JP3523105B2 - フローセンサのヒータ制御装置 - Google Patents

フローセンサのヒータ制御装置

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JP3523105B2 JP04886199A JP4886199A JP3523105B2 JP 3523105 B2 JP3523105 B2 JP 3523105B2 JP 04886199 A JP04886199 A JP 04886199A JP 4886199 A JP4886199 A JP 4886199A JP 3523105 B2 JP3523105 B2 JP 3523105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン等の基台
上にヒータ用抵抗とヒータ用抵抗の近傍に配置された測
温抵抗を有するフローセンサに関し、特に、そのフロー
センサの温度特性を補正することができるフローセンサ
のヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流量計としては、例えばシリコンの基板
台上にヒータ用抵抗とこのヒータ用抵抗の両側に配置さ
れた測温抵抗を有するフローセンサのヒータ用抵抗から
測定流体を介した熱の拡散度合を測温抵抗によって検出
することにより、ガス等の流量を測定するものである。
【0003】ところで、流量計において用いられるヒー
タ制御装置は、ブリッジ回路の各辺にそれぞれヒータ用
抵抗、周囲温度測定用リファレンス抵抗を接続し、これ
らヒータ用抵抗、リファレンス抵抗の差電圧を増幅器で
検出して、ヒータ用抵抗の温度が周囲温度に関わりな
く、ある一定温度差となるようにコントロールされる回
路構成となっていた。
【0004】しかし、従来の回路では、ヒータ用抵抗に
より熱せられる同一チップ上のセンサ(測温抵抗)の感
度は、周囲温度が上昇すると、ヒータ用抵抗の温度が一
定であるにもかかわらず、気体の熱拡散率の温度特性に
より、すなわち、測定対象の気体の温度が上昇するに従
って感度が低下するという問題があった。
【0005】そこで、この問題を解決したものとして、
例えば特公平4−34315号公報に記載された流量計
のヒータ制御装置が知られている。この流量計のヒータ
制御装置の回路構成を図4に示す。
【0006】図4において、オペアンプ101の反転入
力端子(−)と大地との間には周囲温度測定用のレファ
レンス抵抗103が接続され、オペアンプ101の反転
入力端子とトランジスタ111のエミッタとの間には固
定抵抗105が接続されている。
【0007】また、オペアンプ101の非反転入力端子
(+)と大地との間には固定抵抗107が接続され、オ
ペアンプ101の出力は、固定抵抗109を介してトラ
ンジスタ111のベースに接続されている。トランジス
タ111のコレクタと大地との間にはジュール熱により
発熱するマイクロヒータ抵抗113が接続され、トラン
ジスタ111のコレクタとオペアンプ101の非反転入
力端子との間には固定抵抗115が接続されている。
【0008】なお、オペアンプ101,固定抵抗10
7,固定抵抗109及び固定抵抗115により増幅回路
を構成しており、トランジスタ111は、マイクロヒー
タ抵抗113に流れる電流を増幅する。
【0009】以上の構成において、固定抵抗105の抵
抗値をリファレンス抵抗103の抵抗値よりも十分に大
きくとると、リファレンス抵抗103に流れる電流は、
リファレンス抵抗103の抵抗値が変化しても一定とな
る。このとき、リファレンス抵抗103の温度係数とマ
イクロヒータ抵抗113の温度係数とは同一としてある
ため、周囲温度が変化してもマイクロヒータ抵抗113
の発熱量は、一定値となり、適切な温度補正が行われ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
流量計のヒータ制御装置にあっては、リファレンス抵抗
103とマイクロヒータ抵抗113との抵抗値や温度係
数が異なる場合には、フローセンサの温度補正が適正に
行われなくなる。このため、製造ばらつきによりリファ
レンス抵抗103の温度特性とマイクロヒータ抵抗11
3の温度特性とが同一であるものを選別する必要があ
り、製品の歩留まりが低下する。
【0011】また、フローセンサにより、温度補正の度
合が異なってしまう。さらには、製造のばらつきにより
マイクロヒータ抵抗の値がばらついた場合には、フロー
センサの出力を調整する箇所がないため、そのまま出力
のばらつきとして出力されてしまう。
【0012】本発明は、最適な電圧値をマイクロヒータ
に印加することにより、フローセンサの製造ばらつきに
関係なくフローセンサの温度補正を行い、また、フロー
センサ間の器差も補正することができるフローセンサの
ヒータ制御装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の構成とした。請求項1の発明は、基台
上にヒータ用抵抗と該ヒータ用抵抗の近傍に独立して配
置された周囲温度測定用のリファレンス抵抗とを有し、
前記ヒータ用抵抗から測定流体を介した熱の拡散度合を
前記リファレンス抵抗により検出することにより流量を
測定するフローセンサにおいて、前記リファレンス抵抗
に定電流を流すための定電流回路と、この定電流回路と
前記リファレンス抵抗との間に接続され、前記リファレ
ンス抵抗に発生する各温度における電圧を分圧して電圧
の傾きを調整するための調整抵抗と、前記リファレンス
抵抗と前記調整抵抗との合成抵抗に印加される電圧を増
幅する差動増幅器と、この差動増幅器の出力を前記ヒー
タ用抵抗に供給するとともに、前記調整抵抗の抵抗値の
調整により、前記各温度において前記フローセンサの出
力値を一定にするヒータ回路とを備えることを特徴とす
る。
【0014】請求項1の発明によれば、定電流回路がリ
ファレンス抵抗に定電流を流し、且つ周囲温度が変化す
ると、リファレンス抵抗が周囲温度に応じて変化するた
め、リファレンス抵抗に発生する電圧が変化する。そし
て、調整抵抗が、リファレンス抵抗に発生する各温度に
おける電圧を分圧して電圧の傾きを調整し、差動増幅器
がリファレンス抵抗と調整抵抗との合成抵抗に印加され
電圧を増幅し、ヒータ回路が、差動増幅器の出力をヒ
ータ用抵抗に供給するとともに、調整抵抗の抵抗値の調
整により、各温度においてフローセンサの出力値を一定
にする。
【0015】すなわち、リファレンス抵抗により周囲温
度を監視することにより、最適な電圧値をヒータ用抵抗
に印加することができ、フローセンサの製造ばらつきに
関係なくフローセンサの温度補正を行い、また、フロー
センサ間の器差も補正することができる。
【0016】請求項2の発明では、前記定電流回路は、
出力側が前記調整抵抗に接続される定電流側の差動増幅
器と、一端が前記定電流側の差動増幅器の非反転入力端
子に接続され他端が接地された定電圧ダイオードと、一
端が前記定電流側の差動増幅器の非反転入力端子に接続
され他端が電源に接続された固定抵抗と、前記電源と前
定電流側の差動増幅器の出力との間に接続され前記リ
ファレンス抵抗に流れる定電流の電流値を調整する可変
抵抗とを有することを特徴とする。
【0017】請求項2の発明によれば、定電流回路に設
けられた可変抵抗を調整することによりリファレンス抵
抗に流れる定電流の電流値を調整し、ヒータ用抵抗の抵
抗値にばらつきがあっても、発熱量を調整することがで
き、各温度でフローセンサの出力値を一定にすることが
できる。
【0018】請求項3の発明では、前記調整抵抗は、前
記リファレンス抵抗に定電流を流して得られる各温度に
おける電圧の傾きを、前記ヒータ用抵抗に印加する電圧
の傾きに調整することを特徴とする。
【0019】請求項3の発明によれば、調整抵抗は、リ
ファレンス抵抗に定電流を流して得られる各温度におけ
る電圧の傾きを、ヒータ用抵抗に印加する電圧の傾きに
調整するので、ヒータ用抵抗の抵抗値やリファレンス抵
抗の抵抗値がばらついた場合であっても、温度補正を的
確に行うことができ、最適な電圧値をヒータ用抵抗に印
加することができる。
【0020】請求項4の発明では、前記ヒータ回路は、
前記各温度において前記フローセンサの出力値を一定に
するための前記ヒータ用抵抗に印加される既知ヒータ電
圧を予め測定しておき、前記調整抵抗は、前記各温度に
おいて前記ヒータ用抵抗に印加されるヒータ電圧が出力
されたとき、各温度においてこのヒータ電圧が前記既知
ヒータ電圧と一致するように前記電圧の傾きを調整する
ことを特徴とする。
【0021】請求項4の発明によれば、ヒータ回路は、
各温度においてフローセンサの出力値を一定にするため
のヒータ用抵抗に印加される既知ヒータ電圧を予め測定
しておき、調整抵抗は、各温度においてヒータ用抵抗に
印加されるヒータ電圧が出力されたとき、各温度におい
てこのヒータ電圧が既知ヒータ電圧と一致するように電
圧の傾きを調整するため、ヒータ用抵抗の抵抗値やリフ
ァレンス抵抗の抵抗値がばらついた場合であっても、温
度補正を的確に行うことができ、最適な電圧値をヒータ
用抵抗に印加することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフローセンサのヒ
ータ制御装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図1は本発明のフローセンサのヒータ制御装置の
実施の形態を示す構成図である。
【0023】図1に示すフローセンサのヒータ制御装置
は、フローセンサに設けられたマイクロヒータを制御す
るもので、定電流回路10を有して構成される。この定
電流回路10は、周囲温度を測定するための測温抵抗で
あるリファレンス抵抗27に定電流を流すもので、第1
のオペアンプ11、この第1のオペアンプ11の非反転
入力端子と大地との間に接続される定電圧ダイオードで
あるツェナダイオード13と、第1のオペアンプ11の
非反転入力端子と電源Vccとの間に接続されるプルア
ップ抵抗15と、第1のオペアンプ11の出力にゲート
Gが接続される電界効果トランジスタ(FET)からな
る第1のトランジスタ17と、この第1のトランジスタ
17のソースと電源Vccとの間に接続される可変抵抗
19とを備えて構成される。
【0024】なお、第1のオペアンプ11の反転入力端
子は、第1のトランジスタ17のソースに直接接続され
ている。
【0025】また、第1のトランジスタ17のドレイン
は、第2のオペアンプ21の反転入力端子及び調整抵抗
23の一端に接続され、調整抵抗23の他端は、調整抵
抗25を介してリファレンス抵抗27の一端に接続さ
れ、リファレンス抵抗27の他端は接地される。
【0026】第2のオペアンプ21の非反転入力端子と
大地との間には抵抗29が接続され、第2のオペアンプ
21の出力は抵抗31を介して第2のトランジスタ33
のベースに接続されている。第2のトランジスタ33の
エミッタは、電源Vccに接続され、第2のトランジス
タ33のコレクタと大地との間にはジュール熱を発熱す
るマイクロヒータ抵抗35が接続される。
【0027】第2のオペアンプ21の非反転入力端子と
第2のトランジスタ33との間には抵抗37が接続され
ている。第2のトランジスタ33は、マイクロヒータ抵
抗35に流れる電流を増幅する。
【0028】第2のオペアンプ21、抵抗29、抵抗3
1、第2のトランジスタ33、及びプルアップ抵抗15
は、各温度に対する電圧をマイクロヒータ抵抗35に印
加するための駆動回路を構成する。
【0029】以上の構成において、リファレンス抵抗2
7とマイクロヒータ抵抗35とは、図2に示すように温
度の上昇に対して直線的に上昇して変化する特性(正の
温度係数で変化)を有している。図2中では、リファレ
ンス抵抗27をrefとし、マイクロヒータ抵抗35を
MHとして図示した。
【0030】また、図3に各温度における最大流量でフ
ローセンサの出力値が一定となるマイクロヒータ電圧を
示す。このマイクロヒータ電圧MHも、図3に示すよう
に温度に対して直線的に変化することがわかる。
【0031】以上のことから、定電流回路10により、
リファレンス抵抗27を定電流で駆動し、周囲温度に応
じて抵抗値が変化するリファレンス抵抗27に発生する
電圧に予め定められた係数を乗算して得られた電圧を、
マイクロヒータ抵抗35に印加することにより、各温度
においてフローセンサの出力を一定にすることができ
る。
【0032】より詳細に説明すれば、以下のようにな
る。定電流回路10がリファレンス抵抗27に定電流を
流し、且つ周囲温度が変化すると、リファレンス抵抗2
7が周囲温度に応じて変化するため、リファレンス抵抗
27に発生する電圧が変化する。そして、調整抵抗2
3,25が、リファレンス抵抗27に発生する各温度に
おける電圧を分圧して電圧の傾きを調整し、第2のオペ
アンプ21がリファレンス抵抗27と調整抵抗23と調
整抵抗25との合成抵抗に印加される電圧を増幅し、第
2のトランジスタ33が第2のオペアンプ21の出力を
マイクロヒータ抵抗35に供給するとともに、調整抵抗
23,25の抵抗値の調整により、各温度においてフロ
ーセンサの出力値を一定にする。
【0033】すなわち、リファレンス抵抗27により周
囲温度を監視することにより、最適な電圧値をマイクロ
ヒータ抵抗35に印加することができ、フローセンサの
製造ばらつきに関係なくフローセンサの温度補正を行
い、また、フローセンサ間の器差も補正することができ
る。
【0034】このとき、可変抵抗19を調整することに
より、リファレンス抵抗27に流れる定電流値を任意の
電流値に調整することができる。これにより、マイクロ
ヒータ抵抗35の抵抗値にばらつきがあっても、マイク
ロヒータの発熱量を調整することができ、フローセンサ
の出力を一定にすることができる。
【0035】また、調整抵抗23、及び調整抵抗25の
値は、リファレンス抵抗27に定電流を通電して得られ
る各温度での電圧の傾きを、マイクロヒータ抵抗35に
印加する電圧の傾きに調整する。
【0036】ここで、リファレンス抵抗27は、フロー
センサ上に配置された白金抵抗体であり、白金の特質で
ある温度が変わると、抵抗値が変わることを利用して温
度を監視する。リファレンス抵抗27で発生する電圧を
調整抵抗23,25で分圧することにより、電圧の傾き
をマイクロヒータ抵抗35に印加する電圧の傾きに調整
する。
【0037】V=Io(ref+R1+R2) ref=refo+△rsf ここで、Vは、発生電圧であり、Ioは、定電流値であ
る。また、refoは、定温でのリファレンス抵抗であ
り、△rsfは、リファレンス抵抗の温度による変化量
である。
【0038】すなわち、調整抵抗23,25は、リファ
レンス抵抗27に定電流を流して得られる各温度におけ
る電圧の傾きを、マイクロヒータ抵抗35に印加する電
圧の傾きに調整するので、マイクロヒータ抵抗35の抵
抗値やリファレンス抵抗27の抵抗値がばらついた場合
であっても、温度補正を的確に行うことができ、最適な
電圧値をマイクロヒータ抵抗35に印加することができ
る。
【0039】また、実施の形態のヒータ制御装置であれ
ば、まず、予め各温度におけるフローセンサの出力が一
定になるマイクロヒータ抵抗35に印加されるマイクロ
ヒータ電圧を測定しておき、その温度におけるマイクロ
ヒータ電圧を出力させ、温度補正を行う。
【0040】すなわち、各温度においてフローセンサの
出力値を一定にするためのマイクロヒータ抵抗35に印
加される既知ヒータ電圧を予め測定しておき、調整抵抗
23,25は、各温度においてマイクロヒータ抵抗35
に印加されるヒータ電圧が出力されたとき、各温度にお
いてこのヒータ電圧が既知ヒータ電圧と一致するように
電圧の傾きを調整する。
【0041】すなわち、リファレンス抵抗27は、周囲
温度を監視できれば良く、リファレンス抵抗27の抵抗
値や温度係数を問わない。また、マイクロヒータ抵抗3
5の抵抗値やリファレンス抵抗27の抵抗値に製造ばら
つきがあっても、マイクロヒータ抵抗35に印加される
電圧の温度による傾きを決定する調整抵抗23,25を
調整することにより、温度補正を的確に行うことがで
き、最適な電圧値をマイクロヒータ抵抗35に印加する
ことができる。
【0042】このように実施の形態のフローセンサのヒ
ータ制御装置によれば、リファレンス抵抗27により周
囲温度を監視し、最適な電圧値をマイクロヒータ抵抗3
5に印加することができ、フローセンサの製造ばらつき
に関係なく、フローセンサの温度特性を補正することが
できる。また、フローセンサ間の器差も補正することが
できる。
【0043】なお、本発明は、前述した実施の形態のフ
ローセンサのヒータ制御装置に限定されるものではな
い。このほか、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で
種々変形して実施可能であるのは勿論である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、定電流回路が
リファレンス抵抗に定電流を流し、且つ周囲温度が変化
すると、リファレンス抵抗が周囲温度に応じて変化する
ため、リファレンス抵抗に発生する電圧が変化する。そ
して、調整抵抗が、リファレンス抵抗に発生する各温度
における電圧を分圧して電圧の傾きを調整し、差動増幅
器がリファレンス抵抗と調整抵抗との合成抵抗に印加さ
れる電圧を増幅し、ヒータ回路が、差動増幅器の出力を
ヒータ用抵抗に供給するとともに、調整抵抗の抵抗値の
調整により、各温度においてフローセンサの出力値を一
定にする。
【0045】すなわち、リファレンス抵抗により周囲温
度を監視することにより、最適な電圧値をヒータ用抵抗
に印加することができ、フローセンサの製造ばらつきに
関係なくフローセンサの温度補正を行い、また、フロー
センサ間の器差も補正することができる。
【0046】請求項2の発明によれば、定電流回路に設
けられた可変抵抗を調整することによりリファレンス抵
抗に流れる定電流の電流値を調整し、ヒータ用抵抗の抵
抗値にばらつきがあっても、発熱量を調整することがで
き、各温度でフローセンサの出力値を一定にすることが
できる。
【0047】請求項3の発明によれば、調整抵抗は、リ
ファレンス抵抗に定電流を流して得られる各温度におけ
る電圧の傾きを、ヒータ用抵抗に印加する電圧の傾きに
調整するので、ヒータ用抵抗の抵抗値やリファレンス抵
抗の抵抗値がばらついた場合であっても、温度補正を的
確に行うことができ、最適な電圧値をヒータ用抵抗に印
加することができる。
【0048】請求項4の発明によれば、ヒータ回路は、
各温度においてフローセンサの出力値を一定にするため
のヒータ用抵抗に印加される既知ヒータ電圧を予め測定
しておき、調整抵抗は、各温度においてヒータ用抵抗に
印加されるヒータ電圧が出力されたとき、各温度におい
てこのヒータ電圧が既知ヒータ電圧と一致するように電
圧の傾きを調整するため、ヒータ用抵抗の抵抗値やリフ
ァレンス抵抗の抵抗値がばらついた場合であっても、温
度補正を的確に行うことができ、最適な電圧値をヒータ
用抵抗に印加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローセンサのヒータ制御装置の実施
の形態を示す構成ブロック図である。
【図2】温度に対して直線的に変化するリファレンス抵
抗とマイクロヒータ抵抗との特性を示す図である。
【図3】各温度における最大流量で出力値が一定となる
マイクロヒータ電圧を示す図である。
【図4】従来の流量計のヒータ制御装置の一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 定電流回路 11 第1のオペアンプ 13 ツェナダイオード 15 プルアップ抵抗 17 第1のトランジスタ 19 可変抵抗 21 第2のオペアンプ 23,25 調整抵抗 27 リファレンス抵抗 29,31,37 抵抗 33 第2のトランジスタ 35 マイクロヒータ抵抗

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上にヒータ用抵抗と該ヒータ用抵抗
    の近傍に独立して配置された周囲温度測定用のリファレ
    ンス抵抗とを有し、前記ヒータ用抵抗から測定流体を介
    した熱の拡散度合を前記リファレンス抵抗により検出す
    ることにより流量を測定するフローセンサにおいて、 前記リファレンス抵抗に定電流を流すための定電流回路
    と、 この定電流回路と前記リファレンス抵抗との間に接続さ
    れ、前記リファレンス抵抗に発生する各温度における電
    圧を分圧して電圧の傾きを調整するための調整抵抗と、 前記リファレンス抵抗と前記調整抵抗との合成抵抗に印
    加される電圧を増幅する差動増幅器と、 この差動増幅器の出力を前記ヒータ用抵抗に供給すると
    ともに、前記調整抵抗の抵抗値の調整により、前記各温
    度において前記フローセンサの出力値を一定にするヒー
    タ回路と、 を備えることを特徴とするフローセンサのヒータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記定電流回路は、出力側が前記調整抵
    抗に接続される定電流側の差動増幅器と、 一端が前記定電流側の差動増幅器の非反転入力端子に接
    続され他端が接地された定電圧ダイオードと、 一端が前記定電流側の差動増幅器の非反転入力端子に接
    続され他端が電源に接続された固定抵抗と、 前記電源と前記定電流側の差動増幅器の出力との間に接
    続され前記リファレンス抵抗に流れる定電流の電流値を
    調整する可変抵抗と、 を有することを特徴とする請求項1記載のフローセンサ
    のヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記調整抵抗は、前記リファレンス抵抗
    に定電流を流して得られる各温度における電圧の傾き
    を、前記ヒータ用抵抗に印加する電圧の傾きに調整する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のフロー
    センサのヒータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒータ回路は、前記各温度において
    前記フローセンサの出力値を一定にするための前記ヒー
    タ用抵抗に印加される既知ヒータ電圧を予め測定してお
    き、 前記調整抵抗は、前記各温度において前記ヒータ用抵抗
    に印加されるヒータ電圧が出力されたとき、各温度にお
    いてこのヒータ電圧が前記既知ヒータ電圧と一致するよ
    うに前記電圧の傾きを調整することを特徴とする請求項
    3記載のフローセンサのヒータ制御装置。
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