JP4885748B2 - 可燃性ガス検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検出雰囲気内に配置される複数の発熱抵抗体を備えて、被検出雰囲気内の可燃性ガスを検出する可燃性ガス検出装置に関する。
従来より、可燃性ガス検出装置としては、互いに異なる温度に制御される2つの発熱抵抗体における各端子電圧を用いて、被検出雰囲気内の可燃性ガスを検出する可燃性ガス検出装置が知られている(特許文献1)。
詳細には、この可燃性ガス検出装置では、2つの発熱抵抗体の各端子電圧、被検出雰囲気内の環境温度、被検出雰囲気内の湿度との間の関係に基づき、可燃性ガスを検出する構成を採っている。
なお、被検出雰囲気内の湿度は、2つの発熱抵抗体の各端子電圧、被検出雰囲気内の環境温度との間の関係に基づき演算することができる。
特開2006−10670号公報
しかしながら、上記従来の可燃性ガス検出装置においては、可燃性ガスの濃度が所定の基準値(例えば、0[%])であることを前提として、各端子電圧と環境温度との間の関係に基づき被検出雰囲気内の湿度(演算値)を演算することから、可燃性ガスの濃度が変動することにより被検出雰囲気内の湿度(演算値)に誤差(湿度演算誤差)が生じることがある。そして、被検出雰囲気内の湿度(演算値)に湿度演算誤差が生じると、その湿度演算誤差に起因して、可燃性ガスの検出精度が低下する虞がある。
つまり、被検出雰囲気内の湿度(実際の値)が一定であっても、可燃性ガスの濃度が所定の基準値とは異なる値に変化した場合には、2つの発熱抵抗体の各端子電圧、被検出雰囲気内の環境温度との間の関係に基づき決定される被検出雰囲気内の湿度(演算値)が変化することがある。
このように、実際の湿度が一定であるにもかかわらず、演算により得られる湿度(演算値)に誤差が生じた場合には、可燃性ガスの検出精度が低下する虞がある。
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、実使用時において、可燃性ガスの濃度が変化した場合においても、演算により得られる湿度(演算値)に誤差が生じ難く、可燃性ガスの検出精度の低下を抑制できる可燃性ガス検出装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、被検出雰囲気内に配置される複数の発熱抵抗体と、複数の発熱抵抗体のうち2つの発熱抵抗体が互いに異なる目標温度に対応する抵抗値となるように、2つの発熱抵抗体を通電制御する通電制御手段と、被検出雰囲気内の環境温度を検出する温度検出手段と、2つの発熱抵抗体における各端子電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段で検出した2つの端子電圧および温度検出手段で検出した環境温度に基づいて、被検出雰囲気内の湿度を演算する湿度演算手段と、電圧検出手段で検出した2つの端子電圧のうち少なくともいずれか一方を含む端子電圧と、湿度演算手段で演算した湿度と、温度検出手段で検出した環境温度とに基づいて、被検出雰囲気内における可燃性ガスのガス濃度を演算する濃度演算手段と、を備えて、被検出雰囲気内の可燃性ガスを検出する可燃性ガス検出装置であって、濃度演算手段で演算されたガス濃度を記憶するガス濃度記憶手段と、予め設定された可燃性ガスのガス濃度と湿度演算手段の湿度演算誤差との相関関係に基づき、ガス濃度記憶手段に記憶された過去のガス濃度に対応する湿度演算誤差を演算し、湿度演算手段で演算された被検出雰囲気内の湿度を湿度演算誤差を用いて補正することで、補正後湿度を演算する補正後湿度演算手段と、を備え、濃度演算手段は、補正後湿度演算手段により演算された補正後湿度を湿度演算手段で演算した湿度として用いており、ガス濃度記憶手段は、濃度演算手段にてガス濃度が演算される毎に当該ガス濃度を記憶しており、補正後湿度演算手段は、ガス濃度記憶手段に記憶されたガス濃度のうち最新のガス濃度を用いて湿度を補正すること、を特徴とする可燃性ガス検出装置である。
本発明の可燃性ガス検出装置によれば、過去に演算された可燃性ガス濃度を用いて補正後湿度演算手段により得られる補正後湿度は、可燃性ガス濃度の影響が反映されて演算される値であることから、この補正後湿度は、湿度演算手段による直接の演算結果である湿度よりも実際の湿度に近い値となる。つまり、補正後湿度は、湿度演算手段の演算結果に比べて、実際の湿度との誤差が小さくなる、という特徴がある。
そして、濃度演算手段は、可燃性ガス濃度の演算を実施するにあたり、補正後湿度を湿度演算手段で演算した湿度として用いることから、可燃性ガスの影響による湿度の誤差を抑制しつつ、可燃性ガス濃度を検出できる。つまり、湿度の検出誤差に起因する可燃性ガス濃度の検出誤差を抑制でき、可燃性ガス濃度の検出精度が低下するのを抑制できる。
よって、本発明によれば、可燃性ガス濃度が変化した場合においても、演算により得られる湿度(演算値)に誤差が生じ難く、可燃性ガスの検出精度の低下を抑制できる可燃性ガス検出装置を実現できる。
なお、電圧検出手段で検出した2つの端子電圧としては、目標温度が高い側に対応して通電制御される発熱抵抗体(以下、高温側抵抗素子ともいう)の端子電圧と、目標温度が低い側に対応して通電制御される発熱抵抗体(以下、低温側抵抗素子ともいう)の端子電圧と、が存在する。そして、濃度演算手段は、ガス濃度の演算に用いる端子電圧として「2つの端子電圧のうち少なくともいずれか一方を含む」ことから、上記の2つの端子電圧のうち、「高温側抵抗素子の端子電圧のみ」、「低温側抵抗素子の端子電圧のみ」、「高温側抵抗素子の端子電圧と低温側抵抗素子の端子電圧との差分値(電圧差)」、「高温側抵抗素子の端子電圧と低温側抵抗素子の端子電圧との比率(電圧比)」などを用いることができる。
また、本発明の可燃性ガス検出装置においては、ガス濃度記憶手段は、濃度演算手段にてガス濃度が演算される毎に当該ガス濃度を記憶しており、補正後湿度演算手段は、ガス濃度記憶手段に記憶されたガス濃度のうち最新のガス濃度を用いて湿度を補正する、という構成を採っている。
このように、ガス濃度記憶手段が、濃度演算手段にてガス濃度が演算される毎に当該ガス濃度を記憶することで、ガス濃度記憶手段は、常に最新のガス濃度を記憶することができる。つまり、ガス濃度記憶手段に記憶されたガス濃度のうち最新のガス濃度は、前回のガス濃度検出時におけるガス濃度であり、今回のガス濃度検出時における被検出雰囲気内のガス濃度に近い値となる。
そして、補正後湿度演算手段が、ガス濃度記憶手段に記憶されたガス濃度のうち最新のガス濃度を用いて湿度を補正することにより、今回のガス濃度検出時における被検出雰囲気内のガス濃度(実際のガス濃度)に近い値に基づいて湿度を補正することができる。
よって、本発明によれば、今回のガス濃度検出時における被検出雰囲気内のガス濃度に近い値を用いて湿度を補正できることから、湿度補正における補正精度を向上でき、ひいては、ガス濃度の検出精度が低下することを抑制できる。
なお、ガス濃度記憶手段は、過去の履歴を記憶するように複数のガス濃度を記憶する構成であっても良く、あるいは、最新のガス濃度のみを記憶するように単一のガス濃度のみを記憶する構成であってもよい。
次に、上述の可燃性ガス検出装置における湿度演算手段としては、例えば、請求項2に記載のように、電圧検出手段にて検出した2つの端子電圧の比率を端子電圧比として演算する電圧比演算手段と、被検出雰囲気内に可燃性ガスおよび水分が存在しない状況下で予め設定された被検出雰囲気内の環境温度と端子電圧比との相関関係である基準相関関係に基づいて、温度検出手段にて検出した環境温度に対応する端子電圧比を基準端子電圧比として演算する基準端子電圧比演算手段と、電圧比演算手段にて演算した端子電圧比から基準端子電圧比演算手段にて演算した基準端子電圧比を差し引いた値を電圧比差分値として演算する電圧比差分値演算手段と、被検出雰囲気内の湿度と電圧比差分値との相関関係に基づいて、電圧比差分値演算手段で演算した電圧比差分値に対応する被検出雰囲気内の湿度を演算する電圧比差分値対応湿度演算手段と、を備える湿度演算手段を用いることができる。
つまり、この湿度演算手段は、2つの端子電圧の比率である端子電圧比と、環境温度に対応する端子電圧比である基準端子電圧比と、を演算して、端子電圧比から基準端子電圧比を差し引いた値を電圧比差分値として演算する。
そして、電圧比差分値と湿度との間には相関関係があることから、この湿度演算手段は、予め定められた両者の相関関係に基づいて、電圧比差分値演算手段で演算した電圧比差分値に対応した被検出雰囲気内の湿度を演算する。
よって、このような構成の湿度演算手段は、電圧検出手段で検出した2つの端子電圧と、温度検出手段で検出した環境温度とに基づいて、被検出雰囲気内の湿度を演算することができる。
次に、上述の可燃性ガス検出装置においては、例えば、請求項3に記載のように、間隔をおいて形成される複数の凹部を裏面側に有する半導体基板と、半導体基板の表面側に形成される絶縁層と、絶縁層の表面において、複数の凹部の配置位置上に形成される複数の基板発熱抵抗体と、複数の基板発熱抵抗体を覆うように絶縁層の表面に形成される保護層と、を有する検出素子を備え、複数の基板発熱抵抗体は、保護層を介して間接的に被検出雰囲気内に対して配置されて、複数の発熱抵抗体として備えられる、という構成を採ることができる。
つまり、このような検出素子を備えることで、複数の基板発熱抵抗体を複数の発熱抵抗体として用いることができ、可燃性ガスを検出することができる。
また、基板発熱抵抗体を覆う保護層を備えることから、被検出雰囲気内に基板発熱抵抗体を腐食させる有害物質が存在する場合であっても、基板発熱抵抗体の腐食を抑制しつつ、可燃性ガスを検出することができる。
次に、上述の可燃性ガス検出装置においては、請求項4に記載のように、2つの発熱抵抗体の互いに異なる目標温度は、それぞれ150[℃]から500[℃]の範囲内である、という構成を採ることができる。
このように目標温度の温度範囲を設定することで、発熱抵抗体の温度を、大気圧雰囲気において水の沸点を確実に上回る温度範囲(150[℃]以上)に制御できる。これにより、被検出雰囲気が結露を含む多湿環境であっても、可燃性ガスの検知が可能となる。
また、このように目標温度を可燃性ガスの発火(または爆発)温度よりも低い温度範囲(500[℃]以下)に設定することで、発熱抵抗体の温度が可燃性ガスの発火温度(または爆発温度)まで上昇するのを抑制できる。
次に、上述の可燃性ガス検出装置においては、請求項5に記載のように、2つの発熱抵抗体の互いに異なる目標温度の差は50[℃]以上である、という構成を採ることができる。
つまり、2つの発熱抵抗体どうしの温度差が大きくなるほど、被検出雰囲気内の湿度を検出する際の検出精度が向上することから、2つの発熱抵抗体の互いに異なる目標温度の差を50[℃]以上に設定することで、湿度検出における検出精度の向上を図ることができる。
次に、上述の可燃性ガス検出装置においては、請求項6に記載のように、温度検出手段にて検出される環境温度が予め定められた温度下限値未満であるか否かを判定する温度判定手段と、予め設定された被検出雰囲気内の環境温度と湿度との相関関係に基づいて、温度検出手段にて検出した環境温度に対応する被検出雰囲気内の湿度を演算する温度対応湿度演算手段と、を備えており、温度判定手段にて環境温度が温度下限値未満であると判定された場合には、濃度演算手段は、補正後湿度演算手段による補正後湿度を用いずに、温度対応湿度演算手段にて演算された湿度を用いて可燃性ガスのガス濃度を演算する、という構成を採ることができる。
つまり、環境温度が低い場合には、被検出雰囲気に含有可能な水分量が少ないことから、電圧検出手段で検出した2つの端子電圧を用いずに温度検出手段で検出した環境温度のみに基づき演算して得られる湿度は、2つの端子電圧および環境温度に基づき演算して得られる湿度よりも、湿度の検出誤差が小さくなる。また、環境温度が低い場合において環境温度のみに基づいて演算した湿度は、実際の湿度に近い値を示すため、補正後湿度演算手段による補正を行わなくとも、湿度の検出誤差が小さくなる。
そこで、本発明の可燃性ガス検出装置では、被検出雰囲気の環境温度が温度下限値未満であると判定された場合には、2つの端子電圧を用いず環境温度に基づいて演算される湿度であって補正後湿度演算手段による補正を行わない湿度を用いて可燃性ガスのガス濃度を演算する構成を採ることで、より一層、湿度の検出誤差を抑制するようにしている。
ところで、補正後湿度が、実際の被検出雰囲気内では実現不可能な湿度範囲に設定された場合、その補正後湿度は実際の湿度とは異なる値であることから、その補正後湿度を用いて演算した可燃性ガス濃度には検出誤差が生じることになる。
そこで、上述の可燃性ガス検出装置においては、請求項7に記載のように、予め定められた被検出雰囲気内の環境温度と飽和水蒸気濃度との相関関係に基づいて、温度検出手段にて検出した環境温度に対応する飽和水蒸気濃度を演算する飽和水蒸気濃度演算手段と、飽和水蒸気濃度演算手段にて演算された飽和水蒸気濃度と、補正後湿度演算手段にて演算された補正後湿度とを比較して、補正後湿度が飽和水蒸気濃度よりも大きい場合には、飽和水蒸気濃度を補正後湿度として設定する湿度上限設定手段と、補正後湿度演算手段にて演算された補正後湿度が0未満であるか否かを判断して、補正後湿度が0未満である場合には、補正後湿度を0に設定する湿度下限設定手段と、を備える構成を採ることができる。
このように、飽和水蒸気濃度演算手段と、湿度上限設定手段と、湿度下限設定手段と、を備えることで、補正後湿度演算手段にて演算された補正後湿度が、実際の被検出雰囲気内では実現不可能な湿度範囲となった場合には、湿度上限設定手段または湿度下限設定手段により補正後湿度が変更される。
例えば、補正後湿度が飽和水蒸気濃度よりも大きい場合には、湿度上限設定手段が飽和水蒸気濃度を補正後湿度として設定し、補正後湿度が0未満である場合には、湿度下限設定手段が補正後湿度を0に設定する。
よって、本発明によれば、実際の被検出雰囲気内では実現不可能な湿度範囲に設定された補正後湿度が用いられることを防止でき、不適切な補正後湿度を用いて可燃性ガス濃度が演算されるのを防止できる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本発明が適用された可燃性ガス検出装置1は、熱伝導式ガス検出素子であるガス検出素子60を備え、可燃性ガスの濃度を検出する可燃性ガス検出装置である。
この可燃性ガス検出装置1は、例えば、自動車の燃料電池ユニットが備える配管に搭載され、配管を通じて排出される被検出ガス中に含まれる水素を検出する目的等に用いられる。また、可燃性ガス検出装置1は、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスを検出するための制御回路200およびマイクロコンピュータ94(以下、マイコン94ともいう)などを備えている。
そして、可燃性ガス検出装置1の断面図を、図1に示し、また、可燃性ガス検出装置1における制御回路200およびマイクロコンピュータ94の概略構成を表すブロック図を、図2に示す。
図1に示すように、可燃性ガス検出装置1は、被検出ガスを検出するガス検出素子60を収容する素子ケース20と、この素子ケース20を支持すると共に、ガス検出素子と電気的に接続された回路基板41を収容する収容ケース40と、を備えて構成される。
なお、ここでは、図1における上下方向を可燃性ガス検出装置1における上下方向とし、図1における左右方向を可燃性ガス検出装置1における左右方向として、説明する。
まず、収容ケース40の構成について、図1を参照して説明する。
収容ケース40は、ケース本体42と、ケース本体42の上端部に設けられた開口を覆う蓋であるケース蓋44と、を備えて構成されている。そして、収容ケース40は、その内部に、回路基板41,マイコン94および発熱体50,51を備えている。以下、収容ケース40を構成する各部材について詳述する。
ケース本体42は、上面及び下面に開口を有し、所定の高さを有する容器であり、素子ケース20の鍔部38を保持する保持部46と、回路基板41の周縁部を保持する回路基板保持部45とを備えている。また、ケース本体42の上面に備えられる開口は、この開口を塞ぐための合成樹脂からなるケース蓋44を配置可能に構成されている。
また、ケース本体42は、ケース本体42の下部中央に形成された流路形成部43と、ケース本体42の側部に形成され、外部給電するためのコネクタ55と、を備えている。
流路形成部43の内部には、被検出ガスを導入及び排出するための素子ケース20の導入部35が収納されている。このように、素子ケース20は、その一部を収容ケース40内部に配置させた状態で保持部46により保持されている。また、この素子ケース20の鍔部38とケース本体42との間には、これらの隙間をシール(密閉)するシール部材47が配置されている。
コネクタ55は、回路基板41およびマイコン94に電気を供給するためのものであり、ケース本体42の外側面に組み付けられている。このコネクタ55の内部には、ケース本体42の側壁から突出する複数のコネクタピン56,57が設けられている。コネクタピン56,57はそれぞれ、ケース本体42の側壁に埋め込まれた配線(図示せず)を介して回路基板41およびマイコン94に電気的に接続されている。
回路基板41は、所定の厚みを有する板状の基板であり、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスを検出するための制御回路200(図2参照)と、発熱体50,51の温度を制御するための温度制御回路(図示せず)と、をそれぞれ備えている。
この制御回路200は、接続端子24乃至28により、ガス検出素子60の各電極(後述する電極膜371,373,391及びグランド電極膜372,392(図2、図5参照))とそれぞれ電気的に接続されている。また、温度制御回路と発熱体50,51とは、リード線52,53により電気的に接続されている。尚、図示していないが、リード線52,53は、それぞれ2本ずつ備えられている。回路基板41に備えられた制御回路200の構成については、後述する。
回路基板41の下面に備えられたマイコン94は、制御回路200の出力に基づき、被検出ガス中に含まれる可燃性ガスの濃度を演算する処理(センサ出力演算処理)や、温度制御回路の出力に基づき、発熱体50,51の発熱量(温度)を制御する処理(温度制御処理)などの各種処理を実行するものである。このマイコン94は、少なくとも、これらのセンサ出力演算処理や発熱体50,51の温度制御処理を実行するためのプログラムを格納する記憶装置と、この記憶装置に記憶されたプログラムを実行するCPUと、を備えて構成されている。
次に、発熱体50,51について、図1を参照して説明する。
発熱体50,51は、収容ケース40を介して又は直接に素子ケース20を加熱し、素子ケース20の内側面の温度を露点より高い温度に保つためのものである。発熱体50,51は、例えば、電子部品等で用いられる抵抗体や、フィルムヒータなどを用いて構成される。
そして、発熱体50,51は、検出空間39を形成する素子ケース20の内側面を効率的に加熱するために、収容空間59を取り囲む収容空間形成面58のうち検出空間39に接触する部材に熱を伝達できる部位に配置するのが好ましい。あるいは、発熱体50,51は、検出空間39に接触する部材である素子ケース20に熱を効率的に伝達できる部位に配置することが好ましい。例えば、発熱体50,51は、素子ケース20のうち収容空間形成面58を構成する部分に配置することができ、あるいは、収容空間形成面58を構成する収容ケース40の内側面のうち素子ケース20に隣接した領域(保持部46が形成される面と同一の面)に配置することができる。
発熱体50,51の発熱量は、検出空間39を形成する素子ケース20の内側面の温度が、被検出ガスの露点より高い温度となるように設定することが好ましい。これにより、被検出ガスが、素子ケース20の内側面にて被検出ガスの露点以下に冷却され、検出空間39内で結露することを防ぐことができる。また、通常、被検出ガスが露点より高い温度を有するので、さらに好ましくは、発熱体50,51の温度を、被検出ガスの温度以上に設定することが好ましい。このような温度に設定することにより、被検出ガスが検出空間39を形成する素子ケース20の内側面にて冷却され、被検出ガスの温度が不安定になることを防ぐことができる。
このため、可燃性ガス検出装置1は、被検出ガスの温度の高低に伴うガス検出素子60の温度特性の影響を低減し、被検出ガスに含まれる可燃性ガスをより高い精度で検出することができる。
この発熱体50,51は、例えば、公知の一定電圧制御、一定電力制御又は、PWM制御(パルス幅変調制御)により制御される。尚、発熱体50,51のように、複数の発熱体を設けた場合の制御方法は、各発熱体について同一の制御方法を採用してもよいし、互いに異なる制御方法を採用するようにしてもよい。また、発熱体50,51の制御方法を規定したプログラムは、マイコン94が備える記憶装置に記憶され、CPUにより実行される。
次に、可燃性ガス検出装置1を構成する素子ケース20について、図3を参照して説明する。図3は、可燃性ガス検出装置1の素子ケース20周辺部分を拡大した縦断面図である。なお、ここでは、図3における上下方向を可燃性ガス検出装置1における上下方向とし、図3における左右方向を可燃性ガス検出装置1における左右方向として、説明する。
図3に示すように、素子ケース20は、ガス検出素子60が設置される接続端子取出台21と、接続端子取出台21の周縁部を挟持するとともに、被検出ガスを導入する導入口に向かって突設された円筒状の壁面を有する検出空間形成部材22と、を備えている。そして、素子ケース20の接続端子取出台21の周縁部には、検出空間形成部材22との間の隙間をシール(密閉)するシール部材48が配置されている。この接続端子取出台21及び検出空間形成部材22により囲まれた空間は、被検出ガスを導入するための検出空間39となっている。
接続端子取出台21は、ガス検出素子60を支持するための部材であり、少なくとも一部は、外側面に設けられた発熱体50の熱を伝導する熱伝導性を有する部材にて形成されることが好ましい。この接続端子取出台21の内側面には、ガス検出素子60が設けられている。また、接続端子取出台21には、接続端子24乃至28を個別に挿入するための挿入孔がそれぞれ設けられ、各挿入孔の周縁部は絶縁性部材により覆われている。
この接続端子24乃至28は、ガス検出素子60と回路基板41に備えられた回路とを電気的に接続するための部材であり、導電性部材により棒状に形成されている。各接続端子の一端は、接続端子取出台21に設けられた挿入孔にそれぞれ挿通され、接続端子取出台21に対して垂直に支持されている。
また、検出空間形成部材22は、外側面にて被検出ガスと接する外筒36,接続端子取出台21の周縁部を挟持する取出台支持部37、収容ケース40により支持される鍔部38を備えている。また、検出空間形成部材22の下端部には、被検出ガスを検出空間39に導入する開口である導入口34が設けられている。
この導入口34の近傍には、被検出ガスをガス検出素子60に対して導入及び排出するための流路を形成する導入部35が設けられている。そして、この導入部35には、導入口34から近い順に、撥水フィルタ29,スペーサ30、2枚の金網31,32がそれぞれ装填されている。そして、これらの部材は、検出空間形成部材22とフィルタ固定部材33とにより挟持固定されている。以下、導入部35を構成する部材について詳述する。
撥水フィルタ29は、導入口34に最も近い位置に取り付けられるフィルタであり、被検出ガス中に含まれている水滴を除去する撥水性を有する薄膜である。これより、水滴などが飛来する多湿環境下においても、ガス検出素子60が被水するのを防ぐことができる。撥水フィルタ29は、物理的吸着により水滴を除去するものであればよく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を利用したフィルタを適用することができる。
スペーサ30は、フィルタ固定部材33の内周壁に備えられ、被検出ガスが導入される開口を有する形状(平面視ではリング状)の部材であり、所定の厚みを有することにより、撥水フィルタ29と金網31,32との位置を調整している。
金網31,32は、所定の厚みと所定の開口部を有しており、ガス検出素子60に設けられた発熱抵抗体の温度が被検出ガスに含まれる水素ガスの発火温度よりも上昇して発火した場合であっても、火炎が外部に出るのを防止するフレームアレスタとしての機能を果たす。
フィルタ固定部材33は、撥水フィルタ29,スペーサ30、2枚の金網31,32を検出空間形成部材22との間で挟持固定するための部材である。フィルタ固定部材33は、検出空間形成部材22の内壁面と当接する筒状の壁面を有すると共に、その壁面の内面から内向きに突出する凸部を備えている。なお、凸部は、撥水フィルタ29,スペーサ30、2枚の金網31,32を検出空間形成部材22との間で挟持固定するために備えられている。
次に、上述したガス検出素子60の構成について説明する。図4に、ガス検出素子60の断面図を示し、図5に、ガス検出素子60の平面図を示す。なお、図4は、図5におけるガス検出素子60のA−A線における矢視方向断面図を表している。
ガス検出素子60は、マイクロマシニング技術を用いて製造されているもので、図4にて示すごとく、シリコン製半導体基板310を備えるとともに、シリコン製半導体基板310の上下両側に絶縁層(上側絶縁層323、下側絶縁層324)を備えている。上側絶縁層323は、シリコン製半導体基板310の表面に形成されており、一方、下側絶縁層324は、シリコン製半導体基板310の裏面に形成されている。
なお、上側絶縁層323は、シリコン製半導体基板310の表面に形成した酸化シリコン膜321と、この酸化シリコン膜321の上に積層した窒化シリコン膜322と、を備えて構成されている。また、下側絶縁層324は、シリコン製半導体基板310の裏面に形成した酸化シリコン膜321と、この酸化シリコン膜321の上に積層した窒化シリコン膜322と、を備えて構成されている。
シリコン製半導体基板310には、上側絶縁層323の裏面側において、複数の凹部311が間隔をおいて形成されている。また、下側絶縁層324は、凹部311に対応する部位がそれぞれ除去されて、凹部311の開口部として形成されている。これにより、上側絶縁層323は、その裏面のうち各凹部311に対する各対応裏面部にて、各凹部311の開口部を通して外方に露呈している。なお、シリコン製半導体基板310は、各凹部311以外の部位にて基板部312を構成する。
また、ガス検出素子60は、図4及び図5にて示すごとく、左右両側に配置された複数の発熱抵抗体330(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332)を備え、また、左側、中央側及び右側にそれぞれ配置された複数の配線膜340(左側配線膜341、中央側配線膜342、右側配線膜343)を備えている。
左側発熱抵抗体331は、上側絶縁層323の表面のうち左側凹部313に対応する部位上に渦巻き状に形成されており、一方、右側発熱抵抗体332は、上側絶縁層323の表面のうち右側凹部314に対応する部位上に渦巻き状に形成されている。本実施形態において、2つの発熱抵抗体330(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332)は、後述する各配線膜340(左側配線膜341、中央側配線膜342、右側配線膜343)と共に、白金抵抗材料で形成されている。
左側配線膜341は、図4にて示すごとく、上側絶縁層323の表面の左側部上において、シリコン製半導体基板310の基板部312に対応して位置し、図5にて示すごとく、左側発熱抵抗体331の一端に電気的に接続されるように形成されている。中央側配線膜342は、上側絶縁層323の表面の中央部上にて、シリコン製半導体基板310の基板部312に対応して位置し、左側発熱抵抗体331の他端および右側発熱抵抗体332の一端に電気的に接続されるように形成されている。また、右側配線膜343は、上側絶縁層323の表面の右側部上にて、シリコン製半導体基板310の基板部312に対応して位置し、右側発熱抵抗体332の他端に電気的に接続されるように形成されている。
また、ガス検出素子60は、図4及び図5にて示すごとく、内側保護層350および外側保護層360を備えており、また、3つの電極膜370(左側電極膜371、中央電極膜372、右側電極膜373)を備えている。内側保護層350は、各配線膜340および各発熱抵抗体330を覆うように、上側絶縁層323の表面上に形成されている。また、外側保護層360は、内側保護層350の上に積層状に形成されている。
次に、内側保護層350および外側保護層360のうち左側、中央側及び右側の各配線膜340(左側配線膜341、中央側配線膜342、右側配線膜343)に対応する各部位には、左側、中央側及び右側のコンタクトホール361が形成されている。これにより、左側、中央側及び右側の各配線膜340(左側配線膜341、中央側配線膜342、右側配線膜343)は、左側、中央側及び右側のコンタクトホール361を介して、内側保護層350および外側保護層360の外部と電気的に接続可能に備えられている。
そして、左側、中央側及び右側のコンタクトホール361には、それぞれ左側、中央側及び右側の電極膜370(左側電極膜371、中央電極膜372、右側電極膜373)が形成されている。左側、中央側及び右側の電極膜370(左側電極膜371、中央電極膜372、右側電極膜373)は、左側、中央側及び右側の各配線膜340(左側配線膜341、中央側配線膜342、右側配線膜343)と電気的に接続されている。
本実施形態では、ガス検出素子60において、左側発熱抵抗体331、左側及び中央側の各配線膜340(左側配線膜341、中央側配線膜342)並びに左側及び中央側の電極膜370(左側電極膜371、中央電極膜372)が、主として、左側熱伝導式ガス検出部381を構成している。また、右側発熱抵抗体332、中央側及び右側の各配線膜340(中央側配線膜342、右側配線膜343)並びに中央側及び右側の電極膜370(中央電極膜372、右側電極膜373)が、主として、右側熱伝導式ガス検出部382を構成する。
また、ガス検出素子60は、図5にて示すごとく、測温抵抗体390を備えている。この測温抵抗体390は、白金(Pt)を含む測温抵抗材料で形成されており、上側絶縁層323と内側保護層350との間に薄膜抵抗体として形成されている。これにより、測温抵抗体390は、可燃性ガス検出装置1を配置した被検出雰囲気の温度(以下、環境温度ともいう)を検出する。本実施形態では、測温抵抗体390の温度抵抗係数は、2つの発熱抵抗体330の各温度抵抗係数とほぼ同一となっている。
また、内側保護層350および外側保護層360のうち、測温抵抗体390の左右両端部上に形成される各コンタクトホール(図示しない)内には、電極膜391、グランド電極膜392がそれぞれ形成されている。なお、測温抵抗体390は、電極膜391、グランド電極膜392およびターミナル(図示しない)を介して、回路基板41(制御回路200)に接続されている。
次に、上述した制御回路200の概略構成について図2を参照して説明する。
制御回路200は、低温側ガス検出回路91、高温側ガス検出回路92、温度測定回路93を備えている。
そして、低温側ガス検出回路91は、低温側ブリッジ回路210を備えており、高温側ガス検出回路92は、高温側ブリッジ回路220を備えており、温度測定回路93は、温度測定ブリッジ回路931を備えている。
低温側ブリッジ回路210は、図2にて示すごとく、低温用発熱抵抗体211および3個の固定抵抗212、213、214を備えており、ブリッジ回路を形成するように構成されている。
低温側ブリッジ回路210において、低温用発熱抵抗体211は、ガス検出素子60の左側熱伝導式ガス検出部381を構成する左側発熱抵抗体331で構成されている。低温用発熱抵抗体211は、その一端が接地されており、他端が固定抵抗212、固定抵抗213および固定抵抗214を介して接地されている。
低温側ブリッジ回路210は、低温用発熱抵抗体211および固定抵抗212の共通端子と、固定抵抗213および固定抵抗214の共通端子との間に生ずる電位差がゼロになるように、電流調整回路230から制御電圧が印加される。これにより、低温用発熱抵抗体211の抵抗値が一定に、つまり、左側発熱抵抗体331の温度が一定に制御されることになる。そして、低温用発熱抵抗体211および固定抵抗212の共通端子に生じる電圧は、マイクロコンピュータ94に出力信号(電位VL)として入力される。
電流調整回路230は、演算増幅回路250の出力に応じて、低温用発熱抵抗体211の抵抗値を一定温度(低温目標温度。例えば、150[℃]。)に対応する値に維持するように、直流電源280の出力電圧Vccを用いて、低温側ブリッジ回路210への上記制御電圧を形成する。なお、低温用発熱抵抗体211の抵抗値は、電流調整回路230からの制御電圧或いは低温用発熱抵抗体211の温度の変化(上昇又は低下)に応じて変化(増大又は減少)する。
なお、演算増幅回路250は、演算増幅器251と、非反転入力端子用抵抗252と、反転入力端子用抵抗253と、帰還用抵抗254と、コンデンサ255と、を備えて構成されている。
また、高温側ブリッジ回路220は、図2にて示すごとく、高温用発熱抵抗体221および3個の固定抵抗222、223、224を備えており、ブリッジ回路を形成するように構成されている。
この高温側ブリッジ回路220において、高温用発熱抵抗体221は、ガス検出素子60の右側熱伝導式ガス検出部382を構成する右側発熱抵抗体332で構成されている。ここで、高温用発熱抵抗体221は、その一端が接地されており、他端が固定抵抗222、固定抵抗223および固定抵抗224を介して接地されている。
高温側ブリッジ回路220は、高温用発熱抵抗体221および固定抵抗222の共通端子と、固定抵抗223および固定抵抗224の共通端子との間に生ずる電位差がゼロになるように、電流調整回路240から制御電圧が印加される。これにより、高温用発熱抵抗体221の抵抗値が一定に、つまり、右側発熱抵抗体332の温度が一定に制御されることになる。そして、高温用発熱抵抗体221および固定抵抗222の共通端子に生じる電圧は、マイクロコンピュータ94に出力信号(電位VH)として入力される。
電流調整回路240は、演算増幅回路260の出力に応じて、高温用発熱抵抗体221の抵抗値を一定温度(高温目標温度。例えば、330[℃]。)に対応する値に維持するように、直流電源280の出力電圧Vccを用いて、高温側ブリッジ回路220への上記制御電圧を形成する。なお、高温用発熱抵抗体221の抵抗値は、電流調整回路240からの制御電圧或いは高温用発熱抵抗体221の温度の変化(上昇又は低下)に応じて変化(増大又は減少)する。
なお、演算増幅回路260は、演算増幅器261と、非反転入力端子用抵抗262と、反転入力端子用抵抗263と、帰還用抵抗264と、コンデンサ265と、を備えて構成されている。
温度測定ブリッジ回路931は、図2にて示すごとく、測温抵抗体390および3個の固定抵抗232、233、234を備えており、ブリッジ回路を形成するように構成されている。
温度測定ブリッジ回路931において、測温抵抗体390は、ガス検出素子60の測温抵抗体390で構成されている。測温抵抗体390は、その一端が接地されており、他端が固定抵抗232、固定抵抗233および固定抵抗234を介して接地されている。
温度測定ブリッジ回路931は、測温抵抗体390および固定抵抗234の共通端子(一端側電源端子)と、固定抵抗232および固定抵抗233の共通端子(他端側電源端子)との間に、直流電源280の出力電圧Vccが印加されることで、作動する。
そして、この作動のもと、温度測定ブリッジ回路931は、測温抵抗体390の抵抗値の変化に基づき、測温抵抗体390および固定抵抗232の共通端子(温度測定ブリッジ回路931の一端側出力端子)と、固定抵抗233および固定抵抗234の共通端子(温度測定ブリッジ回路931の他端側出力端子)との間に生ずる電位差(被検出雰囲気の環境温度に応じた値を表す)を出力する。また、温度測定ブリッジ回路931の一端側出力端子および他端側出力端子は、増幅回路932に接続されている。
増幅回路932は、温度測定ブリッジ回路931の一端側出力端子と他端側出力端子との間に生ずる電位差を増幅して、マイクロコンピュータ94に対して出力する。なお、増幅回路932は、演算増幅器933と、非反転入力端子用抵抗934と、反転入力端子用抵抗935と、帰還用抵抗936と、コンデンサ937と、を備えて構成されている。
なお、マイクロコンピュータ94は、演算処理装置(CPUなど)、記憶部(RAM、ROMなど)、入出力部などを備える公知のマイクロコンピュータと同様の構成である。
また、図示は省略するが、電流調整回路230、240の各制御電圧の出力は、電源スイッチ281のオンに同期して開始されるように構成されている。
低温側ガス検出回路91の演算増幅回路250は、低温側ブリッジ回路210の両出力端子間に生ずる電位差を増幅して増幅電位差を電流調整回路230に出力する。また、低温側ガス検出回路91は、低温側ブリッジ回路210のうち低温用発熱抵抗体211と固定抵抗212との共通端子(電極膜371)における電位VL(低温用発熱抵抗体211の両端電圧VLに相当する)を、マイクロコンピュータ94に対して出力する。
高温側ガス検出回路92の演算増幅回路260は、高温側ブリッジ回路220の両出力端子間に生ずる電位差を増幅して増幅電位差を電流調整回路240に出力する。また、高温側ガス検出回路92は、高温側ブリッジ回路220のうち高温用発熱抵抗体221と固定抵抗222との共通端子(電極膜373)における電位VH(高温用発熱抵抗体221の両端電圧VHに相当する)を、マイクロコンピュータ94に対して出力する。
温度測定回路93の増幅回路932は、温度測定ブリッジ回路931の両出力端子間に生ずる電位差を増幅して増幅電位差VT(測温抵抗体390の両端電圧に応じた値となる)をマイクロコンピュータ94に対して出力する。
マイクロコンピュータ94は、電源スイッチ281を介して直流電源280から給電されることで作動し、図6にて示すフローチャートに従いコンピュータプログラム(ガス検出処理)を実行する。なお、図6は、ガス検出処理の処理内容を表すフローチャートである。
この実行中において、マイクロコンピュータ94は、温度測定回路93により検出される環境温度や、低温側ガス検出回路91および高温側ガス検出回路92の各出力電位差などに基づき、水素ガス濃度の演算に要する各種の処理を行う。なお、上記コンピュータプログラム(ガス検出処理)の処理内容は、マイクロコンピュータ94のROMに記憶されており、処理実行時には演算処理装置(CPUなど)がROMから処理内容を読み出す。
以上のような構成の本実施形態において、可燃性ガス検出装置1が被検出雰囲気内に配置されると、被検出雰囲気内に含まれる水素ガスが、可燃性ガス検出装置1の流路形成部43に流入する。そして、水素ガスは、素子ケース20の導入部35を通り検出空間39に流入し、然る後、ガス検出素子60に到達する。
このような状態において、電源スイッチ281がオンされ、マイクロコンピュータ94が直流電源280からの給電を受けると、マイクロコンピュータ94は、図6のフローチャートに従い上記コンピュータプログラム(ガス検出処理)の実行を開始する。
ガス検出処理が起動されると、まず、S110(Sはステップを表す。以下同様。)において、初期設定処理を実行する。初期設定処理では、ソフトタイマ起動処理、各種変数初期値設定処理などを実行する。
なお、ソフトタイマ起動処理が実行されることで、マイクロコンピュータ94に内蔵されたソフトタイマによる計時処理が開始される。また、各種変数初期値設定処理が実行されることで、ガス検出処理に用いられる内部変数に対して初期値が設定される。例えば、検出したガス濃度を記憶するためのガス濃度変数Dn(nは0以上の整数)のうち、初期値であるガス濃度変数D0に初期値としての「0」を設定する処理や、検出回数をカウントするためのカウンタ変数nに初期値としての「1」を設定する処理を実行する。
次のS120では、ガス検出処理の起動時期を起点として、予め定められた初期待ち時間が経過したか否かを判断しており、肯定判定する場合にはS130に移行し、否定判定する場合には同ステップを繰り返し実行することで肯定判定されるまで待機する。
なお、初期待ち時間は、電流調整回路230による制御のもと低温用発熱抵抗体211の温度が上記の低温目標温度(150[℃])になるとともに、電流調整回路240による制御のもと高温用発熱抵抗体221が上記の高温目標温度(330[℃])になるために必要な所要時間(例えば、0.5(秒))に設定されている。
S120で肯定判定されてS130に移行すると、S130では、温度測定回路93から出力される増幅電位差VTを温度電圧VTとして読み込む処理を行う。なお、温度電圧VTは、測温抵抗体390の両端電圧に応じた値を示すとともに、被検出雰囲気の環境温度に応じた値を示す。
次のS140では、温度電圧VTを被検出雰囲気の環境温度Tに換算する処理を実行する。つまり、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、温度電圧VTと被検出雰囲気の環境温度との相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S130で読み込んだ温度電圧VTに対応する環境温度Tを換算データに基づき演算することで、被検出雰囲気の環境温度Tを取得する。
次のS150では、低温側ガス検出回路91から出力される電位VLを低温側電圧VLとして読み込み、高温側ガス検出回路92から出力される電位VHを高温側電圧VHとして読み込む処理を実行する。
次のS160では、S140で換算した環境温度Tと予め定められた温度下限値Trとを比較して、環境温度Tが温度下限値Tr以上であるか否かを判断し、肯定判定する場合にはS180に移行し、否定判定する場合にはS170に移行する。なお、温度下限値Trは、被検出雰囲気に含有可能な水分量が少ない温度範囲の上限値に設定されており、本実施形態では、40[℃]に設定されている。
S160で否定判定されてS170に移行すると、S170では、環境温度Tに基づき被検出雰囲気の湿度HUMを演算する処理を実行する。つまり、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、被検出雰囲気の環境温度Tと被検出雰囲気の湿度HUMとの相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S140で演算した環境温度Tに対応する湿度HUMを換算データに基づき演算することで、被検出雰囲気の湿度HUMを取得する。
なお、環境温度Tに基づき湿度HUMを演算するための計算式は、例えば、[数1]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a0,b0,c0は、いずれも予め定められた定数である。
なお、本実施形態でのガス検出処理では、湿度HUMの数値を、相対湿度ではなく絶対湿度での数値として処理を行う。
そして、S170での処理が終了すると、S290に移行する。
S160で肯定判定されてS180に移行すると、S180では、高温側電圧VHと低温側電圧VLとの比率である検出端子電圧比RV(=VH/VL)を演算する処理を実行する。
次のS190では、環境温度Tに基づき基準端子電圧比RV0を演算する処理を実行する。なお、基準端子電圧比RV0とは、被検出雰囲気内に可燃性ガス(水素)および水分が存在しない場合の高温側電圧VHと低温側電圧VLとの比率(端子電圧比=VH/VL)である。
マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、環境温度Tと基準端子電圧比RV0との相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S140で演算した環境温度Tに対応する基準端子電圧比RV0を換算データに基づき演算することで、基準端子電圧比RV0を取得する。
なお、環境温度Tに基づき基準端子電圧比RV0を演算するための計算式は、例えば、[数2]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a1,b1,c1は、いずれも予め定められた定数である。
次のS200では、検出端子電圧比RVから基準端子電圧比RV0を差し引いた電圧比差分値ΔRV(=RV−RV0)を演算する処理を実行する。
次のS210では、電圧比差分値ΔRVに基づき被検出雰囲気内の湿度HUMを演算する処理を実行する。
マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、電圧比差分値ΔRVと湿度HUMとの相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S200で演算した電圧比差分値ΔRVに対応する湿度HUMを換算データに基づき演算することで、湿度HUMを取得する。
なお、電圧比差分値ΔRVに基づき湿度HUMを演算するための計算式は、例えば、[数3]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a2,b2,c2は、いずれも予め定められた定数である。
次のS220では、記憶部(RAMなど)から前回検出時の水素ガス濃度Dn−1(詳細には、ガス濃度変数Dn−1に記憶されている数値)を読み込む処理を実行する。つまり、第n回検出時におけるS220の実行時には、第n−1回検出時の水素ガス濃度Dn−1を読み込む処理を実行する。
なお、第1回検出時(n=1の時)においては、前回検出時(n=0の時)としての水素ガス濃度D0は存在しないが、S110の初期設定処理において水素ガス濃度D0(詳細には、ガス濃度変数D0に記憶される数値)に初期値としての「0」が設定されていることから、このガス濃度変数D0を読み込む処理を実行する。また、第n回検出時に検出された水素ガス濃度は、後述するS330において、水素ガス濃度Dn(詳細には、ガス濃度変数Dnに記憶される数値)として記憶部(RAMなど)に記憶される。
次のS230では、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1を用いて、S210で演算された湿度HUMを補正する処理を実行する。
つまり、S230では、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1に対応する湿度演算誤差g(Dn−1)を演算し、S210で演算された湿度HUMに湿度演算誤差g(Dn−1)を加算することにより、湿度HUMを補正する処理を実行する。なお、ここでの湿度演算誤差とは、電圧比差分値ΔRVに基づき演算される湿度HUMのうち、可燃性ガス濃度(水素ガス濃度)の影響により生じる誤差のことである。
マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、水素ガス濃度と湿度演算誤差gとの相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1に対応する湿度演算誤差gを換算データに基づき演算することで、湿度演算誤差gを取得する。なお、換算データは、水素ガスの影響による湿度の検出誤差を解消するためにS210で演算された湿度HUMに加算すべき値を、湿度演算誤差g(Dn−1)として演算するように構築されている。
そして、S210で演算された湿度HUMに湿度演算誤差g(Dn−1)を加算した値を湿度HUMに代入することで、湿度HUMの補正処理を実行する。
なお、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1に基づき湿度演算誤差gを演算するための計算式は、例えば、[数4]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、mは、予め定められた定数である。
また、S210で演算された湿度HUM(ΔRV)を、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1に基づき補正するための計算式は、例えば、[数5]のように表すことができる。
Figure 0004885748
次のS240では、環境温度Tに基づき被検出雰囲気内の飽和水蒸気濃度HUMmaxを演算する処理を実行する。なお、飽和水蒸気濃度HUMmaxとは、実際の被検出雰囲気内において実現可能な湿度範囲のうち最大値に相当する値である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、環境温度Tと飽和水蒸気濃度HUMmaxとの相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S140で演算した環境温度Tに対応する飽和水蒸気濃度HUMmaxを換算データに基づき演算することで、飽和水蒸気濃度HUMmaxを取得する。
なお、環境温度Tに基づき飽和水蒸気濃度HUMmaxを演算するための計算式は、例えば、[数6]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a3,b3,c3は、いずれも予め定められた定数である。
次のS250では、S230での補正処理による補正後の湿度HUMとS240で演算した飽和水蒸気濃度HUMmaxとを比較し、補正後の湿度HUMが飽和水蒸気濃度HUMmaxよりも大きいか否かを判断しており、肯定判定する場合にはS260に移行し、否定判定する場合にはS270に移行する。
S250で肯定判定されてS260に移行すると、S260では、飽和水蒸気濃度HUMmaxを湿度HUMに代入する処理を実行する。つまり、S260では、S230で補正した湿度HUMを更に補正する処理を実行しており、具体的には、飽和水蒸気濃度HUMmaxを補正後の湿度HUMとして設定する。
S250で否定判定されてS270に移行すると、S270では、S230での補正処理による補正後の湿度HUMが0未満であるか否かを判断しており、肯定判定する場合にはS280に移行し、否定判定する場合にはS290に移行する。
S270で肯定判定されてS280に移行すると、S280では、0を湿度HUMに代入する処理を実行する。つまり、S280では、S230で補正した湿度HUMを更に補正する処理を実行しており、具体的には、0を補正後の湿度HUMとして設定する。
S170,S260,S280のいずれかの処理が終了するか、S270で否定判定されると、S290に移行する。
S290では、環境温度Tに基づき基準端子電圧VH0を演算する処理を実行する。なお、基準端子電圧VH0とは、被検出雰囲気内に可燃性ガス(水素)および水分が存在しない場合の高温側電圧VH(高温用発熱抵抗体221の両端電圧VH)である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、環境温度Tと基準端子電圧VH0との相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S140で演算した環境温度Tに対応する基準端子電圧VH0を換算データに基づき演算することで、基準端子電圧VH0を取得する。
なお、環境温度Tに基づき基準端子電圧VH0を演算するための計算式は、例えば、[数7]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a4,b4,c4は、いずれも予め定められた定数である。
次のS300では、湿度HUMおよび基準端子電圧VH0に基づき湿度対応端子電圧VH1を演算する処理を実行する。なお、湿度対応端子電圧VH1とは、被検出雰囲気内に可燃性ガスが存在せず、水蒸気が湿度HUMだけ存在する場合の環境温度Tにおける高温側電圧VH(高温用発熱抵抗体221の両端電圧VH)である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、湿度HUM、基準端子電圧VH0、湿度対応端子電圧VH1の相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、湿度HUMおよびS290で演算した基準端子電圧VH0に対応する湿度対応端子電圧VH1を換算データに基づき演算することで、湿度対応端子電圧VH1を取得する。
なお、湿度HUMおよび基準端子電圧VH0に基づき湿度対応端子電圧VH1を演算するための計算式は、例えば、[数8]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a5,b5は、いずれも予め定められた定数である。
次のS310では、環境温度Tに基づきガス感度G1を演算する処理を実行する。
なお、ガス感度G1は、高温側電圧VHと湿度対応端子電圧VH1との差分値(高温側電圧差分値ΔVH(=VH−VH1))に基づいて水素ガス濃度Dnを演算する際に用いる数値である。また、ガス感度G1は、発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331および右側発熱抵抗体332)の種類(材質、形状など)や環境温度Tに応じて定められる数値である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、環境温度Tとガス感度G1との相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、環境温度Tに対応するガス感度G1を換算データに基づき演算することで、ガス感度G1を取得する。
なお、環境温度Tに基づきガス感度G1を演算するための計算式は、例えば、[数9]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a6,b6,c6は、いずれも予め定められた定数である。
次のS320では、高温側電圧差分値ΔVHおよびガス感度G1に基づき水素ガス濃度Dnを演算する処理を実行する。なお、水素ガス濃度Dnは、高温側電圧差分値ΔVHをガス感度G1で除算することで得られる。
なお、高温側電圧差分値ΔVHおよびガス感度G1に基づき水素ガス濃度Dnを演算するための計算式は、例えば、[数10]のように表すことができる。
Figure 0004885748
次のS330では、S320で演算した水素ガス濃度Dnを記憶部(RAMなど)に記憶する処理を実行するとともに、カウンタ変数nをインクリメント(1加算)する処理を実行する。
次のS340では、S120での肯定判定時期または前回検出時のS340での肯定判定時期を起点として、予め定められた検出待ち時間が経過したか否かを判断しており、肯定判定する場合にはS130に移行し、否定判定する場合には同ステップを繰り返し実行することで肯定判定されるまで待機する。
なお、検出待ち時間は、水素ガス濃度の検出周期に応じて定められており、水素ガス濃度が大幅に変化しない時間内に次回の検出時期となるような時間(例えば、例えば、10[ms])に設定されている。
S340で肯定判定されると、再びS130に移行する。そして、S130からS340までの処理を繰り返し実行することで、水素ガス濃度を繰り返し検出する。
なお、本実施形態においては、左側発熱抵抗体331および右側発熱抵抗体332が、特許請求の範囲に記載の複数の発熱抵抗体に相当し、電流調整回路230および演算増幅回路250が通電制御手段に相当し、電流調整回路240および演算増幅回路260が通電制御手段に相当し、測温抵抗体390を含む温度測定回路93およびS130、S140を実行するマイクロコンピュータ94が温度検出手段に相当している。
また、S150を実行するマイクロコンピュータ94が電圧検出手段に相当し、S180からS210までの処理を実行するマイクロコンピュータ94が湿度演算手段に相当し、S290からS320までの処理を実行するマイクロコンピュータ94が濃度演算手段に相当している。
さらに、水素ガス濃度Dnを記憶するマイクロコンピュータ94の記憶部(RAMなど)がガス濃度記憶手段に相当し、S220,S230を実行するマイクロコンピュータ94が補正後湿度演算手段に相当し、S160での処理を実行するマイクロコンピュータ94が温度判定手段に相当し、S170での処理を実行するマイクロコンピュータ94が温度対応湿度演算手段に相当し、高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)が目標温度が高い側に対応して通電制御される発熱抵抗体(高温側抵抗素子)に相当している。
また、S180を実行するマイクロコンピュータ94が電圧比演算手段に相当し、S190を実行するマイクロコンピュータ94が基準端子電圧比演算手段に相当し、S200を実行するマイクロコンピュータ94が電圧比差分値演算手段に相当し、S210を実行するマイクロコンピュータ94が電圧比差分値対応湿度演算手段に相当する。
さらに、シリコン製半導体基板310が半導体基板に相当し、上側絶縁層323および下側絶縁層324が絶縁層に相当し、発熱抵抗体330(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332)が基板発熱抵抗体に相当し、内側保護層350および外側保護層360が保護層に相当している。
また、S240を実行するマイクロコンピュータ94が飽和水蒸気濃度演算手段に相当し、S260を実行するマイクロコンピュータ94が湿度上限設定手段に相当し、S280を実行するマイクロコンピュータ94が湿度下限設定手段に相当している。
以上説明したように、本実施形態の可燃性ガス検出装置1は、水素ガス濃度Dnを演算するにあたり、S210で演算した湿度HUMをそのまま用いるのではなく、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1を用いて補正した湿度HUM(S230)を用いて水素ガス濃度Dnを演算する構成である。
詳細には、S230で補正した湿度HUMを用いて湿度対応端子電圧VH1を演算し(S300)、高温側電圧VHと湿度対応端子電圧VH1との差分値(高温側電圧差分値ΔVH)を演算し、高温側電圧差分値ΔVHおよびガス感度G1に基づいて水素ガス濃度Dnを演算する(S320)。
このため、可燃性ガス検出装置1が設置された被検出雰囲気内における水素ガス濃度が変化し、その濃度変化に起因してS210による湿度HUMの演算結果に誤差が生じた場合であっても、S230にて補正された補正後の湿度HUMは、水素ガス濃度の影響が反映された値となる。つまり、S230にて補正された補正後の湿度HUMは、S210にて演算された湿度HUMに比べて、実際の湿度に近い値となるとともに、実際の湿度との誤差が小さい値となる。
このことから、可燃性ガス検出装置1は、誤差の小さい補正後の湿度HUMを用いて、水素ガス濃度Dnを演算する構成であり、水素ガス濃度の変化による湿度の検出誤差を抑制しつつ、水素ガス濃度を検出できる。
よって、本実施形態の可燃性ガス検出装置1によれば、水素ガス濃度が変化した場合においても、湿度の検出誤差が生じ難く、水素ガスの検出精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態のガス検出処理では、S320にてガス濃度が演算される毎に、S330にてガス濃度を記憶する処理を行うため、その後の補正処理(S230)に用いられる水素ガス濃度Dn−1は、過去に検出された複数の水素ガス濃度のうち、最新の水素ガス濃度となる。
このことから、可燃性ガス検出装置1は、常に最新の水素ガス濃度を用いて湿度HUMの補正を行う構成であり、ガス濃度検出時における被検出雰囲気内の水素ガス濃度に近い値(Dn−1)に基づいて湿度HUMを補正することができる。
したがって、本実施形態の可燃性ガス検出装置1によれば、ガス濃度検出時における被検出雰囲気内のガス濃度に近い値に基づいて湿度HUMを補正できることから、湿度補正における補正精度を向上できるとともに、水素ガス濃度の検出精度が低下することを抑制できる。
また、可燃性ガス検出装置1においては、シリコン製半導体基板310(基板部312)、内側保護層350、左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332、外側保護層360を有するガス検出素子60を備えており、複数の発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332、)は、内側保護層350および外側保護層360を介して間接的に被検出雰囲気内に対して配置されている。
このように、複数の発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332、)を覆う内側保護層350および外側保護層360を備えることから、被検出雰囲気内に発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332、)を腐食させる有害物質が存在する場合であっても、発熱抵抗体の腐食を抑制しつつ、水素ガスを検出することができる。
また、本実施形態の可燃性ガス検出装置1においては、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)の目標温度が150[℃]であり、高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の目標温度が330[℃]である。つまり、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)の目標温度および高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の目標温度は、いずれも150[℃]から500[℃]の範囲内に設定されている。
このように目標温度の温度範囲を設定することで、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)および高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の温度を、大気圧雰囲気において水の沸点を確実に上回る温度範囲(150[℃]以上)に制御でき、被検出雰囲気が結露を含む多湿環境であっても、水素ガスの検知が可能となる。
このように目標温度の温度範囲を設定することで、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)および高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の温度を、水素ガスの発火(または爆発)温度よりも低い温度範囲(500[℃]以下)に設定することができる。これにより、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)および高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の温度が、水素ガスの発火温度(または爆発温度)まで上昇するのを抑制でき、水素ガスの発火を防止できる。
また、可燃性ガス検出装置1においては、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)の目標温度が150[℃]であり、高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の目標温度が330[℃]である。つまり、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)の目標温度と、高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)の目標温度との差が、50[℃]以上に設定されている。
なお、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)と高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)との目標温度の差が大きくなるほど、被検出雰囲気内の湿度を検出する際の検出精度が向上する。
このことから、低温用発熱抵抗体211(左側発熱抵抗体331)と高温用発熱抵抗体221(右側発熱抵抗体332)との目標温度の差が50[℃]以上に設定されている可燃性ガス検出装置1は、湿度検出における検出精度の向上を図ることができる。
また、可燃性ガス検出装置1においては、S250での判定処理において、補正後の湿度HUMが飽和水蒸気濃度HUMmaxよりも大きいと判定する場合(肯定判定する場合)には、飽和水蒸気濃度HUMmaxを湿度HUMに代入する処理を実行する。さらに、可燃性ガス検出装置1においては、S270での判定処理において、補正後の湿度HUMが0未満であると判定する場合(肯定判定する場合)には、0を補正後の湿度HUMとして設定する処理を行う。
このように、S230における補正後の湿度HUMが不適切な値に設定されている場合には、補正後の湿度HUMを更に補正する処理を実行することで、水素ガス濃度の演算に用いられる湿度HUMが、実際の被検出雰囲気内では実現不可能な湿度範囲に設定されるのを防止でき、水素ガス濃度の検出精度が低下するのを抑制できる。
ここで、被検出雰囲気内について湿度を一定にした条件下で水素ガス濃度を変更したときに、可燃性ガス検出装置1において演算される補正後の湿度HUMおよび水素ガス濃度Dnがどのような値を示すのかを評価した測定結果について説明する。
なお、本測定では、被検出雰囲気内の湿度を0[vol% ]で一定に維持しつつ、180[sec]ごとに被検出雰囲気内の水素ガス濃度を5段階(0→1→2→3→4→0[vol% ])に変更した場合において、可燃性ガス検出装置1における補正後の湿度HUMおよび水素ガス濃度Dnを測定した。
また、比較例として、湿度の補正を行わない従来構成の可燃性ガス検出装置における湿度および水素ガス濃度を測定した。なお、従来構成の可燃性ガス検出装置では、本実施形態のS210と同様の処理で湿度HUMを演算しており、その演算で得られた湿度HUMを用いて湿度対応端子電圧VH1を演算し(S300と同様の処理)、高温側電圧VHと湿度対応端子電圧VH1との差分値(高温側電圧差分値ΔVH)を演算し、高温側電圧差分値ΔVHおよびガス感度G1に基づいて水素ガス濃度Dnを演算する(S320と同様の処理)。
本測定の測定結果のうち、湿度の測定結果を図7に示し、水素ガス濃度の測定結果を図8に示す。なお、本実施形態における測定結果を点線で示し、従来構成における測定結果を実線で示す。
まず、図7に示す湿度の測定結果によれば、従来構成においては、被検出雰囲気内の湿度(換言すれば、実際の湿度)が一定であるにもかかわらず、水素ガス濃度の変化に応じて演算結果の湿度が変動していることが判る。これに対して、本実施形態においては、水素ガス濃度の切り替えタイミングで湿度HUMが大きく変動することはなく、演算結果の湿度HUMは、水素ガス濃度の影響を受けていないことが判る。
次に、図8に示す水素ガス濃度の測定結果によれば、従来構成においては、被検出雰囲気内の水素ガス濃度(換言すれば、実際の水素ガス濃度)が180[sec]毎に変化する際に、演算結果の水素ガス濃度が変化していることから、水素ガス濃度が変化していることを判別することは可能である。しかし、演算結果の水素ガス濃度は、実際の水素ガス濃度とは異なる値を示しているため、従来構成の可燃性ガス検出装置は、水素ガス濃度を正確に検出することは困難である。例えば、実際の水素ガス濃度が4.0[vol% ]である時には、従来構成の可燃性ガス検出装置における水素ガス濃度の測定結果は、3.0[vol% ]であり、水素ガス濃度の検出値に誤差が生じていることが判る。
これに対して、本実施形態においては、実際の水素ガス濃度が変化する際に、演算結果の水素ガス濃度が変化しているとともに、演算結果の水素ガス濃度が実際の水素ガス濃度と同様の数値を示していることが判る。
したがって、この測定結果によれば、本実施形態の可燃性ガス検出装置1は、水素ガス濃度が変化した場合においても、湿度の検出誤差が生じ難く、水素ガスの検出精度の低下を抑制することができることが判る。
なお、上記の実施形態(以下、第1実施形態ともいう)では、検出素子における2つの発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331、右側発熱抵抗体332)のうち、高温用発熱抵抗体221である右側発熱抵抗体332の端子電圧VHを用いて、可燃性ガス濃度(水素ガス濃度)を検出する構成の可燃性ガス検出装置について説明した。つまり、第1実施形態の可燃性ガス検出装置においては、可燃性ガスの検出に用いる端子電圧が「高温側抵抗素子の端子電圧のみ」である。
しかし、可燃性ガスの検出に用いる端子電圧は、「高温側抵抗素子の端子電圧のみ」に限られることはなく、例えば、「高温側抵抗素子の端子電圧と低温側抵抗素子の端子電圧との差分値(電圧差)」とすることも可能である。
そこで、第2実施形態として、「高温側抵抗素子の端子電圧と低温側抵抗素子の端子電圧との差分値(電圧差)」を用いて可燃性ガス(水素ガス)を検出する構成の第2可燃性ガス検出装置について説明する。
なお、第2実施形態である第2可燃性ガス検出装置は、第1実施形態の可燃性ガス検出装置1に比べて、共通する構成要素が多く、ガス検出処理における処理内容の一部が異なる構成であることから、異なる部分を中心に説明する。
まず、第2可燃性ガス検出装置は、第1実施形態の可燃性ガス検出装置1と同様に、素子ケース20、収容ケース40、ガス検出素子60を備えて構成されており、例えば、燃料電池シテムにおいて燃料電池から漏れる水素ガスを検出する用途などに用いられる。
なお、第2可燃性ガス検出装置における素子ケース20、収容ケース40、ガス検出素子60の構成は、第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
第2可燃性ガス検出装置のマイコン94は、第1実施形態の可燃性ガス検出装置1と同様に、図1にて示すごとく、収容ケース40の内部において回路基板41に実装されている。また、第2可燃性ガス検出装置における制御回路200は、図2に示すように、低温側ガス検出回路91、高温側ガス検出回路92、温度測定回路93を備えており、第2可燃性ガス検出装置は、マイクロコンピュータ94、直流電源280、電源スイッチ281などを備えている。
なお、第2可燃性ガス検出装置における制御回路200のハードウェア構成は、第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
そして、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第2可燃性ガス検出装置の収容ケース40が被検出雰囲気内に配置されると、被検出雰囲気内に含まれる水素ガスが、収容ケース40の流路形成部43に流入する。そして、水素ガスは、素子ケース20の導入部35を通り検出空間39に流入し、然る後、ガス検出素子60に到達する。
このような状態において、電源スイッチ281がオンされ、マイクロコンピュータ94が直流電源280からの給電を受けると、マイクロコンピュータ94は、図9のフローチャートに従い上記コンピュータプログラム(第2ガス検出処理)の実行を開始する。なお、図9は、第2ガス検出処理の処理内容を表すフローチャートである。
第2ガス検出処理での処理内容のうち、S110からS280までの処理内容は、第1実施形態のガス検出処理と同様であることから、説明は省略する。
そして、第2ガス検出処理においては、S170,S260,S280のいずれかの処理が終了するか、S270で否定判定されると、S510に移行する。
S510では、S150で読み込んだ低温側電圧VLおよび高温側電圧VHを用いて、高温側電圧VHと低温側電圧VLとの差分値である検出電圧差分値ΔV(=VH−VL)を演算する処理を実行する。
次のS520では、環境温度Tに基づき基準検出電圧差分値ΔV0を演算する処理を実行する。なお、基準検出電圧差分値ΔV0とは、被検出雰囲気内に可燃性ガス(水素)および水分が存在しない場合の検出電圧差分値ΔV(=VH−VL)である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、環境温度Tと基準検出電圧差分値ΔV0との相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、S140で演算した環境温度Tに対応する基準検出電圧差分値ΔV0を換算データに基づき演算することで、基準検出電圧差分値ΔV0を取得する。
なお、環境温度Tに基づき基準検出電圧差分値ΔV0を演算するための計算式は、例えば、[数11]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a7,b7,c7は、いずれも予め定められた定数である。
次のS530では、湿度HUMおよび基準検出電圧差分値ΔV0に基づき湿度対応検出電圧差分値ΔV1を演算する処理を実行する。なお、湿度対応検出電圧差分値ΔV1とは、被検出雰囲気内に可燃性ガス(水素)が存在しない場合の環境温度Tにおける検出電圧差分値ΔV(=VH−VL)である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、湿度HUM、基準検出電圧差分値ΔV0、湿度対応検出電圧差分値ΔV1の相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、湿度HUMおよびS520で演算した基準検出電圧差分値ΔV0に対応する湿度対応検出電圧差分値ΔV1を換算データに基づき演算することで、湿度対応検出電圧差分値ΔV1を取得する。
なお、湿度HUMおよび基準検出電圧差分値ΔV0に基づき湿度対応検出電圧差分値ΔV1を演算するための計算式は、例えば、[数12]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a8,b8は、いずれも予め定められた定数である。
次のS540では、環境温度Tに基づき第2ガス感度G2を演算する処理を実行する。
なお、第2ガス感度G2は、検出電圧差分値ΔV(=VH−VL)と湿度対応検出電圧差分値ΔV1との差分値(濃度検出用差分値ΔVA(=ΔV−ΔV1))に基づいて水素ガス濃度Dnを演算する際に用いる数値である。また、第2ガス感度G2は、発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331および右側発熱抵抗体332)の種類(材質、形状など)や環境温度Tに応じて定められる数値である。
そして、マイクロコンピュータ94は、記憶部(ROMなど)に、環境温度Tと第2ガス感度G2との相関関係に関する換算データ(換算用マップデータ、換算用計算式など)を記憶しており、環境温度Tに対応する第2ガス感度G2を換算データに基づき演算することで、第2ガス感度G2を取得する。
なお、環境温度Tに基づき第2ガス感度G2を演算するための計算式は、例えば、[数13]のように表すことができる。
Figure 0004885748
このうち、a9,b9,c9は、いずれも予め定められた定数である。
次のS550では、濃度検出用差分値ΔVAおよび第2ガス感度G2に基づき水素ガス濃度Dnを演算する処理を実行する。なお、水素ガス濃度Dnは、濃度検出用差分値ΔVAを第2ガス感度G2で除算することで得られる。
なお、濃度検出用差分値ΔVAおよび第2ガス感度G2に基づき水素ガス濃度Dnを演算するための計算式は、例えば、[数14]のように表すことができる。
Figure 0004885748
次のS560では、S550で演算した水素ガス濃度Dnを記憶部(RAMなど)に記憶する処理を実行するとともに、カウンタ変数nをインクリメント(1加算)する処理を実行する。
次のS570では、S120での肯定判定時期または前回検出時のS570での肯定判定時期を起点として、予め定められた検出待ち時間が経過したか否かを判断しており、肯定判定する場合にはS130に移行し、否定判定する場合には同ステップを繰り返し実行することで肯定判定されるまで待機する。
なお、検出待ち時間は、水素ガス濃度の検出周期に応じて定められており、水素ガス濃度が大幅に変化しない時間内に次回の検出時期となるような時間(例えば、例えば、10[ms])に設定されている。
S570で肯定判定されると、再びS130に移行する。そして、S130からS280、S510からS570までの処理を繰り返し実行することで、水素ガス濃度を繰り返し検出する。
以上説明したように、第2実施形態の第2可燃性ガス検出装置は、第1実施形態と同様に、水素ガス濃度Dnを演算するにあたり、S210で演算した湿度HUMをそのまま用いるのではなく、前回検出時の水素ガス濃度Dn−1を用いて補正した湿度HUM(S230)を用いて水素ガス濃度Dnを演算する構成である。
詳細には、S230で補正した湿度HUMを用いて湿度対応検出電圧差分値ΔV1を演算し(S530)、検出電圧差分値ΔVと湿度対応検出電圧差分値ΔV1との差分値(濃度検出用差分値ΔVA)を演算し、濃度検出用差分値ΔVAおよび第2ガス感度G2に基づいて水素ガス濃度Dnを演算する(S550)。
このため、第2可燃性ガス検出装置が設置された被検出雰囲気内における水素ガス濃度の変化し、その濃度変化に起因してS210による湿度HUMの演算結果に誤差が生じた場合であっても、S230にて補正された補正後の湿度HUMは、水素ガス濃度の変化が反映された値となる。つまり、S230にて補正された補正後の湿度HUMは、S210にて演算された湿度HUMに比べて、実際の湿度に近い値となるとともに、実際の湿度との誤差が小さい値となる。
このことから、第2可燃性ガス検出装置は、誤差の小さい補正後の湿度HUMを用いて、水素ガス濃度Dnを演算する構成であり、水素ガス濃度の変化による湿度の検出誤差を抑制しつつ、水素ガス濃度を検出できる。
よって、第2実施形態の第2可燃性ガス検出装置によれば、第1実施形態と同様に、水素ガス濃度が変化した場合においても、湿度の検出誤差が生じ難く、水素ガスの検出精度の低下を抑制することができる。
また、第2実施形態の第2ガス検出処理では、S550にてガス濃度が演算される毎に、S560にてガス濃度を記憶する処理を行うため、その後の補正処理(S230)に用いられる水素ガス濃度Dn−1は、過去に検出された複数の水素ガス濃度のうち、最新の水素ガス濃度となる。
このことから、第2可燃性ガス検出装置は、常に最新の水素ガス濃度を用いて湿度HUMの補正を行う構成となるため、ガス濃度検出時における被検出雰囲気内の水素ガス濃度に近い値(Dn−1)に基づいて湿度HUMを補正することができる。
したがって、第2実施形態の可燃性ガス検出装置によれば、ガス濃度検出時における被検出雰囲気内のガス濃度に近い値に基づいて湿度HUMを補正できることから、湿度補正における補正精度を向上できるとともに、水素ガス濃度の検出精度が低下することを抑制できる。
なお、第2実施形態の可燃性ガス検出装置においては、S510からS550までの処理を実行するマイクロコンピュータ94が特許請求の範囲に記載の濃度演算手段に相当している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記2つの実施形態では、可燃性ガスの検出に用いる端子電圧が「高温側抵抗素子の端子電圧のみ」である実施形態と、可燃性ガスの検出に用いる端子電圧が「高温側抵抗素子の端子電圧と低温側抵抗素子の端子電圧との差分値(電圧差)」である実施形態と、について説明した。
しかし、可燃性ガスの検出に用いる端子電圧は、上記の2つの形態に限られることはなく、このほかの実施形態としては、例えば、可燃性ガスの検出に用いる端子電圧が「高温側抵抗素子の端子電圧と低温側抵抗素子の端子電圧との比率(電圧比)」である構成を挙げることができる。
また、上記実施形態においては、可燃性ガス濃度を記憶するマイクロコンピュータ94の記憶部(RAMなど)は、複数の水素ガス濃度Dnを記憶しており、過去の履歴となる複数の可燃性ガス濃度を記憶する構成であるが、可燃性ガス濃度を記憶する記憶部は、単一の可燃性ガス濃度のみを記憶する構成であってもよい。つまり、湿度HUMの補正に用いる可燃性ガス濃度は、前回検出時の可燃性ガス濃度のみであるため、湿度HUMの補正処理においては、必ずしも複数の可燃性ガス濃度が必要となるものではない。このため、可燃性ガス濃度を記憶するマイクロコンピュータ94の記憶部(RAMなど)は、最新の可燃性ガス濃度のみを記憶する構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331および右側発熱抵抗体332)が、内側保護層350および外側保護層360に覆われて、内側保護層350および外側保護層360を介して間接的に被検出雰囲気内に配置される構成であるが、このような構成に限られることはない。例えば、発熱抵抗体を腐食する成分が存在しない被検出雰囲気においては、保護層を備えずに発熱抵抗体が露出する状態で、被検出雰囲気内に直接配置される構成としてもよい。
また、ガス感度(G1,G2)は、発熱抵抗体(左側発熱抵抗体331および右側発熱抵抗体332)の種類(材質、形状など)によっては、環境温度Tによる影響を受けない場合がある。そのような場合には、ガス感度を予め定められる定数として定めておき、可燃性ガス濃度を演算してもよい。
可燃性ガス検出装置の断面図である。 可燃性ガス検出装置における制御回路およびマイクロコンピュータの概略構成を表すブロック図である。 可燃性ガス検出装置の素子ケース周辺部分を拡大した縦断面図である。 図5に示すガス検出素子のA−A線における矢視方向断面図である。 ガス検出素子の平面図である。 ガス検出処理の処理内容を表すフローチャートである。 本実施形態および従来構成における湿度の測定結果を表す説明図である。 本実施形態および従来構成における水素ガス濃度の測定結果を表す説明図である。 第2ガス検出処理の処理内容を表すフローチャートである。
符号の説明
1…可燃性ガス検出装置、20…素子ケース、34…導入口、35…導入部、39…検出空間、40…収容ケース、41…回路基板、58…収容空間形成面、59…収容空間、60…ガス検出素子、91…低温側ガス検出回路、92…高温側ガス検出回路、93…温度測定回路、94…マイクロコンピュータ、200…制御回路、210…低温側ブリッジ回路、211…低温用発熱抵抗体、220…高温側ブリッジ回路、221…高温用発熱抵抗体、230…電流調整回路、240…電流調整回路、250…演算増幅回路、260…演算増幅回路、280…直流電源、310…シリコン製半導体基板、311…凹部、330…発熱抵抗体、331…左側発熱抵抗体、332…右側発熱抵抗体、340…配線膜、350…内側保護層、360…外側保護層、381…左側熱伝導式ガス検出部、382…右側熱伝導式ガス検出部、390…測温抵抗体、931…温度測定ブリッジ回路、932…増幅回路。

Claims (7)

  1. 被検出雰囲気内に配置される複数の発熱抵抗体と、
    前記複数の発熱抵抗体のうち2つの発熱抵抗体が互いに異なる目標温度に対応する抵抗値となるように、前記2つの発熱抵抗体を通電制御する通電制御手段と、
    前記被検出雰囲気内の環境温度を検出する温度検出手段と、
    前記2つの発熱抵抗体における各端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段で検出した前記2つの端子電圧および前記温度検出手段で検出した前記環境温度に基づいて、前記被検出雰囲気内の湿度を演算する湿度演算手段と、
    前記電圧検出手段で検出した前記2つの端子電圧のうち少なくともいずれか一方を含む端子電圧と、前記湿度演算手段で演算した湿度と、前記温度検出手段で検出した環境温度とに基づいて、前記被検出雰囲気内における可燃性ガスのガス濃度を演算する濃度演算手段と、
    を備えて、前記被検出雰囲気内の可燃性ガスを検出する可燃性ガス検出装置であって、
    前記濃度演算手段で演算された前記ガス濃度を記憶するガス濃度記憶手段と、
    予め設定された前記可燃性ガスのガス濃度と前記湿度演算手段の湿度演算誤差との相関関係に基づき、前記ガス濃度記憶手段に記憶された過去の前記ガス濃度に対応する湿度演算誤差を演算し、前記湿度演算手段で演算された前記被検出雰囲気内の湿度を前記湿度演算誤差を用いて補正することで、補正後湿度を演算する補正後湿度演算手段と、
    を備え、
    前記濃度演算手段は、前記補正後湿度演算手段により演算された前記補正後湿度を前記湿度演算手段で演算した湿度として用いており、
    前記ガス濃度記憶手段は、前記濃度演算手段にてガス濃度が演算される毎に当該ガス濃度を記憶しており、
    前記補正後湿度演算手段は、前記ガス濃度記憶手段に記憶されたガス濃度のうち最新のガス濃度を用いて前記湿度を補正すること、
    を特徴とする可燃性ガス検出装置。
  2. 前記湿度演算手段は、
    前記電圧検出手段にて検出した前記2つの端子電圧の比率を端子電圧比として演算する電圧比演算手段と、
    前記被検出雰囲気内に前記可燃性ガスおよび水分が存在しない状況下で予め設定された前記被検出雰囲気内の環境温度と前記端子電圧比との相関関係である基準相関関係に基づいて、前記温度検出手段にて検出した環境温度に対応する端子電圧比を基準端子電圧比として演算する基準端子電圧比演算手段と、
    前記端子電圧比から前記基準端子電圧比を差し引いた値を電圧比差分値として演算する電圧比差分値演算手段と、
    前記被検出雰囲気内の湿度と前記電圧比差分値との相関関係に基づいて、前記電圧比差分値演算手段で演算した前記電圧比差分値に対応する前記被検出雰囲気内の湿度を演算する電圧比差分値対応湿度演算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の可燃性ガス検出装置。
  3. 間隔をおいて形成される複数の凹部を裏面側に有する半導体基板と、
    前記半導体基板の表面側に形成される絶縁層と、
    前記絶縁層の表面において、前記複数の凹部の配置位置上に形成される複数の基板発熱抵抗体と、
    前記複数の基板発熱抵抗体を覆うように前記絶縁層の表面に形成される保護層と、
    を有する検出素子を備え、
    前記複数の基板発熱抵抗体は、前記保護層を介して間接的に前記被検出雰囲気内に対して配置されて、前記複数の発熱抵抗体として備えられること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の可燃性ガス検出装置。
  4. 前記2つの発熱抵抗体の互いに異なる目標温度は、それぞれ150[℃]から500[℃]の範囲内であること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の可燃性ガス検出装置。
  5. 前記2つの発熱抵抗体の互いに異なる目標温度の差は、50[℃]以上であること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の可燃性ガス検出装置。
  6. 前記温度検出手段にて検出される前記環境温度が予め定められた温度下限値未満であるか否かを判定する温度判定手段と、
    予め設定された前記被検出雰囲気内の環境温度と湿度との相関関係に基づいて、前記温度検出手段にて検出した前記環境温度に対応する被検出雰囲気内の湿度を演算する温度対応湿度演算手段と、
    を備えており、
    前記温度判定手段にて前記環境温度が前記温度下限値未満であると判定された場合には、前記濃度演算手段は、前記補正後湿度演算手段による前記補正後湿度を用いずに、前記温度対応湿度演算手段にて演算された湿度を用いて前記可燃性ガスのガス濃度を演算すること、
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の可燃性ガス検出装置。
  7. 予め定められた前記被検出雰囲気内の環境温度と飽和水蒸気濃度との相関関係に基づいて、前記温度検出手段にて検出した前記環境温度に対応する飽和水蒸気濃度を演算する飽和水蒸気濃度演算手段と、
    前記飽和水蒸気濃度演算手段にて演算された前記飽和水蒸気濃度と、前記補正後湿度演算手段にて演算された前記補正後湿度とを比較して、前記補正後湿度が前記飽和水蒸気濃度よりも大きい場合には、前記飽和水蒸気濃度を前記補正後湿度として設定する湿度上限設定手段と、
    前記補正後湿度演算手段にて演算された前記補正後湿度が0未満であるか否かを判断して、前記補正後湿度が0未満である場合には、前記補正後湿度を0に設定する湿度下限設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の可燃性ガス検出装置。
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