JP2007010594A - 接触燃焼式ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度検出手段を検出素子と同一の被検出空間内に配設し、零点及び感度の雰囲気温度に対する補正を行うことにより、可燃性被検出ガスの濃度に対する出力の零点及び感度のばらつきを無くするようにした接触燃焼式ガスセンサを提供する。
【解決手段】 ブリッジ回路2110では、検出極たる発熱抵抗体2111の一定温度制御のもと、検出極の抵抗値の変化に応じた出力が発生される。ブリッジ回路2210では、参照極たる発熱抵抗体2211の一定温度制御のもと、参照極の抵抗値の変化に応じた出力が発生される。差動増幅回路2120は、ブリッジ回路2110の出力を差動増幅する。差動増幅回路2220は、ブリッジ回路2210の出力を差動増幅する。マイクロコンピュータ2400は、両差動増幅回路2120、2220の各差動増幅出力の差を、測温抵抗体2311の検出雰囲気温度の上昇或いは低下に応じて減少或いは増大するように補正する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、可燃性被検出ガスを検出するに適した接触燃焼式ガスセンサに関するものである。
従来、この種の接触燃焼式ガスセンサとしては、例えば、下記特許文献1にて開示されているような可燃性ガス検出器が提案されている。この可燃性ガス検出器において、その検出素子は、参照極と、酸化触媒を有する検出極とを備えている。ここで、参照極及び検出極の各温度が可燃性ガスの着火温度に至らないように、当該参照極及び検出極は、それぞれ、別々のブリッジ回路でもって、一定の温度を維持するように制御される。
特開2003−194759号公報
ところで、上記可燃性ガス検出器において、酸化触媒の被毒耐性を向上させるためには、当該酸化触媒の膜厚をある程度厚くすることが望ましい。
しかし、酸化触媒の厚膜が厚くなると、検出極と参照極との間に熱容量の差が生じるため、被検出ガスが存在しない状態におけるガス検出器の出力(零点出力)が、雰囲気温度の変化に応じて1次近似的にばらつく。また、被検出ガスの濃度が同一であっても、ガス検出器の出力(感度)が、雰囲気温度の変化に応じて、1次近似的にばらつく。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、温度検出手段を検出素子と同一の被検出空間内に配設し、零点及び感度の雰囲気温度に対する補正を行うことにより、可燃性被検出ガスの濃度に対する出力の零点及び感度のばらつきを無くするようにした接触燃焼式ガスセンサを提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る接触燃焼式ガスセンサは、請求項1の記載によれば、
酸化触媒(1480)を有する検出極(1430、2111)及び参照極(1430、2211)を一体に或いは別体にて備えてなる検出部(1400)と、
この検出部と共に同一の被検出空間内に配設されて当該被検出空間内の雰囲気温度を検出する温度検出手段(1450、2314)と、
検出極を一定の温度に制御する検出極用制御手段(2120、2130)と、
参照極を一定の温度に制御する参照極用制御手段(2220、2230)と、
検出極及び参照極の各出力の差を、可燃性被検出ガスの濃度を表す差分出力として発生する差分出力発生手段(2120、2220)とを備える。
当該接触燃焼式ガスセンサにおいて、温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて上記差分出力を補正する補正手段(2510、2520、2530、2540)を具備するようにしたことを特徴とする。
このように、それぞれ一定温度に制御された状態にある検出極及び参照極の各出力の差を表す差分出力は、温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて補正される。
このため、酸化触媒が厚くても、検出部の被検出ガスの濃度に対する感度及び零点の各ばらつきがなくなり、その結果、被検出空間内の雰囲気温度が変動しても、この変動とはかかわりなく、上記差分出力が被検出ガスの濃度に対しほぼ一義的に得られる。
また、本発明に係る接触燃焼式ガスセンサは、請求項2の記載によれば、
酸化触媒(1480)を有する検出極(1430、2111)及び参照極(1430、2211)を一体に或いは別体にて備えてなる検出部(1400)と、
この検出部と共に同一の被検出空間内に配設されて当該被検出空間内の雰囲気温度を検出する温度検出手段(1450、2314)と、
検出極をと共に構成される検出極用ブリッジ手段であって検出極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する検出極用ブリッジ手段(2110)と、
参照極と共に構成される参照極用ブリッジ手段であって参照極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する参照極用ブリッジ手段(2210)と、
検出極を一定温度に維持するように検出極用ブリッジ手段を制御する検出極用制御手段(2130)と、
参照極を一定温度に維持するように参照極用ブリッジ手段を制御する参照極用制御手段(2230)と、
検出極用及び参照極用の両ブリッジ手段の各出力の差を、可燃性被検出ガスの濃度を表す差分出力として発生する差分出力発生手段(2120、2220)とを備える。
当該接触燃焼式ガスセンサにおいて、温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて上記差分出力を補正する補正手段(2510、2520、2530、2540)を具備するようにしたことを特徴とする。
このように、検出極及び参照極を別々のブリッジ手段に含めた構成としても、当該検出極及び参照極を各ブリッジ手段において一定の温度に制御した状態において、各ブリッジ手段の出力の差を表す差分出力は、温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて補正される。
このため、酸化触媒が厚くても、検出部の被検出ガスの濃度に対する感度及び零点の各ばらつきがなくなり、その結果、被検出空間内の雰囲気温度が変動しても、この変動とはかかわりなく、上記差分出力が被検出ガスの濃度に対しほぼ一義的に得られる。
また、本発明に係る接触燃焼式ガスセンサは、請求項3の記載によれば、
検出素子(1400)と、電子回路手段(2000)とを備え、
検出素子は、
複数の凹部(1411)を形成してなる半導体基板(1410)と、複数の発熱抵抗体(1430、2111、2211)と、半導体基板の表面に沿い複数の発熱抵抗体を互いに間隔をおいて上記各凹部に対応して内包するように形成される絶縁部材(1420、1460)と、この絶縁部材のうち複数の発熱抵抗体のうちの1つの発熱抵抗体に対する対応部位に設けられる所定の厚さの酸化触媒(1480)とを有しており、
電子回路手段は、
検出素子と共に同一の被検出空間内に配設されて当該被検出空間内の雰囲気温度を検出する温度検出手段(1450、2314)と、
上記1つの発熱抵抗体を検出極としてこの検出極と共に構成される検出極用ブリッジ手段であって検出極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する検出極用ブリッジ手段(2110)と、
上記複数の発熱抵抗体のうちの他の1つの発熱抵抗体を参照極としてこの参照極と共に構成される参照極用ブリッジ手段であって参照極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する参照極用ブリッジ手段(2210)と、
検出極を一定温度に維持するように検出極用ブリッジ手段を制御する検出極用制御手段(2130)と、
参照極を一定温度に維持するように参照極用ブリッジ手段を制御する参照極用制御手段(2230)と、
検出極用及び参照極用の両ブリッジ手段の各出力の差を、可燃性被検出ガスの濃度を表す差分出力として発生する差分出力発生手段(2120、2210)とを備える。
当該接触燃焼式ガスセンサにおいて、温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて上記差分出力を補正する補正手段(2510、2520、2530、2540)を具備するようにしたことを特徴とする。
これにより、上述のような構成の検出素子を採用しても、請求項1或いは2に記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の接触燃焼式ガスセンサにおいて、
上記被検出ガスの濃度が零のときの零点出力における上記雰囲気温度の特性を表す零点出力−雰囲気温度データ、及び上記零点出力の上記被検出ガスの濃度に対する傾きにおける上記雰囲気温度の特性を表す傾き−雰囲気温度データを記憶する記憶手段(2400)を備えて、
補正手段は、
記憶手段に記憶済みの上記零点出力−雰囲気温度データに基づき上記検出雰囲気温度に応じて上記零点出力を算出し、上記差分出力を、当該零点出力に基づいて零点補正する零点補正手段(2510、2520、2530)と、
記憶手段に記憶済みの上記傾き−雰囲気温度データに基づき上記検出雰囲気温度に応じて上記傾きを算出し零点補正手段で補正済みの差分出力を、上記傾きに基づいて傾き補正する傾き補正手段(2540)とを具備することを特徴とする。
このような構成とすることで、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層具体的に達成され得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項1〜4のいずれか1つに記載の接触燃焼式ガスセンサにおいて、酸化触媒の厚さは、5(μm)〜500(μm)の範囲以内であることを特徴とする。
これにより、酸化触媒の厚さが、当該酸化触媒の被毒耐性を最低限度において確保し得る厚さ5(μm)以上に設定されている。従って、被検出ガスがシリコン(Si)やイオウ(S)等の被毒物質を含んでいても、酸化触媒が当該被毒物質によって被毒されにくくなり、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層具体的に達成され得る。
また、酸化触媒の厚さが、当該酸化触媒の消費電力を適正に抑え得る厚さ500(μm)以下に設定されている。従って、酸化触媒が余分な電力を消費することなく、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層具体的に達成され得る。
なお、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、補正手段による補正は、温度検出手段の検出雰囲気温度の上昇或いは低下に応じて上記差分出力を減少或いは増大するようにすれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明に記載の作用効果はより一層向上され得る。
また、請求項4に記載の発明において、上記零点−雰囲気温度データは、上記被検出ガスの濃度が零のときの零点出力が上記雰囲気温度の上昇(或いは)低下に伴い減少(或いは増大)する特性で表すようにしてもよい。また、上記傾き−雰囲気温度データは、上記零点出力の上記被検出ガスの濃度に対する傾きが上記雰囲気温度の上昇(或いは低下)に伴い減少(或いは増大)する特性で表すようにしてもよい。
このような前提のもと、零点補正手段は、上記零点−雰囲気温度データに基づき上記検出雰囲気温度に応じて上記零点出力を算出し、上記零点出力から上記差分出力を減じることで、零点補正をし、また、傾き補正手段は、上記傾き−雰囲気温度データに基づき上記検出雰囲気温度に応じて上記傾きを算出し、上記零点補正済みの差分出力を、これに上記算出傾きを乗ずることで、傾き補正するようにしてもよい。これによれば、請求項4に記載の発明がより一層向上し得る。
また、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明に係る接触燃焼式ガスセンサの一実施形態を示しており、この接触燃焼式ガスセンサは、例えば、燃料電池から漏れ出る被検出ガス中の水素ガス成分の濃度を検出するのに用いられる。
当該接触燃焼式ガスセンサは、図1或いは図2にて示すごとく、センサ本体1000及び電子回路2000でもって構成されている。
センサ本体1000は、ケーシング1100を備えている。このケーシング1100は、両ケーシング部材1110、1120を有しており、当該両ケーシング部材1110、1120は、その各開口部にて嵌合されて、ケーシング1000を構成している。
ここで、ケーシング部材1110は、ガス導入筒1111を備えており、このガス導入筒1111は、ケーシング部材1110の底壁中央から外方へ円筒状に延出し、ガス導入口部1112にて、外方に開口している。
また、センサ本体1000は、センサユニット1200を有しており、このセンサユニット1200は、図1にて示すごとく、ケーシング部材1110の内側からガス導入筒1111内に同軸的に嵌装されている。
当該センサユニット1200は、図1及び図3にて示すごとく、円筒部材1210を備えている。この円筒部材1210は、その底壁側円筒部にて、図1にて示すごとく、ガス導入筒1111の小径穴部に同軸的に嵌装されており、当該円筒部材1210は、その先端側環状底壁1211(図1及び図3参照)にて、ガス導入口部1112にその内面側から着座している。なお、円筒部材1210は、図1にて示すごとく、環状底壁1211の中空部にて、ガス導入口部1112を通り外方に開口している。
また、円筒部材1210は、その基端側環状フランジ部1212にて、図1にて示すごとく、ガス導入筒1111の基端側大径穴部内にパッキン等の環状シール1113を介し気密的に嵌装されている。なお、本実施形態では、板状封止部材1114が、ケーシング1100のガス導入筒1111の内端部に装着されて、当該ガス導入筒1111を封止している。
また、センサユニット1200は、円筒部材1210内に設けた撥水フィルタ1220、ワッシャ1230及び両金網1240を備えている。撥水フィルタ1220は、その外周部にて、円筒部材1210の環状底壁1211とワッシャ1230との間に挟持されており、この撥水フィルタ1220は、ガス導入筒1111のガス導入口部1112及び円筒部材1210の環状底壁1211の中空部から円筒部材1210のうちワッシャ1230よりも基端側内部空間内への水滴や粉塵の侵入を防止する。
両金網1240は、図3にて拡大して示すごとく、その外周部にて、ワッシャ1230と円筒状スペーサ1250の環状底壁1251との間に挟持されており、これら金網1240は、次のような役割を果たす。即ち、検出素子1400の左右両側発熱抵抗体1430(後述する)への通電に伴い当該左右両側発熱抵抗体1430に電流が流れ、これら発熱抵抗体1430の温度が水素ガスの下限爆発温度を上回ることで、被検出ガス中の水素ガス成分が円筒状スペーサ1250内で発火した場合に、両金網1240は、スペーサ1250の内部からその外方への逸火を防止する。
なお、円筒状スペーサ1250は、円筒部材1210の底壁側円筒部内に同軸的に圧入により嵌装されて、その環状底壁1251にて、両金網1240、ワッシャ1230及び撥水フィルタ1220を、円筒部材1210の環状底壁1211の内面上に固定している。
当該センサユニット1200は、図1及び図3にて示すごとく、金属製端子台1260を備えており、この端子台1260は、図3にて拡大して示すごとく、その断面L字状外周部1261にて、円筒部材1210の環状フランジ部1212内にOリング或いはパッキン等の環状シール部材1262を介し同軸的にかつ気密的に嵌装されている。
この端子台1260には、複数のターミナル1263が、その各基端部にて、図3にて拡大して示すごとく、各対応の管状電気絶縁部材1264(図3では、2つの電気絶縁部材1264のみを示す)を介し挿通されており、これら各ターミナル1263の各先端部は、図1にて示すごとく、封止部材1114を通り配線板1115に挿通されて、この配線板1115の配線パターン部に電気的に接続されている。また、各ターミナル1263は、その基端部にて、検出素子1400(後述する)の各対応の電極膜1451、1470(後述する)にワイヤボンディングにより電気的に接続されている。
また、センサユニット1200は、板状断熱部材1300及び検出素子1400を備えており、断熱部材1300は、検出素子1400と共に、図1及び図3にて示すごとく、円筒部材1210の小径部内(底壁側円筒部内)にて、端子台1260に支持されている。
断熱部材1300は、図1及び図3にて示すごとく、上壁1310を備えており、この上壁1310は、その表面にて、端子台1260の裏面中央部に装着されている。また、当該断熱部材1300は、十字状の溝1320を備えており、この溝1320は、断熱部材1300にその裏面側から十字状に形成されて、4つの角柱状隅角部1330(図3では、2つの隅角部1330のみを示す)を形成している。
このように構成した断熱部材1300は、上壁1310にて、端子台1260の裏面中央部に固着されており、この断熱部材1300の各隅角部1330には、検出素子1400の下側絶縁層1420(後述する)が固着されている。
また、検出素子1400は、図1及び図3にて示すごとく、断熱部材1300にその裏面側から設けられて、円筒状スペーサ1250の開口部内に位置している。この検出素子1400は、マイクロマシニング技術を用いて製造されているもので、当該検出素子1400は、図4にて示すごとく、珪素製半導体基板1410及び上下両側絶縁層1420を備えている。
半導体基板1410は、図4にて示すごとく、図示左右両側凹部1411を備えており、これら左右両側凹部1411は、半導体基板1410の裏面側から表面側にかけて、互いに間隔をおいて断面末すぼまり状に形成されている。
上側絶縁層1420は、半導体基板1410の表面に形成された上側酸化珪素膜1421及びこの上側酸化珪素膜1421の表面に沿い形成された上側窒化珪素膜1422でもって構成されている。
一方、下側絶縁層1420は、半導体基板1410の裏面に形成された下側酸化珪素膜1421及びこの下側酸化珪素膜1421の裏面に沿い形成された下側窒化珪素膜1422でもって構成されている。この下側絶縁層1420は、半導体基板1410の各凹部1411に対応する部位にて、それぞれ除去されて、各凹部1411の開口部として形成されている。
しかして、検出素子1400は、下側絶縁層1420の下側窒化珪素膜1422にて、断熱部材1300にその裏面側から各隅角部1330に亘り固着されている。これにより、上側絶縁層1420は、上側酸化珪素膜1421の裏面のうち各凹部1411に対する各対応裏面部にて、当該各凹部1411の開口部を通して断熱部材1300の各隅角部(図3参照)に対向している。なお、半導体基板1410は、各凹部1411以外の部位にて基板部1412を構成する。
また、検出素子1400は、図4及び図5にて示すごとく、左右両側発熱抵抗体1430及び左側、中央側及び右側の各配線膜1440を備えている。左側発熱抵抗体1430は、上側絶縁層1420の上側窒化珪素膜1422の表面のうち左側凹部1411に対応する部位上に渦巻き状に形成されており、一方、右側発熱抵抗体1430は、上側窒化珪素膜1422の表面のうち右側凹部1411に対応する部位上に渦巻き状に形成されている。
左側配線膜1440は、図4にて示すごとく、上側窒化珪素膜1422の表面の左側部上において、半導体基板1410の基板部1412に対応して位置し、図5にて示すごとく、左側発熱抵抗体1430の一端と一体となるように形成されている。
中央側配線膜1440は、図4にて示すごとく、上側窒化珪素膜1422の表面の中央部上にて、半導体基板1410の基板部1412に対応して位置しており、この中央側配線膜1440は、図5にて示すごとく、左側発熱抵抗体1430の他端及び右側発熱抵抗体1430の一端と一体となるように形成されている。また、右側配線膜1440は、図4にて示すごとく、上側窒化珪素膜1422の表面の右側部上にて、半導体基板1410の基板部1412に対応して位置しており、この右側配線膜1440は、図5にて示すごとく、右側発熱抵抗体1430の他端と一体となるように形成されている。
また、検出素子1400は、図5にて示すごとく、測温抵抗体1450を備えており、この測温抵抗体1450は、白金(Pt)を含む測温抵抗材料でもって、左右両側発熱抵抗体1430の図5にて図示上側において、上側絶縁層1420の上側窒化珪素膜1422の表面上に形成されている。しかして、当該測温抵抗体1450は、検出素子1400の周囲の被検出空間内の雰囲気温度を検出する。
また、当該検出素子1400は、図4及び図5にて示すごとく、絶縁材料からなる保護層1460を備えており、この保護層1460は、各発熱抵抗体1430、各配線膜1440及び測温抵抗体1450を覆うように、上側絶縁層1420の上側窒化珪素膜1422の表面上に形成されている。
また、検出素子1400は、図4及び図5にて示すごとく、左側、中央側及び右側の各電極膜1470を備えており、これら左側、中央側及び右側の各電極膜1470は、保護層1460に形成した左側、中央側及び右側の各コンタクトホール1461を通して左側、中央側及び右側の各配線膜1440上に形成されている。なお、測温抵抗体1450は、その左右両端部にて、各電極膜1451を介し配線板1115の上記配線パターン部に接続されている。
また、検出素子1400は、酸化触媒膜1480を備えており、この酸化触媒膜1480は、保護層1460の表面のうち左側発熱抵抗体1430に対する対応部位上に形成されて、保護層1460の表面と共に、円筒状スペーサ1250の底壁1251の中空部に対向している。しかして、酸化触媒膜1480は、左側発熱抵抗体1430への通電時に、被検出ガス中の水素ガス成分を燃焼させる。
本実施形態において、酸化触媒膜1480は、5(μm)〜500(μm)の範囲以内の膜厚でもって形成されている。ここで、酸化触媒膜1480の膜厚を5(μm)以上としたのは、酸化触媒膜1480の被毒耐性を少なくとも最低限度において確保するためである。また、酸化触媒膜1480の膜厚を500(μm)以下としたのは、酸化触媒膜1480の消費電力を適正に抑制するためである。
なお、本実施形態では、当該接触燃焼式ガスセンサにおいて、左側発熱抵抗体1430は、検出極としての役割を果たし、また、右側発熱抵抗体1430は、参照極としての役割を果たす。
上述した電子回路2000は、図1にて示すごとく、配線板1115の裏面に装着されて、ケーシング1100内に支持されている。なお、電子回路2000は、配線板1115の配線パターン部を介し各ターミナル1263に電気的に接続されている。
電子回路2000は、図2にて示すごとく、検出極側制御回路2100、参照極側制御回路2200、測温抵抗体側制御回路2300及びマイクロコンピュータ2400でもって構成されている。
検出極側制御回路2100は、ブリッジ回路2110、差動増幅回路2120及び定温度制御回路2130を備えている。ブリッジ回路2110は、検出用発熱抵抗体2111並びに各固定抵抗2112、2113及び2114でもって、ホイートストーンブリッジ回路を形成するように構成されている。なお、検出用発熱抵抗体2111は、検出素子1400の左側発熱抵抗体1430でもって構成されている。
しかして、このブリッジ回路2110は、定温度制御回路2130による定温度制御のもと、検出用発熱抵抗体2111の抵抗値の変化に基づき、両固定抵抗2113、2114の共通端子(ブリッジ回路2110の一側出力端子)と検出用発熱抵抗体2111及び固定抵抗2112の共通端子(ブリッジ回路2110の他側出力端子)との間にて、電位差(水素ガス成分の濃度を表す)を発生する。なお、ブリッジ回路2110において、固定抵抗2112と固定抵抗2114との間の共通端子は接地されている。
差動増幅回路2120は、その各入力抵抗2121、2122にて、ブリッジ回路2110の一側及び他側の各出力端子から出力される電位差を入力されて、この電位差を演算増幅器2123でもって差動増幅し差動増幅電圧として発生し、定温度制御回路2130に出力するとともに、抵抗2124を介しマイクロコンピュータ2400に出力する。
定温度制御回路2130は、トランジスタ2131を備えており、このトランジスタ2131は、そのベースにて、抵抗2132を介し、差動増幅回路2120の演算増幅器2123の出力端子に接続されている。また、当該トランジスタ2131は、そのコレクタにて、ブリッジ回路2110の発熱抵抗体2111と固定抵抗2113との間の共通端子に接続されおり、このトランジスタ2131のエミッタは、直流電源の正側端子+Vcに接続されている。
しかして、当該定温度制御回路2130においては、トランジスタ2131が、そのベースにて、抵抗2132を介し演算増幅器2123から差動増幅電圧を入力されて、上記直流電源からの直流電圧に基づき、検出用発熱抵抗体2111の発熱温度(抵抗値)を一定にするような制御電圧を発生し、ブリッジ回路2110の一側及び他側の各出力端子間に出力する。このことは、定温度制御回路2130が、差動増幅回路2120からの差動増幅電圧に応じて、ブリッジ回路2110の検出用発熱抵抗体2111の発熱温度を一定に制御することを意味する。
参照極側制御回路2200は、ブリッジ回路2210、差動増幅回路2220及び定温度制御回路2230を備えている。ブリッジ回路2210は、参照用発熱抵抗体2211並びに各固定抵抗2212、2213及び2214でもって、ホイートストーンブリッジ回路を形成するように構成されている。なお、参照用発熱抵抗体2211は、検出素子1400の右側発熱抵抗体1430でもって構成されている。
しかして、このブリッジ回路2210は、定温度制御回路2230による定温度制御のもと、参照用発熱抵抗体2211の抵抗値の変化に基づき、両固定抵抗2213、2214の共通端子(ブリッジ回路2210の一側出力端子)と参照用発熱抵抗体2211及び固定抵抗2212の共通端子(ブリッジ回路2210の他側出力端子)との間にて、電位差を発生する。なお、ブリッジ回路2210において、固定抵抗2212と固定抵抗2214との間の共通端子は接地されている。
差動増幅回路2220は、その各入力抵抗2221、2222にて、ブリッジ回路2210の一側及び他側の各出力端子から出力される電位差を入力されて、この電位差を演算増幅器2223でもって差動増幅し差動増幅電圧として発生し、定温度制御回路2230に出力するとともに、抵抗2224を介しマイクロコンピュータ2400に出力する。
定温度制御回路2230は、トランジスタ2231を備えており、このトランジスタ2231は、そのベースにて、抵抗2232を介し、差動増幅回路2220の演算増幅器2223の出力端子に接続されている。また、当該トランジスタ2231は、そのコレクタにて、ブリッジ回路2210の発熱抵抗体2211と固定抵抗2213との間の共通端子に接続されおり、このトランジスタ2231のエミッタは、上記直流電源の正側端子+Vcに接続されている。
しかして、当該定温度制御回路2230においては、トランジスタ2231が、そのベースにて、抵抗2232を介し演算増幅器2223から差動増幅電圧を入力されて、上記直流電源からの直流電圧に基づき、参照用発熱抵抗体2211の発熱温度(抵抗値)を一定にするような制御電圧を発生し、ブリッジ回路2210の一側及び他側の各出力端子間に出力する。このことは、定温度制御回路2230が、差動増幅回路2220からの差動増幅電圧に応じて、ブリッジ回路2210の参照用発熱抵抗体2211の発熱温度を一定に制御することを意味する。
測温抵抗体側制御回路2300は、ブリッジ回路2310及び差動増幅回路2320を備えている。ブリッジ回路2310は、測温抵抗体2314並びに各固定抵抗2311、2312及び2313でもって、ホイートストーンブリッジ回路を形成するように構成されており、当該ブリッジ回路2310は、両固定抵抗2311、2313の間の共通端子にて、上記直流電源の正側端子+Vcに接続されている。なお、測温抵抗体2314は、検出素子1400の測温抵抗体1450でもって構成されている。
しかして、このブリッジ回路2310は、上記直流電源から直流電圧を定電圧として受けて、定電圧制御され、固定抵抗2313及び測温抵抗体2314の共通端子(ブリッジ回路2310の一側出力端子)と、両固定抵抗2311、2312の共通端子(ブリッジ回路2310の他側出力端子)との間に、測温抵抗体2314の抵抗値(温度)に応じて電位差を発生する。なお、固定抵抗2312及び測温抵抗体2314の共通端子は接地されている。
差動増幅回路2320は、その各入力抵抗2321、2322にて、ブリッジ回路2310の一側及び他側の各出力端子から出力される電位差を入力されて、この電位差を演算増幅器2323でもって差動増幅し差動増幅電圧として発生しマイクロコンピュータ2400に出力する。
マイクロコンピュータ2400は、図6にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、この実行中において、各差動増幅回路2120、2220及び2320の出力電位差に基づき温度補正に要する各種の処理を行う。なお、上記コンピュータプログラムは、マイクロコンピュータ2400のROMに当該マイクロコンピュータにより読み出し可能に予め記憶されている。
以上のように構成した本実施形態において、当該接触燃焼式ガスセンサが、燃料電池から水素ガス成分を含む被検出ガスとして漏洩するガスの雰囲気内に配置されているものとする。
このような状態にて、燃料電池からの被検出ガスが、当該接触燃焼式ガスセンサのケーシング部材1110のガス導入筒1111内にそのガス導入口部1112から流入すると、当該被検出ガスは、センサユニット1200の撥水フィルタ1220、ワッシャ1230及び両金網1240を通り円筒状スペーサ1250内にその底壁1251の中空部から流入して、検出素子1400に到達する。
これに伴い、上述のようにスペーサ1250内に流入した被検出ガスが、酸化触媒膜1480に接触するようにして保護層1460の表面付近にて流動する。このとき、両発熱抵抗体1430(2111、2211)が電子回路2000の定温度制御回路2130、2230による制御のもとに通電されて発熱しているものとする。また、測温抵抗体2314(1450)は、その抵抗値に応じ、ケーシング1100内の検出素子1400の周囲における雰囲気温度を検出する。
このような状態において、当該電子回路2000が作動状態におかれると、検出極側制御回路2100においては、ブリッジ回路2110が発熱抵抗体2111(左側発熱抵抗体1430)の抵抗値に応じて電位差を発生し、差動増幅回路2120が、当該ブリッジ回路2110からの電位差を差動増幅して差動増幅電圧を発生し、定温度制御回路2130が、差動増幅回路2120からの差動増幅電圧に基づき発熱抵抗体2111の温度を一定にするようにブリッジ回路2110を制御する。
このとき、ブリッジ回路2110は、その両出力端子から発熱抵抗体2111の抵抗値に応じて電位差(水素ガス成分の濃度を表す)を発生し、差動増幅回路2120は、ブリッジ回路2110からの電位差を差動増幅して差動増幅電圧を発生し、定温度制御回路2130は、差動増幅回路2120からの差動増幅電圧に基づき制御電圧を発生してブリッジ回路2110に出力する。
また、上述のように電子回路2000が作動状態になると、参照極側制御回路2200においては、ブリッジ回路2210が発熱抵抗体2211(右側発熱抵抗体1430)の抵抗値に応じて電位差を発生し、差動増幅回路2220が、当該ブリッジ回路2210からの電位差を差動増幅して差動増幅電圧を発生し、定温度制御回路2230が、差動増幅回路2220からの差動増幅電圧に基づき発熱抵抗体2211の温度を一定にするようにブリッジ回路2210を制御する。
このとき、ブリッジ回路2210は、その両出力端子から発熱抵抗体2211の抵抗値に応じて電位差を発生し、差動増幅回路2220は、ブリッジ回路2210からの電位差を差動増幅して差動増幅電圧を発生し、定温度制御回路2230は、差動増幅回路2220からの差動増幅電圧に基づき制御電圧を発生してブリッジ回路2210に出力する。
また、測温抵抗体側制御回路2300においては、ブリッジ回路2310が、上記直流電源からの直流電圧に基づき、測温抵抗体2314の抵抗値に応じて定電圧制御される。
このとき、ブリッジ回路2310は、その両出力端子間にて測温抵抗体2314の抵抗値に応じて電位差を発生し、差動増幅回路2320は、当該電位差を差動増幅して差動増幅電圧を発生する。
また、上述のように電子回路2000が作動状態になると、マイクロコンピュータ2400が、図6のフローチャートに従い上記コンピュータプログラムの実行を開始する。これに伴い、マイクロコンピュータ2400は、ステップ2500において、各差動増幅回路2120、2220及び2320の差動増幅電圧が検出極電圧Vh、参照極電圧Vs及び測温抵抗体電圧VTとして入力される。
然る後、ステップ2510において、検出素子1400の被検出ガス中の水素ガス成分の濃度に対する感度を表す電圧ΔV(以下、感度電圧ΔVともいう)が、次の式(1)に基づき、ステップ2500における検出極電圧Vs及び参照極電圧Vhに応じて算出される。
ΔV=Vs−Vh ・・・(1)
ついで、ステップ2520において、雰囲気温度Tが、次の式(2)に基づいて、ステップ2500における測温抵抗体電圧VTに応じて算出される。なお、雰囲気温度Tは、センサユニット1200内における検出素子1400の周囲の温度をいう。
T=P・VT ・・・(2)
この式(2)において、Pは、正の定数である。
次に、ステップ2530において、零点補正電圧Vzが、次の式(3)に基づいて、検出素子1400の零点(水素ガス成分の濃度が零である座標点)の感度を表す電圧ΔV0(以下、零点感度電圧ΔV0ともいう)及び感度電圧ΔVに応じて、算出される。
Vz=ΔV−ΔV0 ・・・(3)
この式(3)において、零点感度電圧ΔV0は、次の式(4)でもって与えられる。
ΔV0=Vs0−Vh0・・・(4)
ここで、Vs0は、参照極電圧Vsの零点を表す電圧であり、Vh0は、検出極電圧Vsの零点を表す電圧である。
さらに、零点感度電圧ΔV0が雰囲気温度Tに依存することを考慮して、この零点感度電圧ΔV0と雰囲気温度Tとの間の関係について調べてみたところ、図7にて示すグラフが得られた。
このグラフによれば、当該零点感度電圧ΔV0は、雰囲気温度Tとの間にて、この雰囲気温度Tの低下(或いは上昇)に伴い増大(或いは減少)するという比例関係を有することが分かる。そこで、本実施形態では、当該零点感度電圧ΔV0と雰囲気温度Tとの関係が、ΔV0−T特性として、マイクロコンピュータのROMに予め記憶されている。
従って、ステップ2530においては、零点感度電圧ΔV0が、ΔV0−Tデータに基づき雰囲気温度T(式(2)参照)に応じて決定される。ついで、零点補正電圧Vzが、上述のように決定された零点感度電圧ΔV0及び感度電圧ΔV(式(1)参照)に応じて、式(3)を用いて算出される。このようにして得た零点補正電圧Vzは、雰囲気温度Tの変動に応じて検出素子1400の感度の零点を補正した電圧に相当する。
次に、ステップ2540において、水素ガス成分の濃度を表す電圧V(以下、濃度電圧Vともいう)が、次の式(5)に基づいて、零点補正電圧Vzに応じて算出される。
V=G・Vz・・・(5)
この式(5)において、Gは、零点補正電圧Vzの水素ガス成分の濃度に対する傾き(以下、ゲインともいう)であって、次の式(6)にて表される。
G=C/Vzc・・・(6)
この式(6)において、Cは、検出素子1400の検出濃度範囲内における所定濃度であり、Vzcは、検出素子1400の検出濃度範囲における零点補正電圧Vzの所定濃度Cに対応する値である。
ここで、ゲインGは、雰囲気温度Tに依存することを考慮して、このゲインGと雰囲気温度Tとの関係を調べたところ、図8にて示すグラフが得られた。
このグラフによれば、ゲインGは、雰囲気温度Tとの間にて、この雰囲気温度Tの低下(或いは上昇)に伴い増大(或いは減少)するという比例関係を有することが分かる。そこで、本実施形態では、当該ゲインGと雰囲気温度Tとの関係が、G−T特性として、マイクロコンピュータのROMに予め記憶されている。
従って、ステップ2540においては、ゲインGが、上記G−T特性に基づき雰囲気温度Tに応じて決定される。ついで、濃度電圧Vが、上述のように決定されたゲインG及び感度電圧Vz(式(3)参照)に応じて、式(5)に基づき算出される。
このようにして得られた濃度電圧Vは、雰囲気温度Tで決まる零点及びゲインでもって補正した値である。このことは、当該ガスセンサは、雰囲気温度Tとはかかわりなく、任意の水素ガス成分の濃度をばらつきなくほぼ一義的に検出し得ることを意味する。
ステップ2540の処理後、ステップ2550において、当該ガスセンサとしての出力電圧Voutが、次の式(7)に基づいて算出される。
Vout=V+Voffset・・・(7)
この式において、Voffsetは、オフセット量を表す。
以上説明したように、本実施形態では、各ブリッジ回路2110、2210における検出極及び参照極の一定温度制御のもと、検出極電圧Vhと参照極電圧Vsとの差ΔV、即ち差分出力が、ΔV0−T特性に基づき雰囲気温度Tに応じて得られる零点感度電圧ΔV0でもって、零点補正電圧Vzとして零点補正される。
また、この零点補正電圧Vzが、G−T特性に基づき雰囲気温度Tに応じて得られるゲインGでもって、濃度電圧Vとしてゲイン補正される。
これにより、酸化触媒膜1480が上述のように厚くても、検出素子の水素ガス成分の濃度に対する感度及び零点の各ばらつきがなくなり、その結果、雰囲気温度Tが変動しても、この変動とはかかわりなく、上記差分出力が水素ガス成分の濃度に対しほぼ一義的に得られる。
ここで、上述のように被検出ガスが円筒状スペーサ1250内にて流動すると、この被検出ガスに含まれる水素ガス成分が、円筒状スペーサ1250内の空気中において、酸化触媒膜1480と接触燃焼反応を起こして、水蒸気を発生する。
しかしながら、上述のように、合成樹脂材料からなる断熱部材1300が、端子台1260と検出素子1400との間に設けられているため、当該断熱部材1300が検出素子1400を端子台1260から良好に断熱する。従って、両発熱抵抗体1430の発熱により検出素子1400に生じた熱が、端子台1260に伝わることなく、断熱部材1300により遮断されて、検出素子1400にとどまる。
このため、上述のように被検出ガスの温度が低くても、検出素子1400の表面部位を構成する酸化触媒膜1480や保護層1460が、その表面側から被検出ガスにより冷却されることがない。その結果、上述のように発生した水蒸気が検出素子1400の上記表面部位で結露することがなく、当該接触燃焼式ガスセンサとしての検出出力である濃度電圧Vが正常に確保され得る。
ちなみに、上述のような温度補正を行う前において、当該ガスセンサの出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係につき、雰囲気温度Tをパラメータとして、調べてみたところ、図9にて示すような各グラフ1〜4が得られた。
ここで、グラフ1は、雰囲気温度T=0(℃)のときの当該ガスセンサの出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係を表し、グラフ2は、雰囲気温度T=25(℃)のときの当該ガスセンサの出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係を表す。また、グラフ3は、雰囲気温度T=50(℃)のときの当該ガスセンサの出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係を表し、グラフ4は、雰囲気温度T=80(℃)のときの当該ガスセンサの出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係を表す。
これら各グラフ1〜4によれば、当該ガスセンサの出力電圧は、同一の水素ガス成分の濃度に対して、雰囲気温度Tの変動に伴いばらつくことが分かる。
これに対して、上述のような温度補正を行った後において、当該ガスセンサの出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係につき、雰囲気温度Tをパラメータとして、調べてみたところ、図10にて示すようなグラフが得られた。
これによれば、上述のような温度補正を行う前とは異なり、温度補正を行った後においては、当該ガスセンサの出力電圧は、同一の水素ガス成分の濃度に対して、雰囲気温度Tの変動とはかかわりなく一致することが分かる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)測温抵抗体1450は、検出素子1400とは別体にて、当該検出素子1400と同一の被検出空間内に配設するようにしてもよい。
(2)上述した被検出ガスは、水素ガス成分に限ることなく、可燃性ガスであればよい。
(3)検出素子1400のうち左側発熱抵抗体1430及びこれに対応する部位と、検出素子1400のうち右側発熱抵抗体1430及びこれに対応する部位とを、互いに別体となるように構成し、第1及び第2の検出素子としてもよい。ここで、検出素子1400或いは上記第1及び第2の検出素子を検出部として把握するようにしてもよい。
本発明に係る接触燃焼式ガスセンサの一実施形態を示す概略断面図である。 図1の電子回路の回路構成図である。 図1のセンサユニットの拡大断面図である。 図5の4−4線に沿う断面図である。 図3の検出素子の拡大平面図である。 図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。 上記実施形態において、ΔV0と雰囲気温度との関係を示すグラフである。 上記実施形態において、ゲインと雰囲気温度との関係を示すグラフである。 上記実施形態において、温度補正前の出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係を示すグラフである。 上記実施形態において、温度補正後の出力電圧と水素ガス成分の濃度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1400…検出素子、1410…半導体基板、1411…凹部、
1420…絶縁層、1460…保護層、
1430、2111、2211…発熱抵抗体、
1450、2314…測温抵抗体、1480…酸化触媒膜、
2000…電子回路、2110、2210…ブリッジ回路、
2120、2220…差動増幅回路、2400…マイクロコンピュータ。

Claims (5)

  1. 酸化触媒を有する検出極及び参照極を一体に或いは別体にて備えてなる検出部と、
    この検出部と共に同一の被検出空間内に配設されて当該被検出空間内の雰囲気温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出極を一定の温度に制御する検出極用制御手段と、
    前記参照極を一定の温度に制御する参照極用制御手段と、
    前記検出極及び前記参照極の各出力の差を、可燃性被検出ガスの濃度を表す差分出力として発生する差分出力発生手段とを備える接触燃焼式ガスセンサにおいて、
    前記温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて前記差分出力を補正する補正手段を具備するようにしたことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
  2. 酸化触媒を有する検出極及び参照極を一体に或いは別体にて備えてなる検出部と、
    この検出部と共に同一の被検出空間内に配設されて当該被検出空間内の雰囲気温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出極と共に構成される検出極用ブリッジ手段であって前記検出極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する検出極用ブリッジ手段と、
    前記参照極と共に構成される参照極用ブリッジ手段であって前記参照極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する参照極用ブリッジ手段と、
    前記検出極を一定温度に維持するように前記検出極用ブリッジ手段を制御する検出極用制御手段と、
    前記参照極を一定温度に維持するように前記参照極用ブリッジ手段を制御する参照極用制御手段と、
    前記検出極用及び参照極用の両ブリッジ手段の各出力の差を、可燃性被検出ガスの濃度を表す差分出力として発生する差分出力発生手段とを備える接触燃焼式ガスセンサにおいて、
    前記温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて前記差分出力を補正する補正手段を具備するようにしたことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
  3. 検出素子と、電子回路手段とを備え、
    前記検出素子は、
    複数の凹部を形成してなる半導体基板と、複数の発熱抵抗体と、前記半導体基板の表面に沿い前記複数の発熱抵抗体を互いに間隔をおいて前記各凹部に対応して内包するように形成される絶縁部材と、この絶縁部材のうち前記複数の発熱抵抗体のうちの1つの発熱抵抗体に対する対応部位に設けられる所定の厚さの酸化触媒とを有しており、
    前記電子回路手段は、
    前記検出素子と共に同一の被検出空間内に配設されて当該被検出空間内の雰囲気温度を検出する温度検出手段と、
    前記1つの発熱抵抗体を検出極としてこの検出極と共に構成される検出極用ブリッジ手段であって前記検出極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する検出極用ブリッジ手段と、
    前記複数の発熱抵抗体のうちの他の1つの発熱抵抗体を参照極としてこの参照極と共に構成される参照極用ブリッジ手段であって前記参照極の抵抗値の変化に応じて出力を発生する参照極用ブリッジ手段と、
    前記検出極を一定温度に維持するように前記検出極用ブリッジ手段を制御する検出極用制御手段と、
    前記参照極を一定温度に維持するように前記参照極用ブリッジ手段を制御する参照極用制御手段と、
    前記検出極用及び参照極用の両ブリッジ手段の各出力の差を、可燃性被検出ガスの濃度を表す差分出力として発生する差分出力発生手段とを備える接触燃焼式ガスセンサにおいて、
    前記温度検出手段の検出雰囲気温度に応じて前記差分出力を補正する補正手段を具備するようにしたことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
  4. 前記被検出ガスの濃度が零のときの零点出力における前記雰囲気温度の特性を表す零点出力−雰囲気温度データ、及び前記零点出力の前記被検出ガスの濃度に対する傾きにおける前記雰囲気温度の特性を表す傾き−雰囲気温度データを記憶する記憶手段を備えて、
    前記補正手段は、
    前記記憶手段に記憶済みの前記零点出力−雰囲気温度データに基づき前記検出雰囲気温度に応じて前記零点出力を算出し、前記差分出力を、前記零点出力に基づいて零点補正する零点補正手段と、
    前記記憶手段に記憶済みの前記傾き−雰囲気温度データに基づき前記検出雰囲気温度に応じて前記傾きを算出し、前記零点補正手段で補正済みの差分出力を、前記傾きに基づいて傾き補正する傾き補正手段とを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  5. 前記酸化触媒の厚さは、5(μm)〜500(μm)の範囲以内であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の接触燃焼式ガスセンサ。
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