JP2567373Y2 - 絶対湿度センサー - Google Patents

絶対湿度センサー

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JP2567373Y2
JP2567373Y2 JP1992009168U JP916892U JP2567373Y2 JP 2567373 Y2 JP2567373 Y2 JP 2567373Y2 JP 1992009168 U JP1992009168 U JP 1992009168U JP 916892 U JP916892 U JP 916892U JP 2567373 Y2 JP2567373 Y2 JP 2567373Y2
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JP
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thermal resistance
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temperature
thermal
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光之 武田
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空調機、除湿器、調理
器、及び栽培ハウス等の雰囲気中の水蒸気量を検出する
ための絶対湿度センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空調機、除湿器、調理器、及び栽
培ハウス等では温度のみではなく湿度(相対湿度、絶対
湿度のどちらでもよい)をも検出制御することが行われ
つつあり、湿度検出のためのセンサーの一つに熱伝導式
絶対湿度センサーがある。
【0003】ここで、図3を参照して従来の熱伝導式絶
対湿度センサーについて概説する。
【0004】図示の熱伝導式絶対湿度センサーは感熱抵
抗素子11及び12を備えており、各感熱抵抗素子11
及び12はピン部材13及び14によってそれぞれステ
ム15及び16に半田付け又は溶接によって固定されて
いる。ステム15にはキャップ17が結合され、これに
よって感熱抵抗素子11はステム15及びキャップ17
で規定される空間内に保持されることになる。なお、キ
ャップ17には通気孔17aが形成されている。一方、
ステム16にキャップ18を結合する際には、極低温状
態(例えば、−40℃)で行われる。この結果、ステム
16とキャップ18とで規定される空間には乾燥空気が
封入されることになり、感熱抵抗素子12は乾燥空気中
に保持されることになる。
【0005】ところで、従来の熱伝導式絶対温度センサ
ーでは図4に示すように感熱抵抗素子としてバルク感熱
抵抗21に電極22を焼き付け、各電極22に端子とし
て用いられるワイヤー23を半田付けした素子を用いて
いる。さらに、セラミック基板24に薄膜感熱抵抗25
を形成してワイヤ23を取り付けた構成の素子を用いる
こともある。
【0006】上述の熱伝導式絶対温度センサーは、図5
に示すホイートストンブリッジに組み込まれる。図5に
おいて、抵抗値RHTは感熱抵抗素子11の抵抗値を示
し、抵抗値RT は感熱抵抗素子12の抵抗値を示す。こ
こでは、抵抗値RHT及び抵抗値RT の温度−抵抗特性は
等しいものとする。また、固定抵抗としてR,R
,及びRが用いられる(ただし、白金抵抗のよう
に正特性の温度特性を持つ感熱温度素子を用いた場合に
は固定抵抗Rは不要である)。なお、R=Rであ
る。
【0007】上述のホイートストンブリッジに電圧を印
加した際、感熱抵抗素子11及び12は自己発熱し、こ
れによって周囲温度が上昇する。感熱抵抗素子11及び
12の温度は各感熱抵抗素子への供給電力と各感熱抵抗
素子の熱放散とによって決定される。各感熱抵抗素子の
熱放散量は雰囲気中に含まれる水蒸気量によって左右さ
れ、水蒸気量が多いと、水蒸気の熱伝導作用によって熱
放散量が大きくなる。つまり、感熱抵抗素子の温度は低
くなる。
【0008】上述のように、感熱抵抗素子11は通気孔
17aを介して外気に晒されており、一方、感熱抵抗素
子12は乾燥雰囲気中に封入されている。このため、外
気中に水蒸気が含まれていると、感熱抵抗素子11の温
度は感熱抵抗素子12の温度よりも低くなる。そして、
感熱抵抗素子11と感熱抵抗素子12との温度差は外気
中に含まれる水蒸気量によって決定される。つまり、感
熱抵抗素子11と感熱抵抗素子12には水蒸気量に応じ
て抵抗値に差が生じる。この結果、固定抵抗Rの両端
には水蒸気量に応じた電位差VOUT が生じることにな
る。従って、この電位差VOUT を測定することによって
大気中の絶対湿度を検出することができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成の感熱抵抗素子を用いた場合、電圧印加時又
は温度変化時において、バルク全体又はセラミック基板
全体の温度が均一になるまでの間、熱的安定性が得られ
ない。つまり、感熱抵抗素子が熱的に安定するのに長時
間要し、ブリッジバランスが安定するのに長時間要する
という問題点がある。
【0010】本発明の目的は短時間に熱的安定が得られ
る絶対温度センサーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、同一の
温度特性を有しそれぞれ高分子フィルム上にスパッタに
よって薄膜感熱抵抗が形成された第1及び第2の感熱抵
抗素子を備え、前記第1の感熱抵抗素子は大気中に晒さ
れた状態で保持され、前記第2の感熱抵抗素子は乾燥状
態に保持されており、前記第1及び前記第2の感熱抵抗
素子はブリッジ回路に組み込まれて、前記第1及び前記
第2の感熱抵抗素子に電圧を印加して前記第1及び前記
第2の感熱抵抗素子の抵抗値の変化に基づいて湿度を検
出するようにしたことを特徴とする絶対湿度センサーが
得られる。
【0012】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
【0013】図1を参照して、本発明に用いられる感熱
抵抗素子は高分子フィルム(ポリイミド)31を備えて
おり、この高分子フィルム31上に薄膜感熱抵抗(白
金)32が形成されている。さらに、高分子フィルム3
1には図示のようにワイヤ33が半田付けによって取り
付けられ、後述するように端子として用いられる。
【0014】図2も参照して、上述の感熱抵抗素子は2
個準備され(ここでは、符号34及び35として示
す)、各感熱抵抗素子34及び35はピン部材36及び
37によってそれぞれステム38及び39に半田付け又
は溶接によって固定される。ステム38にはキャップ4
0が結合され、これによって感熱抵抗素子34はステム
38及びキャップ40で規定される空間内に保持される
ことになる。なお、キャップ40には通気孔40aが形
成されている。一方、ステム39にキャップ41を結合
する際には、極低温状態(例えば、−40℃)で行われ
る。この結果、ステム39とキャップ41とで規定され
る空間には乾燥空気が封入されることになり、感熱抵抗
素子35は乾燥空気中に保持されることになる。
【0015】上述の熱伝導式絶対温度センサーは、従来
例と同様にして図5に示すホイートストンブリッジに組
み込まれる。ここでは、従来例と同様に、感熱抵抗素子
34の抵抗値を抵抗値RHTはを示し、感熱抵抗素子35
の抵抗値を抵抗値RT は示す。そして、抵抗値RHT及び
抵抗値RT の温度−抵抗特性は等しいものとする。ま
た、固定抵抗としてR,R,R,及びRが用い
られる(ただし、白金抵抗のように正特性の温度特性を
持つ感熱温度素子を用いた場合には固定抵抗Rは不要
である)。なお、R=Rである。
【0016】上述のホイートストンブリッジに電圧を印
加した際、感熱抵抗素子34及び35は自己発熱し、こ
れによって周囲温度が上昇する。感熱抵抗素子34及び
35の温度は各感熱抵抗素子への供給電力と各感熱抵抗
素子の熱放散とによって決定される。各感熱抵抗素子の
熱放散量は雰囲気中に含まれる水蒸気量によって左右さ
れ、水蒸気量が多いと、水蒸気の熱伝導作用によって熱
放散量が大きくなる。つまり、感熱抵抗素子の温度は低
くなる。
【0017】上述のように、感熱抵抗素子34は通気孔
40aを介して外気に晒されており、一方、感熱抵抗素
子35は乾燥雰囲気中に封入されている。このため、外
気中に水蒸気が含まれていると、感熱抵抗素子34の温
度は感熱抵抗素子35の温度よりも低くなる。そして、
感熱抵抗素子34と感熱抵抗素子35との温度差は外気
中に含まれる水蒸気量によって決定される。つまり、感
熱抵抗素子34と感熱抵抗素子35には水蒸気量に応じ
て抵抗値に差が生じる。この結果、固定抵抗Rの両端
には水蒸気量に応じた電位差VOUT が生じることにな
る。従って、この電位差VOUT を測定することによって
大気中の絶対湿度を検出することができる。
【0018】本発明では感熱抵抗素子34及び35は高
分子フィルム上にスパッタによって薄膜感熱抵抗を形成
する構成をとっているから、感熱抵抗素子34及び35
の熱容量は実質的に薄膜感熱抵抗の部分だけとなって、
その結果、電圧印加時及び温度変化時に熱的に安定する
までの時間が速くなり、ブリッジバランスが瞬時に安定
する。
【0019】なお、上述の実施例では薄膜感熱抵抗の材
料として白金を用いたが、適宜、他の金属及びセラミッ
クスを用いるようにしてもよい。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本発明では感熱抵
抗素子として高分子フィルム上にスパッタを用いて薄膜
感熱抵抗を形成した素子を用いているから、熱的容量が
小さく、その結果、電圧印加時及び温度変化時にブリッ
ジバランスが瞬時に安定するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる感熱抵抗素子の一実施例を
示す図である。
【図2】図1に示す感熱抵抗素子を用いた熱伝導式絶対
湿度センサーを示す図である。
【図3】従来の熱伝導式絶対湿度センサーを説明するた
めの図である。
【図4】図3に示す熱伝導式絶対湿度センサーに用いら
れる感熱抵抗素子を示す図である。
【図5】熱伝導式絶対湿度センサーが組み込まれるホイ
ートストンブリッジの構成を示す図である。
【符号の説明】
31 高分子フィルム(ポリイミド) 32 薄膜感熱抵抗(白金) 33 ワイヤ 34 感熱抵抗素子 35 感熱抵抗素子 36 ピン部材 37 ピン部材 38 ステム 39 ステム 40 キャップ 41 キャップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の温度特性を有しそれぞれ高分子フ
    ィルム上にスパッタによって薄膜感熱抵抗が形成された
    第1及び第2の感熱抵抗素子を備え、前記第1の感熱抵
    抗素子は大気中に晒された状態で保持され、前記第2の
    感熱抵抗素子は乾燥状態に保持されており、前記第1及
    び前記第2の感熱抵抗素子はブリッジ回路に組み込まれ
    て、前記第1及び前記第2の感熱抵抗素子に電圧を印加
    して前記第1及び前記第2の感熱抵抗素子の抵抗値の変
    化に基づいて湿度を検出するようにしたことを特徴とす
    る絶対湿度センサー。
JP1992009168U 1992-02-27 1992-02-27 絶対湿度センサー Expired - Lifetime JP2567373Y2 (ja)

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JP1992009168U JP2567373Y2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 絶対湿度センサー

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JPH0569670U JPH0569670U (ja) 1993-09-21
JP2567373Y2 true JP2567373Y2 (ja) 1998-04-02

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ID=11713073

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6014149A (ja) * 1983-07-05 1985-01-24 Sharp Corp 絶対湿度検知装置
JPH01168860U (ja) * 1988-05-19 1989-11-28
JPH0232222A (ja) * 1988-07-21 1990-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温度センサ

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JPH0569670U (ja) 1993-09-21

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