JP2003160764A - 感圧接着シート - Google Patents
感圧接着シートInfo
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- JP2003160764A JP2003160764A JP2001359057A JP2001359057A JP2003160764A JP 2003160764 A JP2003160764 A JP 2003160764A JP 2001359057 A JP2001359057 A JP 2001359057A JP 2001359057 A JP2001359057 A JP 2001359057A JP 2003160764 A JP2003160764 A JP 2003160764A
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Abstract
ェットプリンター印字適性に優れ、特に印字のにじみが
少なく、印字の耐水性に優れ、かつ親展葉書用紙として
の接着性、再剥離性を満足する感圧接着シートを提供す
る。 【解決手段】 基材シートの少なくとも一方の面に感圧
接着剤および接着力コントロール剤を含有する感圧接着
剤層を有し、該感圧接着剤層が、感圧接着剤層同士を対
向させた状態で強圧処理をすることにより接着でき、そ
の接着面は剥離可能である感圧接着シートにおいて、該
感圧接着剤層中に、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂
が含有されており、感圧接着剤層表面に滴下した水滴の
10秒後の接触角が100°以下であることを特徴とす
る感圧接着シート。
Description
やカード等の各種システムに用いられる感圧接着シート
に関するものである。
録したシートを二つ折り、または三つ折りに折り畳み、
親展性を持つ葉書システムが実用化され普及している。
このような親展性を持つ葉書は、基材シートの一方の面
に通常は接着性がなく、接着剤層同士を対向させた状態
で加圧することにより接着性を示し、且つ接着後は再剥
離することが可能な接着剤層を有する感圧接着シート
(以下、親展葉書用紙ともいう)が使用される。
項を印刷した後、個人情報などの秘密にしたい情報を接
着剤層面に、宛先等を他の部分にプリンター等で印字
し、ドライシーラー等で秘密情報を外部から見えないよ
うに加圧積層して親展葉書となる。親展葉書は受け取り
人が該接着層より剥離することにより情報を得ることが
でき、一旦剥離すると該接着面は接着性がないので剥離
前の状態にはならない葉書である。
比較的大きな印刷会社等により、親展葉書用紙に印刷、
高速レーザープリンターで印字、ドライシーラーで圧着
し、発送されていた。しかしながら、印刷方式がレーザ
ープリンターから、さらに高速で、且つ多色印刷の可能
な高速インクジェットプリンター方式に変化しつつあ
る。
よりインクの微少液滴を飛翔させて紙等の記録シートに
付着させ、画像、文字等の記録を行うものである。通
常、記録シートには印字ドットの濃度が高いこと、色調
が明るく鮮やかであること、色の沈みがないこと、イン
クの吸収が早くて印字ドットが重なった場合においても
インクが流れ出したり滲んだりせず、横方向への拡散の
少ないことが要求されている。
る接着剤組成物として変性天然ゴムや(メタ)アクリル
樹脂系の樹脂を使用している。しかしながら、このよう
な樹脂は高速インクジェットプリンターの水性インクに
対する親和性がないため、充分な印字濃度が得られず、
また、印字された文字および画像の耐水性も不充分であ
り、水により流れ落ちてしまう欠点があった。
性の染料を定着する目的で、基材シートと接着剤層の間
にカチオン性の化合物の下塗り層を設けたり、接着剤層
に、カチオン性コロイダルシリカ、又はカチオン性の化
合物を含有せしめるなどが検討されている。例えば、特
開平9−39378号公報には、感圧接着剤層に第4級
アンモニウム基あるいは第3級アミノ基を有するカチオ
ン性化合物を添加する方法が報告されているが、このよ
うなカチオン性の成分は、接着剤層に含まれるアニオン
性のゴム系あるいはアクリル系の接着剤と混和すると不
安定となり、加圧時に十分な接着力、或いは再剥離性が
得られない等の不都合が生じていた。
顔料系インクに変更することで解決したと思われていた
が、顔料系インキはインキの流動性が悪く、染料系に比
べて比較的乾燥しやすいため、高速印字を行うとノズル
詰まりが頻繁に発生する等の問題があった。その対策と
してライン速度を染料系と比較して1/3〜1/4程度
で印字せざるを得ず、高速インクジェットプリンターの
性能が充分発揮されていない。また、顔料系のインクで
印字した場合、大部分の顔料が接着剤層の表面にとどま
るために、圧着した後に剥離すると顔料が対向した貼り
合わせ面に転移しやすいという問題を生じている。
用紙をインクジェット対応用紙にするため、ポリビニル
アルコール等の水溶性樹脂を感圧接着剤層に含ませるこ
とにより、親水性を付与しインクジェット印字適性を向
上させることを検討したが、水溶性樹脂の添加は接着力
の低下をもたらし、また水に浸漬したときの塗膜強度が
著しく低下する等の問題点があった。本発明の目的は、
経時での接着力の安定性に優れ、またインクジェットプ
リンター印字適性に優れ、特に印字のにじみが少なく、
印字の耐水性に優れ、かつ親展葉書用紙としての接着
性、再剥離性を満足する感圧接着シートを安価に提供す
ることにある。
課題を解決するために鋭意研究を行った結果、エチレン
-酢酸ビニル系共重合樹脂を感圧接着剤層中に含有せし
め、感圧接着剤層表面に滴下した水滴の10秒後の接触
角が100°以下にすることにより、インクジェット印
字適性がよく、カチオン性のインキ定着剤化合物に対し
ても安定で、充分な耐水性と適正な接着力をもつ感圧接
着シートを得ることが出来た。また該感圧接着シートの
接着力は経時的に安定でかつ、紫外線等による劣化も少
なかった。
よび接着力コントロール剤を含有する感圧接着剤層を有
し、該感圧接着剤層が、感圧接着剤層同士を対向させた
状態で強圧処理をすることにより接着でき、その接着面
は剥離可能である感圧接着シートにおいて、該感圧接着
剤層中に、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂が含有さ
れており、感圧接着剤層表面に滴下した水滴の10秒後
の接触角が100°以下であることを特徴とする感圧接
着シート。 [2]基材シートの少なくとも一方の面に感圧接着剤お
よび接着力コントロール剤を含有する感圧接着剤層を有
し、該感圧接着剤層が、感圧接着剤層同士を対向させた
状態で強圧処理をすることにより接着でき、その接着面
は剥離可能である感圧接着シートにおいて、該感圧接着
剤層中に、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂をシード
とし、アクリル樹脂をシード重合させてなる複合化樹脂
が含有されている感圧接着シート。 [3]感圧接着剤層表面に滴下した水滴の10秒後の接
触角が100°以下であることを特徴とする[2]記載
の感圧接着シート。
は、基材シートの少なくとも一方の面に設けられた感圧
接着剤層中に感圧接着剤および接着力コントロール剤を
含み、加圧する前の通常状態では接着性を示さず、且
つ、感圧接着剤層同士を対向させた状態で、500Kg
/cm2程度に加圧処理をすることにより接着でき、そ
の接着面は再剥離可能である感圧接着剤層を有する。即
ち、基材シートの片面にのみ、再剥離性を有する感圧
接着剤層表面(以下、再剥離面と称する)を形成する構
成、基材シートの両面に再剥離性を有する感圧接着剤
層(再剥離面)を形成する構成、基材シートの片面に
再剥離性の感圧接着剤層(再剥離面)を設け、他の面に
再剥離性のない面(以下、永久接着面と称する)とする
構成等が含まれる。
状態では感圧接着性を示さず、ドライシーラー等で加圧
積層することにより接着する。例えば、再剥離面に、隠
匿しようとする情報を記録した後、その情報が隠れるよ
うにシートを折り畳み、或いは別のシートを重ね合わ
せ、再剥離性の感圧接着剤層同士が対向するようにして
加圧処理することにより、内部に情報を持つ積層シート
(例えば葉書、くじなど)となる。
共重合樹脂を接着剤層中に含ませることによって発現す
る。エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂は感圧接着剤層
面同士を接着させる感圧接着剤として感圧接着剤層に含
まれていてもよく、また接着力コントロール剤等を接着
するバインダー樹脂として含まれていてもよい。この場
合にはアクリル樹脂等の他の感圧接着剤を併用する。さ
らにまた、感圧接着剤組兼バインダー樹脂として含まれ
ていてもよい。エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂は単
独でも、あるいは他の樹脂と併用されて感圧接着剤層中
に含まれていてもよい。また、後述する様に、エチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂にアクリル樹脂をシード重合
して複合化した状態で含まれていてもよい。
共重合樹脂の量は感圧接着剤層全固形分に対して1〜7
0質量%が望ましく、さらに好ましくは5〜60質量%
である。70質量%より多いとブロッキングを生じた
り、接着力過多で剥離時に基材破壊を生じる恐れがあ
る。逆に、1質量%より少ないと本発明の効果が充分に
は得られない恐れがある。
ンダー樹脂として用いるエチレン−酢酸ビニル系共重合
樹脂は特に限定しないが、ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子を保
護コロイドとするか、界面活性剤をもちいてエチレンと
酢酸ビニルを乳化重合させることによって合成したエマ
ルジョンである。重合の際に、エチレンと酢酸ビニルに
加えて、塩化ビニル、(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基をもつモノマー
類、等を添加して重合したエチレン−酢酸ビニル系多元
共重合体であってもよい。
ラス転移温度は、感圧接着剤として用いる場合は+10
℃以下が望ましい。下限は特にないが−40℃程度まで
が好ましい。酢酸ビニルポリマーはTgが280℃で、
ポリエチレンのTgは−125℃であり、エチレン−酢
酸ビニル系共重合樹脂のTgはこの間にある。ガラス転
移温度が+10℃より高いと室温で充分な感圧接着力が
得られない。他の感圧接着剤が含まれている場合は、エ
チレン−酢酸ビニル系共重合樹脂を(層中の顔料等の接
着力コントロール剤を接着する)バインダー樹脂として
用いることが出来、この場合エチレン−酢酸ビニル系共
重合樹脂のガラス転移温度は特に限定されず+10℃を
超えてもよい。
は、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂をシードにして
アクリルモノマーをシード重合した、エチレン−酢酸ビ
ニル系共重合樹脂とアクリル樹脂の複合樹脂、所謂アク
リル変性エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂であっても
よい。この場合、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂単
独よりも、インクジェット印字適性を損なわずに、接着
力を高く出来るので望ましい。
系共重合樹脂をシードエマルジョンとして、重合開始剤
の存在下で、アクリルモノマーを重合させることによっ
て行われる。シードエマルジョンとして用いるエチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂は界面活性剤によって乳化さ
れたものであってもよく、またポリビニルアルコール等
を保護コロイドとして用いたものであってもよい。即
ち、種(シード)となるポリマーのエマルジョン粒子の
存在下でアクリルモノマーを重合させ、得られるアクリ
ルポリマーをシードポリマー粒子の内部或いは周囲に成
長させる。
は、シードエマルジョンのエチレン−酢酸ビニル系共重
合樹脂固形分1質量部に対し0.1〜8質量部が望まし
い。さらに好ましくは0.2〜4質量部が望ましい。
0.1質量部より少ないと複合化の効果が充分得られな
い可能性があり、8質量部より多いとインクジェット印
字適性が損なわれる恐れがある。
常アクリル系感圧接着剤合成時に用いられるものを用い
ることができ、特に限定されないが、(メタ)アクリル
酸類、(メタ)アクリル酸エステル類が好適に用いられ
る。
は(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
イソプロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−t−
ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)ア
クリル酸−3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル
酸−4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ジエチ
レングリコール、(メタ)アクリル酸トリエチレングリ
コール、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール等
が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸エステル類は単
独で用いてもよく、また数種類を組み合わせて用いても
よい。尚、(メタ)アクリル酸エステル類はメタアクリ
ル酸エステル類又はアクリル酸エステル類を表す。
ル酸、メタクリル酸、カルボキシアルキル基をもつビニ
ル化合物等、カルボキシル基を持つ不飽和重合性単量体
が挙げられる。
に用いられる重合開始剤としては、例えば、過硫酸アン
モニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、2,2’−ジ
アミジノ−2,2’−アゾプロパンジ塩酸塩、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイド、過酸化水素等の過酸化物が例示で
きる。また、公知のレドックス系開始剤、例えば過硫酸
カリウムと亜硫酸水素ナトリウムまたは3級アミンとの
組合せ等を用いることもできる。重合は、通常10〜1
00℃、好ましくは40〜90℃で、3〜20時間程度
行われる。この重合反応は窒素ガス等の不活性ガスの雰
囲気中で行うのが好ましい。感圧接着剤中の重合開始剤
の配合割合は、0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜
3質量%である。
ては変性天然ゴム系接着剤が広く用いられてきたが、原
料が天然ゴムの為に、経時や紫外線によって劣化が進み
接着力が低下する欠点があった。これに対し、エチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂および、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合樹脂をシードにしてアクリルモノマーをシー
ド重合した、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂とアク
リル樹脂の複合樹脂を感圧接着剤として用いると、接着
力が紫外線等によって低下することがすくなく、経時的
にも安定した感圧接着シートが得られる。
合量は、固形分質量として5〜50質量%が好適であ
る。5質量%未満の場合、感圧接着剤層の接着強度が弱
くなる恐れがあり、50質量%を越えると、感圧接着剤
層表面の顔料を被覆してしまいインク吸収性が低下し、
インクジェット適性が低下する恐れがある。一方、永久
接着剤層中の感圧接着剤配合量としては、固形分質量で
30〜70質量%程度である。因みに30質量%未満で
は再剥離性を示してしまい、70質量%を越えるとブロ
ッキングが生じやすくなる。
び、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂をシードとして
アクリル樹脂をシード重合により複合化させた樹脂は、
感圧接着剤だけでなく感圧接着層中のバインダー樹脂と
して用いることも出来る。
び、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂をシードとして
アクリル樹脂をシード重合により複合化させた樹脂を、
接着力コントロール剤のバインダー樹脂として用いる場
合の配合量は、感圧接着剤層固形分に対して30質量%
以下が好適である。下限は特にないが、3質量%以上が
好ましい。バインダー樹脂の配合量が30質量%をこえ
ると、充分な接着力がえられない。
び、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂をシードとして
アクリル樹脂をシード重合により複合化させた樹脂をバ
インダー樹脂として用いた場合、インクジェット印字適
性が良好なため、感圧接着剤として、インクジェット印
字適性の良くない従来の親展葉書用に用いられてきた材
料を用いることも出来る。例えば、天然ゴム、変性天然
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム等の合成ゴム、アクリル酸エステル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂などが例
示できる。特にインクジェット記録適性からすると、イ
ンキ定着用のカチオン性樹脂を添加した際に凝集を起こ
さない感圧接着剤、即ちアニオン性を示さない感圧接着
剤が好適である。
は、例えば、上記樹脂を重合する際にノニオン系界面活
性剤を用いて重合した接着剤等が挙げられる。ここで、
ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル等のアニオン性を示さない親水基と疎水
基を有する界面活性剤が挙げられる。さらにノニオン系
界面活性剤は分子中に炭素−炭素二重結合を有する、い
わゆる反応性乳化剤等であってもよい。炭素−炭素二重
結合としては、例えば、(メタ)アリル基、1−プロペ
ニル基、2−メチル−1−プロペニル基、(メタ)アク
リロイル基等の官能基が挙げられる。該反応性乳化剤の
具体例としては、例えば、前記官能基を分子中に少なく
とも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテル、
前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、前記官能基を分子
中に少なくとも1つ有するポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有す
るポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテル、前
記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロック共重合体アルキル
エーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有する
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重
合体アルキルフェニルエーテル、前記官能基を分子中に
少なくとも1つ有するポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンランダム共重合体アルキルエーテル、前記官能
基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンランダム共重合体アルキルフェニ
ルエーテル等が使用できる。
として前記感圧接着剤樹脂を重合する際にカチオン性モ
ノマーを共重合したカチオン性の接着剤であってもよ
い。ここで、カチオン性モノマーとしては、例えば、
(メタ)アクリル酸エステルの1級アミン類およびその
付加塩類、(メタ)アクリル酸エステルの2級アミン類
およびその付加塩類、(メタ)アクリル酸エステルの3
級アミン類およびその付加塩類、(メタ)アクリル酸エ
ステルの4級アンモニウム塩類、(メタ)アクリル酸ピ
リジルアルキルエステル類およびそのピリジニウム塩
類、(メタ)アクリル酸ピリジルアルキルエステルのN
−置換ピリジニウム塩類、ビニルピリジン類およびその
ピリジニウム塩類等が挙げられる。特に、(メタ)アク
リル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエ
チルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジブチルアミノ
エチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル、
(メタ)アクリル酸メチルエチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸エチルブチルアミノエチル、(メタ)ア
クリル酸エチルベンジルアミノエチルおよびその付加塩
類、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルベンジル
クロリド塩、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピ
ルエピクロルヒドリン付加塩類、(メタ)アクリル酸ピ
リジルエチル、(メタ)アクリル酸ピリジルプロピル、
(メタ)アクリル酸ピリジルブチルおよびその付加塩
類、(メタ)アクリル酸メチルピリジニウムエチルクロ
リド、(メタ)アクリル酸メチルピリジニウムエチルブ
ロミド、(メタ)アクリル酸ブチルピリジニウムエチル
クロリド、(メタ)アクリル酸メチルピリジニウムプロ
ピルクロリド、(メタ)アクリル酸ベンジルピリジニウ
ムエチルクロリド、ビニルピリジンおよびその付加塩
類、N−メチルビニルピリジニウムクロリド、N−エチ
ルビニルピリジニウムクロリド、N−フェニルビニルピ
リジニウムクロリド、モノアリルアミンおよびその付加
塩類、ジアリルアミンおよびその付加塩類等が好ましく
用いられる。なお、上記の付加塩類としては塩酸塩、臭
化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、スルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩が挙げられる。その中でも、1級アミ
ノ基またはその付加塩類を有するカチオン性モノマーお
よび2級アミノ基またはその付加塩類から選択された少
なくとも1種のカチオン性モノマーを共重合可能な他の
アクリル系モノマーと共重合させたものが印字の耐水
性、耐熱性、耐摩擦性の点から好適である。
トインキ染料を定着する目的で、カチオン性の化合物を
添加してもよい。本発明に用いるカチオン性化合物とし
ては、1級アミノ基またはその付加塩類および/または
2級アミノ基またはその付加塩類を有するカチオン性化
合物が好ましく、モノアリルアミン、モノアリルアミン
付加塩、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1級ア
ミン類、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1級ア
ミン付加塩類、これらの化合物から誘導される1級アミ
ノ基を含有する誘導体や、これらを含むオリゴマーおよ
びポリマーおよび/またはジアリルアミン、ジアリルア
ミン付加塩、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの2
級アミン類、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの2
級アミン付加塩類、これらの化合物から誘導される2級
アミノ基を含有する誘導体、これらを含むオリゴマーお
よびポリマー等が挙げられる。特にジアリルアミンと
(メタ)アクリル酸エステルの共重合体が好ましい。ジ
アリルアミンと(メタ)アクリルアミドの共重合体がさ
らに好ましい。なお、上記の付加塩としては塩酸塩、臭
化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、スルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩が挙げられる。
時には再剥離層が接着せず、シーラー等で加圧された時
のみ塗工面が接着し、圧着後適当な剥離力で剥離できる
ように接着力を調整する目的で感圧接着剤層中に含ませ
る。接着力コントロール剤としては、無機及び有機顔料
が使用できる。例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、ゼオラ
イト、炭酸カルシウム、クレー、酸化アルミ、小麦澱
粉、シリカ、アルミナ、γ−アルミナ、コロイダルシリ
カ、アルミノシリケート、プラスチックピグメント、ま
たポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹
脂等が挙げられる。その中でも、小麦澱粉、シリカ等が
接着力のコントロールに適しており、好適に用いられ
る。
でスペーサー的に使われる。シリカはインク受容性に優
れるので、印刷適性、インクジェット記録適性を改善す
るので好ましい。フッ素系樹脂はインクの滲みを防止す
る効果が高い。さらに酸化チタンは隠蔽効果が高く、シ
リカと混合することにより隠蔽効果が高くなる。接着力
コントロール剤は、無機顔料と有機顔料を併用すること
がより好ましい。なお、無機又は有機顔料の粒径として
は1〜50μm程度のものが使用される。
合樹脂以外のバインダー樹脂が含まれていてもよい。バ
インダー樹脂としては特に限定されないが、(メタ)アク
リル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニリデン系樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等の各種
ラテックス、スチレン樹脂、ウレタン系樹脂等の各種樹
脂エマルジョン、ポリビニルピロリドン系樹脂、各種の
カチオン性樹脂、ポリビニルアルコール、各種変性ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレングリコール等の水溶性
樹脂等を用いることが出来る。特に、インクジェットイ
ンキ受容適性の面からノニオン系、カチオン系の樹脂が
好適に用いられる。
めに感圧接着剤層の中からアニオン性を示す成分を除い
た場合、基材シートと感圧接着剤層との密着性が悪くな
るが、1分子内にカチオン性官能基およびアニオン性官
能基を有する両性樹脂をバインダー樹脂として配合する
ことにより飛躍的に密着性を改善することができる。こ
れは、前記両性樹脂は、種々の顔料との混和性が良く、
かつ顔料との強い接着性を示すので、形成した接着剤層
の密着性が改良できるものと思われる。この両性樹脂と
は、1分子内にカチオン性官能基とアニオン性官能基を
併せもつものである。この両性樹脂とは、例えば、特開
昭54−30910号公報(紙塗被用組成物、特にオフ
セット印刷における多色印刷時のインク転移性を改善し
た組成物を提供する。1分子中にアミノ基とカルボン酸
の両方を含むラテックスが記載されている)、特開昭6
3−90521号公報(不純物含有量の少ない両性重合
体粒子の製造方法を提供する。低級アルコール中でエチ
レン系不飽和アミンモノマー、エチレン系不飽和カルボ
ン酸モノマー、ノニオン性エチレン系不飽和アミドモノ
マーをラジカル重合させる方法が記載されている)等に
記載されている方法によって製造することができる。
ル系共重合樹脂以外のバインダー樹脂の配合量は、感圧
接着剤層固形分に対して0〜40質量%であり、0〜3
0質量%が好ましい。ちなみに、配合量が40質量%を
越えると、加圧処理の際の接着性が低下し、感圧接着シ
ートとしての機能が損なわれる恐れがあり、また印字の
耐水性も劣る恐れがある。
(以下、三つ折り葉書ともいう)の場合、永久接着面の
接着剤層も葉書の表面を形成することがあるので、永久
接着面の接着剤層中にもエチレン-酢酸ビニル系共重合
樹脂、シリカ等の無機顔料、カチオン樹脂を含有させ、
インクジェット記録適性を付与することが好ましい。
ルセルロース、カゼイン、デキストリン、澱粉、変性澱
粉、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ウ
レタン系共重合体等の親水性高分子を配合すると、感圧
接着剤層と基材との密着性やカチオン性化合物との混和
性が改善されるので好ましい。親水性高分子を配合する
場合、感圧接着剤層固形分の15質量%以下にすること
が好ましい。15質量%を超えての配合は、塗液の粘度
上昇および接着性の低下となる恐れがある。
料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離
型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、カチオン性、ノニオン性または両性の界面活性
剤、酸化防止剤、防腐剤、耐水化剤などが適量配合でき
る。
限定するものではないが、上質紙、中質紙、アート紙、
コート紙等の紙類、合成紙、合成樹脂フィルム、金属
箔、不織布等を用いることができ、これらは積層された
り、表面処理されたりしたものを用いてもよい。その中
でも紙類が安価なため好ましく使用される。勿論、紙類
には古紙パルプを含んでいても良く、抄紙方法なども特
に限定されるものではない。
て、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 N
o.37−81法に規定される巻硬さの標準偏差が5K
gf・m以下であることが好ましい。巻硬さの標準偏差
の最大値が5Kgf・mを超えると、感圧接着剤層を塗
工した際、不必要な紙の変形が起こり、左右で紙の寸法
が異なり、このような巻き取りを、フォーム印刷機を使
って高速印刷すると、シワが発生したり、見当ズレが発
生するなどトラブルの原因となることがある。
法は特に限定されないが、各種ブレードコーター、ロー
ルコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、グ
ラビアコーター、ダイコーター、カーテンコーターなど
が用いられる。その中でも、エアーナイフコーター、バ
ーコーター、グラビアコーターなどが好ましい。塗工量
としては2〜30g/m2の範囲であるが、好ましくは
3〜15g/m2の範囲である。
シートは、塗工層表面に水を滴下し、10秒後の接触角
が100°以下になる様に調節することが非常に重要で
ある。因みに、接触角が100°を越えると、インクジ
ェットプリンターで使用されるインクの濡れが悪くな
り、インクドットが広がらず、印字濃度が低下してしま
う。この場合、インキが接着剤層表面に浮いた状態とな
るので印字部の耐水性が非常に低下する。逆に接触角が
10°未満であると印字の滲みが強くなり望ましくな
い。好ましくは15°〜95°、より好ましくは20°
〜90°で、最も好ましくは30°〜90°である。
着剤、カチオン性化合物、接着力コントロール剤等の種
類、配合量、塗布量、乾燥条件、表面平滑性を適切な範
囲に適宜調節することによって行う。特に、エチレン−
酢酸ビニル系共重合樹脂、およびエチレン−酢酸ビニル
系共重合樹脂をシードとしてアクリル樹脂をシード重合
により複合化させた樹脂を感圧接着剤層の構成材料とし
て使用した場合は、これらの樹脂が従来用いられてきた
変性ゴム系感圧接着剤やアクリル系の感圧接着剤に比べ
て親水性が高いために、感圧接着剤層の接触角を100
°以下に制御することが容易になる。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。実
施例において示す「部」及び「%」は夫々質量部及び質
量%である。
g/m2,OKH70,王子製紙社製)の片面に、以下
の配合の感圧接着剤用塗料をメイヤーバーにて固形あた
り10g/m2塗工し、熱風乾燥機にて100℃の温度
で1分間乾燥した。 「感圧接着剤用塗料組成」 配合量 エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン(リカボンドBE820,中央理 化工業社製、Tg−20°) 40質量部 2級アミノ基の塩酸塩を含有する樹脂であるジアリルアミン塩酸塩とアクリルア ミドの共重合体 (スミレーズレジン1001,住友化学工業社製)4質量部 SBR系ラテックス(ニッポール Lx−416,日本ゼオン社製) 20質量部 小麦デンプン(AS−225,千葉澱粉社製) 10質量部 沈降性合成シリカ(ミズカシルP−526,水沢化学工業社製) 35質量部 助剤(分散剤,滑剤,消泡剤) 1質量部
剥離性感圧接着剤塗料を塗工した上質紙の反対面に、以
下の配合の永久接着面用塗料をメイヤーバーにて固形あ
たり10g/m2塗工し、熱風乾燥機で100℃の温度
にて1分間乾燥し感圧接着シート(三つ折り葉書用親展
葉書用紙)を得た。 「永久接着性感圧接着剤層塗料配合」 配合量 エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン(リカボンドBE820,中央理 化工業社製、Tg=−20°) 65質量部 2級アミノ基の塩酸塩を含有する樹脂であるジアリルアミン塩酸塩とアクリルア ミドの共重合体 (スミレーズレジン1001,住友化学工業社製)5質量部 SBR系ラテックス(ニッポール Lx−416,日本ゼオン社製) 3質量部 小麦デンプン(AS−225,千葉澱粉社製) 11質量部 沈降性合成シリカ(ミズカシルP−526,水沢化学工業社製) 15質量部 助剤(分散剤、滑剤、消泡剤) 1質量部
ル共重合樹脂を、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂をシ
ードにしてアクリル樹脂(エチルアクリレート)をシー
ド重合させた樹脂エマルジョン(OLY3817−2,
昭和高分子社製、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂/エ
チルアクリレート樹脂の質量比7/3、Tg=−3℃)
に置き換えた以外は実施例1と同様にして、感圧接着シ
ート(三つ折り葉書用親展葉書用紙)を得た。
剤層用塗料配合に置換えた以外は実施例1と同様にし
て、感圧接着シート(三つ折り葉書用親展葉書用紙)を
得た。 「再剥離性感圧接着剤層用塗料配合」 配合量 ノニオン性ポリエチルアクリレート樹脂(OLZ1140−2,昭和高分子製) 40質量部 2級アミノ基の塩酸塩を含有する樹脂であるジアリルアミン塩酸塩とアクリルア ミドの共重合体 (スミレーズレジン1001,住友化学工業社製)4質量部 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(OLY3597、昭和高分子社製、Tg=− 3℃) 20質量部 小麦デンプン(AS−225,千葉澱粉社製) 10質量部 沈降性合成シリカ(ミズカシルP−526,水沢化学工業社製) 35質量部 助剤(分散剤,滑剤,消泡剤) 1質量部
レン−酢酸ビニル共重合樹脂を、エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂をシードにしてアクリル樹脂(エチルアクリ
レート)をシード重合させた樹脂エマルジョン(OLY
3817−2,昭和高分子社製、EVA/エチルアクリ
レート樹脂の質量比7/3、Tg=−3℃)に置き換え
た以外は実施例3と同様にして、感圧接着シート(三つ
折り葉書用親展葉書用紙)を得た。
実施例1と同様にして、感圧接着シート(三つ折り葉書
用親展葉書用紙)を得た。 「再剥離性感圧接着剤層用塗料配合」 配合量 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂をシードにしてアクリル樹脂(エチルアクリレ ート)をシード重合させた樹脂エマルジョン(OLY3817−2,昭和高分子 社製、EVA/エチルアクリレート樹脂の質量比7/3、Tg=−3℃) 40質量部 2級アミノ基の塩酸塩を含有する樹脂であるジアリルアミン塩酸塩とアクリルア ミドの共重合体 (スミレーズレジン1001,住友化学工業社製) 4質量部 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(OLY3597、昭和高分子社製、Tg=− 3℃) 20質量部 小麦デンプン(AS−225,千葉澱粉社製) 10質量部 沈降性合成シリカ(ミズカシルP−526,水沢化学工業社製) 35質量部 助剤(分散剤,滑剤,消泡剤) 1質量部
レン−酢酸ビニル共重合樹脂を、ノニオン性アクリル樹
脂(リカボンドAP−P0022−9,中央理化工業社
製)にした以外は実施例1と同様にして、感圧接着シー
ト(三つ折り葉書用親展葉書用紙)を得た。
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を、スチレンブタジエ
ン系ゴムラテックス(ニッポールLX416、日本ゼオ
ン社製)にした以外は実施例3と同様にして、感圧接着
シート(三つ折り葉書用親展葉書用紙)を得た。
レン−酢酸ビニル共重合樹脂を、MMA変性天然ゴム系
樹脂(フルタイトOJB,三井ソルベントコーティング
社製)にした以外は実施例1と同様にして、感圧接着シ
ート(三つ折り葉書用親展葉書用紙)を得た。
評価した。 ◎:接着剤層が全く剥がれない。 ○:接着剤層が一部剥がれる。 △:接着剤層が若干剥がれるが、実用上問題ないレベル
である。 ×:接着剤層が剥がれてしまい、実用上問題となるレベ
ルである。
プソン社製)を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックを感圧接着剤層面に印字し、水中に2分間浸けた
際のインキのにじみを目視で評価した。 ◎:にじみがなく優れている。 ○:にじみが殆どなし。 △:若干にじみが認められるが、実用上問題なし。 ×:にじみがあり、実用上問題がある。 ××:にじみが顕著 (3)印字濃度評価 インクジェットプリンターMJ−810C(セイコーエ
プソン社製)を用いてブラックを感圧接着剤層に印字
し、マクベス濃度計(RD−914)にて評価した。 (4)接触角評価 水に対する接触角は、20℃、65%RH雰囲気下で感
圧接着剤層に水を滴下後10秒で測定した。接触角測定
装置は、FIBRO system ab社製ダイナミッ
クコンタクトアングル・アブソープションテスター F
IBRO DAT 1100を用いた。
剥離力を測定し放置前の剥離力と比較した。 ○:変化が無く、安定である。 △:若干接着力が低下するが、問題無いレベルである。 ×:接着力の低下が著しく、実用に耐えないレベルであ
る。 (6)再剥離感圧接着剤層面の接着性・再剥離性 ドライシーラー(トッパンフォームズ社製)を用い、得
られた三つ折り葉書用試料を適切な大きさに断裁し、再
剥離性感圧接着剤層面同士が対向するようにZ折りし
て、23℃、65%RHの温湿度条件で24時間調湿し
た後、ロール間隙を150μmに設定したプレスロール
を通過させて圧着し、親展葉書を作製した。得られた親
展葉書をT型剥離で再剥離し、剥離の状態および剥離し
た面の状態を評価した。 ○:再剥離する。良好。 △:再剥離するが接着力が弱いか、又は一部基材破壊が
おきるが、実用上問題ないレベル。 ×:基材破壊が起きるか、又は接着力が低く剥がれ、実
用上問題となるレベル。
プソン社製)を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックを網点印字し、実体顕微鏡でドットの形状を観察
しインキのにじみを目視で評価した。 ◎:ドットの形状に崩れはなく、全く問題はなし。 ○:ドットの形状に崩れが殆どない。 △:ドットの形状に若干崩れはあるが、実用上問題な
し。 ×:ドットが大きく崩れ、実用上問題がある。
ないレベルである。 ×:親展葉書用紙として問題があり、実用出来ないレベ
ルである。
方の面に再剥離可能な接着剤層を備えた感圧接着シート
において、該感圧接着剤層中にエチレン−酢酸ビニル共
重合系樹脂、あるいはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
をシードにしてアクリル樹脂をシード重合させた樹脂を
含有させ、該感圧接着剤層の水滴下10秒後の接触角を
好ましくは100°以下とすることにより、インクジェ
ットプリンター適性、特に印字濃度が高く、印字の耐水
性に優れ、かつ親展葉書用紙とした場合の接着、再剥離
性を満足する感圧接着シートが得られる。また、上記エ
チレン−酢酸ビニル共重合系樹脂がアニオン性を示さな
いので各種カチオン性化合物を配合した塗料の安定性に
優れている。
Claims (3)
- 【請求項1】基材シートの少なくとも一方の面に感圧接
着剤および接着力コントロール剤を含有する感圧接着剤
層を有し、該感圧接着剤層が、感圧接着剤層同士を対向
させた状態で強圧処理をすることにより接着でき、その
接着面は剥離可能である感圧接着シートにおいて、該感
圧接着剤層中に、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂が
含有されており、感圧接着剤層表面に滴下した水滴の1
0秒後の接触角が100°以下であることを特徴とする
感圧接着シート。 - 【請求項2】基材シートの少なくとも一方の面に感圧接
着剤および接着力コントロール剤を含有する感圧接着剤
層を有し、該感圧接着剤層が、感圧接着剤層同士を対向
させた状態で強圧処理をすることにより接着でき、その
接着面は剥離可能である感圧接着シートにおいて、該感
圧接着剤層中に、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂を
シードとし、アクリル樹脂をシード重合させてなる複合
化樹脂が含有されている感圧接着シート。 - 【請求項3】感圧接着剤層表面に滴下した水滴の10秒
後の接触角が100°以下であることを特徴とする請求
項2記載の感圧接着シート。
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- 2001-11-26 JP JP2001359057A patent/JP3890960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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