JP6712669B2 - インクジェット印刷用紙 - Google Patents
インクジェット印刷用紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6712669B2 JP6712669B2 JP2019135085A JP2019135085A JP6712669B2 JP 6712669 B2 JP6712669 B2 JP 6712669B2 JP 2019135085 A JP2019135085 A JP 2019135085A JP 2019135085 A JP2019135085 A JP 2019135085A JP 6712669 B2 JP6712669 B2 JP 6712669B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- receiving layer
- inkjet printing
- printing paper
- ink receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Description
本実施形態に係るインクジェット印刷用紙の基紙に使用するパルプ繊維はLBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)、NBKP(針葉樹さらしクラフトパルプ)などの化学パルプ、GP(砕木パルプ)、PGW(加圧式砕木パルプ)、RMP(リファイナーメカニカルパルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)、CTMP(ケミサーモメカニカルパルプ)、CMP(ケミメカニカルパルプ)、CGP(ケミグランドパルプ)などの機械パルプ、DIP(脱インキパルプ)などの木材パルプ及びケナフ、バガス、竹、コットンなどの非木材パルプである。これらは、単独で使用するか、又は任意の割合で混合して使用することが可能である。また、本発明の目的とする効果を損なわない範囲において、合成繊維を更に配合することができる。環境保全の観点から、ECF(Elemental Chlorine Free)パルプ、TCF(Total Chlorine Free)パルプ、古紙パルプ、植林木から得られるパルプが好ましい。また、本発明に係る基紙を構成するパルプは、インクジェット記録用紙として適切な叩解度を有する紙料とすることが好ましい。適切な叩解度としては、例えば、カナダ標準ろ水度(フリーネス)(JIS P 8121:1995「パルプのろ水度試験方法」)で、350〜650mlCSFである。本発明において使用される適切なパルプとしては、例えば、パルプ中80〜100質量%のLBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)を含有する400〜550mlCSFのパルプであればよい。
本発明において、インク受容層に含有させる顔料としては、密実プラスチックピグメントを含むことが必要である。インク受容層に密実プラスチックピグメントを含むことで、インク吸収性を維持したまま白紙光沢を向上させることができる。本発明において使用する密実プラスチックピグメントは中空構造を有さない(内部空隙のない)プラスチックピグメントを示し、炭酸カルシウム、カオリンなどの一般的な無機顔料に比べて、弾性変形しやすいという特徴を有するため、インク受容層内の空隙構造を保ちながら、表面の平滑性を向上させることで、結果としてインク吸収性を維持したまま白紙光沢を向上できると推測される。密実プラスチックピグメントの成分としては少なくともモノマーとしてスチレンを含む共重合体であることが好ましい。例えば、ポリスチレンまたはスチレンを主成分としたほかの共重合可能なモノマーとの共重合物であることが好ましく、ポリスチレンがより好ましい。他に重合可能なモノマーとしては、例えば、アクリロニトリルやアクリレート、メチルメタクリレート、ブタジエン等が挙げられ、密実プラスチックピグメントとして好ましい例としては、スチレンアクリル共重合体、スチレン共重合体、スチレンブタジエン共重合体などである。密実プラスチックピグメントは顔料100部に対して0.1〜40部であることが好ましく。インク吸収性を維持しながら白紙光沢を向上させることができる。より好ましくは、5.0〜30部であり、インク吸収性を維持しながら白紙光沢をより向上さることができる。0.1部を下回るとインク吸収性と白紙光沢が共に低下する場合があり、40部を超えると白紙光沢は向上するもののインク吸収性が低下する場合がある。またプラスチックピグメントとして、内部に空隙を含む中空プラスチックピグメントは塑性変形しやすく、前記のような効果が得られない。それに対して、本発明において使用する密実プラスチックピグメントとは中空構造を有さない(内部空隙のない)プラスチックピグメントであり、密実プラスチックピグメントであれば、内部と外側で成分を変えたコアシェル型のプラスチックピグメントを用いても良い。さらに当該密実プラスチックピグメントの粒子径(平均粒径)としては、0.05μm〜0.8μmであることが好ましい。本発明において密実プラスチックピグメント以外の顔料は、一般に印刷用塗工紙に使用されている公知の白色顔料を1種類以上含むものであり、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン(クレーを含む)、焼成クレー、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、中空プラスチックピグメント等の有機高分子微粒子等であり、これらの中から目的に応じて1種あるいは2種以上が適宜選択して使用される。本実施形態で使用する密実プラスチックピグメント以外の顔料は、一般印刷用紙に使用される公知の顔料を1種以上含むものであり、例えば、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪藻土、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機顔料、又はアクリル、スチレン、塩化ビニル、ナイロンなどの有機顔料が挙げられる。中でも、炭酸カルシウム、カオリン、タルクから選ばれる少なくとも1種を使用すると、一般印刷用塗工紙と同様の風合いをより得られるので好ましい。また、本発明において、コストが高くなるアルミナ、シリカ、ベーマイト等の顔料は使用しないことが好ましい。顔料の組合せとしては、密実プラスチックピグメントを必須成分とする以外は特に限定されないが、例えば、全顔料100質量部に対し密実プラスチックピグメントを0.1〜40質量部、カオリンを30〜60質量部、炭酸カルシウムを20〜50質量部の割合で使用すればよい。さらに、例えば、全顔料100質量部に対し密実プラスチックピグメントを0.1〜30質量部、カオリンを30〜65質量部、炭酸カルシウムを20〜55質量部の割合で使用すればよい。カオリンが30質量部未満となると光沢度が劣る場合がある。
前記インク受容層を塗工する方式としては、特に限定することはなく、一般に使用されている塗工装置が使用される。例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、チャンプレックスコーター、メータリングブレード式のサイズプレスコーター、ショートドウェルコーター、スプレーコーター、ゲートロールコーターリップコーター等の公知の各種塗工装置を用いることができる。
本発明においては、基紙にインク受容層を設けた後のキャレンダー処理装置としては、通常のスーパーキャレンダー、グロスキャレンダー、シューニップキャレンダー、ソフトキャレンダー、等を用いることが出来る。その際の加圧装置形態、加圧ニップ数、温度条件等の処理条件を適宜調節して処理することが出来る。
<基紙の作製>
カナディアンスタンダードフリーネス450mlcsfの広葉樹晒クラフトパルプ100部、軽質炭酸カルシウム(TP−121:奥多摩工業社製)10部、カチオン澱粉0.3部、中性ロジンサイズ(CC167:星光PMC社製)0.2部に水を加えて紙料を調製し、長網多筒式抄紙機を用いて坪量70g/m2の基紙を作製した。この基紙にはゲートロールコーターにより、リン酸エステル化澱粉(MS4600:日本食品化工社製)を両面で乾燥塗布量2.5g/m2となるように塗布している。
カオリン(ウルトラホワイト90、エンゲルハード社製)51部、重質炭酸カルシウム(カービラックス、イメリス社製)34部、密実プラスチックピグメント(NIPOL V1004、スチレンブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、粒子径0.3μm)15部、に分散剤(アロンT−50、東亜合成社製)0.2部を加え、加水してコーレス分散機を用いて水分散し、顔料スラリーを作成した。この顔料スラリーに、バインダーとして澱粉(MS4600、日本食品加工社製)2部、市販ブタジエン共重合ラテックスA(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン、メチルメタクリレートの各組成比12%、39%、44%、5%)10部、微カチオン性高分子としてフロックスターESC51(ポリアクリルアミド樹脂、カチオン化度1.20meq/g、三晶社製)0.2部、水分散性の高級脂肪酸塩としてステアリン酸カルシウムの水分散物0.35部に水を加えて固形分濃度50%のインク受容層用塗工液を調製した。
上記で得られたインク受容層用塗工液を、基紙の両面に、ブレードコーターで片面当たり乾燥塗工量が10g/m2になるように塗工し、乾燥後にキャレンダー処理を行い、坪量が90g/m2のインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物0.35部を、ステアリン酸アンモニウムの水分散物0.35部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物0.35部を、ステアリン酸亜鉛の水分散物0.35部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物0.35部を、オレイン酸マグネシウムの水分散物0.35部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を1.5部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸アンモニウムの水分散物1.5部に変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸亜鉛の水分散物の添加量を1.5部に変更した以外は実施例3と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、オレイン酸マグネシウムの水分散物の添加量を1.5部に変更した以外は実施例4と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を0.5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を0.65部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を0.8部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸アンモニウムの水分散物の添加量を0.8部に変更した以外は、実施例2と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸亜鉛の水分散物の添加量を0.8部に変更した以外は、実施例3と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、オレイン酸マグネシウムの水分散物の添加量を0.8部に変更した以外は、実施例4と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を0.95部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を0.1部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を5.0部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を0.65部とし、更にステアリン酸アンモニウムの水分散物を0.3部添加とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAの添加量を8.0部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAの添加量を15.0部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAの添加量を20.0部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAを市販ブタジエン共重合ラテックスB(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン、メチルメタクリレートの各組成比15%、26%、29%、30%)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAを市販ブタジエン共重合ラテックスC(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン、メチルメタクリレートの各組成比25%、51%、16%、8%)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAを市販ブタジエン共重合ラテックスD(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン、メチルメタクリレートの各組成比33%、48%、19%、0%)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、微カチオン性高分子として配合しているフロックスターESC51(ポリアクリルアミド樹脂、カチオン化度1.20meq/g、三晶社製)の添加量を0.05部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、微カチオン性高分子として配合しているフロックスターESC51(ポリアクリルアミド樹脂、カチオン化度1.20meq/g、三晶社製)の添加量を2.0部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、微カチオン性高分子として配合しているフロックスターESC51をPA0629(変性ポリアミン系樹脂、カチオン化度0.05meq/g、星光PMC社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、微カチオン性高分子として配合しているフロックスターESC51をSumirez Resin SPI−203(50)H(変性ポリアミド系樹脂、カチオン化度3.00meq/g、田岡化学社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、微カチオン性高分子として配合しているフロックスターESC51をカチオン性高分子であるハイマックス700M(ポリアミジン系樹脂、カチオン化度5.37meq/g、ハイモ社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、微カチオン性高分子として配合しているフロックスターESC51を無添加とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントの添加量を0.1部、カオリンの添加量を59.9部、重質炭酸カルシウムの添加量を40部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントの添加量を40部、カオリンの添加量を36部、重質炭酸カルシウムの添加量を24部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントの添加量を5.0部、カオリンの添加量を57部、重質炭酸カルシウムの添加量を38部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントの添加量を30部、カオリンの添加量を42部、重質炭酸カルシウムの添加量を28部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントとしてモビニール972(スチレン/アクリル共重合体、日本合成化学工業社製、粒子径0.07μm))を使用した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントとしてグロスデール207S(スチレン系共重合体、三井化学社製、粒子径0.7μm)を使用した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントとしてL8900(スチレン共重合体、旭化成ケミカルズ社製、粒子径0.35μm)を使用した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントとしてモビニール972(スチレン/アクリル共重合体、日本合成化学工業社製、粒子径0.07μm))を使用した以外は、実施例22と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントとしてモビニール972(スチレン/アクリル共重合体、日本合成化学工業社製、粒子径0.07μm))を使用した以外は、実施例23と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントとしてモビニール972(スチレン/アクリル共重合体、日本合成化学工業社製、粒子径0.07μm))を使用した以外は、実施例24と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、顔料としてカオリン(ウルトラホワイト90、エンゲルハード社製)30部、重質炭酸カルシウム(カービラックス、イメリス社製)55部、密実プラスチックピグメント(NIPOL V1004、スチレンブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、粒子径0.3μm)15部、を使用した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、顔料としてカオリン(ウルトラホワイト90、エンゲルハード社製)51部、軽質炭酸カルシウム34部(TP−121、奥多摩工業社製)、密実プラスチックピグメント(NIPOL V1004、スチレンブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、粒子径0.3μm)15部、を使用した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、顔料としてカオリン(ウルトラホワイト90、エンゲルハード社製)20部、重質炭酸カルシウム(カービラックス、イメリス社製)65部、密実プラスチックピグメント(NIPOL V1004、日本ゼオン社製)15部、を使用した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物を添加しなかった以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムの水分散物の添加量を7.5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、市販ブタジエン共重合ラテックスAを市販ブタジエン共重合ラテックスE(アクリロニトリル組成比0%)に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
インク受容層用塗工液の調製において、密実プラスチックピグメントを添加しなかった以外は、実施例1と同様にしてインクジェット印刷用紙を作製した。
以下の2機種のインクジェットプリンターを用いてベタ印字を行い、印字画像を目視で以下のように評価した。
プリンターA:JetPress720(FUJIFILM社製)
プリンターB:PX−G930(EPSON社製)
◎:印字ベタ部の印字ムラ、印字滲みが全くなく、実用できる。
○+:印字ベタ部の印字ムラ、印字滲みのいずれかが僅かに発生するが、実用できる。
○:印字ベタ部の印字ムラ、印字滲みが僅かに発生するが、実用できる。
△:印字ベタ部の印字ムラ、印字滲みが発生し、実用不可。
×:印字ベタ部の印字ムラ、印字滲みが著しく発生し、実用不可。
JIS−P8142に順じ、75度光沢度計を用いて測定を行った。数値が高い方が高級感に優れていて好ましい。
一般印刷用塗工紙白紙面感を以下のように目視で評価した。
◎:キャレンダーロール表面に汚れが全くなく、白紙面感に非常に優れており、実用できる。
○:キャレンダーロール表面に僅かに汚れが発生するが、白紙面感に優れており、実用できる。
△:キャレンダーロール表面に汚れが発生し、白紙面感に劣り、実用不可。
×:キャレンダーロール表面に汚れが著しく発生し、白紙面感が著しく劣り、実用不可。
Claims (5)
- 基紙の少なくとも片面に、密実プラスチックピグメントを含む顔料とブタジエン共重合ラテックスを含有するインク受容層を有するインクジェット印刷用紙の製造方法であって、
密実プラスチックピグメントを含む顔料とブタジエン共重合ラテックスを含有し、さらに、水分散性の高級脂肪酸塩およびその誘導体から選ばれる1種以上を、顔料100部当り0.1〜5.0部含有するインク受容層用塗工液を基紙の少なくとも片面に塗工する工程を含み、かつ前記インク受容層用塗工液に含有しているブタジエン共重合ラテックスが少なくともアクリロニトリルを含む共重合体であることを特徴とするインクジェット印刷用紙の製造方法。 - 前記水分散性の高級脂肪酸塩およびその誘導体が、ステアリン酸塩およびその誘導体から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷用紙の製造方法。
- 前記ブタジエン共重合ラテックスが、アクリロニトリルを10%〜40%の組成比の範囲で共重合されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット印刷用紙の製造方法。
- 前記インク受容層に微カチオン性高分子を含有し、微カチオン性高分子のカチオン化度が0meq/gを超え3.00meq/g以下であることを特徴とする請求項1〜3に記載のインクジェット印刷用紙の製造方法。
- インク受容層において、全顔料100質量部に対し密実プラスチックピグメントを0.1〜40質量部、カオリンを30〜60質量部、炭酸カルシウムを20〜50質量部を含むことを特徴とする請求項1〜4に記載のインクジェット印刷用紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135085A JP6712669B2 (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | インクジェット印刷用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135085A JP6712669B2 (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | インクジェット印刷用紙 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016160433A Division JP6564743B2 (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | インクジェット印刷用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019181961A JP2019181961A (ja) | 2019-10-24 |
JP6712669B2 true JP6712669B2 (ja) | 2020-06-24 |
Family
ID=68338971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019135085A Active JP6712669B2 (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | インクジェット印刷用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6712669B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2022138656A1 (ja) | 2020-12-25 | 2022-06-30 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05287697A (ja) * | 1992-04-03 | 1993-11-02 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 塗工白板紙用塗料組成物及び塗工白板紙 |
JPH062299A (ja) * | 1992-06-12 | 1994-01-11 | Mitsui Toatsu Chem Inc | キャストコート紙及びその塗料組成物 |
JPH08170299A (ja) * | 1994-12-16 | 1996-07-02 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 塗工用接着剤および塗工用組成物 |
JP2936250B2 (ja) * | 1995-03-23 | 1999-08-23 | 三洋化成工業株式会社 | 高光沢塗工紙の製造方法 |
JP2007146318A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Jsr Corp | 紙塗工用組成物、及び塗工紙 |
JP2011148194A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット用記録紙 |
-
2019
- 2019-07-23 JP JP2019135085A patent/JP6712669B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019181961A (ja) | 2019-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6301241B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
US9370957B2 (en) | Coated paper for printing by industrial ink jet printing machine | |
JP6153920B2 (ja) | 微塗工紙およびそれを用いる印刷物製造方法 | |
JP5959469B2 (ja) | インクジェット印刷用紙の製造方法 | |
JP6712669B2 (ja) | インクジェット印刷用紙 | |
JP6212458B2 (ja) | インクジェット印刷用紙 | |
JP6212457B2 (ja) | インクジェット印刷用紙 | |
JP2010173152A (ja) | 色付きインクジェット用葉書用紙 | |
JP6564743B2 (ja) | インクジェット印刷用紙 | |
JP6254664B2 (ja) | インクジェット記録用キャスト塗工紙 | |
JP6490543B2 (ja) | インクジェット記録用紙の製造方法 | |
JP6284504B2 (ja) | オンデマンドインクジェット印刷用紙 | |
JP2012071518A (ja) | 印刷用紙 | |
JP2009073059A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP6063369B2 (ja) | インクジェット記録用キャスト塗工紙 | |
JP6639356B2 (ja) | インクジェット記録用紙の製造方法 | |
JP2010030083A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP6697110B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP4498933B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP6612160B2 (ja) | インクジェット記録用紙の製造方法 | |
JP6497788B2 (ja) | インクジェット印刷用紙 | |
JP6130736B2 (ja) | インクジェット印刷用紙の製造方法 | |
JP6579864B2 (ja) | インクジェット用記録紙 | |
JP6548303B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP4042970B2 (ja) | インクジェット記録用紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190725 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200527 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200601 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6712669 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |