JPH11125550A - センサ - Google Patents

センサ

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JPH11125550A
JPH11125550A JP9289346A JP28934697A JPH11125550A JP H11125550 A JPH11125550 A JP H11125550A JP 9289346 A JP9289346 A JP 9289346A JP 28934697 A JP28934697 A JP 28934697A JP H11125550 A JPH11125550 A JP H11125550A
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temperature
fluid
resistance
flow
substrate
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JP9289346A
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Junichi Azumi
純一 安住
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Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測温抵抗体の長寿命化を図る。 【解決手段】 空隙部2とこの空隙部2の開口面に配置
されてブリッジ部3a,4a又はダイアフラム部を形成
する薄膜層3,4とを有して流体の流れの中に配置され
る基板1を備え、この基板1の薄膜層3,4の表面には
それぞれ電流が流れる対の測温抵抗体5,6が流体の流
れの上流側と下流側とに配置されるように位置決めされ
て形成され、測温抵抗体5,6のそれぞれの抵抗値の変
化を電圧に変換しその電圧差を求めることで流体の流速
や流量等を測定するセンサにおいて、流体の流れの方向
と直交する長さ方向における測温抵抗体5,6の温度分
布を均一化する温度分布均一化手段を備える。これによ
り、所望の発熱量を得るに足りる電流を測温抵抗体5,
6に流しても、測温抵抗体5,6の長さ方向の中央部の
温度が局部的に高くならないようにし、測温抵抗体の寿
命を延長するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流れの上流
側と下流側とに配置した複数の測温抵抗体の抵抗値の変
化を検知して、流体の流速、流量等を測定するセンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のセンサとしては、流速センサ、
流量センサ等が知られている。このようなセンサは、空
隙部とこの空隙部の開口面に配置されてブリッジ部又は
ダイアフラム部を形成する薄膜層とを有して流体の流れ
の中に配置される基板を備え、この基板の薄膜層の表面
に、それぞれ電流が流れる対の測温抵抗体が前記流体の
流れの上流側と下流側とに配置されるように位置決めさ
れて形成された構造をもち、流速センサの場合であれ
ば、流体の流れの上流側と下流側とに配置された測温抵
抗体のそれぞれの抵抗値の変化を電圧に変換しその電圧
差を求めることにより、流体の流速を測定するように構
成されている。
【0003】このようなセンサとしては、例えば、「流
速センサの温度特性補正方法」なる名称をもって特開平
5−157758号公報に記載された発明、「感熱式流
量計」なる名称をもって特開平9−89619号公報に
記載された発明がある。以下、その概略について説明す
る。
【0004】特開平5−157758号公報に記載され
た発明は、図12に示すように、半導体基板51の中央
部に空隙部52を形成し、この基板51の表面に空隙部
52の開口面を閉塞するように薄膜層によるダイアフラ
ム部52aを形成し、このダイアフラム部52aの表面
にヒータエレメント53と、このヒータエレメント53
を挾んで対峙する一対の測温抵抗エレメント54,55
とを形成した構造である。そして、ヒータエレメント5
3を電流を流すことにより加熱し、矢印方向から流体が
流れるものとすると、上流側に配置された測温抵抗エレ
メント54は流体に冷却されて温度が下がり、下流側の
測温抵抗エレメント55はヒータエレメント53で発生
した熱で加熱された流体に触れて温度が上昇するので、
上流側及び下流側の測温抵抗エレメント54,55の温
度に対応するそれぞれの抵抗値の変化を電圧に変換しそ
の電圧差を求めることにより、流体の流速を検知する構
成である。
【0005】特開平9−89619号公報に記載された
発明は、図13に示すように、半導体基板56にその一
面から空隙部57を形成し、この空隙部57の開口面を
横断するように薄膜層によるブリッジ部58,59を形
成し、これらのブリッジ部59,60上にヒータエレメ
ント60,61を形成した構造である。そして、ヒータ
エレメント60,61を電流を流すことにより加熱し、
矢印方向から流体が流れるものとすると、上流側に配置
されたヒータエレメント60は流体に冷却されて温度が
下がり、下流側のヒータエレメント61は温度が上昇す
るので、上流側及び下流側のヒータエレメント60,6
1の温度に対応するそれぞれの抵抗値の変化を電圧に変
換しその電圧差を求めることにより、流体の流量を検知
する構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示した測温抵
抗エレメント54,55は、流体の流れる方向と直交す
る方向に沿って均一な長さ及び均一な線幅をもって形成
されている。図13に示したヒータエレメント60,6
1も流体の流れる方向と直交する方向に沿って均一なパ
ターン密度をもって形成されている。抵抗値により温度
変化を示す測温抵抗エレメント54,55及びヒータエ
レメント60,61を以下測温抵抗体と称するが、これ
らの測温抵抗体は、その流体の流れの方向と直交する長
さ方向の中央部では基板から遠いため基板から奪われる
熱量は少なく、両端部では基板に近いため基板に奪われ
る熱量も多くなる。したがって、図4(b)に示すよう
に、横軸に測温抵抗体の長さ方向における位置をとり、
縦軸に温度をとると、温度分布は測温抵抗体の中央部で
高く両端に向かうに従い低くなり、測温抵抗体全体の温
度が下がる。特に、流体の流れの下流側に配置された測
温抵抗体の温度上昇が効率よく行われない問題がある。
また、センサの感度を高くするために測温抵抗体に流す
電流を増すと、測温抵抗体の中央部の温度が局部的に高
くなるので寿命が短かくなり、これに伴いセンサの寿命
が短くなる問題がある。
【0007】本発明は、測温抵抗体の温度分布を均一化
することにより長寿命化を図り得るセンサを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
空隙部とこの空隙部の開口面に配置されてブリッジ部又
はダイアフラム部を形成する薄膜層とを有して流体の流
れの中に配置される基板を備え、この基板の前記薄膜層
の表面にはそれぞれ電流が流れる対の測温抵抗体が前記
流体の流れの上流側と下流側とに配置されるように位置
決めされて形成され、複数の前記測温抵抗体のそれぞれ
の抵抗値の変化を電圧に変換しその電圧差を求めるよう
にしたセンサにおいて、前記流体の流れの方向と直交す
る長さ方向における前記測温抵抗体の温度分布を均一化
する温度分布均一化手段を備える。
【0009】したがって、測温抵抗体は温度分布が均一
化されるため、所望の発熱量を得るに足りる電流を測温
抵抗体に流しても、測温抵抗体の長さ方向の中央部の温
度が局部的に高くなることがなく、これにより、測温抵
抗体の寿命が延長される。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流体
の流れの方向と直交する長さ方向における中央部ではパ
ターン密度を粗い密度に定め両端部では高い密度に定め
て形成することにより成立されている。
【0011】したがって、測温抵抗体の両端部では基板
に奪われる熱量が中央部より多くなるが、測温抵抗体の
両端部でのパターン密度が中央部より高い分だけ発熱量
が高くなるため、温度分布が均一化される。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流体
の流れの方向と直交する長さ方向における中央部では線
幅を太く定め両端部では線幅を細く定めて形成すること
により成立されている。
【0013】したがって、測温抵抗体の両端部では基板
に奪われる熱量が中央部より多くなるが、測温抵抗体の
両端部での線幅が中央部より細い分だけ抵抗値が大きく
なり発熱量が高くなるため、温度分布が均一化される。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流体
の流れの方向と直交する長さ方向における中央部ではパ
ターン密度を粗い密度に定めるとともに線幅を太く定め
両端部ではパターン密度を高い密度に定めるとともに線
幅を細く定めて形成することにより成立されている。
【0015】したがって、測温抵抗体の両端部では基板
に奪われる熱量が中央部より多くなるが、中央部より測
温抵抗体の両端部ではパターン密度が高く且つ線幅が細
い分だけ発熱量が高くなるため、温度分布が均一化され
る。また、温度分布を均一化するために調整変更するパ
ラメータがパターン密度と線幅との二つあるため、より
一層温度分布を均一化することが可能となる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、流体の流れの方向
と直交する所定長さの第一の測温抵抗体と、これらの第
一の測温抵抗体の長さ方向のそれぞれの両端付近に近接
配置された第二の測温抵抗体とにより成立されている。
【0017】したがって、第一の測温抵抗体の両端部で
は基板に奪われる熱量が中央部より多くなるが、第二の
測温抵抗体から発する熱量の分だけ中央部より発熱量が
高くなるため、温度分布が均一化される。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、第一の測温抵抗体と第二の測温抵抗体とは
絶縁膜を間に三層構造で基板に形成されている。
【0019】したがって、請求項5記載の発明と同様の
効果を得ることが可能となる。また、第一の測温抵抗体
と第二の測温抵抗体とを絶縁膜を間にして積層すること
が可能となるため、狭い面積に第一、第二の測温抵抗体
を配列することが可能となる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
記載の発明において、温度分布均一化手段は、流体の流
れの方向と直交する長さ方向における測温抵抗体の両端
部と基板との間の部分の薄膜層に断熱部を形成すること
により成立されている。
【0021】したがって、測温抵抗体の長さ方向の両端
は中央部に比して基板に近いにも拘らず、断熱部により
基板に奪われる熱量が低めに抑制される。これにより、
温度分布が均一化される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図4を参照して説明する。本実施の形態における
センサは流体の流速を測定する流速センサSの例であ
る。図中、1は半導体により形成された基板である。こ
の基板1にはその上面に開口する凹状の空隙部2と、こ
の空隙部2により基板1と熱的に絶縁されてブリッジ部
3a,4a部を形成する薄膜層3,4とが形成されてい
る。ブリッジ部3a,4aの部分における薄膜層3,4
の上面には発熱体を兼ねた測温抵抗体5,6が形成され
ている。さらに、基板1の表面の隅部には絶縁膜(図示
せず)を介して流体測温抵抗体7が形成されている。そ
して、測温抵抗体5,6,7の両端は外部回路(図示せ
ず)に接続されるボンディングパッド5a,6a,7a
に接続されている。
【0023】測温抵抗体5,6は流体の流れる方向(矢
印方向)の上流側と下流側とに所定の間隔をおいて配列
されている。このような流速センサSは、流体の流れの
方向と直交する長さ方向における測温抵抗体5,6の温
度分布を均一化する温度分布均一化手段を備える。本実
施の形態における温度分布均一化手段は、測温抵抗体
5,6を流体の流れの方向と直交する長さ方向における
中央部ではパターン密度を粗い密度に定め両端部では高
い密度に定めて形成することにより成立されている。具
体的には、測温抵抗体5,6はブリッジ部3a,4a上
においてジグザグ状に折り返すパターンにより形成され
ており、中央部に折り返し回数より端部での折り返し回
数の方が多く定められている。
【0024】流体の流速の測定に際しては、流体の流れ
の上流側に測温抵抗体5を配置し下流側に測温抵抗体6
を配置するように基板1を流体の流れに置く。発熱体を
兼ねる測温抵抗体5,6に電流を流すと測温抵抗体5,
6は発熱する。上流側の測温抵抗体5は流体に冷却され
て温度が下がり、下流側の測温抵抗体6は上流の測温抵
抗体5で発生した熱で加熱された流体に触れて温度が上
昇するので、上流側及び下流側の測温抵抗体5,6の温
度に対応するそれぞれの抵抗値の変化を電圧に変換しそ
の電圧差を求めることにより、流体の流速を検知するこ
とができる。
【0025】この場合、測温抵抗体5,6の両端部では
基板1に奪われる熱量が中央部より多くなるが、測温抵
抗体5,6の両端部でのパターン密度が中央部より高い
分だけ発熱量が高いため、温度分布を均一化することが
できる。図4(a)に示すように、横軸に測温抵抗体の
長さ方向における位置をとり、縦軸に温度をとると、温
度分布P1は図4(b)に示した従来の温度分布P2に
比してフラットになることが分かる。従来は温度分布P
2が不均一であるため、所望の感度を得るためには流す
電流を増やして発熱量を高くしなくてはならず、この場
合には測温抵抗体の中央部の温度が局部的に高くなり、
その中央部の寿命が短くなる。これに対し、本実施の形
態によれば温度分布を均一化することができるため、測
温抵抗体5,6は局部的に高い温度になる部分がなく長
寿命化を図ることができる。
【0026】次に、本発明の実施の第二の形態を図5を
参照して説明する。本実施の形態及びこれに続く他の実
施の形態において、温度均一化手段以外の構成は前実施
の形態と同一であるので、その同一部分は同一符号を用
い説明も省略する。本実施の形態における温度分布均一
化手段は、測温抵抗体5,6を流体の流れの方向と直交
する長さ方向における中央部では線幅を太く定め両端部
では線幅を細く定めて形成することにより成立されてい
る。
【0027】したがって、前述のように、測温抵抗体
5,6の両端部では基板1に奪われる熱量が中央部より
多くなるが、両端部での線幅が中央部より細い分だけ抵
抗値が大きくなり発熱量が高くなるため、温度分布を均
一化することができる。この温度分布の均一化による効
果は前実施の形態の場合と同様である(以下同様)。
【0028】さらに、本発明の実施の第三の形態を図6
を参照して説明する。本実施の形態における温度分布均
一化手段は、測温抵抗体5,6を流体の流れの方向と直
交する長さ方向における中央部ではパターン密度を粗い
密度に定めるとともに線幅を太く定め両端部ではパター
ン密度を高い密度に定めるとともに線幅を細く定めて形
成することにより成立されている。
【0029】したがって、測温抵抗体5,6の両端部で
は基板1に奪われる熱量が中央部より多くなるが、測温
抵抗体5,6の両端部でのパターン密度が中央部より高
く且つ線幅が細い分だけ発熱量が高くなるため、温度分
布を均一化することができる。また、温度分布を均一化
するために調整変更するパラメータがパターン密度と線
幅と二つあるため、より一層温度分布を均一化すること
ができる。
【0030】さらに、本発明の実施の第四の形態を図7
を参照して説明する。本実施の形態における温度分布均
一化手段は、流体の流れの方向と直交する所定長さの第
一の測温抵抗体8,9と、これらの第一の測温抵抗体
8,9の長さ方向のそれぞれの両端付近に近接配置され
た第二の測温抵抗体10,11とにより成立されてい
る。第一の測温抵抗体8,9は、ジグザグ状のパターン
をもって形成されているが、その配列パターンの密度及
び線幅はブリッジ部3a,4aの長さ方向の位置に関係
なく一定である。第二の測温抵抗体10,11は、ジグ
ザグ状のパターンをもってブリッジ部3a,4aのぞれ
ぞれの両端部に分離されて配列されている。
【0031】したがって、第一の測温抵抗体8,9の両
端部(ブリッジ部3a,3bの両端部)では基板1に奪
われる熱量が中央部より多くなるが、その両端部では第
二の測温抵抗体10,11から発する熱量の分だけ中央
部より発熱量が高くなるため、温度分布を均一化するこ
とができる。
【0032】さらに、本発明の実施の第五の実施の形態
を図8及び図9を参照して説明する。本実施の形態は、
前実施の形態における第一の測温抵抗体8,9と第二の
測温抵抗体10,11とを絶縁膜12を間にして三層構
造で基板1に形成した構造である。
【0033】したがって、前実施の形態と同様の効果を
得ることができる。また、第一の測温抵抗体8,9と第
二の測温抵抗体10,11とを絶縁膜12を間にして積
層することが可能となるため、狭い面積に第一、第二の
測温抵抗体8,9,10,11を配列することができ
る。
【0034】さらに、本発明の実施の第六の形態を図1
0及び図11を参照して説明する。本実施の形態におけ
る温度分布均一化手段は、流体の流れの方向と直交する
長さ方向における測温抵抗体5,6の両端部と基板1と
の間の部分の薄膜層3,4に断熱部としての開口部13
を形成することにより成立されている。
【0035】すなわち、薄膜層3,4は、測温抵抗体
5,6を基板1から熱的に絶縁して支持するために空隙
部2の開口面に形成されているが、この薄膜層3,4は
基板1程ではないが熱伝導体であるので、基板1に近い
部分に開口部13を形成することにより、測温抵抗体
5,6の長さ方向の両端から基板1に奪われる熱量を抑
制することができる。これにより、図11に示すよう
に、測温抵抗体5,6の温度分布を均一化してフラット
な温度分布P3を得ることができる。また、開口部13
の形成により基板1に熱が伝わりにくくなった分、これ
まで述べた実施の形態における温度分布P1よりも発熱
温度を高くして感度を高めることができる。
【0036】さらに、本実施の形態では、図1ないし図
3で説明したように、測温抵抗体5,6のパターン密度
を中央よりも両端部で密にした温度分布均一化手段を併
用しているが、図5ないし図9で示した温度分布均一化
手段を併用してもよい。
【0037】なお、温度分布均一化手段は、図12に示
したダイアフラム部を備えたセンサにも適用されるもの
である。また、測温抵抗体5,6は発熱体を兼ねている
が、発熱体を別個に設けてもよいものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上述のように、
基板の表面に形成された薄膜層の表面に対の測温抵抗体
が形成され、これらの測温抵抗体のそれぞれの抵抗値の
変化を電圧に変換しその電圧差を求めるようにしたセン
サにおいて、流体の流れの方向と直交する長さ方向にお
ける測温抵抗体の温度分布を均一化する温度分布均一化
手段を備えるので、測温抵抗体の温度分布を均一化する
ことができる。これにより、所望の発熱量を得るに足り
る電流を測温抵抗体に流しても、測温抵抗体の長さ方向
の中央部の温度が局部的に高くなることがなく、これに
より、測温抵抗体の寿命を延長することができ、且つ、
センサの感度を高めることができる。
【0039】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流体
の流れの方向と直交する長さ方向における中央部ではパ
ターン密度を粗い密度に定め両端部では高い密度に定め
て形成することにより成立されているので、測温抵抗体
の両端部では基板に奪われる熱量が中央部より多くなる
が、測温抵抗体の両端部でのパターン密度が中央部より
高い分だけ発熱量が高いため、温度分布を均一化するこ
とができる。
【0040】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流体
の流れの方向と直交する長さ方向における中央部では線
幅を太く定め両端部では線幅を細く定めて形成すること
により成立されているので、測温抵抗体の両端部では基
板に奪われる熱量が中央部より多くなるが、測温抵抗体
の両端部での線幅が中央部より細い分だけ抵抗値が大き
くなり発熱量が高くなるため、温度分布を均一化するこ
とができる。
【0041】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流体
の流れの方向と直交する長さ方向における中央部ではパ
ターン密度を粗い密度に定めるとともに線幅を太く定め
両端部ではパターン密度を高い密度に定めるとともに線
幅を細く定めて形成することにより成立されているの
で、測温抵抗体の両端部では基板に奪われる熱量が中央
部より多くなるが、その両端部では測温抵抗体のパター
ン密度が中央部より高く且つ線幅が中央部より細い分だ
け発熱量が高くなるため、温度分布を均一化することが
できる。また、温度分布を均一化するために調整変更す
るパラメータがパターン密度と線幅との二つあるため、
より一層温度分布を均一化することができる。
【0042】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、温度分布均一化手段は、流体の流れの方向
と直交する所定長さの第一の測温抵抗体と、これらの第
一の測温抵抗体の長さ方向のそれぞれの両端付近に近接
配置された第二の測温抵抗体とにより成立されているの
で、第一の測温抵抗体の両端部では基板に奪われる熱量
が中央部より多くなるが、第二の測温抵抗体から発する
熱量の分だけ中央部より発熱量が高くなるため、温度分
布を均一化することができる。
【0043】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、第一の測温抵抗体と第二の測温抵抗体とは
絶縁膜を間に三層構造で基板に形成されているので、請
求項5記載の発明と同様の効果を得ることができる。ま
た、第一の測温抵抗体と第二の測温抵抗体とを絶縁膜を
間にして積層することができるため、狭い面積に第一、
第二の測温抵抗体を配列することができる。
【0044】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
記載の発明において、温度分布均一化手段は、流体の流
れの方向と直交する長さ方向における測温抵抗体の両端
部と基板との間の部分の薄膜層に断熱部を形成すること
により成立されているので、測温抵抗体の長さ方向の両
端は中央部に比して基板に近いにも拘らず、断熱部によ
り基板に奪われる熱量を低めに抑制することができ、こ
れにより、温度分布を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における流速センサ
の平面図である。
【図2】測温抵抗体の配列状態を示す一部の平面図であ
る。
【図3】図2におけるA−A線部の縦断側面図である。
【図4】(a)は本発明の実施の第一の形態における測
温抵抗体の温度分布を示すグラフ、(b)は従来の測温
抵抗体の温度分布を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の第二の形態における測温抵抗体
の配列状態を示す一部の平面図である。
【図6】本発明の実施の第三の形態における測温抵抗体
の配列状態を示す一部の平面図である。
【図7】本発明の実施の第四の形態における測温抵抗体
の配列状態を示す一部の平面図である。
【図8】本発明の実施の第五の形態における測温抵抗体
の配列状態を示す一部の平面図である。
【図9】図2におけるB−B線部の縦断側面図である。
【図10】本発明の実施の第六の形態における測温抵抗
体の配列状態を示す一部の平面図である。
【図11】測温抵抗体の温度分布を示すグラフである。
【図12】従来の流速センサの平面図である。
【図13】従来の感熱式流量計の平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 空隙部 3,4 薄膜層 3a,4a ブリッジ部 5,6 測温抵抗体 8,9 第一の測温抵抗体 10,11 第二の測温抵抗体 13 断熱部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙部とこの空隙部の開口面に配置され
    てブリッジ部又はダイアフラム部を形成する薄膜層とを
    有して流体の流れの中に配置される基板を備え、この基
    板の前記薄膜層の表面にはそれぞれ電流が流れる対の測
    温抵抗体が前記流体の流れの上流側と下流側とに配置さ
    れるように位置決めされて形成され、複数の前記測温抵
    抗体のそれぞれの抵抗値の変化を電圧に変換しその電圧
    差を求めるようにしたセンサにおいて、前記流体の流れ
    の方向と直交する長さ方向における前記測温抵抗体の温
    度分布を均一化する温度分布均一化手段を備えることを
    特徴とするセンサ。
  2. 【請求項2】 温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流
    体の流れの方向と直交する長さ方向における中央部では
    パターン密度を粗い密度に定め両端部では高い密度に定
    めて形成することにより成立されていることを特徴とす
    る請求項1記載のセンサ。
  3. 【請求項3】 温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流
    体の流れの方向と直交する長さ方向における中央部では
    線幅を太く定め両端部では線幅を細く定めて形成するこ
    とにより成立されていることを特徴とする請求項1記載
    のセンサ。
  4. 【請求項4】 温度分布均一化手段は、測温抵抗体を流
    体の流れの方向と直交する長さ方向における中央部では
    パターン密度を粗い密度に定めるとともに線幅を太く定
    め両端部ではパターン密度を高い密度に定めるとともに
    線幅を細く定めて形成することにより成立されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  5. 【請求項5】 温度分布均一化手段は、流体の流れの方
    向と直交する所定長さの第一の測温抵抗体と、これらの
    第一の測温抵抗体の長さ方向のそれぞれの両端付近に近
    接配置された第二の測温抵抗体とにより成立されている
    ことを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  6. 【請求項6】 第一の測温抵抗体と第二の測温抵抗体と
    は絶縁膜を間に三層構造で基板に形成されていることを
    特徴とする請求項5記載のセンサ。
  7. 【請求項7】 温度分布均一化手段は、流体の流れの方
    向と直交する長さ方向における測温抵抗体の両端部と基
    板との間の部分の薄膜層に断熱部を形成することにより
    成立されていることを特徴とする請求項1ないし6の何
    れか一記載のセンサ。
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