JP2003156801A - 画像記録方法、画像記録装置及び熱現像感光材料 - Google Patents

画像記録方法、画像記録装置及び熱現像感光材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変動に起因する出力画像の濃度変動を抑
制し濃度安定性を達成できる画像記録方法、画像記録装
置及び熱現像感光材料を提供する。 【解決手段】 この画像記録方法は、熱現像感光材料に
画像信号に基づいて光源から光ビームを露光することで
潜像を形成してから前記熱現像感光材料を加熱すること
で熱現像して可視画像を形成する。温度変動に起因する
熱現像感光材料の感度変化と光源からの光ビームの波長
変動による熱現像感光材料の感度変化とが相殺されるよ
うに光ビームの波長特性を熱現像感光材料の分光感度特
性に基づいて選ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像感光材料に
光ビームを照射し画像記録をしてから熱現像を行うこと
で可視画像を得る画像記録方法及び画像記録装置に関
し、更にかかる画像記録方法及び画像記録装置に用いて
好適なび熱現像感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀熱現像感光材料のフィルム
に画像信号に基づいてレーザ光を露光し潜像を形成した
後、フィルムを加熱し熱現像することでフィルムに画像
を形成して出力する画像記録装置が公知である(例え
ば、本出願人による特開2000−292893公報、
特開2000−292897公報等参照)。かかる画像
記録装置では熱現像プロセスを用いるので、装置内部の
温度が変化すると出力画像の濃度が変動してしまい、安
定した濃度を得ることが困難であった。装置内の温度
は、電源投入からの時間経過や、環境温度の変化、画像
出力枚数の違い等により、通常、数℃〜10℃程度変動
する。
【0003】熱現像プロセスを用いる画像記録装置にお
ける温度変動に起因する出力画像の濃度変動を抑制し濃
度を安定化させるために、従来、次のような対策がとら
れてきている。
【0004】(1)記録画像上に予め濃度管理用の濃度パ
ッチを設けておき、熱現像後に濃度パッチ部分の濃度を
測定し、次の画像出力時には濃度が所定濃度となるよう
に露光時の光量をコントロールする。 (2)装置内温度が一定になるように排風機構に工夫を
し、さらに装置内温度を検知して排風機構を制御する。 (3)検知した装置内温度情報に基づいてフィルムへの照
射光量や熱現像ドラム温度を制御する。
【0005】上述のような対策が温度変動に起因する出
力画像の濃度変動を抑制すべく試みられているが、制御
が複雑になりコストアップとなったり、濃度安定性とし
て十分な性能を得ることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題に鑑み、温度変動に起因する出力画像の濃度変
動を抑制し濃度安定性を達成できる画像記録方法、画像
記録装置及び熱現像感光材料を提供することを目的とす
る。また、前記(1)〜(3)の従来例と併用することで、よ
り精度良く濃度変動を抑制し、濃度安定性を達成できる
画像記録方法、画像記録装置及び熱現像感光材料を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による画像記録方法は、熱現像感光材料に画
像信号に基づいて光源から光ビームを露光することで潜
像を形成してから前記熱現像感光材料を加熱することで
熱現像して可視画像を形成する画像記録方法において、
温度変動に起因する前記熱現像感光材料の熱現像プロセ
スの感度変化と前記光源からの光ビームの波長変動によ
る前記熱現像感光材料の感度変化とが相殺されるように
前記光ビームの波長特性を前記熱現像感光材料の分光感
度特性に基づいて選ぶことを特徴とする。
【0008】この画像記録方法によれば、温度変動に起
因して熱現像感光材料の熱現像プロセス感度が変化する
とともに光源からの光ビームの波長が変動し、更にこの
波長変動により熱現像感光材料の感度が変化するが、光
ビームの波長特性を熱現像感光材料の分光感度特性に基
づいて選び、前者の熱現像プロセス感度変化と後者の感
度変化とが相殺するので、温度変動に起因する出力画像
の濃度変動を抑制し濃度安定性を達成できる。このよう
に、本発明による画像記録方法では、熱現像感光材料の
温度による現像の特性の変化と、光源波長の温度特性に
依存した熱現像感光材料の分光感度特性とを両者の感度
変化が相殺されるように設定することで、温度変動に起
因する出力画像の濃度変動を効果的に抑制できる。
【0009】また、本発明による別の画像記録方法は、
熱現像感光材料に画像信号に基づいて光源から光ビーム
を露光することで潜像を形成してから前記熱現像感光材
料を加熱することで熱現像して可視画像を形成する画像
記録方法において、前記光源は温度上昇によりその発光
波長が長波長側にシフトする温度特性を有するととも
に、前記光源からの光ビームは前記熱現像感光材料の分
光感度ピークよりも長波長側に波長のピークを有するこ
とを特徴とする。
【0010】この画像記録方法によれば、熱現像感光材
料は熱現像部周辺の温度上昇に起因して熱現像プロセス
感度が大きくなる一方、光源からの光ビームの波長が長
波長側に変動するが、光ビームの波長ピークが熱現像感
光材料の分光感度ピークよりも長波長側にあるので、長
波長に変動した光ビームに対し熱現像感光材料の感度が
小さくなる。このため、熱現像感光材料における前者の
感度変化と後者の感度変化とが相殺するので、温度変動
に起因する出力画像の濃度変動を抑制し濃度安定性を達
成できる。
【0011】また、前記熱現像感光材料は、その分光感
度が分光感度ピークよりも長波長側において波長1nm
の変化に対して−0.5%乃至−3%の範囲で変化する
ような分光感度特性を有することが好ましい。これによ
り、温度変動に起因する光源の波長変動に対しフィルム
の分光感度が適度に低下する。
【0012】また、本発明による画像記録装置は、熱現
像感光材料に画像信号に基づいて光源から光ビームを露
光することで潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光
材料を加熱することで熱現像して可視画像を形成する熱
現像部と、を備える画像記録装置において、前記光源は
温度上昇によりその発光波長が長波長側にシフトする温
度特性を有するとともに、前記光源からの光ビームは前
記熱現像感光材料の分光感度ピークよりも長波長側に波
長のピークを有することを特徴とする。
【0013】この画像記録装置によれば、熱現像感光材
料は装置内温度の上昇に起因してその熱現像プロセス感
度が大きくなる一方、光源からの光ビームの波長が長波
長側に変動するが、光ビームの波長ピークが熱現像感光
材料の分光感度ピークよりも長波長側にあるので、長波
長に変動した光ビームに対し熱現像感光材料の感度が小
さくなる。このため、熱現像感光材料における前者の感
度変化と後者の感度変化とが相殺するので、温度変動に
起因する出力画像の濃度変動を抑制し濃度安定性を達成
できる。
【0014】この場合、前記光源は、温度上昇によりそ
の発光波長が長波長側にシフトする温度特性を有する半
導体レーザまたは発光ダイオードであることが好まし
い。また、前記熱現像感光材料は、その分光感度が分光
感度ピークよりも長波長側において波長1nmの変化に
対して−0.5%乃至−3%の範囲で変化するような分
光感度特性を有することが好ましい。
【0015】また、前記熱現像部で現像された前記熱現
像感光材料の所定部分の濃度を測定する濃度測定部を更
に備え、前記濃度測定部で測定された濃度が所定濃度に
なるように前記露光部及び前記熱現像部の少なくとも一
方を制御することで、温度変動に起因する出力画像の濃
度変動を更に精度よく補正し抑制することができる。ま
た、本発明による熱現像感光材料は、画像信号に基づい
て光ビームが露光されることで潜像が形成されてから加
熱されることで熱現像されて可視画像が形成される熱現
像感光材料であって、前記光ビームの波長に対して短波
長側に分光感度のピークを有することを特徴とする。
【0016】この熱現像感光材料によれば、温度上昇に
起因して熱現像感光材料の熱現像プロセス感度が大きく
なる一方、光源からの光ビームの波長が長波長側に変動
するときに、熱現像感光材料の分光感度のピークが光ビ
ームの波長に対して短波長側にあるので、長波長に変動
した光ビームに対し熱現像感光材料の感度が小さくな
る。このため、熱現像感光材料における前者の感度変化
と後者の感度変化とが相殺するので、温度変動に起因す
る出力画像の濃度変動を抑制し濃度安定性を達成でき
る。
【0017】この場合、熱現像感光材料の分光感度が分
光感度ピークよりも長波長側において波長1nmの変化
に対して−0.5%乃至−3%の範囲で変化するような
分光感度特性を有することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態による画像記録装置の概略的構成を示す正面図であ
る。図1に示すように、画像記録装置100は、シート
状の熱現像感光性材料である熱現像感光フィルムF(以
下、「フィルム」という。)を1枚ずつ給送する給送部
110と、給送されたフィルムFを露光し画像記録を行
う露光部120と、露光されたフィルムFを熱現像する
熱現像部130とを備える。
【0019】給送部110は上下2段に設けられ、ケー
ス内に収納されたフィルムFをケースごと格納する。給
送部110で取り出し装置(図示省略)によりフィルム
Fをケースから取り出し、その取り出されたフィルムF
を図1の下方に搬送してから、搬送方向変換部145で
図1の矢印(4)に示すようにフィルムFを水平方向に
搬送し、さらに、ローラ対等からなる複数の搬送装置1
42により図1の矢印(5)に示すように上方垂直方向
に搬送し、その際、露光部120はフィルムFに波長8
10nmのレーザ光Lを照射する。画像信号に基づいて
変調されたレーザ光LによりフィルムFに潜像が形成さ
れる。
【0020】その後、フィルムFは図1の矢印(6)に
示すように更に上方に搬送され、供給ローラ対143に
より熱現像部130の熱現像ドラム14へと送られる。
熱現像ドラム14は内蔵された発熱体により加熱され1
00〜140℃の範囲内の一定温度に制御されている。
熱現像ドラム14ではフィルムFが多数の対向ローラ1
5により熱現像ドラム14の外周面に押し付けられ、フ
ィルムFと熱現像ドラム14の外周面とが密着した状態
で熱現像ドラム14が図1の矢印(7)に示す方向にフ
ィルムFとともに回転する。
【0021】上述のような回転の間に熱現像ドラム14
はフィルムFを5〜20秒の間、加熱し熱現像する。そ
して、図1の右方で熱現像ドラム14からフィルムFを
分離し、出口部16から図1の矢印(8)に示す方向に
搬送装置144で搬送しつつ冷却する。その後、搬送装
置144は、ドラム14から離れたフィルムFを図1の
矢印(9)及び(10)に示す方向に搬送し、画像記録
装置100の上部から取り出せるように排出トレイ16
0に排出する。
【0022】上述のようにして潜像の形成されたフィル
ムFは熱現像処理されることでフィルムFの潜像を可視
画像として形成する。かかる熱現像処理は、フィルムF
が熱現像ドラム14に密着している間に行われるが、熱
現像ドラム14から分離した後もフィルムFには蓄熱が
残っており、かつ熱現像ドラム14付近の雰囲気温度が
高いため、熱現像は完全に停止せず、わずかながら現像
が進行する。
【0023】次に、図1の画像記録装置100の露光部
120について図2を用いて説明する。図2は図1の画
像記録装置の露光部の光学系及び制御系を概略的に示す
図である。
【0024】図2に示すように、露光部120は、画像
信号Sに基づき強度変調されたレーザ光Lを回転多面鏡
113によって偏向してfθレンズ114を介してフィ
ルムF上を主走査するとともに、フィルムFをレーザ光
Lに対して主走査の方向と略直角な方向に相対移動させ
ることにより副走査することでフィルムFに潜像を形成
する。以下、更に露光部120及びその制御系について
説明する。
【0025】図2に示すように、画像信号出力装置12
1から出力された画像信号Sは、D/A変換部122に
おいてアナログ信号に変換され、変調回路123に入力
される。かかるアナログ信号に基づき変調回路123で
変調信号が生成される。この変調信号で光源である半導
体レーザ110を駆動し、半導体レーザ110からレー
ザ光Lを照射させる。
【0026】変調部123は半導体レーザ110から照
射されたレーザ光を受光する光量センサ(図示省略)か
らの光量モニタ信号が入力されることでレーザ光Lの強
度が一定になるように制御する。
【0027】図2のように、半導体レーザ110から照
射されたレーザ光Lは、レンズ112を通過した後、シ
リンドリカルレンズ115により上下方向にのみ収束さ
れて、図中矢印A方向に回転する回転多面鏡113に対
し、その駆動軸に垂直な線像として入射する。回転多面
鏡113はレーザ光Lを主走査方向に反射し偏向し、こ
の偏向されたレーザ光Lは、シリンドリカルレンズを含
むfθレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向
に延在して設けられたミラー116で反射されて、搬送
装置142により矢印Y方向に搬送されている(副走査
されている)フィルムFの被走査面117上を、矢印X
方向に繰り返し主走査される。これにより、レーザ光L
はフィルムF上の被走査面117を走査する。
【0028】fθレンズ114のシリンドリカルレンズ
は、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面117
上に、副走査方向にのみ収束させるものとなっており、
またfθレンズ114からフィルムFの被走査面117
までの距離は、fθレンズ114全体の焦点距離と等し
くなっている。このように、露光部120ではシリンド
リカルレンズ115及びシリンドリカルレンズを含むf
θレンズ114を配設しており、レーザ光Lが回転多面
鏡113上で一旦副走査方向にのみ収束させるので、回
転多面鏡113に面倒れや軸ブレが生じても、フィルム
Fの被走査面117上において、レーザ光Lの走査位置
が副走査方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を
形成することができる。
【0029】以上のようにして、露光部120において
フィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成されること
で画像記録が行われる。
【0030】次に、本実施の形態におけるフィルム濃度
安定化のための制御について図3,図4,図5を参照し
ながら説明する。図3は熱現像ドラム14の出口部近傍
の温度と熱現像フィルムの現像プロセス相対感度との関
係を示す感度特性図であり、図4は半導体レーザの発振
波長と温度との関係を概念的に示す光源波長の温度特性
図であり、図5は光ビームの波長とフィルムの相対感度
との関係を示すフィルムの分光感度特性図である。
【0031】画像記録装置内の温度が変化したときに、
フィルム濃度変動に影響する要因には様々なものがある
が、特に顕著なものとして次の原因を挙げることができ
る。
【0032】(1)熱現像ドラム14の出口部16周辺の
温度上昇により熱現像プロセスが促進されることで図3
のようにフィルムの現像プロセス感度が上昇する。即
ち、熱現像ドラム14の温度は、通常、一定温度(10
0℃〜140℃)に制御されているが、熱現像ドラム1
4の出口部16付近の温度は制御されておらず、フィル
ムFは熱現像ドラム14から分離した後も熱現像プロセ
スは進行する。
【0033】(2)装置内温度の変動に起因して光源とし
ての半導体レーザの波長が変化し(+3nm/10℃程
度)、このためフィルムの分光感度特性によりフィルム
感度が変化する。
【0034】そこで、本実施の形態では図2の露光部1
20の光源としての半導体レーザ110の発振波長をフ
ィルムの分光感度ピークよりも長波長側に設定すること
で、装置内温度が上昇しても、上述の(1)及び(2)におけ
る変動を相殺するようにしている。
【0035】即ち、図2の露光部120の光源としての
半導体レーザ110は、常温(25℃)で波長810n
mのレーザ光を発光するが、図4のような温度依存性を
有し、そのためチップ温度の上昇により2〜3nm/1
0℃で波長が長くなる特性を有する。このため、例えば
装置内温度が常温(25℃)から20℃上昇した場合、
レーザ半導体110からのレーザ光は、その波長が長波
長側に変化し約815nmに長くなる。
【0036】また、フィルムFは、図5のような分光感
度特性を有し、その分光感度が分光感度ピーク(図5で
800nm)よりも長波長側において波長1nmの変化
に対して−0.5%乃至−3%の範囲で低下するように
変化し、半導体レーザ110の常温(25℃)でのレー
ザ光の波長(810nm)がフィルムFの分光感度ピー
クよりも長波長側にあるので、例えば装置内温度が常温
から20℃上昇し波長が約815nmに長くなったレー
ザ光で露光した場合、そのフィルム感度は低下し、常温
で波長810nmのレーザ光により露光した場合のフィ
ルム感度と比較すると、約14%低下する。
【0037】一方、装置内温度が20℃上昇すると、図
3のように熱現像ドラム14の出口部16周辺の温度上
昇により現像プロセスの相対感度が約10%高くなる。
【0038】従って、装置内温度が例えば20℃上昇す
ると、全体としてフィルムの相対感度は約5%の感度低
下に抑えることができる。上述のように、装置内温度の
上昇によりフィルムの相対感度が上昇しても、レーザ光
の波長の長波長側への変動でフィルムの相対感度が低下
するため、両者の変動を相殺することができる。
【0039】以上のように、図1,図2の画像記録装置
によれば、熱現像ドラム14の出口部16付近の温度上
昇に起因する現像プロセスの感度変動、即ち、フィルム
濃度上昇を効果的に制御でき抑制することができ、しか
も、新たな制御や部品を追加する必要がないので、装置
のコストアップがなく有利である。また、複雑な制御を
必要としないので、安定的に濃度変動を制御することが
できる。
【0040】また、図1の画像記録装置100は、熱現
像部130で熱現像ドラム14から出たフィルムFが出
口部16から搬送装置144により搬送されている間
に、フィルムFの濃度管理用の濃度パッチ部分の濃度を
濃度測定部17で測定し、次の画像出力時に濃度が所定
濃度となるように図2の露光部120の変調部123を
制御してレーザ露光時の光量を制御し、または、熱現像
ドラム14の加熱温度を制御する構成にできるが、この
場合、本実施の形態による濃度変動抑制の構成を適用す
ることで補正すべき濃度変動量を低減できるので、より
高精度の濃度補正が可能となり、好ましい。
【0041】また、図2の半導体レーザ110の発振波
長をフィルムの分光感度曲線の傾きが比較的小さい領
域、例えば常温で図5の806nm付近に設定すれば、
温度上昇が同じでレーザ光の波長変動範囲が同じでも、
上述の810nmから816nmに変動する場合と比べ
て、フィルム感度の低下の程度は小さくなり、フィルム
感度の低下は約9%程度である。このため、全体として
のフィルム感度変動を更に小さく抑えることができ、フ
ィルムの濃度変動を一層抑制できる。
【0042】上述のように、濃度測定部17等から構成
される濃度変動抑制機構を備えたり、また、熱現像プロ
セスやフィルムの分光感度特性や温度の感度特性に応じ
て露光時の光ビームの波長を選ぶことで、より精度の高
い濃度補正が可能である。
【0043】更に、本実施の形態では、フィルムFの温
度の感度特性(図3)と、半導体レーザの波長の温度特
性(図4)と、フィルムFの分光感度特性(図5)と
を、適宜に選択し設定することで、温度上昇に起因す
る、図3のような現像プロセス感度の上昇と、図4及び
図5のようなフィルム感度の低下とにより両者の感度変
化を効果的に相殺することができ、温度変動に起因する
フィルムFの濃度変動を抑制できる。
【0044】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、図2ではフィルムに照射する光ビームをレ
ーザ光としたが、発光ダイオード(LED)等からの光
ビームであってもよく、また、光源としては半導体レー
ザに限定されず、発光ダイオード(LED)等でもよ
い。
【0045】
【発明の効果】本発明の画像記録方法、画像記録装置及
び熱現像感光材料によれば、温度変動に起因する出力画
像の濃度変動を抑制し濃度安定性を達成できる。また、
より精度良く濃度変動を抑制し、濃度安定性を達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像記録装置の概略的構成
を示す正面図である。
【図2】図1の画像記録装置の露光部の光学系及び制御
系を概略的に示す図である。
【図3】図1の熱現像ドラム14の出口部近傍の温度と
熱現像フィルムの現像プロセス相対感度との関係を示す
フィルム温度の感度特性図である。
【図4】図2の半導体レーザの発振波長と温度との関係
を概念的に示す光源波長の温度特性図である。
【図5】本実施の形態における光ビームの波長とフィル
ムの相対感度との関係を示すフィルムの分光感度特性図
である。
【符号の説明】
14 熱現像ドラム 16 出口部 17 濃度測定部 100 画像記録装置 120 露光部 130 熱現像部 110 半導体レーザ(光源) 123 変調部 F フィルム(熱現像感光材料)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱現像感光材料に画像信号に基づいて光
    源から光ビームを露光することで潜像を形成してから前
    記熱現像感光材料を加熱することで熱現像して可視画像
    を形成する画像記録方法において、 温度変動に起因する前記熱現像感光材料の現像プロセス
    の感度変化と前記光源からの光ビームの波長変動による
    前記熱現像感光材料の感度変化とが相殺されるように前
    記光ビームの波長特性を前記熱現像感光材料の分光感度
    特性に基づいて選ぶことを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 熱現像感光材料に画像信号に基づいて光
    源から光ビームを露光することで潜像を形成してから前
    記熱現像感光材料を加熱することで熱現像して可視画像
    を形成する画像記録方法において、 前記光源は温度上昇によりその発光波長が長波長側にシ
    フトする温度特性を有するとともに、前記光源からの光
    ビームは前記熱現像感光材料の分光感度ピークよりも長
    波長側に波長のピークを有することを特徴とする画像記
    録方法。
  3. 【請求項3】 前記熱現像感光材料は、その分光感度が
    分光感度ピークよりも長波長側において波長1nmの変
    化に対して−0.5%乃至−3%の範囲で変化するよう
    な分光感度特性を有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像記録方法。
  4. 【請求項4】 熱現像感光材料に画像信号に基づいて光
    源から光ビームを露光することで潜像を形成する露光部
    と、前記熱現像感光材料を加熱することで熱現像して可
    視画像を形成する熱現像部と、を備える画像記録装置に
    おいて、 前記光源は温度上昇によりその発光波長が長波長側にシ
    フトする温度特性を有するとともに、前記光源からの光
    ビームは前記熱現像感光材料の分光感度ピークよりも長
    波長側に波長のピークを有することを特徴とする画像記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記光源が半導体レーザまたは発光ダイ
    オードであることを特徴とする請求項4に記載の画像記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記熱現像感光材料は、その分光感度が
    分光感度ピークよりも長波長側において波長1nmの変
    化に対して−0.5%乃至−3%の範囲で変化するよう
    な分光感度特性を有することを特徴とする請求項4また
    は5に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記熱現像部で現像された前記熱現像感
    光材料の所定部分の濃度を測定する濃度測定部を更に備
    え、前記濃度測定部で測定された濃度が所定濃度になる
    ように前記露光部及び前記熱現像部の少なくとも一方を
    制御することを特徴とする請求項4,5または6に記載
    の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 画像信号に基づいて光ビームが露光され
    ることで潜像が形成されてから加熱されることで熱現像
    されて可視画像が形成される熱現像感光材料であって、 前記光ビームの波長に対して短波長側に分光感度のピー
    クを有することを特徴とする熱現像感光材料。
  9. 【請求項9】 前記分光感度が分光感度ピークよりも長
    波長側において波長1nmの変化に対して−0.5%乃
    至−3%の範囲で変化するような分光感度特性を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の熱現像感光材料。
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