JPH08184576A - 湿度センサ - Google Patents
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- JPH08184576A JPH08184576A JP33897594A JP33897594A JPH08184576A JP H08184576 A JPH08184576 A JP H08184576A JP 33897594 A JP33897594 A JP 33897594A JP 33897594 A JP33897594 A JP 33897594A JP H08184576 A JPH08184576 A JP H08184576A
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Abstract
気の温度変化による特性変化が小さく低コスト化できる
湿度センサを提供する。 【構成】 感温抵抗体1と3つの固定抵抗体とでホイー
トストンブリッジ回路を構成し、かつ、感温抵抗体1の
熱放散が湿度により変化することを利用して湿度を測定
する。電源装置3は、スイッチSを介してホイートスト
ンブリッジ回路に一定時間内に2つのパルス電圧を印加
することにより感温抵抗体1の温度を300℃以上の第
1の温度と100℃〜150の第2の温度とに切り替え
る。補正装置4は、感温抵抗体1の温度を第2の温度に
した時のホイートストンブリッジ回路の出力特性に基い
て感温抵抗体1の温度を第1の温度とした時のホイート
ストンブリッジ回路の出力電圧値を補正する。
Description
器および栽培ハウス等の雰囲気の水蒸気量を検出する湿
度センサに関するものである。
器,栽培ハウス等での湿度(相対湿度,絶対湿度のどち
らでも良い)の検出制御の要求が高まっている。この要
求に応えるため種々の方式の湿度センサが提案されてい
る。
る電気特性の変化を応用した電気抵抗式または静電容量
式や、空気中の水蒸気の有無による空気の熱伝導変化を
検出する熱伝導式等があるが、熱伝導式は水分の吸収が
無いため長期安定性に優れている。
に、感温抵抗体31(抵抗値R4H)と感温抵抗体32
(抵抗値R4T),固定抵抗体R41,R42,R43,R
4S(ただし、白金抵抗のように正特性の温度特性を持つ
感温抵抗体の場合はR3Sは必要無し)によりホイートス
トンブリッジ回路を構成して(ただし、R4TとR4Hの温
度−抵抗特性は等しく、R41とR42の抵抗値も等しくな
ければならない)前記感温抵抗体31,32の熱放散が
湿度により変化することを利用して湿度を測定する。
おり、前記感温抵抗体32は乾燥雰囲気中に封入されて
いる。この時、感温抵抗体31,32に印加されている
電圧V4IN により、感温抵抗体31,32に電流が流れ
てジュール熱が発生し、周囲温度よりも高くなる。感温
抵抗体31,32の温度は、感温抵抗体31,32に加
わる電力と感温抵抗体31,32の熱放散により決定す
るが、外気中に水蒸気が含まれていると水蒸気が含まれ
ていない場合に対して水蒸気の熱伝導が作用して熱放散
が大きくなるため、感温抵抗体31の温度が感温抵抗体
32よりも低くなる。このため固定抵抗R43の両端に電
位差V4OUTが生じる。この現象を利用し大気中の絶対湿
度を検出することができる。
よび図18に示すような構成である。感温抵抗体31,
32は、アルミナ基板に形成された白金薄膜からなる。
感温抵抗体31,32は、白金薄膜以外でも温度変化に
より抵抗値が変化する材料で形成しても良い。
合には、図17および図18に示すように、まず感温抵
抗体31,32をそれぞれ異なるステム34に保持台3
14を介して接着剤(使用温度により無機,有機接着剤
を使い分ける)による接着、あるいは溶接等によって固
定し、その後ワイヤボンディングにより端子接続をす
る。感温抵抗体31を固定した該ステム34に通気孔3
5を設けたキャップ33aを溶接でかぶせる。
℃)にてステム34にキャップ33bを溶接でかぶせる
ことにより乾燥空気中に封入する。その後、キャップ3
3a,33bをキャップ固定板36に圧入し、キャップ
固定板36の外側に金属ケース311をかぶせて、金属
カバー310を取り付けることにより湿度センサが完成
する。
湿度センサにおいては、2個の感温抵抗体を用いてお
り、2個の感温抵抗体の特性を揃えることが困難なため
温度変化による特性変化を小さくすることが難しく、か
つ、感温抵抗体の雰囲気の温度分布を一定にするための
構成も複雑で低コスト化も困難であるという問題があ
る。
測定を可能としたものであり、測定雰囲気の温度変化に
よる特性変化が小さく低コスト化できる熱伝導式の湿度
センサを提供することにある。
決するために、感温抵抗体の熱放散が湿度により変化す
ることを利用して湿度を測定する湿度センサにおいて、
ジュール熱により自己発熱する発熱体により前記感温抵
抗体を加熱する加熱手段を有し、この加熱手段は前記発
熱体に一定時間内に2つのパルス電圧を印加することに
より前記感温抵抗体の温度を300℃以上の第1の温度
と100℃〜150の第2の温度とに切り替え、前記感
温抵抗体の温度を第2の温度にした時における前記感温
抵抗体の電圧降下に関連する出力電圧を出すようにした
電子路の出力特性に基いて、前記感温抵抗体の温度を第
1の温度とした時の前記電子回路の出力電圧値を測定雰
囲気の温度の影響を除くように補正することを特徴とす
る。
説明する。
ある。図1に示すように、本発明の湿度センサは、発熱
体2も兼ねている感温抵抗体1(抵抗値R)と、3つの
固定抵抗体R1LまたはR1H,R2 ,R3 (ここで、R2
=R3 である)とでホイートストンブリッジ回路を構成
し、かつ、前記感温抵抗体1の熱放散が湿度により変化
することを利用して湿度を測定するものである。前記ホ
イートストンブリッジ回路の入力端子には、電源装置3
が接続されている。前記ホイートストンブリッジ回路の
出力端子には、補正装置4が接続されている。この補正
装置4には、測定雰囲気の温度を検出する温度検出器5
が接続されている。この温度検出器5は、測定雰囲気の
温度の情報を補正装置4に与えるものである。
3 が直列に接続されている。前記電源装置3と感温抵抗
体1との間には、前記固定抵抗体R1L,R1Hが並列にス
イッチSを介して接続されている。このスイッチSは、
切替制御装置SCにより動作が制御される。切替制御装
置SCは、前記固定抵抗体R1LまたはR1Hを所定時間ご
と電源装置3に接続するようにスイッチSの動作を制御
する。
記感温抵抗体1に電圧を印加して電流を流してジュール
熱を発生して前記感温抵抗体1を所定の温度にするもの
である。前記スイッチSが固定抵抗体R1Hを電源装置3
に接続している時に短い所定時間(たとえば数十ms)
だけ前記感温抵抗体1の温度を300℃以上の第1の温
度とし、かつ、前記スイッチSが固定抵抗体R1Lを電源
装置3に接続している時に短い所定時間(たとえば数十
ms)だけ100℃〜150の第2の温度とするように
設定されている。前記補正装置4は、前記感温抵抗体1
の温度を第2の温度にした時の前記ホイートストンブリ
ッジ回路の出力特性に基いて前記感温抵抗体1の温度を
第1の温度とした時の前記ホイートストンブリッジ回路
の出力電圧値VH を補正して出力電圧値V1 を出力す
る。
すことにより、前記感温抵抗体1の温度を300℃以上
の第1の温度とし、かつ、100℃〜150の第2の温
度とすることができることは、実験により確認されてい
る。
る。
似的に同じ温度として感温抵抗体1の上昇温度ΔTは定
常状態において、次の数1で表される。
をT0 とすると次の数2で表わされる。
は0〜300g/m3 の湿度範囲では水蒸気の量にほと
んど依存しないことが、純粋空気に水蒸気が混在した系
の熱伝導率λのこの湿度範囲における水蒸気濃度依存性
の理論式からも明らかにされている。つまり、温度10
0℃〜150℃におけるV0 の値は湿度によらない。
をVH とし温度をTH とし、かつ、温度100℃〜15
0℃での出力電圧をVL とし温度をTL とすると、VL
により湿度Hを除く雰囲気温度T0 や湿度感応部の形状
効果S等の情報が得られ、この時の状態を基準にして更
に高温TH (例えば450℃)における湿度Hの測定が
可能となる。
法を述べる。
で表わされる。
ため、例えば、湿度感応部の面積や形状による定数が
S′であるサンプルの場合、前記ホイートストンブリッ
ジ回路の出力電圧をVL ´として、次の数7のaの値を
予め測定する。
のバラツキはなくなる。具体的には、VL ′の値は湿度
によらないので基準温度にて基準電圧VL を定めておけ
ば、サンプル毎に基準温度にてVL ′を測定することで
aの値は求められる。
RH ,αL ,TL ,RL は定数であるから、ΔVH およ
びΔVL は次の数8および数9で表わされる。
びT0 /TL が1より非常に小さい場合には、次の数1
0および数11のように表される。
す。
の変化によるf1 の変化が最小になる。
れる。
次の数15のように表される。
L 2 の関数f2 を次の数17のように表わす。
の変化によるf2 の変化が最小になる。
次の数20のように表される。
度を100℃〜150℃の第2の温度にした時の前記ホ
イートストンブリッジ回路の出力特性に基いて、前記第
1の補正方法または第2の補正方法により、前記感温抵
抗体1の温度を300℃以上の第1の温度とした時の前
記ホイートストンブリッジ回路の出力電圧値VH を補正
する。
れる。但し、本実施例は、感温抵抗体1と発熱体2を同
一の素子とした場合について述べる。
iO2 膜7を3μm厚に形成する。
ンをスパッタ法で形成した後にフォトリソ技術で用いて
感温抵抗体1と温度検出用抵抗体8とを形成する。この
温度検出用抵抗体8は、前記温度検出器5を構成してい
る。
ォトリソ技術を用いてエッチング除去し、感温抵抗体1
がSiO2 膜7の橋架構造体上に位置するように形成す
る。この感温抵抗体1とこれを支持している部材は、湿
度感応部9を構成している。
れて得られた湿度センサチップ10を図3に示すよう
に、ケース11に組み込んだ後に接続端子をワイヤボン
ディング等により接続して完成する。
き時定数を数msにできる。このため、前記感温抵抗体
1は、1秒間に2つの異なる温度に発熱させ、かつ、冷
却することが可能である。
記電源装置3により所定の直流電圧を前記ホイートスト
ンブリッジ回路の与えて感温抵抗体1に所定の電流を流
してジュール熱を発生することにより所定値にすること
ができる。前記感温抵抗体1の抵抗−温度特性は、図4
に示すように1対1に対応するので、抵抗値を一定に保
つことは、温度を一定に保つことになる。
時の前記ホイートストンブリッジ回路端の出力電圧の湿
度特性を図5および図6に示す。図5は、前記感温抵抗
体1の温度を450℃とし、雰囲気の温度を20℃,3
0℃,40℃,50℃とした場合の出力電圧−湿度特性
を示す。図6は、前記感温抵抗体1の温度を110℃と
し、雰囲気の温度を20℃,30℃,40℃,50℃と
した場合の出力電圧−湿度特性を示す。
図7に示す。但し、感度=(出力電圧の変化)/(湿
度)とした。このため、感温抵抗体1の温度Tは150
℃以上が必要である。前記出力電圧VH の湿度特性は感
温抵抗体1の温度に依存し、感温抵抗体1の温度が高い
ほど感度が大きくなる。
50℃の時湿度変化に伴う出力電圧の変化はほぼ0とな
る。つまり、感温抵抗体1の温度が100℃〜150℃
のときの出力電圧は湿度によらず、雰囲気の温度やセン
サの湿度感応部9に依存する。このことは、純粋空気に
水蒸気が混在した系の熱伝導率のこの湿度範囲における
水蒸気濃度依存性の理論式からも明らかにされている。
よる出力電圧VH は雰囲気の温度T0 に対してほぼリニ
アーに変化し、出力電圧変化率は感温抵抗体1の温度T
H に依存する。出力電圧変化率(ΔV/ΔT)は、次の
数22で表わされる。
度100℃のときの変化率を1とする。このとき測定値
と計算値を図8に示す。感温抵抗体1の温度を一定とし
た測定値(定温駆動測定値)は図8の曲線Aで表され、
感温抵抗体1の温度を一定とした計算値(定温駆動計算
値)は図8の曲線Bで表される。図8より定温駆動測定
値と定温駆動計算値の傾向がほぼ一致することが分か
る。
00℃以上である場合にほぼ一定になるので、感温抵抗
体1の温度を300℃以上に保持することが望ましい。
また、有機物等のバーニングの面からも、感温抵抗体1
の温度を300℃以上に保持することが望ましい。
らかじめ測定雰囲気の温度変化による出力電圧VH の変
化が予測できるため、雰囲気の温度T0 の情報および前
記感温抵抗体1の温度を100℃〜150℃の第2の温
度にした時の前記ホイートストンブリッジ回路の出力特
性に基いて、補正装置4は前記第1の補正方法または第
2の補正方法により出力電圧VH の補正が可能となる。
ログ的に実施してもよく、マイクロコンピュータで数値
計算して実施してもよい。前記補正装置4による補正後
の出力電圧−湿度特性を図9に示す。図9から、前記補
正装置4による補正後の出力電圧V1 は、湿度を比例し
ていることが分かる。
施例を図10乃至図15に基いて説明する。
プ10は、SiO2 膜7の上に薄膜の発熱体2を形成
し、このSiO2 膜7および発熱体2の上に薄膜の感温
抵抗体1を形成してなるものであり、その他の構成が図
2の実施例を同じである。すなわち、図10および図1
1に示す湿度センサチップ10は、別々の薄膜の発熱体
2と薄膜の感温抵抗体1とが一体的に形成されている。
プ10は、湿度感応部9がカンチレバー状に形成されて
いる。図14および図15に示す湿度センサチップ10
は、湿度感応部9がダイアフラム状に形成されている。
常に熱容量が小さくでき時定数を数ms程度にできるた
め、1秒間に50ms程度のパルス駆動にすることによ
り、低電力化できる。
用抵抗体8を、前述のように、同一のシリコン基板上に
形成することにより、小型化,低コスト化を実現した。
ッジ回路に限定されるものでなく、前記感温抵抗体1の
電圧降下に関連する出力電圧を出すようにした電子回路
に適用することができる。
を可能としたものであり、測定雰囲気温度の変化による
特性変化が小さく低コスト化できる。
視図である。
ースを示す斜視図である。
他のを示す斜視図である。
る。
他のを示す斜視図である。
る。
他のを示す斜視図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 感温抵抗体の熱放散が湿度により変化す
ることを利用して湿度を測定する湿度センサにおいて、
ジュール熱により自己発熱する発熱体により前記感温抵
抗体を加熱する加熱手段を有し、この加熱手段は前記発
熱体に一定時間内に2つのパルス電圧を印加することに
より前記感温抵抗体の温度を300℃以上の第1の温度
と100℃〜150の第2の温度とに切り替え、前記感
温抵抗体の温度を第2の温度にした時における前記感温
抵抗体の電圧降下に関連する出力電圧を出すようにした
電子路の出力特性に基いて、前記感温抵抗体の温度を第
1の温度とした時の前記電子回路の出力電圧値を測定雰
囲気の温度の影響を除くように補正することを特徴とす
る湿度センサ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の湿度センサにおいて、
前記感温抵抗体と前記発熱体とは、薄膜からなり、か
つ、一体的に形成されていることを特徴とする湿度セン
サ。 - 【請求項3】 請求項1に記載の湿度センサにおいて、
前記感温抵抗体と前記発熱体とは、薄膜からなる同一の
素子で形成されていることを特徴とする湿度センサ。
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