JP5248206B2 - ガスセンサの劣化検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサの劣化検出装置に係り、特に、検出素子及び比較素子から構成されるガスセンサの劣化検出装置に関するものである。
上述した従来のガスセンサ2として、例えば図1に示されたものが一般的に知られている。同図に示すように、ガスセンサ2は、検出素子6と比較素子7とを有している。検出素子6は、白金コイルと、この白金コイルに塗布した、可燃ガスとの接触燃焼を促進する触媒が担持されたAl担体と、で構成されている。比較素子7は、白金コイルと、この白金コイルに塗布した、可燃ガスに対して不感となる材料であるAl担体のみから構成された担体と、で構成されている。
上記検出素子6の白金コイルと、比較素子7の白金コイルとは、可燃ガスのない空気中(エアベース)では等しい抵抗値になるように設けられている。上述した検出素子6及び比較素子7は、固定抵抗R1、R2と共にブリッジ回路4を構成している。このブリッジ回路4の端子aと端子bとの間には、駆動電圧E0が供給されている。この駆動電圧E0を供給すると、検出素子6が加熱されて可燃対象ガスと接触燃焼する。
以上の構成によれば、ブリッジ回路4は可燃ガスのない空気中では平衡状態となり、端子cと端子dとの電位が等しくなる。これに対して、可燃ガスを含む空気中では可燃ガスとの燃焼熱により検出素子6の温度が上昇し、これに伴って検出素子6の白金コイルの抵抗値が増加する。一方、比較素子7は可燃ガスと接触燃焼しないため、検出素子6の温度より低くなる。このため、ブリッジ回路4は不平衡状態となり、端子cと端子dとの間に電位差が生じる。この電位差が、雰囲気温度による白金コイルの抵抗値の変動分を相殺した可燃ガスの濃度に応じたセンサ出力となる。
上述したガスセンサ2の検出素子6は、触媒で構成されているため経年的に感度が劣化してくる。この感度劣化の速度は、使用環境中の触媒被毒物質の有無に大きく影響すると言われている。例えば、一般家庭の環境から多く発生するガスセンサ2の触媒被毒物質は、環状シロキサンといわれている。環状シロキサンは、炭素、水素、Siからなる物質である。この環状シロキサンが大気中にガス化して浮遊する状態において、環状シロキサンが加熱されている検出素子6及び比較素子7に触れると、酸化反応を起こし、酸化物(SiO)に変化する。そして、この酸化物は、検出素子6及び比較素子7上に残留してしまう。この残留した酸化物により、検出素子6及び比較素子7の熱容量が変化して、可燃ガス濃度に対するセンサ出力が変動する、という問題があった。
この酸化物の付着量は実験的に表面積に依存している。従って、従来のように検出素子6及び比較素子7が同じ大きさで且つ表面積が同じならば、熱的なバランスが変化せず、劣化してもエアベース時のセンサ出力は変化しない。このため、ガスセンサ2の機能が正常であるか否かは外部やエアベース時のセンサ出力からは判断できず、経験的な劣化度合いから使用できると判断しているのが実情である。しかしながら、劣悪環境下では、予想をはるかに上回る劣化が生じている可能性も否めない。そこで、正確にガスセンサ2の劣化を検出して、ガスセンサ2が機能不全に陥る前に使用者に知らせるガスセンサの劣化検出装置が切望されている。
上述したガスセンサ2の劣化検出装置としては、例えば、特許文献1に示されるガスセンサ2の劣化診断装置や、特許文献2に示されるガスセンサ2の故障検知装置などが提案されている。しかしながら、何れもガスの濃度を検出するガスセンサ2とは、別に基準ガスセンサやダミー素子などを用いる必要があり、コスト的に問題があった。
特開2004−251862号公報 特開2003−344331号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、正確にガスセンサの劣化を検出できるガスセンサの劣化検出装置を安価に提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、可燃ガスとの接触燃焼を促進する触媒を担持した担持体、及び、前記担持体に覆われた温度センサ、から構成される検出素子と、前記可燃ガスに対して不感となる材料から構成される担持体、及び、前記担持体に覆われた温度センサ、から構成される比較素子と、前記検出素子及び前記比較素子から構成された前記可燃ガスの濃度に応じたセンサ出力を出力するガスセンサと、エアベース時における前記センサ出力と固定された閾値との比較に基づいて前記ガスセンサの劣化を検出する劣化検出手段と、を備えたガスセンサの劣化検出装置であって、前記検出素子の担持体と前記比較素子の担持体との表面積が互いに異なるように、前記検出素子及び前記比較素子が設けられていることを特徴とするガスセンサの劣化検出装置に存する。
請求項2記載の発明は、前記検出素子の担持体と前記比較素子の担持体とが、互いに比表面積の異なる材料で設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの劣化検出装置に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、検出素子の担持体と比較素子の担持体との表面積が互いに異なるように、前記検出素子及び前記比較素子が設けられていることにより、経年変化に応じて検出素子に吸着する被毒物質量と比較素子に吸着する被毒物質量とが異なり、経年変化に応じてエアベース時のセンサ出力が変化する。そして、エアベース時におけるセンサ出力に基づいてガスセンサの劣化を検出することにより、基準ガスセンサやダミー素子を用いる必要がなく、正確にガスセンサの劣化を検出するガスセンサの劣化検出装置を安価に提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、検出素子の担持体と比較素子の担持体とが互いに比表面積の異なる材料で設けられているので、検出素子の担持体と比較素子の担持体との大きさを同じにして、かつ、表面積を異ならせることができる。
参考例
以下、参考例を図面に基づいて説明する。図1は、ガスセンサ2の劣化検出装置を組み込んだガス検出装置の参考例を示す回路図である。図2は、参考例における図1に示す検出素子6及び比較素子7の構成を示す図である。同図に示すように、ガス検出装置1は、ガスセンサ2と、マイクロコンピュータ3(以下μCOM3)と、を備えている。
ガスセンサ2は、ブリッジ回路4と、駆動電圧E0と、差動増幅器5と、から構成されている。ブリッジ回路4は、検出素子6及び比較素子7と、固定抵抗R1、R2と、から構成されている。上記検出素子6及び比較素子7は互いに直列に接続されている。固定抵抗R1、R2は互いに直列に接続されている。そして、検出素子6及び比較素子7から構成される直列回路と、固定抵抗R1、R2から構成される直列回路と、が並列に接続されてブリッジ回路4を構成している。
上述した検出素子6及び比較素子7は、同一の構成である。即ち、検出素子6及び比較素子7は各々、図2に示すように、可燃ガスとの接触燃焼を促進する触媒を担持した担持体8と、この担持体8に覆われた温度センサとしての白金コイル9と、から構成されている。担持体8は、上記触媒として白金族、例えばパラジウム(Pd)を担持したアルミナ(Al)からなるPd/Alから構成されている。
上記検出素子6は、検出支持部10に支持されている。比較素子7は、比較支持部11に支持されている。検出支持部10及び比較支持部11は各々、板状のベース12と、ベース12に貫通する一対のピン13と、から構成されている。そして、検出素子6の白金コイル9の両端が検出支持部10のピン13に各々接続されて、検出素子6が検出支持部10に支持される。また、比較素子7の白金コイル9の両端が比較支持部11のピン13に各々接続されて、比較素子7が比較支持部11に支持される。
検出支持部10及び比較支持部11は、ベース12の検出素子6及び比較素子7とは離れた側に突出するピン13が上記ブリッジ回路4やμCOM3が搭載された図示しない基板上に搭載されて電気的に接続されるように設けられている。
上記比較支持部11側のベース12の比較素子7側には密閉手段としての密閉キャップ14が嵌められている。この密閉キャップ14により比較素子7は可燃ガス、即ち外気中に曝されないようになっている。一方、検出素子6側には密閉キャップ14は嵌められていない。このため、検出素子6は可燃ガス中に曝されるようになっている。上記検出素子6と比較素子7との白金コイル9は、可燃ガスのない空気中(エアベース)中では固定抵抗R1、R2と等しい抵抗値になるように設けられている。
駆動電圧E0は、ブリッジ回路4の端子aと端子bとの間に供給される電圧である。この駆動電圧E0を供給すると、白金コイル9が発熱して検出素子6及び比較素子7は加熱される。つまり、白金コイル9は温度センサとしての機能と加熱手段としての機能とを兼ねている。上述したブリッジ回路4は可燃ガスのない空気中では平衡状態となり端子c−端子d間の中点電圧は0となる。これに対して、可燃ガスを含む空気中では可燃ガスとの接触燃焼により検出素子6の温度が上昇し、これに伴って検出素子6の白金コイル9の抵抗値が増加する。一方、比較素子7は可燃ガスとの接触燃焼が生じないため、検出素子6の温度よりも低くなる。このため、ブリッジ回路4は不平衡状態となり、中点電圧が、雰囲気温度による白金コイル9の抵抗値の変動分を相殺した可燃ガスの濃度に応じたセンサ出力となる。
差動増幅器5は、ブリッジ回路4の端子c−端子d間の中点電圧をセンサ出力としてμCOM3に対して出力する。μCOM3は、処理プログラムに従って各種の処理を行う中央演算処理ユニット(以下CPU)31、CPU31が行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM32、及び、CPU31での各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読出書込自在のメモリであるRAM33、を有している。
次に、上述したガスセンサ2の特性について図3及び図4を参照して説明する。ブリッジ回路4の中点電圧、即ちセンサ出力は、可燃ガスがない状況でも検出素子6と比較素子7とのバランスが僅かに崩れると0よりもプラス側又はマイナス側(即ち、ガス有り側又はガス無し側)に経年変化する。また、回路を簡便化するために、いかに検出素子6と比較素子7とのバランスを取るかという研究は多くされている。ここで言う経年変化は被毒物質の有無によっても大きく変わり、且つ変動方向もセンサ構造によるところが大きく影響する。例えば、一般家庭の環境から多く発生するガスセンサ2の被毒物質は、コーキング材であるシリコンから揮発する環状シロキサンといわれている。
そこで、本発明者は、図1及び図2について上述したガスセンサ2を用いて環状シロキサンの暴露試験を実施して、暴露回数(回)とセンサ出力の感度変動率(%)との関係、暴露回数(回)とエアベース時のセンサ出力(mV)との関係をそれぞれ測定した。結果を図3及び図4に示す。図3からも明らかなように、センサ出力の感度は、環状シロキサンの暴露回数が多くなる程、即ち検出素子6に対する環状シロキサンの付着量が多くなる程、変動率が大きくなり劣化することが分かった。
また、図4からも明らかなように、エアベース時のセンサ出力は、環状シロキサンの暴露回数が多くなる程、マイナス側にドリフトすることがわかった。これは、比較素子7が密閉キャップ14により密閉されて外気に曝されていない状態では検出素子6及び比較素子7のうち検出素子6のみに選択的に環状シロキサンが付着して、暴露回数が多くなる程、検出素子6と比較素子7との抵抗値のバランスが崩れるためだと考えられる。以上のことから明らかなように、エアベース時のセンサ出力は劣化に依存して変動する。このため、感度低下限界点(図3)に対応する閾値(図4)を設定し、エアベース時のセンサ出力が閾値以下となったときにガスセンサ2の劣化を検出することができる。
次に、上述した構成のガス検出装置1の動作について図5を参照して説明する。図5は、図1に示すCPU31の参考例における劣化検出処理手順を示すフローチャートである。CPU31は、定期的にガスセンサ2のセンサ出力に基づいて可燃ガスが存在しないエアベース時であるか否かを判断し、エアベースであると判断したとき劣化検出手段として働き劣化検出処理を行う。例えば、CPU31は、センサ出力が所定時間以上、変動していないときにエアベースであると判断する。まず、CPU31は、ガスセンサ2からのセンサ出力を取り込む(ステップS1)。
次に、CPU31は、取り込んだセンサ出力が閾値以下であるか否か判断する(ステップS2)。CPU31は、センサ出力が閾値以下であれば(ステップS2でY)、ガスセンサ2に劣化が生じていることを検出しその旨を報知した後(ステップS3)、劣化検出処理を終了する。これに対して、CPU31は、センサ出力が閾値よりも大きければ(ステップS2でN)、ガスセンサ2に劣化が生じていないと判断して直ちに劣化検出処理を終了する。
上述したガス検出装置1によれば、可燃ガスに触れないように比較素子7の白金コイル9を密閉する密閉キャップ14を設けることにより、経年変化に応じて検出素子6に吸着する被毒物質量と比較素子7に吸着する被毒物質量とが異なり、経年変化に応じてエアベース時のセンサ出力が変化する。そして、エアベース時におけるセンサ出力に基づいてガスセンサ2の劣化を検出することにより、基準ガスセンサやダミー素子を用いる必要がなく、正確にガスセンサ2の劣化を検出することができる。
なお、上述した参考例では、劣化に応じてエアベース時のセンサ出力がマイナス側にドリフトしていたが、本発明はこれに限ったものではない。ガスセンサ2の構成によっては、劣化に応じてエアベース時のセンサ出力がプラス側にドリフトする場合もある。この場合、エアベース時のセンサ出力が閾値以上であるときに劣化を検出し、閾値未満であるときに劣化していないと判断するようにしてもよい。
本実施形態
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図6は、一実施形態における図1に示す検出素子6及び比較素子7の構成を示す図である。参考例本実施形態とで大きく異なる点は、検出素子6及び比較素子7の構造である。なお、本実施形態におけるガス検出装置1の回路図は、図1について既に説明した参考例と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
図6に示すように、検出素子6は、参考例と同様に、可燃ガスとの接触燃焼を促進する触媒を担持した担持体8に覆われた白金コイル9と、から構成されている。検出素子6の担持体8は、参考例と同様に、上記触媒として白金族、例えばパラジウム(Pd)を担持したアルミナ(Al22)で構成されている。一方、比較素子7は、可燃ガスに対して不感となる材料で構成され、例えばアルミナ単独、あるいはアルミナに低融点ガラスを添加した材料である。比較素子7の比表面積は検出素子6の比表面積と基本的に異なる材料である。また、検出素子6と比較素子7とは同じ大きさに設けられている。
上記検出素子6及び比較素子7は、一つの支持部15に支持されている。支持部15は、板状のベース16と、ベース16に貫通するニ対のピン17、18と、から構成されている。そして、検出素子6の白金コイル9の両端が支持部15のピン17に各々接続されて、検出素子6が支持部15に支持される。また、比較素子7の白金コイル9の両端が支持部15のピン18に各々接続されて、比較素子7が支持部15に支持される。
上記支持部15は、検出素子6及び比較素子7側が可燃ガスの流路内に配置されるように設けられている。また、支持部15は、ベース16の検出素子6及び比較素子7とは離れた側に突出するピン17、18が上記ブリッジ回路4やμCOM3が搭載された図示しない基板上に搭載されて電気的に接続されるように設けられている。図6及び図2を比較しても明らかなように、比較素子7の白金コイル9を可燃ガスに対して不感となる材料で構成された担持体8で覆うことにより、密閉キャップ14を必要とせずに、1枚のベース16上に検出素子6及び比較素子7を設けることができる。
次に、上述したガスセンサ2の特性について図7〜図10を参照して説明する。本発明者は、比較素子7の担持体8を検出素子6と同じアルミナで構成した図6に示す構成のガスセンサ2を比較品として作製して、この比較品を用いて環状シロキサンの暴露試験を実施して、暴露回数(回)とセンサ出力との感度変動率(%)との関係、暴露回数(回)とエアベース時のセンサ出力(mV)との関係をそれぞれ測定した。結果を図7及び図8に示す。なお、比較品は、詳しくは、検出素子6が触媒として白金族、例えばパラジウム(Pd)を担持したアルミナ(Al)からなるPd/Alから構成され、比較素子7が触媒を担持していないアルミナから構成されている。これにより検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8との比表面積は同じになる。
また、本発明者は、上述した検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8との比表面積が異なる本発明品を作製して、この本発明品を用いて環状シロキサンの暴露試験を実施して、暴露回数(回)とセンサ出力との感度変動率(%)との関係、暴露回数(回)とエアベース時のセンサ出力(mV)との関係をそれぞれ測定した。結果を図9及び図10に示す。
図7からも明らかなように比較品の場合、センサ出力の感度は、環状シロキサンの暴露回数が多くなる程、即ち検出素子6に対する環状シロキサンの付着量が多くなる程、変動率が大きくなり劣化することが分かった。しかしながら、図8からも明らかなように、エアベース時のセンサ出力は、環状シロキサンの暴露回数が多くなっても変動しないことが分かった。これは、検出素子6と比較素子7との担持体8の母材が同じアルミナであり、触媒の有無だけの差なので、検出素子6及び比較素子7に対する環状シロキサンの付着量が同量となり、結果的にブリッジ回路4のバランスが保たれているためである。
これに対して、図9からも明らかなように、本発明品の場合、センサ出力の感度は、環状シロキサンの暴露回数が多くなる程、即ち検出素子6に対する環状シロキサンの付着量が多くなる程、変動率が大きくなり劣化することが分かった。また、図10からも明らかなように、エアベース時のセンサ出力は、環状シロキサンの暴露回数が多くなる程、プラス側にドリフトすることがわかった。これは、検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8とを比表面積が異なる材料で形成することにより、検出素子6及び比較素子7に対する環状シロキサンの付着量が異なり、ブリッジ回路4のバランスがくずれるためである。以上のことから明らかなように、検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8とを比表面積が異なる材料で形成すれば、感度低下限界点(図9)に対応する閾値(図10)を設定し、エアベース時のセンサ出力が閾値以上となったときにガスセンサ2の劣化を検出することができる。
次に、上述した構成のガス検出装置1の動作について図11を参照して説明する。図11は、図1に示すCPU31の一実施形態における劣化検出処理における処理手順を示すフローチャートである。CPU31は、参考例と同様に、定期的にセンサ出力に基づいて可燃ガスが存在しないエアベース時であるか否かを判断し、エアベースであると判断したとき劣化検出処理を行う。
まず、CPU31は、ガスセンサ2のセンサ出力を取り込む(ステップS10)。次に、CPU31は、取り込んだセンサ出力が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS11)。CPU31は、センサ出力が閾値以上であれば(ステップS11でY)、ガスセンサ2に劣化が生じていることを検出しその旨を報知した後(ステップS12)、劣化検出処理を終了する。これに対して、CPU31は、センサ出力が閾値よりも小さければ(ステップS11でN)、ガスセンサ2に劣化が生じていないと判断して直ちに劣化検出処理を終了する。
上述したガス検出装置1によれば、検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8との表面積が互いに異なるように、検出素子6及び比較素子7が設けられていることにより、経年変化に応じて検出素子6に吸着する被毒物質量と比較素子7に吸着する被毒物質量とが異なり、経年変化に応じてエアベース時のセンサ出力が変化する。そして、エアベース時におけるセンサ出力に基づいてガスセンサ2の劣化を検出することにより、基準ガスセンサやダミー素子を用いる必要がなく、正確にガスセンサ2の劣化を検出することができる。
また、上述したガス検出装置1によれば、検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8とが互いに比表面積の異なる材料で設けられているので、検出素子6の担持体8と比較素子7の担持体8との大きさを同じにして、かつ、表面積を異ならせることができる。これにより、ブリッジ回路4のバランスが取れやすくなる。
なお、上述した実施形態では、劣化に応じてエアベース時のセンサ出力がプラス側にドリフトしていたが、本発明はこれに限ったものではない。ガスセンサ2の構成によっては、劣化に応じてエアベース時のセンサ出力がマイナス側にドリフトする場合もある。この場合、エアベース時のセンサ出力が閾値以下であるときに劣化を検出し、閾値よりも大きいときに劣化していないと判断するようにしてもよい。
また、上述した第実施形態では、検出素子6及び比較素子7の担持体8を比表面積の異なる材料で設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、検出素子6及び比較素子7の担持体8を比表面積の同じ材料で設け、検出素子6及び比較素子7の担持体8の大きさを互いに異ならせても、上述した第実施形態と同様に、環状シロキサンの暴露回数に応じてエアベース時のセンサ出力をドリフトさせることができる。
また、上述した第実施形態では、検出素子6及び比較素子7の担持体8を比表面積の異なる材料で設けると共に同じ大きさに設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、検出素子6及び比較素子7の担持体8を比表面積の異なる材料で設けると共に大きさを互いに異ならせても、上述した第実施形態と同様に、環状シロキサンの暴露回数に応じてエアベース時のセンサ出力をドリフトさせることができる。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
スセンサの劣化検出装置を組み込んだガス検出装置の参考例を示す回路図である。 参考例における図1に示す検出素子及び比較素子の構成を示す図である。 参考例における環状シロキサンの暴露回数とセンサ出力の感度変動率との関係を示すグラフである。 参考例における環状シロキサンの暴露回数とエアベース時のセンサ出力との関係を示すグラフである。 図1に示すCPUの実施形態における劣化検出処理手順を示すフローチャートである。 実施形態における図1に示す検出素子及び比較素子の構成を示す図である。 実施形態の比較品における環状シロキサンの暴露回数とセンサ出力の感度変動率との関係を示すグラフである。 実施形態の比較品における環状シロキサンの暴露回数とエアベース時のセンサ出力との関係を示すグラフである。 実施形態の本発明品における環状シロキサンの暴露回数とセンサ出力の感度変動率との関係を示すグラフである。 実施形態の本発明品における環状シロキサンの暴露回数とエアベース時のセンサ出力との関係を示すグラフである。 図1に示すCPUの実施形態における劣化検出処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2 ガスセンサ
6 検出素子
7 比較素子
8 担持体
9 白金コイル
14 密閉キャップ(密閉手段)
31 CPU(劣化検出手段)

Claims (2)

  1. 可燃ガスとの接触燃焼を促進する触媒を担持した担持体、及び、前記担持体に覆われた温度センサ、から構成される検出素子と、前記可燃ガスに対して不感となる材料から構成される担持体、及び、前記担持体に覆われた温度センサ、から構成される比較素子と、前記検出素子及び前記比較素子から構成された前記可燃ガスの濃度に応じたセンサ出力を出力するガスセンサと、エアベース時における前記センサ出力と固定された閾値との比較に基づいて前記ガスセンサの劣化を検出する劣化検出手段と、を備えたガスセンサの劣化検出装置であって、前記検出素子の担持体と前記比較素子の担持体との表面積が互いに異なるように、前記検出素子及び前記比較素子が設けられていることを特徴とするガスセンサの劣化検出装置。
  2. 前記検出素子の担持体と前記比較素子の担持体とが、互いに比表面積の異なる材料で設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの劣化検出装置。
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