JPH0625684B2 - 流体の流量検出センサー - Google Patents

流体の流量検出センサー

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JPH0625684B2
JPH0625684B2 JP1082875A JP8287589A JPH0625684B2 JP H0625684 B2 JPH0625684 B2 JP H0625684B2 JP 1082875 A JP1082875 A JP 1082875A JP 8287589 A JP8287589 A JP 8287589A JP H0625684 B2 JPH0625684 B2 JP H0625684B2
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temperature measuring
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滋 青島
哲生 久永
昭司 上運天
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用技術分野〕 この発明は流体たとえばガス等の流体の流量を測定する
流量センサーに係り、とくにマイクロブリツジ流量セン
サーに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、高感度で応答性の高い流量測定装置として熱線式
流速センサーが知られている。これは第6図にその構成
を示すようにステンレスやセラミツクなどの管体40内
にステム41,41を挿入し、その端部を管体40から
所定の寸法だけ突出させ、ステム41,41間にホツト
ワイヤーと呼ばれる白金やタングステン等の極細線、ま
たはホツトフイルム等からなるヒーターエレメントをロ
ウ付けすることによりセンサー43を形成したものであ
る。このセンサーは第7図に示すように抵抗44,44
および可変抵抗45とともにブリツジ回路を組み、その
出力端に増幅器46を接続することにより定電流形のセ
ンサーを構成したり、第8図に示すようにセンサー43
すなわちホツトワイヤー42と温度検出抵抗エレメント
47との電圧が平衡するように、すなわち周囲温度に対
して一定の温度差になるように増幅器46により駆動さ
れる一定温度差形のセンサーを構成するものがある。
このような熱線式流速センサーの欠点は流体温度が変わ
ると零点すなわち流量が零のときの出力が変わるだけで
なく、感度も変化してしまうため複雑な温度補正装置が
必要とされることである。
とくに零点のドリフトについては流体温度の変化がヒー
ターエレメント42からの熱放散量の変化となり、定電
流形のばあい、ヒーターエレメント42の温度変化は抵
抗値の変化として捉えられ、また一定温度差形のばあい
には電力変化が出力電圧の変化として得られる。
一方、感度の変化としては定電流形にあつては流体の温
度が低いばあい、ヒーターエレメント42の抵抗値が小さ
いために発熱量すなわちジュール熱が小さくなり、温度
上昇が小さく、いきおい感度が落ちてしまう。また一定
温度差形では温度検出抵抗エレメント47はヒーターエ
レメント42とは別個に設けるために正確な温度補正が
難かしく、かつ原価高になる欠点がある。しかも抵抗値
の小さいすなわち50〔Ω〕以下のヒーターエレメント
42を温度上昇させるために大きな電流が必要であり、
すなわち電力消費が大きく、したがつて電池駆動が困難
となる。
〔発明の目的〕
この発明はこのような従来の問題点にかんがみ、零点に
おける温度変化が起らないようにするとともに感度補正
の容易な、しかも消費電流が少なく、かつ精度の高い流
体の流量検出センサーを提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
この発明はその目的を達成するために半導体基台上に薄
膜層を形成するとともに、その基台の一部に空間部を形
成し、かつこの空間部上においてその薄膜層に一対の薄
膜の側温抵抗エレメントを並設し、かつ両抵抗エレメン
ト間にスリツトを設けることによりこの両側に熱絶縁さ
れた側温部を形成し、さらにその薄膜層の半導体基台と
熱的に接触する部分に流体温度検出エレメントを設けた
もので、2つの側温抵抗エレメントを流体の流れ方向に
おいてその上流と下流の位置関係に置くことにより両者
間に流体の流れによる温度差が生じ、流れのないときに
は両者は等しい温度に保たれ、周囲温度が変つても2つ
の側温抵抗エレメント間には温度差は生ぜず、したがつ
て零点はシフトしない。
〔実施例〕
以下、図面を用いてこの発明の1実施例を説明する。
すなわち第1図および第2図に示すマイクロブリツジセ
ンサー素子10において、前述の図と同一部分には同一
符号が付してある。同図において、半導体基台1には薄
膜層11が形成されるとともに、この薄膜層と対向する
半導体基台1のほぼ中央部には凹所からなる空間部4が
形成される。また空間部4上において、薄膜層11には
流体の流れる方向に沿つて、かつ空間部4を介して連通
する実質的に一対の開口部2,3がたがいに所定の間隔
をおいて設けられる。これらの開口部間において、それ
ぞれの開口部から所定の間隔を隔てて、かつセンサー素
子10の軸心線III−IIIと交差する方法に延びるスリツ
ト12が設けられ、このスリツトにより、上記開口部
2,3間に一対の配設部5すなわち5a,5bが形成さ
れる。しかもこれらの配設部はスリツト12によりたが
いに熱的に絶縁される。そして各配設部5,5には薄膜
の測温抵抗エレメント8,9がそれぞれ薄膜成形技術に
より形成される。一方、薄膜層11と半導体基台1とが
熱的に接する部分すなわち半導体基台1において空間部
4が設けられていない部分上に位置する部分には流体の
温度を検出するための流体温度検出抵抗エレメント13
が薄膜成形技術により形成される。
第1図ないし第3図に示すマイクロブリツジセンサー素
子10を用いた流量検出回路が第4図に示されている。
すなわち測温抵抗エレメント8,9はこれらのエレメン
トに比しはるかに大きい抵抗値を有し、比較電位を得る
ための抵抗15,16とともにブリツジ回路を形成して
いる。そしてこのブリツジ回路の出力端には各測温抵抗
エレメント8,9の出力を増幅する増幅器17,18が
接続され、さらにこれらの増幅器の出力端は抵抗21,
22を介して出力段の増幅器23の入力端にそれぞれ接
続される。これによつて温度差検出回路25が構成され
る。また流体温度検出抵抗エレメント13はトランジス
タ27,28および抵抗29とともに定電流回路31を
形成する。さらにこの定電流回路にはトランジスタ33
および抵抗34により温度差検出回路25を間欠的に駆
動するスイツチング回路35が接続される。
上記構成において、定電流回路31からの電流によつて
側温抵抗エレメント8,9は発熱する。ここで抵抗1
5,16は測温抵抗エレメント8,9に比しかなり大き
い値を有するためにその測温抵抗エレメントは一定電流
で駆動されるものとみなすことができる。マイクロブリ
ツジセンサー素子10の表面において流体が流速をもつ
と、その上流側に位置する側温抵抗エレメントたとえば
8はその下流側に位置する測温抵抗エレメントたとえば
9に比し、より強く冷される。換言すれば下流側の側温
抵抗エレメント9は上流側の側温抵抗エレメント8に比
べほとんど流体の影響を受けないので、両エレメント
8,9間に温度差が現われる。するとこの温度差は抵抗
変化となり、ブリツジ回路はその平衡を失う。このため
その出力は各増幅器17,18により増幅され、さらに
増幅器23により増幅器17,18の出力の差分が増幅
される。
なお周囲温度によつて半導体基台1の温度が変化したと
きにはその変化は流体温度検出抵抗エレメント13によ
つて補償される。
第5図に両側温抵抗エレメント8,9の抵抗変化とその
差が示される。すなわち流体の流量が多くなるにつれ、
上流側に位置する測温抵抗エレメント8の抵抗値R8は
低下する。これに対し下流側に位置する測温抵抗エレメ
ント9の抵抗値R9の変化は小さい。このため両抵抗値
の差R0は流量の増加とともに増大することが分る。
〔発明の効果〕
この発明は上述のように半導体基台1の空間部4上に設
けた薄膜層11に薄膜の側温抵抗エレメント8,9をそ
れぞれ配設し、一方、半導体基台1と熱的に接触する部
分に流体温度検出エレメント13を設けているので、周
囲温度の変化によつて薄膜層11の温度が変化したばあ
いにも流体温度検出エレメント13によつて補正され
る。また測温抵抗エレメント8,9および流体温度検出
エレメント13は薄膜形成技術およびマイクロマシニン
グ技術により1つの基板上に集積することができるの
で、製造が容易であり、したがつて安価に供給できる。
さらに薄膜抵抗は熱線抵抗に比し大きい抵抗値が得られ
るので、消費電流を小さくすることができ、しかも測温
抵抗エレメント8,9が配設される配設部5,5は薄膜
構造をとることができることから、熱時定数が短く、そ
れゆえ間欠駆動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの発明の1実施例を示すもので、第
1図はマイクロブリツジセンサー素子の平面図、第2図
は同斜視図、第3図は第2図のIII−III線に沿つて切断
し、これを矢印方向に見た縦断面図、第4図は流量検出
センサーの電気回路図、第5図は測温抵抗エレメントの
抵抗特性図、第6図〜第8図は従来装置を示すもので、
第6図は熱線式流量センサーの斜視図、第7図および第
8図は電気回路図である。 1……半導体基台、2……開口部、3……開口部、4…
…空間部、5……配設部、8……測温抵抗エレメント、
9……測温抵抗エレメント、10……マイクロブリツジ
センサー素子、11……薄膜層、12……スリツト、1
3……流体温度検出抵抗エレメント、15……抵抗、1
6……抵抗、17……増幅器、18……増幅器、21…
…抵抗、22……抵抗、23……増幅器、25……温度
差検出回路、27……トランジスタ、28……トランジ
スタ、29……抵抗、31……定電流回路、33……ト
ランジスタ、34……抵抗、35……スイツチング回
路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基台(1)上に薄膜層(11)を形
    成するとともに、上記基台(1)の上記薄膜層(11)
    と対向する部分に空間部(4)を形成し、かつこの空間
    部上において、上記薄膜層(11)には流体の流れる方
    向と交差する方向に沿つて、かつ電流によつて発熱する
    一対の薄膜の測温抵抗エレメント(8)(9)をたがい
    に所定の間隔をおいて並設し、さらにこれら両測温抵抗
    エレメント間において、上記薄膜層(11)にはその両
    測温抵抗エレメントをたがいに熱的に絶するスリツト
    (12)を設け、一方上記薄膜層(11)の上記基台
    (1)と熱的に接する部分には薄膜の流体温度検出抵抗
    エレメント(13)を設けたことを特徴とする流体の流
    量検出センサー。
  2. 【請求項2】半導体基台(1)上に薄膜層(11)を形
    成するとともに、上記基台(1)の上記薄膜層(11)
    と対向する部分に空間部(4)を形成し、かつこの空間
    部上において、上記薄膜層(11)には流体の流れる方
    向と交差する方向に沿つて、かつ電流によつて発熱する
    一対の薄膜の測温抵抗エレメント(8)(9)をたがい
    に所定の間隔をおいて並設し、さらにこれら両側温抵抗
    エレメント間において、上記薄膜層(11)にはその両
    測温抵抗エレメントをたがいに熱的に絶縁するスリツト
    (12)を設け、一方上記薄膜層(11)の上記基台
    (1)と熱的に接する部分には薄膜の流体温度検出抵抗
    エレメント(13)を設け、さらに上記測温抵抗エレメ
    ント(8)(9)と抵抗(15)(16)により形成さ
    れるブリツジ回路と、このブリツジ回路に接続される増
    幅器により温度差検出回路(25)を形成し、かつこの
    温度差検出回路を定電流回路に接続するとともに、この
    定電流回路に上記流体温度検出抵抗エレメント(13)
    を接続したことを特徴とする流体の流量検出センサー。
  3. 【請求項3】上記薄膜層(11)において、かつ流体の
    流れる方向において、上記両測温抵抗エレメント(8)
    (9)の外側に上記空間部(4)を介してたがいに連通
    する開口部(2)(3)をそれぞれ形成した特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の流体の流量検出センサ
    ー。
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