JP6548303B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Description
広葉樹漂白クラフトパルプ(カナダ標準ろ水度420mlCSF)100部に対して、澱粉(ネオタック30T:日本食品加工社製)0.3部、ノニオン性ロジンサイズ剤(CC167:星光PMC)0.2部、抄紙後の用紙の灰分が18%になるように添加量を調整した軽質炭酸カルシウム(PC−700:白石工業社製)、嵩高剤として脂肪酸ポリアミドアミン(マスク―トK300:日華化学社製)0.5部、とを配合して紙料を得た。この紙料を用いて長網抄紙機にて抄造し、紙匹を得た(単層抄き)。その後、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)2%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)3%、カチオン性サイズ剤であるカチオン性アルキルケテンダイマー(SE2360:星光PMC社製)0.05%、を混合した水溶液を、前記紙匹の両面に乾燥塗布量が両面当たり2.0g/m2となるようにサイズプレスで塗布し、シリンダードライヤーで乾燥して坪量60g/m2、厚み90μm(比容1.50cm3/g)のインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、嵩高剤である脂肪酸ポリアミドアミン(マスクートK300:日華化学社製)の添加量を0.05質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは76μm(比容1.27cm3/g)であった。
実施例1において、嵩高剤である脂肪酸ポリアミドアミン(マスクートK300:日華化学社製)の添加量を2.0質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは120μm(比容2.00cm3/g)であった。
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を485mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは96μm(比容1.60cm3/g)であった。
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を350mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは78μm(比容1.30cm3/g)であった。
実施例1において、抄紙後の用紙の灰分が10%になるように軽質炭酸カルシウム(PC−700:白石工業社製)の添加量を調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは84μm(比容1.40cm3/g)であった。
実施例1において、抄紙後の用紙の灰分が30%になるように軽質炭酸カルシウム(PC−700:白石工業社製)の添加量を調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは96μm(比容1.60cm3/g)であった。
実施例1において、用紙の坪量が100g/m2になるように調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は100g/m2、厚みは150μm(比容1.50cm3/g)であった。
実施例1において、抄紙後の用紙の灰分が12%になるように軽質炭酸カルシウム(PC−700:白石工業社製)の添加量を調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは87μm(比容1.45cm3/g)であった。
実施例1において、抄紙後の用紙の灰分が28%になるように軽質炭酸カルシウム(PC−700:白石工業社製)の添加量を調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは93μm(比容1.55cm3/g)であった。
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を460mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは93μm(比容1.55cm3/g)であった。
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を370mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは81μm(比容1.35cm3/g)であった。
実施例1において、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)2%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)3%、カチオン性サイズ剤であるカチオン性アルキルケテンダイマー(SE2360:星光PMC社製)0.05%、ケン化度99mol%のポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)1%、の水溶液を用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚み90μm(比容1.50cm3/g)であった。
実施例3において、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)2%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)3%、カチオン性サイズ剤であるカチオン性アルキルケテンダイマー(SE2360:星光PMC社製)0.05%、ケン化度99mol%のポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)1%、の水溶液を用いた以外は実施例3と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚み120μm(比容2.00cm3/g)であった。
実施例10において、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)2%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)3%、カチオン性サイズ剤であるカチオン性アルキルケテンダイマー(SE2360:星光PMC社製)0.05%、ケン化度99mol%のポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)1%、の水溶液を用いた以外は実施例10と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚み93μm(比容1.55cm3/g)であった。
実施例11において、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)2%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)3%、カチオン性サイズ剤であるカチオン性アルキルケテンダイマー(SE2360:星光PMC社製)0.05%、ケン化度99mol%のポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)1%、の水溶液を用いた以外は実施例11と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚み93μm(比容1.55cm3/g)であった。
実施例1において、サイズプレス液へインク定着剤としてのカチオン性高分子を添加しなかった以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは90μm(比容1.50cm3/g)であった。
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を600mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は60g/m2、厚みは126μm(比容2.10cm3/g)であった。
紙の横目方向の水中伸度を、JAPAN TAPPI No.27「紙および板紙の浸水伸度試験方法」に準じて測定した。測定時間は5分間とした。
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙にブラック、シアン、マゼンタ、イエローで、122m/分の印刷速度で文字を印字した。印字した文字の滲み具合を目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:文字がまったく滲まず、実用できる。
○:文字が僅かに滲むが、実用できる。
△:文字が滲んで、実用不可。
×:文字が著しく滲んで、実用不可。
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙にブラック、シアン、マゼンタ、イエローで、122m/分の印刷速度でベタを印刷した。印刷したベタ部のムラを目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:ムラが全くなく、実用できる。
○:ムラが僅かにあるが、実用できる。
△:ムラがあり、実用不可。
×:ムラが著しく、実用不可。
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙に、ブラックで100cm2の正方形のベタを、122m/分の印刷速度で印刷した。印刷したベタ部にシワが発生しているかどうかを目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:シワが全くなく、実用できる。
○:シワが僅かにあるが、ほとんど肉眼で見えず、実用できる。
△:シワがあり、実用不可。
×:シワが著しく、実用不可。
Claims (5)
- 主成分としてパルプを含有し、さらに、無機顔料を含有する塗工層を有さないインクジェット記録用紙であって、填料、ノニオン性サイズ剤、カチオン性サイズ剤、インク定着剤と嵩高剤とを含有し、
填料として抄紙後の用紙の灰分で10〜30%の軽質炭酸カルシウムを含み、
インク定着剤がカチオン性高分子であり、
嵩高剤をパルプ100質量部に対して0.01〜2.0質量部含有し、
紙の横目方向の水中伸度が3.0%以下であるインクジェット記録用紙の製造方法であって、
カナダ標準ろ水度(フリーネス)(JIS P 8121:1995「パルプのろ水度試験方法」)で350〜485mlCSFであるパルプおよび嵩高剤として脂肪酸ポリアミドアミン、填料、ノニオン性サイズ剤を含有する紙料を抄造し、紙匹を得た後、当該紙匹にインク定着剤としてのカチオン性高分子およびカチオン性サイズ剤を含む水溶液を塗布し、その後乾燥させることを特徴とする前記インクジェット記録用紙の製造方法。 - 前記インクジェット記録用紙が填料として軽質炭酸カルシウムのみを含有する、請求項1に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- 前記インクジェット記録用紙がポリビニルアルコールをさらに含有する、請求項1または2に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- 前記インクジェット記録用紙の比容が1.25〜2.00cm3/gであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- インクジェット記録用紙が、印刷速度が50m/分を超える印刷機により印刷される書籍用紙であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
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