JP6549509B2 - ガス検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、被検出雰囲気中に存在するガスの濃度を検出するガス検出システムに関する。
近年、環境保護および自然保護などの社会的要求から、高い効率を有し且つ環境への負荷が少ないエネルギー源として、燃料電池の研究が活発に行われている。燃料電池の中で、固体高分子型燃料電池が、作動温度が低く出力密度が高いなどの利点により、家庭用のエネルギー源または車載用のエネルギー源として着目されている。固体高分子型燃料電池は水素を燃料として用いているため、水素漏れを検出するガス検出装置が必要になる。
従来、設定周期毎に第1設定温度および第2設定温度の何れか一方に交互に制御される発熱抵抗体の端子間電圧と、被検出雰囲気の温度に応じて抵抗値が変化する測温抵抗体の端子間電圧とに基づいて、被検出雰囲気中に存在する可燃性ガスの濃度を検出する可燃性ガス検出装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第4302611号公報
特許文献1に記載の可燃性ガス検出装置は、被検出雰囲気の湿度と温度の変化に応じて可燃性ガスの濃度を補正することができる。しかし、特許文献1に記載の可燃性ガス検出装置は、その他の環境条件(例えば、被検出雰囲気の圧力)が変化した場合には、この環境条件の変化に応じて可燃性ガスの濃度を補正することができず、ガス濃度の検出精度が低下してしまうという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、ガス濃度の検出精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明のガス検出システムは、被検出雰囲気内における検出対象ガスの濃度に応じて電気的特性が変化するガス検出素子と、検出回路と、濃度算出部とを有する複数のガス検出装置と、電子制御装置とを備える。検出回路は、ガス検出素子における検出対象ガスの濃度に応じた電気的特性の変化に基づいて検出対象ガスの濃度を示す濃度出力値を出力する。濃度算出部は、濃度出力値に基づいて検出対象ガスの濃度を算出する。
複数のガス検出装置はそれぞれ、互いに同一のガス検出素子と、互いに同一の検出回路とを有する。なお、ガス検出素子における「互いに同一」とは、その電気的特性が、ガス検出素子の公差の範囲内または製造ばらつきの許容範囲内で一致している(実質的に一致する傾向を示す)ことをいう。また、検出回路における「互いに同一」とは、ガス検出素子の電気的特性に基づいて濃度出力値を出力する出力特性が、検出回路の公差の範囲内または製造ばらつきの許容範囲内で一致している(実質的に一致する傾向を示す)ことをいう。
また、ガス検出装置が検出対象ガスの漏れを検出する対象となる箇所を漏れ検出箇所として、複数のガス検出装置はそれぞれ、互いに異なる漏れ検出箇所に設置される。
電子制御装置は、濃度取得部と、補正部とを備える。
濃度取得部は、複数のガス検出装置のそれぞれから、濃度算出部が算出した検出対象ガスの濃度を示すガス濃度情報を取得する。補正部は、濃度取得部により取得された複数のガス濃度情報を用いて、複数のガス検出装置のそれぞれについて濃度算出部により算出された検出対象ガスの濃度を補正する。
また補正部は、濃度取得部により取得された複数のガス濃度情報が示す濃度の中で、最も小さい濃度を基準濃度として算出し、複数のガス検出装置のそれぞれについて、濃度算出部により算出された検出対象ガスの濃度から、基準濃度が減算された減算値が、検出対象ガスの濃度の補正値となるように検出対象ガスの濃度を補正する。
このように構成された本発明のガス検出システムでは、複数のガス検出装置がそれぞれ、互いに異なる漏れ検出箇所における検出対象ガスの漏れを検出する。そして、電子制御装置は、複数のガス濃度情報が示す濃度の中で最も小さい濃度を基準濃度として算出し、複数のガス検出装置のそれぞれについて、基準濃度を用いて検出対象ガスの濃度を補正する。
なお、複数の漏れ検出箇所で同時に検出対象ガスの漏れが発生する可能性は非常に小さいと仮定すると、0より大きい濃度を算出するガス検出装置が同時に2つ以上存在する場合には、少なくとも1つのガス検出装置は、検出対象ガスの漏れ以外の原因で0より大きい濃度を算出したと判断することができる。また、互いに異なる漏れ検出箇所に設置される複数のガス検出装置は、検出対象ガスの漏れ以外の環境条件に対して実質的に同条件に晒され得るため、複数のガス検出装置に対する上記環境条件の変化による濃度の算出結果の誤差も実質的に同様に生じるものと考えることができる。
このため、電子制御装置は、検出対象ガスの漏れ以外の原因で0より大きい濃度を算出したと判断されたガス検出装置により算出された濃度に基づいて、検出対象ガスの漏れ以外の原因に起因した濃度分を補正することができる。
したがって、本発明のガス検出システムは、検出対象ガスの漏れ以外の原因(検出対象ガスの漏れ以外の環境条件の変化)に起因して濃度の算出結果に誤差が生じるのを抑制し、検出対象ガスの濃度の検出精度を向上させることができる。
なお、本発明のガス検出システムでは、検出対象ガスの漏れ以外の環境条件の変化に起因して濃度の算出結果に誤差が生じるのを抑制することができるため、従来の特許文献1に記載された可燃性ガス検出装置のように、各検出装置において被検出雰囲気の湿度を決定して濃度補正を実行する処理を不要にすることも可能となる。これにより、ガス検出装置1つあたりの構成(例えば、検出回路の実装部品の構成、濃度算出部の処理内容)をシンプルにすることができ、複数のガス検出装置および電子制御装置を用いてガス検出システムを構成する場合に、システムトータルのコスト低減を図ることも可能となる。
また本発明のガス検出システムでは、補正部は、異常判断部と、更新部と、禁止部とを備えるようにしてもよい。異常判断部は、算出された基準濃度が予め設定された異常判定値以上であるか否かを判断する。更新部は、基準濃度が算出される毎に基準濃度を更新する。禁止部は、基準濃度が異常判定値以上であると異常判断部が判断した場合に、更新部が基準濃度を更新するのを禁止する。
これにより、本発明のガス検出システムは、基準濃度が異常判定値以上になるという異常が発生した場合に、前回に算出された基準濃度を用いて、検出対象ガスの濃度を補正することができる。
このように、複数のガス濃度情報が示す濃度の中で最も小さい濃度である基準濃度が異常判定値以上となるということは、可能性は非常に低いものの複数の漏れ検出箇所で同時に検出対象ガスの漏れが発生している可能性がある。このような状況において、異常判定値以上となっている基準濃度を減算することにより検出対象ガスの濃度を補正すると、複数の漏れ検出箇所で実際に漏れが発生したとしても、これら複数の漏れ検出箇所で漏れを検出することができなくなってしまう事態の発生が懸念される。
これに対し、本発明のガス検出システムは、算出された基準濃度が異常判定値以上になる前に算出された基準濃度を用いて検出対象ガスの濃度を補正することができる。これにより、本発明のガス検出システムは、複数の漏れ検出箇所で漏れが発生したとしても、複数の漏れ検出箇所での漏れを検出することが可能となる。
また本発明のガス検出システムでは、補正部は、基準濃度が異常判定値以上であると異常判断部が判断した場合に、基準濃度を予め設定された異常時設定値に設定する基準設定部を備えるようにしてもよい。これにより、本発明のガス検出システムは、異常判定値より小さい値を基準濃度として検出対象ガスの濃度を補正することができ、複数の漏れ検出箇所で漏れが発生したとしても、複数の漏れ検出箇所での漏れを検出することが可能となる。
可燃性ガス検出装置1の配置を示す燃料電池自動車300の側面図である。 可燃性ガス検出装置1の構成を示す回路図である。 ガス検出素子2の平面図である。 ガス検出素子2の断面図である。 濃度演算処理を示すフローチャートである。 濃度補正処理を示すフローチャートである。 水素漏れおよび外乱の状態に対応するガス濃度と補正ガス濃度を示す図表である。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
本発明が適用された実施形態のガス検出システム400は、図1に示すように、燃料電池自動車300に搭載された可燃性ガス検出装置1a,1bと電子制御装置200を備える。
電子制御装置200は、CPU、ROM、RAMおよび信号入出力部等を備える周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコン)を中心に構成されている。マイコンの各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。以下、電子制御装置200をECU200という。ECUは、Electronic Control Unitの略であり、可燃性ガス検出装置1a、1bと異なる装置に該当するものであって、可燃性ガスの濃度が警告判定を超えている(換言すれば、可燃性ガスが漏れている)と判定した場合に、車両の搭乗者に報知する処理、あるいは、車両を停止したり又は可燃性ガスの流動を遮断する等の処理を司る装置である。
ECU200は、信号線210,220を介して可燃性ガス検出装置1a,1bとデータ通信可能に接続されている。
燃料電池自動車300は、前輪301付近に形成されたモータルーム302の内部に設置される燃料電池303と、後輪304付近に形成されたタンクルーム305の内部に設置される複数の水素タンク306とを備える。燃料電池303と水素タンク306とは、図示しないガス供給管で接続されており、ガス供給管を介して水素タンク306から燃料電池303へ水素ガスが供給される。
可燃性ガス検出装置1aは、モータルーム302の内部における燃料電池303の上方に設置される。可燃性ガス検出装置1bは、タンクルーム305の内部における水素タンク306の上方に設置される。
以下、可燃性ガス検出装置1a,1bを代表した1つの可燃性ガス検出装置を可燃性ガス検出装置1という。
可燃性ガス検出装置1は、熱伝導式のガス検出器であり、被検出雰囲気内(例えば、燃料電池自動車のモータールーム)に設置されて、水素の漏れを検出する目的等に用いられる。なお、被検出雰囲気とは、可燃性ガス検出装置1の検出対象となるガス雰囲気をいう。
可燃性ガス検出装置1は、図2に示すように、ガス検出素子2、制御部3、演算部4、直流電源5および通信部6を備える。
ガス検出素子2は、水素ガスの濃度を検出する。制御部3は、ガス検出素子2の動作を制御する。演算部4は、ガス検出素子2からの出力信号に基づいて水素ガス濃度を算出する処理を実行する。直流電源5は、制御部3と演算部4と通信部6に電力を供給する。通信部6は、信号線210(220)を介してECU200との間でデータ通信を行う。
ガス検出素子2は、図3に示すように、基部11と、発熱抵抗体12と、電極13,14と、配線15,16とを備える。
基部11は、ガス検出素子2の本体を構成するものであり、主にシリコンを材料として矩形板状に形成された部材である。基部11は、縦横ともに数mm程度の大きさ(本実施形態では、3mm×3mm程度の大きさ)に形成されている。
基部11は、図4に示すように、シリコン基板21と、シリコン基板21の表面に形成された絶縁層22とを備える。絶縁層22は、例えば二酸化ケイ素(SiO)および窒化珪素(Si)等の絶縁性材料で形成されている。
シリコン基板21の中央には、平面視において正方形状に形成されてシリコン基板21を貫通する空洞部23が形成される。これにより基部11は、シリコン基板21を枠体とし絶縁層22を薄膜としたダイヤフラム構造を有する。
発熱抵抗体12は、自身の温度変化により抵抗値が変化するとともに温度抵抗係数が大きい導電性材料(本実施形態では白金(Pt))で線状に形成されている。そして、線状の発熱抵抗体12は、絶縁層22のうち空洞部23と対向する領域の内部に、渦巻き状に埋め込まれている(図3参照)。
電極13,14は、例えばアルミニウム(Al)または金(Au)で形成され、基部11の表面に設置される。図3に示すように、電極13および電極14はそれぞれ、配線15,16を介して、線状の発熱抵抗体12の一端および他端に接続される。
また、絶縁層22の内部には測温抵抗体17が設けられている。測温抵抗体17は、電気抵抗が温度に比例して変化する導電性材料で線状に形成されている。この測温抵抗体17は、絶縁層22の内部に、蛇行状に埋め込まれている(図3参照)。本実施形態では、測温抵抗体17は、温度の上昇に伴って抵抗値が増大する導電性材料(本実施形態では白金(Pt))で形成されている。
さらに基部11の表面には、電極18,19が設置される。電極18および電極19はそれぞれ、線状に形成された測温抵抗体17における長手方向の一端および他端に接続される。
制御部3は、図2に示すように、通電制御回路31と、温度検出回路32とを備える。
通電制御回路31は、発熱抵抗体12の温度を一定に保つ回路であり、ブリッジ回路41と増幅回路42と電流調整回路43とを備える。
ブリッジ回路41は、発熱抵抗体12と、固定抵抗51,52,53とを備えるホイートストンブリッジ回路である。
発熱抵抗体12は、一端が固定抵抗52に接続され、他端が固定抵抗51に接続されている。以下、発熱抵抗体12と固定抵抗52との接続点を接続点P1+という。また、発熱抵抗体12と固定抵抗51との接続点を接続点PGという。接続点PGは接地される。
固定抵抗51は、発熱抵抗体12に接続されていない側の端部が固定抵抗53に接続される。以下、固定抵抗51と固定抵抗53との接続点を接続点P1−という。
固定抵抗52は、発熱抵抗体12に接続されていない側の端部が、固定抵抗53において固定抵抗51に接続されていない側の端部と接続される。以下、固定抵抗52と固定抵抗53との接続点を接続点PVという。
そしてブリッジ回路41は、接続点P1+と接続点P1−との間に生ずる電位差がゼロになるように、電流調整回路43から制御電圧が印加される。これにより、発熱抵抗体12の抵抗値、つまり、発熱抵抗体12の温度が一定になるように制御される。
なお固定抵抗51は、発熱抵抗体12が設定温度(例えば、400℃)になるように制御される抵抗値を有する。
増幅回路42は、差動増幅回路であって、演算増幅器81と、固定抵抗82,83,84と、コンデンサ85とを備える。
固定抵抗82は、演算増幅器81の非反転入力端子と接続点P1+との間に接続される。固定抵抗83は、演算増幅器81の反転入力端子と接続点P1−との間に接続される。固定抵抗84およびコンデンサ85は、演算増幅器81の反転入力端子と出力端子との間に並列接続される。
非反転入力端子の入力電圧が反転入力端子の入力電圧より大きい場合には、増幅回路42が出力する調整信号Cの値が大きくなる。一方、非反転入力端子の入力電圧が反転入力端子の入力電圧より小さい場合には、調整信号Cの値が小さくなる。
電流調整回路43は、PNP型のトランジスタであり、エミッタ、コレクタおよびベースを有する。電流調整回路43のエミッタは、直流電源Vccを供給する電源ラインに接続される。電流調整回路43のコレクタは、接続点PVに接続される。電流調整回路43のベースは、演算増幅器81の出力端子に接続される。
このため、調整信号Cの値が大きくなると、電流調整回路43を構成するトランジスタのオン抵抗が大きくなり、電流調整回路43を介して直流電源Vccからブリッジ回路41へ流れる電流が減少する。一方、調整信号Cの値が小さくなると、オン抵抗が小さくなり、直流電源Vccからブリッジ回路41へ流れる電流が増大する。
このように構成された通電制御回路31では、直流電源5からブリッジ回路41への通電が開始されると、増幅回路42および電流調整回路43は、接続点P1+と接続点P1−との間に生じる電位差がゼロになるようにブリッジ回路41に流れる電流を調整するフィードバック制御を行う。これにより、発熱抵抗体12の抵抗値、すなわち発熱抵抗体12の温度が、固定抵抗51によって決まる一定値に制御される。
具体的には、被検出雰囲気中の可燃性ガスの濃度が変化することにより、発熱抵抗体12から可燃性ガスに奪われる熱量が、発熱抵抗体12において発生する熱量より大きくなった場合には、発熱抵抗体12の温度が低下して、発熱抵抗体12の抵抗値が減少する。逆に、発熱抵抗体12から可燃性ガスに奪われる熱量が、発熱抵抗体12において発生する熱量より小さくなった場合には、発熱抵抗体12の温度が上昇して、発熱抵抗体12の抵抗値が増大する。
上述のように発熱抵抗体12の抵抗値が減少すると、増幅回路42および電流調整回路43は、ブリッジ回路41に流れる電流、言い換えると、発熱抵抗体12において発生する熱量を増大させる。逆に、発熱抵抗体12の抵抗値が増大すると、ブリッジ回路41に流れる電流、言い換えると、発熱抵抗体12において発生する熱量を減少させる。このようにして、増幅回路42および電流調整回路43は、発熱抵抗体12の抵抗値、言い換えると発熱抵抗体12の温度を一定の値に近づけるフィードバック制御を行う。
そして、接続点P1+の電圧を測定することにより、発熱抵抗体12に流れる電流の大きさを検出することができる。この電流の大きさは、発熱抵抗体12の温度(言い換えると抵抗値)を一定に保つために必要な熱量、つまり、発熱抵抗体12から可燃性ガスへ奪われる熱量に対応する。そして、発熱抵抗体12から可燃性ガスへ奪われる熱量は、可燃性ガスの濃度に依存する。このため、接続点P1+の電圧を測定することにより、可燃性ガスの濃度を検出することができる。
なお、発熱抵抗体12が設定温度(本実施形態では、400℃)になるように制御されている場合における接続点P1+の電圧を発熱抵抗体電圧Vhという。
次に温度検出回路32は、ブリッジ回路91と増幅回路92とを備える。
ブリッジ回路91は、測温抵抗体17と、固定抵抗101,102,103とを備えるホイートストンブリッジ回路である。
測温抵抗体17は、一端が固定抵抗103に接続され、他端が接地される。以下、測温抵抗体17と固定抵抗103との接続点を接続点P2−という。
固定抵抗101は、一端が固定抵抗102に接続され、他端が接地される。以下、固定抵抗101と固定抵抗102との接続点を接続点P2+という。
固定抵抗102は、固定抵抗101に接続されていない側の端部が、直流電源Vccを供給する電源ラインに接続される。
固定抵抗103は、測温抵抗体17に接続されていない側の端部が、直流電源Vccを供給する電源ラインに接続される。
増幅回路92は、差動増幅回路であって、演算増幅器111と、固定抵抗112,113,114と、コンデンサ115とを備える。
固定抵抗112は、演算増幅器111の非反転入力端子と接続点P2+との間に接続される。固定抵抗113は、演算増幅器111の反転入力端子と接続点P2−との間に接続される。固定抵抗114およびコンデンサ115は、演算増幅器111の反転入力端子と出力端子との間に並列接続される。
そして増幅回路92は、接続点P2+と接続点P2−との電圧差を増幅して増幅電圧差Vtを演算部4へ出力する。以下、増幅電圧差Vtを測温抵抗体電圧Vtという。
演算部4は、CPU131、ROM132、RAM133および信号入出力部134等を有する周知のマイコンを備えている。
演算部4のROM132は、基準電圧換算データ141と、濃度換算データ142を記憶する。基準電圧換算データ141は、基準電圧Vh0と測温抵抗体電圧Vtとの相関関係を示す。基準電圧Vh0は、予め設定された安定環境における発熱抵抗体電圧Vhの値であり、被検出雰囲気の温度の変化により値が変化する。安定環境とは、水素ガスの濃度が0であり、且つ、湿度が予め設定された一定値(本実施形態では、ほぼ0%)になっている環境である。なお、「水素ガスの濃度が0」とは、可燃性ガス検出装置1による検出限界より小さい濃度であることをいう。濃度換算データ142は、発熱抵抗体電圧Vhから基準電圧Vh0を減算した減算値と、水素ガス濃度との相関関係を示す。
演算部4は、直流電源5から給電が開始されると起動し、演算部4の各部を初期化した後に、後述する濃度演算処理を開始する。
次に、濃度演算処理の手順を説明する。
濃度演算処理が開始されると、演算部4の演算処理装置は、図5に示すように、まずS10にて、発熱抵抗体12と測温抵抗体17に通電する制御を開始する。
そしてS20にて、通電制御回路31から発熱抵抗体電圧Vhを取得し、温度検出回路32から測温抵抗体電圧Vtを取得する。その後S30にて、S20で取得した測温抵抗体電圧Vtと、基準電圧換算データ141とに基づいて、測温抵抗体電圧Vtに対応する基準電圧Vh0を算出する。
さらにS40にて、S20で取得された発熱抵抗体電圧Vhから、S30で算出された基準電圧Vh0を減算した減算値を算出し、この減算値と濃度換算データ142とに基づいて、減算値に対応する水素ガス濃度を算出する。以下、可燃性ガス検出装置1aの演算部4が算出した水素ガス濃度を第1ガス濃度Naという。また、可燃性ガス検出装置1bの演算部4が算出した水素ガス濃度を第2ガス濃度Nbという。
次にS50にて、S40で算出された水素ガス濃度を示すガス濃度情報を通信部6からECU200へ送信して、S20に移行する。
またECU200は、濃度補正処理を実行する。ここで、濃度補正処理の手順を説明する。この濃度補正処理は、ECU200のマイコンが起動した直後に、その処理を開始する。
この濃度補正処理が実行されると、ECU200は、図6に示すように、まずS110にて、可燃性ガス検出装置1aから送信された第1ガス濃度Naを示すガス濃度情報を通信部6で受信する。さらにS120にて、可燃性ガス検出装置1bから送信された第2ガス濃度Nbを示すガス濃度情報を通信部6で受信する。
そしてS130にて、ECU200のマイコンのRAMに設けられている再計算フラグがセットされているか否かを判断する。なお、再計算フラグは、初期値として1が設定されている。すなわち、再計算フラグは、初期状態として、セットされている状態となっている。
ここで、再計算フラグがセットされていない場合には、S200に移行する。一方、再計算フラグがセットされている場合には、S140にて、再計算フラグをクリアする。そしてS150にて、基準濃度Ncを算出する。具体的には、S110で受信したガス濃度情報が示す第1ガス濃度Naと、S120で受信したガス濃度情報が示す第2ガス濃度Nbとを比較し、小さい方を基準濃度Ncとする。
次にS160にて、S150で算出された基準濃度Ncが予め設定された異常判定値未満であるか否かを判断する。ここで、基準濃度Ncが異常判定値未満である場合には、S190に移行する。一方、基準濃度Ncが異常判定値以上である場合には、S170にて、前回値が記憶されているか否かを判断する。具体的には、ECU200のマイコンのRAMに、0より大きい値の基準濃度Ncが記憶されているか否かを判断する。
ここで、前回値が記憶されていると判断した場合には、S200に移行する。一方、前回値が記憶されていないと判断した場合には、S180にて、基準濃度Ncを0に設定して、S190に移行する。
そしてS190に移行すると、S150で算出された基準濃度Ncまたは、S180で0ppmに設定された基準濃度Ncを、ECU200のマイコンのRAMに記憶し、S200に移行する。これにより、ECU200のマイコンのRAMに記憶されている基準濃度Ncが更新される。
そしてS200に移行すると、S110で受信したガス濃度情報が示す第1ガス濃度Naから、ECU200のマイコンのRAMに記憶されている基準濃度Ncを減算した減算値を第1補正ガス濃度Nacとして算出する。
次にS210にて、S200で算出された第1補正ガス濃度Nacが0未満であるか否かを判断する。ここで、第1補正ガス濃度Nacが0以上である場合には、S230に移行する。一方、第1補正ガス濃度Nacが0未満である場合には、S220にて、第1補正ガス濃度Nacを0に設定し、S230に移行する。
そしてS230に移行すると、S120で受信したガス濃度情報が示す第2ガス濃度Nbから、ECU200のマイコンのRAMに記憶されている基準濃度Ncを減算した減算値を第2補正ガス濃度Nbcとして算出する。
次にS240にて、S230で算出された第2補正ガス濃度Nbcが0未満であるか否かを判断する。ここで、第2補正ガス濃度Nbcが0以上である場合には、S260に移行する。一方、第2補正ガス濃度Nbcが0未満である場合には、S250にて、第2補正ガス濃度Nbcを0に設定し、S260に移行する。
そしてS260に移行すると、第1補正ガス濃度Nacまたは第2補正ガス濃度Nbcが予め設定された警告判定値を超えているか否かを判断する。ここで、第1補正ガス濃度Nacおよび第2補正ガス濃度Nbcが警告判定値以下である場合には、S280に移行する。一方、第1補正ガス濃度Nacまたは第2補正ガス濃度Nbcが警告判定値を超えている場合には、S270にて、予め設定された警告処理を実行し、S280に移行する。警告処理として、例えば、車室内に設置されているスピーカに警告音を出力させることが挙げられる。
そしてS280に移行すると、ECU200のマイコンのRAMに設けられている再計算カウンタをインクリメント(すなわち、1加算)する。その後S290にて、再計算カウンタの値が予め設定された再計算判定回数(本実施形態では、例えば100回)以上であるか否かを判断する。ここで、再計算カウンタの値が再計算判定回数未満である場合には、S110に移行する。一方、再計算カウンタの値が再計算判定回数以上である場合には、S300にて、再計算フラグをセットするとともに再計算カウンタをクリア(すなわち、0に設定)し、S110に移行する。これにより、再計算カウンタの値が予め設定された再計算判定回数を満たす毎に、基準濃度Ncの更新が行なわれることになる。
このように構成されたガス検出システム400における補正ガス濃度の具体例を以下に説明する。
図7に示すように、第1状態は、水素漏れも外乱もない状態である。第2状態は、水素漏れがなく且つ外乱がある状態である。第3状態は、燃料電池303で水素漏れがあり且つ外乱がない状態である。第4状態は、燃料電池303で水素漏れがあり且つ外乱がある状態である。第5状態は、水素タンク306で水素漏れがあり且つ外乱がない状態である。第6状態は、水素タンク306で水素漏れがあり且つ外乱がある状態である。
第1状態において、可燃性ガス検出装置1aのガス濃度Naが0ppmであり、可燃性ガス検出装置1bのガス濃度Naが0ppmであるとする。この場合には、可燃性ガス検出装置1aの補正ガス濃度Nacは0ppmであり、可燃性ガス検出装置1bの補正ガス濃度Nbcは0ppmである。
第2状態において、可燃性ガス検出装置1aのガス濃度Naが5000ppmであり、可燃性ガス検出装置1bのガス濃度Nbが5000ppmであるとする。この場合には、可燃性ガス検出装置1aの補正ガス濃度Nacは0ppmであり、可燃性ガス検出装置1bの補正ガス濃度Nbcは0ppmである。
第3状態において、可燃性ガス検出装置1aのガス濃度Naが30000ppmであり、可燃性ガス検出装置1bのガス濃度Nbが0ppmであるとする。この場合には、可燃性ガス検出装置1aの補正ガス濃度Nacは30000ppmであり、可燃性ガス検出装置1bの補正ガス濃度Nbcは0ppmである。
第4状態において、可燃性ガス検出装置1aのガス濃度Naが35000ppmであり、可燃性ガス検出装置1bのガス濃度Nbが5000ppmであるとする。この場合には、可燃性ガス検出装置1aの補正ガス濃度Nacは30000ppmであり、可燃性ガス検出装置1bの補正ガス濃度Nbcは0ppmである。
第5状態において、可燃性ガス検出装置1aのガス濃度Naが0ppmであり、可燃性ガス検出装置1bのガス濃度Nbが30000ppmであるとする。この場合には、可燃性ガス検出装置1aの補正ガス濃度Nacは0ppmであり、可燃性ガス検出装置1bの補正ガス濃度Nbcは30000ppmである。
第6状態において、可燃性ガス検出装置1aのガス濃度Naが5000ppmであり、可燃性ガス検出装置1bのガス濃度Nbが35000ppmであるとする。この場合には、可燃性ガス検出装置1aの補正ガス濃度Nacは0ppmであり、可燃性ガス検出装置1bの補正ガス濃度Nbcは30000ppmである。
このように構成されたガス検出システム400は、2つの可燃性ガス検出装置1(1a,1b)と、ECU200とを備える。可燃性ガス検出装置1は、被検出雰囲気内における水素ガスの濃度に応じて発熱抵抗体12の抵抗値が変化するガス検出素子2と、通電制御回路31とを備える。通電制御回路31は、ガス検出素子2における水素ガスの濃度に応じた発熱抵抗体12の抵抗値の変化に基づいて水素ガスの濃度を示す発熱抵抗体電圧Vhを出力する。可燃性ガス検出装置1は、発熱抵抗体電圧Vhに基づいて水素ガスの濃度を算出する。
可燃性ガス検出装置1a,1bはそれぞれ、互いに同一のガス検出素子2と、互いに同一の通電制御回路31とを有する。
また、可燃性ガス検出装置1a,1bはそれぞれ、可燃性ガス検出装置1が水素ガスの漏れを検出する対象となる漏れ検出箇所として、互いに異なるモータルーム302とタンクルーム305に設置される。
そしてECU200は、可燃性ガス検出装置1a,1bのそれぞれから、ガス濃度情報を取得する。またECU200は、取得された2つのガス濃度情報を用いて、可燃性ガス検出装置1aおよび可燃性ガス検出装置1bのそれぞれについて、算出された第1ガス濃度Naおよび第2ガス濃度Nbを補正する。またECU200は、取得された2つのガス濃度情報が示す濃度の中で、最も小さい濃度を基準濃度Ncとして算出し、可燃性ガス検出装置1aおよび可燃性ガス検出装置1bのそれぞれについて、算出された第1ガス濃度Naおよび第2ガス濃度Nbから、基準濃度Ncが減算された減算値が、第1補正ガス濃度Nacおよび第2補正ガス濃度Nabとなるように補正する。
このようにガス検出システム400では、可燃性ガス検出装置1a,1bがそれぞれ、互いに異なる漏れ検出箇所における水素ガスの漏れを検出する。そしてECU200は、可燃性ガス検出装置1a,1bが示す濃度の中で最も小さい濃度を基準濃度Ncとして算出し、可燃性ガス検出装置1a,1bのそれぞれについて、基準濃度Ncを用いて水素ガスの濃度を補正する。
なお、複数の漏れ検出箇所で同時に水素ガスの漏れが発生する可能性は非常に小さいと仮定すると、0より大きい濃度を算出する可燃性ガス検出装置1が同時に2つ以上存在する場合には、少なくとも1つの可燃性ガス検出装置1は、水素ガスの漏れ以外の原因で0より大きい濃度を算出したと判断することができる。
このため、ECU200は、水素ガスの漏れ以外の原因で0より大きい濃度を算出したと判断された可燃性ガス検出装置1により算出された濃度に基づいて、水素ガスの漏れ以外の原因に起因した濃度分を補正することができる。
したがって、ガス検出システム400は、水素ガスの漏れ以外の原因に起因して濃度の算出結果に誤差が生じるのを抑制し、水素ガスの濃度の検出精度を向上させることができる。
またガス検出システム400では、ECU200は、算出された基準濃度Ncが予め設定された異常判定値以上であるか否かを判断する。ECU200は、基準濃度Ncが算出される毎に、基準濃度NcをECU200のマイコンのRAMに記憶することにより、基準濃度Ncを更新する。ECU200は、基準濃度Ncが異常判定値以上であると判断した場合に、基準濃度NcをECU200のマイコンのRAMに記憶するのを禁止することにより、基準濃度Ncを更新するのを禁止する。
これにより、ガス検出システム400は、基準濃度Ncが異常判定値以上になるという異常が発生した場合に、前回に算出された基準濃度Ncを用いて、第1ガス濃度Naおよび第2ガス濃度Nbを補正することができる。
このように、第1ガス濃度Naおよび第2ガス濃度Nbの中で最も小さい濃度である基準濃度Ncが異常判定値以上となるということは、可能性は非常に低いもののモータルーム302とタンクルーム305で同時に水素ガスの漏れが発生している可能性がある。このような状況において、異常判定値以上となっている基準濃度Ncを減算することにより水素ガスの濃度を補正すると、モータルーム302とタンクルーム305で実際に漏れが発生したとしても、モータルーム302とタンクルーム305で漏れを検出することができなくなってしまう事態の発生が懸念される。
これに対し、ガス検出システム400は、算出された基準濃度Ncが異常判定値以上になる前に算出された基準濃度Ncを用いて水素ガスの濃度を補正することができる。これにより、ガス検出システム400は、モータルーム302とタンクルーム305で漏れが同時に発生したとしても、モータルーム302とタンクルーム305での漏れを検出することが可能となる。
またガス検出システム400では、基準濃度が異常判定値以上であると異常判断部が判断した場合において、更に、前回値が記憶されていない場合に、基準濃度Ncを0に設定する。
これにより、ガス検出システム400は、異常判定値より小さい値を基準濃度Ncとして水素ガスの濃度を補正することができ、モータルーム302とタンクルーム305で漏れが同時に発生したとしても、モータルーム302とタンクルーム305での漏れを検出することが可能となる。
以上説明した実施形態において、可燃性ガス検出装置1は本発明におけるガス検出装置、通電制御回路31は本発明における検出回路、S40の処理は本発明における濃度算出部、ECU200は本発明における電子制御装置である。
また、S110,S120の処理は本発明における濃度取得部、S150〜S250の処理は本発明における補正部である。
また、水素ガスは本発明における検出対象ガス、発熱抵抗体12の抵抗値は本発明における電気的特性、発熱抵抗体電圧Vhは本発明における濃度出力値、モータルーム302とタンクルーム305は本発明における漏れ検出箇所である。
また、第1ガス濃度Naおよび第2ガス濃度Nbは本発明における検出対象ガスの濃度、第1補正ガス濃度Nacおよび第2補正ガス濃度Nabは本発明における検出対象ガスの濃度の補正値である。
また、S160の処理は本発明における異常判断部および禁止部、S190の処理は本発明における更新部、S180の処理は本発明における基準設定部、S180において設定される0は本発明における異常時設定値である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、有線でガス濃度情報を送信するものを示したが、無線で送信するようにしてもよい。
また上記実施形態では、可燃性ガス検出装置1が水素ガスの濃度を検出するものを示したが、本発明のガス検出システムは、水素ガスの濃度を検出するものに限定されるものではなく、その他のガスを検出するシステムにも適用することが可能である。
また上記実施形態では、ガス検出システム400が2つの可燃性ガス検出装置1を備えるものを示した。しかし、ガス検出システム400が3つ以上の可燃性ガス検出装置1を備えるようにしてもよい。この場合には、ECU200は、3つ以上の可燃性ガス検出装置1からガス濃度情報を受信する。そして、濃度補正処理のS150では、受信された3つ以上のガス濃度の中で最も小さいものを基準濃度Ncとする。
また上記実施形態では、漏れ検出箇所がモータルーム302とタンクルーム305であるものを示したが、その他に客室内、ガス供給管部であってもよい。
1,1a,1b…可燃性ガス検出装置、2…ガス検出素子、3…制御部、4…演算部、6…無線通信部、12…発熱抵抗体、17…測温抵抗体、31…通電制御回路、32…温度検出回路、131…CPU、132…ROM、133…RAM、134…信号入出力部、300…燃料電池自動車、302…モータルーム、303…燃料電池、305…タンクルーム、306…水素タンク、400…ガス検出システム

Claims (3)

  1. 被検出雰囲気内における検出対象ガスの濃度に応じて電気的特性が変化するガス検出素子と、前記ガス検出素子における前記検出対象ガスの濃度に応じた電気的特性の変化に基づいて前記検出対象ガスの濃度を示す濃度出力値を出力する検出回路と、前記濃度出力値に基づいて前記検出対象ガスの濃度を算出する濃度算出部とを有する複数のガス検出装置と、電子制御装置とを備えるガス検出システムであって、
    複数の前記ガス検出装置はそれぞれ、互いに同一の前記ガス検出素子と、互いに同一の前記検出回路とを有し、
    前記ガス検出装置が前記検出対象ガスの漏れを検出する対象となる箇所を漏れ検出箇所として、複数の前記ガス検出装置はそれぞれ、互いに異なる前記漏れ検出箇所に設置され、
    前記電子制御装置は、
    複数の前記ガス検出装置のそれぞれから、前記濃度算出部が算出した前記検出対象ガスの濃度を示すガス濃度情報を取得する濃度取得部と、
    前記濃度取得部により取得された複数の前記ガス濃度情報を用いて、複数の前記ガス検出装置のそれぞれについて前記濃度算出部により算出された前記検出対象ガスの濃度を補正する補正部とを備え、
    前記補正部は、前記濃度取得部により取得された複数の前記ガス濃度情報が示す濃度の中で、最も小さい濃度を基準濃度として算出し、複数の前記ガス検出装置のそれぞれについて、前記濃度算出部により算出された前記検出対象ガスの濃度から、前記基準濃度が減算された減算値が、前記検出対象ガスの濃度の補正値となるように前記検出対象ガスの濃度を補正するガス検出システム。
  2. 請求項1に記載のガス検出システムであって、
    前記補正部は、
    算出された前記基準濃度が予め設定された異常判定値以上であるか否かを判断する異常判断部と、
    前記基準濃度が算出される毎に前記基準濃度を更新する更新部と、
    前記基準濃度が前記異常判定値以上であると前記異常判断部が判断した場合に、前記更新部が前記基準濃度を更新するのを禁止する禁止部とを備えるガス検出システム。
  3. 請求項2に記載のガス検出システムであって、
    前記補正部は、
    前記基準濃度が前記異常判定値以上であると前記異常判断部が判断した場合に、前記基準濃度を予め設定された異常時設定値に設定する基準設定部を備えるガス検出システム。
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