JPH11351936A - 熱式流量センサ及び熱式流量検出回路 - Google Patents

熱式流量センサ及び熱式流量検出回路

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JPH11351936A
JPH11351936A JP10157733A JP15773398A JPH11351936A JP H11351936 A JPH11351936 A JP H11351936A JP 10157733 A JP10157733 A JP 10157733A JP 15773398 A JP15773398 A JP 15773398A JP H11351936 A JPH11351936 A JP H11351936A
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JP
Japan
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temperature
resistor
heating
flow rate
heat
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Application number
JP10157733A
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English (en)
Inventor
Koji Tanimoto
考司 谷本
Yuji Ariyoshi
雄二 有吉
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH11351936A publication Critical patent/JPH11351936A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータによって暖められた抵抗器が、流体に
よって冷却される程度を、その温度によってこの抵抗器
の抵抗値が変化することから検出し、流体の流量または
流速を検出する熱式流量検出回路において、抵抗器の抵
抗値の経時変化が流量検出精度に影響して、検出精度が
低下するという問題があり、この影響を軽減した回路を
提供する。 【解決手段】 感温抵抗R1と流体温度検出感温抵抗R
6の電圧差が一定になるように構成した定温制御回路4
1に接続されたヒータR7に流れる電流の検出を、従来
はヒータR7の両端電圧を検出していたが、R7に直列
に固定抵抗R4を挿入し、固定抵抗R4の両端から信号
電圧V10を取出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車エ
ンジン制御や空調機器、プロセス装置など、気体又は液
体の流量あるいは流速の計測を目的とした熱式流量セン
サに関し、特にセンサ回路を構成する抵抗体の抵抗値変
動による流量検出値の精度低下を軽減する回路の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】気体、または液体の流れの中にヒータと
感温素子を配置して、熱の流れを検出することにより、
気体、液体の流速(流量)を計測するものには、主とし
て、 1)傍熱型(感熱素子近傍にヒータを配置する) 2)直熱型(感熱素子自体を発熱させる) の2つの方式がある。
【0003】1) 初めに、従来の傍熱型の例について
説明する。図8は例えば特開昭63−134919号公
報に示された、従来の傍熱型熱式流量センサの検出回路
である。図に於いて、R1は発熱温度検出用抵抗、R6
は被測定流体(図示せず)の温度を検出する流体温度検
出用抵抗である。発熱温度検出用抵抗R1、流体温度検
出用抵抗R6は、共に、抵抗値が温度により変化するN
i、Pt、Poly−Siなどの感温抵抗体からなり絶
縁基板上に形成されている。R7は発熱抵抗体(ヒー
タ)であり発熱温度検出用抵抗R1と熱的に結合するよ
う近接して配置されている。
【0004】発熱抵抗体R7は一般に用いられる固定抵
抗器などで構成してもよいが、同じ1枚の基板上に構成
するという生産方式から、発熱温度検出用抵抗R1、流
体温度検出用抵抗R6と同様な感温抵抗体で構成される
場合が多い。また、図中のR2、R3、R5はいずれも
固定抵抗器である。この回路は固定抵抗器R2、R3、
R5及び発熱温度検出用抵抗R1、流体温度検出用抵抗
R6によりブリッジ回路が構成されており、ブリッジ出
力をオペアンプ41に入力し、オペアンプ41の出力1
0から発熱抵抗体R7に加熱電流を供給している。そし
て、オペアンプ41は定温度制御回路40を構成してお
り、その入力が小さくなる方向(即ち、発熱温度検出用
抵抗R1、流体温度検出用抵抗R6の温度の差が小さく
なるよう)に発熱抵抗体R7を加熱する。
【0005】流体温度検出用抵抗R6、発熱抵抗体R
7、発熱温度検出用抵抗R1は図9に示すように流体の
流れ52の中に、上流側から順次配置され熱式流量セン
サ100(以下単にセンサという)を構成している。1
01はセンサ100の端子である。
【0006】図8のブリッジ回路が平衡状態の時には次
式が成立する。 R1・R2=(R6+R5)・R3 ……(1) 発熱温度検出用抵抗R1が、(1)式の値になって、ブ
リッジがバランスするよう発熱抵抗体R7に加熱電流が
供給される。このバランス状態では発熱温度検出用抵抗
R1の温度T1、及び発熱抵抗体R7の温度T7は、被
測定流体の温度に対して一定値高くなるように保持され
る。そして、R1の0℃での抵抗値をR10、温度をT
1、抵抗温度係数をα、とすれば、式(2)が成立す
る。一方、端子10の電圧V10は発熱抵抗体R7の両
端電圧として得られ、式(3)が成立する。
【0007】
【数1】
【0008】但し、Iは発熱抵抗体R7を流れる加熱電
流値、T7は発熱抵抗R7の温度、T6は流体温度検出
用抵抗R6の温度であり、ほぼ流体の温度と同じであ
る。また、A、B、nは定数、Qmは流量を表す。
(3)式によつて、V10を測定することにより流量Q
mを計測することが可能となる。
【0009】ところで、この種の感熱抵抗体は、同じ温
度下に於ける抵抗値が長年の間に徐々に変化するいわゆ
る経時変化する性質がある。しかるに、流量出力信号V
10と流量Qmとの関係が式(3)に示すように非線形
であることから、経時変化による抵抗値の変動に対する
流量出力信号の変動が非直線となる。
【0010】例えば、室温環境下で発熱温度が流体温度
+200℃、感温抵抗体(R1、R6)の抵抗温度係数
を α=0.3%/℃、R10が経時変化により1%小
さくなったと仮定した場合、R1の抵抗値が一定になる
よう、その温度が制御されているため(2)式より発熱
体温度と流体温度の差、即ち、T1又はT7は約3%増
大する。このことの理解を助けるため、図10に横軸に
温度、縦軸に抵抗値R1をとり、0℃のR1の値がR1
0である場合の200℃までの抵抗値変化特性線と、こ
れより1%小さい0.99R10である場合の抵抗値変
化特性線とを示す。1%低いときには約206℃(+3
%)にならなければもとの200℃の抵抗値R1に達し
ないことが簡単な計算でわかる。また、発熱抵抗体R7
はこの3%の温度差変化に応じて1%増大する。したが
って(3)式よりV10の変化倍率(%)を求めると√
((100+3)(100+1))=102%となり、
約2%の増加となる。この2%の増加は流量と出力の非
線形な関係に依存はするものの、流量換算で3〜5倍に
拡大されて現れる。このようなことから、例えば工業上
標準的な精度である0.5%の測定精度を得ようとする
と、ブリッジ回路を構成する抵抗値の抵抗値変動の許容
値を例えば0.1%以下におさえる必要がある。これは
不可能ではないが困難な要求である。
【0011】次に発熱抵抗体R7の抵抗値が変動した場
合について検討する。例えば、前記と同様な条件下で発
熱抵抗体R7の0℃に於ける抵抗値R70が経時変化に
より1%小さくなったと仮定した場合、発熱抵抗体R7
の温度はもとの場合と同じ温度になるよう電流が制御さ
れるため、(3)式よりV10は約−0.5%の変動と
なる。この変動量は流量と出力の非線形性に依存するも
のの流量に換算すれば発熱抵抗体R7の変動が3〜5倍
に拡大して現れる。
【0012】2) 次に直熱型の例について説明する。
図11に従来の直熱型熱式流量センサの検出回路を示
す。流れの中の下流側に発熱温度検出抵抗r1、上流側
に被測定流体の温度を検出する流体温度検出用抵抗r6
(r6も発熱抵抗である)を設置し、固定抵抗3a、3
b、R2、R4などと、オペアンプ41により定温度制
御回路40を構成している。発熱抵抗r1も流体の温度
に対して一定値高い温度に保持され、平衡状態において
式(4)が成立する。但し、T6は発熱抵抗r6の温
度、T1は下流側の抵抗r1の温度を示す。定温度回路
40の上流側の出力電圧V10が出力として取出され、
式(6)で表される。
【0013】
【数2】
【0014】図11の直熱型熱式流量センサの検出回路
においても前述の傍熱型と同様な回路定数公差の問題を
有している。例えば、室温環境下で 発熱温度が流体温度+200℃、 感熱抵抗体の抵抗温度係数α=0.3%/℃、 下流側発熱温度検出用抵抗r1の温度0℃に於ける抵抗
値r10が経時変化により1%小さくなった。と仮定し
た場合、r1は一定に制御されているため(2)式によ
り発熱体温度と流体温度の差は約3%増大する。したが
って(6)式よりV10の倍率変化を求めると√((1
00+3)/(100+0))=1.015となって約
+1.5%の変動となる。このV10の電圧変動による
流量換算変動は、流量と出力の非線形性に依存するが、
3〜5倍に拡大して現れる。
【0015】次に、直熱型の変形と言える例(説明の都
合上2重直熱型という)について説明する。図12は特
開平8−105780号公報に示す2重直熱型の流量検
出回路であり、流れに沿って上流側と下流側に2つの発
熱抵抗r1、r11を配置し、各々の温度を流体温度よ
り一定値高い温度になるように、2つの直熱型定温度制
御回路を構成し、各々の定温度制御回路の出力の差から
流量信号V10を得ている。流れの方向52が反対方向
に変化した場合、流量信号V10はマイナス出力として
現れるので逆流の検出が可能となる。
【0016】図12の検出回路においても(6)式が成
立し、同様な回路公差の問題を有している。例えば、上
流側発熱抵抗値r1が−1%変化したときの発熱温度の
上昇は約+3%、V10において+1.5%の変動とし
て現れるだけでなく、下流側の発熱抵抗r11にも影響
し、下流側発熱抵抗r11の加熱電流の低下を招く。
【0017】つまり上流側発熱抵抗r1の抵抗値変動に
より発熱温度が上昇すると、下流側発熱抵抗r11の発
熱温度を保持する発熱量は小さくなる。従って上流側発
熱抵抗r1の加熱電流は増大し、下流側発熱抵抗r11
の加熱電流は減少するため、上流側加熱電流と下流側加
熱電流の加熱電流差に応じた出力変動が拡大して、前述
の図13の発熱抵抗1個の場合に比べて流量換算誤差は
大きくなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
定温度制御回路からの信号V10は、抵抗値の経時変化
の影響を受けやすいので、検出精度が高くならないとい
う問題があった。その影響を低減するためには、各抵抗
の安定性を高くする必要があるが、発熱抵抗や発熱温度
検出用抵抗は加熱電流により高温状態に保持されるため
抵抗値変動が生じやすく、その安定性を得ることは容易
でないという問題があった。
【0019】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、抵抗値の経時変化があっても、
それが出力に大きく影響しない検出回路を提供しようと
するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の熱式流量検出
回路は、流量又は流速を測定する対象である流体中に設
けられ、供給される電流により発熱する発熱抵抗体、こ
の発熱抵抗体に近接して設けた第1の感温抵抗体、前記
流体の温度を検出する第2の感温抵抗体、前記第1の感
温抵抗体と前記第2の感温抵抗体の温度差があらかじめ
定めた一定値になるように前記発熱抵抗体への電流を制
御、供給する定温度制御回路、前記発熱抵抗体への電流
値をもとに前記流体の流量又は流速を算出する演算回路
とを有する熱式流量検出回路において、前記発熱抵抗体
に直列接続した固定抵抗器を有し、前記演算回路は前記
固定抵抗器の両端電圧を用いて前記流体の流量又は速度
を演算するものである。固定抵抗の両端から信号電圧を
取出すので、発熱抵抗体の温度変化の影響が小さくな
る。
【0021】また、流量又は流速を測定する対象である
流体中に設けられ、供給される電流により発熱する第1
の発熱抵抗体、この第1の発熱抵抗体に近接して設けた
第1の感温抵抗体、前記流体の温度を検出する第2の感
温抵抗体、前記第1の感温抵抗体と前記第2の感温抵抗
体の温度差があらかじめ定めた一定値になるように前記
第1の発熱抵抗体への電流を制御、供給する第1の定温
度制御回路を有する熱式流量検出回路において、前記第
1の発熱抵抗体より下流側に設置され、供給される電流
により発熱する第2の発熱抵抗体、この第2の発熱抵抗
体に近接して設けた第3の感温抵抗体、前記第2の感温
抵抗体と前記第3の感温抵抗体の温度差があらかじめ定
めた一定値になるように前記第2の発熱抵抗体への電流
を制御、供給する第2の定温度制御回路、前記第1の発
熱抵抗体の電流と前記第3の発熱抵抗体の電流との差を
もとに前記流体の流量又は流速を算出する演算回路とを
有するものである。固定抵抗の両端から信号電圧を取出
すので、発熱抵抗体の温度変化の影響が小さくなる。
【0022】この発明による熱式流量センサは、第2の
感温抵抗体、第1の発熱抵抗体、第1の感温抵抗体、第
2の発熱抵抗体、第3の感温抵抗体を、1枚の絶縁基板
上に、かつ、前記第2の感温抵抗体は前記第1、第2の
発熱抵抗体の熱の影響を受けない上流側に配置したもの
である。
【0023】また、この発明による熱式流量検出回路
は、流量又は流速を測定する対象である流体中に上流側
から下流側に向って順次設けられ、供給される電流によ
り発熱する第1、第2、第3の発熱抵抗体、これら発熱
抵抗体の上流に設置され前記流体の温度を検出する感温
抵抗体、前記感温抵抗体と前記第1、第2、第3の発熱
抵抗体の温度差が、それぞれあらかじめ定めた一定値に
なるように前記第1、第2、第3の発熱抵抗体への電流
をそれぞれに制御、供給する第1、第2、第3の定温度
制御回路、前記第1の発熱抵抗体の電流と前記第3の発
熱抵抗体の電流を固定抵抗の両端から取出すと共に、こ
の電流の差をもとに前記流体の流量又は流速を算出する
演算回路とを有するものである。固定抵抗の両端から信
号電圧を取出すことにより、発熱抵抗体の温度変化の影
響が小さくなる。また、中間に配置された第2の発熱抵
抗体により抵抗値の変化による温度変化の影響が軽減さ
れる。
【0024】この発明による熱式流量センサは、感温抵
抗体、第1、第2、第3の発熱抵抗体を1枚の基板上
に、上流側から下流側へと前記の順序で配置したもので
ある
【0025】この発明による熱式流量検出回路は、流量
又は流速を測定する対象である流体中に設けられ、供給
される電流により発熱する発熱抵抗体、この発熱抵抗体
に近接して設けた第1の感温抵抗体、前記流体の温度を
検出する第2の感温抵抗体、前記発熱抵抗体と前記第2
の感温抵抗体の温度差があらかじめ定めた一定値になる
ように前記発熱抵抗体への電流を制御、供給する第1の
定温度制御回路とを有する熱式流量検出回路において、
前記発熱抵抗体の電流値が入力信号として入力され、且
つ、第1の感温抵抗体の抵抗値の変化により増幅率が制
御される可変増幅率増幅器を有するものである。
【0026】また、流量又は流速を測定する対象である
流体中に設けられ、供給される電流により発熱する発熱
抵抗体、この発熱抵抗体に近接して設けた第1の感温抵
抗体、前記流体の温度を検出する第2の感温抵抗体、前
記発熱抵抗体と前記第2の感温抵抗体の温度差があらか
じめ定めた一定値になるように前記発熱抵抗体への電流
を制御、供給する第1の定温度制御回路とを有する熱式
流量検出回路において、前記定温度制御回路は前記第1
の感温抵抗体の抵抗値の変化による電流の変動を減少さ
せるように制御されるものである。
【0027】また、この発明の流量センサは、発熱抵抗
体、感温抵抗体の両方が共にNi、PtもしくはPol
yーSiの同一感温素材によって構成されているもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態を図により説明する。図1は本発明の実施の形
態1による熱式流量検出回路(傍熱型)を示すものであ
る。図に於いて、R1は発熱温度検出用抵抗であり発熱
抵抗体R7と熱的に結合されるよう近接して配置されて
いる。R6は被測定流体の温度を検出する流体温度検出
用抵抗である。発熱温度検出用抵抗R1、流体温度検出
用抵抗R6は共に抵抗値が温度により変化する感温抵抗
体(従来例で説明したと同様のNi、Pt、Poly−
Siなど)からなり、従来例の図9のように絶縁基板上
に形成されている。
【0029】発熱抵抗体R7も上記発熱温度検出用抵抗
R1,流体温度検出用抵抗R6と同様な感温抵抗体から
構成される。固定抵抗R2,R3,R5及び発熱温度検
出用抵抗R1,流体温度検出用抵抗R6によりブリッジ
回路を構成しており、ブリッジ出力をオペアンプ41に
入力し、オペアンプ出力から発熱抵抗体R7に加熱電流
を供給している。発熱抵抗体R7には固定抵抗R4が直
列に接続されており、固定抵抗R4と発熱抵抗R7の接
続点はボルテージフォロア回路を構成したオペアンプ4
1へ入力されており出力が流量信号V10となる。
【0030】ブリッジ回路が平衡状態の時に発熱温度検
出抵抗R1の抵抗値は(1)式の値になるよう発熱抵抗
R7に加熱電流が供給され、発熱温度検出用抵抗R1及
び発熱抵抗R7は(2)式で示す温度に保持される。こ
れを定温度制御回路という。流量信号V10は固定抵抗
R4における電圧降下として得られ、次式が成立する。
【0031】
【数3】
【0032】ただし、Iは発熱抵抗R7を流れる加熱電
流、T7は発熱抵抗R7の温度、T6は被測定流体温度
に近い流体温度検出用抵抗R6の温度、A,B,nは定
数、Qmは流量を示す。(7)式においてV10は流量
Qmの関数で与えられるので、V10を測定することに
より流量検出が可能になる。図1の回路構成において、
例えば、室温環境下で発熱温度が流体温度+200℃,
感温抵抗体の抵抗温度係数α=0.3%/℃,発熱温度
検出用抵抗R1の温度0℃における抵抗値R10が経時
変化により1%小さくなった、と仮定した場合、R1は
一定に制御されているため(2)式より発熱体温度と流
体温度の差は従来例で説明したとおり約3%増大する。
【0033】また発熱抵抗R7はこの3%の温度差変化
に応じて1%増大する。したがって(7)式より発熱温
度(式の分子)の上昇分と発熱抵抗R7(式の分母)の
増大分が相殺されるため、V10の倍率変動は√((1
00+3)/(100+1))=1.01となり変動は
+1%と従来例(2%)に比べて小さくなる。発熱温度
を決めるR1の抵抗値変動の影響は、図10に示す傍熱
型定温度回路の出力変動に比べて1/2,図13に示す
直熱型定温度回路の出力変動に比べて2/3に縮小され
る。なお発熱抵抗R7の抵抗値変動に関しては従来に比
べて変動方向が反対になるだけで絶対値では同等とな
る。発熱温度検出用抵抗R1はこの発明に言う第1の感
温抵抗体である。流体温度検出用抵抗R6はこの発明に
言う第2の感温抵抗体である。ブリッジ出力からオペア
ンプ41を経由して発熱抵抗体R7に至る回路はこの発
明に言う定温度制御回路である。
【0034】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2の熱式流量検出回路(傍熱型)である。図において、
流れ方向52に対して上流側から流体温度検出用抵抗R
6,発熱温度検出用抵抗R1,発熱抵抗R7,発熱温度
検出用抵抗R11、発熱抵抗R17,がそれぞれ流れに
垂直に配置されている。ただし、上記発熱温度検出用抵
抗R1(R11)と発熱抵抗R7(R17)とは近接
し、熱的に結合された構造となっている。固定抵抗R
2,R3,R4,R5と流体温度検出用抵抗R6,発熱
温度検出用抵抗R1,発熱抵抗R7,及びオペアンプ4
1Aで、上流側発熱抵抗R7の温度を一定制御する定温
度回路(第1の定温度制御回路)を構成している。同様
にして固定抵抗R2,R13,R14,R5と流体温度
検出用抵抗R6,発熱温度検出用抵抗R11,発熱抵抗
R17,及びオペアンプ41Bで下流側発熱抵抗R17
の温度を一定制御する定温度回路(第2の定温度制御回
路)を構成している。上流側発熱抵抗R7の温度及び下
流側発熱抵抗R17の温度が、流体温度検出用抵抗R6
の温度に比べて約100〜200℃高い一定温度になる
よう、上流側発熱抵抗R7と下流側発熱抵抗R17それ
ぞれに加熱電流が供給される。上流側発熱抵抗R7と下
流側発熱抵抗R17にはそれぞれ固定抵抗R4とR14
が接続されており、接続点電圧は差動増幅回路42の入
力に導かれている。差動増幅回路42の出力10は、上
流側発熱抵抗R7の加熱電流と下流側発熱抵抗R17の
加熱電流の差に比例した電圧が現れる。差動増幅回路4
2はこの発明に言う演算回路である。
【0035】ブリッジ回路が平衡状態の時に発熱温度検
出抵抗値、発熱温度等は実施の形態1と同様な動作を示
し、流量信号V10は固定抵抗R4、R14における電
圧降下の差に比例した電圧として、式(8)に示すよう
に得られる。ただし、R4=R14と仮定し、A,B,
C,D,m,nはすべて定数を示す。
【0036】
【数4】
【0037】図2の回路構成において、個々の定温度回
路における発熱温度検出用抵抗R1,R11の抵抗温度
特性の変動による流量信号への影響は、図1に示す検出
回路の場合と同等であるため、差動出力V10も図14
に示す従来の逆流検出可能な熱式流量センサの直熱型定
温度検出回路におけるそれに比較して小さくなる。
【0038】図3にこの発明の実施の形態2の熱式流量
センサのセンサエレメント構造図を示す。図において5
1はシリコン基板上に酸化膜またはシリコン窒化膜等か
らなる絶縁膜を形成したチップ基板であり、50は裏面
のシリコンをエッチングで除去して形成した薄膜ダイヤ
フラム部を示す。52は順方向の流れ方向を示し、順方
向上流側から流体温度検出用抵抗R6,発熱温度検出抵
抗R1,R11が形成され、上記各々の発熱温度検出抵
抗R1,R11に近接して発熱抵抗R7,R17が配置
されている。いずれの抵抗体も白金、ニッケル、多結晶
シリコン抵抗等、抵抗値が温度に依存する感温抵抗体か
ら形成されている。発熱温度検出抵抗R1,R11は発
熱抵抗R7,R17に比べて抵抗値が例えば10〜20
倍大きい値になるようパターニングされており、発熱抵
抗R7,R17のみがジュール熱により発熱する構成と
なっている。薄膜ダイヤフラム50上に発熱抵抗R7,
R17を形成した断熱構造となっているため、流体温度
検出用抵抗R6は流体温度にきわめて近い温度となる。
流体温度検出用抵抗R6の位置は発熱抵抗R7、R17
より上流側(上流の意味は発熱抵抗の熱の影響を受けな
い位置という意味であり、例えば適当な距離離れた側方
でもよい)に設置する。発熱抵抗R7、R17はこの発
明に言う第1、第2の発熱抵抗体である。発熱温度検出
用抵抗R1、R11はこの発明に言う第1、第3の感温
抵抗体である。流体温度検出用抵抗R6はこの発明に言
う第2の感温抵抗体である。
【0039】実施の形態3.図4にこの発明の実施の形
態3に係る熱式流量検出回路図を示す。図において60
a,60b,60cは、それぞれ発熱抵抗r1,r1
1,r21を対象とした定温度回路を示しており、発熱
抵抗r1,r11は例えば流体温度に比べて約180
℃,また発熱抵抗r21は流体温度に比べて200℃高
い一定温度に制御されている。固定抵抗R4,R14に
おける電圧差が差動増幅回路オペアンプ42に導かれ、
オペアンプ42の出力10には、増幅され、流量に依存
した流量信号が出力される。差動増幅回路オペアンプ4
2はこの発明に言う演算回路である。流体温度検出抵抗
r6及び発熱抵抗r1、r21、r11は図5に示すよ
うに流れ52の中に順に配置されている。
【0040】例えば発熱抵抗r1の抵抗温度特性のみが
経時変化により変動した場合、発熱抵抗r1に流れる加
熱電流は変動するものの、図5の配列の中央に介在する
発熱抵抗r21の発熱温度が変動しなければ、従来例の
ように下流側発熱抵抗r11の発熱特性に影響を及ぼし
て発熱抵抗r11の加熱電流が低下するといった現象が
生じないため、加熱電流差誤差が拡大することがない。
したがって従来の加熱電流差出力形態の熱式流量センサ
に比べて発熱抵抗値の経時変化の影響が小さくなる。
【0041】なお下流側発熱抵抗r11の抵抗温度特性
が変動した場合も同様な作用により、少なくとも図14
に示す従来の発熱抵抗を2個使用した流量センサに比べ
て影響は低減する。さらに加熱電流差を検出しているた
め中央に介在する発熱抵抗r21の抵抗温度特性が変動
した場合の流量特性への影響は、極めて小さく発熱抵抗
が1個増えることによる弊害は殆ど無い。定温度制御回
路60a,60b、60cはこの発明に言う第1、第
2、第3の定温度制御回路である。発熱抵抗r1、r2
1、r11はこの発明に言う第1、第2、第3の発熱抵
抗体である。図4のr6はこの発明に言う感温抵抗体で
ある。
【0042】実施の形態4.図6にこの発明の実施の形
態4に係る熱式流量センサの直熱型定温度回路図を示
す。図においてr1は発熱抵抗、r6は流体温度検出用
抵抗を示し、発熱抵抗r1に流れる加熱電流に比例した
電圧をオペアンプ41,抵抗R45,R46で増幅して
流量信号V10を出力する構成となっている。出力電圧
V10と流量Qmの関係は下式で表される。
【0043】
【数5】
【0044】抵抗R46には固定抵抗を用い、抵抗R4
5は例えば白金のような抵抗値が温度に依存して直線的
に変化する温度依存性抵抗を用いて、発熱抵抗r1と抵
抗R45の平均温度がほぼ同一になるように発熱抵抗r
1の近傍に形成されている。
【0045】図6の回路構成において、例えば、室温環
境下で発熱温度が流体温度+200℃,感温抵抗体の抵
抗温度係数α=0.3%/℃,発熱温度検出用抵抗r1
の温度0℃における抵抗値r10が経時変化により1%
小さくなったと仮定した場合、発熱抵抗r1は一定であ
り、発熱体温度と流体温度の差は約3%増大する。また
発熱抵抗r1の近傍に設けた抵抗R45はこの3%の温
度差変化に応じて1%増大する。したがって(9)式よ
り発熱温度の上昇分と抵抗R45の増大分がある程度相
殺されるため、V10の変動倍率は(100/(100
+1))√((100+3)/100)=1.005と
なって、+0.5%と従来例に比べて小さくなる。発熱
抵抗r1はこの発明に言う発熱抵抗体である。抵抗R4
5はこの発明に言う第1の感温抵抗体である。流体温度
検出用抵抗r6はこの発明に言う第2の感温抵抗体であ
る。オペアンプ41はこの発明に言う可変増幅率増幅器
である。
【0046】実施の形態5.図7にこの発明の実施の形
態4に係る熱式流量センサの直熱型定温度回路図を示
す。図においてr1は発熱抵抗、r6は流体温度検出用
抵抗を示し、発熱抵抗r1に流れる加熱電流に比例した
電圧V10から流量信号を得る構成となっている。発熱
抵抗r1の抵抗値、及びV10は下式で表される。
【0047】
【数6】
【0048】抵抗R3aには固定抵抗を用い、抵抗R3
bは例えば白金のような抵抗値が温度に依存して直線的
に変化する温度依存性抵抗を用いて、発熱抵抗r1と抵
抗R3bの平均温度がほぼ同一になるように発熱抵抗の
近傍に形成されている。抵抗R3a,R3bはいずれも
発熱抵抗r1に比べて大きく、自己発熱は殆どない。
【0049】図7の回路構成において、例えば、室温環
境下で発熱温度が流体温度+200℃、感温抵抗体の抵
抗温度係数α=0.3%/℃,発熱温度検出用抵抗r1
の温度0℃における抵抗値r10が経時変化により1%
小さくなったと仮定した場合、発熱体温度と流体温度の
差は約3%増大する。また発熱抵抗r1の近傍に設けた
抵抗R3bはこの3%の温度差変化に応じて1%増大す
る。(10)式から明らかなように抵抗R3bの増大
は、発熱温度の上昇を相殺する方向に作用し、最終的に
発熱抵抗r1は1%弱減少し、温度差は0.5%程度増
大するため加熱電流では0.7%増大、即ち √((100+0.5)/(100−1))=1.00
7 となる。この加熱電流の変動幅は従来の図11に示す同
様な条件での変動幅+1.5%の半分となり、抵抗値変
動の影響を半減できる。発熱抵抗r1はこの発明に言う
発熱抵抗体である。抵抗R3bはこの発明に言う第1の
感温抵抗体である。抵抗r6は第2の感温抵抗体であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、発熱
抵抗の温度制御回路と発熱部を分離した傍熱型回路にお
いて加熱電流に比例した電圧を流量信号として検出する
構成としたため、発熱抵抗の抵抗温度特性の変動による
発熱温度変動と発熱抵抗の変動が相殺する方向に働き、
従来のセンサよりも流量換算変動が小さくなる。したが
って抵抗値変動に起因したセンサの経時変化が低減した
り、発熱抵抗の信頼性を考慮した抵抗値公差が緩和され
る。
【0051】また、この発明によれば、前記検出回路に
更に、発熱抵抗と発熱温度検出用抵抗、固定抵抗等から
構成した定温度回路を付加することで従来のセンサより
も回路公差の影響が小さく、かつ逆流検出可能なセンサ
が実現できる。
【0052】また、この発明によれば、2つの発熱抵抗
に介在して、第3の発熱抵抗を設けて一定温度制御する
ことにより上流側または下流側発熱抵抗の抵抗温度特性
が変動した場合でも熱的な相互干渉を小さくすることが
でき従来の発熱抵抗体を2つ設けたセンサに比べて流量
特性への影響が低減する。したがって抵抗値変動に起因
したセンサの経時変化が低減したり、発熱抵抗の信頼性
を考慮した抵抗値公差が緩和される。
【0053】また、この発明によれば、発熱抵抗の加熱
電流に比例した電圧をさらにゲインが発熱抵抗温度に依
存した増幅回路で増幅する構成としたため発熱抵抗の抵
抗温度特性の変動による発熱温度変動と発熱抵抗の変動
が相殺する方向に働き、従来のセンサよりも流量換算変
動が小さくなる。したがって抵抗値変動に起因したセン
サの経時変化が低減したり、発熱抵抗の信頼性を考慮し
た抵抗値公差が緩和される。
【0054】また、この発明によれば、発熱抵抗の抵抗
値を制御するブリッジ回路に抵抗値が発熱温度に応じて
変化する温度依存性抵抗による構成としたため、発熱抵
抗の抵抗温度特性の変動による発熱温度変動と発熱抵抗
の変動が相殺する方向に働き、従来のセンサよりも流量
換算変動が小さくなる。したがって抵抗値変動に起因し
たセンサの経時変化が低減したり、発熱抵抗の信頼性を
考慮した抵抗値公差が緩和される。
【0055】また、この発明の熱式流量センサは感温抵
抗体、発熱抵抗体のいずれもが同一の感温素材によって
構成されているにも関わらず、その検出精度が高く、セ
ンサの製作が容易であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による熱式流量検出
回路である。
【図2】 この発明の実施の形態2による熱式流量検出
回路である。
【図3】 図2の回路のセンサエレメントの構造を示す
図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の熱式流量検出回路
である。
【図5】 図4の回路のセンサエレメントの構造図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4の熱式流量検出回路
である。
【図7】 この発明の実施の形態5の熱式流量検出回路
である。
【図8】 従来の傍熱型熱式流量検出回路の図である。
【図9】 図8の回路のセンサエレメントの構造図であ
る。
【図10】 温度特性の説明図である。
【図11】 従来の直熱式流量検出回路図である。
【図12】 従来の他の直熱式流量検出回路図である。
【符号の説明】
R1、r1 発熱温度検出用抵抗、 R2〜R5
固定抵抗、R6、r6 流体温度検出用抵抗、 R
7、r7 発熱抵抗体、V10 流量信号、
R11 下流側発熱温度検出抵抗、R11〜R15
固定抵抗、 R17 下流側発熱抵抗、41 オペア
ンプ、 42 差動増幅回路、50 薄肉ダ
イアフラム部、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量又は流速を測定する対象である流体
    中に設けられ、供給される電流により発熱する発熱抵抗
    体、この発熱抵抗体に近接して設けた第1の感温抵抗
    体、前記流体の温度を検出する第2の感温抵抗体、前記
    第1の感温抵抗体と前記第2の感温抵抗体の温度差があ
    らかじめ定めた一定値になるように前記発熱抵抗体への
    電流を制御、供給する定温度制御回路、前記発熱抵抗体
    への電流値をもとに前記流体の流量又は流速を算出する
    演算回路とを有する熱式流量検出回路において、 前記発熱抵抗体に直列接続した固定抵抗器を有し、前記
    演算回路は前記固定抵抗器の両端電圧を用いて前記流体
    の流量又は速度を演算する事を特徴とした熱式流量検出
    回路。
  2. 【請求項2】 流量又は流速を測定する対象である流体
    中に設けられ、供給される電流により発熱する第1の発
    熱抵抗体、この第1の発熱抵抗体に近接して設けた第1
    の感温抵抗体、前記流体の温度を検出する第2の感温抵
    抗体、前記第1の感温抵抗体と前記第2の感温抵抗体の
    温度差があらかじめ定めた一定値になるように前記第1
    の発熱抵抗体への電流を制御、供給する第1の定温度制
    御回路を有する熱式流量検出回路において、 前記第1の発熱抵抗体より下流側に設置され、供給され
    る電流により発熱する第2の発熱抵抗体、この第2の発
    熱抵抗体に近接して設けた第3の感温抵抗体、前記第2
    の感温抵抗体と前記第3の感温抵抗体の温度差があらか
    じめ定めた一定値になるように前記第2の発熱抵抗体へ
    の電流を制御、供給する第2の定温度制御回路、 前記第1の発熱抵抗体の電流と前記第3の発熱抵抗体の
    電流との差をもとに前記流体の流量又は流速を算出する
    演算回路とを有する熱式流量検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の熱式流量検出回路の第
    2の感温抵抗体、第1の発熱抵抗体、第1の感温抵抗
    体、第2の発熱抵抗体、第3の感温抵抗体を、1枚の絶
    縁基板上に、かつ、前記第2の感温抵抗体は前記第1、
    第2の発熱抵抗体の熱の影響を受けない上流側に配置し
    たことを特徴とする熱式流量センサ。
  4. 【請求項4】 流量又は流速を測定する対象である流体
    中に上流側から下流側に向って順次設けられ、供給され
    る電流により発熱する第1、第2、第3の発熱抵抗体、
    前記第1、第2、第3の発熱抵抗体より上流に設置され
    前記流体の温度を検出する感温抵抗体、前記感温抵抗体
    と前記第1、第2、第3の発熱抵抗体の温度差が、それ
    ぞれあらかじめ定めた一定値になるように前記第1、第
    2、第3の発熱抵抗体への電流をそれぞれに制御、供給
    する第1、第2、第3の定温度制御回路、 前記第1の発熱抵抗体の電流と前記第3の発熱抵抗体の
    電流との差をもとに前記流体の流量又は流速を算出する
    演算回路とを有する熱式流量検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の感温抵抗体、第1、第
    2、第3の発熱抵抗体を1枚の基板上に、上流側から下
    流側へと前記の順序で配置したことを特徴とする熱式流
    量センサ。
  6. 【請求項6】 流量又は流速を測定する対象である流体
    中に設けられ、供給される電流により発熱する発熱抵抗
    体、この発熱抵抗体に近接して設けた第1の感温抵抗
    体、前記流体の温度を検出する第2の感温抵抗体、 前記発熱抵抗体と前記第2の感温抵抗体の温度差があら
    かじめ定めた一定値になるように前記発熱抵抗体への電
    流を制御、供給する定温度制御回路とを有する熱式流量
    検出回路において、 前記発熱抵抗体の電流値が入力信号として入力され、且
    つ、第1の感温抵抗体の抵抗値の変化により増幅率が制
    御される可変増幅率増幅器を有することを特徴とする熱
    式流量検出回路。
  7. 【請求項7】 流量又は流速を測定する対象である流体
    中に設けられ、供給される電流により発熱する発熱抵抗
    体、この発熱抵抗体に近接して設けた第1の感温抵抗
    体、前記流体の温度を検出する第2の感温抵抗体、 前記発熱抵抗体と前記第2の感温抵抗体の温度差があら
    かじめ定めた一定値になるように前記発熱抵抗体への電
    流を制御、供給する定温度制御回路とを有する熱式流量
    検出回路において、 前記定温度制御回路は前記第1の感温抵抗体の抵抗値の
    変化による第1の感温抵抗体の電流の変動を減少させる
    ように、前記発熱抵抗体の電流を制御するものであるこ
    とを特徴とする熱式流量検出回路。
  8. 【請求項8】感温抵抗体、発熱抵抗体はいずれもNi、
    PtもしくはPolyーSiの同一感温素材で構成され
    ていることを特徴とする請求項3又は5のいずれかに記
    載の熱式流量センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6729183B2 (en) 2001-06-05 2004-05-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Thermosensitive flow rate detecting device
CN100405066C (zh) * 2002-05-02 2008-07-23 株式会社山武 流速传感器

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