JPH11286191A - 親展ハガキ用紙 - Google Patents

親展ハガキ用紙

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JPH11286191A
JPH11286191A JP10090069A JP9006998A JPH11286191A JP H11286191 A JPH11286191 A JP H11286191A JP 10090069 A JP10090069 A JP 10090069A JP 9006998 A JP9006998 A JP 9006998A JP H11286191 A JPH11286191 A JP H11286191A
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adhesive
adhesive layer
paper
water
confidential postcard
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JP10090069A
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Yoshinori Watanabe
好則 渡辺
Noboru Sakaushi
登 坂牛
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクのにじみが少なく、インクジェットプリ
ンター適性、耐水性が優れ、親展ハガキ用紙としての接
着性、再剥離性を満足する親展ハガキ用紙を安価に提供
する。 【解決手段】基材シートの少なくとも一方の面に接着剤
を含有する接着剤層を備えた親展ハガキ用紙において、
接着剤層が接着剤、接着力コントロール剤、および水溶
性ポリマーを保護コロイドとしたカチオン性エマルジョ
ンを含有する塗液を塗布乾燥して形成したことを特徴と
する親展ハガキ用紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は親展性をもつハガキ
やカード等の各種システムに用いられる親展ハガキ用紙
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便法の改正に伴い必要情報を記
録したシートを二つ折り、または三つ折りに折り畳み、
親展性を持つ葉書システムが実用化され普及している。
この様な親展性を持つ葉書は基材シートの一方の面に通
常は接着性がなく、接着剤層同士を対向させた状態で加
圧することにより接着性を示し、且つ接着後は再剥離す
ることが可能な接着剤層を有する親展ハガキ用紙が使用
される。通常、親展ハガキ用紙はハガキとして定形事項
を印刷した後、個人情報などの秘密にしたい情報を接着
剤層面に、宛先等を他の部分にプリンター等で印字し、
ドライシーラー等で秘密情報を外部から見えないように
加圧積層して親展ハガキとなる。親展ハガキは受け取り
人が該接着剤層より剥離することにより情報を得ること
ができ、一端剥離すると該接着面は接着性がないので剥
離前の状態にはならないハガキである。
【0003】当初、親展性を保つハガキシステムは規模
の比較的大きな印刷会社等により、親展ハガキ用紙に印
刷、高速レーザープリンターで印字、ドライシーラーで
圧着し、発送されていた。近年では印刷方式が高速レー
ザープリンター方式から大量に処理することの出来る乾
燥設備の備えた高速インクジェットプリンター方式に変
化しつつある。インクジェット方式は種々の記録方式に
よりインクの微少液滴を飛翔させて紙等の記録シートに
付着させ、画像、文字等の記録を行うものである。通
常、記録シートには印字ドットの濃度が高いこと、色調
が明るく鮮やかであること、色の沈みがないこと、イン
クの吸収が早くて印字ドットが重なった場合においても
インクが流れ出したり滲んだりしなく、横方向への拡散
の少ないことが要求されている。
【0004】高速インクジェットプリンターはアニオン
系染料インクを使用していたため通常の親展ハガキ用紙
に印字するとインクの耐水性が無く水により流れ落ちて
しまう。そのため親展ハガキ用紙をインクジェット対応
用紙にするための検討を進めていたが、現行の親展ハガ
キ用紙をインクジェット対応用紙とするのは、使用して
いる接着剤がアニオン性であったため、インクジェット
プリンターのインキに耐水性を持たせる添加するカチオ
ン性の樹脂を添加するなどを試みたが接着剤層用塗工液
が塗工可能な状態に調整出来なかった。そのため、用紙
を改良せずに、インクの改良を検討し、インクを耐水性
のある顔料系インクに変更することで解決したと思われ
ていた。しかし、顔料系インキは高速印字を行うとイン
キの流動性が悪く、染料系に比べて比較的乾燥しやすい
ため、ノズル詰まりが頻繁に発生する等の問題があっ
た。その対策としてライン速度を染料系と比較して1/
3〜1/4程度で印字しており、高速インクジェットプ
リンターの性能を充分発揮さてれいないのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クのにじみが少なく、インクジェットプリンター適性、
耐水性が優れ、親展ハガキ用紙としての接着性、再剥離
性を満足する親展ハガキ用紙を安価に提供することにあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする手段】本発明者等は、上記課
題を解決すべく、親展ハガキ用紙の接着剤層について鋭
意研究をおこなった。通常、親展ハガキ用紙に使用する
接着剤はアニオン系のものであり、染料系インク耐水化
のために用いられるカチオン系の樹脂や酸性の物質を混
合すると局所的に急激に凝集してしまう。非イオン系の
界面活性剤や両性の界面活性剤を用いることによりカチ
オン性の樹脂や酸性の物質を添加することは可能ではあ
るが、それには非常に多量の界面活性剤を使用する為、
塗工した接着剤層に多量に界面活性剤を含むため耐水性
が著しく低下したり、接着剤層の表面にブリードしてし
まい接着力に影響を与えてしまう。
【0007】本発明者は、ポリビニルアルコール等の水
溶性樹脂を保護コロイドに用い、カチオン性のモノマー
やオリゴマーのエマルジョン化したカチオン性エマルジ
ョンを接着剤層塗工液に配合しても急激に凝集したり、
局所的にショックを起こしたりせずに均一に分散された
塗料を形成し、塗工可能であり、且つ塗工後の接着剤層
は接着剤層自体の耐水性とインクジェットプリンターで
印字した印字面の耐水性も優れている親展ハガキ用紙を
見いだした。
【0008】本発明は、基材シートの少なくとも一方の
面に接着剤を含有する接着剤層を備えた親展ハガキ用紙
において、接着剤層が接着剤、接着力コントロール剤、
および水溶性ポリマーを保護コロイドとしたカチオン性
エマルジョンを含有する塗液を塗布乾燥して形成したこ
とを特徴とする親展ハガキ用紙である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の親展ハガキ用紙は、基材
シートの片面もしくは両面に設けられた接着層からなっ
ている。具体的には、接着剤層は再剥離性を有するもの
(以後、再剥離面と称する)とし、一方の面のみに接着
剤層を塗工した二つ折りハガキの様な形態とした場合
や、一方の面に設ける接着剤層を再剥離面とし、他方の
面を再剥離性のない面(以後、永久面と称する)とし
て、例えばZ折りなどによって形成する三つ折りハガキ
用紙として用いる形態、もしくは基材シートの両面が再
剥離性を有し、6面見開きタイプの親展ハガキとしたも
のが例示されるが、加工形態についてはこれらに限定さ
れるものではない。接着剤層は、接着剤と接着力コント
ロール剤を含み、必要によりその他添加剤等で構成され
ている。
【0010】接着剤としては、公知の親展ハガキ用紙用
の接着剤が使用できる。例えば、天然ゴムにメチルメタ
アクリレートをグラフト重合させたものやスチレンブタ
ジエンゴムやアクリル系の合成系の接着剤が単体もしく
はその他の樹脂と組み合わせて用いられる。中でも天然
ゴムにメチルメタアクリレートをグラフト重合させたも
のが耐熱性、耐摩擦性の点から好適に用いられる。更
に、接着剤をカチオン化したものが、インクジェットプ
リンター適性、インクの耐水性の点から好ましい。例え
ば、天然ゴムにメチルメタアクリレート等のアクリル系
モノマーをグラフト重合時にカチオン化したものやスチ
レンブタジエンゴムやアクリル系の樹脂を合成時にカチ
オン化した接着剤が単体もしくはその他の樹脂と組み合
わせて用いられる。中でも天然ゴムにメチルメタアクリ
レート等のアクリル系モノマーをグラフト重合時にカチ
オン化させたものが耐熱性、耐摩擦性の点から好適に用
いられる。接着剤をカチオン化する際に使用するカチオ
ン性化合物の例としては、ビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等の第4級アンモニウム基を有する化合
物、モノマー、オリゴマーやジメチルアミン、ジエチル
アミン、メチルエチルアミン等の2級アミノ基を有する
化合物、モノマー、オリゴマー等が用いられる。その中
でも、塗料の安定性の面から第4級アンモニウム基を有
する化合物、モノマー、オリゴマー等が好適に用いられ
る。なお、接着剤層の接着剤の配合量としては、固形分
重量が20〜60重量%であることが好ましい。20重
量%未満の場合は接着剤層の強度が弱くなり、60重量
%を越えると接着剤層表面の顔料を被覆してしまいイン
ク吸収性が低下し、インクジェット適性が低下する。
【0011】一方、接着力コントロール剤としては、無
機及び有機顔料等が使用される。例えば、酸化亜鉛、酸
化チタン、ゼオライト、炭酸カルシウム、クレー、酸化
アルミ、小麦でんぷん、シリカ、アルミナ、コロイダル
シリカ、プラスチックピグメント、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。粒
子径としては、10〜50μm程度のものが好ましい。
中でも、小麦でんぷん、シリカ等が接着剤のコントロー
ルに適しており好適に用いられる。また、小麦デンプン
はブロッキング防止の目的でスペーサー的に使われる。
シリカはインク受容性に優れるので、印刷適性、インク
ジェット記録適性を改善するので好ましい。さらに酸化
チタンは隠蔽効果が高く、またシリカと混合することに
より更に隠蔽効果が高くなる。さらにフッ素系樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂はインクの滲みを
防止する効果が高い。接着力コントロール剤は、上記の
材料を単独で使用するよりも、複数の種類を組み合わせ
て使用することが好ましい。なお、接着力コントロール
剤の添加量は、その接着力コントロール剤の組み合わせ
や使用する接着剤によって変わるので一概に言えない
が、過多の添加は接着力の低下の原因となり、ハガキに
加工した際に意図としない剥がれを生じる恐れがあり、
過少の添加はブロッキングが発生したり、再剥離が不可
能になったりする恐れがあるので、その間で適宜調節す
るとよい。
【0012】接着剤層は、上記の接着剤および接着力コ
ントロール剤を有する塗液を基材シートに塗布乾燥して
形成するが、本発明は接着剤層形成用塗液に水溶性ポリ
マーを保護コロイドとしたカチオン性エマルジョンを含
有せしめることが特徴である。カチオン性エマルジョン
の配合量は、1〜50重量%程度、好ましくは2〜30
重量%程度である。
【0013】水溶性ポリマーを保護コロイドとしたカチ
オン変性エマルジョンは、例えば、(1)モノマー、オ
リゴマーと、(2)カチオン変性モノマー、オリゴマー
と、(3)保護コロイドとしての水溶性樹脂から構成さ
れ、溶液中に分散させ重合開始剤を用い常法にしたがっ
て乳化重合または懸濁重合によりエマルジョン化され
る。
【0014】(1)モノマー、オリゴマーの例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルアセテート、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、スチレン、酢酸ビニル、各種のアクリル酸エ
ステル、各種のメタクリル酸エステル、アクリルニトリ
ル、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げら
れることができ、これらは単独でまたは2種類以上の組
み合わせでも使用できる。
【0015】(2)カチオン変性モノマー、オリゴマー
の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルアセ
テート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコー
ルジメタクリレート、スチレン、酢酸ビニル、各種のア
クリル酸エステル、各種のメタクリル酸エステル、アク
リルニトリル、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン
等を4級アンモニウム基や2級、3級アミノ基で変性し
たものを挙げることができ、これらを単独または2種類
以上の組み合わせでも使用できる。その中でも安定性の
面から2級アミノ基で変性したものが好適に用いられ
る。
【0016】(3)保護コロイドとして使用される水溶
性樹脂としては、例えば、ケン化度70〜99モル%、
重合度300〜4000である部分ケン化ポリビニルア
ルコール、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、デンプ
ン、デンプン誘導体、アラビアガム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリアクリルアミド、アクリル酸、水溶性ナ
イロン等が挙げられる。なお、必要に応じて前記水溶性
樹脂等の保護コロイドと少量であれはアニオン系、カチ
オン系、両性または非イオン系界面活性剤の1種類以上
の界面活性剤を乳化安定剤として用いて重合しても良
い。
【0017】また、重合開始剤としては、ベンゾイルパ
ーオキサイド、過酸化水素等の過酸化物、2,2’−ア
ビソズ(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ化合
物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸化
合物などが挙げられる。
【0018】なお、接着剤層用塗液には、添加剤とし
て、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡
剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、カチオン性、ノニオン性または両性の
界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、耐水化剤などが適量
配合される。また、インクの滲みを防止する目的でフッ
素系樹脂やポリエチレン、ポリプロピレン等のエマルジ
ョンや水性分散体のものも適量配合される。
【0019】基材シートについては別に限定するもでは
ないが上質紙、中質紙、アート紙、コート紙等の紙基材
のほか、合成紙、合成樹脂フィルム、金属箔、不織布等
を用いられることがあり、これらは積層されたり、表面
処理されたりしたものを用いてもよい。
【0020】表面を塗布する場合、塗工方法としては特
に限定するものではないが、各種ブレードコーター、ロ
ールコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、
グラビアコーター、カーテンコーターなどが用いられる
が本発明ではエアーナイフコーター、バーコーター、グ
ラビアコーターなどが好ましい。塗工量としては2〜3
0g/m2の範囲であるが、好ましくは3〜15g/m2
の範囲である。
【0021】以下に本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。実
施例において示す「部」及び「%」は特に明示のない限
り重量部及び重量%である。
【0022】「実施例1」上質紙81.3g/m2(O
KH70,王子製紙(株)製)の片面に、以下の配合の
再剥離面用塗料をメイヤーバーにて固形あたり10g/
2塗工し、熱風乾燥機にて100℃の温度にて1分間
乾燥した。
【0023】 ・再剥離面用塗料配合 酸化チタン(タイペークW−10,石原産業(株)製) 20部 小麦デンプン(AS−225,千葉澱粉(株)製) 30部 沈降性合成シリカ(ミズカシルP−527,水沢化学工業(株)製)40部 フッ素系微粒子(ハイドロッサーSST3,シャムロック(株)製)10部 天然ゴム系ラテックス (フルタイトFB−01−OK,三井フラー(株)製) 80部 ポリビニルアルコールを保護コロイドとしたカチオン変性アクリルエマルジョ ン(オーバーコート剤B,王子化工(株)製) 20部
【0024】上記再剥離面用塗料を塗工した上質紙の反
対面に、以下の配合の永久面用塗料をメイヤーバーにて
固形あたり10g/m2塗工し、熱風乾燥機で100℃
の温度にて1分間乾燥し親展ハガキ用紙(三つ折り葉書
用)を作製した。
【0025】 ・永久面用塗料配合 酸化チタン(タイペークW−10,石原産業(株)製) 10部 小麦デンプン(AS−225,千葉澱粉(株)製) 20部 沈降性合成シリカ(ミズカシルP−527,水沢化学工業(株)製)30部 フッ素系微粒子(ハイドロッサーSST3,シャムロック(株)製)10部 天然ゴム系ラテックス (フルタイトFB−01−OK,三井フラー(株)製) 150部 ポリビニールアルコールを保護コロイドとしたカチオン変性アクリルエマルジ ョン(オーバーコート剤B,王子化工(株)製) 30部
【0026】「実施例2」再剥離面の天然ゴム系ラテッ
クス(フルタイトFB−01−OK)80部を40部に
変更した以外は実施例1と同様に親展ハガキ用紙(三つ
折り葉書用)を作製した。
【0027】「実施例3」再剥離面の天然ゴム系ラテッ
クス(フルタイトFB−01−OK)80部を130部
に変更した以外は実施例1と同様に親展ハガキ用紙(三
つ折り葉書用)を作製した。
【0028】「実施例4」再剥離面の天然ゴム系ラテッ
クス(フルタイトFB−01−OK)をカチオン変性天
然ゴム系ラテックス(フルタイトFB−3001,三井
フラー(株)製)に変更した以外は実施例1と同様に親
展ハガキ用紙(三つ折り葉書用)を作製した。
【0029】「実施例5」再剥離面のポリビニルアルコ
ールを保護コロイドとしたカチオン変性アクリルエマル
ジョン(オーバーコート剤B,王子化工(株)製)をポ
リビニルアルコールを保護コロイドとしたカチオン変性
アクリルエマルジョン(ニューコートPV1010,新
中村化学(株)製)に変更した以外は実施例1と同様に
親展ハガキ用紙(三つ折り葉書用)を作製した。
【0030】「実施例6」再剥離面のポリビニルアルコ
ールを保護コロイドとしたカチオン変性アクリルエマル
ジョン(オーバーコート剤B,王子化工(株)製)を下
記のポリビニルアルコールを保護コロイドとしたカチオ
ン変性アクリルエマルジョンに変更した以外は実施例1
と同様に親展ハガキ用紙(三つ折り葉書用)を作製し
た。
【0031】「ポリビニルアルコールを保護コロイドと
したカチオン変性アクリルエマルジョンの重合法」下記
の配合で固形分濃度を30%にし乳化分散した。乳化分
散した溶液に水系熱重合開始剤2,2’−アゾビス(2
−アミジノプロパン)二塩酸塩、過硫酸カリウムを添加
し、60℃、16時間常法により重合を行った。 「配合」 アクリル系オリゴマー 50部 2級アミノ基アクリルモノマー 20部 ポリビニルアルコール 30部 非イオン系界面活性剤 0.3部
【0032】「比較例1」再剥離面のポリビニルアルコ
ールを保護コロイドとしたカチオン変性アクリルエマル
ジョン(オーバーコート剤B,王子化工(株)製)を用
いなかった以外は実施例1と同様に親展ハガキ用紙(三
つ折り葉書用)を作製した。
【0033】「比較例2」再剥離面のポリビニルアルコ
ールを保護コロイドとしたカチオン変性アクリルエマル
ジョン(オーバーコート剤B,王子化工(株)製)を用
いなかった以外は実施例4と同様に親展ハガキ用紙(三
つ折り葉書用)を作製した。
【0034】「評価」親展ハガキ用紙について、インク
吸収性、インキの滲み,濃度、インキの耐水性、再剥離
面の接着性について評価をおこなった。
【0035】(1)インク吸収性 インクジェットプリンターMC−830(エプソン
(株)製)を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックを印字しインク乾燥時間を測定した。 ○:10秒未満 △:10秒以上60秒未満 ×:60秒以上
【0036】(2)インキの滲み、濃度 インクジェットプリンターMC−830(エプソン
(株)製)を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックを印字し実体顕微鏡でドットの形状を観察しインキ
の滲み評価した。また、濃度は目視で評価した。 ◎:優秀 ○:問題なし △:若干あるが実用上問題なし ×:不良
【0037】(3)インキの耐水性 インクジェットプリンターMC−830(エプソン
(株)製)を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックを印字し印字した用紙を水に1分間浸漬し、湿潤状
態で印字面のインクの脱落を目視で確認した。 ◎:優秀 ○:インキ落ちなし △:若干あるが実用上問題なし ×:不良
【0038】(4)再剥離面の接着性 ドライシーラー(トッパンフォームズ(株)製)を用
い、得られた三つ折り葉書用試料を適切な大きさに断裁
し、再剥離面同士が対向するようにZ折りして、23
℃、65%の温湿度条件で24時間調湿した後、ロール
間隙を150μmに設定したプレスロールを通過させて
圧着し、親展ハガキを作製した。得られた親展ハガキを
T型剥離で再剥離し、剥離の状態および剥離した面の状
態を評価した。 ○:綺麗に再剥離する △:再剥離するが接着力が弱いまたは一部基材破壊がお
きるが、実用上問題ないレベル ×:基材破壊が起きるまたは接着力が低く剥がれ、実用
上問題となるレベル
【0039】(5)総合評価 親展ハガキ用紙としての総合評価を行った。 ◎:親展ハガキ用紙として非常に優れている。 ○:親展ハガキ用紙として若干問題があるが実用上問題
ないレベルである。 △:親展ハガキ用紙として適用できるが、耐水性に劣る
ので、水が付着しないようにするなど取扱に注意を要す
る。 ×:親展ハガキ用紙として問題があり、実用出来ないレ
ベルである。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明による基材シートと該基材シート
の少なくとも一方の面に接着剤を含有する接着剤層を備
えた親展ハガキ用紙において接着剤層に水溶性ポリマー
を保護コロイドとしたカチオン性エマルジョンを含有す
ることによりインクのにじみが少なく、インクジェット
プリンター適性、耐水性が優れ、親展ハガキ用紙の接
着、再剥離性を満足する親展ハガキ用紙を得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 107/00 D21H 5/00 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの少なくとも一方の面に接着剤
    を含有する接着剤層を備えた親展ハガキ用紙において、
    接着剤層が接着剤、接着力コントロール剤、および水溶
    性ポリマーを保護コロイドとしたカチオン性エマルジョ
    ンを含有する塗液を塗布乾燥して形成したことを特徴と
    する親展ハガキ用紙。
  2. 【請求項2】接着剤層にフッ素系樹脂粒子、ポリエチレ
    ン系樹脂粒子及びポリプロピレン系樹脂粒子の何れか一
    種類の樹脂粒子を含有することを特徴とする請求項1記
    載の親展ハガキ用紙。
  3. 【請求項3】接着剤がカチオン変性天然ゴムである請求
    項1又は請求項2記載の親展ハガキ用紙。
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