JP2006030110A - フローセンサの駆動方法および駆動回路 - Google Patents

フローセンサの駆動方法および駆動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】特に大流量領域での計測分解能の向上および流速計測精度の向上を図ることができるフローセンサ駆動方法および駆動回路を提供すること。
【解決手段】ガスを加熱するヒータ4、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ8、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ5、およびヒータ4に対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサ11,13を有し、第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサ1において、定電圧電源56と、定電圧電源56に、順次、直列接続された第1、第2および第3の抵抗R1,R2,R3と、第2の抵抗R2の両端に発生する電位差と第3の温度検出信号との差分が入力される差動増幅器OP1と、差動増幅器OP1の出力で駆動され、ヒータ4にヒータ電流を供給するトランジスタQ1とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、フローセンサの駆動方法および駆動回路に関する。
本発明で対象となるフローセンサは、MEMS(Micro-Electro-Mechanical-Systems)フローセンサである。MEMSフローセンサは、中央のマイクロヒータに電流を印加して流体を温め、流体の流れによりマイクロヒータの上流と下流との間に発生した温度差により、流速を計測するものである。
このようなフローセンサは、たとえば、特開2001−012988号公報(特許文献1)で提案されているように、流体の種類の違いや、同じ流体でも圧力や温度の違いにより、熱拡散係数が異なることで、精度の良い計測ができないという課題があった。また、同じ流体で同じ温度かつ同じ圧力でも、流速が早くなるにつれて熱拡散係数が大きくなり、ヒータ温度が低くなり、流速が大きい時は精度の良い計測ができないという課題もあった。
このような課題に対する提案として、特開平4−34315号公報(特許文献2)や特開2001−141539号公報(特許文献3)では、周囲温度を計測する温度センサをフローセンサ内に設け、この温度センサの制御によりマイクロヒータ電流を制御する方法とその回路が開示されている。
また、特開2001−012988号公報では、マイクロヒータへの印加は、一定電圧などの単純な制御として、横側サーモパイル出力が温度分布状態をモニターすることで出力を補正する方法を提案している。
特開2001−012988号公報 特開平4−34315号公報 特開2001−141539号公報
しかしながら、特開平4−34315号公報や特開2001−141539号公報に開示されている技術のうちのヒータ温度を一定にする方法では、流体の違いによる温度分布の違いまでは補正できないという欠点があった。
また、特開2001−012988号公報では、流体の違いによる温度分布の違いまで補正はできるものの、補正する出力と補正される出力の両方とも、計測分解能が悪くなっているために、精度の良い流速計測ができないという欠点があった。
特開2001−12988号公報に記載の技術について、もう少し詳細に説明する。
図9は、特開2001−12988号公報に記載のフローセンサを用いた流量計測装置の構成ブロック図である。この流量計測装置は、フローセンサのセンサ出力に基づいて流量演算を行う流量演算部50を備えている。
流量演算部50は、フローセンサ内の下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号とフローセンサ1内の上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号との差信号を増幅する差動増幅器33と、フローセンサ1内の右側サーモパイル11からの右側温度検出信号を増幅する増幅器35aと、フローセンサ1内の左側サーモパイル13からの左側温度検出信号を増幅する増幅器35bと、差動増幅器33、増幅器35aおよび増幅器35bからの各出力が入力されるマイクロコンピュータ40とを備えて構成される。
マイクロコンピュータ40は、増幅器35aからの右側温度検出信号と増幅器35bからの左側温度検出信号とを加算する加算部45と、差動増幅器33で得られた第2の温度検出信号と第1の温度検出信号との差信号を加算部45から出力される加算信号により除する除算部47と、この除算部47から出力される除算信号に基づき、ガスの流量を算出する流量算出部41と、加算部45から出力される加算信号に基づき、ガスの熱伝導率や比熱、粘性、密度等の物性値を算出する流体物性値算出部43とを備えて構成される。
図9の流量計測装置では、流速を計測するフローセンサの出力を(VDTP −VUTP )/VTP3 としている。ここで、VDTP は、下流側サーモパイル5の温度検出信号電圧、VUTP は、上流側サーモパイル8の温度検出信号電圧、VTP3 は、横側サーモパイルの温度検出信号電圧(すなわち、加算部45から出力される加算信号に相当)である。
上述のように、流速を計測するフローセンサの出力を(VDTP −VUTP )/VTP3 とすると、まず、第1の欠点として、分解能が悪化する点がある。流速が速くなると、(VDTP −VUTP )は、小さな変化、場合によっては飽和するような出力になってしまう。これをVTP3 の変化により補正するのであるが、VTP3 の値が小さくなっているので、その変化率は大きいが、計測するADコンバータは、小さな電圧変化としてとらえるので、流速分解能そのものは悪くなってしまう。
第2の欠点として、(VDTP −VUTP )もVTP3 も共に、回路上などの計測誤差を含んでいる。(VDTP −VUTP )は差を取っていることと、その誤差は、定数としてオフセット補正することで補正することも可能となるが、VTP3 の場合、その誤差は、流速出力に換算するときには、流速や流体種類・圧力・温度の違いの誤差と相乗して大きな計測誤差となってしまう。
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、特に大流量領域での計測分解能の向上および流速計測精度の向上を図ることができるフローセンサ駆動方法および駆動回路を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明のフローセンサの駆動方法は、ガスを加熱するヒータ、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ、および前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、前記第3の温度検出信号が変化した時、前記変化を補正するように前記ヒータ電流を増減させて前記ヒータを駆動することを特徴とする。
請求項2記載の発明のフローセンサの駆動方法は、ガスを加熱するヒータ、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ、および前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、基準電圧と前記第3の温度検出信号とを比較し、前記第3の温度検出信号が前記基準電圧と等しい場合は、前記ヒータに所定値のヒータ電流が流れると共に、前記第3の温度検出信号が前記基準電圧より小さくなるにつれて前記所定値より大きくなるヒータ電流が流れ、かつ前記第3の温度検出信号が前記基準電圧より大きくなるにつれて前記所定値より小さくなるヒータ電流が流れるように、前記ヒータを駆動することを特徴とする。
請求項3記載の発明のフローセンサの駆動回路は、ガスを加熱するヒータ、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ、および前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、定電圧電源と、前記定電圧電源に、順次、直列接続された第1、第2および第3の抵抗と、前記第2の抵抗の両端に発生する電位差と前記第3の温度検出信号との差分が入力される差動増幅器と、前記差動増幅器の出力で駆動され、前記ヒータにヒータ電流を供給するトランジスタとを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明のフローセンサの駆動回路は、ガスを加熱するヒータと、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側サーモパイルと、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側サーモパイルと、前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に左右に等間隔に配置され、第3の温度検出信号を出力する右側および左側サーモパイルとを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、定電圧電源と、前記定電圧電源に、順次、直列接続された第1、第2および第3の抵抗と、前記第1および第2の抵抗の第1の接続点に接続された第1の入力端子と、前記第2および第3の抵抗の第2の接続点に接続された第2の入力端子とを有する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力で駆動され、前記ヒータにヒータ電流を供給するトランジスタとを備え、前記右側サーモパイルは、前記第1の接続点と前記第1の入力端子の間に接続され、前記左側サーモパイルは、前記第2の接続点と前記第2の入力端子の間に接続され、前記差動増幅器は、前記第1および第2の接続点間の電位差と、前記右側および左側サーモパイルの熱起電力の和との差分を増幅することを特徴とする。
請求項5記載の発明のフローセンサの駆動回路は、ガスを加熱するヒータと、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側測温抵抗と、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側測温抵抗と、前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側測温抵抗と、前記ヒータの発熱の影響を受けない位置に配置され、環境温度検出信号を出力する環境温度測温抵抗とを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、定電流源と、前記横側測温抵抗および前記環境温度測温抵抗の直列接続体と、第1および第2の固定抵抗の直列接続体とで構成され、前記定電流源に接続されたブリッジ回路と、前記横側測温抵抗および前記環境温度測温抵抗の接続点に接続された第1の入力端子と、前記第1および第2の固定抵抗の接続点に接続された第2の入力端子とを有する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力で駆動され、前記ヒータにヒータ電流を供給するトランジスタとを備えることを特徴とする。
請求項1および2記載の発明によれば、従来方法に比して、特に大流量領域での流速計測分解能が向上すると共に、流速計測精度が向上する。
請求項3、4および5記載の発明によれば、従来回路に比して、特に大流量領域での流速での流速計測分解能が向上すると共に、流速計測精度が向上する。また、従来回路に比して、より簡単な構成で実現できる。
以下、本発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の最良の形態に係るフローセンサの駆動方法で使用されるMEMSフローセンサの概略構成を説明する略図である。
MEMSフローセンサ1は、図中断面で示すガス流路53の内壁に配設される。MEMSフローセンサ1は、Si基板2上に形成された、マイクロヒータ4と、マイクロヒータ4の下流側に形成された下流側温度センサとしての下流側サーモパイル5と、マイクロヒータ4の上流側に形成された上流側温度センサとしての上流側サーモパイル8と、マイクロヒータ4の両側にガスの流れ方向(X方向)とほぼ直交方向に等間隔で配置され、ガスの物性値を検出して温度検出信号を出力する横側温度センサとしての右側および左側サーモパイル11,13とを備えている。
そして、下文で詳述するように、下流側サーモパイル5および上流側サーモパイル8は、流量の検知に役立ち、右側サーモパイル11および左側サーモパイル13は、ガス種の検知に役立つ。
図2および図3は、図1のMEMSフローセンサの構成図および断面図である。図2において、MEMSフローセンサ1は、Si基板2、ダイアフラム3、ダイアフラム3上に形成された白金等からなるマイクロヒータ4、マイクロヒータ4の下流側でダイアフラム3上に形成された下流側サーモパイル5、マイクロヒータ4に図示しない電源から駆動電流を供給する電源端子6A,6B、マイクロヒータ4の上流側でダイアフラム3上に形成された上流側サーモパイル8、上流側サーモパイル8から出力される第1の温度検出信号を出力する第1出力端子9A,9B、下流側サーモパイル5から出力される第2の温度検出信号を出力する第2出力端子7A,7B、を備えている。
また、MEMSフローセンサ1は、マイクロヒータ4に対してガスの流れ方向(図2における矢印Pから矢印Qへの方向)と略直交方向に配置され、ガスの物性値を検出し、右側温度検出信号(第3の温度検出信号に対応)を出力する右側サーモパイル11と、この右側サーモパイル11から出力される右側温度検出信号を出力する第3出力端子12A,12Bと、マイクロヒータ4に対してガスの流れ方向と略直交方向に配置され、ガスの物性値を検出し、左側温度検出信号(第3温度検出信号に対応)を出力する左側サーモパイル13と、この左側サーモパイル13から出力される左側温度検出信号を出力する第4出力端子14A,14Bと、ガス温度(言い換えると、環境温度または周囲温度)を得るための測温抵抗15,16と、この測温抵抗15,16からの温度検出信号を出力する出力端子17A,17Bとを備えている。
上流側サーモパイル8、下流側サーモパイル5、右側サーモパイル11および左側サーモパイル13は、熱電対から構成されている。この熱電対は、p++−SiおよびAlにより構成され、冷接点と温接点とを有し、熱を検出し、冷接点と温接点との温度差から熱起電力が発生することにより、温度検出信号を出力するようになっている。
また、図3に示すように、Si基板2には、ダイアフラム3が形成されており、このダイアフラム3には、マイクロヒータ4、上流側サーモパイル8、下流側サーモパイル5、右側サーモパイル11および左側サーモパイル13のそれぞれの温接点が形成されている。
このように構成されたMEMSフローセンサ1によれば、マイクロヒータ4が、定電圧電源または定電流源から供給されるヒータ電流により駆動されると、マイクロヒータ4から発生した熱は、ガスを媒体として、下流側サーモパイル5と上流側サーモパイル8のそれぞれの温接点に伝達される。それぞれのサーモパイルの冷接点は、Si基体(Si基板)上にあるので、基体温度になっており、それぞれの温接点は、ダイアフラム上にあるので、伝達された熱により加熱され、Si基体温度より温度が上昇する。そして、それぞれのサーモパイルは、温接点と冷接点の温度差より熱起電力を発生し、温度検出信号を出力する。
ガスを媒体として伝達される熱は、ガスの熱拡散効果とPからQに向かって流れるガスの流速との相乗効果によって、それぞれのサーモパイルに伝達される。すなわち、流速がない場合には、熱拡散によって上流側サーモパイル8と下流側サーモパイル5に均等に伝達され、上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号と下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号の差信号は、零になる。
一方、ガスに流速が発生すると、流速によって上流側サーモパイル8の温接点に伝達される熱量が少なくなり、下流側サーモパイル5の温接点に伝達される熱量が多くなるため、第2の温度検出信号と第1の温度検出信号との差信号は、流速に応じた正値になる。
一方、マイクロヒータ4がヒータ電流により駆動されると、マイクロヒータ4から発生した熱は、ガスの流速の影響を受けずにガスの熱拡散効果のみによって、マイクロヒータ4に対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置された右側サーモパイル11および左側サーモパイル13に伝達される。このため、右側サーモパイル11の起電力により第3出力端子12A,12Bから出力される右側温度検出信号、および/または左側サーモパイル13の起電力により第4出力端子14A,14Bから出力される左側温度検出信号に基づき、熱伝導と熱拡散、比熱等によって決定される熱拡散定数等に影響されるガスの特有の物性値を算出することができるようになる。
さらに、MEMSフローセンサ1によれば、ダイアフラム3上に、マイクロヒータ4、上流側サーモパイル8、下流側サーモパイル5、右側サーモパイル11および左側サーモパイル13を形成したので、これらの熱容量を小さくして、消費電力を低減することができる。また、MEMSフローセンサ1の構成が簡単であるので、安価に作製することができるという効果がある。
次に、図4は、本発明の最良の形態に係るフローセンサの駆動方法を実施するフローセンサの駆動回路の構成を示す回路図である。
図4において、それぞれ固定抵抗器である、第1の抵抗としての抵抗R1、第2の抵抗としての抵抗R2、および第3の抵抗としての抵抗R3が直列接続され、定電圧電源56から一定の正電圧が印加される。この定電圧電源56として、たとえばアナログデバイス社のREF191など、一般的に市販されている定電圧電源が使用されるが、温度特性も含めて再現性の良いものが用いられる。
抵抗R1および抵抗R2の接続点(第1の接続点)aには、右側サーモパイル11を介して差動増幅器を構成するオペアンプOP1の非反転入力端子(第1の入力端子)が接続されている。なお、右側サーモパイル11は、熱検出時に熱起電力を発生するので電圧源として表され、接続点a側がプラスかつ非反転入力端子側がマイナスとなるように接続されている。
また、抵抗R2および抵抗R3の接続点(第2の接続点)bには、左側サーモパイル13を介してオペアンプOP1の反転入力端子(第2の入力端子)が接続されている。 なお、左側サーモパイル13は、熱検出時に熱起電力を発生するので電圧源として表され、接続点b側がマイナスかつ反転入力端子側がプラスとなるように接続されている。
オペアンプOP1の出力端子は、固定抵抗器である抵抗R4を介してトランジスタQ1のベースに接続されている。トランジスタQ1のエミッタには、+Vcc電源が接続され、コレクタにはフローセンサ1のマイクロヒータ4が接続されている。
次に、上述の構成を有する駆動回路の動作について説明する。定電圧電源56、抵抗R1,R2,R3、右側サーモパイル11および左側サーモパイル13が、図4に示すように接続されているので、オペアンプOP1の各入力端子間に入力される、横側サーモパイルからの第3の温度検出信号、すなわち右側サーモパイル11および左側サーモパイル13の熱起電力の和と、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)とは、互いに逆極性になっている。それにより、オペアンプOP1の出力は、第3の温度検出信号、すなわち右側サーモパイル11および左側サーモパイル13の熱起電力の和と、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)との比較結果により制御される。
この制御されたオペアンプOP1の出力は、トランジスタQ1により、安定化した電源電圧+Vccと比較され、トランジスタQ1のエミッタに接続されたマイクロヒータ4に供給される電流量を制御する。
たとえば、横側サーモパイルの和出力が、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)と等しい時は、和出力と電位差(基準電圧)の差分がゼロとなり、オペアンプOP1の各入力端子に入力される電圧がゼロとなるため、オペアンプOP1の出力端子から、オフセット出力電圧値(+Vccより低いプラス電圧)が出力され、それにより、トランジスタQ1がオンとなり、所定値のヒータ電流がマイクロヒータ4に流れる。
一方、横側サーモパイルの和出力が、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)より小さくなるにつれて、和出力と電位差(基準電圧)の差分が発生してオペアンプOP1の各入力端子に入力されるため、オペアンプOP1の出力はオフセット出力電圧値より小さくなり、+Vcc電源電圧との差が大きくなって、エミッタ電流が大きくなり、マイクロヒータ4に所定値より大きなヒータ電流が流れる。こうなると、マイクロヒータ4の温度が上がり、横側サーモパイルに伝達される熱が増加する。その結果、横側サーモパイルの和出力は大きくなり、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)との差分はゼロになる。
他方、横側サーモパイルの和出力が、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)より大きくなった場合は、和出力と電位差(基準電圧)の差分が発生してオペアンプOP1の各入力端子に入力されるため、オペアンプOP1の出力はオフセット出力電圧値より大きくなり、+Vcc電源電圧との差が小さくなって、エミッタ電流が小さくなり、マイクロヒータ4に流れるヒータ電流は、所定値より小さくなる。こうなると、マイクロヒータ4の温度が下がり、横側サーモパイルに伝達される熱が減少する。その結果、横側サーモパイルの和出力は小さくなり、接続点aおよびb間の電位差(基準電圧)との差分はゼロになる。
以上の動作の繰り返しにより、横側サーモパイルからの和出力(第3の温度検出信号)が変化した時、その変化を補正するように、すなわち、横側サーモパイルの和出力が一定になるように、ヒータ電流が増減されてマイクロヒータ4を駆動するようになる。
上述のようにフローセンサ1が駆動されると、ガスの流量を検出するためのフローセンサ1の出力は、上流側温度センサと下流側温度センサの温度差、すなわち、上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号と下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号の差として出力される。
以上説明した本発明によるフローセンサの駆動方法および駆動回路の改善点は、以下の通りである。
まず、計測精度の向上に寄与する本発明の作用について説明する。上流側温度センサと下流側温度センサの温度差、すなわち、上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号と下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号の差として出力を横側温度センサ出力、すなわち第3の温度検出信号で補正する考え方は、特開2001−12988号公報と同じであり、本発明においても、(VDTP −VUTP )/VTP3 が出力になる。ここで、VDTP は、下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号の電圧、VUTP は、上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号の電圧、VTP3 は、横側サーモパイルの第3の温度検出信号の電圧(つまり、右側サーモパイル11および左側サーモパイル13の和出力)である。
特開2001−12988号公報では、実際にVTP3 を同時(または、時間をずらして)計測し、後処理(マイコンによる計算など)により、センサ出力を得ていた。その場合、各計測で発生するオフセット出力を補正することには充分ではない。オフセット出力をδとすると、正確な計測出力は、{(VDTP −VUTP )+δDU}/(VTP3 +δTP3 )となる。
特開2001−12988号公報の場合、流速や温度・圧力、流体種類などでVTP3 も変化するため、δがこのような条件で変化しなくても、計測出力の誤差には、流速や温度・圧力、流体種類に対して依存性が出てくる。
これに対して、本発明では、図5に示す駆動回路でVTP3 を一定に保つため、δTP3 の影響は受けない。また、δDUの影響は、簡単なキャリブレーションをすれば除去可能となる。除去する方法として、たとえば、VDTP とVUTP のプラス、マイナス入力端子をスイッチにより反転させてその差出力をとる、等の方法が知られている。したがって、特開2001−12988号公報に記載の発明よりも計測精度の良い流速計測が可能となる。なお、VTP3 を一定にしているため、(VDTP −VUTP )だけの計測でも割り算をした結果と同じになるため、本発明ではVTP3 を計測してもしなくてもどちらでも計測出力を取り出すことができる。VTP3 を計測しない場合は、VTP3 計測用の回路を省略することができ、この場合の出力回路の構成例を以下に説明する。
図5は、図4の駆動回路で駆動されるMEMSフローセンサ1の出力回路の構成例を示す回路図である。出力回路は、差動増幅器を構成するオペアンプOPを有する。オペアンプOPは、+Vcc電源に接続されると共に、ゲイン調整用可変抵抗VRと出力端子OUTを備えている。オペアンプOPの非反転入力端子には、下流側サーモパイル5が接続され、反転入力端子には、上流側サーモパイル8が接続される。なお、下流側サーモパイル5は、熱検出時に熱起電力を発生するので電圧源として表され、非反転入力端子側がプラスかつ接地側がマイナスとなるように接続されている。同様に、上流側サーモパイル8は、電圧源として表され、反転入力端子側がプラスかつ接地側がマイナスとなるように接続されている。
次に、図5の出力回路の動作を説明する。すなわち、図4に示す駆動回路でMEMSフローセンサ1が駆動されると、ガスの流量を検出するためのフローセンサ1の出力は、上流側温度センサと下流側温度センサの温度差、すなわち、上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号と下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号の差(VDTP −VUTP )としてオペアンプOPの出力端子OUTから出力される。なお、オペアンプOPの出力端子OUTからの(VDTP −VUTP )出力は、(VDTP −VUTP )/VTP3 における1/VTP3 に相当する一定の係数が乗算されたものとなるが、この係数は、ゲイン調整用可変抵抗VRによるゲイン調整により決定される。
したがって、図5の出力回路を使用すれば、図9における増幅器35aおよび35bと、加算部45と除算部47の構成は省略することができ、流量算出部41は、オペアンプOPの出力端子OUTからの(VDTP −VUTP )出力のみを使用して流量を算出することができる。
次に、もう1つの改善点として、計測分解能の向上について説明する。マイクロヒータ4から奪われる熱量Qとガスの流速vとの間には、次のような関係があることが分かっている。
Q=(A+B√v)/(Th −Tf
ここで、Th はマイクロヒータ4のヒータ温度、Tf はガス温度、AおよびBは係数である。
特開2001−12988号公報では、回路を簡略化するために、定電圧や定電流などの簡潔なヒータ駆動回路を提案しているが、この場合、流速vが大きくなっても、熱量Qが大きくならず、(Th −Tf )が小さくなるように作用する。それにより、VDTP 、VUTP 、VTP3 が小さくなり、流速に対する変化量も小さくなって、測定分解能は小さくなってしまう。
この様子を図6のグラフに示す。図6において、曲線Aは、上流側サーモパイル8からの第1の温度検出信号と下流側サーモパイル5からの第2の温度検出信号の差出力(VDTP −VUTP )を示し、曲線Bは、横側サーモパイル(右側サーモパイル11および左側サーモパイル13)の和出力(VTP3 )を示す。
特開平4−34315号公報や特開2001−141539号公報では、(Th −Tf )を一定にして上式の関係を簡略化し、温度補正を簡単にすることを提案したものである。しかし、大きな流速での計測もできるようになるという利点の一方では、特開2001−12988号公報の発明にあるように、これらの方法では、係数AあるいはBの温度特性・圧力特性または流体種類依存性により、精度の良い計測は不十分であるという欠点があった。特開2001−12988号公報の発明と、特開平4−34315号公報や特開2001−141539号公報の発明を組み合わせることも考えられるが、センサ回路が複雑になるという欠点を生じる。
本発明では、上述の作用によりVTP3 を一定に保つため、(Th −Tf )も小さくならず、流速に対する出力変化量も大きくなるため、計測分解能も十分に得られる。また、そのために、駆動回路が複雑化することもなく、むしろ簡単な構成で実現することができる。
図7は、本発明の駆動方法および駆動回路で駆動されたフローセンサに基づく流量対出力の特性を示す。図7に示すように、大流量領域においても、流量に対する出力変化量が大きく、計測分解能が良くなっている。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施の形態では、温度センサとしてサーモパイルを用いているが、本発明は、これに限らず、サーモパイル以外のもの、たとえば測温抵抗体を使用しても良い。
図8は、本発明のフローセンサの駆動回路の他の実施例を示し、温度センサが測温抵抗体である場合の回路図である。この場合のフローセンサは、図示しないが、ガスを加熱するヒータと、ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側測温抵抗と、ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側測温抵抗と、ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側測温抵抗と、ヒータの発熱の影響を受けない位置に配置され、環境温度検出信号を出力する環境温度測温抵抗とを有する。
駆動回路は、定電流源58と、前記横側測温抵抗60および前記環境温度測温抵抗62の直列接続体と、第1の固定抵抗としての抵抗R5および第2の固定抵抗としての抵抗R6の直列接続体とで構成され、定電流源58に接続されたブリッジ回路と、横側測温抵抗60および環境温度測温抵抗62の接続点cに接続された第1の入力端子としての反転入力端子と、抵抗R5および抵抗R6の接続点dに接続された第2の入力端子としての非反転入力端子とを有し、差動増幅器として作用するオペアンプOP1と、オペアンプ1の出力で駆動され、マイクロヒータ4にヒータ電流を供給するトランジスタQ1とを備えている。
上述の構成において、ブリッジ回路が平衡状態にある時、マイクロヒータ4に所定値のヒータ電流が供給されている。しかし、横側測温抵抗60の抵抗値が変化して平衡状態がくずれると、マイクロヒータ4に所定値から増減するヒータ電流が供給され、その結果、横側測温抵抗60の抵抗値の変化が補正されて、ブリッジ回路は再びバランスする。したがって、横側測温抵抗60の抵抗値は一定に保たれる。
上述のようにフローセンサ1が駆動されると、ガスの流量を検出するためのフローセンサの出力は、上流側温度センサと下流側温度センサの温度差、すなわち、上流側測温抵抗からの第1の温度検出信号と下流側測温抵抗からの第2の温度検出信号の差を、横側測温抵抗60からの第3の温度検出信号で除したものとして出力される。
また、本発明のフローセンサの駆動回路では、回路に動作安定化のための抵抗・コンデンサを入れることなどに制限はない。たとえば、トランジスタのコレクタ・エミッタ間に比較的大きな抵抗値を有する抵抗を接続しても良い。また、トランジスタQ1はPNP型またはNPN型のどちらでも使用可能である。また、トランジスタQ1のベースにベース電流制限抵抗を入れても良い。さらに、トランジスタQ1は、FET(電界効果トランジスタ)を使用することもできる。
本発明の最良の形態に係るフローセンサの駆動方法で使用されるMEMSフローセンサの概略構成を説明する略図である。 図1のMEMSフローセンサの構成図である。 図1のMEMSフローセンサの断面図である。 本発明の最良の形態に係るフローセンサの駆動方法を実施するフローセンサの駆動回路の構成を示す回路図である。 図4の駆動回路で駆動されるMEMSフローセンサの出力回路の構成例を示す回路図である。 従来の駆動回路による流量対フローセンサ出力の特性を示すグラフである。 本発明の駆動回路による流量対フローセンサ出力の特性を示すグラフである。 本発明のフローセンサの駆動回路の他の実施例を示し、温度センサが測温抵抗体である場合の回路図である。 従来のフローセンサを用いた流量計測装置の構成ブロック図である。
符号の説明
1 MEMSフローセンサ
4 マイクロヒータ(ヒータ)
5 下流側サーモパイル(下流側温度センサ)
8 上流側サーモパイル(上流側温度センサ)
11 右側サーモパイル(横側温度センサ)
13 左側サーモパイル(横側温度センサ)
56 定電圧電源
R1 抵抗(第1の抵抗)
R2 抵抗(第2の抵抗)
R3 抵抗(第3の抵抗)
OP1 オペアンプ(差動増幅器)
Q1 トランジスタ
58 定電流源
60 横側測温抵抗
62 環境温度測温抵抗
R5 抵抗(第1の固定抵抗)
R6 抵抗(第2の固定抵抗)

Claims (5)

  1. ガスを加熱するヒータ、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ、および前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、
    前記第3の温度検出信号が変化した時、前記変化を補正するように前記ヒータ電流を増減させて前記ヒータを駆動する
    ことを特徴とするフローセンサの駆動方法。
  2. ガスを加熱するヒータ、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ、および前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、
    基準電圧と前記第3の温度検出信号とを比較し、前記第3の温度検出信号が前記基準電圧と等しい場合は、前記ヒータに所定値のヒータ電流が流れると共に、前記第3の温度検出信号が前記基準電圧より小さくなるにつれて前記所定値より大きくなるヒータ電流が流れ、かつ前記第3の温度検出信号が前記基準電圧より大きくなるにつれて前記所定値より小さくなるヒータ電流が流れるように、前記ヒータを駆動する
    ことを特徴とするフローセンサの駆動方法。
  3. ガスを加熱するヒータ、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側温度センサ、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側温度センサ、および前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側温度センサを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、
    定電圧電源と、
    前記定電圧電源に、順次、直列接続された第1、第2および第3の抵抗と、
    前記第2の抵抗の両端に発生する電位差と前記第3の温度検出信号との差分が入力される差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力で駆動され、前記ヒータにヒータ電流を供給するトランジスタと
    を備えることを特徴とするフローセンサの駆動回路。
  4. ガスを加熱するヒータと、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側サーモパイルと、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側サーモパイルと、前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に左右に等間隔に配置され、第3の温度検出信号を出力する右側および左側サーモパイルとを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、
    定電圧電源と、
    前記定電圧電源に、順次、直列接続された第1、第2および第3の抵抗と、
    前記第1および第2の抵抗の第1の接続点に接続された第1の入力端子と、前記第2および第3の抵抗の第2の接続点に接続された第2の入力端子とを有する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力で駆動され、前記ヒータにヒータ電流を供給するトランジスタとを備え、
    前記右側サーモパイルは、前記第1の接続点と前記第1の入力端子の間に接続され、
    前記左側サーモパイルは、前記第2の接続点と前記第2の入力端子の間に接続され、
    前記差動増幅器は、前記第1および第2の接続点間の電位差と、前記右側および左側サーモパイルの熱起電力の和との差分を増幅する
    ことを特徴とするフローセンサの駆動回路。
  5. ガスを加熱するヒータと、前記ヒータに対してガスの上流側に配置され、第1の温度検出信号を出力する上流側測温抵抗と、前記ヒータに対してガスの下流側に配置され、第2の温度検出信号を出力する下流側測温抵抗と、前記ヒータに対してガスの流れ方向とほぼ直交方向に配置され、第3の温度検出信号を出力する横側測温抵抗と、前記ヒータの発熱の影響を受けない位置に配置され、環境温度検出信号を出力する環境温度測温抵抗とを有し、前記第1、第2および第3の温度検出信号に基づいてガスの流量を測定するフローセンサにおいて、
    定電流源と、
    前記横側測温抵抗および前記環境温度測温抵抗の直列接続体と、第1および第2の固定抵抗の直列接続体とで構成され、前記定電流源に接続されたブリッジ回路と、
    前記横側測温抵抗および前記環境温度測温抵抗の接続点に接続された第1の入力端子と、前記第1および第2の固定抵抗の接続点に接続された第2の入力端子とを有する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力で駆動され、前記ヒータにヒータ電流を供給するトランジスタと
    を備えることを特徴とするフローセンサの駆動回路。
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