JP2016020818A - ガス検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感温抵抗素子の経時変化による温度係数のドリフトを抑えることにより、測定精度の低下を抑制し、安定した測定を行うことが出来るガス検出装置を提供する。【解決手段】測定対象ガスの濃度に応じた温度及び、雰囲気温度を感温抵抗素子3,4を用いて検出する検出部30と、雰囲気温度を感温抵抗素子検出する補償部31と、検出部から第1のバッファ回路15への出力電圧の伝達を切り替える第1の切替スイッチ11と、補償部から第2のバッファ回路16への出力電圧の伝達を切り替える第2の切替スイッチ12と、検出部30及び補償部31からの出力電圧をデジタル値に変換するA/D変換器18と、A/D変換器18でデジタル変換された値を読込み、演算処理を行うMPU20を有し、MPU20では、検出部30及び補償部31からの出力電圧の差分の変化量に応じた温度係数補正を行い、特定のガス濃度を算出するようにしたガス検出装置。【選択図】図1

Description

感温抵抗素子を用いて測定対象環境に於ける雰囲気中の特定のガス濃度を検出するガス検出装置に関するものである。
近年、環境保護や自然保護などの社会的要求から、高い効率を有し且つ、
環境への負荷が少ないエネルギー源として、燃料電池の研究が行われており、家庭用のエネルギー源、又は、車載用のエネルギー源として着目されている。燃料電池は、他の燃料と比較して漏れが発生しやすい水素を燃料として用いているため、水素ガスを検知するためのガス検出装置が必要になると考えられている。
水素ガスを検知するためのガス検出装置として、発熱体を有する検出素子を備えた熱伝導式ガス検出装置が知られている。このガス検出装置は、発熱体から雰囲気に奪われる熱量を測定することにより、雰囲気の熱伝導率の変化を算出して水素濃度を求めるものである。
また、発熱体と、発熱体により加熱される触媒とを有する検出素子を備えた接触燃焼式ガス検出装置がある。このガス検出装置は、触媒上で水素が燃焼した際に発生する熱を測定することにより、雰囲気に含まれる水素の濃度を求めるものである。
従来の湿度検出装置は、図11に示すように、ガス検出素子202は、感温抵抗素子203と感温抵抗素子204とで構成されており、固定抵抗205、206とをそれぞれ感温抵抗素子に対して直列に接続することによりブリッジ回路を構成しており、前記感温抵抗素子203、204の熱放散が雰囲気中に含まれるガス濃度により変化することを利用してガス濃度を測定する。
前記感温抵抗素子203は雰囲気中にさらしており、前記感温抵抗素子204は乾燥雰囲気中に封入されている。この時、感温抵抗素子203,204に印加されている電源電圧Vccにより、感温抵抗素子203、204に電流が流れてジュール効果による熱エネルギーが発生し、周囲温度よりも高くなる。感温抵抗素子203、204の温度は、感温抵抗素子203,204に加わる電力と感温抵抗素子203、204の熱放散により決定されるが、雰囲気中にガスが含まれていると、ガスが含まれていない雰囲気に比べて、ガスの熱伝導が作用して熱放散が大きくなるため、感温抵抗素子203の温度が感温抵抗素子204よりも低くなる。このためブリッジ回路の出力端子207と208間の電圧に電位差が生じる。この現象を利用し、前記出力端子207、208からの出力電圧を増幅回路209で増幅し、A/D変換器210でデジタル値に変換し、MPU211で感温抵抗素子203によって検出された値を演算処理されて雰囲気中の特定のガス濃度を測定している。
従来の熱伝導式のガス検出素子202の構成を断面図として図12に示す。従来の熱伝導式のガス検出素子202は、図12に示すように、対称に作られた凹部257と、2つの空間を形成するために仕切り部260が形成された筐体254と、貫通孔256が形成された蓋部255と、感温抵抗素子203、204とで構成されている。感温抵抗素子203、204は、接着剤等で筐体254に固定され、その後、ボンディングワイヤ261により感温抵抗素子203、204の電極258と、筐体254に固定された電極259とが接続される。次に蓋部255を筐体254に接着剤(又は溶接等)により固定される。この時、感温抵抗素子204が配置された空間が乾燥雰囲気になるように、作業は乾燥雰囲気中で行われる。また、蓋部255を筐体254に固定する時、貫通孔256が形成された側が感温抵抗素子203側になるようにする。
感温抵抗素子203,204は、白金抵抗体が一般的に使用されることが多いが、NTC(negative temperature coefficient)などの白金抵抗体以外であっても、温度変化により抵抗値が変化する材料であれば良い。
特開平8−184576号公報 特開2013−228346号公報
従来のガス検出装置に於いては、図11に示すように2個の感温抵抗素子を用いて、雰囲気中にさらしている前記感温抵抗素子203と、乾燥雰囲気中に封入されている前記感温抵抗素子204とのブリッジ回路からの出力電圧の差分を用いて特定のガス濃度を求めている。
特定のガス濃度とは、雰囲気中の水素、二酸化炭素等だけでなく、雰囲気中に含まれる水蒸気量としての湿度値も含まれる。
感温抵抗素子のオフセット及び、経時変化による特性変化が生じると、その変化量が、そのままガス検出誤差につながるため、2個の感温抵抗素子の特性を揃えておく必要がある。ブリッジ回路からの出力電圧の差分によりガス濃度を求めているため、オフセット及び、経時変化などに対する特性変化が揃っていれば差分により打ち消されるために問題にならないが、2個の感温抵抗素子の特性を揃えることは困難である。さらに、感温抵抗素子の雰囲気の温度分布を一定にするための構成も複雑で低コスト化も困難であるという問題がある。
前記オフセットの課題を解決するための手段として、特許文献1の方法がある。1つの感温抵抗素子と3つの固定抵抗とでブリッジ回路を構成し、感温抵抗素子の熱放散が湿度により変化することを利用して湿度を測定する方法であり、1個の感温抵抗素子で湿度測定を行うことにより、測定雰囲気温度の変化による湿度検出値への影響を小さく抑えることを求めるものである。
しかしながら、前記特許文献1の方法では、温度による抵抗値のオフセットを小さく抑えることは出来ても、感温抵抗素子の経時変化による温度係数のドリフトは抑えることは出来ないため、湿度検出装置の稼働時間の経過とともに検出される湿度値の測定精度が低下していくこととなる。
また、特許文献2では、第1と第2のヒータを用意し、第1のヒータの加熱を行い、その加熱停止後の冷却過程で、温度センサの出力を所定の期間だけ時間積分をして第1の
積分出力とし、その後、第2のヒータの加熱としてヒータを所定の温度になるまで加熱し、その加熱停止後の冷却過程で、温度センサの出力を、第1のヒータの加熱後の時間積分と同一の期間の時間積分を行い第2の積分出力として、これらの第1の積分出力と第2の積分出力の差分を利用して、雰囲気中のガス濃度を計測する際に検出誤差として影響を与える周囲温度の影響をキャンセルしている。
しかしながら、前記特許文献2の方法では、雰囲気中のガス濃度の計測に及ぼす温度変動の影響は小さく抑えることは出来ても、温度センサの経時変化による温度係数のドリフトは抑えることは出来ないため、ガスセンサの稼働時間の経過とともに検出されるガス濃度の測定精度が低下していくこととなる。
本発明の目的は、感温抵抗素子の経時変化による温度係数のドリフトを抑えることにより、測定精度の低下を抑制しつつ、安定した測定を行うことが出来るガス検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供するものである。測定対象の物理量に応じた温度及び、雰囲気温度を検出する検出部30と、雰囲気温度を検出する補償部31と、前記検出部30から第1のバッファ回路15への出力電圧の伝達を切り替える第1の切り替えスイッチ11と、前記補償部31から第2のバッファ回路16への出力電圧の伝達を切り替える第2の切替スイッチ12と、前記検出部30及び補償部31からの出力電圧をデジタル値に変換するA/D変換器18と、前記A/D変換器18でデジタル変換された値を読込み、演算処理を行うMPU20を有し、前記MPU20では、前記検出部30及び前記補償部31からの出力電圧の差分の変化量に応じた温度係数補正を行い、雰囲気中に含まれる特定のガス濃度を算出するようにしたことを特徴とする。
前記検出部30は、一端が定電圧電源の正極端子に接続された複数の抵抗と、第1の感温抵抗素子3と、発熱体5と、第1の切替スイッチ11とで構成され、前記第1の切替スイッチ11の端子は、前記第1の感温抵抗素子3が、複数の抵抗の他端に接続可能に構成されており、前記第1の切替スイッチ11を特定のタイミングに於いて切り替えることにより、前記検出部30は、測定対象の物理量に応じた温度及び、雰囲気温度を検出し電圧として出力することを特徴とするガス検出装置としてもよい。
前記検出部30は、前記発熱体5によって前記第1の感温抵抗素子3を加熱する加熱制御手段を有し、前記加熱制御手段は、前記第1の切替スイッチ11の切り替えタイミングと同期しており、前記検出部30から出力電圧が出力されるタイミングで、前記発熱体5に一定時間毎にパルス電圧を印加することにより前記第1の感温抵抗素子3の表面温度を特定の温度に一定時間加熱する手段であることを特徴とするガス検出装置としてもよい。
前記補償部31は、前記定電圧電源の正極端子に接続された抵抗と、第2の感温抵抗素子4とで構成され、前記第2の切替スイッチ12の端子は、第2のバッファ回路16の入力端が、前記検出部30の出力端と、前記補償部31の出力端に接続可能に構成されており、前記第2の切替スイッチ12を特定のタイミングに於いて切り替えることにより、前記補償部31及び、前記検出部30で検出した値を電圧値として出力することを特徴とするガス検出装置としてもよい。
前記温度係数補正は、前記検出部30からの出力電圧と前記補償部31からの出力電圧との差分について、差分値をデータアドレスとして、予め定められた値と比較することによって得られる前記差分の変動値と、前記第1の感温検出素子3の温度係数の変動値とが対応付けられていることを特徴とするガス検出装置としてもよい。
本発明によれば、感温抵抗素子の経時変化による温度係数のドリフトを抑えることにより、測定精度の低下を抑制しつつ、測定誤差の少ない安定した測定を行うことが可能となる。
本発明のガス検出装置の回路構成を示す説明図である。 本発明のガス検出素子を示す断面図である。 本発明のガス出力値を求める演算手順を示すフローチャートである。 本発明のガス出力値を求める演算手順を示すフローチャートである。 本発明の感温抵抗素子の補正係数を格納するデータテーブル1の構成を示す説明図である。 本発明のガス演算の補正係数を格納するデータテーブル2の構成を示す説明図である。 本発明のガス検出装置の動作タイミングを示すチャートである。 本発明の感温抵抗素子の温度係数変化と変動値の関係を示したグラフである。 本発明の感温抵抗素子の温度係数変化と補正係数との関係を示したグラフである。 本発明による特定ガスとしての湿度出力特性を示すグラフである。 従来のガス検出装置の回路構成を示す説明図である。 従来のガス検出素子を示す断面図である。
以下、各図を参照しながら本発明に係わる実施形態について説明する。雰囲気中のガス検出として、雰囲気中の水素、二酸化炭素等のガス濃度及び、雰囲気中に含まれる水蒸気量を測定するための検出方法は、同一の検出方法で行うことが出来る。そのため本実施形態に於いては、雰囲気中の特定のガス濃度検出として、湿度値を検出する形態について説明しているが、特定のガス濃度とは、雰囲気中の水素、二酸化炭素等だけでなく、雰囲気中に含まれる水蒸気量としての湿度値も含まれる。
実施例に於いては、同一符号は同一部材を示すものとする。便宜上、定電圧電源の正極端子をVcc端子の名称として、負極端子をGND端子の名称として、実施例の説明に用いる。また、実施例では、雰囲気中の特定のガス濃度検出として、湿度値を検出する形態を例に挙げて説明しているため、便宜上、湿度を検出対象の名称として実施例の説明に用いる。
図1は、本実施形態に係るガス検出装置の概略構成を示す説明図である。図1に示すように湿度検出装置1は、定電圧電源29のVcc端子に接続される抵抗6と、前記抵抗6の他端に接続される第1の切替スイッチ11の入力ポート32と、前記定電圧電源29のVcc端子に接続される抵抗7と、前記抵抗7の他端に接続される前記第1の切替スイッチ11の入力ポート33と、前記第1の切替スイッチ11の出力ポート34に直列に接続されるとともに前記定電圧電源29のGND端子に接続され、測定対象の物理量(ガス濃度)に応じた温度に対応して抵抗値が変化する第1の感温抵抗素子3とを有し、前記第1の切替スイッチ11の前記入力ポート32と前記出力ポート34とが接続されたときに第1の出力電圧(VRd1)を出力し、前記入力ポート33と前記出力ポート34とが接続され且つ、第2の切替スイッチ12を入力ポート35側に切り替えたときに第2の出力電圧(VRc2)を出力する端子部9と、前記定電圧電源29のVcc端子に接続される抵抗8と、前記抵抗8に直列に接続されるとともに、前記電源29のGND端子に接続され、環境温度に対応して抵抗値が変化する第2の感温抵抗素子4とを有し、前記第3の出力電圧(VRc3)を第2の切替スイッチ12を入力ポート36側に切り替えたときに出力する端子部10と、発熱体5により前記第1の感温抵抗素子3を加熱する加熱手段を有し、前記加熱手段は、前記端子部9から前記第1の出力電圧(VRd1)が出力されるタイミングで、前記発熱体5に一定時間毎にパルス電圧を印加することにより前記第1の感温抵抗素子3の表面温度を定められた特定の温度に一定時間加熱する手段とされ、前記第1の出力電圧(VRd1)と、前記第2の出力電圧(VRc2)をMPU20で補正した電圧値との差分を増幅する信号増幅回路17と、前記信号増幅回路17からの第4の出力電圧(VRd4)と、第2及び第3の出力電圧(VRc2、VRc3)に基づいて、第4のデジタル値(DVRd4)、第2のデジタル値(DVRc2)及び、第3のデジタル値(DVRc3)を出力するA/D変換器18と、前記第2のデジタル値(DVRc2)と前記第3のデジタル値(DVRc3)との差分を求め、予め定められた値と比較し、前記第2及び第3のデジタル値(DVRc2、DVRc3)との差分の変化量に応じて、前記第4のデジタル値(DVRd4)についてオフセット補正と、前記差分の変化量と第1の感温抵抗素子3の温度係数のドリフト量との関係を示す温度係数補正データと前記第4のデジタル値(DVRd4)を基にガス濃度を算出する演算部27と、前記温度係数補正データを保存しておくメモリ(ROM)25と、演算した結果のガス濃度を外部に出力する出力インタフェース28とを主要構成として備えている。
検出部30は、定電圧電源29のVcc端子に接続される抵抗6と、前記抵抗6の他端に接続される第1の切替スイッチ11の入力ポート32と、前記定電圧電源29のVcc端子に接続される抵抗7と、前記抵抗7の他端に接続される前記第1の切替スイッチ11の入力ポート33と、前記第1の切替スイッチ11の出力ポート34に直列に接続されるとともに前記定電圧電源29のGND端子に接続される第1の感温抵抗素子3と、前記第1の感温抵抗素子3を加熱する発熱体5とで構成されている。
補償部31は、前記定電圧電源29のVcc端子に接続される抵抗8と、前記定電圧電源29のGND端子に接続され、前記抵抗8に直列に接続される第2の感温抵抗素子4とで構成されている。
ガス検出装置1は、特定の環境下に於いて、雰囲気中の水蒸気量を測定するものとして、その構成について説明する。ここで、測定対象の湿度とは、例えば、測定対象の物理量が雰囲気中の水蒸気量であった場合は、雰囲気中の水蒸気量に応じた湿度を指すものである。以下の説明では、測定対象を雰囲気中の水蒸気量として説明する。
図2は、本実施形態に係るガス検出素子2の構成を断面図として示すものである。ガス検出素子2は、図2に示すように、対称に作られた凹部59が形成された筐体54と、貫通孔56が形成された蓋部55と、第1の感温抵抗素子3、第2の感温抵抗素子4とで構成される。第1の感温抵抗素子3と第2の感温抵抗素子4は、接着剤等で筐体54に固定され、その後、ボンディングワイヤ62により第1の感温抵抗素子3、4の電極60と、筐体54に固定された電極61とを接続する。次に蓋部55を筐体54に接着剤(又は溶接等)により固定している。
第1の感温抵抗素子3は、温度変化を電気抵抗の変化に変換するサーミスタ膜57と、保護膜63と、絶縁膜58とで構成されている。また、発熱体5がサーミスタ膜57の下部に配置されている。第2の感温抵抗素子4も第1の感温抵抗素子3と同じ構成であるが、第2の感温抵抗素子4には、発熱体5は配置されていない。尚、第1の感温抵抗素子3及び、第2の感温抵抗素子4には、白金抵抗体などサーミスタ以外の感温抵抗素子を用いてもよい。
前記第1の感温抵抗素子3の表面温度は、前記発熱体5に一定時間毎にパルス電圧を印加することにより、特定の温度に加熱されるが、この温度は常に一定ではなく、検出対象とするガス及び、雰囲気温度によって変更されるものである。例えば、雰囲気中の湿度を検出するのであれば、前記第1の感温抵抗素子3の表面温度は、200℃以上に加熱されるのが望ましい。
第2の感温抵抗素子4は、ガス検出素子2が配置されている場所の環境温度の変化を電気抵抗に変換する。第1の感温抵抗素子3は、発熱体5に電圧が印加されていない時は、第2の感温抵抗素子4と同様に、ガス検出素子2が配置されている場所の環境温度の変化を電気抵抗に変換する動作を行い、発熱体5に電圧が印加されている時は、第1の感温抵抗素子3のサーミスタ膜57が、発熱体5に印加される電圧による熱エネルギー(例えば200℃)によって熱せられることにより、第1の感温抵抗素子3の周囲の空気に含まれている水蒸気の熱伝導が作用して熱放散が大きくなるため、第1の感温抵抗素子3の温度が低下がる。この温度低下により第1の感温抵抗素子3の抵抗値は増大する。第1の感温抵抗素子3の発熱体5に電圧を印加した時の第1の感温抵抗素子3の抵抗値と、発熱体5に電圧を印加していない時の第1の感温抵抗素子3の抵抗値との差分により雰囲気中の湿度を検出することが可能となっている。
測定対象として、雰囲気中の湿度量を挙げて説明しているが、第1の感温抵抗素子3を用いて発熱体5の加熱による熱伝導を利用した第1の感温抵抗素子3の温度変化を電気抵抗に変換するものであれば、測定対象がガス、水蒸気量に限られるものではなく、例えば、流速などを検出するために使用されても良い。
第1の感温抵抗素子3及び、第2の感温抵抗素子4は、温度の上昇に応じて抵抗値が減少するNTC(negative temperature coefficient)を使用する場合に於いては、NTCサーミスタの温度に対する抵抗値は近似的に以下の式(数式1)で表わすことが出来る。
Figure 2016020818
(数式1)
式中のRTHはTに於けるNTCサーミスタの抵抗値、RはTに於ける基準抵抗、Tは基準温度、Tはサーミスタ温度、Bはサーミスタの温度に対する感度である。
図1を用いて、ガス検出装置1の動作について、又、図7を用いて第1の切替スイッチ11、12の動作タイミングについて説明する。第1の切替スイッチ11、12の制御は、MPU20より第1の切替スイッチ11に制御信号13を、第2の切替スイッチ12に制御信号14を出力して制御を行っている。
制御信号13は、第1の切替スイッチ11の出力ポート34との接続を、入力ポート32側にするのか、入力ポート33側にするのかを決定する信号である。スイッチの切替が入力ポート32側になると、抵抗6と第1の感温抵抗素子3とでブリッジ回路が構成され、端子部9から第1の出力電圧(VRd1)が出力されて、第1のバッファ回路15に印加される。第1の切替スイッチ11の切替が入力ポート33側になり且つ、第2の切替スイッチ12を入力ポート35側に切り替わると、抵抗7と第1の感温抵抗素子3とでブリッジ回路が構成され、端子部9から第2の出力電圧(VRc2)が出力されて、第2のバッファ回路16に印加される。MPU20は、制御信号13を用いて、端子部9に第1の出力電圧(VRd1)を出力させるのか、第2の出力電圧(VRc2)を出力させるのかを決める制御を行っている。尚、第1のバッファ回路15にも第2の出力電圧(VRc2)は印加されているが、実際に使用する信号は第2のバッファ回路16を通した信号を使用する。
第1の切替スイッチ11を入力ポート32側に切り替える制御は、発熱体5にパルス電圧を印加する動作と同期して行われる。発熱体5の発熱により、第1の感温抵抗素子3は、発熱体5の発熱温度と同等の温度に加熱される。この作用により第1の感温抵抗素子3は熱放散により温度が低下する。この温度低下に伴って抵抗値は温度の低下分だけ大きくなる。第1の感温抵抗素子3の抵抗変化は、抵抗6とのブリッジ回路が構成され、端子部9から第1の出力電圧(VRd1)に変換されて出力される。
制御信号14は、第2の切替スイッチ12の出力ポート37との接続を、入力ポート35側にするのか、入力ポート36側にするのかを決定する信号である。第2の切替スイッチ12の切替が入力ポート35側になると、端子部9と接続されて、前記第2の出力電圧(VRc2)が出力されて、第2のバッファ回路16に印加される。スイッチの切替が入力ポート36側になると、抵抗8と第2の感温抵抗素子4とのブリッジ回路からの電圧が端子部10から第3の出力電圧(VRc3)が出力されて、第2のバッファ回路16に印加される。MPU20は、制御信号14を用いて、第2のバッファ回路16に第2の出力電圧(VRc2)を印加させるのか、第3の出力電圧(VRc3)を印加させるのか、制御を行っている。
端子部9から出力された第1の出力電圧(VRd1)は、第1のバッファ回路15へ、端子部9から出力された第2の出力電圧(VRc2)は、第2のバッファ回路16へ出力される。端子部10から出力された第2の出力電圧(VRc2)は、第2のバッファ回路16へ出力される。第1のバッファ回路15は、端子部9から出力された第1の出力電圧(VRd1)の減衰を防ぐために検出部30(抵抗6と第1の感温抵抗素子3)のブリッジ回路が有するインピーダンスよりも十分に大きいインピーダンス(10倍以上)を有する入力インピーダンスで受けた後、増幅回路17に低インピーダンスで信号を出力する役目を有する。第2のバッファ回路16は、端子部9から出力された第2の出力電圧(VRc2)の減衰を防ぐために検出部30(抵抗7と第1の感温抵抗素子3)のブリッジ回路が有するインピーダンスよりも又、補償部31(抵抗8と第2の感温抵抗素子4)のブリッジ回路が有するインピーダンスよりも十分に大きいインピーダンス(10倍以上)を有する入力インピーダンスで受けた後、A/D変換器18に低インピーダンスで信号を出力する役目を有している。
増幅回路17の入力インピーダンスが、検出部30のブリッジ回路が有するインピーダンスよりも十分に大きい入力インピーダンスを有していれば、第1のバッファ回路15は無くてもよい。A/D変換器18の入力インピーダンスが、検出部30のブリッジ回路が有するインピーダンス及び、補償部31のブリッジ回路が有するインピーダンスよりも十分に大きい入力インピーダンスを有していれば、第2のバッファ回路16は無くてもよい。
前記第1の出力電圧(VRd1)は、前記第2の出力電圧(VRc2)をMPU20で湿度の影響を補正した電圧との差分を信号増幅回路17にて差動増幅を行い、A/D変換器18に入力されてデジタル値に変換後、第4のデジタル値(DVRd4)として、MPU20に入力される。前記第2の出力電圧(VRc2)及び、前記第3の出力電圧(VRc3)は、A/D変換器18入力されてデジタル値に変換後、第2のデジタル値(DVRc2)及び、第3のデジタル値(DVRc3)としてMPU20に入力される。MPU20に入力された各デジタル値は、RAM(ランダムアクセスメモリ)26に一時的に保存される。
RAM26に一時保存された第2のデジタル値(DVRc2)、第3のデジタル値(DVRc3)及び、第4のデジタル値(DVRd4)は、演算部27に転送される。ガス検出素子2が配置されている環境温度(Tc)は、第2のデジタル値(DVRc2)を用いて数式2の演算により求める。
Figure 2016020818
(数式2)
式中のDVccはガス検出装置の電源電圧であり、Bは感温抵抗素子の温度に対する感度である。
前記演算により求めた、環境温度(Tc)を用いて、発熱体5に印加するパルス電圧の出力値を演算により求める。発熱体5には、白金測温体などが使用されるが、環境温度によって発熱体5の自己抵抗は変化している。このため、パルス電圧印加時の発熱体5の発熱温度を一定にするために、発熱体5に印加する電力を環境温度に関係なく一定になるようにMPU20で制御を行っている。つまり、環境温度の上昇に伴い、発熱体5の自己抵抗が大きくなると、発熱体5に印加するパルス電圧値を上げる制御をし、環境温度の低下に伴い、発熱体5の自己抵抗が小さくなると、発熱体5に印加するパルス電圧値を下げる制御を行っている。パルス電圧の出力は、出力するパルス電圧の電圧値の大きさを演算により求めた後、MPU20の制御により、制御信号13による第1の切替スイッチ11を入力ポート32側に切り替える制御信号と同期して、パルス電圧を発熱体5に出力する。
図5、図6を用いて、補正値を格納するデータテーブルについて説明する。図5は、第1の感温抵抗素子3及び、第2の感温抵抗素子4を用いた補正係数を格納するデータテーブル1の構成を示しており、第2のデジタル値(DVRc2)と第3のデジタル値(DVRc3)との差分の初期値及び、補正係数を求めるための計算式の係数を保存している。図6は、第1の感温抵抗素子3を用いた湿度演算の補正係数を格納するデータテーブル2の構成を示しており、第4のデジタル値(DVRd4)から湿度値を求めるための計算式の係数を保存している。
RAM26に一時保存された第2のデジタル値(DVRc2)と第3のデジタル値(DVRc3)との比較演算を行い、変動値(ΔDRc_p2)を求める。この変動値と、初期起動時に保存した第2のデジタル値(DVRc2)と第3のデジタル値(DVRc3)との差分値(ΔDRc_p1)151をROM25のデータテーブル1より読み出し、初期値からの変動値(ΔDRC_p)を求める。この演算により、第1の感温抵抗素子3の変動値がわかる。
図8は、感温抵抗素子の温度係数変化と変動値との関係を示したグラフである。このグラフより、感温抵抗素子に於ける前記初期値からの変動値(ΔDRC_p)と、感温抵抗素子の温度係数の変動値(ΔB)とは、ほぼ二次の近似線上に乗っている。
図9は、感温抵抗素子の温度係数変化と補正係数との関係を示したグラフである。このグラフより、感温抵抗素子の温度係数(ΔB)と、湿度測定値として取り込んだ第4のデジタル値(DVRd4)を補正するための補正係数(K)とは、ほぼ二次の近似線上に乗っている。
図8、図9の近似式を基に、ROM25のデータテーブル1、2に係数を保存している。
ROM25のデータテーブル1に配列保存してある係数(aa,ba,ca)152及び、第1の感温抵抗素子3の変動値(ΔDRc_p)を数式3に代入し、温度係数の変動値(ΔB)を求める。
Figure 2016020818
(数式3)
ROM25のデータテーブル1に配列保存してある係数(ab,bb,cb)153及び、数式3にて求めた温度係数の変動値(ΔB)を数式4に代入し、第4のデジタル値(DVRd4)を補正する補正値(K)求める。
Figure 2016020818
(数式4)
ROM25のデータテーブル2に配列保存してある係数(an,bn,cn)、第4のデジタル値(DVRd4)及び、数式4で求めた補正値(K)を数式5に代入し、湿度値を求める。
Figure 2016020818
(数式5)
出力インタフェース28は、演算部27で求めた湿度データを、外部からの要求により出力する。
図3、4は、ガス検出装置1に於ける、検出部30及び、補償部31からの信号をMPU20に取り込み、演算部27で演算・補正処理を行い湿度値を求める手順について示したフローチャートである。図3は、湿度値を求める演算処理のメインフローチャートであり、図4は、図3のメインフローチャートに於ける演算処理のサブフローチャートである。
ステップ101にて、環境温度データとして、第2の出力電圧(VRc2)、第3の出力電圧(VRc3)を読み込む。
ステップ102にて、第2の出力電圧(VRc2)、第3の出力電圧(VRc3)をA/D変換器18を通して、第2のデジタル値(DVRc2)及び、第3のデジタル値(DVRc3)として、MPU20に取り込む。
ステップ103にて、第2のデジタル値(DVRc2)より、数式2の演算式を用いて、湿度検出装置1が配置されている環境の温度を求める。
ステップ104にて、第1の感温抵抗素子3の背面に配置してある発熱体5に対して印加するパルス電圧の電圧振幅を求める。パルス電圧のON/OFFの時間間隔は予め設定されている。パルス電圧の電圧振幅は、先ず、ROM25のデータテーブル1に配列保存してある係数(aMH,bMH,cMH)154を数式6の演算式に代入して、発熱体5の環境温度下でのインピーダンス(RMH)求める。そして、ROM25のデータテーブル1に配列保存してある発熱体5に印加する電力値(PMH)155及び、数式6で求めた発熱体5のインピーダンス(RMH)を数式7の演算式に代入して、発熱体5に印加するパルス電圧の電圧振幅を求める。発熱体5の発熱温度は、配置された環境に関係なく常に特定の温度に発熱するようにMPU20にて制御されている。
Figure 2016020818
(数式6)
Figure 2016020818
(数式7)
MHは、発熱体5の現環境温度下でのインピーダンス、PMHは、発熱体5に加える電力、VMHは、発熱体5に印加するパルス電圧の振幅値である。
ステップ105にて、第1の感温抵抗素子3の背面に配置してある発熱体5に対して、数式6で求めたパルス電圧を特定の時間間隔で出力する。
ステップ106にて、湿度データとして、第4の出力電圧(VRd4)を読み込む。第4の出力電圧(VRd4)をA/D変換器18を通して、第4のデジタル値(DVRd4)として、MPU20に取り込む。
ステップ107にて、オフセット電圧量を検出・演算処理を行うサブルーチンに接続する。ステップ111にて、第2のデジタル値(DVRc2)と、第3のデジタル値(DVRc3)との差分値(ΔDVRc)を求める。
ステップ112にて、前記差分値(ΔDVRc)の第3のデジタル値(DVRc3)に対する変動値(ΔDRc_p2)を求める。
ステップ113にて、ROM25のデータテーブル1に配列保存してある第2のデジタル値(DVRc2)と、第3のデジタル値(DVRc3)との初期差分値(ΔDRc_p1)151を読み出す。
ステップ114にて、測定した変動値(ΔDRc_p2)と初期の差分値(ΔDRc_p1)151との比較を行い、初期からの変動値((ΔDRc_p)を求める。
ステップ108にて、ドリフト補正係数演算処理を行うサブルーチンに接続する。ステップ115にて、ROM25のデータテーブル1に配列保存してある係数(aa,ba,ca)152及び、第1の感温抵抗素子3の変動値(ΔDRc_p)を数式3に代入し、温度係数の変動値(ΔB)を求める。
ステップ116にて、ROM25のデータテーブル1に配列保存してある係数(ab,bb,cb)153及び、数式3にて求めた温度係数の変動値(ΔB)を数式4に代入し、第4のデジタル値(DVRd4)を補正する補正値(K)求める。
ステップ109にて、湿度演算処理を行うサブルーチンに接続する。ROM25のデータテーブル2に配列保存してある係数(an,bn,cn)、第4のデジタル値(DVRd4)及び、数式4で求めた補正値(K)を数式5に代入し、湿度値を求める。
図10は、第1の感温抵抗素子3で検出した湿度値を、MPU20に取り込み、演算部27で演算処理した後に、インタフェース28から出力された湿度値をグラフに表わしたものであり、横軸に環境湿度を、縦軸にインタフェース28から出力された湿度値を取っている。図中のrefは、環境湿度に対して理想的な湿度の出力値を表わしたものであり、N1は、使用開始時に感温抵抗素子を用いて湿度を検出し、補正処理無しの湿度値を求める演算を行った結果を表わしたものであり、N2は、使用開始後、一定時間が経過した後に感温抵抗素子を用いて湿度を検出し、補正処理無しの湿度値を求める演算を行った結果を表わしたものであり、N2補正は、前記N2の湿度演算結果に補正演算を追加したものである。この結果より、感温抵抗素子のドリフトに対して、温度係数の補正を施すことにより、出力値の誤差を大幅に小さくして、図中:ref、N1のグラフ値とほぼ同等の湿度値にすることが可能となっていることがわかる。
図10に於けるグラフN1からN2への変動値は、絶対湿度値で≒2.0g/m3(相対湿度値で≒10%RH)であるが、補正を行うことにより変動値は、絶対湿度値で≒0.2g/m3(相対湿度値で≒1%RH)にまで抑えられている。
この様に前記実施例では、感温抵抗素子から得られた湿度検出データについて、最適な補正パラメータを用いて関数演算を行っているため、簡易な演算手段で測定環境の湿度を精度良く求めることが可能である。
実施例では、雰囲気中に含まれるガスとして、水蒸気量を検出し測定環境に於ける湿度値を求めるための演算処理を説明したが、検出する対象が水素、二酸化炭素等であったとしても、演算処理の流れは何ら変わるものではない。
雰囲気中に含まれる特定のガス濃度を測定するガス検出装置、および、ガス検出装置を利用する電気機器に適用可能である。
1 ガス検出装置
2 ガス検出素子
3、4 感温抵抗素子
5 発熱体
6、7、8 抵抗
11、12 切替スイッチ
17 信号増幅回路
18 A/D変換器
20 MPU
21 制御部
25 ROM
27 演算部
29 定電圧電源

Claims (5)

  1. 測定対象ガスの濃度に応じた温度及び、雰囲気温度を検出する検出部と、
    雰囲気温度を検出する補償部と、
    前記検出部から第1のバッファ回路への出力電圧の伝達を切り替える第1の切り替えスイッチと、前記補償部から第2のバッファ回路への出力電圧の伝達を切り替える第2の切替スイッチと、
    前記検出部及び補償部からの出力電圧をデジタル値に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器でデジタル変換された値を読込み、演算処理を行うMPUを有し、
    前記MPUでは、前記検出部及び前記補償部からの出力電圧の差分の変化量に応じた温度係数補正を行い、雰囲気中に含まれる特定のガス濃度を算出するようにしたことを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記検出部は、一端が定電圧電源の正極端子に接続された複数の抵抗と、
    第1の感温抵抗素子と、発熱体と、第1の切替スイッチとで構成され、
    前記切替スイッチの端子は、前記第1の感温抵抗素子が、複数の抵抗の他端に接続可能に構成されており、
    前記切替スイッチを特定のタイミングに於いて切り替えることにより、
    前記検出部は、測定対象ガスの濃度に応じた温度及び、雰囲気温度を検出し電圧として出力することを特徴とする請求項1記載のガス検出装置。
  3. 前記検出部は、前記発熱体によって前記第1の感温抵抗素子を加熱する加熱制御手段を有し、
    前記加熱制御手段は、前記第1の切替スイッチの切り替えタイミングと同期しており、前記検出部から出力電圧が出力されるタイミングで、前記発熱体に一定時間毎にパルス電圧を印加することにより前記第1の感温抵抗素子の表面温度を特定の温度に一定時間加熱する手段であることを特徴とする請求項2に記載のガス検出装置。
  4. 前記補償部は、前記定電圧電源の正極端子に接続された抵抗と、第2の感温抵抗素子とで構成され、
    前記第2の切替スイッチの端子は、第2のバッファ回路の入力端が、前記検出部の出力端と、前記補償部の出力端に接続可能に構成されており、
    前記切替スイッチを特定のタイミングに於いて切り替えることにより、前記補償部及び、前記検出部で検出した値を電圧値として出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガス検出装置。
  5. 前記温度係数補正は、前記検出部からの出力電圧と前記補償部からの出力電圧との差分について、差分値をデータアドレスとして、予め定められた値と比較することによって得られる前記差分の変動値と、前記第1の感温検出素子の温度係数の変動値とが対応付けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のガス検出装置。
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