JP2003195203A - 半導体レーザ光学系 - Google Patents

半導体レーザ光学系

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JP2003195203A
JP2003195203A JP2001397526A JP2001397526A JP2003195203A JP 2003195203 A JP2003195203 A JP 2003195203A JP 2001397526 A JP2001397526 A JP 2001397526A JP 2001397526 A JP2001397526 A JP 2001397526A JP 2003195203 A JP2003195203 A JP 2003195203A
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lens
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light
film
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Toshikazu Umeda
敏和 梅田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザビームをfθレンズを介してフィルムに
照射し走査して画像を記録する際に、レーザビーム径の
増大を防止するとともに、干渉縞の発生を防止し、画像
の鮮鋭性悪化を防ぐことである。 【解決手段】 高周波重畳駆動され、マルチモード発振
したレーザ光を発するレーザダイオード41と、該レー
ザダイオード41から射出された光の光路に設けられた
fθレンズ45を有する結像レンズ部46とを備え、前
記レーザダイオード41からの光を前記fθレンズ45
を介してフィルムFの表面に照射し走査することで画像
を記録する露光部4において、fθレンズ45は、倍率
色収差が5μm/nm以下となるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料などの記
録媒体に半導体レーザからレーザビームを照射し画像記
録を行う半導体レーザ光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体レーザと、ポリゴンミ
ラーと、fθレンズ等の結像レンズ等とを有する平面走
査光学系を用いて記録媒体、例えば熱現像感光性フィル
ムにレーザビームを露光し画像を記録する半導体レーザ
光学系が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような半導体レー
ザ光学系を用いて階調画像を形成するには、半導体レー
ザから発振された光を広い出力範囲に亘って小さなスポ
ット径に集束させる、つまりビーム径を小さくすること
が望まれている。また、上記半導体レーザ光学系を用い
て、下から順にBC層、ベース層、感光層及び保護層な
どを備える多層構造をなすフィルムを露光して画像を記
録する際に、図7に示すように、レーザビームが露光の
ためにフィルムに入射したとき、BC層とベース層との
界面またはBC層と空気層との界面で反射し、さらに保
護層と外部の空気層との界面で反射したレーザビームが
露光レーザビームと干渉し、画像上に濃度差として認識
されるムラ(干渉縞)が生じる場合がある。
【0004】上述したフィルムに照射されるレーザビー
ムと、フィルム内で反射したレーザビームとの干渉によ
り発生する干渉縞対策としては、例えば、特開2000
−347311公報に開示のように、レーザビームに高
周波重畳することが公知であり、この技術ではレーザを
発するレーザダイオード等の半導体レーザをマルチモー
ド発振させ、多数のレーザ発振モードによる干渉縞同士
を相殺することで干渉縞を抑止する。
【0005】しかしながら、露光するためにフィルムに
照射するレーザビームに高周波重畳を行う構成において
は、それを用いない構成に比べて、fθレンズに入射す
るレーザビームの角度が大きい領域(具体的にはフィル
ムの端部分に相当)では、fθレンズの倍率色収差の影
響が大きくなる。即ち、一般的に、平面走査光学系で使
用しているfθレンズには倍率色収差があり、レーザビ
ームの波長が変化すると、ビームの結像位置がずれてし
まい、特にfθレンズに入射する光線のレンズ入射角度
が大きな領域では、影響が大きくなる傾向がある。この
ため、例えば、結像により形成される画像端部では図8
に示すように主走査方向のレーザビーム径が大きくな
り、主走査方向の鮮鋭性が悪化し、画像に悪影響を及ぼ
していた。
【0006】本発明の課題は、レーザビームをfθレン
ズを介して記録媒体に照射し走査して画像を記録する際
に、レーザビーム径の増大を防止して画像の鮮鋭性の悪
化を防ぐことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すよう
に、高周波重畳駆動され、マルチモード発振したレーザ
光を発する半導体レーザ(例えば、レーザダイオード4
1)と、該半導体レーザから射出された光の光路に設け
られたfθレンズ451を有する結像レンズ部45とを
備え、前記半導体レーザからの光を前記fθレンズを介
して記録媒体の表面に照射し走査することで画像を記録
する半導体レーザ光学系(例えば、露光部4)におい
て、前記fθレンズは、倍率色収差が5μm/nm以下
となるように構成されていることを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、高周波重畳
駆動される半導体レーザからの光を前記記録媒体の表面
に照射させるfθレンズの倍率色収差が5μm/nm以
下であるので、半導体レーザからの光(レーザビーム
L)をfθレンズを介して記録媒体に照射し走査して画
像を記録する際に、干渉縞の発生を防止することができ
るとともに、レーザビーム径の増大を防止して画像の鮮
鋭性悪化を防ぐことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体レーザ光学系において、前記半導体レーザから射出
される光は、1:100以上のダイナミックレンジによ
りアナログ直接変調されていることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、前記半導体
レーザから射出される光は、1:100以上のダイナミ
ックレンジによりアナログ直接変調されているので、半
導体レーザからのレーザビームをfθレンズを介して記
録媒体に照射し走査して画像を記録する際に、干渉縞の
発生を防止することができるとともに、レーザビーム径
の増大を防止して画像の鮮鋭性悪化を防ぐことができ
る。
【0011】請求項3記載の発明は、 印加される電流
に応じて自然発光体及びレーザ発振光を発する半導体レ
ーザと、該半導体レーザから射出される光の光路に設け
られたfθレンズを有する結像レンズ部とを備え、前記
半導体レーザからの光を前記結像レンズ部を介して記録
媒体の表面に照射し走査することで画像を記録する半導
体レーザ光学系において、前記半導体レーザから照射さ
れる光は1:100以上のダイナミックレンジによりア
ナログ直接変調され、前記fθレンズは、倍率色収差が
5μm/nm以下となるように構成されていることを特
徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、半導体レー
ザからのレーザビーム(レーザ光)をfθレンズを介し
て記録媒体に照射し走査して画像を記録する際に、低発
光量でのレーザビーム径の増大を防止して画像の鮮鋭性
悪化を防ぐことができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の半導体レーザ光学系において、前記fθ
レンズを介して照射される半導体レーザからの光により
画像が記録される記録媒体は、単色で感光する感光材料
であることを特徴とする。ここで記録媒体は、熱感光材
料などが挙げられ、例えばレントゲンフィルム等の医療
用フィルムが挙げられる。
【0014】請求項4記載の発明によれば、単色で感光
する感光材料にも明確に画像を記録することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明に係る実施の形態を詳細に説明する。図1〜図6は、
本発明を適用したの一実施の形態の半導体レーザ光学系
を適用した画像記録装置を示す図である。まず、構成を
説明する。
【0016】図1に示す画像記録装置10は、記録媒
体、ここではシート状の熱現像感光性材料である熱現像
感光性フィルムF(以下、フィルムという)を積載した
状態で収容し、これら収容されたフィルムを1枚ずつ下
方に送出する送出部2と、送出部2から送られたフィル
ムFの搬送方向を上下方向から垂直方向に変換して送り
出す搬送方向変換部3と、搬送方向変換部3から送り出
されたフィルムFを露光し画像記録を行う露光部(半導
体レーザ光学系)4と、露光されたフィルムFを現像す
る熱現像部6と、熱現像部6により現像されたフィルム
Fを排出する排出部7、フィルムFを搬送する各搬送装
置81〜83等とを備える。なお、本実施の形態では、
画像記録装置10としては医療用のプリンタなどが挙げ
られ、フィルムFとしては透明の医療用のフィルムを用
い、露光部4により単色露光されるもの、例えばレント
ゲン写真などが挙げられる。さらに、画像記録装置10
では階調画像を対象としている。
【0017】送出部2は、上下2段に設けられ、それぞ
れ、多数のフィルムFを水平に重層した状態で収容する
ケース部とケース部内に収容されたフィルムFを1枚ず
つ取り出す図示しない取り出し部とを有する。この送出
部2では、取り出し部によりケースから取り出されたフ
ィルムFを一枚ずつ下方の搬送方向変換部3に搬送す
る。搬送方向変換部3は、送出部2の下方に設けられ、
送出部2から送出されたフィルムFを水平方向(図1で
示す矢印(4)方向)に搬送する。副走査ローラ81を
備える搬送装置は、搬送方向変換部3により搬送された
フィルムFを下方から鉛直上方(図1で示す矢印(5)
方向)に搬送して、露光部4に経て熱現像部6に搬送す
る。
【0018】露光部4は、フィルムFに赤外域780〜
860nm範囲内で且つ画像信号に基づいて変調された
レーザビームL、例えば、810nmのレーザビームを
照射する。これによりフィルムFに潜像を形成する。こ
の露光部4の詳細な説明は後述する。供給ローラ対82
は、副走査ローラ対81により搬送されたフィルムFを
熱現像部6に搬送するためのものである。
【0019】熱現像部6は、内側にヒータを備える熱現
像ドラム61と、該熱現像ドラム61の外周に沿って、
該外周面に接するように配置された多数の小ドラムとを
有し、現像ドラム61を回転させることで、熱現像ドラ
ム61と小ドラムとの間でフィルムFを挟みつつ、熱現
像ドラム61にフィルムFを巻き付けた状態で、熱現像
ドラム内のヒータにより加熱し、排出される。ここでは
10sec〜15secフィルムFに熱(約120°
C)を加えることで、露光部4によりフィルムFに形成
された潜像が可視画像となる。搬送装置83は、熱現像
ドラム61から排出されたフィルムFを、画像記録装置
10の上部に設けられた排出部7の排出トレイ71へと
搬送するものである。ここでは複数のローラ対により、
上方に配置された排出トレイ71に案内するように構成
されている。
【0020】この画像記録装置10における動作として
は、まず、送出部2で取り出し部によりケースから取り
出されたフィルムFを一枚ずつ下方の搬送方向変換部3
に搬送する。そして、搬送方向変換部3では、送出部2
の下方に設けられ、送出部2から送出されたフィルムF
を水平方向(図1で示す矢印(4)方向)に搬送する。
搬送方向変換部3により搬送されたフィルムFは、ロー
ラ対等からなる複数の搬送装置81により下方から鉛直
上方(図1で示す矢印(5)方向)に搬送され、その
際、露光部4はフィルムFに赤外域780〜860nm
範囲内で且つ画像信号に基づいて変調されたレーザビー
ムL、例えば、810nmのレーザビームLを照射す
る。これによりフィルムFには潜像が形成される。その
後、フィルムFは更に上方(図1で示す矢印(6)方
向)に搬送されて、供給ローラ対82により熱現像部6
の熱現像ドラム61へと送られる。熱現像ドラム61で
は、フィルムFと熱現像ドラム61の外周とが密着した
状態で、排出部7方向(図1で示す矢印(7))に回転
し、フィルムFを加熱し熱現像することによりフィルム
Fの潜像を可視画像として形成する。
【0021】次に、フィルムFが熱現像ドラム61とと
もに回転して図1の右方に搬送されると、熱現像ドラム
61から分離され、排出部7の排出トレイ71へと搬送
する搬送装置83で搬送しつつ冷却される。その後、搬
送装置83は熱現像ドラム61から離れたフィルムFを
図1の矢印(9)及び(10)で示す方向に搬送し排出
トレイ71にフィルムFを排出する。
【0022】ここで、図1の画像記録装置10における
露光部4について説明する。露光部4は、図2及び図3
に示すように、レーザダイオード41、レンズ42、シ
リンドリカルレンズ43、ポリゴンミラー(回転多面
鏡)44、fθレンズ451、ミラー46,47等を有
する光学系と、画像信号出力装置48、D/A変換部4
9、変調部50等を有する制御系等とを備える。
【0023】この露光部4では、画像信号出力装置48
から出力された画像信号Sに基づき強度変調されたレー
ザビームLをポリゴンミラー(回転多面鏡)44によっ
て偏向してfθレンズ451を介してフィルムF上を主
走査するとともに、フィルムFをレーザビームLに対し
て主走査方向と略直角な方向に相対移動させることによ
り副走査することでフィルムFに潜像を形成する。画像
信号出力装置48から出力された画像信号Sは、D/A
変換部49においてアナログ信号に変換され、変調回路
を有する変調部50に入力される。かかるアナログ信号
に基づき変調部50で変調信号が生成される。この変調
信号は変調部50の備える高周波重畳回路により高周波
信号が重畳されてから半導体レーザであるレーザダイオ
ード41を駆動し、レーザダイオード41からレーザビ
ームLを照射させる。
【0024】変調部50は、高周波重畳回路を有し、レ
ーザダイオード41に電流を印加し、レーザダイオード
41へ出力する電流を変調することでレーザダイオード
41の光出力を制御することができる。詳細には、変調
部50は、レーザダイオード41を高周波重畳駆動さ
せ、レーザダイオード41から照射される光を1:10
0以上のダイナミックレンジによりアナログ直接変調す
る。この変調部50は最大180mAの電流を印加し
て、該レーザダイオード41からのレーザ発振光を変調
できるようになっている。また、変調部50はレーザダ
イオード41から照射されたレーザビームLを受光する
光量センサ(図示省略)からの光量モニタ信号が入力さ
れることでレーザビームLの強度が一定になるように制
御する。
【0025】レーザーダイオード41は、印加される電
流量に応じて自然発光光及びレーザ発振光を発するもの
であり、印加する電流量に応じて光出力を制御すること
ができる。詳細には、印加される電流が所定のしきい値
電流(例えば20mA)を超えるまではレーザ発振光は
出力されず、自然発光光のみが出力される。自然発光光
は印加される電流が増加するにつれて大きくなるが、電
流がしきい値を超えるとレーザ発振光を出力し、その出
力が大きくなると発光光の全体に占める割合がわずかと
なり、実質的にレーザ発振光のみが出力されるように構
成されているものである。
【0026】図2に示すように、レーザダイオード41
から照射されたレーザビームLは、レンズ42を通過し
た後、シリンドリカルレンズ43により上下方向にのみ
収束されて、図2中矢印A方向に回転するポリゴンミラ
ー44に対し、その駆動軸に垂直な線像として入射す
る。ポリゴンミラー44は、レーザビームLを主走査方
向に反射し偏向し、この偏向されたレーザビームLは、
シリンドリカルレンズ、fθレンズ451を有する結像
レンズ部45を通過した後、光路上に主走査方向に延在
して設けられたミラー46及び47で反射されて、搬送
装置81により矢印Z方向に搬送されている(副走査さ
れている)フィルムFの被走査面Fa上を、矢印X方向
に繰り返し主走査される。これにより、レーザビームL
はフィルムF上の被走査面Faを走査する。
【0027】fθレンズ451は、倍率色収差が5μm
/nm以下となるように構成されている。つまり、fθ
レンズ451に入射されたレーザビームLの波長を結像
される面であるフィルムFの表面に対して10nmシフ
トさせると、所定の位置から0.05mm以下の位置に
光線がずれる、つまり1nm当たり5μm以下でずれる
ように構成されている。言い換えれば、波長が1nm変
更することでfθレンズ451を介してフィルムF表面
に結像される像点が5μm以下の範囲内でのみ移動する
ように構成されている。
【0028】fθレンズ451とともに結像レンズ部4
5を構成するシリンドリカルレンズは、入射したレーザ
ビームLをフィルムFの被走査面Fa上に、副走査方向
にのみ収束されるものとなっている。また、fθレンズ
451からフィルムFの被走査面Faまでの距離は、f
θレンズ451全体の焦点距離と等しくなっている。こ
のように露光部4では、シリンドリカルレンズ43及び
シリンドリカルレンズ、fθレンズ45を備えた結像レ
ンズ部45を有しており、レーザビームLがポリゴンミ
ラー44上で一旦副走査方向にのみ収束させるので、ポ
リゴンミラー44に面倒れや軸ぶれが生じてもフィルム
Fの被走査面Fa上においてレーザビームLの走査位置
が副走査方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を
形成することができる。以上のようにして露光部4にお
いてフィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成される
ことで画像記録が行われる。
【0029】次に、上述したように構成された露光部4
において光源であるレーザダイオード41の制御を説明
する。図4に示すように、レーザダイオード41は、変
調部50により印加される電流により出力する光の最大
出力を1とした場合、1から0.01以下の間(図4で
は最大100mWから1mWとしている)において14
ビットで出力を制御される。例えば、レーザダイオード
41に印加される電流が100mWのときは、発振スペ
クトルはシングルモードに近く、ビーム径を絞ることが
できるが(例えば60μm)、徐々に電流を落としてい
くとビーム径は広がり、印加する電流を1mWとしたと
き、つまり小さな光で発光したときはスペクトルの巾が
広がる。この一例を図5に示す。図5では横軸はレーザ
の発振波長スペクトル、縦軸はビームの最大出力を1と
したときの相対強度を示し、この図5がダイナミックレ
ンジ100:1によりアナログ変調される系で、低発光
時に相当する。
【0030】図6に上述した露光部4によりフィルムF
表面に照射されたビームのフィルムF上でのビームの大
きさを色収差によるビーム径の変化として示している。
図6では、横軸をフィルムF上のビームの中心からの距
離、縦軸をビームの相対強度を示しており、線E〜Hは
本実施の形態において制御されたレーザダイオード41
によるビーム径の変化を示し、露光部4において、レー
ザビームLが入射されるfθレンズ451の倍率色収差
が5μm/nm以下の場合を示している。詳細には、線
Eはfθレンズ451に色収差が無い場合のビーム形状
を示すものである。また、線F、G、Hはそれぞれ、半
値10nmのレーザダイオード41で倍率色収差が3μ
m/nm、半値10nmのレーザダイオード41で倍率
色収差が4μm/nm、半値10nmのレーザビームド
41で倍率色収差が5μm/nmのレンズをfθレンズ
451として使用した場合を示している。なお、線Gは
従来で用いられていた半値10nmのレーザビームLで
16μm/nmの色収差補正が行われている従来のレン
ズを示している。
【0031】つまり、上記構成の露光部4では、レーザ
ダイオード41から出力される光は高周波重畳変調さ
れ、本来単色の光を多色性を有するものに変調するが、
レーザダイオード41から照射される光は1:100以
上のダイナミックレンジによりアナログ直接変調され、
さらに、前記fθレンズは、倍率色収差が5μm/nm
以下となるように構成されているので、干渉縞が発生す
ることなく走査するためのビーム径を小さくすることが
でき、ビーム径の増大を防ぐことができる。詳細には、
レーザダイオード41からの発光量が小さくてもビーム
径の増大を防いで、フィルムFに潜像を形成することが
できる。
【0032】このように画像記録装置10における露光
部4によれば、高周波重畳駆動されるレーザダイオード
41からの光をフィルムFの表面に照射させる結像レン
ズ部45のうちのfθレンズ451の倍率色収差が5μ
m/nm以下で構成されているので、レーザダイオード
41からのレーザビームLをfθレンズ451を介して
フィルムFに照射し走査して画像を記録する際に、干渉
縞の発生を防止することができるとともに、レーザビー
ム径の増大を防止して画像の鮮鋭性悪化を防ぐことがで
きる。なお、上記実施の形態では、変調部50によりレ
ーザダイオード41を高周波重畳変調駆動及び、レーザ
ダイオード41の光を1:100以上のダイナミックレ
ンジによりアナログ直接変調駆動するように構成した
が、これに限らず、fθレンズ45の倍率色収差が5μ
m/nm以下であれば、高周波重畳変調駆動及びダイナ
ミックレンジ1:100以上のアナログ直接変調駆動の
少なくとも一方の駆動を行うように構成してもよい。そ
の他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能で
あることは勿論である。なお、発明を各実施の形態に基
づき具体的に説明したが、上記各実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種種変更
可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る半導体レーザ光学系によれば、半導体レーザからの光
をfθレンズを含む結像部を用いて記録媒体に照射し走
査して画像を記録する際に干渉縞の発生を防止して且つ
画像の鮮鋭性の悪化を防ぐことができる。また請求項2
記載の発明に係る半導体レーザ光学系によれば、請求項
1記載の発明をさらにアナログ直接変調する系に適用す
ることができる。
【0034】請求項3記載の発明に係る半導体レーザ光
学系によれば、半導体レーザからのレーザビームをfθ
レンズを介して記録媒体に照射し走査して画像を記録す
る際に、低発光量でのレーザビーム径の増大を防止して
画像の鮮鋭性の悪化を防ぐことができる。請求項4記載
の発明に係る半導体レーザ光学系によれば、請求項1か
ら3のいずれか一つに記載の発明と同様の効果を奏する
ことができるとともに、単色で感光する感光材料にも明
確に画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての画像記録装置の
概略構成を示す正面図である。
【図2】図1の画像記録装置の露光部の光学系の要部構
成を示す概略斜視図である。
【図3】図2の露光部の制御系を示す機能ブロック図で
ある。
【図4】本発明にかかる露光部におけるレーザダイオー
ド41への駆動電流と発光光量との関係を模式的に示す
図である。
【図5】印加電流1mAのレーザダイオードの発光光量
のスペクトル分布を示す図である。
【図6】本発明にかかるレーザダイオード41により出
力されたレーザビームLのフィルム上におけるビーム径
の変化を示す図である。
【図7】熱現像感光性フィルムにおける干渉縞発生を説
明するためにレーザビームの光路を示す図である。
【図8】半導体レーザ発光量と、該半導体レーザにより
走査されるフィルム上の画像の端部及び中央部付近のス
ポット径との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 4 露光部(半導体レーザ光学系) 41 レーザダイオード(半導体レーザ) 45 結像レンズ部 451 fθレンズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/76 H04N 1/04 104A 5C072 Fターム(参考) 2C362 BA04 BB03 CB71 2H045 CA63 CB22 DA41 2H087 KA19 LA22 5C051 AA02 CA07 DB02 DB07 DB22 DB24 DB30 DC03 DC04 DC07 DE05 FA04 5C052 AA02 AB02 BB06 5C072 AA03 BA16 HA02 HA09 HA13 HB06 VA03 XA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波重畳駆動され、マルチモード発振
    したレーザ光を発する半導体レーザと、該半導体レーザ
    から射出された光の光路に設けられたfθレンズを有す
    る結像レンズ部とを備え、前記半導体レーザからの光を
    前記結像レンズ部を介して記録媒体の表面に照射し走査
    することで画像を記録する半導体レーザ光学系におい
    て、 前記fθレンズは、倍率色収差が5μm/nm以下とな
    るように構成されていることを特徴とする半導体レーザ
    光学系。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体レーザ光学系にお
    いて、 前記半導体レーザから射出される光は、1:100以上
    のダイナミックレンジによりアナログ直接変調されてい
    ることを特徴とする半導体レーザ光学系。
  3. 【請求項3】 印加される電流に応じて自然発光体及び
    レーザ発振光を発する半導体レーザと、該半導体レーザ
    から射出される光の光路に設けられたfθレンズを有す
    る結像レンズ部とを備え、前記半導体レーザからの光を
    前記結像レンズ部を介して記録媒体の表面に照射し走査
    することで画像を記録する半導体レーザ光学系におい
    て、 前記半導体レーザから照射される光は1:100以上の
    ダイナミックレンジによりアナログ直接変調され、 前記fθレンズは、倍率色収差が5μm/nm以下とな
    るように構成されていることを特徴とする半導体レーザ
    光学系。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    レーザ光学系において、 前記fθレンズを介して照射される半導体レーザからの
    光により画像が記録される記録媒体は、単色で感光する
    感光材料であることを特徴とする半導体レーザ光学系。
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WO2007010777A1 (ja) 2005-07-20 2007-01-25 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 画像形成方法
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