JPH11148944A - 流速センサ及び流速測定装置 - Google Patents

流速センサ及び流速測定装置

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JPH11148944A
JPH11148944A JP9316711A JP31671197A JPH11148944A JP H11148944 A JPH11148944 A JP H11148944A JP 9316711 A JP9316711 A JP 9316711A JP 31671197 A JP31671197 A JP 31671197A JP H11148944 A JPH11148944 A JP H11148944A
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JP
Japan
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circuit
resistor
flow velocity
temperature
heat
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JP9316711A
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Shigeru Aoshima
滋 青島
Yasuharu Oishi
安治 大石
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、基台の上面に、基台と空隙を持つ薄
膜部材を形成し、その薄膜部材上に、電流により発熱す
る2つの発熱抵抗体を設ける流速センサを使って、流体
の流速を測定するときに、広い測定レンジの実現を目的
とする。 【解決手段】それぞれの発熱抵抗体を構成要素に持つブ
リッジ回路を使って、2つの発熱抵抗体を周囲温度や所
定の温度よりも規定温度高くなるようにと発熱させる。
この発熱に必要となる電力は、流体の流速に応じて増大
するとともに、下流側の発熱抵抗体は、上流側からの熱
移動を受けて小さな電力でその発熱が可能になる。これ
から、2つの発熱回路の発生する電圧の差分値を算出す
ることで流速の測定を実現する。この発熱方式は、流体
により奪われる熱エネルギーを補填することで流速を測
定する熱線式流速計と同じ方式である。これから、広い
測定レンジを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流速の測定
用に用いられる流速センサと、その流速センサを用いて
流速を測定する流速測定装置とに関し、特に、広範囲な
流速の測定を可能にする流速センサと、その流速センサ
を用いて流速を測定する流速測定装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特公平6-25684号で、高精
度かつ高速応答を実現する半導体微細加工構成の流速セ
ンサと、それを用いる流速測定装置を開示した。
【0003】図5に、この流速センサの外観図、図6
に、この流速測定装置の回路構成を図示する。ここで、
図5(a)は流速センサの斜視図、図5(b)は流速セ
ンサの断面図である。
【0004】図5に示すように、この流速センサは、単
結晶シリコンなどからなる半導体基台1で構成され、こ
の半導体基台1の中央部には、異方性エッチングにより
空隙部2が形成されており、その結果、この空隙部2の
上部には、半導体基台1から空間的に隔離された薄膜部
材3が形成されている。
【0005】そして、この薄膜部材3の表面には、電流
により発熱する2つの薄膜の測温抵抗エレメント4,5
と、その2つの間を熱的に絶縁するスリット7が形成さ
れ、更に、空隙部2の形成されていない半導体基台1の
表面には、周囲温度により抵抗値を変化させる周囲温度
測温抵抗エレメント6が形成されている。なお、8は、
熱絶縁を図るべく、測温抵抗エレメント4,5の間以外
の薄膜部材3の表面に形成されるスリット、9〜14
は、外部回路との接続用に用意されるパッドである。
【0006】図6に示す流速測定装置は、この流速セン
サを使って、半導体基台1上を移動する気体の流速を測
定するものであり、温度差検出回路20と、定電流回路
30と、スイッチング回路40とで構成されている。
【0007】この温度差検出回路20は、測温抵抗エレ
メント4,5とそれより大きな抵抗値を持つ抵抗21,
22とで構成されるブリッジ回路と、このブリッジ回路
の出力電圧を増幅する増幅器23,24と、この増幅器
23,24の出力電圧の差分値を出力する差分増幅器2
5とで構成されており、このブリッジ回路は、周囲温度
測温抵抗エレメント6とトランジスタ31,32と抵抗
33で構成される定電流回路30から定電流を供給され
るとともに、トランジスタ41と抵抗42とで構成され
るスイッチング回路40により間欠的に駆動されること
になる。
【0008】ここで、定電流回路30に設けられる周囲
温度測温抵抗エレメント6は、周囲温度の変化を補償す
るために設けられている。このように構成される本出願
人が特公平6-25684号で開示した流速測定装置では、定
電流回路30から供給される定電流によって、測温抵抗
エレメント4,5が発熱する。ここで、抵抗21,22
は、測温抵抗エレメント4,5に比べてかなり大きな抵
抗値を有することから、測温抵抗エレメント4,5は一
定電流で駆動されるものと見なすことができる。
【0009】流速センサの表面で気体が流れると、その
上流側に位置する測温抵抗エレメント4or5は、その下
流側に位置する測温抵抗エレメント4or5に比べて、よ
り強く冷やされる。すなわち、下流側の測温抵抗エレメ
ント4or5は、上流側の測温抵抗エレメント4or5から
の熱移動を受けて、気体の影響をほとんど受けないこと
になる。
【0010】これから、2つの測温抵抗エレメント4or
5の間に温度差が現れ、この温度差は抵抗変化となり、
ブリッジ回路はその平衡を失って、差分増幅器25はそ
の温度差(気体の流速に対応する)に応じた電圧を出力
する。
【0011】このようにして、本出願人が特公平6-256
84号で開示した流速測定装置は、流速センサの表面上を
流れる気体の流速を検出する機能を実現している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】確かに、本出願人が特
公平6-25684号で開示した流速測定装置は、流速センサ
のセンサエレメントが熱絶縁された半導体基台1の薄膜
部材3上に形成されていることから、極めて早い応答速
度で、かつ高精度に気体の流速を検出できるという特徴
がある。
【0013】しかしながら、この流速測定装置では、気
体の流速が大きくなると、下流側の測温抵抗エレメント
4or5から奪われる熱エネルギーも増大して温度が低下
してしまうことから、上流側と下流側の測温抵抗エレメ
ント4,5の抵抗変化の差が減少することで、流速の測
定が不可能になるという問題点が残されていた。
【0014】すなわち、図7に示すように、気体の流速
が大きくなると、上流側と下流側の測温抵抗エレメント
4,5の抵抗変化の差が減少することで、差分増幅器2
5の出力電圧が減少してしまい、流速の測定が不可能に
なるという問題点が残されていた。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、広範囲な流速の測定を可能にする新たな流速
センサの提供と、その流速センサを用いて流速を測定す
る新たな流速測定装置の提供とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の流速センサは、基台の上面に、その基台と
空隙を持つ薄膜部材を形成し、かつその薄膜部材上に、
所定の距離離して並べて配設されて電流により発熱する
第1及び第2の発熱抵抗体を設けるとともに、第1の発
熱抵抗体と第2の発熱抵抗体との間に、それらを熱的に
絶縁する1つ又は複数のスリットを設け、更に、基台の
上面に、周囲温度により抵抗値を変化させる第1及び第
2の温度検出抵抗体を設けるように構成する。
【0017】このように、本発明の流速センサは、セン
サエレメントが熱絶縁された基台の薄膜部材上に形成さ
れていることから、極めて早い応答速度で、かつ高精度
に流体の流速を検出できるという特徴がある。
【0018】一方、本発明の流速測定装置は、この特徴
を持つ本発明の流速センサを用いて流体の流速を測定す
るものであり、第1の発熱抵抗体と第1の温度検出抵抗
体とを構成要素に持つブリッジ回路を有して、そのブリ
ッジがバランスするようにと、第1の発熱抵抗体を発熱
させる第1の発熱回路と、第2の発熱抵抗体と第2の温
度検出抵抗体とを構成要素に持つブリッジ回路を有し
て、そのブリッジがバランスするようにと、第2の発熱
抵抗体を発熱させる第2の発熱回路と、第1の発熱回路
の発生する電圧と第2の発熱回路の発生する電圧との差
分値を出力する出力回路とを備えるように構成する。
【0019】このとき、第1及び第2の温度検出抵抗体
の代わりに固定抵抗を用いる構成を採ることも可能であ
る。このように構成される本発明の流速測定装置では、
第1の発熱回路は、ブリッジ回路がバランスするように
と第1の発熱抵抗体を発熱させることで、第1の発熱抵
抗体の発熱温度が第1の温度検出抵抗体の検出する周囲
温度よりも規定温度高くなるようにと、第1の発熱抵抗
体を発熱させる。そして、第2の発熱回路は、ブリッジ
回路がバランスするようにと第2の発熱抵抗体を発熱さ
せることで、第2の発熱抵抗体の発熱温度が第2の温度
検出抵抗体の検出する周囲温度よりも規定温度高くなる
ようにと、第2の発熱抵抗体を発熱させる。
【0020】ここで、第1及び第2の温度検出抵抗体の
代わりに固定抵抗を用いる構成を採るときには、第1及
び第2の発熱抵抗体は、その固定抵抗で規定される温度
よりも規定温度高くなるようにと発熱されることにな
る。
【0021】この発熱に必要となる電力は、流速センサ
の表面上を流れる流体の流速に応じて増大するととも
に、下流側の発熱抵抗体は、上流側の発熱抵抗体からの
熱移動を受けて、小さな電力でその発熱が可能になる。
【0022】これから、出力回路は、第1の発熱回路の
発生する電圧と第2の発熱回路の発生する電圧との差分
値を出力することで、流体の流速に応じた電圧を出力で
きるようになる。
【0023】第1の発熱回路が第1の発熱抵抗体を発熱
させる発熱方式や、第2の発熱回路が第2の発熱抵抗体
を発熱させる発熱方式は、流体により奪われる熱エネル
ギーを補填していく方法であり、基本的には、熱線式流
速計の計測原理と同一である。この熱線式流速計は、低
速から高速までの広い範囲の流速の測定が可能であると
いう特徴を持つ。
【0024】このことから分かるように、本発明の流速
測定装置によれば、高精度かつ高速応答を実現するとい
う本発明の流速センサの持つ特徴を生かしつつ、低速か
ら高速までの広い範囲の流速の測定を実現できるように
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図1に、本発明の流速センサ100
の一実施例を図示する。ここで、図1(a)は流速セン
サ100の斜視図、図1(b)は流速センサ100の断
面図である。
【0026】この図に示すように、本発明の流速センサ
100は、単結晶シリコンなどからなる半導体基台1で
構成され、この半導体基台1の中央部には、異方性エッ
チングにより空隙部2が形成されており、その結果、こ
の空隙部2の上部には、半導体基台1から空間的に隔離
された薄膜部材3が形成されている。
【0027】この空隙部2上に形成される薄膜部材3に
は、空隙部2を介して連通する対をなすスリット8a,
bが互いに所定の間隔をおいて設けられている。更に、
これらのスリット8a,bの間において、それぞれのス
リット8a,bから所定の間隔を隔てて、かつスリット
8a,bの間を結ぶ直線に直交する方向に延びるスリッ
ト7が設けられており、このスリット7により、気体の
流れる方向に沿って、スリット8a,bとの間に2つの
配設部A,Bが形成されている。
【0028】これらの配設部A,Bはスリット7により
互いに熱的に絶縁され、更に、各配設部A,Bには、電
流により発熱する2つの薄膜の測温抵抗エレメント4,
5が薄膜形成技術により形成されている。
【0029】そして、空隙部2の形成されていない半導
体基台1の表面には、周囲温度により抵抗値を変化させ
る2つの周囲温度測温抵抗エレメント6a,6bが薄膜
形成技術により形成されている。
【0030】なお、9〜12/13a,b/14a,b
は、外部回路との接続用に用意されるパッドである。こ
れから分かるように、本出願人が特公平6-25684号で開
示した流速センサでは、周囲温度測温抵抗エレメント6
を1つ備える構成を採るのに対して、本発明の流速セン
サ100では、周囲温度測温抵抗エレメント6a、6b
を2つ備える構成を採っている。
【0031】図2に、この本発明の流速センサ100を
使って、半導体基台1上を移動する気体の流速を測定す
る本発明の流速測定装置200の一実施例を図示する。
本発明の流速測定装置200は、この図に示すように、
第1の発熱回路300と、第2の発熱回路400と、出
力回路500とを備える。
【0032】この第1の発熱回路300は、測温抵抗エ
レメント4と抵抗R10の直列接続と、周囲温度測温抵
抗エレメント6aと抵抗R11の直列接続とを並列に接
続することで構成されるブリッジ回路301と、測温抵
抗エレメント4と抵抗R10の接続点の電位と、周囲温
度測温抵抗エレメント6aと抵抗R11の接続点の電位
とを入力して、その差分値に応じた電圧Vaを発生して
ブリッジ回路301に印加する差動増幅器302とで構
成されている。
【0033】第2の発熱回路400は、測温抵抗エレメ
ント5と抵抗R12の直列接続と、周囲温度測温抵抗エ
レメント6bと抵抗R13の直列接続とを並列に接続す
ることで構成されるブリッジ回路401と、測温抵抗エ
レメント5と抵抗R12の接続点の電位と、周囲温度測
温抵抗エレメント6bと抵抗R13の接続点の電位とを
入力して、その差分値に応じた電圧Vbを発生してブリ
ッジ回路401に印加する差動増幅器402とで構成さ
れている。
【0034】出力回路500は、第1の発熱回路300
の発生する電圧Vaと、第2の発熱回路400の発生す
る電圧Vbとの差分値を算出して出力する。このように
構成される本発明の流速測定装置200では、測温抵抗
エレメント4と周囲温度測温抵抗エレメント6aが白金
のような正の抵抗温度係数を持つ抵抗体の場合には、電
圧Vaがゼロのときに、 R4/R10<R6a/R11 R4 :測温抵抗エレメント4の抵抗値 R6a:周囲温度測温抵抗エレメント6aの抵抗値 R10:抵抗R10の抵抗値 R11:抵抗R11の抵抗値 となるように抵抗R10,R11が選定され、第1の発
熱回路300により電圧Vaが印加されると、測温抵抗
エレメント4に電流が流れて発熱し、その抵抗値のR4
が増加して、 R4/R10=R6a/R11 になるところでバランスする。
【0035】このように、第1の発熱回路300は、測
温抵抗エレメント4の発熱温度が周囲温度測温抵抗エレ
メント6aの検出する周囲温度よりも規定温度高くなる
ようにと、測温抵抗エレメント4を発熱させるよう動作
する。
【0036】一方、測温抵抗エレメント5と周囲温度測
温抵抗エレメント6bが白金のような正の抵抗温度係数
を持つ抵抗体の場合には、電圧Vbがゼロのときに、 R5/R12<R6b/R13 R5 :測温抵抗エレメント5の抵抗値 R6b:周囲温度測温抵抗エレメント6bの抵抗値 R12:抵抗R12の抵抗値 R13:抵抗R13の抵抗値 となるように抵抗R12,R13が選定され、第2の発
熱回路400により電圧Vbが印加されると、測温抵抗
エレメント5に電流が流れて発熱し、その抵抗値のR5
が増加して、 R5/R12=R6b/R13 になるところでバランスする。
【0037】このように、第2の発熱回路400は、測
温抵抗エレメント5の発熱温度が周囲温度測温抵抗エレ
メント6bの検出する周囲温度よりも規定温度高くなる
ようにと、測温抵抗エレメント5を発熱させるよう動作
する。
【0038】この測温抵抗エレメント4,5の発熱に必
要となる電力は、流速センサ100の表面上を流れる気
体の流速に応じて増大するとともに、下流側の測温抵抗
エレメント5は、上流側の測温抵抗エレメント4からの
熱移動を受けて、小さな電力でその発熱が可能になる。
【0039】これから、第1の発熱回路300の発生す
る電圧Vaと、第2の発熱回路400の発生する電圧V
bとは、図3に示すような形態で、流速センサ100の
表面上を流れる気体の流速に応じて増大する。
【0040】出力回路500は、この電圧Va,Vbを
受けて、「Va−Vb」を算出して出力することで、気
体の流速に応じた電圧を出力する。この出力方式によ
り、ゼロ点の温度特性や振動の影響を受けずに、気体の
流速を高精度に測定できるようになる。
【0041】第1の発熱回路300が測温抵抗エレメン
ト4を発熱させる発熱方式や、第2の発熱回路400が
測温抵抗エレメント5を発熱させる発熱方式は、流体に
より奪われる熱エネルギーを補填していく方法であり、
基本的には、熱線式流速計の計測原理と同一である。こ
の熱線式流速計は、低速から高速までの広い範囲の流速
の測定が可能であるという特徴を持つ。
【0042】このことから分かるように、本発明の流速
測定装置200によれば、高精度かつ高速応答を実現す
るという本発明の流速センサ100の持つ特徴を生かし
つつ、低速から高速までの広い範囲の流速の測定を実現
できるようになる。
【0043】図4に、本発明の流速測定装置200の他
の実施例を図示する。この実施例と図4に示した実施例
との違いは、この実施例では、周囲温度測温抵抗エレメ
ント6aの代わりに固定の抵抗R14を用い、周囲温度
測温抵抗エレメント6bの代わりに固定の抵抗R15を
用いる構成を採っている点である。
【0044】この構成を採ると、第1の発熱回路300
は、測温抵抗エレメント4の発熱温度が抵抗R14で規
定される温度よりも規定温度高くなるようにと、測温抵
抗エレメント4を発熱させるよう動作し、第2の発熱回
路400は、測温抵抗エレメント5の発熱温度が抵抗R
15で規定される温度よりも規定温度高くなるように
と、測温抵抗エレメント5を発熱させるよう動作するこ
とになるという違いはあるものの、第1の発熱回路30
0の発生する電圧Vaと、第2の発熱回路400の発生
する電圧Vbとの差分値は、図3に示したような気体の
流速に応じたものになるので、図2の実施例と同様に、
低速から高速までの広い範囲の流速の測定を実現できる
ようになる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基台の上面に、その基台と空隙を持つ薄膜部材を形成
し、かつその薄膜部材上に、所定の距離離して並べて配
設されて電流により発熱する第1及び第2の発熱抵抗体
を設けるとともに、第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗
体との間に、それらを熱的に絶縁する1つ又は複数のス
リットを設け、更に、基台の上面に、周囲温度により抵
抗値を変化させる第1及び第2の温度検出抵抗体を設け
るように構成される流速センサを使い、高精度かつ高速
応答を実現するというその流速センサの持つ特徴を生か
しつつ、低速から高速までの広い範囲の流速の測定を実
現できるようになる。
【0046】そして、本発明によれば、基台の上面に、
その基台と空隙を持つ薄膜部材を形成し、かつその薄膜
部材上に、所定の距離離して並べて配設されて電流によ
り発熱する第1及び第2の発熱抵抗体を設けるととも
に、第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体との間に、そ
れらを熱的に絶縁する1つ又は複数のスリットを設ける
ように構成される流速センサを使い、高精度かつ高速応
答を実現するというその流速センサの持つ特徴を生かし
つつ、低速から高速までの広い範囲の流速の測定を実現
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流速センサの一実施例である。
【図2】本発明の流速測定装置の一実施例である。
【図3】本発明の説明図である。
【図4】本発明の流速測定装置の他の実施例である。
【図5】従来技術の説明図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基台 2 空隙部 3 薄膜部材 4 測温抵抗エレメント 5 測温抵抗エレメント 6a 周囲温度測温抵抗エレメント 6b 周囲温度測温抵抗エレメント 7 スリット 8a スリット 8b スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台の上面に、該基台と空隙を持つ薄膜
    部材を形成し、かつ該薄膜部材上に、所定の距離離して
    並べて配設されて電流により発熱する第1及び第2の発
    熱抵抗体を設けるとともに、該第1の発熱抵抗体と該第
    2の発熱抵抗体との間に、それらを熱的に絶縁する1つ
    又は複数のスリットを設け、更に、該基台の上面に、周
    囲温度により抵抗値を変化させる第1及び第2の温度検
    出抵抗体を設けることを、 特徴とする流速センサ。
  2. 【請求項2】 基台の上面に、該基台と空隙を持つ薄膜
    部材を形成し、かつ該薄膜部材上に、所定の距離離して
    並べて配設されて電流により発熱する第1及び第2の発
    熱抵抗体を設けるとともに、該第1の発熱抵抗体と該第
    2の発熱抵抗体との間に、それらを熱的に絶縁する1つ
    又は複数のスリットを設け、更に、該基台の上面に、周
    囲温度により抵抗値を変化させる第1及び第2の温度検
    出抵抗体を設ける流速センサと、 上記第1の発熱抵抗体と上記第1の温度検出抵抗体とを
    構成要素に持つブリッジ回路を有して、該ブリッジがバ
    ランスするようにと、上記第1の発熱抵抗体を発熱させ
    る第1の発熱回路と、 上記第2の発熱抵抗体と上記第2の温度検出抵抗体とを
    構成要素に持つブリッジ回路を有して、該ブリッジがバ
    ランスするようにと、上記第2の発熱抵抗体を発熱させ
    る第2の発熱回路と、 上記第1の発熱回路の発生する電圧と、上記第2の発熱
    回路の発生する電圧との差分値を出力する出力回路とを
    備えることを、 特徴とする流速測定装置。
  3. 【請求項3】 基台の上面に、該基台と空隙を持つ薄膜
    部材を形成し、かつ該薄膜部材上に、所定の距離離して
    並べて配設されて電流により発熱する第1及び第2の発
    熱抵抗体を設けるとともに、該第1の発熱抵抗体と該第
    2の発熱抵抗体との間に、それらを熱的に絶縁する1つ
    又は複数のスリットを設ける流速センサと、 上記第1の発熱抵抗体と固定抵抗とを構成要素に持つブ
    リッジ回路を有して、該ブリッジがバランスするように
    と、上記第1の発熱抵抗体を発熱させる第1の発熱回路
    と、 上記第2の発熱抵抗体と固定抵抗とを構成要素に持つブ
    リッジ回路を有して、該ブリッジがバランスするように
    と、上記第2の発熱抵抗体を発熱させる第2の発熱回路
    と、 上記第1の発熱回路の発生する電圧と、上記第2の発熱
    回路の発生する電圧との差分値を出力する出力回路とを
    備えることを、 特徴とする流速測定装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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