JP2007185847A - 記録用シート及びそれを用いた記録用粘着シート - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット記録方式による印字の発色性が高く、色フェザリングが改善され、画像の耐水性にも優れると共に、電子写真記録方式により印字した時にトナーの転写不良が発生せず、鮮明な画質を得ることのできる記録用シート及び記録用粘着シートを提供する。
【解決手段】支持体の少なくとも片面に記録層を有する記録用シート。前記記録層が、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂とカチオン性水分散性高分子を含む処理液を前記支持体に塗布又は含浸させてなる記録層であって、前記カチオン性水分散性高分子が、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の1〜30重量%と、疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]及び/又はスチレン類[c]を合計で60〜99重量%、及び前記[a]〜[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]の0〜10重量%を共重合して得られるカチオン性水分散性高分子である点に特徴がある。
【選択図】なし
【解決手段】支持体の少なくとも片面に記録層を有する記録用シート。前記記録層が、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂とカチオン性水分散性高分子を含む処理液を前記支持体に塗布又は含浸させてなる記録層であって、前記カチオン性水分散性高分子が、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の1〜30重量%と、疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]及び/又はスチレン類[c]を合計で60〜99重量%、及び前記[a]〜[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]の0〜10重量%を共重合して得られるカチオン性水分散性高分子である点に特徴がある。
【選択図】なし
Description
本発明は記録用シートに関し、特に電子写真記録及びインクジェット記録用として共用するのに適した記録用シート及びそれを用いた記録用粘着シートに関する。
インクジェット記録方式はカラー化が容易であるのみならず、消費エネルギーが少なく、記録時の騒音も低い上、プリンタの製造コストを低く抑えることができるという特徴を有する。このような特徴を有するインクジェットプリンターは、近年では家庭用としてのみならず広くオフィスでも使用され、レーザープリンターや複写機などの電子写真記録方式の機器と併用される機会が増えているために、一種類の記録用紙にそれらの機器を用いて画像を記録する機会が増大している。
特にオフィス等でレーザープリンターや複写機と併用される場合には、これらの電子写真記録機器への適用性が高く安価な普通紙を用いてインクジェット印字する機会が最も多い。従って、インクジェット記録方式では、普通紙に対する記録適性を向上させることが極めて重要である。
しかしながら、これまでの普通紙に対してインクジェット記録方式で印字した場合には下記1〜3に示すような問題があった。
1.このフェザーリングによって、特に黒文字画質が著しく損なわれる。
2.色材が用紙の表面に留まりにくく、特にカラーの発色性が十分ではない。
3.水溶性の色材を使用するため、記録された画像の耐水性が不十分である。
1.このフェザーリングによって、特に黒文字画質が著しく損なわれる。
2.色材が用紙の表面に留まりにくく、特にカラーの発色性が十分ではない。
3.水溶性の色材を使用するため、記録された画像の耐水性が不十分である。
一方、電子写真記録方式においては、近年、画像記録の高速化や熱定着器の省エネルギー化が進み、特に厚いシート、例えば厚み150μm以上の用紙や粘着シートなどに印字した場合、トナーの定着性が悪くなり、印字部の耐擦過性や密着性が劣るため、取り扱い上の不具合が発生する問題があった。
また、市場からは、環境に対する配慮の観点から、古紙パルプを使用した用紙が望まれている。ただし、古紙パルプを配合した場合には、パルプ原料を特定することができないため、インクジェット記録適性と共にトナー定着性が良好なパルプを、選択的に使用することができないなどの不都合が生じていた。更に、フルカラーのラベルに対する需要も増大している。
従って本発明の第1の目的は、インクジェット記録方式によって印字した時の発色性が高く、色フェザーリングが改善され、画像の耐水性にも優れると共に、レーザープリンターや複写機のような電子写真記録方式によって印字した時にトナーの転写不良が発生せず、鮮明な画質を得ることのできる記録用シートを提供することにある。
本発明の第2の目的は、インクジェット記録方式のみならず電子写真記録方式によっても容易に得ることのできる、ラベル等に適した記録用粘着シートを提供することにある。
本発明の第2の目的は、インクジェット記録方式のみならず電子写真記録方式によっても容易に得ることのできる、ラベル等に適した記録用粘着シートを提供することにある。
本発明者らは、上記の諸目的を達成すべく鋭意検討した結果、支持体の片面あるいは両面に、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂及び特定のカチオン性水分散性高分子を含有する溶液を塗布又は含浸させることにより、前述した課題を解決することができることを見いだし本発明に到達した。
即ち本発明は、支持体の少なくとも片面に記録層を有する記録用シートにおいて、前記記録層が、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂とカチオン性水分散性高分子を含む処理液を前記支持体に塗布又は含浸させてなる記録層であって、前記カチオン性水分散性高分子が、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の1〜30重量%と、疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]及び/又はスチレン類[c]を合計で60〜99重量%、及び前記[a]〜[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]の0〜10重量%を共重合して得られるカチオン性水分散性高分子であることを特徴とする記録用シート及びそれを用いた記録用粘着シートによって達成された。
本発明においては、ソフトパッキングを用い、クランプ圧力が980kPaの条件で測定したときの前記記録層表面のパーカープリントサーフ表面粗さが2.0〜4.0μmの範囲であることが好ましく、前記支持体は古紙パルプを含有する支持体であることが好ましい。
即ち本発明は、支持体の少なくとも片面に記録層を有する記録用シートにおいて、前記記録層が、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂とカチオン性水分散性高分子を含む処理液を前記支持体に塗布又は含浸させてなる記録層であって、前記カチオン性水分散性高分子が、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の1〜30重量%と、疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]及び/又はスチレン類[c]を合計で60〜99重量%、及び前記[a]〜[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]の0〜10重量%を共重合して得られるカチオン性水分散性高分子であることを特徴とする記録用シート及びそれを用いた記録用粘着シートによって達成された。
本発明においては、ソフトパッキングを用い、クランプ圧力が980kPaの条件で測定したときの前記記録層表面のパーカープリントサーフ表面粗さが2.0〜4.0μmの範囲であることが好ましく、前記支持体は古紙パルプを含有する支持体であることが好ましい。
本発明の記録用シートは、インクジェット記録方式によって印字した時のフェザーリングが少ないだけでなく画像の耐水性に優れる上、レーザープリンターや複写機のような電子写真記録方式によって印字した時にトナーの転写不良が発生せず、鮮明な画像が得られるので、インクジェット記録用としてのみならず、電子写真記録用の記録用シートとしても好適である。
本発明の記録用シートに用いられる支持体は、LBKP、NBKP、LBSP、NBSP等のほか、各種の古紙やケナフ等の非木材繊維やこれらの混合物など、通常抄紙用として用いられるパルプを主体として構成され、特に限定されるものではない。
本発明に用いられる支持体には填料を内添しても良い。内添する填料は特に限定されるものではなく、公知の填料の中から適宜選択して使用することができる。このような填料としては、例えばタルク、カオリン、焼成クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタン等を挙げることができる。填料は、通常、紙中填料率で3〜20重量%となるように添加される。填料の紙中填料率が20重量%を越えると、記録層の表面強度が弱くなるので好ましくない。
本発明では、支持体に内添サイズ剤を使用しても良い。内添サイズ剤は特に限定されるものではなく、公知の内添サイズ剤の中から適宜選択して使用することができる。通常、内添サイズ剤の使用量はパルプ100重量部に対し0.05〜0.5重量部の範囲で調整されるが、本発明においては特に限定されるものではない。本発明においては、必要に応じて消泡剤、pH調整剤、色調を調整するための染料や有色顔料、視感的白さを向上させる為の蛍光染料等を更に使用することができる。
本発明の記録用シートにおいては、記録層は、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂、及び、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]と疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]及び/又はスチレン類[c]、並びに、[a]〜[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]を共重合して得られるカチオン性水分散性高分子からなる材料より構成される。尚、上記カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の使用量は、全モノマーの1〜30重量%であり、前記不飽和基含有モノマー[d]の使用量は全モノマーの10重量%以下であることが必要である。
本発明で使用するカチオン性の変性ポリアミン樹脂は、インクジェット方式の記録画像における発色性及び耐水性等を良好にする効果があり、公知のものの中から適宜選択して使用することができる。このような変性ポリアミン樹脂としては、例えばポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドの重合物、これらと共重合可能な他のモノマーとこれらの共重合物、第3級及び/又は4級化されたカチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類の重合物、及び、これらと共重合可能な他のモノマーとこれらの共重合物が挙げられる。これらの変性ポリアミン樹脂は、1種または2種以上を混合して使用しても良い。
本発明で使用するカチオン性水分散性高分子は、電子写真方式の記録画像におけるトナーの定着性向上に寄与し、特に、前記した疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]における側鎖が、炭素原子数1〜22の脂肪族基であって、直鎖、分岐、環状構造のアルキル基、芳香族基等が共有結合で結合している脂肪族アルキル基からなるものが好ましい。また、全モノマー中に占める、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の使用量は1〜30重量%、疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]とスチレン類[c]の合計使用量は60〜99重量%であり、[a]、[b]、[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]の使用量は0〜10重量%であることが好ましい。
本発明で使用する処理液は、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、酸化デンプン、エステル化デンプン、酵素変性デンプン、カチオン化デンプンなどのデンプン類、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼイン、大豆タンパク質等のタンパク質類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等の各種水溶性高分子、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール等の多価アルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類の水溶性可塑剤、浸透剤、濡れ剤、消泡剤等を適宜配合することができる。
本発明においては、インクジェット記録画像の発色性、耐水性等の要求品質により、記録層中のカチオン性変性ポリアミン系樹脂の配合量を決定する。記録層中におけるカチオン性変性ポリアミン系樹脂の配合量は、5〜50重量%の範囲内であることが好ましく、特に10〜50重量%の範囲内であることが好ましい。カチオン性変性ポリアミン系樹脂の配合量が5重量%未満であると、インクジェット記録した際の画像耐水性が不十分となる傾向にあり、逆にカチオン性変性ポリアミン系樹脂の配合量が50重量%を超えると、記録画像の発色性が変化したり、記録濃度の低下やベタ部の記録ムラ等の問題が発生する傾向があり、画像品質が損なわれる。
本発明においては、トナー定着性に対する要求品質により、カチオン性水分散性高分子の配合量を決定する。記録層中におけるカチオン性水分散性高分子の配合量は、5〜50重量%の範囲内であることが好ましく、特に10〜30重量%の範囲内であることが好ましい。カチオン性水分散性高分子の配合量が5重量%未満であると十分なトナー定着性が得られず、逆にカチオン性水分散性高分子の配合量が50重量%を超えても、所望以上の効果は得られない。
本発明の記録用シートにおける記録層は、支持体上に、前記処理液を塗布するか支持体中に含浸させることにより設けられる。上記記録層は、サイズプレス、各種ブレード塗工、ロール塗工、エアーナイフ塗工、バー塗工等の公知の塗工方式を用いて、必要に応じて支持体の片面または両面に設けることができるが、操業性やコストの観点から、オンマシンで両面同時に塗工できるサイズプレス塗工方法を用いることが好ましい。処理液の塗布または含浸量は、乾燥重量で、片面当たり0.1〜10g/m2程度の範囲とすることが好ましく、特に0.5〜5g/m2程度の範囲が好ましい。
また、本発明者らの検討により、記録層表面(以下、記録面とする)の状態がトナーの定着性に重要であることが判明した。すなわち、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さ(ソフトパッキングを使用し、クランプ圧力が980kPaの条件で測定)が4.0μm以下となるように記録面を平滑化処理することにより、トナー定着性能がより一層向上する。つまり、記録面の表面粗さが小さくなることによってトナーと記録面との接触面積が大きくなり、トナーの記録面に対する接着効率が増大する。ただし、表面粗さが小さすぎると、記録機器内の用紙搬送ロールと記録面との摩擦係数が小さくなるので、用紙搬送不良などの不具合が発生する。したがって、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さ(ソフトパッキングを用い、クランプ圧力が980kPaの条件で測定)が2.0〜4.0μmの範囲が適正である。
本発明の記録用シートの記録面の表面粗さの調整は、通常のカレンダー処理である、ソフトカレンダー、グロスカレンダー、スーパーカレンダー及びそれらの併用によって行われる。
本発明の記録用シートの記録面の表面粗さの調整は、通常のカレンダー処理である、ソフトカレンダー、グロスカレンダー、スーパーカレンダー及びそれらの併用によって行われる。
本発明の記録用シートは、記録面と反対側の裏面に粘着剤層を設けた粘着シートとしても利用できる。具体的な構成について以下に説明する。
本発明の粘着シートに用いる剥離材は、剥離材原紙の表面に剥離剤層を設けたものである。本発明に用いる剥離材原紙は、30〜150g/m2程度の坪量が好ましく、填料を含有させることができる。填料としては、前記した紙基材に含有される填料と同様の様々な填料を10重量%以下の含有量で添加することが好ましい。10重量%を超えると剥離材の透気抵抗度が低くなり易く、剥離剤塗工適性に悪影響を及ぼす。
本発明の粘着シートに用いる剥離材は、剥離材原紙の表面に剥離剤層を設けたものである。本発明に用いる剥離材原紙は、30〜150g/m2程度の坪量が好ましく、填料を含有させることができる。填料としては、前記した紙基材に含有される填料と同様の様々な填料を10重量%以下の含有量で添加することが好ましい。10重量%を超えると剥離材の透気抵抗度が低くなり易く、剥離剤塗工適性に悪影響を及ぼす。
剥離剤層に用いる剥離剤は特に限定されるものではないが、特にシリコーン樹脂系の剥離剤が好ましい。剥離剤層は、公知の表面処理方法によって形成することが可能であり、その塗布量は、0.05〜2.0g/m2であることが好ましい。
粘着剤層に使用される粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ポリエステル系粘着剤などの各種粘着剤を使用することが可能であるが、特にアクリル系粘着剤が好適である。ここで言うアクリル系粘着剤とは、アクリル酸エステル共重合体を含有する粘着剤である。アクリル酸エステル共重合体を構成する単量体としては、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、酢酸ビニルなどが挙げられ、これらは2以上併用することもできる。また、共重合可能な他の単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸を含有する単量体が挙げられるが、特に不飽和カルボン酸含有単量体を共重合することが好ましい。これらの単量体以外にも(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸グリシジル等も共重合可能である。
粘着剤は、上記単量体を、溶液重合、乳化重合などの重合方法により製造することができるが、安全性の観点から、乳化重合によって得られたエマルション型粘着剤が特に好ましい。粘着剤には、必要に応じて、粘着付与剤、分散剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤、濡れ剤、硬化剤、帯電防止剤等を適宜添加することができる。
粘着剤層を設ける方法としては、粘着剤を記録用シートの裏面または剥離材の剥離剤層面に塗布、乾燥させ、粘着剤層を形成した後、それぞれ剥離材又は記録用シートの裏面と貼り合わせる方法が好ましい。粘着剤の塗布装置としては、ロールコーター、リバースコーター、ロールナイフコーター、グラビアコーター、エアーナイフコーター、ダイコーター、スプレーコーターなどが挙げられる。
粘着剤層の塗布量は、粘着剤の固型重量で5〜50g/m2の範囲に調整することが好ましく、特に10〜30g/m2の範囲に調整することが好ましい。粘着剤を塗布して粘着剤層を設け、記録用シートの裏面又は剥離基材と貼合する工程又はその後の工程において、エアーナイフ、ローターダンピング、スプレーダンピング等の水分付与方法を用いて記録用シート又は剥離材の水分量を調整することにより、粘着シートのカールを調整することが可能である。
以下に実施例をあげて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。尚、以下において「部」及び「%」は、特に断りがない限りそれぞれ重量部及び重量%を意味する。また、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは、JIS P 8151に準拠して、パーカープリントサーフ表面平滑度試験機(メズマー社製)を使用し、ソフトパッキング(ラバー)を用いて、クランプ圧力が980kPaの条件で測定したときの値を意味する。また、記録用シートの性能については、以下に示すような評価方法に基づいて試験を実施した。
(1)インクジェット記録試験
記録試験は、インクジェットプリンターPM−G800(セイコーエプソン社製)を用いて、罫線パターンと所定のベタ(黒)を記録し、次の基準によって評価した。
a.インクのひげ状の滲み(フェザーリング)
罫線パターンにおけるひげ状のインク滲みを、下記の基準で目視によって評価した。
◎ ひげ状の滲みが認められない
○ ひげ状の滲みが僅かに認められる
△ ひげ状の滲みがやや認められる
× ひげ状の滲みが著しく認められる
記録試験は、インクジェットプリンターPM−G800(セイコーエプソン社製)を用いて、罫線パターンと所定のベタ(黒)を記録し、次の基準によって評価した。
a.インクのひげ状の滲み(フェザーリング)
罫線パターンにおけるひげ状のインク滲みを、下記の基準で目視によって評価した。
◎ ひげ状の滲みが認められない
○ ひげ状の滲みが僅かに認められる
△ ひげ状の滲みがやや認められる
× ひげ状の滲みが著しく認められる
b.インクの耐水性
記録物を1日間自然乾燥させた後、20℃に調整した水道水に5分間浸漬して、さらに自然乾燥させたときの画像の変化を、下記の基準で目視によって評価した。
◎ 画像変化が認められない
○ 画像変化が極僅かに認められる
△ 画像変化が認められる
× 画像の大部分が流れ出している
記録物を1日間自然乾燥させた後、20℃に調整した水道水に5分間浸漬して、さらに自然乾燥させたときの画像の変化を、下記の基準で目視によって評価した。
◎ 画像変化が認められない
○ 画像変化が極僅かに認められる
△ 画像変化が認められる
× 画像の大部分が流れ出している
(2)電子写真記録試験
記録紙験は、レーザープリンターLASER SHOT 1310(キヤノン社製)を用いて所定のベタ(黒)を記録し、次の基準によって評価した。
a.トナー定着性
所定のベタ(黒)部のベタ濃度(A)、及び、ベタ部にスコッチメンディングテープ(住友スリーエム社製の商品名)を貼付け、剥がした後のベタ濃度(B)を測定し、下記式により残存率を求めた。
残存率(%)=(B/A)×100
トナー定着率を下記の基準で評価した。
◎ 残存率が80%以上
○ 残存率が70%以上80%未満
○〜△ 残存率が60%以上70%未満
△ 残存率が50%以上60%未満
△〜× 残存率が40%以上50%未満
× 残存率が40%未満
記録紙験は、レーザープリンターLASER SHOT 1310(キヤノン社製)を用いて所定のベタ(黒)を記録し、次の基準によって評価した。
a.トナー定着性
所定のベタ(黒)部のベタ濃度(A)、及び、ベタ部にスコッチメンディングテープ(住友スリーエム社製の商品名)を貼付け、剥がした後のベタ濃度(B)を測定し、下記式により残存率を求めた。
残存率(%)=(B/A)×100
トナー定着率を下記の基準で評価した。
◎ 残存率が80%以上
○ 残存率が70%以上80%未満
○〜△ 残存率が60%以上70%未満
△ 残存率が50%以上60%未満
△〜× 残存率が40%以上50%未満
× 残存率が40%未満
[カチオン性変性ポリアミン樹脂の製造]
[合成例1]
撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えた1リットルの反応容器中に、ジメチルアミン水溶液(50%)90部と水173部を入れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混合物に滴下ロートからエピクロロヒドリン92部を、約3時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で6時間反応を続け、樹脂分が39%の、アミンエピクロロヒドリン系樹脂水溶液を得た。
[合成例1]
撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えた1リットルの反応容器中に、ジメチルアミン水溶液(50%)90部と水173部を入れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混合物に滴下ロートからエピクロロヒドリン92部を、約3時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で6時間反応を続け、樹脂分が39%の、アミンエピクロロヒドリン系樹脂水溶液を得た。
[合成例2]
撹拌装置、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた1リットルの反応容器中に、60%のジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)水溶液323部と水82部を仕込んだ。次に内温を60℃まで昇温させ、20%の過硫酸アンモニウム水溶液2部を添加した。更に、内温を65〜70℃に保ちながら、4、6、8時間後に20%の過硫酸アンモニウム水溶液を各2部ずつ添加した。その後65℃で20時間反応を続け、樹脂分が46%の、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド系樹脂水溶液を得た。
撹拌装置、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた1リットルの反応容器中に、60%のジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)水溶液323部と水82部を仕込んだ。次に内温を60℃まで昇温させ、20%の過硫酸アンモニウム水溶液2部を添加した。更に、内温を65〜70℃に保ちながら、4、6、8時間後に20%の過硫酸アンモニウム水溶液を各2部ずつ添加した。その後65℃で20時間反応を続け、樹脂分が46%の、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド系樹脂水溶液を得た。
[カチオン性水分散性高分子の製造]
[合成例3]
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水740部、トリメチルステアリルアンモニウムクロリドの28%水溶液を14部、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート6部、スチレン100部、メチルメタクリレート114部、ブチルアクリレート20部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化ベンジル四級化物の75%水溶液を21部、及び2,2’アゾビス(2−メチルプロパンアミジン)2塩酸塩(V50:和光純薬製 アゾ系重合開始剤の商品名)の10%水溶液8部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持し、乳化重合反応を完結させて、固形分濃度が25%のカチオン性水分散性高分子組成物Aを得た。
[合成例3]
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水740部、トリメチルステアリルアンモニウムクロリドの28%水溶液を14部、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート6部、スチレン100部、メチルメタクリレート114部、ブチルアクリレート20部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化ベンジル四級化物の75%水溶液を21部、及び2,2’アゾビス(2−メチルプロパンアミジン)2塩酸塩(V50:和光純薬製 アゾ系重合開始剤の商品名)の10%水溶液8部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持し、乳化重合反応を完結させて、固形分濃度が25%のカチオン性水分散性高分子組成物Aを得た。
[合成例4]
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、スチレン174部、メチルメタクリレート39部、ジメチルアミノエチルメタクリレート51部、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V601:和光純薬製 アゾ系重合開始剤の商品名)5部及びイソプロピルアルコール66部を仕込み、80℃で3時間保持し、次いで前記「V601」を0.7部仕込み、さらに同温度で2時間保持した。次いで酢酸27部を加えた後、水540部を加えてエマルションを得てから、更に昇温してイソプロピルアルコールの留去を行った。
次いで、水160部を加えてエピクロロヒドリン30部を加え、80℃で2時間反応させ、水200部を加えて、固形分が25%の水分散性高分子組成物Bを得た。
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、スチレン174部、メチルメタクリレート39部、ジメチルアミノエチルメタクリレート51部、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V601:和光純薬製 アゾ系重合開始剤の商品名)5部及びイソプロピルアルコール66部を仕込み、80℃で3時間保持し、次いで前記「V601」を0.7部仕込み、さらに同温度で2時間保持した。次いで酢酸27部を加えた後、水540部を加えてエマルションを得てから、更に昇温してイソプロピルアルコールの留去を行った。
次いで、水160部を加えてエピクロロヒドリン30部を加え、80℃で2時間反応させ、水200部を加えて、固形分が25%の水分散性高分子組成物Bを得た。
[合成例5]
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水分散性高分子組成物Bの水溶液840部(固形分として210部)、水342部、スチレン65部、メチルメタクリレート130部及びノルマルブチルアクリレート15部、並びに10%の過硫酸アンモニウム水溶液9重量部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持して乳化重合反応を完結させ、固形分濃度が30%のカチオン性水分散性高分子組成物Cを得た。
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水分散性高分子組成物Bの水溶液840部(固形分として210部)、水342部、スチレン65部、メチルメタクリレート130部及びノルマルブチルアクリレート15部、並びに10%の過硫酸アンモニウム水溶液9重量部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持して乳化重合反応を完結させ、固形分濃度が30%のカチオン性水分散性高分子組成物Cを得た。
[合成例6]
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水740部、トリメチルステアリルアンモニウムクロリドの28%水溶液を14部、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート6部、スチレン100部、メチルメタクリレート106部、ブチルアクリレート20部、アクリルアミドの40%水溶液を20部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化ベンジル四級化物の75%水溶液を21部、及び2,2’アゾビス(2−メチルプロパンアミジン)2塩酸塩(V50:和光純薬製アゾ系重合開始剤の商品名)の10%水溶液8部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持して乳化重合反応を完結させ、固形分濃度が25%のカチオン性水分散性高分子組成物Dを得た
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水740部、トリメチルステアリルアンモニウムクロリドの28%水溶液を14部、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート6部、スチレン100部、メチルメタクリレート106部、ブチルアクリレート20部、アクリルアミドの40%水溶液を20部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化ベンジル四級化物の75%水溶液を21部、及び2,2’アゾビス(2−メチルプロパンアミジン)2塩酸塩(V50:和光純薬製アゾ系重合開始剤の商品名)の10%水溶液8部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持して乳化重合反応を完結させ、固形分濃度が25%のカチオン性水分散性高分子組成物Dを得た
[比較合成例1] 高カチオンエマルション
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、スチレン140部、メチルメタクリレート32部、ジメチルアミノエチルメタクリレート92部、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V601:和光純薬製 アゾ系重合開始剤の商品名)5部及びイソプロピルアルコール65部を仕込み、80℃で3時間保持し、次いで前記「V601」を0.7部仕込み、さらに同温度で2時間保持した。次いで酢酸35部を加え、水609部を加えてエマルションを得た後、更に昇温してイソプロピルアルコールを留去した。
次いで、水160部を加えた後エピクロロヒドリン54部を加え、60℃で4時間反応させ、更に水200部を加えて、固形分濃度が25%の高カチオンエマルションEを得た。
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、スチレン140部、メチルメタクリレート32部、ジメチルアミノエチルメタクリレート92部、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V601:和光純薬製 アゾ系重合開始剤の商品名)5部及びイソプロピルアルコール65部を仕込み、80℃で3時間保持し、次いで前記「V601」を0.7部仕込み、さらに同温度で2時間保持した。次いで酢酸35部を加え、水609部を加えてエマルションを得た後、更に昇温してイソプロピルアルコールを留去した。
次いで、水160部を加えた後エピクロロヒドリン54部を加え、60℃で4時間反応させ、更に水200部を加えて、固形分濃度が25%の高カチオンエマルションEを得た。
[比較合成例2] アニオン系ポリマーエマルション
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水700部、アニオン性乳化剤としてドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダの20%水溶液を20部、スチレン110部、メチルメタクリレート104部、ブチルアクリレート26部、メタクリル酸10部、及び10%過硫酸アンモニウム水溶液8部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持して乳化重合反応を完結させ、50℃に冷却した後25%のアンモニア水を31.6部加えて、固形分濃度が25%のアニオン系ポリマーエマルションFを得た。
攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた2リットルの反応容器中に、水700部、アニオン性乳化剤としてドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダの20%水溶液を20部、スチレン110部、メチルメタクリレート104部、ブチルアクリレート26部、メタクリル酸10部、及び10%過硫酸アンモニウム水溶液8部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温した。
80℃で2時間保持して乳化重合反応を完結させ、50℃に冷却した後25%のアンモニア水を31.6部加えて、固形分濃度が25%のアニオン系ポリマーエマルションFを得た。
ろ水度350csfの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部からなるパルプスラリーに、カオリン10部、硫酸アルミニウム1.5部、内添サイズ剤0.1部、歩留向上剤0.02部を添加したスラリーを、ツインワイヤー抄紙機を用いて抄紙し、その際、2ロールサイズプレスで固形分濃度が20%の処理液1を両面に塗工し、片面あたりの塗工量が固形分で2.0g/m2となるように記録層を設けた。
その後、カレンダー処理を施して、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さが2.4μm、坪量64g/m2、厚さ75μmの記録用シートを得た。
その後、カレンダー処理を施して、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さが2.4μm、坪量64g/m2、厚さ75μmの記録用シートを得た。
処理液1
酸化澱粉(MS3600:日本食品化工社製) 100部
カチオン性の変性ポリアミン樹脂(合成例1) 50部
カチオン性水分散性高分子(合成例3) 70部
消泡剤(ノプコ8034L:サンノプコ社製) 0.1部
水 固形分濃度が20%になるように添加する。
酸化澱粉(MS3600:日本食品化工社製) 100部
カチオン性の変性ポリアミン樹脂(合成例1) 50部
カチオン性水分散性高分子(合成例3) 70部
消泡剤(ノプコ8034L:サンノプコ社製) 0.1部
水 固形分濃度が20%になるように添加する。
処理液1で使用したカチオン性の水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性水分散性高分子(合成例4)50部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シートを得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.3μmであった。
処理液1で使用したカチオン性の水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性水分散性高分子(合成例5)60部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シートを得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.8μmであった。
処理液1で使用したカチオン性の変性ポリアミン樹脂(合成例1)をカチオン性の変性ポリアミン樹脂(合成例2)に変更し、カチオン性水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性の水分散性高分子(合成例6)40部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シートを得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.1μmであった。
ろ水度350csfの広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)30部、及び、ろ水度350csfの上質古紙パルプ70部からなるパルプスラリーに、カオリン10部、硫酸アルミニウム1.5部、内添サイズ剤0.1部、および歩留向上剤0.02部を添加したスラリーを、ツインワイヤー抄紙機を用いて抄紙機を用いて抄紙し、その際、2ロールサイズプレスで固形分濃度が20%の処理液1を両面に塗工し、片面あたりの塗工量が固形分で、2.0g/m2となるように記録層を設けた。
その後、カレンダー処理を施して、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さが3.4μm、坪量64g/m2、厚さ76μmの記録用シートを得た。
その後、カレンダー処理を施して、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さが3.4μm、坪量64g/m2、厚さ76μmの記録用シートを得た。
カレンダー処理後の記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを2.8μm、坪量を127g/m2、厚さを150μmに調製したこと以外は、実施例2と同様にして記録用シートを得た。
カレンダー処理後の記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを4.4μm、坪量を127g/m2、厚さを150μmに調製したこと以外は、実施例2と同様にして記録用シートを得た。
カレンダー処理後の記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを3.3μm、坪量を64g/m2、厚さを77μmの記録用シートに調製したこと以外は、実施例2と同様にして記録用シートを得た。
次に、剥離紙として、透気抵抗度が5000秒の剥離材の片面に、剥離剤としてシリコーン樹脂(KS830:信越化学工業社製の商品名)を0.8g/m2塗工した。次いで、設けられた剥離剤層の面上にアクリル系粘着剤(オリバインBPW5176−1:東洋インキ製造社の商品名)を塗工し、塗工量20g/m2の粘着剤層を形成した。その後、該粘着剤層を上記記録用シートの裏面と貼合し、粘着シートを得た。
次に、剥離紙として、透気抵抗度が5000秒の剥離材の片面に、剥離剤としてシリコーン樹脂(KS830:信越化学工業社製の商品名)を0.8g/m2塗工した。次いで、設けられた剥離剤層の面上にアクリル系粘着剤(オリバインBPW5176−1:東洋インキ製造社の商品名)を塗工し、塗工量20g/m2の粘着剤層を形成した。その後、該粘着剤層を上記記録用シートの裏面と貼合し、粘着シートを得た。
[比較例1]
処理液1で使用したカチオン性のポリアミン樹脂の使用量を0部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは2.4μmであった。
処理液1で使用したカチオン性のポリアミン樹脂の使用量を0部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは2.4μmであった。
[比較例2]
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子の使用量を0部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.3μmであった。
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子の使用量を0部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.3μmであった。
[比較例3]
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子の使用量を0部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは5.0μmであった。
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子の使用量を0部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは5.0μmであった。
[比較例4]
カレンダー処理を施した後の記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを2.8μm、坪量を127g/m2、厚さを150μmに調製したこと以外は、比較例2と同様にして記録用シートを得た。
カレンダー処理を施した後の記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを2.8μm、坪量を127g/m2、厚さを150μmに調製したこと以外は、比較例2と同様にして記録用シートを得た。
[比較例5]
カレンダー処理を施して、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを3.1μm、坪量を64g/m2、厚さを76μmに調製したこと以外は比較例2と同様にして記録用シートを得た。
次に剥離紙として、透気抵抗度が5000秒の剥離材の片面に、剥離剤としてシリコーン樹脂(KS830:信越化学工業社製の商品名)を0.8g/m2塗工した。設けられた剥離剤層の面上にアクリル系粘着剤(オリバインBPW5176−1:東洋インキ製造社製の商品名)を塗工し、塗工量20g/m2の粘着剤層を形成した。次いで、該粘着剤層を上記記録用シートの裏面と貼合して粘着シートを得た。
カレンダー処理を施して、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さを3.1μm、坪量を64g/m2、厚さを76μmに調製したこと以外は比較例2と同様にして記録用シートを得た。
次に剥離紙として、透気抵抗度が5000秒の剥離材の片面に、剥離剤としてシリコーン樹脂(KS830:信越化学工業社製の商品名)を0.8g/m2塗工した。設けられた剥離剤層の面上にアクリル系粘着剤(オリバインBPW5176−1:東洋インキ製造社製の商品名)を塗工し、塗工量20g/m2の粘着剤層を形成した。次いで、該粘着剤層を上記記録用シートの裏面と貼合して粘着シートを得た。
[比較例6]
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性水分散性高分子(比較合成例1)60部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.1μmであった。
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性水分散性高分子(比較合成例1)60部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして記録用シート得た。なお、記録面のパーカープリントサーフ表面粗さは3.1μmであった。
[比較例7]
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性水分散性高分子(比較合成例2)50部に変更したこと以外は実施例1と同様にしたところ、処理液中に凝集物が発生し、塗工不可能な状態であった。
各実施例及び比較例によって得られた記録用シートの試験結果を、表1及び表2に示す。
処理液1で使用したカチオン性水分散性高分子(合成例3)70部をカチオン性水分散性高分子(比較合成例2)50部に変更したこと以外は実施例1と同様にしたところ、処理液中に凝集物が発生し、塗工不可能な状態であった。
各実施例及び比較例によって得られた記録用シートの試験結果を、表1及び表2に示す。
表1及び表2からも明らかなように、本発明の記録用シートは、インクジェット記録方式によって印字した時のフェザーリングが少なく、画像の耐水性に優れ、且つ、レーザープリンターや複写機のような電子写真記録方式によって印字した時のトナーの定着性に優れることが確認された。
本発明の記録用シートは電子写真記録およびインクジェット記録に共用することができる上、記録用粘着シートにも適用できることから、家庭用としてのみならずオフィスでも利用可能である。
Claims (5)
- 支持体の少なくとも片面に記録層を有する記録用シートにおいて、前記記録層が、少なくともカチオン性の変性ポリアミン系樹脂とカチオン性水分散性高分子を含む処理液を前記支持体に塗布又は含浸させてなる記録層であって、前記カチオン性水分散性高分子が、カチオン性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル類[a]の1〜30重量%と、疎水性の(メタ)アクリル酸エステル類[b]及び/又はスチレン類[c]を合計で60〜99重量%、及び前記[a]〜[c]と共重合可能な不飽和基含有モノマー[d]の0〜10重量%を共重合して得られるカチオン性水分散性高分子であることを特徴とする記録用シート。
- ソフトパッキングを用い、クランプ圧力が980kPaの条件で測定したときの前記記録層表面のパーカープリントサーフ表面粗さが2.0〜4.0μmの範囲である、請求項1に記載された記録用シート。
- 前記支持体が古紙パルプを含有する支持体である、請求項1又は2に記載された記録用シート。
- 前記記録用シートが電子写真記録用及びインクジェット記録用である、請求項1〜3の何れかに記載された記録用シート。
- 基体表面に、少なくとも、剥離剤層、粘着剤層及び請求項1〜4の何れかに記載された記録用シートを順次積層してなることを特徴とする記録用粘着シート。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018024100A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 三菱製紙株式会社 | 転写用紙 |
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-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006005312A patent/JP2007185847A/ja active Pending
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