JP2018138371A - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の目的は、こしが柔らかく、かつ軽量感があり、かつ印字濃度が高いインクジェット記録用紙を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、無機顔料を含有する塗工層を有さないインクジェット記録用紙であって、紙中にインク定着剤としてのカチオン性高分子を含有し、ステキヒトサイズ度が20秒以下であり、かつ透気抵抗度が1〜20秒であることを特徴とするインクジェット記録用紙に関する。
【選択図】なし
本発明の目的は、こしが柔らかく、かつ軽量感があり、かつ印字濃度が高いインクジェット記録用紙を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、無機顔料を含有する塗工層を有さないインクジェット記録用紙であって、紙中にインク定着剤としてのカチオン性高分子を含有し、ステキヒトサイズ度が20秒以下であり、かつ透気抵抗度が1〜20秒であることを特徴とするインクジェット記録用紙に関する。
【選択図】なし
Description
本発明は、インクジェット記録用紙に関する。特に書籍用紙として好適に用いることが可能なインクジェット記録用紙に関する。
インクジェット記録方式は、インクの液滴を吐出し、記録紙上に付着させることによってドットを形成し、記録を行う方式である。近年、インクジェットプリンター、インク、記録媒体の技術的進歩によって、印字品質の高い記録が可能になってきている。
また、インクジェットプリンターの技術は、家庭で使用するパーソナル用プリンターだけでなく、可変情報をデジタル化して高速に印刷する商業印刷等の分野においても利用されてきている。すなわち、近年、商業印刷の分野においては、いわゆるオンデマンド印刷方式が導入されつつあり、オンデマンド印刷方式を採用しているインクジェット印刷機も多く登場してきている。本オンデマンド印刷方式においては、情報を製版することなく紙などのメディアに直接印刷することが可能なために少部数の印刷にも適している。
近年、書籍の製造分野(テキスト、漫画、文芸作品等)においてもオンデマンド印刷方式が採用されている。書籍用紙としては、紙のめくりやすさ等の観点から、こしが柔らかく、軽量である用紙が使用されている。ここでいう紙の「こし」とは、紙が自重を支える性質、すなわち、紙に曲げの力を与えた時の抵抗性のことであり、例えば、「こわさ」、「剛度」とも呼ばれるものである。書籍用紙として使用される紙としては、例えば、本を開いたときに紙が立ち上がりにくい方が好ましく、したがって、書籍用紙としては、こしが低い(柔らかい)用紙が好ましい。そして、書籍の製造分野におけるオンデマンド印刷においても、インクジェット印刷機が導入されつつある。この商業用のインクジェット印刷機に対応できる用紙としては、無機顔料を含有する塗工層を有する塗工紙タイプの用紙や、前記塗工層を有さない非塗工紙タイプの用紙が存在するが、書籍用紙として使用する際の紙のめくりやすさ、軽さ、光の反射が低く目の負担が小さい等の観点から無機顔料を含有する塗工層を有さない非塗工紙タイプの用紙が使用されることが多い。一方、従来のオフセット印刷で用いられている用紙としては、一般に塗工紙が用いられるが、紙がめくりやすく、こしが柔らかく、かつ軽量感のある非塗工紙の特徴を有する用紙は存在しない。また、従来のオフセット印刷で用いられている非塗工紙タイプの書籍用紙にインクジェット印刷機で印刷した場合は、インク定着性が悪いため、インクが滲んだり、印刷ムラが発生して実用的でないという問題があった。更に、軽量感がある用紙は比容が高く、かつ表面がポーラスなため、インクが用紙の内部に沈み込みやすいために、印字濃度が低いという問題がある。
商業用のインクジェット印刷機に適する用紙として、インク吸収性の向上を図るために、インクジェット記録用紙の塗工層に、特定の範囲の吸油量を有する炭酸カルシウムを使用する印刷用紙(例えば、特許文献1を参照)等が提案されている。しかしながら、塗工紙タイプの用紙であり、書籍用紙のように紙がめくりやすく、こしが柔らかく、かつ軽量感のあるという非塗工紙の特徴を具備することができず、書籍用紙としては好適に用いることが難しい。また、いわゆる非塗工紙タイプの用紙として、紙力剤である澱粉の種類を限定して、インク吸収性を向上させたインクジェット用紙(例えば、特許文献2を参照)が提案されているが、非塗工紙タイプの用紙にも関わらず、こしが硬く、重量感があり、商業的に書籍用紙として好適に用いることが難しい。よって、商業用のインクジェット印刷機に対応し、かつ従来の書籍用紙のように、こしが柔らかく、かつ軽量感のある、最適なインクジェット用紙は存在しない。
そこで、本発明の目的は、こしが柔らかく、かつ軽量感があるという非塗工紙の利点を保持しつつ、かつ印字濃度が高いインクジェット記録用紙を提供することにある。すなわち、非塗工紙タイプの用紙でありながら商業用の高速インクジェット印刷機(例えば、印刷速度が50m/分を越えるような印刷機)に対応可能な良好なインクジェット記録適性を有し、書籍用紙として好適に用いることができるインクジェット記録用紙を提供する。
本発明に係るインクジェット記録用紙は、無機顔料を含有する塗工層を有さない非塗工紙タイプのインクジェット記録用紙であって、インク定着剤としてカチオン性高分子を含有し、ステキヒトサイズ度が20秒以下であり、かつ透気抵抗度が1〜20秒であることを特徴とする。
本発明によれば、良好なインクジェット記録適性を有し、こしが柔らかく、かつ軽量感があり、無機顔料を含有する塗工層を有さないインクジェット記録用紙を提供することができる。更に、本発明によるインクジェット用紙は、書籍用紙として使用されることに適しており、商業用の高速のインクジェット印刷機に対応できる。従って、オンデマンド印刷方式に適用される書籍用紙として好適である。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
本発明のインクジェット記録用書籍用紙はパルプを主成分とする。ここで用いるパルプとしては、例えば、LBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)、NBKP(針葉樹さらしクラフトパルプ)などの化学パルプ、GP(砕木パルプ)、PGW(加圧式砕木パルプ)、RMP(リファイナーメカニカルパルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)、CTMP(ケミサーモメカニカルパルプ)、CMP(ケミメカニカルパルプ)、CGP(ケミグランドパルプ)などの機械パルプ、DIP(脱インキパルプ)などの木材パルプ及びケナフ、バガス、竹、コットンなどの非木材パルプである。これらは、単独で使用するか又は任意の割合で混合して使用することが可能である。例えば、LBKPを主体とし、パルプの全質量に対してLBKP80〜100質量%で含むことが好ましい。これらの中でも、インクジェット記録適性の観点から化学パルプを主成分とすることも好ましい。更には、環境負荷の少ないECF(Elemental Chlorine Free)パルプ又はTCF(Totally Chlorine Free)パルプを配合することが望ましい。また、本発明に係る基紙を構成するパルプは、インクジェット印刷用紙として適切な叩解度を有する紙料とすることが好ましい。適切な叩解度としては、例えば、カナダ標準ろ水度(フリーネス)(JIS P 8121:1995「パルプのろ水度試験方法」)で、350〜650mlCSFであり、例えば、350〜500mlCSFである。印字濃度の観点から、350〜485mlCSFが好ましい。更に好ましくは360〜480mlCSFである。前記フリーネスが350mlCSF未満の場合は紙のこしが硬くなり、書籍用紙として好ましくない。また、前記フリーネスが485mlCSFを超える場合は、印字濃度が低下しやすい。紙中には、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、合成シリカ、アルミナ、タルク、焼成カオリンクレー、カオリンクレー、ベントナイト、ゼオライト、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛などの公知の填料や、公知の紙力剤、硫酸バンド、歩留まり向上剤、染料、蛍光染料などの各種抄紙用薬品を適宜用いてもよい。本発明においては、前記填料として、嵩高効果とインクの滲み防止の観点から、軽質炭酸カルシウムが好ましく、抄紙後の用紙の灰分が10〜30質量%となるように添加することである。更に好ましくは12〜28質量%である。また、更に好ましくは14〜26%である。灰分が10質量%未満の場合は紙のこしが硬くなり、書籍用紙として好ましくない。また、灰分が30質量%を超える場合は、印字濃度が低下しやすい。
各紙料の調成方法、配合方法、各抄紙薬品の添加方法は、本発明の効果を損なうものでなければ特に限定されない。また、紙料を用いて円網抄紙機、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの公知の抄紙機を適用して抄造することが可能であり、単層抄きでも多層抄きでもかまわない。さらに、本発明の効果を損なわない限りにおいて、パルプとして古紙パルプを配合することも可能である。更に、公知のサイズプレスやゲートロールコーターなどで澱粉、ポリアクリルアミドなどの公知の水溶性高分子を塗布することができる。
本発明においては、紙中にインク定着剤としてのカチオン性高分子を含有することが必須である。インク定着剤としてのカチオン性高分子を紙中に含有させる方法としては、前記紙料に添加しても良いし、サイズプレスやゲートロールコーターで紙匹に塗布してもよい。塗布する場合は、サイズプレス液もしくはゲートロールコーター塗布液にインク定着剤を添加すればよい。例えば、サイズプレス液として2〜7質量%の酸化澱粉などの澱粉を含むサイズプレス液にインク定着剤として1〜7質量%の前記カチオン性高分子を添加したサイズプレス液を両面または片面に乾燥塗布量両面あたり1.0〜3.0g/m2塗布することができる。印字濃度がより高くなることから紙匹に塗布することが好ましい。また、本発明においては、透気抵抗度を下げて軽量感を出すために、紙中に公知の嵩高剤を含有することが好ましい。紙中に嵩高剤を含有させる方法としては、紙料に添加しても良いし、サイズプレスやゲートロールコーターで塗布してもよいが、透気抵抗度を調整しやすいことから紙料に添加することが好ましい。
本発明においては、インクジェット用紙の透気抵抗度を1〜20秒とする。透気抵抗度が20秒を超えると、紙の密度が上がりやすくなり、結果的に紙のこしが硬くなりやすく、書籍用紙として好ましくない。更に、ステキヒトサイズ度が低い状態で紙の密度が上がると、用紙表面でインクが滲みやすくなる。また、透気抵抗度が1秒未満では、紙の構造がポーラスになり過ぎ、インクが沈み込みすぎる事によって印字濃度が低下する。更に好ましくは、透気抵抗度が2〜18秒である。前記透気抵抗度を適性値に調節する手段としては、フリーネス、ウェットプレス、カレンダー、紙力剤の配合量等を適性に調整することで、調節可能である。前記透気抵抗度の測定方法は、JIS P8117:2009「紙および板紙−透気抵抗度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレ―法」に準じ、測定機は透気抵抗度試験機(ガーレ―試験機)を用いる。
また、本発明においては、より透気抵抗度を下げ、結果的に紙のこしをより柔らかくするために、さらに比容を調整するために、紙中に嵩高剤を含有することが好ましい。本発明で使用する嵩高剤としては、例えば、高級アルコールもしくは多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物のポリオキシアルキレン付加物、脂肪酸ポリアミドアミン、飽和脂肪酸ポリアミドポリアミンのエピクロロヒドリン反応物、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、高級アルコールのプロピレンオキサイド付加物、高級アルコールもしくは高級脂肪酸のポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸エステルのポリオキシアルキレン付加物、等の公知の嵩高剤を使用することが可能である。これらは1種を単独で使用するか、又は2種以上を併用してもよい。本実施形態において、嵩高剤は、パルプ100質量部に対して0.01〜2.0質量部含有することが好ましい。前記嵩高剤の含有量が0.01質量部未満では、満足に嵩高効果が得られず、インクジェット用紙の比容が低くなる。2.0質量部を超える場合は、嵩高効果は得られるものの印字濃度が低下する恐れがある。より好ましくは、パルプ100質量部に対し、嵩高剤を0.01〜1.5質量部含有させ、例えば、0.05〜1.5質量部、0.2〜0.9質量部、0.2〜0.9質量部含有させるとよい。更に好ましくは、パルプ100質量部に対し、嵩高剤を0.02〜0.65質量部含有させる。また、本発明においては、前記嵩高剤を含有させることによって、インクジェット記録用紙の比容を1.30〜1.60cm3/gに調整することが好ましい。比容が1.30cm3/g未満の場合は、書籍用紙としては腰が硬くなるおそれがあり、比容が1.60cm3/gを超える場合は、紙中の空隙が多すぎて、印字濃度が低下するおそれがある。本発明では、インクジェット記録用紙の比容が1.35〜1.55cm3/gであることがより好ましい。尚、本発明で言う比容(cm3/g)とは、インクジェット記録用紙の厚み(μm)を坪量(g/m2)で除した数値である。
本発明においては、インクジェット記録用紙の、ステキヒトサイズ度が20秒以下であることが必須である。前記ステキヒトサイズ度が20秒を超える場合は、印字濃度が低下する。好ましくは15秒以下である。更に好ましくは13秒以下である。下限は限定するものではないが、1秒以上であることが好ましい。当該ステキヒトサイズ度は、例えば、サイズ剤の有無、またその含有量によって調整することができる。通常、印字濃度は紙の表面にインクが留まり易いほど高くなる傾向にあるが、本発明のインクジェット記録用紙においては逆の傾向を示す。この理由は定かではないが、以下のように推測する。すなわち、本発明のインクジェット記録用紙は透気抵抗度が比較的低く、比容が比較的高く、用紙表面がポーラスで空隙の大きい構造となっている。通常、サイズ度が高くなるということはパルプ繊維がインクを吸収しにくくなるため、用紙表面にインクが留まりやすくなるが、表面がポーラスで空隙の大きい構造の用紙において、パルプ繊維がインクを吸収しにくくなると、インクが用紙表面の空隙の中に入り込みやすくなり、その結果、インクが紙の表面に留まらずに内部に落ち込みやすくなる。そこで、本発明においては、用紙のステキヒトサイズ度の値を小さくし、用紙表面のパルプ繊維がインクを吸収しやすい構造とした。これにより、用紙表面のパルプ繊維に、よりインクが定着しやすくなり、印字濃度が向上するものと推測する。尚、これらの推測は、ステキヒトサイズ度の測定原理とは相反することのようにも考えられるが、インクジェット記録により吐出されるインクの液滴が比較的微小であることを考慮すると、必ずしも相反する原理とは言えないものと思われる。また、前記ステキヒトサイズ度の測定方法はJIS P8122:2004「紙および板紙−サイズ度試験方法−ステキヒト法」に準ずる。
さらに、本発明においては、インクジェット記録用紙に更にインク定着剤としてカチオン性高分子を含有させる。カチオン性高分子を含有させることにより、嵩高剤を含有し比容積が高く、さらに塗工層を有さないインクジェット記録用紙であるにも関わらず、インクの滲みや印刷ムラを、さらに、抑制できるからである。本発明で使用するインク定着剤としてのカチオン性高分子としては、例えば、ポリエチレンイミン、エピクロルヒドリン変性ポリアルキルアミン、ポリアミン、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムハライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリビニルピリジウムハライド、カチオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリスチレン共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド二酸化硫黄共重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドアミド共重合物、ジシアンジアミドホルマリン重縮合物、ジシアンジアミドジエチレントリアミン重縮合物、ポリアリルアミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミドエポキシ樹脂、メラミン樹脂酸コロイド、尿素系樹脂、カチオン変性ポリビニルアルコール、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型化合物、ポリアミジン化合物、その他第4級アンモニウム塩類、カチオン変性ポリウレタン樹脂である。これらは1種を単独で使用するか、又は2種以上を併用してもよい。本実施形態においては、カチオン性高分子の紙中への含有量は、0.1〜5.0g/m2であることが好ましく、より好ましくは0.2〜4.0g/m2であり、例えば、0.2〜1.8g/m2である。カチオン性高分子の含有量が0.1g/m2未満の場合はインクが滲みやすく、5.0g/m2を超える場合は印刷ムラが発生しやすい。
本発明に係るインクジェット用紙は、比容(比容積)が1.30〜1.60cm3/gであることが、用紙の軽量感の観点から好ましい。更に、坪量が50〜100g/m2であることが、軽量感とこしの観点から好ましい。更に好ましくは60〜95g/m2である。坪量が50g/m2未満の場合は、インクジェット印刷後の裏抜けやショースルーが発生し、100g/m2を越える場合は軽量感に劣る。
更に本発明においては、インクジェット記録用紙のステキヒトサイズ度を20秒以下に調整するために、適切な量のサイズ剤を含有してもよい。紙料に内添するサイズ剤の添加量が、パルプ100部に対して0部〜0.15部にすることが好ましく、例えば、0.02〜0.15部であり、更に好ましくは0部〜0.13部である。ここで用いるサイズ剤としては、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニル無水コハク酸(ASA)、スチレン・アクリル共重合体、スチレン・メタクリル共重合体、ロジン系サイズ剤、等の公知のサイズ剤である。これらは1種を単独で使用するか、又は2種以上を併用してもよい。また、本発明の効果を阻害しない限りにおいては、カチオン性サイズ剤、ノニオン性サイズ剤、アニオン性サイズ剤との併用も可能である。更には、印字濃度の観点から、サイズプレスやゲートロールコーターで塗布するサイズプレス液もしくはゲートロールコーター塗布液へ、上記表面サイズ剤を添加しないことが好ましい。
本発明の製造方法においては、パルプを叩解して、カナダ標準ろ水度(フリーネス)を350〜485mlCSFにし、嵩高剤として、例えば、脂肪酸ポリアミドアミンを、パルプ100質量部に対して0.01〜2.0質量部、内添サイズ剤として、例えば、アルケニル無水コハク酸(ASA)を0〜0.15質量部含有する紙料を長網抄紙機にて抄造し、紙匹を得た後、当該紙匹に澱粉とカチオン性高分子を含む水溶液を塗布し、その後乾燥させることが好ましい。本発明においては、マシンカレンダー、ソフトカレンダー、スーパーカレンダーなどのカレンダー処理を行い、平滑化処理を行うことも可能であり、最終製品であるインクジェット記録用紙の透気抵抗度を1〜20秒、かつステキヒトサイズ度を20秒以下にする。また、前記紙料に、公知の湿潤紙力剤、例えば、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリビニルアミン等を添加することも可能である。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」、「%」は、特に断らない限りそれぞれ「質量部」、「質量%」を示す。なお、添加部数は、固形分換算の値である。
(実施例1)
広葉樹漂白クラフトパルプ(カナダ標準ろ水度465mlCSF)100部に対して、澱粉(ネオタック30T:日本食品加工社製)0.2部、中性ロジンサイズ剤(NeuSize770:ハリマ化成社製)0.10部、抄紙後の用紙の灰分が18%になるように添加量を調整した軽質炭酸カルシウム(Brilliant15:白石カルシウム社製)、嵩高剤として、脂肪酸アミド若しくは脂肪酸ポリアミドアミンのエピクロルヒドリン変性樹脂(PT8107:星光PMC社製)0.35部、とを配合して紙料を得た。この紙料を用いて長網抄紙機にて抄造し、紙匹を得た(単層抄き)。その後、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)4%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)2.5%、を混合した水溶液を、前記紙匹の両面に乾燥塗布量が両面当たり2.0g/m2となるようにサイズプレスで塗布し、シリンダードライヤーで乾燥して坪量64g/m2、厚み96μm(比容1.50cm3/g)のインクジェット記録用紙を作製した。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は9秒であった。
広葉樹漂白クラフトパルプ(カナダ標準ろ水度465mlCSF)100部に対して、澱粉(ネオタック30T:日本食品加工社製)0.2部、中性ロジンサイズ剤(NeuSize770:ハリマ化成社製)0.10部、抄紙後の用紙の灰分が18%になるように添加量を調整した軽質炭酸カルシウム(Brilliant15:白石カルシウム社製)、嵩高剤として、脂肪酸アミド若しくは脂肪酸ポリアミドアミンのエピクロルヒドリン変性樹脂(PT8107:星光PMC社製)0.35部、とを配合して紙料を得た。この紙料を用いて長網抄紙機にて抄造し、紙匹を得た(単層抄き)。その後、サイズプレス液として、酸化澱粉(MS#3800:日本食品化工社製)4%、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂(DK6810:星光PMC社製)2.5%、を混合した水溶液を、前記紙匹の両面に乾燥塗布量が両面当たり2.0g/m2となるようにサイズプレスで塗布し、シリンダードライヤーで乾燥して坪量64g/m2、厚み96μm(比容1.50cm3/g)のインクジェット記録用紙を作製した。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は9秒であった。
(実施例2)
実施例1において、嵩高剤の添加量を0.04質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは83μm(比容1.30cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は20秒であり、ステキヒトサイズ度は8秒であった。
実施例1において、嵩高剤の添加量を0.04質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは83μm(比容1.30cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は20秒であり、ステキヒトサイズ度は8秒であった。
(実施例3)
実施例1において、嵩高剤の添加量を0.7質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは102μm(比容1.60cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は1秒であり、ステキヒトサイズ度は11秒であった。
実施例1において、嵩高剤の添加量を0.7質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは102μm(比容1.60cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は1秒であり、ステキヒトサイズ度は11秒であった。
(実施例4)
実施例1において、嵩高剤の添加量を0.55質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは99μm(比容1.55cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は2秒であり、ステキヒトサイズ度は10秒であった。
実施例1において、嵩高剤の添加量を0.55質量部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは99μm(比容1.55cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は2秒であり、ステキヒトサイズ度は10秒であった。
(実施例5)
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0.15部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は15秒であった。
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0.15部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は15秒であった。
(実施例6)
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0.02部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は2秒であった。
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0.02部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は2秒であった。
(実施例7)
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は0.3秒であった。
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は0.3秒であった。
(実施例8)
実施例1において、用紙の坪量が100g/m2になるように調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は100g/m2、厚みは150μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は14秒であり、ステキヒトサイズ度は20秒であった。
実施例1において、用紙の坪量が100g/m2になるように調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は100g/m2、厚みは150μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は14秒であり、ステキヒトサイズ度は20秒であった。
(実施例9)
実施例1において、用紙の坪量が90g/m2になるように調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は90g/m2、厚みは135μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は12秒であり、ステキヒトサイズ度は14秒であった。
実施例1において、用紙の坪量が90g/m2になるように調整した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は90g/m2、厚みは135μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は12秒であり、ステキヒトサイズ度は14秒であった。
(実施例10)
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を400mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは93μm(比容1.45cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は10秒であり、ステキヒトサイズ度は10秒であった。
実施例1において、パルプのカナダ標準ろ水度を400mlCSFに変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは93μm(比容1.45cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は10秒であり、ステキヒトサイズ度は10秒であった。
(実施例11)
実施例1において、カナダ標準ろ水度を580mlCSFに変更し、かつ嵩高剤を無添加とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは82μm(比容1.28cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は20秒であり、ステキヒトサイズ度は7秒であった。
実施例1において、カナダ標準ろ水度を580mlCSFに変更し、かつ嵩高剤を無添加とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは82μm(比容1.28cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は20秒であり、ステキヒトサイズ度は7秒であった。
(比較例1)
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0.40部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は9秒であり、ステキヒトサイズ度は35秒であった。
実施例1において、中性ロジンサイズ剤の添加量を0.40部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は9秒であり、ステキヒトサイズ度は35秒であった。
(比較例2)
実施例1において、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂を、無添加とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は9秒であった。
実施例1において、インク定着剤としてのカチオン性高分子であるポリアミン系樹脂を、無添加とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは96μm(比容1.50cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は5秒であり、ステキヒトサイズ度は9秒であった。
(比較例3)
実施例1において、嵩高剤を無添加とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは71μm(比容1.11cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は22秒であり、ステキヒトサイズ度は8秒であった。
実施例1において、嵩高剤を無添加とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。得られた用紙の坪量は64g/m2、厚みは71μm(比容1.11cm3/g)であった。このときの、透気抵抗度は22秒であり、ステキヒトサイズ度は8秒であった。
得られたインクジェット記録用紙について、次の評価を実施し、結果を表1に示した。また、本発明で言う比容(cm3/g)とは、インクジェット記録用紙の厚み(μm)を坪量(g/m2)で除した数値である。
(1)透気抵抗度の測定:
紙の透気抵抗度を、JIS P8117:2009「紙および板紙−透気抵抗度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレ―法」に準じ、測定機は透気抵抗度試験機(ガーレ―試験機)を用いて測定した。測定機はガーレ式デンソメーター(型番G−B2C、東洋精機製)を用いた(空気量100ml)。
紙の透気抵抗度を、JIS P8117:2009「紙および板紙−透気抵抗度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレ―法」に準じ、測定機は透気抵抗度試験機(ガーレ―試験機)を用いて測定した。測定機はガーレ式デンソメーター(型番G−B2C、東洋精機製)を用いた(空気量100ml)。
(2)ステキヒトサイズ度の測定:
紙のステキヒトサイズ度を、JIS P8122:2004「紙および板紙−サイズ度試験方法−ステキヒト法」に準じて測定した。
紙のステキヒトサイズ度を、JIS P8122:2004「紙および板紙−サイズ度試験方法−ステキヒト法」に準じて測定した。
(3)文字の滲み:
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙にブラック、シアン、マゼンタ、イエローで、122m/分の印刷速度で文字を印字した。印字した文字の滲み具合を目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:文字がまったく滲まず、実用できる。
○:文字が僅かに滲むが、実用できる。
△:文字が滲んで、実用不可。
×:文字が著しく滲んで、実用不可。
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙にブラック、シアン、マゼンタ、イエローで、122m/分の印刷速度で文字を印字した。印字した文字の滲み具合を目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:文字がまったく滲まず、実用できる。
○:文字が僅かに滲むが、実用できる。
△:文字が滲んで、実用不可。
×:文字が著しく滲んで、実用不可。
(4)印字濃度:
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙にブラック、シアン、マゼンタ、イエローで、122m/分の印刷速度でベタを印刷した。印刷したベタ部の印字濃度を目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:印字濃度が非常に高く、発色性が極めて優れ、実用できる。
○:印字濃度が高く、発色性が優れ、実用できる。
△:印字濃度が低く、発色性が劣り、実用不可。
×:印字濃度が著しく低く、発色性が著しく劣り、実用不可。
商業用インクジェット印刷機(HP T300 Color InkjetPress:ヒューレットパッカード社製)を用いて、得られたインクジェット記録用紙にブラック、シアン、マゼンタ、イエローで、122m/分の印刷速度でベタを印刷した。印刷したベタ部の印字濃度を目視によって判定し、次の4段階で評価した。
◎:印字濃度が非常に高く、発色性が極めて優れ、実用できる。
○:印字濃度が高く、発色性が優れ、実用できる。
△:印字濃度が低く、発色性が劣り、実用不可。
×:印字濃度が著しく低く、発色性が著しく劣り、実用不可。
表1より明らかなように、実施例1〜10で得られたインクジェット記録用紙は、インクジェット記録適性に優れていた。また、何れのインクジェット記録用紙も、紙がめくりやすく、こしが柔らかく、かつ軽量感があり、書籍用紙として使用されることに適しているものであった。
これに対して、比較例1で得られたインクジェット記録用紙は、ステキヒトサイズ度が20秒を超えた為に、印字濃度の低下が著しくなった。また、比較例2で得られたインクジェット記録用紙は、カチオン性高分子を含まなかったために、印字濃度の低下が著しくさらに、文字の滲みについても著しく良好な結果が得られなかった。また、比較例3で得られたインクジェット記録用紙は、透気抵抗度が20秒を超えたために、文字の滲みが劣った。
Claims (4)
- 無機顔料を含有する塗工層を有さないインクジェット記録用紙であって、インク定着剤としてカチオン性高分子を含有し、ステキヒトサイズ度が20秒以下であり、かつ透気抵抗度が1〜20秒であることを特徴とするインクジェット記録用紙。
- 前記インクジェット記録用紙の比容が1.30〜1.60cm3/gであり、前記インクジェット記録用紙の坪量が50〜100g/m2であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用紙。
- オンデマンド印刷方式による印刷用の書籍用紙であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用紙。
- 嵩高剤として高級アルコールもしくは多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物のポリオキシアルキレン付加物、脂肪酸ポリアミドアミン、飽和脂肪酸ポリアミドポリアミンのエピクロロヒドリン反応物、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、高級アルコールのプロピレンオキサイド付加物、高級アルコールもしくは高級脂肪酸のポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸エステルのポリオキシアルキレン付加物から選択されるいずれか一つ以上をパルプ100質量部に対して0.01〜2.0質量部含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017033764A JP2018138371A (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | インクジェット記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017033764A JP2018138371A (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | インクジェット記録用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=63451337
Family Applications (1)
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JP2017033764A Pending JP2018138371A (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | インクジェット記録用紙 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018138371A (ja) |
-
2017
- 2017-02-24 JP JP2017033764A patent/JP2018138371A/ja active Pending
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