JP2006070383A - 記録用紙、それを用いた擬似接着記録用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 UVオフセット印刷の場合のUV硬化後のインキと用紙との密着性が良好であると共に、インクジェットプリンターによる印字後の印字部の耐水性にも優れた、後糊方式の擬似接着記録用紙に使用する基紙及び高品質の擬似接着記録用紙を提供すること。
【解決手段】 擬似接着記録用紙の基紙として用いられる、カチオン性アクリル樹脂が含有されていることを特徴とする記録用紙、及びそれを用いた擬似接着記録用紙。
【選択図】なし

Description

本発明は、オフセット印刷適性が良好であると共に、インクジェット記録印字適性にも優れた記録用紙に関し、特に加圧のみによって擬似接着させることのできる、感圧擬似接着記録用紙の基紙として好適な記録用紙に関する。
近年、隠蔽したり秘匿する必要のある各種の情報を印刷・印字した後、加圧して擬似接着させ、必要なときに再剥離することができる擬似接着用紙が、親展はがきなどに用いられ、その需要が増加している。
通常、これらのシートには2つの方式がある。1つは、先糊方式と呼ばれるものであり、基材シート上に予め擬似接着層が設けられ、この擬似接着層上に固定情報が印刷された後にフォーム加工され、更に、個別情報がプリンターで印字される方式である。もう1つの方式は、後糊方式と呼ばれるものであり、基材シート上に固定情報や、個別情報が印刷された後に擬似接着剤層が設けられ、フォーム加工される方式である。
従来、固定情報の印刷にはオフセット印刷機を用いることが主流であり、個別情報の印字にはヒートロール方式のノンインパクトプリンター(NIP)、フラッシュ方式のNIPあるいは乾燥機付き高速インクジェットプリンター等が使用されている。従って、擬似接着記録用紙の基紙として使用される記録用紙は、オフセット印刷機とNIP、オフセット印刷機とインクジェットプリンターの組合せなど、異なるタイプの2機種で印刷・印字されるので、各印刷・印字面が、使用されるそれぞれの印刷・印字方式に適応できる必要がある。
固定情報の印刷には、従来、多くの種類の紙に対して印刷可能なオフセット印刷機が使用されることが多いので、記録媒体には、オフセット印刷に対応した、インク着肉性、表面強度やサイズ性など、多くの性能が要求される。これに対し、個別情報の印字にはNIPまたはインクジェットプリンター(本発明ではNIPとは別に考える)が使用されるが、NIPの印字処理速度が50m/分であるのに対して、インクジェットプリンターは100m/分以上の高速大量処理が可能であるので、近年においては、インクジェットプリンターを用いることが増加している。従って、インクジェットプリンターを用いた印字に対しても、印字のニジミ、印字の発色性、インク定着性、インク乾燥性などの多くの性能が要求される。
このようなことから、後糊方式の擬似接着用紙の場合には、基紙自身についてオフセット印刷適性とインクジェットプリンター適性が必要とされている。まず、オフセット印刷については、通常のプロセスインキ適性とUVインキ適性を備える必要がある。特にUVインキを使用した場合には、印刷後にUV光照射というインキを硬化させる工程を経るため、インキの、硬化収縮による用紙との密着性が低下するという問題が生じる場合があった。後糊方式の場合、オフセット印刷後に、その記録面上に糊引きが行なわれ、その後加圧接着されるため、用紙とインキの密着が十分でないと、再剥離した際にインキが用紙から剥がれ、記録情報が読み取れないという欠点が生じる。
また、インクジェットプリンターによる印字を行なう場合には、印字のニジミ、発色性などの性能に加え、降雨時の郵便配達に対応できるように、印字部が、水で濡れても判読できる程度の耐水性を備えることが必要性能としてあげられる。
後糊方式の擬似接着用紙に関して、粘着剤と剥離剤を規定した接着剤を用いることにより、剥離性や耐ブロッキング性等を改良することが開示されている(特許文献1参照)。しかしながら、オフセット印刷適性及びインクジェットプリンターの印字適性の両方に優れた性能を有することは困難であった。
特開2003−119443号公報
従って、本発明の第1の目的は、UVオフセット印刷の場合のUV硬化後のインキと用紙との密着性が良好であると共に、インクジェットプリンターによる印字後における印字部の耐水性にも優れた、後糊方式の擬似接着用紙に使用する基紙を提供することにある。
本発明の第2の目的は、インキと記録面の密着性及び印字部の耐水性に優れた高品位の擬似接着記録用紙を提供することにある。
本発明者等は、上記の諸目的を達成するために鋭意検討した結果、用紙中にカチオン性アクリル樹脂を含有させることにより、UV硬化インクを使用したオフセット印刷におけるUV硬化後のインキと用紙との密着性を改善することができると共に、インクジェットプリンターを用いた印字後における印字部の耐水性をも改善することができることを見い出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、感圧擬似接着用紙の基紙として用いられる記録用紙であって、カチオン性アクリル樹脂が含有されてなることを特徴とする記録用紙、および該記録用紙を用いた擬似接着記録用紙である。
本発明の記録用紙は、UVインキを使用したオフセット印刷におけるインキと用紙の密着性が良好であるだけでなく、インクジェットプリンターによる印字後の耐水性も良好であるので、後糊方式の感圧擬似接着用紙の基紙として好適である。また、この記録用紙を使用した擬似接着記録用紙の品質は良好である。
本発明に使用される基紙は、合成繊維や無機質繊維が必要に応じて配合されていても良いが、木材パルプを主体とすることが好ましい。原料パルプとしては、化学パルプ(針葉樹の晒または未晒クラフトパルプ、広葉樹の晒または未晒クラフトパルプ等)、機械パルプ(グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ等を挙げることができる。これらの原料パルプは、単独で使用することも、任意の割合で混合して使用することも可能である。また、紙中に填料を含有させると紙の不透明度が向上する傾向があるため、填料を含有させることが好ましい。このような填料は、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、合成樹脂填料等の公知の填料の中から適宜選択して使用することができる。
本発明で使用するカチオン性アクリル樹脂とは、アミノ基及び/又はアミジノ基のようなカチオン性官能基を有するアクリル樹脂であり、アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマーとその他の共重合可能なモノマーとを共重合して得られる樹脂であることが好ましい。
アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマーとしては、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−t−ブチルアミノエチルアクリレート、N,N−t−ブチルアミノエチルメタクリレート、N,N−モノメチルアミノエチルアクリレート、N,N−モノメチルアミノエチルメタクリレート等のアミノアルキルアクリレート又はアミノアルキルメタクリレート類;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、N−イソプロピルアミド類;
ハロゲンが塩素、臭素、ヨウ素等であるハロゲン化メチル基、ハロゲン化エチル基、ハロゲン化ベンジル基等で4級塩化された、上記アミノ(メタ)アルキルアクリレート類と、N−アミノアルキルアクリルアミド又はN−アミノアルキルアクリルアミド類の4級塩類;
アクリロイルモルホリン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシ)エトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドキシ−5’−メタクリロイルオキシ)エトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペジルメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート等が挙げられる。本発明においては、これらの1種、又は2種以上を選択して使用することができる。
その他の共重合可能なモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水アクリル酸、無水メタクリル酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水フマル酸等の不飽和カルボン酸類;
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート等の水酸基含有アクリル類;スチレン、2−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル類;
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド類のアミド類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン類;塩化ビニル、ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルアミド、クロロプレン、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、クロロプレン、ビニルピロリドン、
2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリレート、アリルグリシジルエーテル、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、アリルメタクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、アリルメルカプタン等が挙げられ、これらの1種、又は2種類以上を選択して使用することができる。
重合開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(N−フェニルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−[N−(4−クロロフェニル)アミジン]プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(N−ベンジルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(N−アリルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミジノ]プロパン]二塩酸塩等があり、これらの1種または2種以上を選択して使用することができる。
また、本発明のカチオン性アクリル樹脂としては、コア/シェル型のアクリルエマルジョン樹脂を用いることができる。シェル部分をカチオン、コア部分にアニオンの水溶性樹脂を用いることにより、安定性、インキ接着性、及び耐水性を得ることができる。コア/シェルの重合体としては、アクリル酸エステル単量体及びメタクリル酸エステル単量体が用いられるが、場合によって、他の単量体を加えてもよい。シェル部の共重合体の分子量は3,000〜200,000であることが好ましく、特に、5,000〜40,000であることが好ましい。分子量が3,000以下では、シェルの安定性に欠き、200,000を超えると水分散時の粘度が高くなるので、使用上好ましくない。また、コア/シェル比は、90/10〜5/95の範囲であることが好ましく、特に40/60〜90/10の範囲であることが重合安定性の観点から好ましい。
また、カチオン性アクリル樹脂の配合量は、基紙に対して0.05〜3.0重量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲である。0.05重量%より配合量が少ない場合には、インクジェットプリンターによる印字部に十分な耐水性が得られにくく、また、3.0重量%より配合量が多くなると、基紙自体の耐水性が低下し、オフセット印刷時に不具合が発生する場合がある。
本発明においては、印字部の耐水性をより向上させるために、染料定着剤となる他のカチオン性樹脂を併用しても良い。このカチオン性樹脂はカチオン性の水溶性高分子であり、アニオン要求量が5meq/g以上で、分子量が5,000〜200,000のものを使用することが、インク耐水性を向上させる点からより好ましい。
上記他のカチオン性樹脂としては、例えばポリエチレンイミン4級アンモニウム塩誘導体;ポリアミンポリアミドエピハロヒドリン縮重合体;アンモニアと、モノアミンやポリアミン等のアミン類及びエピハロヒドリン類とを反応させてなる縮重合物(ジアルキルアミン・アンモニア・エピクロロヒドリン縮重合体等);ジシアンジアミド・ホルムアルデヒド樹脂;ジエチレントリアミン・ジシアンジアミド・アンモニウムクロライド重合物;ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物等が例示される。これらの内特に好ましいものは、アンモニアと、モノアミンやポリアミン等のアミン類、及びエピハロヒドリン類とを反応させてなる縮重合物(ジアルキルアミン・アンモニア・エピクロルヒドリン縮重合体等)である。他のカチオン性樹脂の配合量は、基紙に対して0.1〜10重量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは1.0〜5.0重量%の範囲である。
更に、本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂を使用することができる。このような他の樹脂としては、酸化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、スチレン−アクリル樹脂及びその誘導体、スチレン−ブタジエン樹脂ラテックス、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、塩化ビニル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、尿素樹脂エマルジョン、アルキッド樹脂エマルジョン及びこれらの誘導体等を挙げることができる。
一方、擬似接着層として代表的なものに、ゴム系エマルジョンがある。天然ゴム系エマルジョンとしては、天然ゴム、天然加硫ゴム、メタクリル酸メチル(MMA)やスチレンモノマーなどをグラフト共重合させた天然ゴムエマルジョンまたはこれらの混合物、スチレンブタジエンゴム(SBR)やブタジエンゴム(BR)などの合成ゴムエマルジョン、アクリル酸エステル及びスチレンアクリルなどのアクリル共重合系エマルジョンなどを適宜併用しても良い。
また、必要に応じて、界面活性剤、帯電防止剤、消泡剤、分散剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種染料の助剤等を添加することができる。本発明の擬似接着層の塗工に際しては、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーターなどの公知の塗工装置を用いることができる。
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。また、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて、抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m、コア/シェル型カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(アクリット671:大成ファインケミカル製)を0.2g/m、及びポリアミン・アンモニア・エピクロルヒドリン(JF38A:里田化工製)が1.5g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるように支持体の両面にサイズプレスコーターを用いて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて、抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m及びコア/シェル型カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(アクリットUW−520:大成ファインケミカル製)が0.2g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるように支持体の両面にサイズプレスコーターを用いて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m及びコア/シェル型カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(アクリット671:大成ファインケミカル製)を0.5g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるように支持体の両面にサイズプレスコーターを用いて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m及びコア/シェル型カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(アクリット550:大成ファインケミカル製)が0.3g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるように支持体の両面にサイズプレスコーターを用いて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m及びカチオン性アクリル樹脂エマルジョン(NM−11:三井化学製)が0.5g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるように支持体の両面にサイズプレスコーターを用いて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて、抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m、コア/シェル型カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(アクリット671:大成ファインケミカル製)が0.2g/m、及び2級アミノ基の塩酸塩を含有する樹脂であるジアリルアミン塩酸塩とアクリルアミドの共重合体(スミレーズレジン1001:住友化学製)が1.5g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるように支持体の両面にサイズプレスコーターを用いて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて抄紙機で支持体を抄紙するに際し、両面当たり固形分で、デンプンを3.6g/m、コア/シェル型カチオン性アクリル樹脂エマルジョン(アクリット550:大成ファインケミカル製)が0.05g/mとなるように混合した塗布液を、表裏の塗布量が同程度となるようにサイズプレスコーターを用いて両面に塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
比較例1.
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて抄紙機で支持体を抄紙するに際し、デンプンを両面に片面当たり固形分で3.6g/mとなるようにサイズプレスコーターにて塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
比較例2.
叩解度が285mlの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、タルク10重量部、硫酸アルミニウム1.0重量部、合成サイズ剤0.1重量部、及び歩留向上剤0.02重量部を添加してなる紙料スラリーを用いて抄紙機をで支持体を抄紙するに際し、デンプンを片面当たり固形分で3.6g/m、及びアニオン性アクリル樹脂エマルジョン(PDX6102B:ジョンソンポリマー製)を片面当たり固形分で0.3g/mとなるように混合した塗布液を、サイズプレスコーターによって両面に塗布し、坪量102g/mの基紙を得た。
実施例1〜7及び比較例1、2で得られた基紙を以下の試験方法によって評価した。
結果は、表1にまとめた通りである。
(1)UVインキのセットオフの評価
上記記録用紙にUVインキ(ザ・インクテック(株)製UVBF紺藍)を用いて印刷を行なった後、乾燥後の感圧接着剤(注1)が2g/mとなるように塗設し、加圧接着させ、24時間後に剥離して、インキの転写の程度(インキの基紙からの剥がれ)を目視にて評価した。
尚、加圧接着は、線圧58kN、10m/分のローラータイプのプレス機を用いて行い、圧着強度を、20〜150gf/25mmの範囲に調節した。評価基準は下記の通りである。
◎:インキの転写が殆どない。
○:インキの転写が僅かにある。
△:インキの転写が多い。
×:インキの転写が非常に多い。
注1: 変性天然ゴムラテックス84部(メガテックスMG−15:GREEN HPSP(M)SDN BHD製)、カルボキシル基変性SBRラテックス16部(L−2301:旭化成工業(株)製)、アクリル系の再剥離性粘着剤12部(ATR−71:サイデン化学(株)製)、ワックスエマルジョン6部(サイビノ−ルPC−10:サイデン化学(株)製)およびステアリン酸カルシウム2部(ノプコートC−104HS:サンノプコ(株)製)を配合。
(2)インクジェットプリンターによる印字部の耐水性評価
インクジェットプリンター(Scitex6240J:サイテックス社製)を用いてベタ印字(サイテックス1040:黒インク)し、24時間放置した後に印字濃度を測定した。次いで25℃の水に浸漬し、風乾させた後の印字濃度を測定した。
残存率(%)=浸漬後の印字濃度×100/浸漬前の印字濃度
評価基準は下記の通りである。
◎:残存率が80%以上である。
○:残存率が60%以上80%未満である。
△:残存率が40%以上60%未満である。
×:残存率が40%未満である。
表1から明らかなように、実施例1〜7の本願発明の場合には、UVインキのセットオフが無い上、インクジェットプリンターによる印字後の耐水性も良好であり、オフセット印刷適正とインクジェット記録適正の両方の性能を満足することが確認された。
本発明の基紙は、UVインキを用いたオフセット印刷適性に優れるだけでなく、インクジェット印字適性にも優れるので、特に、後糊方式の擬似接着記録用紙の基紙として好適であり、それを用いた擬似接着記録用紙の品質も良好であるので、産業上極めて有用である。

Claims (6)

  1. 擬似接着記録用紙の基紙として用いられる記録用紙であって、カチオン性アクリル樹脂が含有されてなることを特徴とする記録用紙。
  2. 前記カチオン性アクリル樹脂がコア/シェル型のアクリルエマルジョン樹脂である、請求項1に記載された記録用紙。
  3. 前記カチオン性アクリル樹脂の含有量が0.1〜1.0重量%である、請求項1または2に記載された記録用紙。
  4. 前記カチオン性アクリル樹脂以外に、染料定着機能を有する他のカチオン性樹脂が更に含有されている、請求項1〜3の何れかに記載された記録用紙。
  5. 前記他のカチオン性樹脂がアンモニアとアミン類及びエピハロヒドリン類とを反応させてなる縮合物である、請求項4に記載された記録用紙。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載された記録用紙の少なくとも一方の面に情報を記録した後、互いに対向させて加圧することによって擬似接着される接着剤層を、前記記録用紙の少なくとも一方の面に設けてなることを特徴とする擬似接着記録用紙。
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