JP3717291B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーナの燃焼ガス中の未燃ガス濃度に応じて特性が変化する未燃ガス感知部を備えた未燃ガス濃度検出センサを備えた燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記未燃ガス濃度検出センサは、燃焼ガス中の硫黄成分等の影響で感度が劣化し易い接触燃焼式CO(一酸化炭素)ガス感知素子等の未燃ガス感知部を使用して、バーナの燃焼ガス中のCO(一酸化炭素)ガス等の未燃ガス濃度を検出することから、感度の劣化程度を示す指標としての未燃ガス感知部の累積感知作動時間を記憶させ、燃焼装置では、検出された未燃ガス濃度を記憶された累積感知作動時間で補正しながらバーナの燃焼を精度良く制御するようにしている。
そして、従来では、燃焼装置の保守点検時等に未燃ガス感知部や燃焼装置側の制御手段(バーナコントローラ)を取り替えた場合にも、実際に装着されている未燃ガス感知部の累積感知作動時間が記憶手段に記憶されるようにして、未燃ガス感知部の累積感知作動時間と記憶手段の記憶値とが異なる場合に燃焼制御が適正に実行できない不都合を回避させるために、未燃ガス感知部と上記記憶手段とを信号線で接続する等して一体的に形成して、その一体形成した未燃ガス感知部と記憶手段とを燃焼装置に対してコネクタ等にて接続させるようにし、燃焼装置側の制御手段(バーナコントローラ)にて記憶手段の記憶内容を読み出すと共に、未燃ガス感知部の感知作動時間を計測して、記憶手段に記憶されている累積感知作動時間を適正な値に更新記憶させるようにしていた(例えば、特開平8−240312号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、未燃ガス感知部の感知作動時間の計測や、記憶手段に記憶されている累積感知作動時間の更新記憶等の未燃ガス濃度検出センサの制御に必要な構成(制御プログラム等)を燃焼装置側に設ける必要があるために、燃焼装置側の制御構成が複雑になると共に、そのセンサ用の制御構成を備えていない燃焼装置では、上記未燃ガス感知部を備えた未燃ガス濃度検出センサを使用することができないという不利があった。
【0004】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、上記従来技術の不利を解消すべく、未燃ガス濃度検出センサを装着する燃焼装置側の制御構成を極力簡素化しながら、各種の燃焼装置に取り付けて、未燃ガス濃度検出が良好にできる未燃ガス濃度検出センサを備えて、適正な燃焼制御ができる燃焼装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1によれば、バーナの燃焼ガス中の未燃ガス濃度に応じて特性が変化する未燃ガス感知部と、その未燃ガス感知部の累積感知作動時間を記憶する記憶手段と、制御手段と、外部に対する通信手段とがユニット状に一体的に形成されて設けられた未燃ガス濃度検出センサにおいて、上記制御手段によって、未燃ガス感知部が感知作動されてその未燃ガス感知部の特性に基づいてバーナの燃焼ガス中の未燃ガス濃度が検出されると共に、未燃ガス感知部の感知作動時間が計測されてその感知作動時間の計測情報と前記記憶手段の記憶情報に基づいてその記憶手段に記憶されている累積感知作動時間が更新され、上記累積感知作動時間の情報と前記未燃ガス濃度の検出情報が、上記通信手段によってセンサ出力情報として外部に出力される。
【0006】
従って、未燃ガス感知部の感知作動時間を計測し、記憶手段の累積感知作動時間を記憶更新する等のセンサ用の制御構成を、未燃ガス感知部と累積感知作動時間の記憶手段と共にユニット状に形成して未燃ガス濃度検出センサ側に設けると共に、上記未燃ガス濃度検出センサから外部に対して、更新記憶済の累積感知作動時間の情報と未燃ガス濃度の検出情報を出力するようにしたので、従来のように上記制御構成を燃焼装置側に設ける必要がなくなって燃焼装置側の制御構成が簡素化されると同時に、外部の燃焼装置は未燃ガス濃度検出センサを取り付けてそのセンサ出力情報を受け取るだけでよく、各種の燃焼装置に装着して未燃ガス濃度検出が良好にできる未燃ガス濃度検出センサが得られる。
【0007】
又、記憶手段が不揮発性の記憶素子にて構成されているので、未燃ガス濃度検出センサの使用中において停電等によって記憶手段への電力供給が停止してもそれまでに記憶されている累積感知作動時間の情報が保存されるから、停電等が解消されて正常な状態に復帰した後において、上記保存された累積感知作動時間から感知作動時間を累積して処理することができる。
【0008】
又、未燃ガス感知部が接触燃焼式の一酸化炭素ガス感知素子を備えていて、未燃ガス濃度として一酸化炭素ガス濃度が検出されるので、例えば一酸化炭素ガスの濃度から不完全燃焼状態を適切に検出して、その防止等の対応を行うことができる。
【0010】
そして、バーナ燃焼制御手段が、前記未燃ガス濃度検出センサ側の通信手段と通信可能に接続される燃焼側通信手段にて入力された前記未燃ガス濃度の検出情報と前記累積感知作動時間の情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御する。
従って、例えば上記未燃ガス濃度の検出情報を累積感知作動時間で補正して得た適切な未燃ガス濃度を用いて、バーナの燃焼制御を精度良く行うことができる燃焼装置が得られる。
【0011】
請求項2によれば、請求項1において、前記燃焼側通信手段にて入力された前記累積感知作動時間の情報に基づいて、前記未燃ガス感知部が使用限界時間に達しているか否か、つまり未燃ガス感知部が寿命であるか否かが判別され、バーナ燃焼制御手段が、前記未燃ガス濃度の情報と、累積感知作動時間の情報と、前記寿命判別情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御する。
従って、上記未燃ガス感知部が寿命切れでない場合には、前記未燃ガス濃度の情報と累積感知作動時間の情報とに基づいてバーナの燃焼制御を精度良く行うようにできる一方で、未燃ガス感知部が寿命切れである場合には、それ以上未燃ガス濃度検出センサを使用しないようにする等して、寿命切れの未燃ガス濃度検出センサを使用する場合の不都合を適切に回避させることができ、もって、請求項1の燃焼装置の好適な手段が得られる。
【0012】
請求項3によれば、請求項1項において、未燃ガス感知部の累積感知作動時間が設定値を越えているときには、その未燃ガス感知部が使用限界時間に達しているとする寿命判別情報が前記制御手段にて判別され、その寿命判別情報が前記通信手段によってセンサ出力情報として外部に出力される。
そして、バーナ燃焼制御手段が、前記未燃ガス濃度検出センサ側の通信手段と通信可能に接続される燃焼側通信手段にて入力された前記未燃ガス濃度の検出情報と前記累積感知作動時間の情報と前記寿命判別情報とに基づいて、前記バーナの燃焼を制御する。
従って、燃焼装置側に寿命判別手段を設けて制御構成を複雑化することもなく、未燃ガス感知部が寿命切れでない場合には、例えば未燃ガス濃度の検出情報を累積感知作動時間で補正して得た適切な未燃ガス濃度を用いてバーナの燃焼制御を精度良く行う一方で、寿命切れの場合には、未燃ガス濃度検出センサの使用を停止する等して、寿命切れの未燃ガス濃度検出センサを使用する場合の不都合を適切に回避させながら、適切なバーナの燃焼制御を行うことができる燃焼装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は燃焼装置の一例としての給湯装置を示し、燃焼室1を形成している燃焼ケース2には、バーナ3とバーナ3により加熱される熱交換器4とを備えた給湯部Aと、マイクロコンピュータを利用して構成された給湯制御部Bを内蔵したバーナコントローラ5とが設けられ、燃焼ケース2から離れた場所には、上記給湯制御部Bに各種の制御情報を指令するリモコン操作部Cが設けられ、バーナコントローラ5は燃焼ケース2に対して着脱可能に取り付けられている。
【0014】
前記バーナ3に燃料ガスを供給する燃料供給路6には、電磁操作式の2個の開閉弁V1と燃料供給量を変更調整自在な電磁操作式の比例弁V2とが設けられ、バーナ3の燃焼部近くには、点火プラグ7と着火状態を検出するフレームロッド8とが設けられ、バーナ3の下方位置には、バーナ3に燃焼用空気を通風すると共に、バーナ3の燃焼排ガスを排気口9を通して外部に排出させるファン10が設けられている。
【0015】
前記熱交換器4には、当該熱交換器4に給水する給水路11と、熱交換器4を通過して加熱された湯を図示しない給湯栓に供給する給湯路12とが接続され、給水路11には、給水量を検出する水量センサS1と給水温度を検出する給水温度センサS2とが設けられ、給湯路12には、熱交換器4を通過して加熱された湯の温度を検出する給湯温度センサS3が設けられている。
【0016】
前記リモコン操作部Cには、給湯部Aの運転状態の入切を行う運転スイッチ13と、目標給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ14と、運転状態を示す運転ランプ15と、バーナ3の燃焼状態を示す燃焼ランプ16と、後述するようにバーナ3の燃焼が強制的に停止される際等に点灯する異常表示ランプ17と、給湯温度を表示する表示部18が設けられている。
【0017】
前記燃焼ケース2内側の排気口9近くには、バーナ3の燃焼排ガス中の未燃ガスの一例であるCO(一酸化炭素)ガスの濃度に応じて特性が変化する未燃ガス感知部の一例として、接触燃焼式のCOガス感知素子20が着脱自在に設けられている。そして、図2に示すように、マイクロコンピュータ利用の制御部24に、COガス感知素子20の累積感知作動時間を記憶する記憶手段としての不揮発性の記憶素子22と、外部側と通信するための外部インターフェース25とが接続されて、これら各部が制御基板23上に形成され、さらに、COガス感知素子20と制御部24とが信号コード19で接続されている。
【0018】
これにより、COガス感知素子20と、記憶素子22と、制御部24と、外部インターフェース25とが、ユニット状に一体的に形成されることになる。ここで、上記制御部24は、COガス感知素子20を感知作動させて、そのCOガス感知素子20の特性に基づいて前記バーナ3の燃焼ガス中のCOガス濃度Cnを検出し、且つ、COガス感知素子20の感知作動時間ΔTを計測して、その感知作動時間ΔTの計測情報及び前記記憶素子22の記憶情報に基づいてその記憶素子22に記憶されている累積感知作動時間Tを更新する制御手段として機能し、外部インターフェース25は、上記累積感知作動時間Tの情報及びCOガス濃度Cnの検出情報をセンサ出力情報として外部に出力する通信手段に対応する。そして、外部インターフェース25は、コネクタ等の接続具を用いて、バーナコントローラ側のインターフェース26に対して着脱自在に接続される。つまり、このバーナコントローラ側のインターフェース26が、前記センサ側の外部インターフェース25と通信可能に接続される燃焼側通信手段に対応する。
【0019】
図3に示すように、前記COガス感知素子20がセンサ素子21aと温度補償用のリファレンス素子21bとにて構成されるとともに、このセンサ素子21aとリファレンス素子21bと二個の抵抗素子21c,21dとをブリッジ回路状態に接続し、センサ素子21aと一方の抵抗素子21cの接続部と、リファレンス素子21bと他方の抵抗素子21dの接続部との間に、センサ駆動用の直流電源Eが供給されている。
【0020】
前記センサ素子21aとリファレンス素子21bの各々は、温度によって抵抗値が変化する白金線に触媒を担持させて構成され、この白金線に電流を流すと当該白金線が約200℃に加熱されて、その加熱表面に接触した未燃ガスが触媒作用によって燃焼するようになっている。そして、センサ素子21aに担持された触媒は未燃ガスのうちのCOガスに対する選択性を備えているので、COガスが燃焼するにともなってセンサ素子21aの温度とリファレンス素子21bの温度とに差が生じ、燃焼排ガス中のCOガス濃度が大きくなるほど、センサ素子21aとリファレンス素子21bの抵抗値の差が大となって、燃焼排ガス中のCOガス濃度に応じた出力値が、ブリッジ回路におけるセンサ素子21aとリファレンス素子21bとの接続部と、2個の抵抗素子21c,21dどうしの接続部との電位差Vsとして出力される。
【0021】
図2に示すように、前記給湯制御部Bには、前記インターフェース26にて入力された前記累積感知作動時間Tの情報に基づいて、前記COガス感知素子20が使用限界時間Tg(例えば、図4に示すように、2760時間)に達しているか否かを判別する寿命判別手段101が構成されると共に、前記インターフェース26にて入力された前記検出COガス濃度Cnの検出情報、前記累積感知作動時間Tの情報、及び、前記寿命判別手段101の判別情報GTに基づいて、バーナ3の燃焼を制御するバーナ燃焼制御手段100が構成されている。
【0022】
そして、このバーナ燃焼制御手段100は、運転スイッチ13がON操作された運転状態において、給湯温度センサS3の検出温度が目標給湯温度になるように、ガス比例弁V2による燃料供給量及びファン10による通風量を制御するもので、バーナ3の点火による燃焼開始から燃焼停止までの連続燃焼時間Tsを積算する燃焼時間積算手段Kと、検出COガス濃度Cnを累積感知作動時間Tに基づいて補正する補正手段Lと、補正手段Lで補正された補正COガス濃度HCnと連続燃焼時間Tsとから燃焼状態を判別すると共に、その燃焼状態の判別結果と前記寿命判別情報GTに基づいて、バーナ3の燃焼を継続させるか又は停止させる燃焼操作手段Mとを備えている。
【0023】
前記補正手段Lは、前記インターフェース26から、検出COガス濃度Cnと累積感知作動時間Tの情報を受け取って、検出COガス濃度Cnを、累積感知作動時間Tが長いほど、かつ、検出COガス濃度Cnが高いほど増大側に補正するものである。つまり、COガス感知素子20は、図4に示すように、累積感知作動時間Tが長いほどその感度劣化率が大となるように設定され、この感度劣化率の逆数を補正係数として、検出COガス濃度Cnに掛け合わせて、補正COガス濃度HCnを算出する。
【0024】
前記燃焼操作手段Mは、燃焼時間積算手段Kにより積算された連続燃焼時間Tsが、補正COガス濃度HCnに応じて予め設定されている連続燃焼可能時間Tbを越えているか否かを判別して燃焼状態を判別するもので、連続燃焼可能時間Tbは、補正COガス濃度HCnが高いほど短くなるように予め設定されている。つまり、図5に示すように、連続燃焼可能時間Tbは、補正COガス濃度HCnが1000ppm以下であれば約60分間に、1000ppmを越えて2000ppm以下であれば約15分間に、2000ppmを越えれば約30秒間に各々設定されている。そして、連続燃焼時間Tsが連続燃焼可能時間Tbを越えていなければバーナ3の燃焼を継続し、連続燃焼時間Tsが連続燃焼可能時間Tbを越えていれば燃焼を停止させると共に、前記異常表示ランプ17を点滅作動させて警報表示する。
【0025】
又、前記燃焼操作手段Mは、前記寿命判別情報GTに基づいて前記バーナ3の燃焼を制御する。つまり、寿命判別情報GTによってCOガス感知素子20の累積感知作動時間Tが使用限界時間Tg(図の例では、2760時間)を越えていると判断されたときには、バーナ3の燃焼前であれば燃焼作動を開始させず、又、バーナ3の燃焼中であれば燃焼作動を停止させて、夫々、前記異常表示ランプ17にて警報表示する。尚、このCOガス感知素子20の寿命切れの場合には、異常表示ランプ17を連続点灯させて、前記連続燃焼時間Tsが連続燃焼可能時間Tbを越えている場合と区別して表示させる。
【0026】
次に、図6〜図8に示す制御フローチャートに基づいて、給湯装置側での前記給湯制御部Bによる燃焼制御と、前記制御部24によるセンサ制御の制御内容を説明する。
燃焼制御(図6、図7)では、電源が投入されている状態で、運転スイッチ13がON操作された後(ステップ1)、給湯栓が開操作されて水量センサS1の検出水量が設定水量を越えると(ステップ2)、ファン10の作動を開始させるとともに(ステップ3)、COガスセンサ側にCOガス濃度検出開始指令を送信してCOガス濃度の検出作動を開始させ(ステップ4)、更に、COガスセンサ側からCOガス感知素子20の累積感知作動時間Tの情報を読み込む(ステップ5)。
【0027】
次に、上記累積感知作動時間Tが使用限界時間Tgに達しているか否かを判断して(ステップ21)、使用限界時間Tgに達している場合には、ファン10の通風作動を停止させ(ステップ22)、さらに、COガスセンサ側にCOガス濃度検出停止指令を送信してCOガス濃度の検出作動を停止させる(ステップ23)とともに、異常表示ランプ17を作動させて警報表示して(ステップ24)、制御を終了する。
【0028】
次に、上記累積感知作動時間Tが使用限界時間Tgに達していなければ(ステップ21)、各開閉弁V1とガス比例弁V2を開操作させて点火プラグ7でバーナ3を点火した後(ステップ6)、燃焼時間積算手段Kによるバーナ3の連続燃焼時間Tsの積算を開始するとともに(ステップ7)、給湯温度が目標給湯温度になるように燃料供給量及びファン回転数を制御するバーナ燃焼制御と、燃焼操作手段Mによる燃焼状態の判別制御を実行する(ステップ8,9)。
【0029】
そして、燃焼操作手段Mは、補正手段Lによって補正された補正COガス濃度HCnに基づいて対応する連続燃焼可能時間Tbを算出し、燃焼時間積算手段Kにより積算された積算燃焼時間Tsがその算出した連続燃焼可能時間Tbを越えているか否かによって適正な燃焼状態が維持されているか否かを判別し(ステップ10)、連続燃焼可能時間Tbを越えていると、適正な燃焼状態を維持できないと判別して、バーナ3の燃焼を停止させるとともに(ステップ16)、異常表示ランプ17を点灯させる。
【0030】
このように構成すると、累積感知作動時間Tが長いほど検出COガス濃度Cnが増大側に補正されるから、COガス感知素子20の感度劣化にかかわらず、燃焼状態が充分な安全性を考慮して判別されることになり、また、累積感知作動時間Tが短く、従って、COガス感知素子20の感度劣化が少ない状態では検出COガス濃度Cnの補正量が少ないから、連続燃焼可能時間Tbが不必要に短くなる事態を極力回避でき、その使い勝手を向上できる。
【0031】
一方、積算燃焼時間Tsが連続燃焼可能時間Tbを越えていない場合は、運転スイッチ13がOFFされるか給湯栓が閉操作されると(ステップ11,12)、バーナ3の燃焼を停止させる(ステップ16)。運転スイッチ13がOFF操作されず、給湯栓が閉操作されないときは(ステップ11,12)、COガスセンサ側からCOガス感知素子20の累積感知作動時間Tの情報を読み込み(ステップ13)、その累積感知作動時間Tが使用限界時間Tgに達しているか否かを判断して(ステップ14)、累積感知作動時間Tが使用限界時間Tgに達していなければ、ステップ8〜14の制御を繰り返し、使用限界時間Tgに達していれば、バーナ3の燃焼を停止させて(ステップ15)、前述のステップ22以降の処理を実行して制御を終了する。
【0032】
ステップ16においてバーナ3の燃焼が停止されると、燃焼時間積算手段Kによって積算されたバーナ3の連続燃焼時間Tsを初期値化し(ステップ17)、更に、ポストパージを実行した後(ステップ18)、ファン10の通風作動を停止させ(ステップ19)、さらに、COガスセンサ側にCOガス濃度検出停止指令を送信してCOガス濃度の検出作動を停止させる(ステップ20)。
【0033】
センサ制御(図8)では、給湯装置側からCOガス濃度検出開始指令を受信していれば(ステップ30)、COガス感知素子20に通電してCOガス濃度の検出作動を開始させるとともに(ステップ31)、COガス感知素子20の感知作動時間ΔTの計測を開始する(ステップ32)。
【0034】
次に、記憶素子22から読み出した累積感知作動時間Tに上記計測される感知作動時間ΔTを加算して、現時点での累積感知作動時間Tを算出して(ステップ33)から、給湯装置側から累積感知作動時間T又はCOガス濃度検出情報の出力要求が指令されているか否かを判断し(ステップ34,36)、累積感知作動時間Tの出力要求があれば(ステップ34)、給湯装置側に、上記算出した累積感知作動時間Tのデータを出力し(ステップ35)、COガス濃度検出情報の出力要求があれば(ステップ36)、給湯装置側にCOガス濃度検出情報のデータを出力する(ステップ37)。
【0035】
次に、給湯装置側からCOガス濃度検出停止指令を受信しているか否かを判断して(ステップ38)、COガス濃度検出停止指令を受信していない場合は、上記ステップ33〜38の処理を繰り返す。一方、COガス濃度検出停止指令を受信している場合は、COガス感知素子20に対する通電を停止するとともに(ステップ39)、COガス感知素子20の感知作動時間ΔTの計測を終了し(ステップ40)、記憶素子22に記憶されて累積感知作動時間Tの記憶データを上記計測終了時点で算出される累積感知作動時間Tのデータで更新して(ステップ41)から、最初のフローに戻る。
【0036】
〔別実施形態〕
上記実施形態では、未燃ガス感知部20が使用限界時間Tgに達しているか否かを判別する寿命判別手段101を給湯装置側の給湯制御部Bに設けた場合を説明したが、これ以外に、未燃ガス濃度検出センサ側において、制御手段(制御部24)が、前記累積感知作動時間Tが設定値Tgを越えているときに、前記未燃ガス感知部20が使用限界時間Tgに達しているとする寿命判別情報を判別して、前記通信手段(外部インターフェース25)が、上記制御手段の寿命判別情報を前記未燃ガス濃度Cnと前記累積感知作動時間Tの情報とともにセンサ出力情報として出力するように構成し、一方、給湯装置側のインターフェース26が上記センサ出力情報を入力して、その入力された未燃ガス濃度の情報、累積感知作動時間の情報、及び、前記寿命判別情報に基づいて、バーナ燃焼制御手段100が前記バーナ3の燃焼を制御するように構成してもよい。従って、この場合は、燃焼装置(給湯装置)側に寿命判別の制御構成を設ける必要がなくなり、その制御構成が一層簡素なものとなる。
【0038】
上記実施形態では、燃焼装置として給湯装置の場合について説明したが、ファンヒータやその他の燃焼装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の全体構成図
【図2】給湯装置の制御ブロック図
【図3】COガスセンサの回路図
【図4】感度劣化率の特性変化図
【図5】連続燃焼可能時間の設定図
【図6】制御動作のフローチャート
【図7】制御動作のフローチャート
【図8】制御動作のフローチャート
【符号の説明】
3 バーナ
20 未燃ガス感知部
21a 一酸化炭素ガス感知素子
22 記憶手段
22 記憶素子
24 制御手段
25 通信手段
26 燃焼側通信手段
100 バーナ燃焼制御手段
101 寿命判別手段
Claims (3)
- バーナの燃焼ガス中の未燃ガス濃度に応じて特性が変化する未燃ガス感知部を備えた未燃ガス濃度検出センサを備えた燃焼装置であって、
前記未燃ガス濃度検出センサが、
前記未燃ガス感知部と、
前記未燃ガス感知部の累積感知作動時間を記憶する記憶手段と、
前記未燃ガス感知部を感知作動させて、その未燃ガス感知部の特性に基づいて前記バーナの燃焼ガス中の未燃ガス濃度を検出し、且つ、前記未燃ガス感知部の感知作動時間を計測して、その感知作動時間の計測情報及び前記記憶手段の記憶情報に基づいて前記記憶手段に記憶されている累積感知作動時間を更新する制御手段と、
前記累積感知作動時間の情報及び前記未燃ガス濃度の検出情報をセンサ出力情報として外部に出力する通信手段とを、ユニット状に一体的に形成して構成され、
前記記憶手段が不揮発性の記憶素子にて構成され、
前記未燃ガス感知部が接触燃焼式の一酸化炭素ガス感知素子を備え、
前記通信手段と通信可能に接続される燃焼側通信手段と、
その燃焼側通信手段にて入力された前記未燃ガス濃度の検出情報及び前記累積感知作動時間の情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御するバーナ燃焼制御手段とが設けられている燃焼装置。 - 前記燃焼側通信手段にて入力された前記累積感知作動時間の情報に基づいて、前記未燃ガス感知部が使用限界時間に達しているか否かを判別する寿命判別手段が設けられ、
前記バーナ燃焼制御手段が、前記未燃ガス濃度の情報、前記累積感知作動時間の情報、及び、前記寿命判別手段の判別情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御するように構成されている請求項1記載の燃焼装置。 - 前記制御手段は、前記累積感知作動時間が設定値を越えているときに、前記未燃ガス感知部が使用限界時間に達しているとする寿命判別情報を判別するように構成され、
前記通信手段は、前記制御手段の寿命判別情報を前記センサ出力情報として出力するように構成され、
前記バーナ燃焼制御手段が、前記燃焼側通信手段にて入力された前記未燃ガス濃度の情報、前記累積感知作動時間の情報、及び、前記寿命判別情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御するように構成されている請求項1記載の燃焼装置。
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