JPH09243426A - 流速検出回路 - Google Patents

流速検出回路

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JPH09243426A
JPH09243426A JP5605196A JP5605196A JPH09243426A JP H09243426 A JPH09243426 A JP H09243426A JP 5605196 A JP5605196 A JP 5605196A JP 5605196 A JP5605196 A JP 5605196A JP H09243426 A JPH09243426 A JP H09243426A
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JP
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signal
flow velocity
heater
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temperature
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JP5605196A
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Osamu Kimura
修 木村
Yasuhiro Okamoto
康広 岡本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流速センサの出力信号処理回路の回路構成を
簡略化する。 【解決手段】 ヒータ制御手段5は、外部のヒータ2を
断続的に加熱すべく矩形パルス状の加熱制御信号SPを
外部のヒータ2に出力するとともに、加熱制御信号SP
を流速演算手段4に出力する。これにより外部のヒータ
2は測定対象流体を断続的に加熱し、このヒータ2によ
る加熱と並行して、流速演算手段4は、ヒータ制御手段
5からの加熱制御信号SP及び温度センサ3からの温度
検出信号Tに基づいて熱伝播時間に対応するパルス幅を
有する熱伝播時間信号を生成し、熱伝播時間信号に基づ
いて流体の流速を算出するので、温度センサ3の検出信
号を電圧で処理している場合と比較して、A/D変換器
が不要となり、回路構成を簡略化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流速センサに係
り、特にヒータにより発生させた熱の伝播時間を計測す
ることにより流体の流速を求める熱伝播時間計測型の流
速センサに関する。
【0002】
【従来の技術】図8(a)に従来の熱伝播時間計測型の
流速センサの斜視図を、図8(b)に図8(a)の流速
センサのI−I’断面図を示す。流速センサ101は、
シリコン基板110と、測定対象流体の流れ方向(図中
矢印で示す。)上流側に設けられた測温抵抗である温度
センサ111と、シリコン基板110上であって測定対
象流体の流れ方向下流側に設けられた測温抵抗である温
度センサ112と、温度センサ111と温度センサ11
2との間の中間位置に設けられたヒータ113と、温度
センサ111、温度センサ112及びヒータ113と、
を備えて構成されている。
【0003】また、流速センサ101は、エッチング用
開口114、115、116を介してエッチングするこ
とにより空隙部17を設けることにより、橋絡部118
を備えて構成されている。この橋絡部118により温度
センサ111、温度センサ112及びヒータ113は熱
的に絶縁されている。
【0004】さらに流速センサ101は、シリコン基板
110上の流れ方向最上流側に設けられた測温抵抗であ
る周囲温度測定用の周囲温度センサ119を備えて構成
されている。図9にこの流速センサ101の出力信号に
基づいて流量を検出するための流量計の回路ブロック図
を示す。
【0005】流量計120は、流速センサ101の温度
センサ111及び温度センサ112並びに抵抗123及
び抵抗124により構成されたブリッジ回路122と、
温度センサ111と抵抗123との中間接続点が非反転
入力端子に接続され、温度センサ112と抵抗124と
の中間接続点が反転入力端子に接続され、温度センサ1
11が検出した温度に相当する検出電圧Vd と温度セン
サ112が検出した温度に相当する検出電圧Vu との差
電圧を増幅して増幅差電圧Vdef を出力する増幅器12
5と、検出電圧Vd 、検出電圧Vu 及び増幅差電圧Vde
f が入力され、選択制御信号SSEL に基づいて検出電圧
Vd 、検出電圧Vu 及び増幅差電圧Vdef のうちいずれ
か一の電圧を選択電圧VSEL として出力するマルチプレ
クサ126と、選択電圧VSEL をアナログ/ディジタル
変換して選択電圧データDVSELとして出力するA/D
変換器127と、選択制御信号SSEL により順次検出電
圧Vd 、検出電圧Vu あるいは増幅差電圧Vdef に対応
する選択電圧データDVSEL が入力され、増幅差電圧V
def に基づいて原流量(温度補正前の流量)を算出し、
検出電圧Vd 及び検出電圧Vu に基づいて温度センサ1
11、112のベース温度上昇を算出して温度補正係数
を求め、原流量及び温度補正係数に基づいて補正流量デ
ータDcfl を算出する演算装置128と、を備えて構成
されている。
【0006】次に動作を説明する。まず、ヒータ113
の制御を行なって、ヒータ113が所定温度を保つよう
になったならば、図8(a)に示す矢印方向から測定対
象の流体を流す。測定対象の流体が流れることにより、
上流側に配置された温度センサ111は冷却されて降温
し、下流側に配置された温度センサ112は、流体の流
れに伴ってヒータ113の熱伝導が促進され昇温する。
【0007】これにより温度センサ111と温度センサ
112との間で温度差が生じ、温度センサ111及び温
度センサ112の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化
に基づきブリッジ回路122は、温度センサ111と温
度センサ112との間の温度差に相当する検出電圧Vd
及び検出電圧Vu を発生し、増幅器125及びマルチプ
レクサ126に出力する。
【0008】増幅器125は、検出電圧Vd と検出電圧
Vu との差電圧を増幅して増幅差電圧Vdef をマルチプ
レクサ126に出力する。マルチプレクサ126は、選
択制御信号SSEL に基づいて検出電圧Vd 、検出電圧V
u 及び増幅差電圧Vdef を順次切換えて選択電圧VSEL
としてA/D変換器127に出力する。
【0009】A/D変換器127は、選択電圧VSEL を
アナログ/ディジタル変換して選択電圧データDVSEL
として演算装置128に出力する。演算装置128は、
増幅差電圧Vdef に基づいて原流量(温度補正前の流
量)を算出し、検出電圧Vd 及び検出電圧Vu に基づい
て温度センサ111、112のベース温度上昇を算出し
て温度補正係数を求め、原流量及び温度補正係数に基づ
いて補正流量データDcfl を算出して出力する。
【0010】従って、精度よく流量を算出することがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の流
量計においては、温度センサの出力信号を電圧で処理し
ているため、演算装置の前段でA/D変換を行なう必要
があり、A/D変換器が必須となり、流速測定のための
回路構成が複雑になってしまうという問題点があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、簡易な構成で正
確な流速の測定を行なうことが可能な流速検出回路を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、測定対象流体を加熱する外
部のヒータを制御するとともに、前記ヒータに対して前
記測定対象流体の下流側に配置され、かつ、前記測定対
象流体を媒体として前記ヒータから伝達される熱を検出
する外部の温度センサの温度検出信号に基づいて熱伝播
時間を計測して前記測定対象流体の流速を算出する流速
検出回路において、前記ヒータを断続的に加熱すべく矩
形パルス状の加熱制御信号を出力するヒータ制御手段
と、前記加熱制御信号及び前記温度検出信号に基づいて
熱伝播時間に対応するパルス幅を有する熱伝播時間信号
を生成し、前記熱伝播時間信号に基づいて前記流体の流
速を算出する流速演算手段と、を備えて構成する。
【0014】請求項1記載の発明によれば、測定対象流
体を加熱する外部のヒータを制御するとともに、前記ヒ
ータに対して前記測定対象流体の下流側に配置され、か
つ、前記測定対象流体を媒体として前記ヒータから伝達
される熱を検出する外部の温度センサの温度検出信号に
基づいて熱伝播時間を計測して前記測定対象流体の流速
を算出する流速検出回路において、ヒータ制御手段は、
外部のヒータを断続的に加熱すべく矩形パルス状の加熱
制御信号を外部のヒータに出力するとともに、加熱制御
信号を流速演算手段に出力する。これにより外部のヒー
タは測定対象流体を断続的に加熱する。
【0015】このヒータにより加熱と並行して、流速演
算手段は、ヒータ制御手段からの加熱制御信号及び温度
センサからの温度検出信号に基づいて熱伝播時間に対応
するパルス幅を有する熱伝播時間信号を生成し、熱伝播
時間信号に基づいて前記流体の流速を算出する。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ヒータ制御手段は、所定周波数を有
し、かつ、矩形パルス状の基準周波数信号を生成し出力
する発振手段と、前記基準周波数信号に基づいて前記加
熱制御信号を生成し出力する駆動信号出力手段と、を備
えて構成する。
【0017】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、前記ヒータ制御手段の発振手
段は、所定周波数を有し、かつ、矩形パルス状の基準周
波数信号を生成し駆動信号出力手段に出力する。駆動信
号出力手段は、基準周波数信号に基づいて矩形パルス状
の加熱制御信号を生成し外部のヒータ及び流速演算手段
に出力する。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記流速演算手段は、前記温
度検出信号に基づいて前記温度センサの検出温度が所定
温度以上となっている時間間隔に相当するパルス幅を有
する矩形パルス状の温度検出パルス信号を生成し出力す
る温度検出パルス生成手段と、セット入力端子に前記加
熱制御信号が入力され、リセット入力端子に前記温度検
出パルス信号が入力され、セット出力端子から前記熱伝
播時間信号を生成するRSフリップフロップ回路と、前
記熱伝播時間信号のパルス幅に基づいて前記流体の流速
を算出する演算手段と、を備えて構成する。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明の作用に加えて、流速演算手段の
温度検出パルス生成手段は、温度検出信号に基づいて温
度センサの検出温度が所定温度以上となっている時間間
隔に相当するパルス幅を有する矩形パルス状の温度検出
パルス信号を生成しRSフリップフロップ回路に出力す
る。
【0020】RSフリップフロップ回路は、セット入力
端子に加熱制御信号が入力され、リセット入力端子に温
度検出パルス信号が入力され、セット出力端子から熱伝
播時間信号を生成し、演算手段に出力する。演算手段
は、熱伝播時間信号のパルス幅に基づいて流体の流速を
算出する。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記温度検出パルス生成手段は、前記温度
検出信号を増幅して出力する増幅手段と、増幅された前
記温度検出信号を予め設定した基準比較信号と比較する
ことにより、前記温度検出パルス信号を生成し出力する
比較手段と、を備えて構成する。
【0022】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の作用に加えて、温度検出パルス生成手段の増幅手段
は、温度検出信号を増幅して比較手段に出力する。比較
手段は、増幅された温度検出信号を予め設定した基準比
較信号と比較することにより、温度検出パルス信号を生
成しRSフリップフロップ回路に出力する。
【0023】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図1に流量計の概要構成ブロッ
ク図を示す。流量計1は、矩形パルス信号SPに基づい
て加熱、加熱停止を繰り返し、測定対象流体を断続的に
加熱するためのヒータ(熱源)としてのマイクロヒータ
2と、測定対象流体により伝達される熱による温度上昇
を検出して温度検出信号Tを出力する温度センサとして
のサーモパイル3と、矩形パルス信号SPを出力すると
ともに、入力された温度検出信号Tに基づいて流速デー
タDFLを生成し出力する流速演算制御回路10と、を備
えて構成されている。
【0024】この場合において、マイクロヒータ2及び
サーモパイル3は流速センサ20を構成している。流速
演算制御回路10は、矩形パルス信号SPを生成してマ
イクロヒータ2及び後述の流速演算部4に出力する矩形
パルス生成部5と、矩形パルス信号SP及び温度検出信
号Tに基づいて流速データDFLを生成し出力する流速演
算部4と、を備えて構成されている。
【0025】図2に流速演算制御回路10の概要構成ブ
ロック図を示す。流速演算制御回路10の矩形パルス生
成部5は、所定周波数の基準発振信号SREF を出力する
オシレータ11と、基準発振信号SREF に基づいて、マ
イクロヒータ2に駆動電流を供給すべく、所定周期を有
する矩形パルス信号SPを生成し出力するクロックジェ
ネレータ12と、を備えて構成されている。
【0026】流速演算制御回路10の流速演算部4は、
後述の出力端子24A、24B(図3参照)を介して流
速センサより入力される温度検出信号Tを増幅して増幅
温度検出信号ATとして出力するアンプ13と、増幅温
度検出信号ATの電圧と予め定めた基準電圧VREF とを
比較することにより、増幅温度検出信号ATの電圧が基
準電圧VREF よりも高い場合に“H”レベルの出力信号
を比較結果信号SCMPとして出力するコンパレータ14
と、矩形パルス信号SPがセット入力端子Sに入力さ
れ、比較結果信号SCMP がリセット入力端子Rに入力さ
れ、セット入力端子S及びリセット入力端子Rの状態に
応じた出力信号SOUT をセット出力端子Qから出力する
RSフリップフロップ回路15と、出力信号SOUT に基
づいて測定対象流体の流速を求め、流速データDFLを出
力する演算装置16と、を備えて構成されている。
【0027】図3に流速センサの天面図を示す。流速セ
ンサ20は、支持基板としてのSi基板21と、SiO
2 層及びSi34 層から構成されるダイアフラム22
と、ダイアフラム22上に形成されたマイクロヒータ2
と、マイクロヒータ2の下流側であって冷接点形成部分
を除きダイアフラム22上に形成されたサーモパイル3
と、電源端子23A、23Bを有しマイクロヒータ2に
駆動電流を供給するための電源配線23と、出力端子2
4A、24Bを有し、サーモパイル3からの温度検出信
号Tを出力するための出力配線24と、を備えて構成さ
れている。
【0028】図4にサーモパイルの拡大天面図(図4
(a))及び断面図(図4(b))を示す。サーモパイ
ル3を構成する熱電対は、p++−Si及びAlにより構
成され、図4(b)に示すように、サーモパイル3の冷
接点3Aは、Si基板21(厚さ約400[μm])の
ダイアフラム22を形成していない部分に設けられ、サ
ーモパイル3の温接点3BはSiO2 層及びSi3 4
層から構成されるダイアフラム3上に設けられている。
【0029】本サーモパイル3によれば、流速範囲0.
01[m/sec]〜3[m/sec]で数10[m
V]の出力電圧が得られるため大きな増幅を必要とせ
ず、信号処理が可能となる。次に図5のタイミングチャ
ート及び図6の信号波形図を参照して流速演算制御回路
10の動作を説明する。
【0030】オシレータ11は、所定周波数の基準発振
信号SREF (図5(a)参照)を生成し、クロックジェ
ネレータ12に出力する。クロックジェネレータ12
は、入力された基準発振信号SREF に基づいて、所定周
期を有する矩形パルス信号SP(図5(b)参照)を生
成し、マイクロヒータ2に電源端子23A、23Bを介
して駆動電流として供給するとともに、矩形パルス信号
SPをRSフリップフロップ回路15のセット入力端子
Sに出力する。
【0031】この結果、RSフリップフロップ回路15
のセット出力端子Qから出力される出力信号SOUT は、
“L”レベルから“H”レベルへと信号遷移することと
なる(図5(e)、時刻t1 参照)。マイクロヒータ2
に入力された矩形パルス信号SPは、より具体的には図
6に示すものとなる。
【0032】この矩形パルス信号SPの立上がりタイミ
ングからマイクロヒータ2は加熱を開始することとな
り、測定対象流体としてのガスが流れると、マイクロヒ
ータ2が発生した熱は、ガスを媒体としてサーモパイル
3に伝達されることとなる。これによりサーモパイル3
は、伝達された熱を検出し、冷接点3Aと温接点3Bと
の熱起電力の差及び熱容量の差から電圧が発生し、出力
端子24A、24Bを介して温度検出信号Tがアンプ1
3に出力される。
【0033】アンプ13は、温度検出信号Tを増幅して
増幅温度検出信号AT(図5(c)及び図6参照)とし
てコンパレータ14に出力する。コンパレータ14は、
図5(c)に示す基準電圧VREF と増幅温度検出信号A
Tの電圧とを比較して、増幅温度検出信号ATの電圧が
基準電圧VREF を超えた場合に“H”レベルの比較結果
信号SCMP (図5(d)参照)をRSフリップフロップ
回路15のリセット入力端子Rに出力することとなる。
【0034】この場合において、基準電圧VREF は、測
定対象流体の測定可能流速範囲内において、増幅温度検
出信号ATに基づいて一の矩形パルス信号SPに対応し
てマイクロヒータ2により発生した熱に起因する温度上
昇を確実に検出できる電圧に設定される。また、この基
準電圧VREF は、周囲温度に応じて変化させるのが好ま
しい。もし、仮に基準電圧VREF を固定とするならば、
周囲温度が高くなれば、正確にマイクロヒータ2により
発生した熱に起因する温度上昇か否かを判別できなくな
るからであり、周囲温度が低くなれば、温度上昇自体を
検出することができなくなるからである。
【0035】コンパレータ14から出力される比較結果
信号SCMP が“H”レベルとなると、RSフリップフロ
ップ回路15のセット出力端子Qから出力される出力信
号SOUT は、“H”レベルから“L”レベルへと信号遷
移することとなる(図5(e)、時刻t2 参照)。
【0036】これらの結果、時刻t1 から時刻t2 まで
の時間は、熱伝播時間WPに相当することとなり、この
熱伝播時間WPが短ければ、流速は速く、熱伝播時間W
Pが長ければ、流速は遅いこととなる。図7に熱伝播時
間WPの逆数と測定対象流体の流速の関係を示す。
【0037】図7において、縦軸は熱伝播時間WPの逆
数(単位msec-1)であり、横軸は流速(単位m/s
ec)である。図7より熱伝播時間が短いほど流速が高
いことがわかる。そこで、演算装置16は、出力信号S
OUT から熱伝播時間を求め、さらにこの逆数を求めて、
図7の関係より測定対象流体の流速を求める。
【0038】より具体的には、熱伝播時間が4[mse
c]であったとすると、熱伝播時間の逆数は、0.25
[msec-1]となり、マイクロヒータ2の入力電圧V
a(=矩形パルス信号SPの電圧)=4[V]の場合に
は、測定対象流体の流速は約1.3[m/sec]とな
る。
【0039】以上の説明のように、本実施形態によれ
ば、流速センサの出力信号を電圧ではなく、パルス幅と
して処理しているため、測定精度の低下を招くことがな
いとともに、A/D変換器を設ける必要がなく流速演算
制御回路の構成を簡素化することができる。
【0040】また、流速センサの温度センサとして、サ
ーモパイルを用いているため、ブリッジ回路を構成する
必要もなく、必要なアンプ(実施形態におけるアンプ1
3)を設けるだけでよいので、流量計全体の回路構成も
簡略化することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ヒータ制
御手段は、外部のヒータを断続的に加熱すべく矩形パル
ス状の加熱制御信号を外部のヒータに出力するととも
に、加熱制御信号を流速演算手段に出力する。これによ
り外部のヒータは測定対象流体を断続的に加熱し、この
ヒータにより加熱と並行して、流速演算手段は、ヒータ
制御手段からの加熱制御信号及び温度センサからの温度
検出信号に基づいて熱伝播時間に対応するパルス幅を有
する熱伝播時間信号を生成し、熱伝播時間信号に基づい
て前記流体の流速を算出するので、温度センサの検出信
号を電圧で処理している場合と比較して、A/D変換器
が不要となり、回路構成を簡略化することができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、前記ヒータ制御手段の発振手
段は、所定周波数を有し、かつ、矩形パルス状の基準周
波数信号を生成し駆動信号出力手段に出力し、駆動信号
出力手段は、基準周波数信号に基づいて矩形パルス状の
加熱制御信号を生成し外部のヒータ及び流速演算手段に
出力するので、外部のヒータの加熱タイミングを明確に
把握して、ヒータから温度センサに熱が伝導される際の
熱伝播時間を正確に算出して測定対象流体の流速を算出
できる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明の作用に加えて、流速演算手段の
温度検出パルス生成手段は、温度検出信号に基づいて温
度センサの検出温度が所定温度以上となっている時間間
隔に相当するパルス幅を有する矩形パルス状の温度検出
パルス信号を生成しRSフリップフロップ回路に出力
し、RSフリップフロップ回路は、セット入力端子に加
熱制御信号が入力され、リセット入力端子に温度検出パ
ルス信号が入力され、セット出力端子から熱伝播時間信
号を生成し、演算手段に出力し、演算手段は、熱伝播時
間信号のパルス幅に基づいて流体の流速を算出するの
で、簡易な構成で熱伝播時間に相当するパルス幅を有す
る熱伝播時間信号を容易に得ることができ、正確な流速
を算出することができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の作用に加えて、温度検出パルス生成手段の増幅手段
は、温度検出信号を増幅して比較手段に出力し、比較手
段は、増幅された温度検出信号を予め設定した基準比較
信号と比較することにより、温度検出パルス信号を生成
しRSフリップフロップ回路に出力するので、A/D変
換器を用いることなく、温度検出信号を容易に温度検出
パルス信号に変換でき、回路構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の流量計の概要構成ブロック図であ
る。
【図2】流速演算制御回路の概要構成ブロック図であ
る。
【図3】流速センサの天面図である。
【図4】サーモパイルの天面図及び断面図である。
【図5】流速演算制御回路のタイミングチャートであ
る。
【図6】流速演算制御回路の詳細波形説明図である。
【図7】流速と熱伝播時間の逆数の関係説明図である。
【図8】従来例の流速センサの斜視図及び断面図であ
る。
【図9】従来例の流速センサを用いて流量計を構成する
場合の概要構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 流量計 2 マイクロヒータ 3 サーモパイル 4 流速演算部 5 矩形パルス生成部 10 流速演算制御回路 11 オシレータ 12 クロックジェネレータ 13 アンプ 14 コンパレータ 15 RSフリップフロップ回路 16 演算装置 20 流速センサ 21 Si基板 22 ダイアフラム 23 電源配線 23A、23B 電源端子 24 出力配線 24A、24B 出力端子 3A 冷接点 3B 温接点 SREF 基準発振信号 SP 矩形パルス信号 T 温度検出信号 AT 増幅温度検出信号 VREF 基準電圧 SCMP 比較結果信号 SOUT 出力信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象流体を加熱する外部のヒータを
    制御するとともに、前記ヒータに対して前記測定対象流
    体の下流側に配置され、かつ、前記測定対象流体を媒体
    として前記ヒータから伝達される熱を検出する外部の温
    度センサの温度検出信号に基づいて熱伝播時間を計測し
    て前記測定対象流体の流速を算出する流速検出回路にお
    いて、 前記ヒータを断続的に加熱すべく矩形パルス状の加熱制
    御信号を出力するヒータ制御手段と、 前記加熱制御信号及び前記温度検出信号に基づいて熱伝
    播時間に対応するパルス幅を有する熱伝播時間信号を生
    成し、前記熱伝播時間信号に基づいて前記流体の流速を
    算出する流速演算手段と、 を備えたことを特徴とする流速検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流速検出回路において、 前記ヒータ制御手段は、所定周波数を有し、かつ、矩形
    パルス状の基準周波数信号を生成し出力する発振手段
    と、 前記基準周波数信号に基づいて前記加熱制御信号を生成
    し出力する駆動信号出力手段と、 を備えたことを特徴とする流速検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の流速検出回
    路において、 前記流速演算手段は、前記温度検出信号に基づいて前記
    温度センサの検出温度が所定温度以上となっている時間
    間隔に相当するパルス幅を有する矩形パルス状の温度検
    出パルス信号を生成し出力する温度検出パルス生成手段
    と、 セット入力端子に前記加熱制御信号が入力され、リセッ
    ト入力端子に前記温度検出パルス信号が入力され、セッ
    ト出力端子から前記熱伝播時間信号を生成するRSフリ
    ップフロップ回路と、 前記熱伝播時間信号のパルス幅に基づいて前記流体の流
    速を算出する演算手段と、 を備えたことを特徴とする流速検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の流速検出回路において、 前記温度検出パルス生成手段は、前記温度検出信号を増
    幅して出力する増幅手段と、 増幅された前記温度検出信号を予め設定した基準比較信
    号と比較することにより、前記温度検出パルス信号を生
    成し出力する比較手段と、を備えたことを特徴とする流
    速検出回路。
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