JP2003155252A - パップ剤基剤 - Google Patents

パップ剤基剤

Info

Publication number
JP2003155252A
JP2003155252A JP2001353185A JP2001353185A JP2003155252A JP 2003155252 A JP2003155252 A JP 2003155252A JP 2001353185 A JP2001353185 A JP 2001353185A JP 2001353185 A JP2001353185 A JP 2001353185A JP 2003155252 A JP2003155252 A JP 2003155252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poultice
sulfo group
salt
water
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001353185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3734743B2 (ja
Inventor
Susumu Miho
享 美保
Koji Yamamoto
浩司 山本
Kozo Kubota
耕三 窪田
Koji Nomura
幸司 野村
Ryoichi Aimiya
良一 相宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Junyaku Co Ltd
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Nihon Junyaku Co Ltd
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Junyaku Co Ltd, Toagosei Co Ltd filed Critical Nihon Junyaku Co Ltd
Priority to JP2001353185A priority Critical patent/JP3734743B2/ja
Publication of JP2003155252A publication Critical patent/JP2003155252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3734743B2 publication Critical patent/JP3734743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高含水率で、しかも皮膚への接着性に優れ、
水分の耐滲み出しがなく、膏体の残留がなく皮膚からき
れいに剥がすことのできるパップ剤基剤及びパップ剤の
提供。 【解決手段】 (a)ポリアクリル酸及び/又はその
塩、(b)式:−SO3Z(式中、Zは水素原子、アル
カリ金属又はアンモニウムを示す)で表されるスルホ基
を有する高吸水性樹脂並びに(c)多価金属化合物を含
有するパップ剤基剤、該パップ剤基剤を支持体上の展着
してなるパップ剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパップ剤基剤、並び
に該パップ剤基剤、薬効成分および水分などからなる含
水ゲル膏体を支持体に施してなるパップ剤に関する。よ
り詳細には、本発明は、水分を70質量%以上で含有保
持して皮膚などへの貼付時に長時間にわたって冷却効果
を維持することができると共に薬効成分の皮膚からの吸
収性に優れ、高含水率であるにも拘わらず水分の保持性
に優れていて水分の滲み出しなく、皮膚などへの接着性
に優れていて貼付時に剥がれることがなく、その上保形
性に優れ且つ適当な硬度を有していて皮膚から剥がす際
に膏体が皮膚に残留せずきれいに剥がすことのできるパ
ップ剤基剤、および該パップ剤基剤を支持体上に施して
なるパップ剤に関する。
【0002】
【従来の技術】不織布、織編物などの支持体上に、水
分、薬効成分やその他の成分を含有する含水性パップ剤
基剤を展着したパップ剤が広く用いられており、その用
途も拡大している。それに伴って、冷却時間の持続性の
向上や薬効成分の経皮吸収性の向上などを目的として、
含水率が70質量%以上の高含水率パップ剤基剤の研
究、開発が進められている。
【0003】パップ剤基剤としては、ゲル化調整剤の存
在下にカルボキシメチルセルロースナトリウムやポリア
クリル酸ナトリウムなどのようなアニオン性重合体に多
価金属塩を反応させて架橋構造を導入した含水ゲル状生
成物からなるパップ剤基剤が提案されている(特開昭5
9−65023号公報)。しかし、このパップ剤基剤は
含水率が60%前後であり、含水率が十分に高いとはい
えない。
【0004】高含水率のパップ剤基剤を得ることを目的
として、高吸水性高分子を配合したパップ剤基剤が提案
されており、そのような従来技術としては、ポリビニル
アルコールと高吸水性高分子化合物および/または親水
性高分子化合物を含有する含水ゲル状組成物(特開平5
−230313号公報)、アクリル酸の単独重合体また
は共重合体の塩とN−ビニルアセトアミド重合体を含む
含水ゲルパップ剤基剤(特開平9−14306号公
報)、ポリアクリル酸、多価金属イオンおよびノニオン
系高吸水性高分子化合物を含有する含水率70〜90質
量%の含水系粘着剤組成物(特開2001−12277
2号公報)などが知られている。しかしながら、これら
従来技術のパップ剤基剤においては、含水率はある程度
上げることはできても、皮膚への接着性の点で劣ってい
たり、パップ剤基剤からの水分の滲み出しがあったり、
パップ剤を皮膚から剥がす際にゲル膏体(パップ剤基
剤)が皮膚に残留しきれいに剥がれないなどの問題があ
り、皮膚への接着性、水分の保持能、保形性、硬度など
の点で十分に満足のゆくものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水分
を70質量%以上の高割合で含有保持し、それによって
貼付時に冷却効果を長時間維持し且つ薬効成分の経皮吸
収性に優れ、皮膚への接着性に優れていて貼付時に皮膚
から剥がれることがなく安定して使用でき、しかも保水
性に優れていて水分の滲み出しがなく、その上保形性、
強度および硬さをバランスよく兼ね備えていて皮膚から
剥がすときには皮膚に膏体が残留せずにきれいに剥がす
ことのできるパップ剤基剤、および該パップ剤基剤を支
持体上に施してなるパップ剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは検討を重ねてきた。そして、ポリアクリル
酸および/またはその塩に高吸水性樹脂および多価金属
化合物を配合してパップ剤基剤を調製するに当たって、
高吸水性樹脂として、スルホ基を有する特定の高吸水性
樹脂を使用し、それにより得られた含水ゲル状組成物の
特性について種々検討を行った。その結果、スルホ基を
有する高吸水性樹脂を用いてなる前記含水ゲル状組成物
は、水分を70質量%の高い割合で保持すること、高含
水率であるにも拘わらず保水性に優れ水分の滲み出しが
ないこと、皮膚などへの接着性に優れていて皮膚などに
安定した状態で長時間貼着可能であり剥がれにくいこ
と、その一方でパップ剤基剤として望ましい保形性、強
度、硬度などを備えていて皮膚から剥がすときには皮膚
への含水ゲル膏体の残留がなくきれいに剥がせること、
そのためパップ剤基剤として極めて好適であることを見
出した。さらに、本発明者らは、そのような含水ゲル状
組成物では、ポリアクリル酸および/またはその塩とス
ルホ基を有する高吸水性樹脂を所定の割合で用いること
が好ましいこと、またスルホ基を有する高吸水性樹脂と
しては、スルホ基を有する単量体、特にスルホ基を有す
る(メタ)アクリル系単量体に由来する構造単位とアク
リル酸および/またはその塩に由来する構造単位を有す
る架橋した高吸水性樹脂が好ましく用いられることを見
出し、それらの種々の知見に基づいて本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は、 (1) (a)ポリアクリル酸および/またはその塩、
(b)式:−SO3Z(式中、Zは水素原子、アルカリ
金属またはアンモニウムを示す)で表されるスルホ基を
有する高吸水性樹脂、並びに(c)多価金属化合物を含
有することを特徴とするパップ剤基剤である。
【0008】そして、本発明は、 (2) ポリアクリル酸および/またはその塩(a):
スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)の含有割合が、質
量比で1:0.1〜0.7である前記(1)のパップ剤
基剤; (3) ポリアクリル酸および/またはその塩(a)と
スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)の合計100質量
部に対して、多価金属化合物(c)を1〜10質量部の
割合で含有する前記(1)または(2)のパップ剤基
剤; (4) スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)が、スル
ホ基を有する単量体に由来する構造単位とアクリル酸お
よび/またはその塩に由来する構造単位を有する樹脂で
ある前記(1)〜(3)のいずれかのパップ剤基剤; (5) スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)が、下記の
一般式(I);
【0009】
【化2】 CH2=CRCO−X−Y−SO3Z (I) (式中、Rは水素原子またはメチル基、Xは酸素原子ま
たは式−NH−で表される基、Yは炭素数2〜10の直
鎖状または分岐状アルキレン基、Zは水素原子、アルカ
リ金属またはアンモニウムを示す。)で表されるスルホ
基を有する単量体と、アクリル酸および/またはその塩
を、架橋剤の存在下に共重合してなる吸水性樹脂である
前記(1)〜(4)のいずれかのパップ剤基剤;およ
び、 (6) スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)が、架橋
剤の存在下に、一般式(I)で表される単量体と、アク
リル酸および/またはその塩を、80:20〜20:8
0の質量比で共重合してなる吸水性樹脂である前記
(5)のパップ剤基剤;である。
【0010】そして、本発明は、 (7) 前記(1)〜(6)のいずれかのパップ剤基剤
よりなる含水ゲル膏体を支持体上に施してなるパップ剤
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明のパップ剤基剤で用いるポリアクリル酸お
よび/またはその塩(a)[以下「ポリアクリル酸(塩)
(a)」ということがある]は特に制限されず、ポリア
クリル酸(塩)(a)として、パップ剤基剤において従来
から用いられているポリアクリル酸および/またはその
塩のいずれもが使用できる。本発明で用いるポリアクリ
ル酸(塩)(a)は、一般に水溶性であって、本発明のパ
ップ剤基剤よりなる含水ゲル組成物(含水ゲル膏体)中
で多価金属化合物(c)によって架橋され、薬効成分の
担持および水分の保持などの機能を果たす。
【0012】ポリアクリル酸(塩)(a)としては、アク
リル酸のカルボキシル基のすべてが塩の形態のもの、カ
ルボキシル基の一部が塩の形態のもの、カルボキシル基
のすべてが酸基のままのもの、またはそれらの2種以上
の混合物などのいずれもが使用できる。そのうちでも、
ポリアクリル酸(塩)(a)としては、0.2質量%水溶
液のpHが5.5〜7.5になるポリアクリル酸部分中
和物が人の皮膚への安全性などの点から好ましく用いら
れる。ポリアクリル酸のカルボキシル基の一部または全
部が塩になっている場合は、ナトリウム塩、カリウム塩
などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩
などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩などである
ことが好ましく、そのうちでもナトリウム塩であること
が安全性および生産性の点から好ましい。
【0013】ポリアクリル酸(塩)(a)の分子構造は、
直鎖状であってもよいし、分岐鎖状であってもよいし、
または両者の混合物のいずれであってもよい。ポリアク
リル酸(塩)(a)は、場合により部分架橋されていても
よい。
【0014】また、ポリアクリル酸(塩)(a)の重合度
は特に制限されないが、一般的には重合度が2,000
〜60,000のものが物性の優れる含水ゲル膏体が得
られる点から好ましく用いられる。なお、本明細書でい
うポリアクリル酸および/またはその塩の重合度とは、
ポリエチレンオキサイドを標準物質とするGPC法によ
り測定した重合度を意味する。
【0015】本発明のパップ剤基剤に好適に使用し得る
ポリアクリル酸および/またはその塩は、従来から市販
されており、本発明では、従来市販のポリアクリル酸お
よび/またはその塩をそのまま用いてもよい。何ら限定
されるものではないが、本発明で用い得る従来市販のポ
リアクリル酸および/またはその塩としては、例えば、
日本純薬株式会社製の粉末状ポリアクリル酸部分中和物
(商品名「アロンビスAH−105」)、日本純薬株式
会社製の粉末ポリアクリル酸ナトリウム(商品名「アロ
ンビスS」)、日本純薬株式会社製のポリアクリル酸水
溶液(濃度20質量%、商品名「ジュリマ−AC−10
H」)、日本純薬株式会社製の粉末状架橋型ポリアクリ
ル酸(商品名「ジュンロンPW−110」)などを挙げ
ることができ、これらは単独で使用しても、または2種
以上を併用してもよい。
【0016】本発明のパップ剤基剤で用いるスルホ基を
有する高吸水性樹脂(b)[以下「スルホ基含有高吸水
性樹脂(b)」ということがある]は、式:−SO3
(式中、Zは水素原子、アルカリ金属またはアンモニウ
ムを示す)で表されるスルホ基を有する高吸水性樹脂で
ある。スルホ基含有高吸水性樹脂(b)は、高い吸水能
を有し、水を吸収して膨潤ゲル化する。スルホ基含有高
吸水性樹脂(b)におけるスルホ基の具体例としては、
式;−SO3H、−SO3Na、−SO3K、−SO3NH
4などを挙げることができる。スルホ基含有高吸水性樹
脂(b)では、そのスルホン酸基(−SO3H)のうち
の一部のみが、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属塩やアンモニウム塩になっていてもよいし、スルホン
酸基の全部がナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
塩やアンモニウム塩になっていてもよいし、スルホン酸
基の全部がスルホン酸基のまま(塩の形態になっていな
い)でもよい。そのうちでも、スルホ基含有高吸水性樹
脂(b)におけるスルホ基の40〜100%が塩の形態
であることが、皮膚への安全性の点から好ましい。
【0017】本発明では、スルホ基含有高吸水性樹脂
(b)として、上記の式:−SO3Zで表されるスルホ
基を有し且つ高い吸水性を有する樹脂であればいずれも
が使用できるが、そのうちでも、上記式:−SO3Zで
表されるスルホ基を有する単量体に由来する構造単位と
アクリル酸および/またはその塩に由来する構造単位を
有する架橋したスルホ基含有高吸水性樹脂が、より高い
吸水性能を有する点から好ましく用いられる。特に、ス
ルホ基含有高吸水性樹脂(b)としては、下記の一般式
(I);
【0018】
【化3】 CH2=CRCO−X−Y−SO3Z (I) (式中、Rは水素原子またはメチル基、Xは酸素原子ま
たは式−NH−で表される基、Yは炭素数2〜10の直
鎖または分岐状アルキレン基、Zは水素原子、アルカリ
金属またはアンモニウムを示す。)で表されるスルホ基
を有する単量体と、アクリル酸および/またはその塩
を、架橋剤の存在下に共重合してなる吸水性樹脂が、吸
水性が高く、しかも生産性が高い点から好ましく用いら
れる。
【0019】上記の一般式(I)で表されるスルホ基を
有する単量体[以下「スルホ基含有単量体(I)」とい
うことがある]の具体例としては、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリ
ロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプ
ロパンスルホン酸などの不飽和スルホン酸、それらのナ
トリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、有機置換アンモニウム塩などを挙げることが
でき、これらの1種または2種以上を用いることができ
る。
【0020】また、スルホ基含有単量体(I)と共重合
させるアクリル酸および/またはその塩としては、例え
ばアクリル酸、アクリル酸のナトリウム塩やカリウム塩
などのアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグネシウム塩
などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム酸、有機置換
アンモニウム塩などを挙げることができ、これらの1種
または2種以上を用いることができる。
【0021】スルホ基含有単量体(I)とアクリル酸お
よび/またはその塩の共重合時に用いる架橋剤は、共重
合により得られるスルホ基含有高吸水性樹脂(b)を架
橋構造にして高い吸水性能を具備させる。架橋剤として
は、例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジアリルエ
ーテル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、
N,N’−メチレン−ビス−アクリルアミド、イソシア
ヌル酸トリアクリレートなどのエチレン性不飽和基を2
個以上有する化合物;エチレングリコールジグリシジル
エーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリ
ントリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジ
ルエーテルなどのポリエポキシ化合物などを挙げること
ができ、これらの1種または2種以上を用いることがで
きる。
【0022】本発明で好ましく用いられる上記したスル
ホ基含有高吸水性樹脂(b)の製造に当たっては、スル
ホ基含有単量体(I)、アクリル酸および/またはその
塩および架橋剤とともに、必要に応じて少量(好ましく
は全部単量体の合計質量に対して5質量%以下)の他の
単量体を用いてもよい。他の単量体としては、例えば、
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸な
どの不飽和カルボン酸、そのアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩、ビニルピロリドン、(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリルニトリル、酢酸ビニル、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、これ
らの1種または2種以上を用いることができる。
【0023】スルホ基含有単量体(I)とアクリル酸お
よび/またはその塩を架橋剤の存在下に共重合して得ら
れるスルホ基含有高吸水性樹脂(b)では、スルホ基含
有単量体(I):アクリル酸および/またはその塩の共
重合割合は、20:80〜80:20の質量比であるこ
とが、高吸水性、生産性の点から好ましく、40:60
〜75:25の質量比であることがより好ましい。スル
ホ基含有単量体(I)とアクリル酸および/またはその
塩の合計質量に対してスルホ基含有単量体(I)の共重
合割合が20質量%未満であると保水性能が不足し易
く、一方80質量%を超えるとスルホ基含有高吸水性樹
脂(b)の粘着性が増加し、効率的に生産することが難
しくなり易い。また、架橋剤の使用割合は、スルホ基含
有高吸水性樹脂(b)の製造に用いる全単量体の合計1
00質量部に対して0.001〜5.0質量部、特に
0.01〜1.0質量部であることが、吸水後のゲル強
度の点から好ましい。
【0024】スルホ基含有単量体(I)、アクリル酸お
よび/またはその塩および必要に応じて他の単量体を、
架橋剤の存在下に反応させてスルホ基含有高吸水性樹脂
(b)を製造する場合の重合方法は特に制限されず、従
来公知のラジカル重合法を採用することができる。ラジ
カル重合は、ラジカル重合開始剤を用いる方法、紫外線
または放射線を照射する方法、両者の併用などにより行
うことができる。その際のラジカル重合開始剤の種類な
ども特に制限されず、例えば、過酸化水素、クメンヒド
ロキシパーオキシド、2,2’−アゾビス(2−アミノ
ジプロパン)二塩基酸、過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウムなどを挙げることができる。また、それらのラジ
カル重合開始剤と還元剤(例えば亜硫酸水素ナトリウ
ム、L−アスコルビン酸、トリエチルアミンなど)を組
み合わせて使用してもよい。
【0025】重合は、上記した単量体および重合開始剤
などを水性媒体に入れ、好ましくは20〜100℃程度
の温度を採用して行うことができる。その際の水性媒体
中の単量体の濃度は、重合反応の制御のし易さ、製造の
経済性などの点から20〜60質量%程度であるのが好
ましい。
【0026】本発明のパップ剤基剤で好ましく用いられ
る、スルホ基含有単量体(I)とアクリル酸および/ま
たはその塩を架橋剤の存在下に共重合してなるスルホ基
含有高吸水性樹脂(b)は、従来公知であり、その製法
については例えば、特開昭58−2313号公報などに
詳細に記載されており、本発明で用いるスルホ基含有高
吸水性樹脂(b)は前記公報に記載された方法にしたが
って製造することもできる。また、該スルホ基含有高吸
水性樹脂(b)は、東亞合成株式会社製などにより既に
市販されており(商品名「アロンザップTS1」)、本
発明では市販のスルホ基含有高吸水性樹脂(b)を用い
てもよい。
【0027】本発明のパップ剤基剤ではポリアクリル酸
(塩)(a)およびスルホ基含有高吸水性樹脂(b)と共
に、多価金属化合物(c)を用いる。本発明のパップ剤
基剤では、多価金属化合物(c)から放出された多価金
属イオンが、ポリアクリル酸(塩)(a)および/または
スルホ基含有高吸水性樹脂(b)中の陰イオン性基(カ
ルボキシル基、スルホ基など)とイオン結合することに
よって架橋構造を形成して、本発明のパップ剤基剤に粘
着性、ゲル形成能、高含水性、保形性、適度な強度と硬
度などの特性を付与する。そのため、多価金属化合物
(c)としては、本発明のパップ剤基剤中に多価金属イ
オンを放出し得る多価金属化合物が好適に用いられ、例
えば、アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、カル
シウムイオン、亜鉛イオン、カドミウムイオン、チタン
イオン、錫イオン、クロムイオン、マンガンイオン、鉄
イオン、コバルトイオン、ニッケルイオンなどの多価金
属イオンを放出する多価金属化合物を挙げることができ
る。本発明のパップ剤基剤を用いてなるパップ剤は、人
の皮膚などに直接貼着して用いられるものであって、安
全であることが必要であり、かかる点から、多価金属化
合物(c)としては、安全性に優れるアルミニウム化合
物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物、亜鉛化合
物が好ましく用いられる。
【0028】本発明のパップ剤基剤で好適に用いられる
多価金属化合物(c)の具体例としては、アルミニウム
サクシネート、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化
アルミニウム、酸化アルミニウム、珪酸アルミニウム、
水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、
硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、リン酸カルシウム、
酢酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、酢酸
マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグ
ネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、珪酸アル
ミン酸マグネシウム、カリウムミョウバン、アンモニウ
ムミョウバン、鉄ミョウバンなどを挙げることができ、
これらの1種または2種以上を用いることができる。そ
のうちでも、本発明のパップ剤基剤では、多価金属化合
物(c)として、水酸化アルミニウム、アルミニウムグ
リシネート、塩化アルミニウムが、ゲル強度が強くなる
点から好ましく、アルミニウムグリシイネートおよび水
酸化アルミニウムと酒石酸の併用がゲル硬化速度が速い
点で更に好ましい。
【0029】本発明のパップ剤基剤では、ポリアクリル
酸(塩)(a):スルホ基含有高吸水性樹脂(b)の含有
割合が、1:0.1〜0.7の質量比であることが好ま
しく、1:0.2〜0.5であることがより好ましい。
ポリアクリル酸(塩)(a)の1質量部に対して、スルホ
基含有高吸水性樹脂(b)の割合が0.1質量部未満で
あると、高含水性、高接着性、耐滲み出し性などの特性
が得られにくくなる。一方、ポリアクリル酸(塩)(a)
の1質量部に対して、スルホ基含有高吸水性樹脂(b)
の割合が0.7質量部を超えると、ゲル強度が不足し易
い。
【0030】本発明のパップ剤基剤は、ポリアクリル酸
(塩)(a)とスルホ基含有高吸水性樹脂(b)の合計1
00質量部に対して、多価金属化合物(c)を1〜10
質量部の割合で含有することが好ましい。ポリアクリル
酸(塩)(a)とスルホ基含有高吸水性樹脂(b)の合計
100質量部に対して、多価金属化合物(c)の含有量
が1質量部未満であると架橋が不足しゲル強度が弱くな
り易く、一方10質量部を超えると架橋が進み過ぎて、
皮膚に貼ったときのフィット感に欠けるようになり易
い。
【0031】本発明のパップ剤基剤には、パップ剤にお
いて従来から用いられている薬効成分、保湿剤または保
水剤、粘着性付与剤などの各種成分の1種または2種以
上を含有することができる。本発明のパップ剤基剤が含
有し得る他の成分としては、例えば、インドメタシン、
ケトプロフェン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコ
ール、DL−カンフル、フルルビプロフェン、イブプロ
フェン、スプロフェン、ザルトプロフェン、ロキソプロ
フェン、フェルビナク、プロキシカム、ジフェンヒドラ
ミン、ジブカイン、プロカイン、リドカイン、ビタミン
類、グリチルレチン酸などの薬効成分;ハッカ油、ヒマ
シ油、ウイキョウ油、ダイウイキョウ油、ケイヒ油、チ
ョウジ油、チミアン油、テレピン油、ユーカリユーカ
リ、ラベンダー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモッ
ト油、ローズ油、L−メントール、カンフル、チモール
などの香料・清涼化剤;グリセリン、ソルビトール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、マルチトー
ル、キシリトールなどの保湿剤;乳化剤;防腐剤;無機
粉末;染顔料;他の水溶性ポリマー(例えばゼラチン、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサン
タンガム、カラギーナンなど)を挙げることができる。
【0032】本発明のパップ剤基剤の製造方法は特に制
限されない。一般的には、ポリアクリル酸(塩)(a)、
スルホ基含有高吸水性樹脂(b)、多価金属化合物
(c)および必要に応じて他の成分に、水を混合して、
室温で均一な含水膨潤ゲル(含水ゲル膏体)が生成する
まで混練することにより、本発明のパップ剤基剤を得る
ことができる。
【0033】本発明のパップ剤基剤は、多量(通常70
質量%以上)の水を含有保持する。本発明のパップ剤基
剤を、不織布、編布、織布、紙、プラスチックフィルム
などからなる支持体上に展着などにより層状に施し、必
要に応じてその表面を例えばポリエチレンフィルムなど
のような離型性のフィルムやシートなどで覆うことによ
って、パップ剤を製造することができる。本発明のパッ
プ剤基剤を用いてなるパップ剤は、極めて多量の水を保
持含有することが可能であり、そのため、長時間に亙っ
て冷却効果を維持することができ、しかもパップ剤基剤
中に含まれる薬効成分の経皮吸収性に優れる。さらに、
本発明のパップ剤基剤を用いてなるパップ剤は、そのよ
うな高含水率であるにも拘わらず、保水性に優れている
ために、使用時にパップ剤基剤から水分が滲み出すなど
のトラブルが生じず、しかも人の皮膚や支持体などに良
好に接着するためにその使用時に貼着部位から剥がれに
くく、その一方で皮膚などから剥がす際にはパップ剤基
剤(ゲル膏体)が皮膚に残留することなくきれいに剥が
すことができる。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例などにより具体的に説
明するが、本発明は以下の例により何ら制限されるもの
ではない。以下の例において、パップ剤の接着性、耐滲
み出し性、膏体残りおよび硬度は、次のようにして評価
した。
【0035】(1)接着性:5名以上の腕にパップ剤を
張り付け、剥がれ落ちるまでの時間を測定して、平均値
を採り、下記の基準で接着性を評価した。 ◎:剥がれ落ちるまでの平均時間が5時間以上。 ○:剥がれ落ちるまでの平均時間が3時間以上5時間未
満。 △:剥がれ落ちるまでの平均時間が3時間未満。
【0036】(2)耐滲み出し性:ポリエステル不織布
の裏側を目視により観察して、下記の基準で評価した。 ○:全く滲み出しがない。 △:一部に滲み出しがある。 ×:全体に滲み出しがある。
【0037】(3)膏体残り:パップ剤を腕に貼り付
け、さらに掌で軽く圧着した後、パップ剤を直ちに剥が
し取り、腕に残ったゲルの有無を目視により観察し、下
記の基準で評価した。 ○:腕にゲルが全く残っていない。 △:ゲルの一部が腕に残った。
【0038】(4)硬度:約90゜に曲げた肘の外側に
パップ剤を貼り付けて掌で軽く圧着した後、腕を伸ばし
て密着状態を目視により観察した。 ◎:浮いた部分が全くなく、良好に密着している。 ○:一部に浮きが見られたが、全体的に安定して密着し
ている。 △:肘全体に浮いた部分が見られる。
【0039】また、以下の例で用いたポリアクリル酸
(塩)系重合体および吸水性高分子の内容は次のとおりで
ある。 (1)ポリアクリル酸(塩)系重合体: ・A−1: 粉末状ポリアクリル酸部分中和物(部分ナトリウム塩)
(日本純薬株式会社製「アロンビスAH−105」) ・A−2: 粉末状ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬株式会社製
「アロンビスS」) ・A−3: ポリアクリル酸20質量%水溶液(日本純薬株式会社製
「ジュリマ−AC−10H」) (2)吸水性高分子: ・B−1: スルフォン酸塩基を有する架橋重合体[東亜合成株式会
社製「アロンザップTS1」(アクリル酸、アクリル酸
ナトリウム、2−アクリアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸ナトリウムを架橋剤の存在下で重合してなる架
橋重合体) ・B−2: アクリル系吸水性樹脂[東亜合成株式会社製「アロンザ
ップRS2」(アクリル酸とアクリル酸ナトリウムの架
橋型共重合体)]
【0040】《実施例1〜3および比較例1〜2》 (1) 下記の表1に示す各成分を表1に示す割合(質
量部)で混合装置(ニーダー)を用いて、室温で均一に
なるまで混練し減圧下で脱泡して含水ゲル膏体(パップ
剤基剤)をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で得られた含水ゲル膏体(パップ剤
基剤)を、伸縮性不織布(目付が105g/m2のポリ
エステル不織布)に約500μm(5g/100c
2)の厚みで塗布し、剥離フィルムを被せてパップ剤
を製造した。 (3) 上記(2)で得られたパップ剤をアルミ蒸着し
たポリエチレンフィルムでラップし、ヒートシールした
ものを、25℃、50%RHで168時間保管した。 (4) 上記(3)で168時間保管した後のパップ剤
をラップ材から取り出して、その接着性、耐滲み出し
性、膏体残りおよび硬度を上記した方法で評価したとこ
ろ、下記の表1に示すとおりであった。
【0041】
【表1】
【0042】上記表1にみるように、ポリアクリル酸
(塩)(A−1〜A−3)、スルホ基を有する高吸水性
樹脂(B−1)および多価金属化合物(水酸化アルミニ
ウムまたはアルミニウムグリシネート)を含有する実施
例1〜3のパップ剤基剤およびそれを用いてなるパップ
剤は、水分を70質量%以上の高い割合が含有保持する
ことができ、しかも皮膚への接着性に優れていて皮膚か
ら剥がれにくく、水分の保持性に優れパップ剤基剤から
の水分の滲み出しがなく、皮膚から剥がした際に皮膚に
膏体が残留せずきれいに剥がすことができ、しかも適度
な硬度を有している。それに対して、比較例1のパップ
剤基剤およびそれを用いてなるパップ剤は、ポリアクリ
ル酸(塩)を含有するものの、吸水性樹脂を含有しない
ことにより、皮膚への接着性、水分の滲み出し性、皮膚
から剥がす際の膏体残り、硬さのすべてにおいて、実施
例1〜3のパップ剤基剤に比べて劣っている。また、比
較例2のパップ剤基剤およびそれを用いてなるパップ剤
は、吸水性樹脂として、アクリル系吸水性樹脂を用いて
いることにより、スルホ基を有する吸水性樹脂を用いて
いる実施例1〜3に比べて、皮膚への接着性に劣ってお
り、また皮膚から剥がす際に皮膚に膏体が残り、きれい
に剥がせない。
【0043】
【発明の効果】本発明のパップ剤基剤およびそれを用い
てなるパップ剤は、水分を70質量%以上の極めて多量
に含有保持することができる。そのため、皮膚などに貼
付した際に、長時間にわたって冷却効果を維持すること
ができ、しかも薬効成分の経皮吸収性に優れている。本
発明のパップ剤基剤およびパップ剤は、高含水率である
にも拘わらず、水分の保持性に優れており、そのためパ
ップ剤基剤からの水分の滲み出しがない。さらに、本発
明のパップ剤基剤およびパップ剤は、皮膚などへの接着
性に優れており、そのため皮膚などへの貼付時に剥がれ
ることがなく、長時間に亙って貼付使用することができ
る。その上、本発明のパップ剤基剤およびパップ剤は、
保形性に優れ且つ適当な強度および硬度を有しており、
そのため皮膚から剥がす際に、パップ剤基剤(ゲル膏
体)の皮膚への残留がなく、きれいに剥がすことができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 山本 浩司 愛知県名古屋市港区昭和町17番地23 東亞 合成株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 窪田 耕三 愛知県名古屋市港区昭和町17番地23 東亞 合成株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 野村 幸司 愛知県名古屋市港区昭和町17番地23 東亞 合成株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 相宮 良一 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町三丁目63番 地 日本純薬株式会社鶴見工場内 Fターム(参考) 4C076 AA75 BB31 CC05 DD30P DD37T DD38X DD51P EE09A EE14A EE47A FF35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアクリル酸および/またはそ
    の塩、(b)式:−SO3Z(式中、Zは水素原子、ア
    ルカリ金属またはアンモニウムを示す)で表されるスル
    ホ基を有する高吸水性樹脂、並びに(c)多価金属化合
    物を含有することを特徴とするパップ剤基剤。
  2. 【請求項2】 ポリアクリル酸および/またはその塩
    (a):スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)の含有割
    合が、質量比で1:0.1〜0.7である請求項1に記
    載のパップ剤基剤。
  3. 【請求項3】 ポリアクリル酸および/またはその塩
    (a)とスルホ基を有する高吸水性樹脂(b)の合計1
    00質量部に対して、多価金属化合物(c)を1〜10
    質量部の割合で含有する請求項1または2に記載のパッ
    プ剤基剤。
  4. 【請求項4】 スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)
    が、スルホ基を有する単量体に由来する構造単位とアク
    リル酸および/またはその塩に由来する構造単位を有す
    る樹脂である請求項1〜3のいずれか1項に記載のパッ
    プ剤基剤。
  5. 【請求項5】 スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)が、
    下記の一般式(I); 【化1】 CH2=CRCO−X−Y−SO3Z (I) (式中、Rは水素原子またはメチル基、Xは酸素原子ま
    たは式−NH−で表される基、Yは炭素数2〜10の直
    鎖状または分岐状アルキレン基、Zは水素原子、アルカ
    リ金属またはアンモニウムを示す。)で表されるスルホ
    基を有する単量体と、アクリル酸および/またはその塩
    を、架橋剤の存在下に共重合してなる吸水性樹脂である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のパップ剤基剤。
  6. 【請求項6】 スルホ基を有する高吸水性樹脂(b)
    が、架橋剤の存在下に、一般式(I)で表される単量体
    と、アクリル酸および/またはその塩を、80:20〜
    20:80の質量比で共重合してなる吸水性樹脂である
    請求項5に記載のパップ剤基剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のパ
    ップ剤基剤よりなる含水ゲル膏体を支持体上に施してな
    るパップ剤。
JP2001353185A 2001-11-19 2001-11-19 パップ剤基剤 Expired - Lifetime JP3734743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001353185A JP3734743B2 (ja) 2001-11-19 2001-11-19 パップ剤基剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001353185A JP3734743B2 (ja) 2001-11-19 2001-11-19 パップ剤基剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003155252A true JP2003155252A (ja) 2003-05-27
JP3734743B2 JP3734743B2 (ja) 2006-01-11

Family

ID=19165247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001353185A Expired - Lifetime JP3734743B2 (ja) 2001-11-19 2001-11-19 パップ剤基剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3734743B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016019A (ja) * 2005-06-06 2007-01-25 Nitto Denko Corp 経皮吸収製剤
JP2007016020A (ja) * 2005-06-06 2007-01-25 Nitto Denko Corp 経皮吸収製剤
WO2007052793A1 (ja) * 2005-11-04 2007-05-10 Toagosei Co., Ltd. 貼付剤
WO2016136556A1 (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 久光製薬株式会社 パップ剤
CN111315366A (zh) * 2018-07-31 2020-06-19 钻石制药株式会社 水性膏体
US11903915B2 (en) 2019-02-14 2024-02-20 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Poultice

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016019A (ja) * 2005-06-06 2007-01-25 Nitto Denko Corp 経皮吸収製剤
JP2007016020A (ja) * 2005-06-06 2007-01-25 Nitto Denko Corp 経皮吸収製剤
WO2007052793A1 (ja) * 2005-11-04 2007-05-10 Toagosei Co., Ltd. 貼付剤
WO2016136556A1 (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 久光製薬株式会社 パップ剤
JPWO2016136556A1 (ja) * 2015-02-24 2017-09-28 久光製薬株式会社 パップ剤
US10940121B2 (en) 2015-02-24 2021-03-09 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Gel patch
CN111315366A (zh) * 2018-07-31 2020-06-19 钻石制药株式会社 水性膏体
EP3871663A4 (en) * 2018-07-31 2022-07-20 Dia Pharmaceutical Co., Ltd. AQUEOUS PLASTER
US11903915B2 (en) 2019-02-14 2024-02-20 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Poultice

Also Published As

Publication number Publication date
JP3734743B2 (ja) 2006-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3068448B1 (en) Multilayer composition
US8871992B2 (en) Multilayer compositions and dressings
JP2004503624A (ja) ヒドロゲル組成物の製造方法ならびに前記製造方法によって製造されたヒドロゲル組成物
JP4589608B2 (ja) 感圧性粘着テープ
JP4977369B2 (ja) 貼付剤用基剤及びそれを用いた貼付剤
JP2011126865A (ja) 貼付剤および貼付製剤
JP3734743B2 (ja) パップ剤基剤
JP2009040685A (ja) 貼付剤
JP2012180332A (ja) 貼付剤および貼付製剤
JP2007262309A (ja) 高分子ゲル、該ゲル製造用組成物及び粘着テープ
JPH0429927A (ja) 貼付剤
JP4786196B2 (ja) ゲル組成物及びその製造方法
JP2007126397A (ja) 貼付剤
JP3676567B2 (ja) 医療用粘着剤組成物及び医療用貼付剤
JPS63150363A (ja) 親水性粘着剤組成物
JP2015003977A (ja) 粘着性ゲルシート、電極および粘着性ゲルシートの製造方法
WO2024070988A1 (ja) 電極パッド
JPS62112557A (ja) 外用貼付剤
JPS60161917A (ja) 治療用粘着テ−プもしくはシ−ト
JP3432305B2 (ja) 医療用貼付剤
JP2001019616A (ja) 毛穴ひきしめパック料および使用方法
JPH06346041A (ja) 親水性粘着剤組成物
JPH01101975A (ja) 口腔粘膜用貼付剤
JPH0474119A (ja) 貼付製剤
JPS63112672A (ja) 水溶性粘着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3734743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111028

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111028

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121028

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028

Year of fee payment: 8

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term