JP2909425B2 - 燃焼機器の未燃成分濃度検出装置の較正装置 - Google Patents

燃焼機器の未燃成分濃度検出装置の較正装置

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JP2909425B2
JP2909425B2 JP4229496A JP4229496A JP2909425B2 JP 2909425 B2 JP2909425 B2 JP 2909425B2 JP 4229496 A JP4229496 A JP 4229496A JP 4229496 A JP4229496 A JP 4229496A JP 2909425 B2 JP2909425 B2 JP 2909425B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼機器に設けら
れたバーナの燃焼ガスに接触する状態に配置されて、そ
の燃焼ガス中に含まれる未燃成分の濃度に応じた検出値
を出力し、且つ、未燃成分の濃度が同じでも雰囲気温度
により検出値が変化する未燃成分検出センサと、その未
燃成分検出センサにおける、検出値と雰囲気温度との基
準相関関係を記憶する記憶手段と、前記未燃成分検出セ
ンサの雰囲気温度を検出する温度検出手段と、前記記憶
手段の記憶情報、前記未燃成分検出センサの検出値、及
び、前記温度検出手段の検出温度に基づいて、未燃成分
の濃度を判別する濃度判別手段が設けられた燃焼機器の
未燃成分濃度検出装置の較正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃焼機器の未燃成分濃度検出装置
では、未燃成分検出センサの検出値が、未燃成分の濃度
が同じでも雰囲気温度により検出値が変化する。そこ
で、バーナの燃焼によって未燃成分検出センサの雰囲気
温度が変化しても、未燃成分濃度を精度良く判別するた
めに、予め、基準となる未燃成分検出センサにおける、
検出値と雰囲気温度との基準相関関係を記憶手段に記憶
させておき、その記憶している基準相関関係と、実際の
未燃成分検出センサの検出値及び温度検出手段の検出温
度に基づいて、未燃成分の濃度を判別するようにしてあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、未燃成分検
出センサ夫々の間には特性にバラツキがあるため、未燃
成分検出センサ夫々で、検出値と雰囲気温度との相関関
係が同一であるとは限らない。従って、実際に燃焼機器
に配置した未燃成分検出センサにおける、検出値と雰囲
気温度との相関関係が、記憶手段に記憶させてある基準
相関関係と異なっている場合があり、その場合は、未燃
成分の濃度の判別精度が悪くなることになる。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、未燃成分検出センサの特性のバ
ラツキにかかわらず未燃成分の濃度を高い精度で判別で
きるように較正することができる燃焼機器の未燃成分濃
度検出装置の較正装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、燃焼量調整制御が実行されると、燃焼ガス
の温度及び燃焼ガス中の未燃成分の濃度が変化し、それ
に伴って、温度検出手段によって、未燃成分検出センサ
の雰囲気温度が検出されるとともに、未燃成分検出セン
サ及び較正用未燃成分検出手段夫々からは、同一の燃焼
ガスに対する検出値が出力され、それら、温度検出手段
の検出温度、未燃成分検出センサの検出値、及び、較正
用未燃成分検出手段の検出値に基づいて、記憶手段に記
憶されている基準相関関係が補正される。つまり、温度
検出手段にて検出される複数の検出温度夫々において、
記憶手段に記憶されている基準相関関係、温度検出手段
の検出温度、及び、未燃成分検出センサの検出値に基づ
いて、濃度判別手段により判別された未燃成分の濃度
と、較正用未燃成分検出手段によって検出された未燃成
分の濃度が比較されて、それらが一致するように、記憶
手段に記憶されている基準相関関係が補正される。ここ
で、較正用未燃成分検出手段は、予め較正されているの
で、記憶手段に記憶されている基準相関関係を、実際に
燃焼機器に配置した未燃成分検出センサにおける、検出
値と雰囲気温度との相関関係と同一になるように、補正
することができるのである。従って、未燃成分検出セン
サの特性のバラツキにかかわらず、未燃成分の濃度を高
い精度で判別できるように較正することができるように
なった。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、較正
用未燃成分検出手段は、バーナの燃焼ガスに接触する状
態で配置されて、その燃焼ガス中に含まれる未燃成分の
濃度に応じた検出値を出力し、且つ、その検出値と雰囲
気温度との相関関係が記憶手段に記憶されている基準相
関関係と同一又は略同一となるように予め較正された較
正用未燃成分検出センサにて構成されているので、温度
検出手段にて検出される複数の検出温度夫々において、
未燃成分検出センサの検出値と較正用未燃成分検出セン
サの検出値との差を求め、その差に基づいて、記憶手段
に記憶されている基準相関関係を補正することができ
る。つまり、濃度判別手段により未燃成分の濃度を判別
しなくとも、単に、未燃成分検出センサの検出値と較正
用未燃成分検出センサの検出値との差を求めるだけで、
基準相関関係を補正することができるので、制御構成を
簡略化することができる。しかも、較正用未燃成分検出
センサは、その検出値と雰囲気温度との相関関係が記憶
手段に記憶されている基準相関関係と同一又は略同一と
なるように較正されているので、補正精度を一層向上す
ることができるようになった。
【0007】請求項3に記載の特徴構成によれば、基準
相関関係の補正量が、適性範囲内のときは記憶手段に記
憶されている基準相関関係が補正され、適性範囲外のと
きは報知手段が報知作動される。つまり、配置した未燃
成分検出センサにおける検出値と雰囲気温度との相関関
係が、記憶手段に記憶されている基準相関関係から大き
くずれているときは、未燃成分検出センサに何らかの不
具合があると考えられるので、その場合は、報知手段を
報知作動させることにより、未燃成分検出センサの修理
又は交換等の対策を講じることができるようになった。
【0008】ところで、かかる未燃成分検出センサの検
出値は、雰囲気温度が一定であれば、未燃成分の濃度に
比例して変化する。従って、未燃成分濃度が所定の濃度
であるときの未燃成分検出センサの検出値と雰囲気温度
との相関関係、及び、未燃成分検出センサにおける、未
燃成分の濃度変化量と検出値変化量との比率で示される
感度を予め設定しておけば、それらと、未燃成分検出セ
ンサの検出値及び温度検出手段の検出温度とに基づい
て、未燃成分の検出値が、未燃成分の濃度が同じでも雰
囲気温度により変化しても、未燃成分の濃度を精度良く
判別することができる。
【0009】請求項4に記載の特徴構成は、上述の見地
に基づいて成されたものであり、未燃成分濃度が所定の
基準濃度であると予測される状態における未燃成分検出
センサの検出値と雰囲気温度との相関関係にて示される
基準温度特性と、未燃成分検出センサにおける、未燃成
分の濃度変化量と検出値変化量との比率で示される基準
感度を、基準相関関係として記憶手段に記憶させること
により、記憶手段に記憶させる記憶情報を少なくしてい
るのである。ちなみに、例えば、複数の異なる未燃成分
の濃度夫々における、未燃成分検出センサの検出値と雰
囲気温度との相関関係を、基準相関関係として記憶手段
に記憶させることが想定されるが、この場合、記憶手段
に記憶させる記憶情報が非常に多くなる。従って、請求
項4に記載の特徴構成によれば、記憶手段として、記憶
容量の小さいものを使用することができるので、本発明
を実施するためのコストを低減することができるように
なった。
【0010】請求項5に記載の特徴構成によれば、補正
手段により、記憶手段に記憶されている基準温度特性が
補正される。請求項6に記載の特徴構成によれば、補正
手段により、記憶手段に記憶されている基準温度特性と
基準感度のうち、基準感度が補正されるか、あるいは、
基準温度特性と基準感度の両方が補正される。つまり、
記憶手段に記憶されている基準温度特性と基準感度のう
ち、いずれか一方を補正する場合は、簡単な制御構成で
ありながら、未燃成分の濃度を高い精度で判別できるよ
うに較正することができ、又、基準温度特性と基準感度
の両方を補正する場合は、未燃成分の濃度を一層高い精
度で判別できるように較正することができるようになっ
た。
【0011】請求項7に記載の特徴構成によれば、第1
燃焼量調整制御が実行されると、バーナが定常状態で安
定燃焼する状態で、燃焼ガスの温度及び燃焼ガス中の未
燃成分の濃度が変化し、第2燃焼量調整制御が実行され
ると、バーナの燃焼状態が悪化して、定常状態における
よりも、燃焼ガス中の未燃成分の濃度が増大し、そし
て、第1燃焼量調整制御の実行に伴って、記憶手段に記
憶されている基準温度特性が補正され、第2燃焼量調整
制御の実行に伴って、記憶手段に記憶されている基準感
度が補正される。つまり、基準感度を補正するときは、
強制的にバーナの燃焼状態を悪化させて、燃焼ガス中の
未燃成分の濃度を増大させることにより、未燃成分の濃
度の変化量、及び、それに伴う未燃成分検出センサの検
出値の変化量を大きくして、基準感度の補正精度を向上
させているのである。従って、未燃成分の濃度を一層高
い精度で判別できるように較正することができるように
なった。
【0012】請求項8に記載の特徴構成によれば、燃焼
制御手段及び補正手段が燃焼機器に設けられ、較正用未
燃成分検出手段が燃焼機器に着脱自在に設けられ、制御
手段に対して前記燃焼量調整制御の実行を指令し、且
つ、補正手段に対して較正用未燃成分検出手段の検出値
を読み込んで前記基準相関関係の補正の実行を指令する
較正指令手段が設けられているので、較正用未燃成分検
出手段を燃焼機器に設けて、較正指令手段により指令す
るだけの簡単な操作で、燃焼機器の未燃成分濃度検出装
置を較正することができるようになった。
【0013】請求項9に記載の特徴構成によれば、記憶
手段が、不揮発性の記憶素子にて構成されているので、
停電等の無電源状態に陥った場合であっても、基準相関
関係の記憶状態を保持することができ、その後において
も、正確に未燃成分の濃度を判別することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて、本発明の実
施の形態を説明する。図1に、未燃成分濃度検出装置を
備えた燃焼機器の一例としての給湯装置が示され、この
給湯装置は、給湯器Yと、給湯器Yの動作を制御する制
御部Hと、リモコン装置Rとから構成されている。給湯
器Yは、燃焼室1と、燃焼室1の内部に備えられている
バーナ2と、水加熱用の熱交換器3と、燃焼室1の上部
に接続され、バーナ2の燃焼ガスを室外に排出する排気
路5と、バーナ2に燃焼用空気を通風し、且つ、バーナ
2の燃焼ガスを排気路5を通じて室外に排出するファン
4と、熱交換器3に加熱用の水を供給する給水路6と、
熱交換器3において加熱された湯を給湯栓(図示せず)
に供給する給湯路7と、バーナ2に対して燃料(ガス)
を供給する燃料供給路8とを備えて構成されている。
【0015】給水路6には、熱交換器3への給水量Qi
を検出する給水量センサ9が備えられ、給湯路7には、
給湯栓に対する給湯温度Txを検出する給湯温センサ1
0が備えられている。燃料供給路8は、一般家庭用のガ
ス供給管に接続され、この燃料供給路8には、バーナ2
への燃料供給量Ipを調節する電磁比例弁11と、燃料
の供給を断続する開閉弁12とが備えられている。バー
ナ2の近くにはバーナ2に点火するイグナイタ18、着
火したことを検出するフレームロッド19が備えられて
いる。
【0016】リモコン装置Rは、有線又は無線によって
制御部Hと接続され、給湯装置の運転及び停止を指示す
る運転スイッチ13や、設定目標給湯温度Tpを設定す
る温度設定スイッチ14や、種々の情報を表示する表示
ランプ15,16などが備えられている。尚、表示ラン
プ15は、給湯装置が運転されているか否かを表示し、
表示ランプ16は、後述するような異常状態を表示する
ように構成されている。
【0017】排気路5には、未燃成分検出センサの一例
としての接触燃焼式COセンサSが、バーナ2の燃焼ガ
スに接触する状態で設けられている。このCOセンサS
は、燃焼ガス中に含まれる未燃成分としての一酸化炭素
(CO)の濃度Dに応じた検出値(以下、出力値Vsと
称する)を出力するように構成されている。
【0018】図2は、このCOセンサSの構成を示した
ものである。COセンサSは、ステンレス製の保護枠2
1の内側の台座22にセンサ素子23、温度補償用リフ
ァレンス素子24、及び、COセンサSの雰囲気温度T
A を検出する温度センサ25を装備している。このセン
サ素子23、温度補償用リファレンス素子24は夫々触
媒を担持した白金線で構成されており、又、センサ素子
23、温度補償用リファレンス素子24、及び、抵抗素
子26,27とは、図3に示すように、ブリッジ回路状
態に接続されている。そして、センサ素子23、温度補
償用リファレンス素子24は、電流が流れることで検出
用設定温度として約200°Cに加熱され、その表面に
接触する未燃成分が触媒作用によって燃焼する。このと
き、センサ素子23に担持された触媒には、COに対す
る選択性があるため、センサ素子23、温度補償用リフ
ァレンス素子24夫々の素子温度に差が生じる。白金線
は、温度により抵抗値が変化するので、燃焼ガス中のC
O濃度が大になるほど、センサ素子23と温度補償用リ
ファレンス素子24の抵抗値の差が大となる。従って、
燃焼ガス中のCO濃度に応じた出力値Vsが、ブリッジ
回路における、センサ素子23と温度補償用リファレン
ス素子24との接続部、及び、抵抗素子26と27との
接続部から電圧値(単位;ボルト)として出力されるよ
うに構成されている。尚、図2中の28は、制御部Hと
接続しているリード線とのコネクタ部である。
【0019】COセンサSの出力値Vsは、CO濃度が
同じでも雰囲気温度TA により変化し、且つ、雰囲気温
度TA が一定であれば、CO濃度に比例して変化する特
性を呈する。図4は、CO濃度Dがゼロの状態と予測さ
れる状態における出力値Vsと雰囲気温度TA との相関
関係にて示される温度特性を示したものである。COセ
ンサSの出力値Vsは、CO濃度Dが大になるほど、図
4に示す出力値Vsと雰囲気温度TA との相関関係が出
力値が大になる方向に平行移動する状態で変化する。
尚、図4において、雰囲気温度TA が70〜220°C
の範囲は、概ねバーナ2が燃焼している領域に相当し、
70°C以下の範囲は、概ねバーナ2の燃焼が停止して
いる領域に相当する。尚、以下の説明では、CO濃度D
がゼロの状態と予測される状態における出力値Vsを、
特にゼロ点出力値Voと称して、他と区別する。
【0020】従って、CO濃度Dの変化量と出力値Vs
の変化量との比率で示される感度をαとすると、CO濃
度D、及び、出力値Vsとその出力値Vsを出力したと
きのCOセンサSの雰囲気温度TA に対応するゼロ点出
力値Voとの差ΔV(=Vs−Vo)の間には、下記の
数式にて示される相関関係があり、その相関関係の一例
を図5に示す。 ΔV=αD
【0021】制御部Hには、リモコン装置R、ファン
4、給水量センサ9、給湯温センサ10、電磁比例弁1
1、断続弁12、イグナイタ18、フレームロッド1
9、COセンサS、温度センサ25が接続されている。
制御部Hは、マイクロコンピュータを備えて構成され、
図1に示すように、バーナ2の燃焼動作及びファン4の
動作を制御する給湯装置用燃焼制御手段101と、CO
センサへの通電を制御するセンサ制御手段102と、基
準となるCOセンサSにおける出力値Vsと雰囲気温度
A との基準相関関係を記憶する記憶手段103と、そ
の記憶手段103の記憶情報、COセンサSの出力値V
s及び温度センサ25の検出温度TA に基づいてCO濃
度Dを判別する濃度判別手段104と、その濃度判別手
段104の判別情報に基づいてバーナ2の不完全燃焼状
態を判別する不完全燃焼判別手段105の夫々が設けら
れている。
【0022】給湯装置用燃焼制御手段101は、給湯栓
によって調節され給水量センサ9により検出される給水
量Qiが設定水量になると、バーナ2の点火制御を実行
し、給湯温度Txが設定目標給湯温度Tpになるように
バーナ2の燃料供給量Ipを調節すると共に、ファン4
の回転数が燃料供給量Ipに対して予め設定されている
目標回転数になるようにファン4の回転数を制御し、給
水量Qiが設定水量未満になると、バーナ2の燃焼を停
止させるように構成されている。
【0023】記憶手段103は、基準相関関係として、
基準となるCOセンサSの図4に示す如き基準温度特
性、及び、基準となるCOセンサSの基準感度αを記憶
するように構成されている。
【0024】濃度判別手段104は、記憶手段103に
記憶されている基準温度特性から、温度センサ25の検
出温度TA に対応するゼロ点出力値Voを読み出し、そ
のゼロ点出力値VoとCOセンサSの出力値Vsとによ
り、上記数式に基づいて、CO濃度Dを算出する。
【0025】不完全燃焼判別手段105は、濃度判別手
段104にて算出されたCO濃度Dが設定濃度(例え
ば、1000ppm)以上となる状態が設定時間(例え
ば、20秒間)以上継続すると、不完全燃焼状態である
と判別して、表示ランプ16を点灯することにより不完
全燃焼状態であることを報知する。尚、バーナ2の燃焼
開始直後は、バーナ2の燃焼に過渡的な不完全燃焼状態
が生じ、CO濃度Dが一時的に非常に高くなるので、燃
焼開始直後の過渡的な不完全燃焼状態を判別しないよう
に、燃焼開始後設定時間(例えば60秒)が経過する間
は、不完全燃焼判別作動を実行しないように構成されて
いる。
【0026】記憶手段103は、例えばEEPROM
(電気的に書き込み消去可能な不揮発性メモリ)等によ
り構成され、その他の上記各手段は、不揮発性メモリ等
に制御プログラム形式で備えられている。
【0027】次に、上述のように構成した給湯装置の未
燃成分濃度検出装置の較正装置について説明する。図1
に示すように、較正装置には、バーナ2の燃焼ガス中の
CO濃度Dを検出し、且つ、予め較正された較正用未燃
成分検出手段Mと、バーナ2の燃焼量(即ち、燃料供給
量Ip)を調整可能な燃焼量調整手段としての電磁比例
弁11を調整制御して、COセンサSの雰囲気温度TA
を変更させる燃焼量調整制御を実行する較正装置用燃焼
制御手段101cと、前記燃焼量調整制御の実行に伴っ
て検出される、温度センサ25の検出温度TA 、COセ
ンサSの出力値Vs、及び、較正用未燃成分検出手段M
の検出値とに基づいて、記憶手段103に記憶されてい
る基準相関関係を補正する補正手段106と、その補正
手段106が前記基準相関関係を補正する際に補正用の
情報を記憶する較正用記憶手段107が設けられてい
る。較正装置用燃焼制御手段101c及び補正手段10
6は、給湯装置の制御部Hを利用して構成され、換言す
れば、給湯装置に設けられ、較正用未燃成分検出手段M
は、燃焼装置に着脱自在に設けられている。更に、較正
装置には、較正用リモコン装置Rcが設けられ、その較
正用リモコン装置Rcは、有線又は無線によって制御部
Hと接続され、較正用燃焼制御手段101cに対して前
記燃焼量調整制御の実行を指令し、且つ、補正手段10
6に対して較正用未燃成分検出手段Mの検出値を読み込
んで前記基準相関関係の補正の実行を指令する較正指令
手段としての較正指令スイッチ31や、較正装置の運転
及び停止を指示する較正装置運転スイッチ32、後述す
るような各種の情報を表示する表示ランプ33,34,
35等が備えられている。
【0028】較正用未燃成分検出手段Mは、給湯器Yの
排気路5に、バーナ2の燃焼ガスに接触する状態で配置
されて、その燃焼ガス中のCO濃度Dに応じた出力値V
cを出力し、且つ、その出力値Vcと雰囲気温度TA
の相関関係が前記基準相関関係と同一又は略同一となる
ように予め較正された較正用未燃成分検出センサとして
の較正用COセンサScにて構成されている。その較正
用COセンサScは、COセンサSに備えさせた温度セ
ンサ25に相当するものが設けられていないが、それ以
外は、COセンサSと同様に構成されている。較正用C
OセンサScは、リード線36によって、制御部Hに接
続されて、センサ制御手段102によって通電が制御さ
れるとともに、出力値Vcが補正手段106に入力され
るように構成されている。
【0029】補正手段106は、前記基準相関関係の補
正量を求め、その求めた補正量が、適性範囲内のとき
は、記憶手段103に記憶されている前記基準相関関係
を補正し、前記適性範囲外のときは、報知手段として機
能する表示ランプ33,34を点灯作動させるように構
成されている
【0030】較正用燃焼制御手段101cは、給湯装置
用燃焼制御手段101を利用して構成され、空燃比を適
性に維持させる状態で、COセンサSの雰囲気温度TA
を変更させるべく、バーナ2に燃焼用空気を供給する空
気供給手段としてのファン4及び電磁比例弁11を制御
してバーナ2を燃焼させる第1燃焼量調整制御、及び、
空燃比を不適性に維持させる状態で、ファン4及び電磁
比例弁11を制御してバーナ2を燃焼させる第2燃焼量
調整制御を実行するように構成されている。
【0031】第1燃焼量調整制御においては、較正用燃
焼制御手段101cは、最小燃料供給量から最大燃料供
給量に至るまで、徐々に燃料供給量Ipを漸増させるよ
うに、電磁比例弁11を制御し、且つ、ファン4を目標
回転数になるように制御する。又、第2燃焼量調整制御
においては、較正用燃焼制御手段101cは、先ず、C
OセンサSの雰囲気温度TA が所定の設定温度(例え
ば、150°C)になるように、空燃比を適性に維持さ
せる状態で、電磁比例弁11及びファン4を制御して、
バーナ2を安定燃焼させ、その状態で、ファン4の回転
数を前記目標回転数よりも少なくなるように制御する。
つまり、強制的にバーナ2の燃焼状態を悪化させて、燃
焼ガス中のCO濃度Dを増大させるように構成されてい
る。
【0032】そして、補正手段106は、前記第1燃焼
量調整制御の実行に伴って、記憶手段103に記憶され
ている基準温度特性を補正し、且つ、前記第2燃焼量調
整制御の実行に伴って、記憶手段103に記憶されてい
る基準感度αを補正するように構成されている。
【0033】補正手段106は、下記のように、基準温
度特性を補正する。較正用燃焼制御手段101cによ
り、燃料供給量Ipが最小燃料供給量から最大燃料供給
量まで漸増される間において、複数の時点の夫々におい
て、温度センサ25の検出温度TA 、COセンサSの出
力値Vs及び較正用COセンサScの出力値Vcを読み
込むとともに、それら読み込み値を較正用記憶手段10
7に記憶させる。続いて、燃料供給量Ipが最大燃料供
給量に達した後、読み込んだ各検出温度TA のポイント
において、COセンサSの出力値Vsと較正用COセン
サScの出力値Vcとの偏差を算出する。そして、各検
出温度TA のポイントにおける前記偏差が適性範囲内で
あれば、それら各検出温度TA のポイントにおける前記
偏差に基づいて、記憶手段103に記憶されている基準
温度特性を補正し、前記適正範囲外であれば、表示ラン
プ33を点灯させて、エラー報知する。尚、基準温度特
性を補正するための前記適正範囲としては、例えば、図
4においてハッチングで示す範囲に設定される。
【0034】又、補正手段106は、下記のように、基
準感度αを補正する。較正用燃焼制御手段101cによ
り、ファン4の回転数が前記目標回転数よりも少なくな
るように制御されて、バーナ2の燃焼状態が悪化した状
態で、温度センサ25の検出温度TA 、COセンサSの
出力値Vs及び較正用COセンサScの出力値Vcを読
み込む。続いて、温度センサ25の検出温度TA 及び補
正後の基準温度特性に基づいて、検出温度TA に対応す
るゼロ点出力値Voを求めるとともに、COセンサSの
出力値Vsと求めたゼロ点出力値Voとの差ΔVを求
め、そのΔVと、較正用COセンサScの出力値Vcに
基づいて求めたCO濃度D(このCO濃度Dは較正され
た値である)とに基づいて、感度を求める。そして、求
めた感度と記憶手段103に記憶されている基準感度α
との偏差が適性範囲内であれば、基準感度αを求めた感
度に補正し、前記適正範囲外であれば、表示ランプ34
を点灯させて、エラー報知する。基準感度αを補正する
ための前記適性範囲としては、例えば、図5においてハ
ッチングで示す範囲に設定される。
【0035】以下、制御部Hにおける制御作動を、図6
〜図8に示すフローチャートに基づいて説明する。先
ず、給湯装置を制御する通常の給湯モード制御につい
て、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。較
正用リモコン装置Rcの較正指令スイッチ31により、
較正モードが指令されているか否かを判別し、較正モー
ドが指令されていないときは、下記のように通常の給湯
モード制御を実行し、較正モードが指令されているとき
は、後述するように較正モード制御を実行する(ステッ
プ#1)。
【0036】給湯が開始されて給水量センサ9により検
出される給水量Qiが設定水量を越えることにより、燃
焼開始が指令されると(ステップ#2)、COセンサS
の電源をONさせて素子温度を検出用設定温度(約20
0°C)に設定し(ステップ#3)、続いて、バーナ2
の点火制御を実行する(ステップ#4)。つまり、電磁
比例弁11及び開閉弁12を開弁して燃料ガスをバーナ
2に供給すると共に、イグナイタ18による点火を行
う。
【0037】そして、フレームロッド19により着火が
確認されると(ステップ#5)、点火制御を停止して、
燃焼制御を実行する(ステップ#6)。つまり、出湯温
センサ10により検出される給湯温度Txが設定目標給
湯温度Tpになるように、電磁比例弁11を調整制御し
てバーナ2の燃料供給量Ipを調節すると共に、ファン
4の回転数が燃料供給量Ipに対して予め設定されてい
る目標回転数になるようにファン4の回転数を制御す
る。
【0038】続いて、濃度判別手段104により、CO
濃度Dを算出し(ステップ#7)、不完全燃焼判別手段
105により、不完全燃焼状態であるか否かを判別し
(ステップ#8)、不完全燃焼でないときは、ステップ
#9において、給湯栓が閉じられて給水量センサ9によ
り検出される給水量Qiが設定水量を下回ることに基づ
く燃焼停止命令が指令されるまで、ステップ#6〜#8
の制御を繰り返す。ステップ#9で、燃焼停止命令が指
令されると、燃焼停止制御を実行して、続いて、バーナ
2の燃焼が停止した後もポストパージ用設定時間(5分
間)だけファンによる通風(ポストパージ)を実行し、
COセンサSの電源をOFFして(ステップ#10〜#
12)、燃焼開始命令の指令待ち状態となる。
【0039】尚、ステップ#2において燃焼開始が指令
されず、給湯器側の装置電源スイッチがOFFされる
と、制御を終了する(ステップ#13)。
【0040】又、ステップ#5において、着火が確認さ
れないとき、又は、ステップ#8において、不完全燃焼
と判別されたときは、電磁弁11及び開閉弁12を閉弁
してバーナ2の燃焼を停止させる燃焼停止制御を実行し
て、表示ランプ16を点灯させて、異常を表示するとと
もに、COセンサSの電源をOFFして、装置電源スイ
ッチのOFF/ON等のリセット動作があるまで、バー
ナ2の燃焼作動を禁止する(ステップ#14〜#1
7)。
【0041】次に、図7及び図8に示すフローチャート
に基づいて、較正モード制御について説明する。較正装
置運転スイッチ32により、較正装置の運転が指令さ
れ、且つ、給湯が開始されて給水量センサ9により検出
される給水量Qiが設定水量を越えることに基づいて、
燃焼開始が指令されると(ステップ#21及び#2
2)、温度センサ25の検出温度TA が40°C以下で
あるか否かを判別する(ステップ#23)。つまり、C
OセンサSの雰囲気温度が十分に低下しているか否かが
判別される。温度センサ25の検出温度TA が40°C
以下のときは、COセンサS及び較正用COセンサSc
の電源をONさせて夫々の素子温度を前記検出用設定温
度に設定し(ステップ#24)、続いて、温度特性補正
済フラグがセットされているか否かを判別し(ステップ
#25)、温度特性補正済フラグがセットされていない
ときは、温度特性補正制御を実行し、セットされている
ときは感度補正制御を実行する。
【0042】ステップ#25で温度特性補正済フラグが
セットされていないときは、以下のように温度特性補正
制御を実行する。バーナ2の点火制御を実行し、着火が
確認されると(ステップ#26及び#27)、点火制御
を停止して、前記第1燃焼量調整制御を実行する(ステ
ップ#28)。そして、燃料供給量Ipが最小燃料供給
量から最大燃料供給量まで漸増される間において、複数
の時点の夫々において、温度センサ25の検出温度
A 、COセンサSの出力値Vs及び較正用COセンサ
Scの出力値Vcを読み込むとともに、それら読み込み
値を較正用記憶手段107に記憶させる(ステップ#2
9〜#32)。
【0043】ステップ#33において、燃料供給量Ip
が最大燃料供給量に達したと判別すると、燃焼停止制御
を実行し、COセンサS及び較正用COセンサScの電
源をOFFする(ステップ#34及び#35)。続い
て、較正用記憶手段107の記憶情報に基づいて、各検
出温度TA のポイントにおいて、COセンサSの出力値
Vsと較正用COセンサScの出力値Vcとの偏差を算
出し、各検出温度TA のポイントにおける前記偏差が、
適性範囲内であれば、それら各検出温度TA のポイント
における前記偏差に基づいて、記憶手段103に記憶さ
れている基準温度特性を補正し、前記適正範囲外であれ
ば、表示ランプ33を点灯させて、エラー報知する(ス
テップ#36〜#39)。続いて、温度特性補正済フラ
グをセットする(ステップ#40)。
【0044】ステップ#25で温度特性補正済フラグが
セットされているときは、以下のように感度特性補正制
御を実行する。バーナ2の点火制御を実行し、着火が確
認されると(ステップ#41及び#42)、点火制御を
停止して、前記第1燃焼量調整制御を実行する(ステッ
プ#43〜#48)。即ち、温度センサ25の検出温度
A が前記設定温度に対して±2°C以内になるよう
に、空燃比を適性に維持させる状態で、電磁比例弁11
及びファン4を制御し、検出温度TA が前記設定温度に
対して±2°C以内になってから、設定時間(例えば、
5分間)が経過した後、較正用COセンサScの出力値
Vcに基づいて求めたCO濃度Dが1000ppm程度
になるように、ファン4の回転数を前記目標回転数より
も少なくなるように制御する。
【0045】続いて、温度センサ25の検出温度TA
COセンサSの出力値Vs及び較正用COセンサScの
出力値Vcを読み込んた後、燃焼停止制御を実行し、C
OセンサS及び較正用COセンサScの電源をOFFす
る(ステップ#49〜#53)。続いて、上述のように
感度を求めるとともに、求めた感度と記憶手段103に
記憶されている基準感度αとの偏差が適性範囲内であれ
ば、基準感度αを求めた感度に補正し、前記適正範囲外
であれば、表示ランプ34を点灯させて、エラー報知す
る(ステップ#54〜#57)。続いて、表示ランプ3
5を点灯させて、較正終了を報知した後、較正モード制
御を終了する(ステップ#58)。
【0046】表示ランプ33又は34が点灯したとき
は、作業者は、装置電源スイッチのOFF/ON等によ
りリセットした後、COセンサSを修理するか新しいも
のと交換した後、再度、較正モード制御を実行させる。
【0047】〔別実施形態〕 (イ) 較正用未燃成分検出手段Mの具体構成として
は、上記実施形態において例示した較正用COセンサS
c以外にも、種々の構成が適用可能である。例えば、C
O濃度Dが絶対値で出力されるように構成したガス分析
計を適用することができる。
【0048】(ロ) 上記の実施形態では、補正手段1
06を、記憶手段103に記憶されている基準温度特性
及び基準感度αの両方を補正するように構成する場合に
ついて例示したが、これに代えて、基準温度特性及び基
準感度αのうちのいずれか一方を補正するように構成し
てもよい。
【0049】(ハ) 上記の実施形態では、基準温度特
性を、CO濃度Dがゼロの状態と予測される状態におけ
る出力値Vsと雰囲気温度TA との相関関係とする場合
について例示したが、これに代えて、CO濃度Dがゼロ
以外のときの所定の基準濃度と予測される状態における
出力値Vsと雰囲気温度TA との相関関係としてもよ
い。
【0050】(ニ) 上記の実施形態では、補正手段1
06を、基準感度αを前記第2燃焼量調整制御の実行に
伴って補正するように構成する場合について例示した
が、これに代えて、前記第1燃焼量調整制御の実行に伴
って補正するように構成してもよい。
【0051】(ホ) 上記の実施の形態では、較正用リ
モコン装置Rcをリモコン装置Rとは別体で設けて、そ
の較正用リモコン装置Rcに較正指令スイッチ31、較
正装置運転スイッチ32、表示ランプ33,34,35
を備えさせる場合について例示したが、これに代えて、
較正用リモコン装置Rcを設けずに、較正指令スイッチ
31、較正装置運転スイッチ32、表示ランプ33,3
4,35をリモコン装置Rに備えさせてもよい。
【0052】(ヘ) 上記の実施形態では、較正装置用
燃焼制御手段101c及び補正手段106を、給湯装置
の制御部Hを利用して構成することにより、給湯装置に
設ける場合について例示したが、これに代えて、較正装
置用燃焼制御手段101c及び補正手段106を、給湯
装置とは別に設けてもよい。
【0053】(ト) 上記の実施形態では、未燃成分検
出センサの一例として、COセンサSを適用する場合に
ついて例示したが、未燃成分検出センサとしては、この
他にも、例えば、酸素を検出する酸素センサ、水素を検
出する水素センサを適用することができる。
【0054】(チ) 上記の実施形態のように、各種の
情報をランプを点灯させて報知する構成に代えて、ブザ
ーにより報知する構成や、ランプとブザーを併用する構
成等、各種の報知方法を用いることができる。
【0055】(リ) 本発明は、給湯装置に限らず、フ
ァンヒータ等その他の燃焼機器であっても適用できる。
【0056】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置及び較正装置の全体構成を示すブロッ
ク図
【図2】COセンサの断面図
【図3】COセンサの回路構成図
【図4】COセンサの温度特性を示す図
【図5】COセンサの出力値とCO濃度との相関関係を
示す図
【図6】制御動作のフローチャートを示す図
【図7】制御動作のフローチャートを示す図
【図8】制御動作のフローチャートを示す図
【符号の説明】
2 バーナ 4 空気供給手段 11 燃焼量調整手段 25 温度検出手段 31 較正指令手段 33,34 報知手段 101c 燃焼制御手段 103 記憶手段 104 濃度判別手段 106 補正手段 M 較正用未燃成分検出手段 S 未燃成分検出センサ Sc 較正用未燃成分検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−42848(JP,A) 特開 平7−180833(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23N 5/24 107 F23N 5/00 G01N 27/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼機器に設けられたバーナ(2)の燃
    焼ガスに接触する状態に配置されて、その燃焼ガス中に
    含まれる未燃成分の濃度に応じた検出値を出力し、且
    つ、未燃成分の濃度が同じでも雰囲気温度により検出値
    が変化する未燃成分検出センサ(S)と、 その未燃成分検出センサ(S)における、検出値と雰囲
    気温度との基準相関関係を記憶する記憶手段(103)
    と、 前記未燃成分検出センサ(S)の雰囲気温度を検出する
    温度検出手段(25)と、 前記記憶手段(103)の記憶情報、前記未燃成分検出
    センサ(S)の検出値、及び、前記温度検出手段(2
    5)の検出温度に基づいて、未燃成分の濃度を判別する
    濃度判別手段(104)が設けられた燃焼機器の未燃成
    分濃度検出装置の較正装置であって、 前記バーナ(2)の燃焼ガス中に含まれる未燃成分の濃
    度を検出し、且つ、予め較正された較正用未燃成分検出
    手段(M)と、 前記バーナ(2)の燃焼量を調整可能な燃焼量調整手段
    (11)を調整制御して、前記未燃成分検出センサ
    (S)の雰囲気温度を変更させる燃焼量調整制御を実行
    する燃焼制御手段(101c)と、 前記燃焼量調整制御の実行に伴って検出される、前記温
    度検出手段(25)の検出温度、前記未燃成分検出セン
    サ(S)の検出値、及び、前記較正用未燃成分検出手段
    (M)の検出値とに基づいて、前記記憶手段(103)
    に記憶されている基準相関関係を補正する補正手段(1
    06)が設けられている燃焼機器の未燃成分濃度検出装
    置の較正装置。
  2. 【請求項2】 前記較正用未燃成分検出手段(M)が、
    前記バーナ(2)の燃焼ガスに接触する状態で配置され
    て、その燃焼ガス中に含まれる未燃成分の濃度に応じた
    検出値を出力し、且つ、その検出値と雰囲気温度との相
    関関係が前記基準相関関係と同一又は略同一となるよう
    に予め較正された較正用未燃成分検出センサ(Sc)に
    て構成されている請求項1記載の燃焼機器の未燃成分濃
    度検出装置の較正装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段(106)は、基準相関関
    係の補正量を求め、その求めた補正量が、適性範囲内の
    ときは、前記記憶手段(103)に記憶されている基準
    相関関係を補正し、前記適性範囲外のときは、報知手段
    (33),(34)を報知作動させるように構成されて
    いる請求項1又は2記載の燃焼機器の未燃成分濃度検出
    装置の較正装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段(103)が、基準相関関
    係として、未燃成分濃度が所定の基準濃度であると予測
    される状態における前記未燃成分検出センサ(S)の検
    出値と雰囲気温度との相関関係にて示される基準温度特
    性と、前記未燃成分検出センサ(S)における、未燃成
    分の濃度変化量と検出値変化量との比率で示される基準
    感度とを記憶する請求項1、2又は3記載の燃焼機器の
    未燃成分濃度検出装置の較正装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段(106)が、前記記憶手
    段(103)に記憶されている、前記基準温度特性を補
    正するように構成されている請求項4記載の燃焼機器の
    未燃成分濃度検出装置の較正装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段(106)が、前記記憶手
    段(103)に記憶されている、前記基準感度を補正す
    るように構成されている請求項4又は5記載の燃焼機器
    の未燃成分濃度検出装置の較正装置。
  7. 【請求項7】 前記燃焼制御手段(101c)は、空燃
    比を適性に維持させる状態で、前記未燃成分検出センサ
    (S)の雰囲気温度を変更させるべく、前記バーナ
    (2)に燃焼用空気を供給する空気供給手段(4)及び
    前記燃焼量調整手段(11)を制御して前記バーナ
    (2)を燃焼させる第1燃焼量調整制御、及び、空燃比
    を不適性に維持させる状態で、前記空気供給手段(4)
    及び前記燃焼量調整手段(11)を制御して前記バーナ
    (2)を燃焼させる第2燃焼量調整制御を実行するよう
    に構成され、 前記補正手段(106)は、前記第1燃焼量調整制御の
    実行に伴って、前記記憶手段(103)に記憶されてい
    る前記基準温度特性を補正し、且つ、前記第2燃焼量調
    整制御の実行に伴って、前記記憶手段(103)に記憶
    されている前記基準感度を補正するように構成されてい
    る請求項4、5又は6記載の燃焼機器の未燃成分濃度検
    出装置の較正装置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼制御手段(101c)及び前記
    補正手段(106)が前記燃焼機器に設けられ、 前記較正用未燃成分検出手段(M)が前記燃焼機器に着
    脱自在に設けられ、 前記燃焼制御手段(101c)に対して前記燃焼量調整
    制御の実行を指令し、且つ、前記補正手段(106)に
    対して前記較正用未燃成分検出手段(M)の検出値を読
    み込んで前記基準相関関係の補正の実行を指令する較正
    指令手段(31)が設けられている請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載の燃焼機器の未燃成分濃度検出装
    置の較正装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段(103)が、不揮発性の
    記憶素子にて構成されている請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8記載の燃焼機器の未燃成分濃度検出装
    置の較正装置。
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