JP5523371B2 - 4線式測温抵抗体入力回路 - Google Patents

4線式測温抵抗体入力回路 Download PDF

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この発明は、高精度に温度を測定することができる4線式測温抵抗体を用いた4線式測温抵抗体入力回路の故障検出に関するものである。
例えば、工場やプラント等において温度を測定する必要がある場合、通常、温度センサとして白金測温抵抗体やサーミスタを用いて温度に対応する増幅器出力電圧を得ることにより温度を測定する温度測定回路が使用される。
この際、化学プラント等の、温度を高精度、高速で測定することが必要とされる現場においては、通常、温度センサとして測温抵抗体が用いられる。測温抵抗体は周囲の温度に相応する抵抗値を示す。したがって、この抵抗値は、前記測温抵抗体に定電流源から一定の電流を供給することにより、前記抵抗の値が電圧に変換され、これが演算回路に入力される。演算回路は測温抵抗体による電圧を増幅して出力する。このため、演算回路の出力電圧は前記測温抵抗体の周囲の温度に対応した値になる。
この測温抵抗体には、2線式、3線式、4線式といった種類があるが、温度センサのリード線の抵抗による誤差と定電流の変動による誤差を取り除くために、特に高精度な測定が必要とされる現場では、4線式測温抵抗体入力回路が使用されている。
図1は、一般的な4線式測温抵抗体入力回路の構成を示す図である。ここで、定電流源1は外部端子21を介して温度測定用抵抗であるPt100センサ(RTD)3に接続されており、定電流源1からの定電流をRTD3に供給する。また、RTD3はその両端が外部端子22及び23を介して増幅加算回路5に接続されており、そのRTD3の抵抗変化に対応した電圧を読み取って増幅加算回路5で増幅し、A/Dコンバータ6で変換して出力する。なお、RTD3は外部端子24を介してオフセット用の抵抗4に接続され、接地されている。
特開2002−257877号公報
しかしながら、従来のような4線式測温抵抗体入力回路においては、温度特性による抵抗の誤差やダイオードの誤差、回路のオフセット、基準電圧の誤差など、周囲の温度変化や部品の経年変化などにより種々の誤差が生じてしまい、本来期待されていたような高精度かつ安定した状態で温度を測定することができない、という課題があった。また、部品故障や設計値からのドリフトが発生した場合に、基準となる部品が存在しないため、入力するセンサの値を信用して使用するしかなく、部品故障やドリフトが発生した場合には大量の不良製品を作ってしまい、非常に大きな損害になってしまう、という課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構造でありながら精度よく温度を測定することができ、また、周囲環境や経年変化による誤差のない高精度な4線式測温抵抗体入力回路において、部品故障やドリフトの発生を検出する故障検出回路を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、この発明は、温度測定用の測温抵抗体に接続される4線式測温抵抗体入力回路において、少なくとも2個のレファレンス用の定抵抗と、前記測温抵抗体及び前記レファレンス用の定抵抗に定電流を供給する少なくとも2個の定電流源と、前記少なくとも2個の定電流源の接続を前記測温抵抗体側又は前記レファレンス用の定抵抗側に切り換えるクロススイッチと、を備えた4線式測温抵抗体入力回路であって、前記少なくとも2個のレファレンス用の定抵抗についての計測値が所定範囲内にない場合に故障又はドリフトが発生したと判断する故障検出部とを備えることを特徴とする。
また、この発明は、前記少なくとも2個のレファレンス用の定抵抗は、直列に接続されていることを特徴とする。
この発明によれば、2個の定電流源を備え、2個のレファレンス用の定抵抗を直列に接続するとともに、定電流を切り換えるスイッチを設けたという簡単な構造でありながら、周囲環境や経年変化なども考慮して、誤差の少ない高精度な抵抗値(温度センサの測定値)を計測することができるとともに、構造はそのままで内部的に故障検出部を備えることにより、部品故障やドリフトの発生を検出することができる。
従来の一般的な4線式測温抵抗体入力回路の構成図である。 この発明における4線式測温抵抗体入力回路の構成図である。 工場での出荷検査時の処理を示すフローチャートである。 現場での通常処理を示すフローチャートである。 この発明における4線式測温抵抗体入力回路の故障検出の判断基準を示す判定テーブルである。
実施の形態1.
図2は、この発明における4線式測温抵抗体入力回路の構成図である。この入力回路は、内部に回路誤差補正用の2個のレファレンス用の定抵抗81,82(R1,R2)を直列に接続し、2個の定電流源11,12と、定電流源11からの定電流1を外部に接続した温度測定用抵抗であるPt100センサ3側に流すか、内部に直列に接続された2個のレファレンス用の定抵抗81,82(R1,R2)側に流すかを切り換えることができるクロススイッチ9とを備えている。定電流1をPt100センサ3側に流すように(すなわち外部に)クロススイッチ9を設定した場合には、定電流1は外部端子21を介してPt100センサ3に流れ、外部端子24を介してオフセット用抵抗4を介しグランドに流れる。また、定電流2は2個のレファレンス用の定抵抗81,82(R1,R2)に流れ、オフセット用抵抗4を介しグランドに流れる。
また、Pt100センサ3の両端にあらわれる電圧をチャンネル0(CH0)、2個のレファレンス用の定抵抗81,82によるHigh側基準抵抗R1+R2の両端にあらわれる電圧をチャンネル1(CH1)、レファレンス用の定抵抗81によるLow側基準抵抗R1の両端にあらわれる電圧をチャンネル2(CH2)、レファレンス用の定抵抗82による基準抵抗R2の両端にあらわれる電圧をチャンネル3(CH3)により読み取るマルチプレクサ10を備え、それぞれの抵抗の両端にあらわれる電圧を増幅加算回路5で取り込み、レファレンス用のADC基準電圧7が接続されているA/Dコンバータ6に入力して変換する。なお、Pt100センサ3の両端は外部端子22及び23を介してマルチプレクサ10に接続されている。
さらに、この発明における4線式測温抵抗体入力回路は、その内部に、マルチプレクサ10のCH2及びCH3において読み取ったレファレンス用の定抵抗81,82(基準抵抗R1,R2)の両端にあらわれる電圧、または、その電圧を取り込んで増幅しA/D変換した値、あるいは、基準抵抗R1,R2そのものの値に基づいて、すなわち、レファレンス用の定抵抗それぞれについての計測値に基づいて、部品故障やドリフトの発生を検出する故障検出部100(図示せず)を備えている。以下の説明において、故障検出のための処理については、この故障検出部100が行うものである。
次に、工場での出荷検査時の処理について、図3のフローチャートにしたがって説明する。図3は、工場での出荷検査時に、温度一定のもとでレファレンス用の定抵抗81,82の抵抗値R1,R2を求める処理を示すフローチャートである。
まず最初に、定電流源11が外部端子21に接続される側にクロススイッチ9を(定電流1を外部に)設定する(ステップST31)。この際、通常では温度測定用抵抗であるPt100センサ3が接続される箇所に、抵抗値が既知の検査用抵抗Raを接続する(ステップST32)。そして、その検査用抵抗Raの両端にあらわれる電圧をマルチプレクサのCH0に切り替えて増幅加算回路5で増幅し、A/Dコンバータ6でA/D変換して読み取る(ステップST33)。なお、この電圧を読み取る作業は、十分熱平衡がとれるまで待ってから行うものとする。その後、検査用抵抗Raに代えて、Raとは抵抗値が異なる既知の検査用抵抗Rbを接続し(ステップST34)、前述と同様の処理を行う(ステップST35)。
ここで、故障検出のために、通常では温度測定用抵抗であるPt100センサ3が接続される箇所に電流計を接続し、定電流1の電流値を計測し、定電流1が規定値又は所定の誤差範囲内であることを確認する(ステップST61)。この定電流1の検査は、ステップST31と32の間、ステップST33と34の間、またはステップST35と36の間、のいずれかで行えばよいものである。
また、回路補正の一次式:Y=aX+b(Yは抵抗Rの値、Xは抵抗Rの両端にあらわれる電圧をA/D変換した後の値、aは傾き、bはオフセット)について、検査用抵抗Raを用いた場合と検査用抵抗Rbを用いた場合の2つの式が得られるため、未知数であるa及びbを求めることができる(ステップST36)。
次に、2個のレファレンス用の定抵抗81,82の抵抗値R1,R2を測定するために、定電流源11がレファレンス用の定抵抗82に接続される側にクロススイッチ9を(定電流1を内部に)切り換える(ステップST37)。
ここでも、故障検出のために、通常では温度測定用抵抗であるPt100センサ3が接続される箇所に電流計を接続し、今度は定電流2の電流値を計測し、定電流2が規定値又は所定の誤差範囲内であることを確認する(ステップST62)。
そして、定電流1が流れる回路においては、Y=aX+bの係数a及びbとして先ほど求めた値を用いることができるので、Low側基準抵抗R1の両端にあらわれる電圧をマルチプレクサ10のCH2に切り替えて増幅し、A/D変換する(ステップST38)。そして、一次式:Y=aX+bから、R1の値を求めることができる(ステップST39)。また、同様にしてHigh側基準抵抗R1+R2の両端にあらわれる電圧をマルチプレクサ10のCH1に切り替えて増幅し、A/D変換する(ステップST40)ことによって、R1+R2の値を求めることができるので、レファレンス用の定抵抗82の値R2も算出することができる(ステップST41)。
なお、出荷時の不良品判定のために、ステップST39で求められたLow側基準抵抗R1が許容誤差範囲内であることを確認する(ステップST63)。同様に、ステップST41で求められたHigh側基準抵抗R1+R2が許容誤差範囲内であることも確認する(ステップST64)。これにより、部品の初期故障の発見や、許容誤差範囲を外れていた場合に増幅回路のダイナミックレンジを超えてしまうという危険性を回避することができる。
これらレファレンス用の定抵抗81,82(R1,R2)は、高精度な精密抵抗であって、周囲温度の変化によって値が変わってしまうことがない(変化が十分小さい)ものを使用しているので、この時点で測定されたR1及びR2の値を不揮発性メモリに記録するとともに、故障検出のために、前述のステップST38及びステップST40においてLow側基準抵抗R1、High側基準抵抗R1+R2についてA/D変換した値もそれぞれ不揮発性メモリに記録しておく(ステップST42)。
なお、前述の一次式:Y=aX+bの係数a及びbについては、周囲温度などによって変化する値であるため、現場ではその都度測定する必要があるので、出荷検査時に求めたa及びbは現場での温度測定時には使用しない。
次に、現場における通常処理について、図4のフローチャートにしたがって説明する。図4は、レファレンス用の定抵抗81,82の抵抗値R1,R2は正確な値がわかっているという前提のもとで、現場において、一次式:Y=aX+bの傾きaとオフセットbとを求め、温度測定用抵抗であるPt100センサ3の抵抗値から温度を測定するための処理及び部品故障やドリフトの発生を検出する処理を示すフローチャートである。
まず最初に、前述のステップST42で不揮発性メモリに記録しておいた基準抵抗R1,R1+R2についてA/D変換した値と、レファレンス用の定抵抗81,82の抵抗値R1,R2を読み込む(ステップST43)。そして、定電流源11がレファレンス用の定抵抗82に接続される側にクロススイッチ9を(定電流1を内部に)切り換える(ステップST44)。この状態で、Low側基準抵抗R1、High側基準抵抗R1+R2の両端にあらわれる電圧をそれぞれ読み取って増幅し、A/D変換する(ステップST45,46)。
この際、定電流1での故障判断を行うために、ステップST45及び46において基準抵抗R1,R1+R2についてA/D変換した値を、ステップST43で読み込んだ基準抵抗R1,R1+R2をA/D変換した値と比較し、Low側基準抵抗R1、High側基準抵抗R1+R2のそれぞれが予め定められた許容誤差範囲内にあるか否かを確認する(ステップST65)。
そして、ステップST45,46で読み取った値及びR1,R1+R2を使って一次式:Y=aX+bの未知数a及びbを求める(ステップST47)。なお、ここで求める未知数は2つあるため、レファレンス用の定抵抗が1つだけでは2つの未知数a及びbを求めることはできないので、レファレンス用の定抵抗は必ず2つ以上必要である。
次に、回路補正を行う基準抵抗そのものに故障がないかを調べるため、定電流1を使用してR2だけについて両端にあらわれる電圧を読み取って増幅し、A/D変換する(ステップST48)。そして、上記ステップST47で求めたa及びbを用いて回路補正の一次式:Y=aX+bにより抵抗値R2を算出する(ステップST49)。ここで、ステップST49で算出した抵抗値(R2n-1とする)が不揮発性メモリに記憶されているR2の許容誤差範囲内であることを確認する(ステップST66)。この際、R2n-1が許容誤差範囲を超えている場合、R1またはR2が故障しているものと判断できる。これは、R1,R2,R1+R2のうちのR1とR1+R2の2点で関係式を算出した場合に、関係式の算出に使用しなかったR2をADC読み込み値から算出すると、R1,R2のいずれかが故障している場合には元の値を示さなくなるという仕組みを使用するものである。この際、R1,R2のどちらが故障したかについては判断できないが、どちらかが故障したことが検出できる。
その後、温度測定用抵抗であるPt100センサ3の抵抗値から温度を測定するために、定電流源11が外部端子21に接続される側にクロススイッチ9を(定電流1を外部に)切り換える(ステップST50)。
次に、定電流1と定電流2とのマッチング異常がないかを調べるために、定電流2を使用してR2だけについて両端にあらわれる電圧を読み取って増幅し、A/D変換する(ステップST51)。そして、ステップST49と同様に、上記ステップST47で求めたa及びbを用いて回路補正の一次式:Y=aX+bにより抵抗値R2を算出する(ステップST52)。ここで、ステップST52で算出した抵抗値(R2とする)を、ステップST49で算出した抵抗値R2n-1と比較し、その差が許容誤差範囲内であることにより、定電流1と定電流2のマッチングを確認する(ステップST67)。
その後、Pt100センサ3の両端にあらわれる電圧を読み取って増幅し、A/Dコンバータにより変換する(ステップST53)。そして、ステップST47で求めたa,bを使った一次式:Y=aX+bに入力することにより、Pt100センサ3の抵抗値を算出する(ステップST54)。
なお、一次式:Y=aX+bの傾きaとオフセットbは、周囲温度などの変化に応じて変化してしまう値であるため、高精度な温度測定が求められる4線式測温抵抗体入力回路における温度測定の誤差をなくすために、前述のステップST45〜ST54の処理は、温度測定の度に毎回行われるものである。ただし、上記a及びbの算出回数については、所定の周期ごとに行うようにしてもよいし、使用される環境を考慮してある程度間引くことができる。
また、故障検出についてのステップST48,ST49,ST51,ST52,ST65〜ST67についても、毎回チェックする必要がなければ、ある程度間引くことができる。なお、途中で故障が検出された場合には、通常処理としてはそこで終了させる。
ここで、図2における定電流源12及び定電流2の働きについて説明する。前述の工場での出荷検査時の処理(図3参照)や現場での通常処理(図4参照)において、もし仮に、定電流源としては定電流源11のみであり、定電流1のみを温度測定用抵抗であるPt100センサ3側に(外部に)接続するか、レファレンス用の定抵抗81,82側に(内部に)接続するかを切り換えて使用するとしたら、その切り換えの際に毎回、定常状態になるまで待つ必要性が生じてしまう。すなわち、定電流源12からの定電流2は、定電流1が接続されていない側にもいつも電流を流しておくことにより、ウォーミングアップのための時間を短縮するとともに、安定した電流供給を行うことを目的とするものである。
より具体的に説明すると、自己発熱はQ=IRであるが、例えば、定電流源が1つ(定電流源11のみ)であり、Pt100センサ3の熱放散定数が2mW/°Cで、測定電流が0.001A、100オームの場合、温度に換算すると自己発熱により上昇する温度は50mKである。数十mKという精度の高精度な温度測定の場合に、このように熱平衡が不安定な状態での検出温度は、誤差そのものであり使用することができないものである。
一方、この発明のように、2個の定電流源11及び12を使用する場合、それぞれの差であるマッチングは当然精度に影響するものの、一般的なあまり精度の高くない部品を定電流源に用いたとしても、定電流源11及び12のマッチング誤差は3%程度であり問題とはならない。そして、Pt100センサ3の熱放散定数が2mW/°Cで、計測電流が1mAの場合、温度誤差量は0.045mKとなる。この値は非常に小さいため、無視できる値である。このように2個の定電流源11及び12を用いることにより、ウォーミングアップできているためにすぐに測定を開始することができ、安定して高精度な温度測定を行うことができるのである。
また、定電流2は、部品故障やドリフトが発生した場合の故障検出にも使用されている。図5は、定電流1及び2での故障検出の判断基準を示す判定テーブルである。前述のステップST65における確認は、図5の(1)〜(2)について行っている。すなわち、定電流1での故障判断を行う際に読み込んだR1,R1+R2についてA/D変換した値が予め定められた許容誤差範囲内にあるか否かを確認する。そして、許容誤差範囲内である場合には一旦正常とみなし、R1について許容誤差範囲外である場合には、R1、定電流1、増幅加算回路5、A/Dコンバータ6、ADC基準電圧7のいずれかの故障、R1+R2について許容誤差範囲外である場合には、R1、R2、定電流1、増幅加算回路5、A/Dコンバータ6、ADC基準電圧7のいずれかの故障であると判断する。
また、前述のステップST66における確認は、図5の(3)について行っている。すなわち、定電流1でのR1,R2のドリフトを検出するために読み込んだR2についてA/D変換した値から算出したR2(R2n-1)が、不揮発性メモリに記憶されているR2と比べて許容誤差範囲内であることを確認する。そして、許容誤差範囲内である場合には、定電流1では一旦正常とみなし、許容誤差範囲外である場合には、基準抵抗R1,R2のドリフトが発生していると判断する。
さらに、定電流1と定電流2を切り換えた後のステップST67における確認は、図5の(4)について行っている。すなわち、定電流1と定電流2とのマッチング異常を検出するために、定電流2で読み込んだR2についてA/D変換した値から算出したR2(R2)を、前述の算出した抵抗値R2n-1と比較し、その差がマッチング許容誤差範囲内であることにより、定電流1と定電流2のマッチングを確認する。そして、許容誤差範囲内である場合には、すべてが正常であると判断し、許容誤差範囲外である場合には、定電流1または定電流2が異常であると判断する。
なお、偶発的故障は2カ所以上で同時に起こらないものとして判断している。
以上のように、この発明によれば、2つの定電流源とスイッチとにより安定した電流供給状態を保ちつつ、一次式:Y=aX+bの傾きaとオフセットbとを毎回求めているために、その測定時の周囲温度や部品の経年変化などの影響を考慮したa及びbを用いて温度測定を行うことができるので、2個の定電流源を備え、2個のレファレンス用の定抵抗を直列に接続するとともに、定電流を切り換えるスイッチを設けたという簡単な構造でありながら、周囲環境や経年変化なども考慮して、誤差の少ない高精度な抵抗値(温度センサの測定値)を計測することができることに加え、構造はそのままで内部的に故障検出部を備えることにより、部品故障やドリフトの発生を検出することができる。
なお、この発明の実施の形態においては、レファレンス用の定抵抗を直列に2つ接続し、定電流源も2つとしたが、レファレンス用の定抵抗を並列に接続する場合には、定電流源を3つにすることにより、同様の効果を得ることができる。また、レファレンス用の定抵抗の数は2つ以上であればいくつでもよいが、それに応じて定電流源の数も増やす必要が生じるため、部品点数やコストの観点から、この発明の実施の形態のようにレファレンス用の定抵抗を2つ、定電流源も2つとするのが最適である。
また、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1,11,12 定電流源
21,22,23,24 外部端子
3 測定用のPt100センサ
4 オフセット用の抵抗
5 増幅加算回路
6 A/Dコンバータ
7 ADC基準電圧
81,82 レファレンス用の定抵抗
9 クロススイッチ
10 マルチプレクサ
100 故障検出部

Claims (2)

  1. 温度測定用の測温抵抗体に接続される4線式測温抵抗体入力回路において、
    少なくとも2個のレファレンス用の定抵抗と、
    前記測温抵抗体及び前記レファレンス用の定抵抗に定電流を供給する少なくとも2個の定電流源と、
    前記少なくとも2個の定電流源の接続を前記測温抵抗体側又は前記レファレンス用の定抵抗側に切り換えるクロススイッチと、
    を備えた4線式測温抵抗体入力回路であって、
    前記少なくとも2個のレファレンス用の定抵抗についての計測値が所定範囲内にない場合に故障又はドリフトが発生したと判断する故障検出部
    を備えることを特徴とする4線式測温抵抗体入力回路。
  2. 前記少なくとも2個のレファレンス用の定抵抗は、直列に接続されていることを特徴とする請求項1記載の4線式測温抵抗体入力回路。
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