JP3358684B2 - 熱依存性検出装置 - Google Patents

熱依存性検出装置

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JP3358684B2 JP26249594A JP26249594A JP3358684B2 JP 3358684 B2 JP3358684 B2 JP 3358684B2 JP 26249594 A JP26249594 A JP 26249594A JP 26249594 A JP26249594 A JP 26249594A JP 3358684 B2 JP3358684 B2 JP 3358684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱依存性検出装置、よ
り詳細には、温度,湿度,ガス,赤外線,圧力,真空
度,加速度,流量・流速等,測定値が熱(温度)に依存
する被測定対象物理量を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の検出装置の一例を説明す
るための構成図で、図5(a)は平面図、図5(b)は
図5(a)のB−B線断面図を示し、図中、31は、例
えばSi基板、32は該Si基板31に設けられた空洞
で、周知のように、該空洞2の上部には、例えば、Si
2,Ta25等のような絶縁膜子からなる橋33が架
けられ、該橋33の上には、例えば、Pt,NiCr等
からなる抵抗体パターン34が配設され、更に、該抵抗
体パターン34の上には、SiO1,Ta25等からな
る保護膜35が設けられ、ボンデングワイヤ36を通し
て前記抵抗体パターン34に電流が流され、該抵抗体パ
ターン34は、その発熱部もしくは感温(熱)部Aが加
熱される。
【0003】上述のごとき検出器を用いて、例えば、湿
度を測定する場合を例に説明すると、抵抗34の抵抗値
が周囲の温度及び湿度に依存するため、例えば、最初に
湿度感度が0になるような微少電流を流して周囲温度に
関する抵抗値を測定し、次いで、湿度感度を有する電流
を流して周囲温度及び湿度に関する抵抗値を測定し、次
いで、この温度及び湿度に関する測定値から前記温度に
関する測定値を差し引いて、周囲の湿度を測定するよう
にしている。
【0004】上述のごとき検出装置は、半導体及び集積
回路の微細加工技術を用いて、基板31と空間を隔てて
(基板31に空洞32を設けて基板31との熱伝導を避
けて)発熱又は感温部Aを形成しているが、チップは半
導体製造技術の通常の程度からして、そのサイズは厚さ
0.1〜2mm、広さ0.5×0.5mm〜10×10mmであ
る。この寸法内に上述の空洞32を設けると、発熱部又
は感温部Aと空洞壁32bの距離が、特に空洞底部32
aに対して50〜300μmと接近してしまい、大きな
間隔をとれない。この距離が近いと、発熱部Aよりはる
かに熱容量の大きい基板31の温度状態により発熱部が
影響を受けてしまい、せっかくの空洞部による熱絶縁の
効果がなくなってしまう。すなわち、基板31からの熱
輻射および空洞32内の雰囲気の熱伝導が距離が近いた
めに、このような熱絶縁の効果がなくなってしまうとい
う欠点を生ずる。
【0005】また、基板31の温度が低く、雰囲気中の
水分が凝縮して、基板31の周囲に水滴を付着している
ような状態で、例えば、湿度を測定する場合において
は、感温(熱)部Aが加熱されることにより感温(熱)
部A近傍の水滴は蒸発して気化熱を奪われるので、感温
(熱)部Aにより検出された温度は、実際の雰囲気温度
よりも低い温度として検出される。この結果、検出され
た湿度も実際の湿度よりも高くなり、温度、湿度が正し
く検出されないという欠点が生ずる。
【0006】図6は、従来の検出装置の他の例を説明す
るための要部構成図で、図中、31は基板、32は空
洞、33は絶縁膜からなる橋、34は発熱又は感温材
料、34aは該発熱又は感温材料34に対するリードパ
ターン、36はボンデングワイヤ、37はリードワイ
ヤ、38はパッケージベース、39はパッケージキャッ
プで、基板31乃至ボンデングワイヤ36よりなる検出
部は、図5の場合と同様にして、周囲の温度,湿度,そ
の他の物理量を測定する。
【0007】上述のごとき検出装置において、基板上の
感温材料34が受ける熱の影響として、周辺基板31か
らの熱輻射(a1)、外部パッケージ39からの熱輻射
(a2)、ブリッジのサスペンション33からの熱伝導
(b1)、パッケージベース38からの熱伝導(b2)、
周辺の対流(b3)の熱伝導等がある。この感温材料3
4の周囲温度の変化に対する応答時間は、周囲温度が8
0℃である状態を20℃にした場合、感温材料34が2
0℃になるまでに約20minを要する。感温材料34
は、基板31の空洞部32を介しているため、パッケー
ジ38,39や基板31と接触しておらず、しかも、微
小熱容量であることもあり、もっと急速に周囲雰囲気の
温度になじんでも良いものと考えられるが、実際は、上
述のように多大な時間を要してしまう。因に、パッケー
ジベースの応答時間も約20minである。従って、感温
材料は空洞部が有っても無くても応答時間は短くならな
い。
【0008】上述のごとき検出装置においては、発熱又
は感温部の材料及びその配置をアレンジすることによ
り、例えば、温度,湿度,ガス,赤外線,圧力,真空
度,加速度,流量・流速等を被測定対象の物理現象とし
て、以下の1〜7の原理、すなわち、 1.電気抵抗体の抵抗値変化として、 2.雰囲気を脱吸着させる感応膜を有し、該感応膜の電
気抵抗値が変化するものとして、 3.雰囲気を脱吸着させる感応膜を有し、該感応膜の静
電容量が変化するものとして、 4.雰囲気を脱吸着させる感応膜を有し、該感応膜の重
量変化を共振周波数変化として、 5.雰囲気を脱吸着させる感応膜を有し、該感応膜の化
学反応により反応熱を生じ、この熱を別の抵抗体の抵抗
値変化として、 6.温度変化を熱電対膜の出力電圧変化として、 7.たわみ量をピエゾ抵抗効果の出力電圧変化として、
利用することにより測定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記1乃至7の測定原
理を用いて被測定対象の物理量を測定する場合、その測
定値は、温度により影響を受けるものであるから、被測
定対象の温度が正確に分っていないと、意味のない測定
結果になってしまう。例えば、気体の圧力をピエゾ抵抗
によって検出する際に、その気体の温度が分っていない
と、正確な圧力は分らない。気体の温度とピエゾ抵抗の
温度(ピエゾ抵抗に温度依存性がある)が、ある知られ
た関係にあれば良いが、そうでない場合には、温度補償
なる手段により解決しようとする。しかし、温度平衡に
なるまでピエゾ抵抗を気体中に放置すれば別であるが、
実際には、気体の温度変動とピエゾ抵抗の温度変動がピ
エゾ抵抗の多大なる熱容量が原因で追従できない。その
結果、温度補償が不完全になってしまう。
【0010】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、特に、基板上に発熱又は感温材料等の熱依
存性検出器が設けられた検出装置において、熱依存性検
出器が設けられた基板全体の温度が雰囲気温度に達した
ことを検出し、該検出信号の指令により熱依存性検出器
の信号を読み取り、正しい雰囲気温度における熱依存性
検出器の信号が得られるようにすることを目的としてな
されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)ベースプレート上に一端側が固着
され、片持梁状に支持された板状の基板を有し、該基板
上の前記ベースプレートの固着側に第1感温センサを、
前記固着側から離間した自由端側に第2感温センサおよ
び被測定対象の物理量を検知する熱依存性検出器を設
け、前記第1感温センサおよび前記第2感温センサによ
り検知された温度が実質的に等しい温度に達した時点に
おいて、該温度における熱依存性の被測定対象の物理量
を前記熱依存性検出器により検知すること、更には、
(2)前記熱依存性検出器を、熱依存性の被測定対象の
物理量が抵抗値として検出される検出器とし、該熱依存
性検出器で前記第2感温センサを兼用したことを特徴と
するものである。
【0012】
【作用】ベースプレート上に、平板状のSi基板面一端
側を固着して片持梁状に支持する。これにより基板自由
端側の熱応答を速め、該基板の自由端側に熱依存性検出
器と自由端側の温度を検出するための第2感温センサを
設け、熱応答の遅い前記基板の固着側には、固着側の温
度を検出するための第1感温センサを設け、基板上の第
1,第2感温センサによる検出温度が等しくなった時点
の温度が雰囲気温度にあるので、検出温度が等しくなっ
た温度比較信号の指令により、該雰囲気温度における被
測定対象の物理量を熱依存性検出器で検知する。
【0013】
【実施例】以下、本発明による熱依存性検出装置の実施
例を湿度検出装置とし、該湿度検出装置を図に基づいて
説明する。 〔実施例1〕(請求項1に対応) 図1は、本発明に係る湿度検出器の実施例1の構造を説
明するための図であり、図中、1はベースプレート、2
はSi基板(以下、基板と記す)、3,4は空洞部、5
は橋、6は第1感温センサ、7は第2感温センサ、8は
湿度センサ、9はリード端子、10はボンデングワイヤ
である。
【0014】図1において、基板2は、例えば、矩形板
状にカットされたSi結晶板で、表面にSiO2等の絶
縁膜が形成されており、該基板2には、異方性エッチン
グにより基板2の略中央に空洞3が、基板2の一方の端
部近傍には、空洞4が各々形成され、空洞4の上部には
SiO2等の絶縁膜からなる橋5が架けられている。更
に、基板2の対称軸O−O線上には、空洞部3,4を挟
んでPtやNiCr等からなる軸対称な抵抗パターンに
よるる第1感温センサ6および第2感温センサ7が設け
られている。また、橋5の上面には吸湿により抵抗変化
する、例えば、TiO2,V25等の多孔質燒結体、ス
チレンの共重合体等の合成樹脂からなる感湿導電性材料
等をリード8a,8b間に接続された湿度センサ8が設
けられており、第1感温センサ6、第2感温センサ7、
湿度センサ8が形成された基板2上には、例えば、Si
2,Ta25等の絶縁膜が被膜され保護されている。
【0015】第1感温センサ6、第2感温センサ7およ
び湿度センサ8が形成された基板2は、湿度センサ8と
第2感温センサ7とが基板2の自由端側に配置されるよ
うに第1感温センサ6側でベースプレート1に固着さ
れ、片持梁状に支持される。基板2が固着されたベース
プレート1には、複数のリード端子9が設けられ、該リ
ード端子9は基板2上の第1感温センサ6のリード6
a,6b、第2感温センサ7のリード7a,7bおよび
湿度センサ8のリード8a,8bの各々のパッドと各々
ボンディングワイヤ10で接続されている。なお、ベー
スプレート1に基板2が固着されるとき、第1感温セン
サ6の中心はベースプレート1および基板2に対して中
心線である対称線軸O−O線に一致させることが好まし
い。
【0016】上述のように、図1に示した湿度検出器に
は、片持梁状に支持された基板2の先端(感湿センサ8
が配置されている自由端側)付近に第2感温センサ7、
根元(ベースプレート1への固着側)付近に第1感温セ
ンサ6が配置してある。このため、基板2の感湿センサ
8部分の熱容量は小さく雰囲気温度に迅速に応答する
が、第1感温センサ6が配置された根元部分ではベース
プレート1に固着されており熱容量が大きく、しかも、
周囲雰囲気の対流も妨げられ熱交換されにくいので熱応
答性は遅く雰囲気温度の変化に対しての応答が緩慢にな
るという作用がある。従って、第1感温センサ6と第2
感温センサ7の検出温度を比較することによって基板2
の温度が雰囲気温度と等しい温度であるか否かが確認さ
れる。更に、第1感温センサ6と第2感温センサ7、感
湿センサ8との間に空洞部3が設けられているので、ベ
ースプレート1側から第2感温センサ7、感湿センサ8
側への熱伝導が小さく、更に、湿度センサ8は空洞部4
に架けられた橋5上に設けられているので、ベースプレ
ート1側から第2感温センサ7および感湿センサ8への
熱影響が小さくなり、前記の作用をより高め雰囲気温度
検知精度を向上させることができる。
【0017】図2は、図1に示した湿度検出器による湿
度計測回路のブロック図であり、図中、11は駆動部、
12は比較回路、13は判定回路、14はスイッチング
回路、15は湿度センサ駆動回路、16は湿度計測回
路、17は湿度データ出力であり、図1と同様の作用を
する部分には、図1の場合と同じ参照番号が付してあ
る。
【0018】図2において、第1感温センサ6と第2感
温センサ7とは直列接続され、駆動部11により、例え
ば、定電流で駆動される。このとき、第1感温センサ6
と第2感温センサ7の抵抗値が同一温度において等しい
抵抗値に選んであると、同一温度においては、第1感温
センサ6、第2感温センサ7の両端電圧は等しいので比
較回路12により、第1感温センサ6による検出温度
と、第2感温センサ7による検出温度が等しいか否かが
電圧比較により判定される。
【0019】この判定は、判定回路13によりなされ、
第1感温センサ6と第2感温センサ7の温度が全く等し
いか、或いは、誤差許容範囲で等しいときスイッチング
回路14をON(閉路)させ、湿度センサ駆動回路15
が駆動される。湿度センサ駆動回路15は、湿度センサ
8に所定レベルの電流を印加するための回路で、湿度セ
ンサ8には周囲温度および湿度に応じた抵抗値が得られ
る。この抵抗値は、計測回路16により第1感温センサ
6と等しい抵抗値をもった第2感温センサにより検出さ
れた雰囲気温度により補正され、雰囲気温度一定条件で
相対湿度が求められ、データ出力される。
【0020】上述した湿度計測回路では、基板2のベー
スプレート1側と自由端側の温度が一定であるとき、湿
度センサ8は正しい雰囲気温度での湿度が計測されるこ
とを説明したが、予め第1感温センサ6と第2感温セン
サ7とにより検出された温度に従った雰囲気温度が知ら
れていれば、第1感温センサ6、第2感温センサ7が雰
囲気温度に達するまでの時間を待たずに実質的に雰囲気
温度と等しい温度においての湿度が検出される。また、
スイッチング回路14の駆動は、点線に示したように、
常時駆動されている湿度センサ8の出力信号をON,O
FFさせてもよい。
【0021】〔実施例2〕(請求項2に対応) 図3は、本発明に係る湿度検出器の実施例2の構成の一
例を説明するための図であり、図中、18は感温セン
サ、19は湿度センサであり、図1と同様の作用をする
部分には、図1の場合と同じ参照番号が付されてある。
【0022】図3に示した湿度検出器は、図1に示した
湿度検出器において、基板2の自由端側に併置された第
2感温センサ7による温度検出機能と、湿度センサ8に
よる湿度検出の機能とを一個の湿度センサ19にもたせ
たものであり、該湿度検出部19は、図1に示した湿度
検出器と同様に基板2の自由端側の空洞部4に架けられ
た橋5上に設けられ、第1感温センサ6に対応した感温
センサ18は、図1に示した場合と同様に基板2のベー
スプレート側に設けられている。
【0023】感温センサ18は、前記第1感温センサ6
と同様、基板2のSiO2膜上に設けられたPtやNi
Cr等の抵抗パターンからなり、湿度センサ19も前記
湿度センサ8と同様にSiO2等の絶縁体膜の橋5上に
所定の間隔をもって対向配置されたリード19a,19
bの間を吸湿により抵抗変化する前記湿度センサ8と同
様な物質の膜を接続されたもので、リード19a,19
b間に微弱な電流を印加したときには湿度に依存しない
抵抗体として作用し、所定以上の電流を印加したとき湿
度に依存した抵抗値となる作用をもっている。
【0024】図4は、図3に示した湿度検出器による湿
度計測回路のブロック図であり、図中、20,21,2
5は駆動回路、22は比較回路、23は判定回路、24
はスイッチング回路、27は計測回路、28はデータ出
力部であり、図3と同様の作用をする部分には、図3の
場合と同じ参照番号を付してある。
【0025】前述の如く、湿度センサ19は感温センサ
と感湿センサとの機能を有しているので、感温センサと
して用いられる場合は、感温センサ19R、感湿センサ
として用いられる場合は、湿度センサ19Hであらわ
す。従って、感温センサ19Rとして機能させる場合
と、湿度センサ19Hとして機能させる場合とでは印加
される電流値が異なるだけであり、このような2段の電
流を出力する駆動回路は同一のものでもよいが、理解し
易すくするため、図4のブロック図では、湿度センサ1
9を、感温センサ19Rとして使用する場合は駆動回路
21、湿度センサ19Hとして使用する場合は駆動回路
25として別記した。
【0026】感温センサ18と感温センサ19Rとは直
列接続され、更に、前記感温センサ18は駆動回路2
0、感温センサ19Rは駆動回路21に接続され、基板
2上のベースプレート1側と自由端側の温度が検知され
る。各々の両端電圧は比較回路22で比較され、各々の
検知温度は判定回路23により所定範囲以上であるか否
かを判定回路23により判定され、温度判定結果が前記
範囲内にあるとき、スイッチング回路24を介して感温
センサ19Rの駆動回路を湿度センサ19Hの駆動回路
25に切り換える。計測回路27では、前記感温センサ
18,19Rの抵抗値を減算補正して湿度の関数として
求められた電圧値に基づいて湿度が算出されデータ出力
28される。また、点線で示したようにスイッチング回
路24による計測回路27を開閉駆動してもよい。
【0027】図3,図4に示した実施例による湿度検出
装置によると、基板2の自由端部に設けた一個の湿度セ
ンサ19で、感温センサと湿度センサの機能をもたせた
ので、実施例1の場合と同様、正確な雰囲気温度におけ
る湿度を計測することが可能になるとともに、簡易で、
小形の湿度計測装置とすることができる。なお、図1〜
図4においては、湿度計測装置について述べたが、雰囲
気温度により影響を受ける熱依存性検出装置のすべてに
適用される。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下の効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:基板の固着された熱容
量の大きい側と、自由端側の熱容量の小さい側に、各々
感温センサを設けたので、各々の感温センサの検出温度
を比較することにより、正確な雰囲気温度が求められ、
雰囲気温度の影響を受ける熱依存性検出装置の計測結果
の信頼性が向上する。 (2)請求項2に対応する効果:前記の効果に加え、抵
抗体を温度検出素子とする前記の二つの感温センサの一
つを熱依存性検出器自体の抵抗体を利用したので、簡
易、小型な熱依存性検出装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る湿度検出器の実施例1の構造を
説明するための図である。
【図2】 図1に示した湿度検出器による湿度計測回路
のブロック図である。
【図3】 本発明に係る湿度検出器の実施例2の構成の
一例を説明するための図である。
【図4】 図3に示した湿度検出器による湿度計測回路
のブロック図である。
【図5】 従来の検出装置の一例を説明するための構成
図である。
【図6】 従来の検出装置の他の例を説明するための要
部構成図である。
【符号の説明】
1…ベースプレート、2…Si基板(以下、基板と記
す)、3,4…空洞部、5…橋、6…第1感温センサ、
7…第2感温センサ、8…湿度センサ、9…リード端
子、10…ボンデングワイヤ、11は駆動部、12は比
較回路、13は判定回路、14はスイッチング回路、1
5は湿度センサ駆動回路、16は湿度計測回路、17は
湿度データ出力、18は感温センサ、19は湿度セン
サ、20,21,25は駆動回路、22は比較回路、2
3は判定回路、24はスイッチング回路、27は計測回
路、28はデータ出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 27/18 G01D 3/04 D (56)参考文献 特開 平4−158583(JP,A) 特開 平6−160175(JP,A) 特開 平6−94739(JP,A) 特開 平2−179459(JP,A) 特開 昭63−263426(JP,A) 特開 平1−96548(JP,A) 特開 平6−174673(JP,A) 特開 平6−140641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/16 G01D 3/028 G01D 21/00 G01J 1/02 G01N 25/64 G01N 27/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレート上に一端側が固着され、
    片持梁状に支持された板状の基板を有し、該基板上の前
    記ベースプレートの固着側に第1感温センサを、前記固
    着側から離間した自由端側に第2感温センサおよび被測
    定対象の物理量を検知する熱依存性検出器を設け、前記
    第1感温センサおよび前記第2感温センサにより検知さ
    れた温度が実質的に等しい温度に達した時点において、
    該温度における熱依存性の被測定対象の物理量を前記熱
    依存性検出器により検知することを特徴とする熱依存性
    検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱依存性検出器を、熱依
    存性の被測定対象の物理量が抵抗値として検出される検
    出器とし、該熱依存性検出器で前記第2感温センサを兼
    用したことを特徴とする熱依存性検出装置。
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