JP3381831B2 - 流速センサ及び流速計測方法 - Google Patents

流速センサ及び流速計測方法

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JP3381831B2
JP3381831B2 JP22862097A JP22862097A JP3381831B2 JP 3381831 B2 JP3381831 B2 JP 3381831B2 JP 22862097 A JP22862097 A JP 22862097A JP 22862097 A JP22862097 A JP 22862097A JP 3381831 B2 JP3381831 B2 JP 3381831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流速センサに係
り、特にヒータにより発生させた熱の伝播時間並びに上
流側及び下流側に配置した温度センサの出力に基づく温
度差を計測することにより流体の流速を求める流速セン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】第1従来例 図12(a)に第1従来例の熱伝播時間計測型の流速セ
ンサの斜視図を、図12(b)に図12(a)の流速セ
ンサのI−I’断面図を示す。
【0003】流速センサ101は、シリコン基板110
と、測定対象流体の流れ方向(図中矢印で示す。)上流
側に設けられた測温抵抗である温度センサ111と、シ
リコン基板110上であって測定対象流体の流れ方向下
流側に設けられた測温抵抗である温度センサ112と、
温度センサ111と温度センサ112との間の中間位置
に設けられたヒータ113と、温度センサ111、温度
センサ112及びヒータ113と、を備えて構成されて
いる。
【0004】また、流速センサ101は、エッチング用
開口114、115、116を介してエッチングするこ
とにより空隙部117を設けることにより、橋絡部11
8を備えて構成されている。この橋絡部118により温
度センサ111、温度センサ112及びヒータ113は
熱的に絶縁されている。
【0005】さらに流速センサ101は、シリコン基板
110上の流れ方向最上流側に設けられた測温抵抗であ
る周囲温度測定用の周囲温度センサ119を備えて構成
されている。図13にこの流速センサ101の出力信号
に基づいて流量を検出するための流量計の回路ブロック
図を示す。
【0006】流量計120は、流速センサ101の温度
センサ111及び温度センサ112並びに抵抗123及
び抵抗124により構成されたブリッジ回路122と、
温度センサ111と抵抗123との中間接続点が反転入
力端子に接続され、温度センサ112と抵抗124との
中間接続点が非反転入力端子に接続され、温度センサ1
11が検出した温度に相当する検出電圧Vd と温度セン
サ112が検出した温度に相当する検出電圧Vu との差
電圧を増幅して増幅差電圧Vdef を出力する増幅器12
5と、検出電圧Vd 、検出電圧Vu 及び増幅差電圧Vde
f が入力され、選択制御信号SSEL に基づいて検出電圧
Vd 、検出電圧Vu 及び増幅差電圧Vdef のうちいずれ
か一の電圧を選択電圧VSEL として出力するマルチプレ
クサ126と、選択電圧VSEL をアナログ/ディジタル
変換して選択電圧データDVSELとして出力するA/D
変換器127と、選択制御信号SSEL により順次検出電
圧Vd 、検出電圧Vu あるいは増幅差電圧Vdef に対応
する選択電圧データDVSEL が入力され、増幅差電圧V
def に基づいて原流量(温度補正前の流量)を算出し、
検出電圧Vd 及び検出電圧Vu に基づいて温度センサ1
11、112のベース温度上昇を算出して温度補正係数
を求め、原流量及び温度補正係数に基づいて補正流量デ
ータDcfl を算出する演算装置128と、を備えて構成
されている。
【0007】次に動作を説明する。まず、ヒータ113
が所定温度を保つように制御し、ヒータ113が所定温
度を保つようになったならば、図12(a)に示す矢印
方向から測定対象の流体を流す。
【0008】測定対象の流体が流れることにより、上流
側に配置された温度センサ111は冷却されて降温し、
下流側に配置された温度センサ112は、流体の流れに
伴ってヒータ113の熱伝導が促進され昇温する。これ
により温度センサ111と温度センサ112との間で温
度差が生じ、温度センサ111及び温度センサ112の
抵抗値が変化する。
【0009】この抵抗値の変化に基づきブリッジ回路1
22は、温度センサ111と温度センサ112との間の
温度差に相当する検出電圧Vd 及び検出電圧Vu を発生
し、増幅器125及びマルチプレクサ126に出力す
る。増幅器125は、検出電圧Vd と検出電圧Vu との
差電圧を増幅して増幅差電圧Vdef をマルチプレクサ1
26に出力する。
【0010】マルチプレクサ126は、選択制御信号S
SEL に基づいて検出電圧Vd 、検出電圧Vu 及び増幅差
電圧Vdef を順次切換えて選択電圧VSEL としてA/D
変換器127に出力する。A/D変換器127は、選択
電圧VSEL をアナログ/ディジタル変換して選択電圧デ
ータDVSEL として演算装置128に出力する。
【0011】演算装置128は、増幅差電圧Vdef に基
づいて原流量(温度補正前の流量)を算出し、検出電圧
Vd 及び検出電圧Vu に基づいて温度センサ111、1
12のベース温度上昇を算出して温度補正係数を求め、
原流量及び温度補正係数に基づいて補正流量データDcf
l を算出して出力する。
【0012】従って、精度よく流量を算出することがで
きる。第2従来例 図14に第2従来例の熱伝播時間計測型の流速センサ及
びその検出回路の構成図を示す。
【0013】流速センサ150は、測定対象流体の流れ
方向(図中矢印で示す。)上流側に設けられ、パルス電
源151が接続されて片梁構造で支持されるヒータ15
2と、ヒータ152とは測定対象流体の下流側に距離x
だけ隔離されて配置され、外部のブリッジ回路153が
接続されて片梁構造で支持される測温抵抗である温度セ
ンサ154と、を備えて構成されている。
【0014】ブリッジ回路153は、温度センサ154
並びに抵抗155、抵抗156、抵抗157及びブリッ
ジ用直流電源158を備えて構成されている。次に動作
を説明する。まず、パルス電源151を駆動することに
より矩形波のパルス電流を所定周波数で印加する。
【0015】流体が流れていない場合には、ブリッジ回
路153は平衡が保たれ、出力電圧Vout は0[V]と
なる。ここで、測定対象流体を矢印方向に流すことによ
り、ヒータ152により加熱された測定対象流体が温度
センサ154に到達し、温度センサ154の抵抗値が変
化し、変化量に応じた電圧Vout が出力されることとな
る。
【0016】この電圧Vout に基づいて図示しない演算
回路により演算を行ない、流速を求める。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来例の流速
センサにおいては、測定対象流体の流れに沿って開口部
であるエッチング用開口114、115、116が設け
られているため高流速(例えば、60m/sec以上)
では、乱流等が発生し、橋絡部118、ひいては、流速
センサ101が破壊されるおそれがあった。
【0018】同様に上記第2従来例の流速センサにおい
ては、測定対象流体の流路159内に梁部152a、1
54aが突出して設けられているため、高流速において
は、梁部152a、154aに高い応力が印加されるこ
ととなり、梁部152a、154aが折れる等、流速セ
ンサ150が破壊されるおそれがあった。
【0019】そこで、本願出願人は、上記課題を解決す
べく、高流速においても、破壊されることなく流速を測
定を継続することが可能な流速センサを提案している。
図15に本願出願人が提案している流速センサの天面図
を示す。流速センサ201は、支持基板としてのSi基
板202と、SiO2 層及びSi3 4層から構成され
るダイアフラム部としてのダイアフラム203と、ダイ
アフラム203上に形成されたヒータとしてのマイクロ
ヒータ204と、マイクロヒータ204の下流側であっ
て冷接点形成部分を除きダイアフラム203上に形成さ
れたサーモパイル205と、電源端子206A、206
Bを有しマイクロヒータ204に駆動電流を供給するた
めの電源配線206と、出力端子207A、207Bを
有し、サーモパイル205から出力される温度検出信号
を出力するための出力配線207と、を備えて構成され
ている。
【0020】次に図示しない流速演算制御回路は、マイ
クロヒータ駆動用の矩形パルス信号を入力する。マイク
ロヒータ204に入力された矩形パルス信号の立上がり
タイミングからマイクロヒータ204は加熱を開始する
こととなり、測定対象流体としてのガスが流れると、マ
イクロヒータ204が発生した熱は、ガスを媒体として
サーモパイル205に伝達されることとなる。
【0021】これによりサーモパイル205は、伝達さ
れた熱を検出し、冷接点205Aと温接点205Bとの
熱起電力の差及び熱容量の差から電圧が発生し、出力端
子207A、207Bを介して温度検出信号Tが図示し
ないアンプに出力される。上記流速センサ201におい
ては、図16に示すように、流速センサ201の周囲温
度が変化することにより、流速に対するサーモパイル2
05の出力電圧及び熱伝播時間が変化している。
【0022】さらに流速に対するサーモパイル205の
出力電圧及び熱伝播時間の変化は、低流速域で非常に大
きな温度特性を持つこととなっていた。例えば、流量計
測用として流速センサを用いる場合、図16に示すよう
に、基準になる回帰関数(多項式で表される)を周囲温
度23[℃]の場合について求め、周囲温度−20
[℃]、60[℃]での]出力値を求めた回帰関数に代
入することにより流量Qを算出すると、図17に示すよ
うに、器差(流速センサの出力する流速値から示すべき
真の流速値を引いた値)は、低流速域においては±20
0[%]程度となる。
【0023】従って、この流速センサを流量計測用セン
サとしてそのまま用いることはできず、外部に温度補償
回路などを設ける必要があった。そこで、本発明の目的
は、外付け回路等を設ける必要もなく、流量計測用のセ
ンサとして用いることが可能な流速センサ及びこの流速
センサを用いた流速計測方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、測定対象流体の流速を熱伝
播時間を計測することにより検出する流速センサにおい
て、外部からの駆動電流により前記測定対象流体を断続
的に加熱するヒータと、前記ヒータに対し前記測定対象
流体の上流側に配置され、前記測定対象流体の温度を検
出し、第1温度検出信号を出力する上流側サーモパイル
と、前記ヒータに対し前記測定対象流体の下流側に配置
され、前記測定対象流体の温度を検出し、第2温度検出
信号を出力する下流側サーモパイルと、前記ヒータ、前
記上流側サーモパイル及び前記下流側サーモパイルを支
持する支持基板と、を備えて構成する。
【0025】請求項記載の発明は、また、前記支持基
板は、周辺部分が固定されたダイアフラム部を有し、前
記上流側サーモパイルあるいは前記下流側サーモパイル
を構成する熱電対の冷接点を除く部分及び前記ヒータは
前記ダイアフラム部上に形成されているように構成す
る。
【0026】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記ダイアフラム部のうち、前記ヒータの
周囲に熱絶縁用開口部を設けて構成する。請求項記載
の発明は、請求項または請求項記載の発明におい
て、前記サーモパイルの冷接点は、前記支持基板の前記
ダイアフラム部を除く領域に形成されているように構成
する。
【0027】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
のいずれかに記載の流速センサを用いて前記測定対
象流体の流速を計測する流速計測方法において、前記第
1温度検出信号と前記第2温度検出信号との差に基づい
て前記流速を計測するように構成する。
【0028】請求項1記載の発明によれば、支持基板
は、ヒータ、上流側サーモパイル及び下流側サーモパイ
ルを支持する。支持基板に支持された状態でヒータは、
外部からの駆動電流により前記測定対象流体を断続的に
加熱する。
【0029】このヒータの加熱と並行して、上流側サー
モパイルは、ヒータによる加熱されえる前の測定対象流
体の温度を検出し、第1温度検出信号を出力する。下流
側サーモパイルは、ヒータにより加熱された測定対象流
体の温度を検出し、第2温度検出信号を出力する。
【0030】請求項記載の発明によれば、さらに、
流側サーモパイルあるいは下流側サーモパイルを構成す
る熱電対の冷接点を除く部分及びヒータをダイアフラム
部上に形成することにより、サーモパイル及びヒータの
熱容量を小さくする。
【0031】請求項記載の発明によれば、請求項
載の発明の作用に加えて、ヒータの周囲に熱絶縁用開口
部を設けることにより、サーモパイル側に直接的に熱伝
導が起こるのを防止する。請求項記載の発明によれ
ば、請求項または請求項記載の発明において、前記
サーモパイルの冷接点は、前記支持基板の前記ダイアフ
ラム部を除く領域に形成されるので、サーモパイルの冷
接点は支持基板のダイアフラム部を除く領域に形成さ
れ、サーモパイルの温接点はダイアフラム部上に形成さ
れることとなり、冷接点と温接点との熱容量の差を大き
くして、熱電対の起電力をおおきくする。
【0032】請求項記載の発明によれば、流速センサ
から出力される第1温度検出信号及び第2温度検出信号
を用い、第1温度検出信号と第2温度検出信号との差に
基づいて流速を計測する。
【0033】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。第1実施形態 図1に第1実施形態の流速センサの天面図を示す。
【0034】流速センサ1は、支持基板としてのSi基
板2と、SiO2 層及びSi3 4層から構成されるダ
イアフラム部としてのダイアフラム3と、ダイアフラム
3上に形成されたヒータとしてのマイクロヒータ4と、
マイクロヒータ4の下流側であって冷接点形成部分を除
きダイアフラム3上に形成された下流側サーモパイル5
と、電源端子6A、6Bを有しマイクロヒータ4に駆動
電流を供給するための電源配線6と、出力端子7A、7
Bを有し、下流側サーモパイル5から出力される第1温
度検出信号を出力するための第1出力配線7と、マイク
ロヒータ4の上流側であって冷接点形成部分を除きダイ
アフラム3上に形成された上流側サーモパイル8と、出
力端子9A、9Bを有し、上流側サーモパイル8から出
力される第2温度検出信号を出力するための第2出力配
線9と、を備えて構成されている。
【0035】図2にサーモパイルの拡大天面図(図2
(a))及び断面図(図2(b))を示す。この場合に
おいて、下流側サーモパイル5及び上流側サーモパイル
8は同様な構成であるので、下流側サーモパイル5につ
いて説明する。下流側サーモパイル5を構成する熱電対
は、p++−Si及びAlにより構成され、図2(b)に
示すように、下流側サーモパイル5の冷接点5Aは、S
i基板2(厚さ約400[μm])のダイアフラム3を
形成していない部分に設けられ、下流側サーモパイル5
の温接点5BはSiO2 層及びSi3 4 層から構成さ
れるダイアフラム3上に設けられている。
【0036】本下流側サーモパイル5によれば、流速範
囲0.01[m/sec]〜3[m/sec]で数10
[mV]の出力電圧が得られるため大きな増幅を必要と
せず、信号処理が可能となる。ここで図3を参照してサ
ーモパイルの形成工程について説明する。
【0037】まず、図3(a)に示すように、Si基板
2の両面の表面を酸化することにより、SiO2 層をS
i基板2の両面に形成する。次に図3(b)に示すよう
に、SiO2 層をフォトリソグラフィによりエッチング
し、Si基板の上面(図中、上側)に窓を開け、p型不
純物であるホウ素(B;Boron)を高濃度に拡散し、p
++−Si層10を形成する。そして、p++−Si層10
を形成した後、表面のSiO2 層を除去する。
【0038】つづいて、図3(c)に示すように、Si
基板(p++−Si層10を含む。)2の両面の表面を酸
化することにより、再びSiO2 層をSi基板2の両面
に形成する。そして、Si基板2の両面にSi3 4
を蒸着により形成し、Si3 4 層を覆うべく表面を酸
化することによりSiO2 層を形成する。この結果、S
i基板2の両面にSiO2 /Si3 4 /SiO2 層1
1が形成されることとなる。
【0039】次にホトレジスト膜を形成し、上面は配線
用コンタクトホールに対応するマスクで露光を行ない、
図3(d)に示すように、SiO2 /Si3 4 /Si
2層11を除去し、コンタクトホール12を形成す
る。一方、下面はダイアフラムに対応するマスクで露光
を行ない、ダイアフラム相当部分のSiO2 /Si3
4 /SiO2 層11を除去する。
【0040】つづいて図3(e)に示すように、配線用
のAl薄膜13を真空蒸着法により形成し、フォトリソ
グラフィにより配線パターン部分だけを残し、不要なA
l薄膜をエッチングにより除去し、焼成(シンタリン
グ)する。次に図3(f)に示すように、保護用のSi
2 層14を蒸着により形成し、フォトリソグラフィに
よりボンディングパッド位置相当部分に窓を開け、Si
2 層を除去することによりボンディングパッド15を
形成する。
【0041】つづいて、図3(g)に示すように、Si
基板2をSiO2 /Si3 4 /SiO2 層11をマス
クとして異方性エッチングし、凹部を形成することによ
りダイアフラム3を形成する。以上の工程により、下流
側サーモパイル5及び上流側サーモパイル8が形成され
ることとなる。
【0042】次に図4を参照してマイクロヒータの形成
工程について説明する。図4において図3と同一の部分
には同一の符号を付して説明する。まず、図4(a)に
示すように、Si基板2の両面の表面を酸化することに
より、SiO2 層をSi基板の両面に形成する。この工
程は図3(a)の工程と同時に行なわれる。
【0043】次に図4(b)に示すように、SiO2
をフォトリソグラフィによりエッチングし、Si基板2
の上面(図中、上側)に窓を開け、p型不純物であるホ
ウ素(B;Boron)を高濃度に拡散し、p++−Si層1
0を形成する。この工程は図3(b)の工程と同時に行
なわれる。
【0044】つづいて、図4(c)に示すように、Si
基板2(p++−Si層10を含む。)の両面の表面を酸
化することにより、再びSiO2 層をSi基板の両面に
形成する。そして、Si基板の両面にSi3 4 層を蒸
着により形成し、Si3 4層を覆うべく表面を酸化す
ることによりSiO2 層を形成する。この結果、Si基
板2の両面にSiO2 /Si3 4 /SiO2 層11が
形成されることとなる。この工程は、図3(c)の工程
と同時に行なわれる。
【0045】次にホトレジスト膜を形成し、下面はダイ
アフラム3に対応するマスクで露光を行ない、図4
(d)に示すように、ダイアフラム相当部分のSiO2
/Si34 /SiO2 層を除去する。この工程は図3
(d)の工程と同時に行なわれる。
【0046】つづいて、図4(e)に示すように、フォ
トリソグラフィにより上面側のSiO2 /Si3 4
SiO2 層の上面にPt/Ti層形成領域に対応する窓
を開け、電子ビーム蒸着(Ptスパッタ)により当該P
t/Ti層形成領域にPt/Ti層20を形成する。
【0047】そしてリフトオフにより余分なPt/Ti
層20及びホトレジストを除去する。次に図4(f)に
示すように、保護用のSiO2 層14を蒸着により形成
し、フォトリソグラフィによりボンディングパッド位置
相当部分に窓を開け、SiO 2 層14を除去することに
よりボンディングパッド21を形成する。この工程は、
図3(f)の工程と同時に行なわれる。
【0048】つづいて、図4(g)に示すように、Si
基板2をSiO2 /Si3 4 /SiO2 層11をマス
クとして異方性エッチングし、凹部を形成することによ
りダイアフラム3を形成する。この工程は、図3(g)
の工程と同時に行なわれる。以上の工程により、マイク
ロヒータ4がダイアフラム3上に形成されることとな
る。
【0049】図5に流速センサ1から出力される温度検
出信号を処理するとともに、マイクロヒータを駆動する
ための流速演算制御回路の概要構成ブロック図を示す。
流速演算制御回路30は、所定周波数の基準発振信号S
REF を出力するオシレータ31と、基準発振信号SREF
に基づいて、マイクロヒータ4に駆動電流を供給すべ
く、所定周期を有する矩形パルス信号SPを生成し出力
するクロックジェネレータ32と、出力端子7A、7B
を介して入力される第1温度検出信号T1を増幅して増
幅温度検出信号AT1として出力するアンプ33と、出
力端子9A、9Bを介して入力される第2温度検出信号
T2を増幅して増幅温度検出信号AT2として出力するア
ンプ34と、増幅温度検出信号AT1及び増幅温度検出
信号AT2の差動増幅を行って差信号DELを出力する
差動アンプ35と、差信号DELの電圧と予め定めた基
準電圧VREFとを比較することにより、差信号DELの
電圧が基準電圧VREFよりも高い場合に“H”レベルの
出力信号を比較結果信号SCMPとして出力するコンパレ
ータ36と、矩形パルス信号SPがセット入力端子Sに
入力され、比較結果信号SCMP がリセット入力端子Rに
入力され、セット入力端子S及びリセット入力端子Rの
状態に応じた出力信号SOUTをセット出力端子Qから出
力するRSフリップフロップ回路37と、出力信号SOU
Tに基づいて測定対象流体の流速を求め、流速データDF
Lを出力する演算回路38と、を備えて構成されてい
る。
【0050】次に図6のタイミングチャート及び図7の
信号波形図を参照して流速演算制御回路30の動作を説
明する。以下の説明においては、下流側サーモパイル5
に対応する計測系統及び上流側サーモパイル8に対応す
る計測系統は同様の動作を行うので、主として下流側サ
ーモパイル5の計測系統の動作について説明する。
【0051】オシレータ31は、所定周波数の基準発振
信号SREF (図6(a)参照)を生成し、クロックジェ
ネレータ32に出力する。クロックジェネレータ32
は、入力された基準発振信号SREF に基づいて、所定周
期を有する矩形パルス信号SP(図6(b)参照)を生
成し、マイクロヒータ4に電源端子6A、6Bを介して
駆動電流として供給するとともに、矩形パルス信号SP
をRSフリップフロップ回路35のセット入力端子Sに
出力する。
【0052】この結果、RSフリップフロップ回路35
のセット出力端子Qから出力される出力信号SOUTは、
“L”レベルから“H”レベルへと信号遷移することと
なる(図6(g)、時刻t1 参照)。マイクロヒータ4
に入力された矩形パルス信号SPは、より具体的には図
7に示すものとなる。
【0053】この矩形パルス信号SPの立上がりタイミ
ングからマイクロヒータ4は加熱を開始することとな
り、測定対象流体としてのガスが流れると、マイクロヒ
ータ4が発生した熱は、ガスを媒体として下流側サーモ
パイル5に伝達されることとなる。
【0054】これにより下流側サーモパイル5は、マイ
クロヒータ4から伝達された熱を検出し、冷接点5Aと
温接点5Bとの熱起電力の差及び熱容量の差から電圧が
発生することにより、出力端子7A、7Bを介して第1
温度検出信号T1がアンプ33に出力される。
【0055】アンプ33は、第1温度検出信号T1を増
幅して増幅温度検出信号AT1(図6(c)及び図7参
照)として、差動アンプ35の非反転入力端子に出力す
る。この増幅温度検出信号AT1の出力動作と並行して
上流側サーモパイル8は、周囲温度、すなわち、マイク
ロヒータ4による加熱前の測定対象流体としてのガスの
温度熱を検出し、冷接点5Aと温接点5Bとの熱起電力
の差及び熱容量の差から電圧が発生することにより、出
力端子9A、9Bを介して第2温度検出信号T2がアン
プ34に出力される。
【0056】アンプ34は、第2温度検出信号T2を増
幅して増幅温度検出信号AT2(図6(d)及び図7参
照)として、差動アンプ35の反転入力端子に出力す
る。差動アンプ35は、入力された増幅温度検出信号A
T1及び増幅温度検出信号AT2の差動増幅を行って、図
6(e)に示す差信号DELをコンパレータ36に出力
する。
【0057】コンパレータ36は、図6(e)に示す基
準電圧VREFと差信号DELの電圧とを比較して、差信
号DELの電圧が基準電圧VREFを超えた場合に“H”
レベルの比較結果信号SCMP(図6(f)参照)をRS
フリップフロップ回路35のリセット入力端子Rに出力
することとなる。
【0058】この場合において、基準電圧VREFは、測
定対象流体の測定可能流速範囲内において、差信号DE
Lに基づいて一の矩形パルス信号SPに対応してマイク
ロヒータ4により発生した熱に起因する温度上昇を確実
に検出できる電圧に設定される。
【0059】コンパレータ36から出力される比較結果
信号SCMP が“H”レベルとなると、RSフリップフロ
ップ回路37のセット出力端子Qから出力される出力信
号SOUT は、“H”レベルから“L”レベルへと信号遷
移することとなる(図6(g)、時刻t2 参照)。
【0060】これらの結果、時刻t1 から時刻t2 まで
の時間は、熱伝播時間WPに相当することとなり、この
熱伝播時間WPが短ければ、流速は速く、熱伝播時間が
長ければ、流速は遅いこととなる。そこで、演算回路3
8は、出力信号SOUT から熱伝播時間を求め、さらにこ
の逆数を求める。
【0061】ところで、図7に示すように、熱伝播波形
は、マイクロヒータ4に印加する電圧Vaによって変化
するので、予め、図8に示すように、印加電圧Va、熱
伝播時間及び流速の関係を求めておき、図8より測定対
象流体の流速vを求める。より具体的には、熱伝播時間
WPが4[msec]であったとすると、熱伝播時間W
Pの逆数は、0.25[msec-1]となり、マイクロ
ヒータ4の印加電圧Va(=矩形パルス信号SPの電
圧)=4[V]の場合には、測定対象流体の流速は約
1.3[m/sec]となる。
【0062】図9に流速センサ1における差信号DEL
と流量Q[ml/min]との関係説明図を示す。上記
流速センサ1においては、図9に示すように、流速セン
サ1の周囲温度が変化することにより、流速に対する下
流側サーモパイル5及び上流側サーモパイル8の出力電
圧及び熱伝播時間が変化しても、下流側サーモパイル5
及び上流側サーモパイル8の出力の差動増幅を行ってい
るため、出力電圧及び熱伝播時間の変化の影響を受けに
くく、同一の流量Qにおける差信号DELの電圧は周囲
温度にかかわらずほぼ一定となる。
【0063】より具体的には、基準になる回帰関数(多
項式で表される)を周囲温度23[℃]の場合について
求め、図9に示すように、周囲温度−20[℃]、60
[℃]での]出力値を求めた回帰関数に代入することに
より流量Qを算出すると、器差(流速センサの出力する
流速値から示すべき真の流速値を引いた値)は、図10
に示すように、低流速域においても±10[%]程度と
なり大幅に改善されている。
【0064】従って、外部に温度補償回路などを設ける
必要なく、実施形態の流速センサを流量計測用センサと
してそのまま用いるこが可能となる。また、本第1実施
形態の流速センサによれば、流速測定面側には開口部が
設けられていないので、最大耐流速90m/secを実
現することができ、高流速(60m/sec以上)の使
用環境下でもセンサの破壊を招かずに連続的に流速を測
定することが可能となる。
【0065】より具体的には、フルイディックガスメー
タ用微小流量センサとしては、最大耐流速60m/se
c(=流量4000L/h相当)の環境下で用いること
ができる。従って、フルイディック素子のノズル部に直
接取付けることができ、ガスメータの小型化に寄与する
ことが可能となる。第2実施形態 上記第1実施形態においては、マイクロヒータ4近傍の
ダイアフラム3はSiO2 層とSi3 4 層との二層構
造であったが、本第2実施形態は、マイクロヒータ4近
傍のダイアフラムをSiO2 層/Si3 4 層/p++
Si層の三層構造として、製造歩留りを向上させてい
る。
【0066】図11に第2実施形態の流速センサの天面
図を示す。図11において、図1の第1実施形態と同一
の部分には同一の符号を付す。流速センサ61は、支持
基板としてのSi基板2と、SiO2 層及びSi3 4
層から構成されるダイアフラム部の一部としての第1ダ
イアフラム62と、SiO2 層、Si3 4 層及びp++
−Si層から構成されるダイアフラム部の一部としての
第2ダイアフラム63と、第2ダイアフラム63上に形
成されたヒータとしてのマイクロヒータ4と、マイクロ
ヒータ4の下流側であって冷接点形成部分を除き第1ダ
イアフラム62上に形成された下流側サーモパイル5
と、電源端子6A、6Bを有しマイクロヒータ4に駆動
電流を供給するための電源配線6と、出力端子7A、7
Bを有し、下流側サーモパイル5から出力される第1温
度検出信号T1を出力するための第1出力配線7と、マ
イクロヒータ4の上流側であって冷接点形成部分を除き
第1ダイアフラム62上に形成された上流側サーモパイ
ル8と、出力端子9A、9Bを有し、上流側サーモパイ
ル8から出力される第2温度検出信号T2を出力するた
めの第2出力配線9と、を備えて構成されている。
【0067】さらに第2ダイアフラム63上であって、
マイクロヒータ4の周囲には、p−Si層により熱伝導
性が向上して、下流側サーモパイル5側に熱が直接的に
伝達するのを抑制するための複数の熱絶縁用孔65が設
けられている。この場合において、第2ダイアフラム6
3は、SiO2 層、Si3 4 層及びp++−Si層の三
層構造とされているので、マイクロヒータ4の加熱/非
加熱のヒートサイクルによるダイアフラムの反りを軽減
するとともに、マイクロヒータ4の加熱を均一に行なえ
る。
【0068】また、ダイアフラムをSiO2 層及びSi
3 4 層の二層構造とする場合よりもSiO2 層及びS
3 4 層の膜厚制御が容易となり、製造歩留りを95
[%]以上とすることができる。さらに本第2実施形態
の流速センサによれば、流速測定面側には開口部が設け
られていないので、最大耐流速90m/secを実現す
ることができる。
【0069】以上の説明のように本第2実施形態によれ
ば、高流速(60m/sec以上)の使用環境下でもセ
ンサの破壊を招かずに連続的に流速を測定することが可
能となり、第1実施形態の流速センサと同様に、フルイ
ディックガスメータ用微小流量センサとしては、最大耐
流速60m/sec(=流量4000L/h相当)の環
境下で用いることができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ヒータ、
上流側サーモパイル及び下流側サーモパイルは支持基板
により支持された状態で、ヒータは、外部からの駆動電
流により前記測定対象流体を断続的に加熱し、このヒー
タの加熱と並行して、上流側サーモパイルは、ヒータに
よる加熱される前の測定対象流体の温度を検出し、第1
温度検出信号を出力し、下流側サーモパイルは、ヒータ
により加熱された測定対象流体の温度を検出し、第2温
度検出信号を出力するので、第1温度検出信号及び第2
温度検出信号の差に基づいて流速を算出することによ
り、周囲温度の影響を低減した正確な流速を算出するこ
とができ、ひいては、正確な流量を算出することができ
るので、温度補償回路等の外付け回路等を設ける必要も
なく、流量計測用のセンサとして用いることが可能とな
る。
【0071】請求項記載の発明によれば、さらに、
流側サーモパイルあるいは下流側サーモパイルを構成す
る熱電対の冷接点を除く部分及びヒータをダイアフラム
部上に形成することにより、サーモパイル及びヒータの
熱容量を小さくし、消費電力を低減することができる。
【0072】請求項記載の発明によれば、請求項
載の発明の作用に加えて、ヒータの周囲に熱絶縁用開口
部を設けることにより、サーモパイル側に直接的に熱伝
導が起こるのを防止するので、サーモパイル側に直接的
に熱伝導が起こるのを防止して消費電力を低減できる。
【0073】請求項記載の発明によれば、請求項
たは請求項記載の発明において、前記サーモパイルの
冷接点は、前記支持基板の前記ダイアフラム部を除く領
域に形成されるので、サーモパイルの冷接点は支持基板
のダイアフラム部を除く領域に形成され、サーモパイル
の温接点はダイアフラム部上に形成されることとなり、
冷接点と温接点との熱容量の差を大きくして、熱電対の
起電力を大きくすることができ、熱電対の起電力、すな
わち、温度検出信号の電圧を高くでき、より高感度なセ
ンサを構成することができる。
【0074】請求項記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項のいずれかに記載の流速センサを用いて前記
測定対象流体の流速を計測する流速計測方法において、
前記上流側サーモパイルの出力電圧と前記下流側サーモ
パイルの出力電圧との差に基づいて前記流速を計測する
ので、周囲温度の影響を低減した正確な流速を算出する
ことができ、ひいては、さらに温度補償を行うことな
く、正確な流量を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の流速センサの天面図である。
【図2】サーモパイルの天面図及び断面図である。
【図3】サーモパイルの製造工程説明図である。
【図4】マイクロヒータの製造工程説明図である。
【図5】流速演算制御回路の概要構成ブロック図であ
る。
【図6】流速演算制御回路のタイミングチャートであ
る。
【図7】流速演算制御回路の詳細波形説明図である。
【図8】流速と熱伝播時間の逆数の関係説明図である。
【図9】差信号と流量との関係を説明する図である。
【図10】流量と器差との関係を説明する図である。
【図11】第2実施形態の流速センサの天面図である。
【図12】第1従来例の流速センサの斜視図及び断面図
である。
【図13】第1従来例の流速センサを用いて流量計を構
成する場合の概要構成ブロック図である。
【図14】第2従来例の流速センサ及び流量計の説明図
である。
【図15】出願人が提案している流速センサの天面図で
ある。
【図16】出願人が提案している流速センサの出力電圧
と流量との関係を説明する図である。
【図17】本願発明が解決しようとする課題を説明する
図である。
【符号の説明】
1 流速センサ 2 Si基板 3 ダイアフラム 4 マイクロヒータ 5 下流側サーモパイル 5A 冷接点 5B 温接点 6 電源配線 7 第1出力配線 8 上流側サーモパイル 9 第2出力配線 10 p++−Si層 11 SiO2 /Si3 4 /SiO2 層 12 コンタクトホール 13 Al薄膜 14 SiO2 層 15 ボンディングパッド 20 Pt/Ti層 21 ボンディングパッド 30 流速演算制御回路 31 オシレータ 32 クロックジェネレータ 33 アンプ 34 アンプ 35 差動アンプ 36 コンパレータ 35 RSフリップフロップ回路 36 演算回路 61 流速センサ 62 第1ダイアフラム 63 第2ダイアフラム 65 熱絶縁用孔 SREF 基準発振信号 SP 矩形パルス信号 T1 第1温度検出信号 T2 第2温度検出信号 AT1 第1増幅温度検出信号 AT2 第2増幅温度検出信号 VREF 基準電圧 SCMP 比較結果信号 SOUT 出力信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象流体の流速を熱伝播時間を計測
    することにより検出する流速センサにおいて、 外部からの駆動電流により前記測定対象流体を断続的に
    加熱するヒータと、 前記ヒータに対し前記測定対象流体の上流側に配置さ
    れ、前記測定対象流体の温度を検出し、第1温度検出信
    号を出力する上流側サーモパイルと、 前記ヒータに対し前記測定対象流体の下流側に配置さ
    れ、前記測定対象流体の温度を検出し、第2温度検出信
    号を出力する下流側サーモパイルと、 前記ヒータ、前記上流側サーモパイル及び前記下流側サ
    ーモパイルを支持する支持基板とを備え、 前記支持基板は、周辺部分が固定されたダイアフラム部
    を有し、 前記上流側サーモパイルあるいは前記下流側サーモパイ
    ルを構成する熱電対の冷接点を除く部分及び前記ヒータ
    は前記ダイアフラム部上に形成されている ことを特徴と
    する流速センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流速センサにおいて、前記ダイアフラム部のうち、前記ヒータの周囲に熱絶縁
    用開口部を設けた ことを特徴とする流速センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の流速セン
    サにおいて、前記サーモパイルの冷接点は、前記支持基板の前記ダイ
    アフラム部を除く領域に形成されている ことを特徴とす
    る流速センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の流速センサを用いて前記測定対象流体の流速を計測す
    る流速計測方法において、 前記第1温度検出信号と前記第2温度検出信号との差に
    基づいて前記流速を計測することを特徴とする流速計測
    方法。
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