予測される状態における前記未燃成
分検出手段の検出値が変化してしまうことに対しては対
策が採られていないものであり、その後、検出対象とな
る燃焼装置が燃焼した時における未燃成分濃度の検出を
適正に行えないものとなる不利がある。又、第2の従来
技術においても、燃焼装置が燃焼しない状態が長時間に
わたって発生すると、前記クリーニングチェック制御処
理が長時間にわたり行われないこととなり、第1従来技
術の場合と同様の不利がある。因みに、未燃成分検出手
段の表面に付着する異物としては、燃焼装置の燃焼に伴
って発生する硫化物などの物質に限られるものではな
く、燃焼装置が燃焼していない状態であっても、検出誤
差の要因となる各種の不純物が空中を浮遊しながら未燃
成分検出手段の表面に付着するおそれがある。
【0006】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、適正なタイミングで前記クリーニ
ングチェック制御処理を実行することにより、未燃成分
検出手段による検出誤差を少なくして未燃成分濃度の検
出を適正に行うことが可能となる燃焼装置用の未燃成分
検出装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の燃焼装
置用の未燃成分検出装置は、燃焼ガス中の未燃成分濃度
を検出するための検出用設定温度に調整して検出作用さ
せる接触燃焼式の未燃成分検出手段と、前記未燃成分検
出手段が未燃成分の濃度が零のときに出力するものとし
て設定した基準値、及び、前記未燃成分検出手段が検出
作用したときの検出値に基づいて、未燃成分の濃度を判
別する判別手段と、前記未燃成分検出手段を前記検出用
設定温度よりも高いクリーニング用温度に調整するヒー
トクリーニング処理、そのヒートクリーニング処理のあ
とで且つ未燃成分が零であると予測される状態におい
て、前記未燃成分検出手段を検出作用させて零濃度検出
値を求める零濃度検出処理、及び、その零濃度検出処理
にて求めた零濃度検出値に基づいて、未燃成分濃度の検
出を適正化するための後処理の夫々をクリーニングチェ
ック制御処理として実行する制御手段とを備えたもので
あって、前記制御手段が、設定されたクリーニングチェ
ック用周期時間が経過するごとに、前記クリーニングチ
ェック制御処理を周期的に実行するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0008】尚、前記後処理としては、前記零濃度検出
処理にて求めた零濃度検出値を各種の制御用の情報とし
て記憶保持する処理や、前記零濃度検出処理にて求めた
前記零濃度検出値の情報に基づいて前記判別手段におい
て未燃成分の濃度を判別するための判別条件を補正する
補正処理等があり、より具体的には、前記零濃度検出処
理にて求めた零濃度検出値に基づいて予め設定記憶され
ている未燃成分濃度を検出するための基準値を補正した
り、前記零濃度検出処理にて求めた零濃度検出値に基づ
いて未燃成分検出手段の検出情報に基づいて未燃成分の
濃度を判別するときに使用する関係式を補正するように
したり、又、零濃度検出値と基準値との差異が設定量以
上であれば動作異常であるとしてその後の検出作動を停
止させる等の処理がある。
【0009】上記構成によれば、設定されたクリーニン
グチェック用周期時間が経過するごとに、その周期時間
が経過するまでの間に検出対象である燃焼装置が燃焼し
ていても燃焼していなくても、前記クリーニングチェッ
ク制御処理を周期的に実行することになる。例えば、前
記クリーニングチェック用周期時間として24時間が経
過する毎に、すなわち、1日に1回づつ同じ時刻のタイ
ミングで繰り返しクリーニングチェック制御処理を実行
する構成を一例として挙げることができるが、この場合
クリーニングチェック制御処理を実行するタイミングと
しては、検出対象である燃焼装置が通常使用されていな
いと想定されるような時間帯が設定されることになる。
【0010】前記クリーニングチェック用周期時間が経
過するまでの間に未燃成分検出手段の表面に異物が付着
している場合であっても、ヒートクリーニング処理によ
りその異物を高温によって例えば分解したり焼却したり
して除去することができ、又、そのように異物が除去さ
れた計測に適した状態で零濃度検出値を求めることがで
き、そのような零濃度検出値に基づいて未燃成分濃度の
検出を適正化するための後処理を適正に行うことができ
る。
【0011】このようにして、クリーニングチェック用
周期時間が経過する毎にクリーニングチェック制御処理
を実行するので、従来技術のように検出対象となる燃焼
装置が長い間燃焼しない場合にはクリーニングチェック
制御処理が長い間実行されない構成に比べて、検出対象
となる燃焼装置に対する未燃成分濃度の検出を適正に行
えるものとなる。
【0012】従って、適正なタイミングで前記クリーニ
ングチェック制御処理を実行することにより、未燃成分
検出手段による検出誤差の少ない状態で未燃成分濃度の
検出を適正に行うことが可能となる燃焼装置用の未燃成
分検出装置を提供できるに至った。
【0013】請求項2に記載の燃焼装置用の未燃成分検
出装置は、請求項1に記載の燃焼装置用の未燃成分検出
装置において、前記制御手段が、前記クリーニングチェ
ック制御処理を実行すべきタイミングにおいて、検出対
象とする燃焼装置が燃焼状態にあると、前記クリーニン
グチェック制御処理を実行しないように構成されている
ことを特徴とする。
【0014】すなわち、上述したように、クリーニング
チェック制御処理を実行するタイミングとしては、検出
対象である燃焼装置が通常使用されていないと想定され
るような時間帯が設定されるのであるが、燃焼装置の使
用状況が常に一定であるとは限らないので、設定された
クリーニングチェック用周期時間が経過するごとにクリ
ーニングチェック制御処理を周期的に実行する構成であ
れば、そのクリーニングチェック制御処理を実行するタ
イミングと同じタイミングで検出対象とする燃焼装置が
燃焼作動を実行するおそれがあるが、クリーニングチェ
ック制御処理を実行すべきタイミングにおいて、検出対
象とする燃焼装置が燃焼状態にあると、前記クリーニン
グチェック制御処理を実行しないようにしている。従っ
て、燃焼装置が燃焼している場合には、前記クリーニン
グチェック制御処理を行わずに、本来の機能である、燃
焼ガス中の未燃成分濃度の検出処理を適正に行うことが
でき、請求項1を実施するのに好適な手段が得られる。
【0015】請求項3に記載の燃焼装置用の未燃成分検
出装置は、請求項2に記載の燃焼装置用の未燃成分検出
装置において、前記制御手段が、検出対象とする燃焼装
置が燃焼することにより前記零濃度検出処理を実行しな
いときは、前記クリーニングチェック制御処理を周期的
に実行するときの実行タイミングを変更するように構成
されていることを特徴とする。
【0016】例えば、燃焼装置の燃焼作動が設定周期毎
に繰り返し行われるような場合であれば、上述した如く
設定されたクリーニングチェック用周期時間が経過する
ごとにクリーニングチェック制御処理を実行するように
すると、燃焼装置が燃焼するタイミングと同じタイミン
グでクリーニングチェック制御処理を繰り返し実行する
おそれがある。そこで、燃焼装置が燃焼することにより
前記零濃度検出処理を実行しない処理を実行したときに
は、前記クリーニングチェック制御処理を周期的に実行
するときの実行タイミングを変更するようにしているの
で、燃焼装置が燃焼するタイミングと同じタイミングで
クリーニングチェック制御処理を繰り返し実行するとい
った不利を解消することができ、請求項2を実施するの
に好適な手段が得られる。
【0017】請求項4に記載の燃焼装置用の未燃成分検
出装置は、燃焼ガス中の未燃成分濃度を検出するための
検出用設定温度に調整して検出作用させる接触燃焼式の
未燃成分検出手段と、前記未燃成分検出手段が未燃成分
の濃度が零のときに出力するものとして設定した基準
値、及び、前記未燃成分検出手段が検出作用したときの
検出値に基づいて、未燃成分の濃度を判別する判別手段
と、前記未燃成分検出手段を前記検出用設定温度よりも
高いクリーニング用温度に調整するヒートクリーニング
処理、そのヒートクリーニング処理のあとで前記未燃成
分検出手段を検出作用させて、未燃成分が零であるとす
る零濃度検出値を求める零濃度検出処理、及び、その零
濃度検出処理にて求めた零濃度検出値に基づいて、未燃
成分濃度の検出を適正化するための後処理の夫々をクリ
ーニングチェック制御処理として実行する制御手段とを
備えたものであって、前記制御手段が、検出対象とする
燃焼装置の燃焼が終了したあとで、未燃成分が零である
と予測される状態となる設定時間が経過したとき、およ
び、検出対象とする燃焼装置の燃焼が停止してから燃焼
されない経過時間がクリーニングチェック用設定時間達
したときに、前記クリーニングチェック制御処理を実行
するように構成されていることを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、検出対象とする燃焼装
置の燃焼が終了したあとで、未燃成分が零であると予測
される状態となる設定時間が経過したときに、前記クリ
ーニングチェック制御処理を実行する。例えば、燃焼装
置が燃焼を停止してから約30分間程度の時間が経過す
ると一般的には未燃成分が零であると予測される状態に
なると考えられるから、未燃成分が零であると予測され
る状態となる設定時間の一例として約30分間を設定す
る構成が挙げることができるが、30分間に限定される
ものではなく、未燃成分が零であると予測される状態と
なる設定時間は、検出対象とする燃焼装置に応じて適宜
設定されることになる。
【0019】そして、燃焼装置が燃焼することによって
発生した異物や空中に浮遊している異物が未燃成分検出
手段の表面に付着することがあるが、このような異物を
ヒートクリーニング処理により高温によって例えば分解
したり焼却したりして除去することができ、又、そのよ
うに異物が除去された計測に適した状態で零濃度検出処
理を実行するので精度よく零濃度検出値を求めることが
でき、そのような零濃度検出値に基づいて未燃成分濃度
の検出を適正化するための後処理を適正に行うことがで
きる。
【0020】又、検出対象とする燃焼装置の燃焼が停止
してから燃焼されない経過時間がクリーニングチェック
用設定時間に達したときに、前記クリーニングチェック
制御処理を実行する。このクリーニングチェック用設定
時間の一例として24時間を設定する構成が挙げられる
が、クリーニングチェック用設定時間としては24時間
に限定されるものではなく、検出対象とする燃焼装置に
応じて適宜設定されることになる。つまり、燃焼装置が
燃焼していなくてもクリーニングチェック用設定時間が
経過するまでの間に空中に浮遊している異物が未燃成分
検出手段の表面に付着することがあるが、このような異
物をヒートクリーニング処理により高温によって例えば
分解したり焼却したりして除去することができ、又、そ
のように異物が除去された計測に適した状態で零濃度検
出値を求めることができ、そのような零濃度検出値に基
づいて未燃成分濃度の検出を適正化するための後処理を
適正に行うことができる。
【0021】このようにして、検出対象とする燃焼装置
の燃焼が終了したあとで、未燃成分が零であると予測さ
れる状態となる設定時間が経過したときだけでなく、検
出対象とする燃焼装置の燃焼が停止してから燃焼されな
い経過時間がクリーニングチェック用設定時間に達した
ときにも、クリーニングチェック制御処理を実行するの
で、従来技術のように検出対象となる燃焼装置が長い間
燃焼しない場合にはクリーニングチェック制御処理が長
い間実行されない構成に比べて、検出対象となる燃焼装
置に対する未燃成分濃度の検出を適正に行えるものとな
る。
【0022】従って、適正なタイミングで前記クリーニ
ングチェック制御処理を実行することにより、未燃成分
検出手段による検出誤差の少ない状態で未燃成分濃度の
検出を適正に行うことが可能となる燃焼装置用の未燃成
分検出装置を提供できるに至った。
【0023】請求項5に記載の燃焼装置用の未燃成分検
出装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の燃焼装置用
の未燃成分検出装置において、前記制御手段が、前記ク
リーニングチェック制御処理において、前記ヒートクリ
ーニング処理を実行した後に、前記未燃成分検出手段の
検出値が安定した状態になったか否かを判別する安定判
別処理を実行するように構成されていることを特徴とす
る。
【0024】すなわち、ヒートクリーニング処理を実行
したときには、未燃成分検出手段が検出用設定温度より
も高いクリーニング用温度になるので、未燃成分検出手
段に対する熱的なストレスがかかり未燃成分の検出動作
が不安定になるおそれがあるが、上記したように未燃成
分検出手段の検出値が安定した状態になったか否かを判
別するようにしているので、熱的なストレス等によって
未燃成分の検出動作が不安定になっているか否かを判別
することができ、請求項1〜4のいずれかを実施するの
に好適な手段が得られる。
【0025】請求項6に記載の燃焼装置用の未燃成分検
出装置は、請求項5に記載の燃焼装置用の未燃成分検出
装置において、前記制御手段が、前記安定判別処理にて
前記未燃成分検出手段の検出値が安定した状態になった
ことを確認した後に、前記零濃度検出処理を実行するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0026】すなわち、未燃成分検出手段の検出値が安
定した状態になったことを確認した後に、未燃成分が零
であるとする零濃度検出値を求める零濃度検出処理を実
行するので、熱的なストレス等によって未燃成分の検出
動作が不安定になっている状態で誤って零濃度検出値を
求めるといった不利がなく、精度よく零濃度検出値を求
めることができ、請求項5を実施するのに好適な手段が
得られる。
【0027】請求項7に記載の燃焼装置用の未燃成分検
出装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の燃焼装置用
の未燃成分検出装置において、前記制御手段が、前記後
処理として、前記クリーニングチェック制御処理を実行
する毎に、前記零濃度検出処理にて求める前記零濃度検
出値の設定回数分の情報に基づいて、前記判別手段にお
いて未燃成分の濃度を判別するための判別条件を補正す
る補正処理を実行するように構成されていることを特徴
とする。
【0028】すなわち、零濃度検出処理にて求めた零濃
度検出値に基づいて、未燃成分濃度の検出を適正化する
ための後処理として、次のような処理を実行する。つま
り、前記クリーニングチェック制御処理を実行する毎に
前記零濃度検出処理にて零濃度検出値を求め、クリーニ
ングチェック制御処理を設定回数実行する毎に設定回数
分の零濃度検出値の情報に基づいて、前記判別手段にお
いて未燃成分の濃度を判別するための判別条件を補正す
る補正処理を実行するのである。この補正処理として
は、例えば、設定回数分の零濃度検出値の情報に基づい
て未燃成分濃度を検出するための基準値を更新する処理
がある。このように設定回数計測された計測値に基づい
て、未燃成分濃度を検出するための判別条件を補正する
ようにしているので、一回の零濃度検出処理における計
測値であれば、一時的な変動に起因して適正な値とは異
なる零濃度検出値が計測されるおそれがあるが、設定回
数計測された計測値に基づいて補正処理を行うので、適
正な判別条件として設定することが可能であり、請求項
1〜6のいずれかを実施するのに好適な手段が得られ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、本発明に
かかる燃焼装置用の未燃成分検出装置の第1実施形態を
給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。この
給湯装置は、図1に示すように、給水路8から供給され
た水を加熱して給湯路7に給湯する給湯部Yと、その給
湯部Yの動作を制御する制御部Hと、その制御部Hに制
御動作のための指令を指令するリモコン装置とから構成
されている。
【0030】前記給湯部Yは、燃焼室の内部に検出対象
とする燃焼装置の一例であるバーナ2や水加熱用の熱交
換器3などを備えて構成され、燃焼室1の上部に接続さ
れてバーナ2の燃焼ガスを室外に排出する排気路5と、
バーナ2に燃焼用空気を通風し、かつ、バーナ2の燃焼
ガスを排気路5を通じて室外に排出する通風手段として
のファン4も設けられている。そして、熱交換器3に
は、加熱用の水を供給する給水路6と、熱交換器3にお
いて加熱された湯を図示しない給湯栓に供給する給湯路
7とが接続され、バーナ2に対して燃料ガスを供給する
燃料供給路8が備えられている。
【0031】前記給水路6には、熱交換器3への給水量
Qiを検出する給水量センサ9が備えられ、給湯路7に
は、給湯栓に対する給湯温度Txを検出する給湯温セン
サ10が備えられている。前記燃料供給路8は、一般家
庭用のガス供給管に接続され、この燃料供給路8には、
バーナ2への燃料供給量Ipを調節する電磁比例弁11
と、燃料の供給を断続する開閉弁12とが備えられてい
る。前記バーナ2の近くにはバーナ2に点火するイグナ
イタ18、着火したことを検出するフレームロッド19
が備えられている。
【0032】前記リモコン装置Rは、有線または無線に
よって制御部Hと接続され、給湯装置の運転および停止
を指示する運転スイッチ13や、設定目標給湯温度Tp
を設定する温度設定スイッチ14や、種々の情報を表示
する表示ランプ15,16,17などが備えられてい
る。なお、表示ランプ15は、給湯装置が運転されてい
るか否かを表示し、表示ランプ16,17は、後述する
ような異常状態を表示するように構成されている。
【0033】前記排気路5には、接触燃焼式の未燃成分
検出手段としての接触燃焼式のCOセンサSが、バーナ
2の燃焼ガスに接触する状態で設けられ、このCOセン
サSは、バーナにて燃焼された燃焼排ガス中に含まれる
一酸化炭素(CO)ガスの濃度、つまり、CO濃度Dに
応じた出力値を出力するように構成されている。
【0034】前記COセンサSについて具体的に説明す
ると、図2に示すように、COセンサSは、ステンレス
製の保護枠21の内側の台座22にセンサ素子23、温
度補償用リファレンス素子24、および、COセンサS
の雰囲気温度Taを検出する温度センサ25を装備して
いる。このセンサ素子23、温度補償用リファレンス素
子24は夫々触媒を担持した白金線で構成されており、
また、センサ素子23、温度補償用リファレンス素子2
4、および、抵抗素子26,27とは、図3に示すよう
に、ブリッジ回路状態に接続されている。
【0035】そして、センサ素子23、温度補償用リフ
ァレンス素子24は、電流が流れることで検出用設定温
度として約250°Cに加熱され、その表面に接触する
未燃成分が触媒作用によって燃焼する。このとき、セン
サ素子23に担持された触媒には、COに対する選択性
があるため、センサ素子23、温度補償用リファレンス
素子24夫々の素子温度に差が生じる。また、白金線
は、温度により抵抗値が変化するので、燃焼ガス中のC
O濃度が大になるほど、センサ素子23と温度補償用リ
ファレンス素子24の抵抗値の差が大となる。したがっ
て、燃焼ガス中のCO濃度に応じた出力値Vsが、ブリ
ッジ回路における、センサ素子23と温度補償用リファ
レンス素子24との接続部、および、抵抗素子26と2
7との接続部から電圧値として出力されるように構成さ
れている。なお、図2中の28は、制御部Hと接続して
いるリード線とのコネクタ部である。
【0036】前記COセンサSの出力値Vsは、CO濃
度が同じであっても雰囲気温度Taに応じて変化すると
いう温度特性を有しており、CO濃度Dが大になるほど
COセンサSの出力値Vsは増加する。雰囲気温度Ta
を所定の温度に固定した場合、CO濃度Dと出力値Vs
との間には、下記数1にて示される相関関係がある。
尚、このような相関関係並びに雰囲気温度とCO濃度の
基準値との相関関係等のデータは予め計測されて後述す
る記憶手段に記憶されている。
【0037】
【数1】Vs=α×D+β
【0038】ちなみに、αはCOセンサSの感度、βは
雰囲気温度Taが所定の温度のときのCO濃度Dがゼロ
の状態と予測されるときにおけるゼロ点出力値である。
【0039】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
備えて構成され、図1に示すように、バーナ2の燃焼動
作およびファン4の動作を制御する燃焼制御手段101
と、COセンサSの検出情報に基づいて、未燃成分の濃
度を判別する判別手段としてのCO濃度判別手段10
2、CO濃度判別手段102の判別値に基づいて不完全
燃焼状態を判別する不完全燃焼判別手段103と、CO
センサSの動作を制御するCOセンサ制御手段104
と、各種制御情報を記憶する記憶手段105などから構
成されている。そして、この制御部Hには、リモコン装
置R、ファン4、給水量センサ9、給湯温センサ10、
電磁比例弁11、断続弁12、イグナイタ18、フレー
ムロッド19、COセンサS、温度センサ25が接続さ
れている。
【0040】前記燃焼制御手段101は、給湯栓によっ
て調節され給水量センサ9により検出される給水量Qi
が設定水量になると、バーナ2の点火制御を実行し、給
湯温度Txが設定目標給湯温度Tpになるようにバーナ
2の燃料供給量Ipを調節するとともに、ファン4の回
転速度が燃料供給量Ipに対して予め設定されている目
標回転速度になるようにファン4の回転速度を制御する
燃焼制御処理を実行し、給水量Qiが設定水量未満にな
ると、バーナ2の燃焼を停止させるように構成されてい
る。
【0041】前記CO濃度判別手段102は、COセン
サSが検出作用したときの検出値の情報に加えて、温度
センサ25の検出情報、及び、記憶手段105に記憶さ
れているCOセンサSが未燃成分の濃度が零のときに出
力するものとして設定した基準値の情報、上記数1の演
算式の情報や雰囲気温度とCO濃度との相関関係の情報
等から、未燃成分の濃度としてのCO濃度Dを判別する
ように構成されている。
【0042】前記不完全燃焼判別手段103は、CO濃
度判別手段102の判別値に基づいて、判別されたCO
濃度Dが設定濃度(例えば、1000ppm)以上とな
る状態が設定時間(例えば、20秒間)以上継続する
と、不完全燃焼状態であると判別して、表示ランプ17
を点灯することにより不完全燃焼状態であることを報知
する構成となっている。なお、バーナ2の燃焼開始直後
は、バーナ2の燃焼に過渡的な不完全燃焼状態が生じ、
CO濃度Dが一時的に非常に高くなるので、燃焼開始直
後の過渡的な不完全燃焼状態を判別しないように、燃焼
開始後設定時間(例えば60秒)が経過する間は、不完
全燃焼判別作動を実行しないように構成されている。
【0043】前記記憶手段105は、例えばEEPRO
M(電気的に書き込み消去可能な不揮発性メモリ)など
により構成され、後述するように計測されたCO濃度D
を記憶するように構成されている。又、給湯装置が初期
設置された状態における、CO濃度がゼロと予測される
ときにおけるゼロ点出力値である基準値についての情報
や周囲温度に対する基準値の補正情報等についても記憶
するように構成されている。
【0044】前記COセンサ制御手段104は、COセ
ンサSを検出用設定温度(約250°C)よりも高いク
リーニング用温度(例えば、600°C)に調整するヒ
ートクリーニング処理、そのヒートクリーニング処理の
あとでCOセンサSを検出作用させて未燃成分が零であ
るとする零濃度検出値を求める零濃度検出処理、及び、
未燃成分濃度の検出を適正化するための後処理の夫々を
クリーニングチェック制御処理として実行するように構
成されている。そして、前記後処理として、前記クリー
ニングチェック制御処理を実行する毎に、前記零濃度検
出処理にて求める前記零濃度検出値の設定回数分の情報
に基づいて、前記判別手段において未燃成分の濃度を判
別するための判別条件を補正する補正処理を実行するよ
うに構成されている。具体的には、クリーニングチェッ
ク制御処理を実行する毎に、前記零濃度検出処理にて求
めた前記零濃度検出値を記憶しておき、クリーニングチ
ェック制御処理を設定回数実行する毎に、記憶されてい
る設定回数分の前記零濃度検出値の情報に基づいて、未
燃成分濃度を検出するための基準値を更新するように構
成されている。
【0045】又、COセンサ制御手段104は、前記ク
リーニングチェック制御処理を実行すべきタイミングに
おいて、検出対象とする燃焼装置(バーナ2)が燃焼状
態にあると、前記クリーニングチェック制御処理を実行
しないように構成され、且つ、検出対象とする燃焼装置
としてのバーナ2が燃焼することによりクリーニングチ
ェック制御処理を実行しないときは、クリーニングチェ
ック制御処理を周期的に実行するときの実行タイミング
を変更するように構成されている。しかも、前記ヒート
クリーニング処理を実行した後に、CO濃度の検出値が
安定した状態になったか否かを判別する安定判別処理を
実行するように構成され、その安定判別処理にてCO濃
度の検出値が安定した状態になったことを確認した後
に、前記零濃度検出処理を実行するように構成され、零
濃度検出処理を設定回数実行する毎に、設定回数計測さ
れた計測値に基づいて、CO濃度を検出するための基準
値の更新処理を実行するように構成されている。
【0046】次に、前記COセンサ制御手段104につ
いての制御動作を図4〜図6に示すフローチャートに基
づいて説明する。尚、このCOセンサSによる制御処理
は、給湯装置が設置されて電源が投入されると開始する
ようになっており、運転スイッチ13の入切操作に関係
なく常時実行される構成となっている。又、COセンサ
Sに対する電源供給も電源投入と同時に開始され、その
後は継続して電源供給が行われる構成となっている。
【0047】この制御処理においては、給湯装置が初期
設置されて電源が投入された時点から24時間タイマー
を動作させて、基本的には、24時間タイマーのカウン
ト値が24時間に達する毎に、クリーニングチェック制
御処理を実行する構成となっているが、上述した如く、
クリーニングチェック制御処理を実行すべきタイミング
において、具体的には、ヒートクリーニング処理の開始
タイミングに至る時点よりも30分前の時点から処理を
終了するまでの間に、バーナ2が燃焼したときには、ク
リーニングチェック制御処理を実行しないようになって
おり、バーナ2が燃焼することによりクリーニングチェ
ック制御処理を実行しないときは、クリーニングチェッ
ク制御処理を周期的に実行するときの実行タイミングを
変更するようになっている。具体的には、次回のクリー
ニングチェック制御処理を実行するときの実行タイミン
グとして、24時間後ではなく3時間ずらして21時間
後に行い、その後は24時間毎の周期に戻すようにして
いる。このように、ヒートクリーニング処理の開始タイ
ミングに至る時点よりも30分前の時点から零濃度検出
処理を終了するまでの間がクリーニングチェック制御処
理を実行すべきタイミングの一例として設定されてい
る。
【0048】以下、具体的な動作を説明する。電源が投
入され制御がスタートすると、先ず、各種の動作のリセ
ット処理が行われる。つまり、後述するようなタイマー
やカウンタ等の初期リセット処理を実行し(ステップ
1、2、3)、後述するようなゼロ点補正処理を禁止
し、CO濃度の計測値を記憶するための記憶手段105
の記憶内容をリセットする(ステップ4、5)。そし
て、設定単位時間(1.6秒)毎にCO濃度を計測し
て、最新の設定個数(8個)の計測値を記憶手段105
に記憶保持する(ステップ6)。つまり、設定単位時間
毎に常に8個分の最新のデータに書き換えられることに
なる。
【0049】そして、24時間タイマーをカウントアッ
プして、その24時間タイマーの計数時間が23時間3
0分〜0時間1分の間にあれば、バーナが燃焼している
か否かを判断して、バーナ2が燃焼中であれば24時間
タイマーの修正要求処理をする(ステップ8、9)。そ
して、24時間タイマーの計数値が24時間以上になる
と、バーナ2が燃焼中でなければ、24時間タイマーを
リセットしてCOセンサSに対するヒートクリーニング
処理を開始する(ステップ11、12、13)。尚、こ
のとき、24時間タイマーの計数値が24時間に達する
までにバーナ2が燃焼中であると判断すると、24時間
タイマーの修正要求処理をし(ステップ10)、又、2
4時間タイマーの計数値が24時間以上になった時点で
24時間タイマーをリセットして、24時間タイマーの
修正要求処理をして、ステップ5に戻る(ステップ1
2、14、15)。
【0050】ステップ8にて24時間タイマーの計数時
間が23時間30分〜0時間1分の間になければ、24
時間タイマーについての修正要求がなく、しかも、ヒー
トクリーニングを実行しておらず、ゼロ点補正許可状態
でなければ、ステップ5に戻り、それまでの動作を繰り
返す(ステップ7、8、16、18、19、21)。
【0051】前記ヒートクリーニング処理を開始する
と、CO濃度の計測値を記憶するための記憶手段105
の記憶内容をリセットし(ステップ18、22)、ヒー
トクリーニング処理の実行中にバーナ2が燃焼しなけれ
ば、24時間タイマーの計数値が0時間1分になると、
すなわち、処理を開始してから1分間が経過すると、ヒ
ートクリーニング処理を終了して、ゼロ点補正許可処理
を実行する(ステップ23、24、25)。尚、処理中
においてバーナ2が燃焼すると、ヒートクリーニング処
理を停止して、24時間タイマーの修正要求処理をして
ステップ7に戻る(ステップ23、26)。
【0052】バーナ2が燃焼中であることが確認され、
24時間タイマーの修正要求処理が行われたときには、
ステップ16にてそのことが判別されると、24時間タ
イマーに3時間をセットして21時間後に次回のヒート
クリーニング処理が行われるように設定して、24時間
タイマーの修正要求処理を解除してゼロ点補正を禁止す
る(ステップ17)。尚、次回のヒートクリーニング処
理が行われるときには、ステップ13にて24時間タイ
マーがリセットされ、再度、タイマー時間として24時
間がセットされ、その後は24時間毎の周期に戻すよう
にしている。
【0053】上記したようにステップ25にてゼロ点補
正許可処理が実行されると、バーナ2が燃焼していない
状態で、上記ステップ21においてゼロ点補正許可状態
であることが判別されると安定判別処理に移行する。こ
の安定判別処理では、上述したように、設定単位時間
(1.6秒)毎に計測されて記憶手段105に記憶保持
されている最新の設定個数(8個)のCO濃度の計測値
について、その全てのCO濃度が設定値の幅内に収まっ
ているか否かを判断し(ステップ27)、収まっていれ
ばCO値安定チェックタイマー(1分間)をカウントア
ップする(ステップ28)。そして、そのCO値安定チ
ェックタイマーの計数値が1分に達する毎に、最新のC
O濃度の計測値を、安定状態判別用データとして、逐
次、記憶手段105に記憶させる処理を実行する(ステ
ップ29、30)。
【0054】このようにして1分毎に繰り返し計測され
る安定状態判別用データが8個計測され、その8個のC
O濃度が安定判別用の設定値幅内に収まっていれば、C
O濃度が安定しているものと判断して、ゼロ点チェック
回数カウンタをカウントアップ(+1)して、その時点
における最新のCO濃度をそのときのゼロ点チェック値
として求めるとともに、その値を記憶手段に記憶して、
ゼロ点補正処理を禁止し、更に、24時間タイマーの修
正要求を解除する(ステップ31、32)。上記したよ
うな前記最新のCO濃度をそのときの零点検出値である
ゼロ点チェック値として求める処理が、前記零濃度検出
処理に対応し、その値を記憶手段105に記憶保持させ
る処理が、前記零濃度検出処理にて求めた前記零濃度検
出値を記憶する記憶処理に対応する。
【0055】その後、更に、24時間タイマーの修正要
求がなければ24時間経過する毎に、クリーニングチェ
ック制御処理、つまり、上述したようなヒートクリーニ
ング処理、零濃度検出処理、及び、記憶処理を繰り返し
実行して、前記ゼロ点チェック回数カウンタのカウント
値が設定回数の一例としての3回に達すると、ゼロ点チ
ェック回数カウンタをリセットするとともに、記憶手段
105に記憶されている基準値のデータの更新処理を実
行する(ステップ33、34)。この処理が、未燃成分
濃度を検出するための基準値の更新処理に対応する。つ
まり、3回の零濃度検出処理によって得られたCO濃度
の中心値と、記憶手段105に記憶されている現在の基
準値とを比較して、それらが判定用設定値以上異なって
いれば、前記中心値を新たな基準値として書き込み記憶
するのである。このとき中心値でなく平均値を用いても
よい。従って、前記COセンサ制御手段104が、クリ
ーニングチェック制御処理を実行する制御手段として機
能することになる。
【0056】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態について説明する。この実施形態では、前記COセ
ンサ制御手段による制御動作が異なる他の構成は第1実
施形態と同じであるから、構成が異なる部分についての
み説明し、同じ構成の部分は説明は省略する。
【0057】この実施形態では、前記COセンサ制御手
段104は、第1実施形態と同様に前記クリーニングチ
ェック制御処理を実行する構成となっているが、この実
施形態では、COセンサ制御手段104が、検出対象と
する燃焼装置の燃焼が終了したあとで、未燃成分が零で
あると予測される状態となる設定時間が経過したとき、
および、検出対象とする燃焼装置の燃焼が停止してから
燃焼されない経過時間がクリーニングチェック用設定時
間達したときに、前記クリーニングチェック制御処理を
実行するように構成されている。
【0058】以下、図7に示すフローチャートに基づい
て、COセンサ制御手段の制御動作について説明する。
検出対象とする燃焼装置としてのバーナ2の燃焼が終了
してから未燃成分が零であると予測される状態となる第
1設定時間(例えば、30分間)が経過すると、第1実
施形態において説明した内容と同様なヒートクリーニン
グ処理、零濃度検出処理、基準値のデータの更新処理を
実行する(ステップ40〜43)。又、その後も、バー
ナ2の燃焼が行われない状態が継続して、前回にバーナ
の燃焼が停止してから燃焼されない経過時間がクリーニ
ングチェック用設定時間(例えば、24時間)に達した
ときに、上記したようなヒートクリーニング処理、零濃
度検出処理、基準値のデータの更新処理を夫々実行する
ことになる(ステップ44〜48)。
【0059】尚、この実施形態では、ヒートクリーニン
グ処理、零濃度検出処理を実行する毎に基準値のデータ
の更新処理を実行する構成としているが、このような構
成に限らず、勿論、第1実施形態のように設定回数計測
した後に、複数の計測値の中心値又は平均値に基づいて
データの更新をするようにしてもよい。
【0060】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。
【0061】(1)上記実施形態では、前記クリーニン
グチェック制御処理を実行すべきタイミングにおいて、
検出対象とする燃焼装置が燃焼状態にあると、前記クリ
ーニングチェック制御処理を実行しないように構成した
が、このような構成に限らず、燃焼装置が燃焼状態にあ
ってもクリーニングチェック制御処理を実行するように
してもよい。この場合、零濃度検出処理を実行して計測
値を記憶しておき、例えば現在の基準値と比較して明ら
かに零濃度とは異なるデータであると判断すれば、その
値を削除するような処理を行うようにしてもよい。
【0062】(2)上記実施形態では、燃焼装置が燃焼
することにより前記零濃度検出処理を実行しないとき
は、前記クリーニングチェック制御処理を周期的に実行
するときの実行タイミングを変更する構成としたが、こ
のような構成に限らず、前記実行タイミングとして、燃
焼作動が行われない時刻を予め設定しておく構成として
もよい。
【0063】(3)上記実施形態では、ヒートクリーニ
ング処理を実行した後に、COセンサSの検出値が安定
した状態になったか否かを判別する安定判別処理を実行
し、検出値が安定した状態になったことを確認した後
に、前記零濃度検出処理を実行する構成としたが、この
ような安定判別処理を行うことなく零濃度検出処理を実
行する構成としてもよい。又、上記実施形態では、前記
クリーニングチェック制御処理を設定回数として3回実
行する毎に前記基準値の更新処理を実行する構成とした
が、このような構成に限らず、設定回数としては2回又
は4回以上であってもよく、あるいは、前記クリーニン
グチェック制御処理を実行する毎に基準値の更新処理を
実行する構成としてもよい。
【0064】(4)上記実施形態では、前記後処理とし
て、前記零濃度検出値に基づいて、予め設定記憶されて
いる未燃成分濃度を検出するための基準値を補正する構
成としたが、この後処理としては、このような構成に限
らず、前記零濃度検出処理にて求めた零濃度検出値に基
づいて未燃成分検出手段の検出情報に基づいて未燃成分
の濃度を判別するときに使用する関係式を補正するよう
にしたり、又、零濃度検出値と基準値との差異が設定量
以上であれば動作異常であるとしてその後の検出作動を
停止させる等の処理を実行するようにしてもよい。
【0065】(5)上記実施形態では、未燃成分検出手
段が、燃焼装置の燃焼排ガス中の未燃成分のガス濃度と
してCO濃度Dを検出するように構成されているが、燃
焼排ガス中の未燃成分のガス濃度としては、CO濃度に
限られるものではなく、酸素ガス濃度や水素ガス濃度な
どその他各種の未燃成分のガス濃度を検出するセンサを
適応させることが可能である。
【0066】(6)上記実施形態では、給湯装置に適応
した例を示したが、ファンヒータなど燃焼装置を備えた
その他各種の機器に適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】COセンサの断面図
【図3】COセンサの回路構成図
【図4】制御動作を示すフローチャート
【図5】制御動作を示すフローチャート
【図6】制御動作を示すフローチャート
【図7】別実施形態の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
102 判別手段 104 制御手段 S 未燃成分検出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガス中の未燃成分濃度を検出するた
    めの検出用設定温度に調整して検出作用させる接触燃焼
    式の未燃成分検出手段と、 前記未燃成分検出手段が未燃成分の濃度が零のときに出
    力するものとして設定した基準値、及び、前記未燃成分
    検出手段が検出作用したときの検出値に基づいて、未燃
    成分の濃度を判別する判別手段と、 前記未燃成分検出手段を前記検出用設定温度よりも高い
    クリーニング用温度に調整するヒートクリーニング処
    理、そのヒートクリーニング処理のあとで前記未燃成分
    検出手段を検出作用させて、未燃成分が零であるとする
    零濃度検出値を求める零濃度検出処理、及び、その零濃
    度検出処理にて求めた零濃度検出値に基づいて、未燃成
    分濃度の検出を適正化するための後処理の夫々をクリー
    ニングチェック制御処理として実行する制御手段とを備
    えた燃焼装置用の未燃成分検出装置であって、 前記制御手段が、設定されたクリーニングチェック用周
    期時間が経過するごとに、前記クリーニングチェック制
    御処理を周期的に実行するように構成されている燃焼装
    置用の未燃成分検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記クリーニングチェ
    ック制御処理を実行すべきタイミングにおいて、検出対
    象とする燃焼装置が燃焼状態にあると、前記クリーニン
    グチェック制御処理を実行しないように構成されている
    請求項1記載の燃焼装置用の未燃成分検出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、検出対象とする燃焼装
    置が燃焼することにより前記クリーニングチェック制御
    処理を実行しないときは、前記クリーニングチェック制
    御処理を周期的に実行するときの実行タイミングを変更
    するように構成されている請求項2記載の燃焼装置用の
    未燃成分検出装置。
  4. 【請求項4】 燃焼ガス中の未燃成分濃度を検出するた
    めの検出用設定温度に調整して検出作用させる接触燃焼
    式の未燃成分検出手段と、 前記未燃成分検出手段が未燃成分の濃度が零のときに出
    力するものとして設定した基準値、及び、前記未燃成分
    検出手段が検出作用したときの検出値に基づいて、未燃
    成分の濃度を判別する判別手段と、 前記未燃成分検出手段を前記検出用設定温度よりも高い
    クリーニング用温度に調整するヒートクリーニング処
    理、そのヒートクリーニング処理のあとで前記未燃成分
    検出手段を検出作用させて、未燃成分が零であるとする
    零濃度検出値を求める零濃度検出処理、及び、その零濃
    度検出処理にて求めた零濃度検出値に基づいて、未燃成
    分濃度の検出を適正化するための後処理の夫々をクリー
    ニングチェック制御処理として実行する制御手段とを備
    えた燃焼装置用の未燃成分検出装置であって、 前記制御手段が、検出対象とする燃焼装置の燃焼が終了
    したあとで、未燃成分が零であると予測される状態とな
    る設定時間が経過したとき、および、検出対象とする燃
    焼装置の燃焼が停止してから燃焼されない経過時間がク
    リーニングチェック用設定時間に達したときに、前記ク
    リーニングチェック制御処理を実行するように構成され
    ている燃焼装置用の未燃成分検出装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記クリーニングチェ
    ック制御処理において、 前記ヒートクリーニング処理を実行した後に、前記未燃
    成分検出手段の検出値が安定した状態になったか否かを
    判別する安定判別処理を実行するように構成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置用の未燃
    成分検出装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記安定判別処理にて
    前記未燃成分検出手段の検出値が安定した状態になった
    ことを確認した後に、前記零濃度検出処理を実行するよ
    うに構成されている請求項5記載の燃焼装置用の未燃成
    分検出装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、前記後処理として、 前記クリーニングチェック制御処理を実行する毎に、前
    記零濃度検出処理にて求める前記零濃度検出値の設定回
    数分の情報に基づいて、前記判別手段が前記未燃成分の
    濃度を判別するための判別条件を補正する補正処理を実
    行するように構成されている請求項1〜6のうちいずれ
    か1項に記載の燃焼装置用の未燃成分検出装置。
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