JP2003154183A - 穴かがりミシンの下糸切断装置及び穴かがりミシン - Google Patents

穴かがりミシンの下糸切断装置及び穴かがりミシン

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JP2003154183A JP2001359132A JP2001359132A JP2003154183A JP 2003154183 A JP2003154183 A JP 2003154183A JP 2001359132 A JP2001359132 A JP 2001359132A JP 2001359132 A JP2001359132 A JP 2001359132A JP 2003154183 A JP2003154183 A JP 2003154183A
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scissors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴かがりミシンの下糸切断装置において、待
機位置や閉じ量などを自由にかつ簡単に変更し、確実な
下糸切りや保持を可能とする。 【解決手段】 穴かがりミシンに設けられ、穴かがり縫
い形成後に下糸を切断する下糸切断装置130におい
て、下糸を切断し、切断された下糸を閉じた状態で所定
の待機位置で保持する下糸切断ハサミ52と、パルスモ
ータ131と、パルスモータ131によって駆動されて
回転することで下糸切断ハサミを開閉駆動する駆動カム
部材134とを備え、駆動カム部材134の回転停止時
の回転位置を原点からn方向に変更することにより、前
記待機位置を変更可能とし、駆動カム部材134がn方
向へ回転するときに到達する回転位置を変更することに
より下糸切断ハサミ52の閉じ量を変更可能とし、m方
向へ回転するときに到達する回転位置を変更することに
より、下糸切断ハサミ52の開き量を変更可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴かがりミシン
と、このミシンに設けられる下糸切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボタン穴等の穴の周囲にかがり縫いを行
う穴かがりミシンが一般に知られている。この種のミシ
ンには、例えば特公平2−20277号公報や、特公平
7−59266号公報に記載されているように下糸切断
装置が設けられている。これら公報で開示されている下
糸切断装置は、下糸切断ハサミにより縫製終了後下糸を
切断するとともに、切断後の下糸を所定の待機位置で保
持する。下糸は、下糸切断ハサミによって保持されるこ
とで、次の縫製開始の際には、かがり縫い目に縫いこま
れるよう案内される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の穴か
がりミシンでは、かがり縫いの幅、長さなど自在に変更
して多様な形状のかがり縫いを形成することが可能にな
っている。また、多様なかがり縫いに対応して、太さや
性質の点で様々な種類の糸を使用することになる。この
ようにかがり縫い目の形状や糸種等が多様になると、下
糸の保持位置、すなわち下糸切断ハサミの待機位置によ
っては、下糸を好ましい方向に誘導できず、かがり縫い
目への下糸の巻き込みが不良となったり、あるいは糸種
によってはハサミの閉じ量が不足して下糸が切断できな
かったり保持できなかったりといった問題が発生するお
それがある。しかしながら、上記公報で開示されている
下糸切断装置は、動作が機械的に決まっており、基本的
に下糸切断ハサミの待機位置やストローク(閉じ量)が
一定で変更することができない。ネジなどを外して下糸
切断装置を構成する各部材を調整し待機位置などを変更
することはできるが、時間と手間のかかる作業であり、
しかも、待機位置を変更すれば、下糸切断ハサミのスト
ロークも変わってしまうなどの制約もあった。
【0004】本発明の課題は、穴かがりミシンの下糸切
断装置において、待機位置や閉じ量などを自由にかつ簡
単に変更し、確実な下糸切りや保持を可能とすることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図2、図3に示す
ように、上糸と下糸により穴の周りにかがり縫いを形成
する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形成後に下
糸を切断する下糸切断装置(130)において、閉じる
ことにより下糸を切断し、閉じた状態のまま切断された
下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのために保持す
る下糸切断ハサミ(52)と、前記下糸切断ハサミを開
閉駆動するためのアクチュエータ(パルスモータ13
1)と、前記アクチュエータによって駆動されて一方向
(n方向)へ回転することによって前記下糸切断ハサミ
を閉じ、他方向(m方向)へ回転することによって前記
下糸切断ハサミを開く駆動カム部材(134)とを備
え、駆動カム部材の回転停止時の回転位置を前記一方向
へ変更することにより、下糸切断ハサミの前記待機位置
を変更可能に構成されていることを特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、前記駆動カム部
材の回転停止時の回転位置を前記一方向へ変更すること
により、下糸切断後に下糸を保持する待機位置を自由に
変更することができる。従って、かがり縫いのかがり幅
や、縫い長さなどの形状、あるいは糸種等に応じて、例
えば、やわらかいたるみやすい糸であれば縫い始め位置
から離したり、逆に硬い糸であれば近づけたりといった
ように変更することで、次に形成するかがり縫いに確実
に縫いこまれるよう保持することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、例えば図2、図
3に示すように、上糸と下糸により穴の周りにかがり縫
いを形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形
成後に下糸を切断する下糸切断装置(130)におい
て、閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま
切断された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのた
めに保持する下糸切断ハサミ(52)と、前記下糸切断
ハサミを開閉駆動するためのアクチュエータ(パルスモ
ータ131)と、前記アクチュエータによって駆動され
て一方向(n方向)へ回転することによって前記下糸切
断ハサミを閉じ、他方向(m方向)へ回転することによ
って前記下糸切断ハサミを開く駆動カム部材(134)
とを備え、下糸切断ハサミを閉じるために駆動カム部材
が前記一方向へ回転するときに到達する回転位置を変更
することにより、下糸切断ハサミの閉じ量を変更可能に
構成されていることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、前記駆動カム部
材が一方向へ回転するときに到達する回転位置を変更す
ることにより、下糸切断ハサミの閉じ量を自由に変更す
ることができる。従って、例えば、かなり大きな切断力
を要する性質の糸であれば閉じ量を大きくしたり、切れ
やすい糸であれば小さくする。また、閉じ量を変更する
ことで、下糸を保持する保持力を自在に変えることがで
き、例えば、すべりやすく外れやすい糸であれば大きな
閉じ量とする、といったように変更することができる。
結果として、糸切り、さらには次のかがり縫いに巻き込
むための糸の保持を確実にできる。
【0009】請求項3に記載の発明は、例えば図2、図
3に示すように、上糸と下糸により穴の周りにかがり縫
いを形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形
成後に下糸を切断する下糸切断装置(130)におい
て、閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま
切断された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのた
めに保持する下糸切断ハサミ(52)と、前記下糸切断
ハサミを開閉駆動するためのアクチュエータ(パルスモ
ータ131)と、前記アクチュエータによって駆動され
て一方向(n方向)へ回転することによって前記下糸切
断ハサミを閉じ、他方向(m方向)へ回転することによ
って前記下糸切断ハサミを開く駆動カム部材(134)
とを備え、駆動カム部材の回転停止時の回転位置を前記
一方向へ変更することにより下糸切断ハサミの前記待機
位置を変更可能に構成され、前記待機位置とは独立し
て、下糸切断ハサミを閉じるために駆動カム部材が前記
一方向へ回転するときに到達する回転位置を変更するこ
とにより、下糸切断ハサミの閉じ量を変更可能に構成さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、駆動カム部材の
回転停止時の回転位置と、下糸切断ハサミを閉じるため
に一方向へ回転するときの到達位置を変更することによ
り、前記待機位置及び閉じ量をそれぞれ独立に自由に変
更できる。したがって、かがり縫いのかがり幅や、縫い
長さなどの形状、あるいは糸種等に応じて待機位置を変
更することで、次に形成するかがり縫いに確実に縫いこ
まれる位置で保持することができる。また、閉じ量を変
えることで、糸種などに応じて、切断力や保持力を変え
ることができる。結果として、糸切りと、次の縫い目へ
の巻きこみのための保持の双方を確実に行うことができ
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、例えば図2、図
3に示すように、上糸と下糸により穴の周りにかがり縫
いを形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形
成後に下糸を切断する下糸切断装置(130)におい
て、閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま
切断された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのた
めに保持する下糸切断ハサミ(52)と、前記下糸切断
ハサミを開閉駆動するためのアクチュエータ(パルスモ
ータ131)と、前記アクチュエータによって駆動され
て一方向(n方向)へ回転することによって前記下糸切
断ハサミを閉じ、他方向(m方向)へ回転することによ
って前記下糸切断ハサミを開く駆動カム部材(134)
とを備え、下糸切断ハサミを開くために駆動カム部材が
前記他方向へ回転するときに到達する回転位置を変更す
ることにより、下糸切断ハサミの開き量を変更可能に構
成されていることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、駆動カム部材が
他方向へ回転するときに到達する回転位置を変更するこ
とにより、前記下糸切断ハサミの開き量を自由に変更で
きる。従って、保持状態から下糸を解放するときの開き
量を自在に変更でき、例えば、暴れやすい性質の下糸で
あってかがり縫いの巻き込みの際保持しつづけた方が確
実に縫いこめるような場合には、開き量を小さくした
り、逆に硬い糸で暴れ難いような場合には開き量を大き
くしたりといったように変更することができ、結果とし
て、確実に次のかがり縫いに縫い込めるようになる。
【0013】請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図
3に示すように、上糸と下糸により穴の周りにかがり縫
いを形成し、かがり縫いを形成するための各種データか
らなるパターンデータを複数組有する穴かがりミシンに
おいて、閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態の
まま切断された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫い
のために保持する下糸切断ハサミ(52)と、前記下糸
切断ハサミを開閉駆動するためのアクチュエータ(パル
スモータ131)と、前記アクチュエータによって駆動
されて一方向(n方向)へ回転することによって前記下
糸切断ハサミを閉じ、他方向(m方向)へ回転すること
によって前記下糸切断ハサミを開く駆動カム部材(13
4)とを備える下糸切断装置(130)が設けられ、下
糸切断ハサミの前記待機位置と閉じ量と開き量の少なく
とも一つが変更可能であり、前記パターンデータには、
前記待機位置と閉じ量と開き量のうち変更可能であるデ
ータが含まれていることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置を備える穴かがりミシンに
おいて、下糸切断ハサミの前記待機位置と閉じ量と開き
量の少なくとも一つが変更可能であり、穴かがり縫いを
形成するためのパターンデータには、待機位置と閉じ量
と開き量のうち変更可能なデータが含まれていることか
ら、1つのパターンデータを選択することで、待機位置
と閉じ量と開き量のうち変更可能なデータを簡単に設定
できる。逆に言えば、選択するパターンデータを変更す
ることで、容易に変更することもできる。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の穴かがりミシンにおいて、前記パターンデータに含ま
れる変更可能なデータの設定値を変更する操作手段(操
作パネル200)を備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には、本発明を適用し
たミシンの構成をブロック図で示した。本実施の形態に
おけるミシンは、図5(b)に示すように、直線状の眠
り穴u1を形成するとともに、該眠り穴u1の周りにミ
シン針の上下動と釜の回転動作によりかがり縫い目u0
を形成するものである。本発明において、ミシン針及び
釜を駆動する機構・動作は従来周知のボタン穴かがりミ
シンと同様であるので、図示及び説明は省略する。
【0017】ミシンは、制御回路210に各駆動源等が
接続されて構成される。制御回路210は、図1に示す
ように、CPU(Central Processin
g Unit)211に、ROM(Read Only
Memory)212、RAM(Random Ac
cess Memory)213、各パルスモータの駆
動を行うY送りパルスモータドライバ214、基線送り
パルスモータドライバ215、および針振り送りパルス
モータドライバ216、上糸切断アクチュエータドライ
バ217、下糸切断アクチュエータドライバ218、ミ
シンモータドライバ219、シリンダドライバ228等
が接続されて構成される。さらに、CPU211には、
後述する操作パネル200や、縫製動作のスタートを指
示するためのスタートスイッチ225、下糸切断装置1
30のセンサ137などが接続されている。
【0018】Y送りパルスモータドライバ214により
駆動されるY送りパルスモータ220は、縫製中、ボタ
ン穴かがり縫い目が形成される布地を所定方向に送る。
針振り送りパルスモータドライバ216によって駆動さ
れる針振り送りパルスモータ222は、ミシン針がかが
り幅方向に所定距離振られるよう駆動するものである。
基線送りパルスモータドライバ215によって駆動され
る基線送りパルスモータ221は、ミシン針の針振り運
動の基線を変更するものである。上糸切断アクチュエー
タドライバ217によって駆動される上糸切断アクチュ
エータ101は、ミシン針に通されている上糸を縫製終
了後切断する上糸切断装置を駆動するもので、例えばモ
ータやソレノイドである。下糸切断アクチュエータドラ
イバ218によって駆動されるパルスモータ131は、
縫製終了後に釜から布地に連なる下糸を切断するもので
ある。これについては後で詳述する。ミシンモータドラ
イバ219によって駆動されるミシンモータ150は、
ミシン針と釜を駆動する主軸を回転駆動するものであ
る。
【0019】ROM212には、ボタン穴かがり縫いを
縫製するための制御データや制御プログラム212aが
記憶されている。さらに、ROM212は縫製用データ
ベース212bを有し、ここに形成されるボタン穴かが
り縫い目の形状や大きさなどを特定するパターンデータ
が複数組記憶されている。パターンデータについては後
述する。
【0020】CPU211は、RAM213の所定領域
を作業領域として、ROM212に記憶されている制御
プログラム212aに従い、操作パネル200や各種ス
イッチからの入力信号や、図示しない各種センサーから
の検出信号などに基づいて、各ドライバを介して各モー
タやアクチュエータの制御を行う。すなわち、CPU2
11は、スタートスイッチ225が操作されると、各ド
ライバを介してミシンモータ150、Y送りパルスモー
タ220、基線送りパルスモータ221、針振り送りパ
ルスモータ222を駆動し、かがり縫いを形成する。ま
た、シリンダドライバ228を介して布切りメスシリン
ダ229を駆動し、布切りメスによりボタン穴を形成す
る。また、ボタン穴かがり縫いの終了後は、上糸切断ア
クチュエータ101、パルスモータ131をそれぞれ駆
動し、上糸及び下糸を切断する。
【0021】次に、図2及び図3により本発明において
特徴的な下糸切断装置130について説明する。なお、
図2は底面図で実際とは上下逆である。下糸切断装置1
30は、針板台51と、針板台51に対して作動可能に
設けられる下糸切断ハサミ52と、開いた状態の下糸切
断ハサミ52を閉じた状態にする下糸切断ハサミ閉じ手
段53と、閉じた状態の下糸切断ハサミ52を開いた状
態にする下糸切断ハサミ開放手段54と、を備える。
【0022】針板台51は、板状の部材であり、ミシン
ベッド(図示略)に略水平に固定される。針板台51の
上面には、針板55が固定されている。針板55には、
縫い針5を挿通するための挿通孔が形成されている。
【0023】下糸切断ハサミ52は、上メス56と、下
メス57と、板バネ58とを備える。下メス57は、針
板台51の前部に設けられる。そして、下メス57の基
端部57aは、上下方向の軸回りに回転可能となるよう
に、針板台51の下面に取り付けられている。上メス5
6は、下メス57に対して上下方向の軸回りに回転可能
となるように、下メス57に取り付けられている。上メ
ス56の下面には、ピン56aが下方に突出するように
設けられている。上メス56の前部には、前方に向けて
突出する突出部56bが形成されている。板バネ58
は、下メス57に固定され、切断及びその後の糸保持を
確実にするため、上メス56を下メス57に押し付ける
ものである。
【0024】下糸切断ハサミ閉じ手段53は、基端部5
7aを中心に下メス57を回転させることにより、下糸
切断ハサミ52を閉じるものである。下糸切断ハサミ閉
じ手段53の構成について説明する。下糸切断ハサミ閉
じ手段53は、リンク部材61と、下糸切りリンク62
と、下糸手繰腕63と、リンク部材64と、リンク部材
65とを備える。
【0025】リンク部材61の一端部は、後述の第一L
型リンク部材135に接続されている。リンク部材61
の他端部は、上下方向の軸回りに回転自在となるよう
に、下糸切りリンク62の一端部(後端部)に連結して
いる。L字型に形成されている下糸切りリンク62は、
その屈曲部近傍において上下方向の軸回りに回転自在と
なるように、針板台51の下面に連結されている。下糸
切りリンク62の先端部は、上下方向の軸回りに回転自
在となるように、下糸手繰腕63の中間部及びリンク部
材64の一端部に連結されている。下糸手繰腕63は、
その先端部によって釜内のボビンから導出される下糸を
手繰るものである。リンク部材64の他端部は、回転自
在に下メス57に取り付けられている。下糸手繰腕63
の後端部は、上下方向の軸回りに回転自在となるよう
に、リンク部材65の一端部に連結する。リンク部材6
5の他端部は、回転自在に、針板台51に連結する。
【0026】下糸切断ハサミ開放手段54は、アクチュ
エータの駆動によってピン56aを押して、これにより
下糸切断ハサミ52を開くものである。下糸切断ハサミ
開放手段54は、リンク部材67と、作動部材68とを
備える。リンク部材67の後端部は、第二L型リンク部
材136に連結されている。リンク部材67の前端部
は、上下方向の軸回りに回転自在となるように、作動部
材68の一端部に連結する。作動部材68の中間部は、
上下方向の軸回りに回転自在となるように、針板台51
に連結し、さらにその他端部は、ピン56aに向けて延
出している。
【0027】下糸切断装置130において、下糸切断ハ
サミ閉じ手段53及び下糸切断ハサミ開放手段54は、
アクチュエータであるパルスモータ131の駆動力によ
って作動する。すなわち、下糸切断装置130は、パル
スモータ131(図2では図示略)と、パルスモータ1
31の回転駆動により下糸切断ハサミ閉じ手段53及び
下糸切断ハサミ開放手段54を作動させる作動手段13
3とを備える。
【0028】パルスモータ131は、ミシンベッドに水
平に固定された土台132の下方に固定され、その駆動
軸131aは、土台132から上方に向かって突出して
おり、土台132に対して回転自在である。パルスモー
タ131は、CPU211からの制御信号を受けた下糸
切断アクチュエータドライバ218により制御駆動され
て正方向及び逆方向のいずれかに回転し、下糸切断ハサ
ミ閉じ手段53及び下糸切断ハサミ開放手段54を駆動
する。その回転角度や回転速度はCPU211に制御さ
れる。
【0029】作動手段133は、駆動カム部材134
と、第一L型リンク部材135と、第二L型リンク部材
136とを備える。駆動カム部材134は、土台132
の上方に配置される。駆動カム部材134は略円盤状の
部材であり、その中央部(回転中心)が駆動軸131a
に固定され、駆動軸131aとともに回転する。駆動カ
ム部材134の外周部には検出部134aが形成されて
おり、この検出部134aのエッジ134dを前記セン
サ137が検出する。センサ137はエッジ134dを
検出することによって、駆動カム部材134の回転角度
が初期状態であることを検出する。センサ137は、エ
ッジ134dを検知した場合に、検知信号をCPU21
1に出力し、CPU211は、センサ137からの信号
に基づき下糸切断装置130が初期状態にあるか否かを
判断する。
【0030】駆動カム部材134には、駆動カム部材1
34の回転中心を中心にして互いに対向する、第一カム
孔134bと第二カム孔134cとが形成されている。
第一カム孔134bは、カム部3Aと、カム部3Aに連
続するカム部3Bと、カム部3Bに連続するカム部3C
とから構成される。カム部3Aは、いずれの角度におい
ても駆動カム部材134の回転中心からの距離が一定で
ある。カム部3Bは、カム部3Aからカム部3Cに向か
うにつれて駆動カム部材134の回転中心からの距離が
大きくなる。カム部3Cは、いずれの角度においても駆
動カム部材134の回転中心からの距離が一定である。
【0031】第二カム孔134cは、カム部4Aと、カ
ム部4Aに連続するカム部4Bと、カム部4Bに連続す
るカム部4Cとから構成される。カム部4Aは、いずれ
の角度においても駆動カム部材134の回転中心からの
距離が一定である。カム部4Bは、カム部4Aからカム
部4Cに向かうにつれて駆動カム部材134の回転中心
からの距離が小さくなる。カム部4Cは、いずれの角度
においても駆動カム部材134の回転中心からの距離が
一定である。
【0032】第一L型リンク部材135の一端部にはカ
ムフォロア135aが設けられており、カムフォロア1
35aが第一カム孔134bに摺動自在に係合する。第
一L型リンク部材135は、その曲折部において上下方
向の回転軸回りに回転自在にミシンベッドに取り付けら
れている。第一L型リンク部材135の他端部は、前記
下糸切断ハサミ閉じ手段53のリンク部材61の後端部
に回転自在に連結する。
【0033】第二L型リンク部材136の一端部にはカ
ムフォロア136aが設けられており、カムフォロア1
36aが第二カム孔134cに摺動自在に係合する。第
二L型リンク部材136は、その曲折部において上下方
向の回転軸回りに回転自在にミシンベッドに取り付けら
れている。第二L型リンク部材136の他端部は、前記
下糸切断ハサミ開放手段54のリンク部材67の後端部
に回転自在に連結する。
【0034】次に、上記構成を有する下糸切断装置13
0の動作を説明する。なお、下糸切断装置130では、
後述するようにパルスモータ131を制御することで、
下糸切断ハサミ52の初期位置や閉じ量、開き量を所定
の基準値に対して変更可能となっているが、以下では基
準値で動作する場合について説明する。ミシンの縫製
中、下糸切断装置130は、図2で示す初期状態であ
る。即ち、(1)駆動カム部材134のエッジ134d
はセンサ137に検知され、(2)カムフォロア135
aは第一カム孔134bのR点に位置するとともに、カ
ムフォロア136aは第二カム孔134cのS点に位置
する。これらR点、S点がカムフォロア135a・カム
フォロア136aの原点位置である。さらに、(3)上
メス56の突出部56bは針板台51の開口部51aに
当接しておらず、下糸切断ハサミ52は開いた状態で初
期位置に待機している。
【0035】上記の状態から、かがり縫いが終了する
と、下糸切断装置130は次のように動作する。すなわ
ち、CPU211の制御信号によりパルスモータ131
が正転し、駆動カム部材134が時計回り(図2に示す
n方向)に回転する。これにより、カムフォロア136
aはカム部4Aを摺動するが、カム部4Aと駆動カム部
材134の回転中心との距離が一定であるため、第二L
型リンク136は回転しない。一方、駆動カム部材13
4の時計回りの回転により、カムフォロア135aがカ
ム部3Bを摺動するが、摺動するにつれて駆動カム部材
134の回転中心とカムフォロア135aとの距離が小
さくなる。従って、カムフォロア135aが駆動カム部
材134の回転中心に近づくように移動するにともな
い、第一L型リンク部材135は図2の反時計方向に回
転する。
【0036】第一L型リンク部材135の回転に伴い、
リンク部材61を介して下糸切りリンク62が図2にお
いて反時計方向に回転する。下糸手繰腕63の中間部は
下糸切りリンク62の先端部に回動自在に連結され、一
方、針板台51に連結されたリンク部材65の一端部が
下糸手繰腕63の後端部に回動自在に取り付けられてい
る。したがって、下糸切りリンク62の反時計方向の回
転によるその先端部の移動にともない、下糸手繰腕63
が移動し、このとき下糸手繰腕63はリンク部材65に
引っ張られて図2の反時計回りに回転する。この下糸手
繰腕63の動きによって、リンク部材64を介して下メ
ス57が時計回りに回転する。同時に、下糸手繰腕63
は回転しながら、下糸を下メス57へと手繰る。
【0037】下メス57の回転に伴い、上メス56も同
方向に回転する。やがて上メス56の突出部56bは針
板台51の開口部51aに当接し、上メス56の回転は
停止する。さらに下メス57が回転することにより、上
メス56と下メス57が合致し、下糸切断ハサミ52が
閉じて手繰られた下糸を切断して、上メス56と板バネ
58との間で切断した下糸を保持する。ここで、下糸手
繰腕63が下糸に当接する直前に、CPU211はパル
スモータ131の回転速度を低下させる。これによっ
て、下糸手繰腕63が下糸を手繰ってからの回転速度が
低下し、下糸手繰腕63が誤って下糸を切断してしまう
ことが防止される。更に、下糸切断ハサミ52の回転速
度も低下し、保持した下糸を確実に保持できる。
【0038】なお、駆動カム部材134が所定角度以上
n方向に回転し、カムフォロア135aがカム部3Aを
摺動しても、カム部3Aと駆動カム部材134の回転中
心との距離が一定であるので、第一L型リンク部材13
5は回転しない。従って、下糸切断ハサミ52も回転し
ない。即ち、下糸切断ハサミ52の閉じ量は、駆動カム
部材134の回転によりカムフォロア135aがカム部
3A内に入り始めたときの状態を限度とする。
【0039】その後、CPU211がパルスモータ13
1を逆転させ、パルスモータ131の駆動軸131aを
初期状態に戻す(正転のパルス数と同一のパルス数逆転
させる)。パルスモータ131の逆転により、駆動カム
部材134がm方向に回転し、カムフォロア136aは
カム部4Aを摺動するとともに、カムフォロア135a
はカム部3A次いでカム部3Bを摺動する。これによっ
て、第二L型リンク部材136は回転しないとともに、
第一L型リンク部材135は時計回りに回転する。第一
L型リンク部材135の回転に伴い、下糸切断ハサミ5
2は閉じた状態のまま元の初期位置である待機位置に向
かう。なお、後述するように閉じ量を変更することで、
カムフォロア135aがカム部3Aにまで到達しない場
合には、カムフォロア135aはカム部3Bのみを戻る
ことになる。
【0040】次いで、作業者によってスタートスイッチ
225が操作されると、ミシンは次サイクルの縫製を開
始する。ミシンの縫製開始後、下糸切断装置130は以
下のように動作する。
【0041】CPU211がパルスモータ131を逆転
させると、駆動カム部材134は図2の状態からm方向
に回転し、カムフォロア135aはカム部3Cを摺動す
るとともに、カムフォロア136aはカム部4B次いで
4Cを摺動する。ここで、カム部3Cと駆動カム部材1
34の回転中心との距離が一定であるため、第一L型リ
ンク部材135は回転せず、下糸切断ハサミ52も移動
しない。一方、カムフォロア136aがカム部4Bを摺
動するにつれて、駆動カム部材134の回転中心とカム
フォロア136aとの距離が小さくなる。これによっ
て、第二L型リンク部材136は図2の時計回りに回転
する。
【0042】第二L型リンク部材136の回転に伴い、
リンク部材67を介して作動部材68が底面視して反時
計回りに回転する。作動部材68は、回転によってその
他端部でピン56aを押す。これによって、上メス56
が下メス57に対して図2における時計方向に回転し、
閉じた状態の下糸切断ハサミ52が開くとともに下糸を
放し、放した糸端は形成中のかがり縫い目に巻き込まれ
ていく。更に、駆動カム部材134がm方向に回転する
と、カムフォロア136aはカム部4Cを摺動するが、
カム部4Cと駆動カム部材134の回転中心との距離は
一定であるので、第二L型リンク部材136はそれ以上
回転せず、この状態以上下糸切断ハサミ52は開かな
い。なお、開き量を制御することで、カムフォロア13
6aがカム部4Cにまで到達しないこともある。
【0043】次いで、CPU211がパルスモータ13
1を正転させ、駆動カム部材134がn方向に回転する
と、カムフォロア135aは、カム部3Cを摺動し、カ
ムフォロア136aはカム部4C次いで4Bを摺動す
る。ここで、カム部3Cと駆動カム部材134の回転中
心との距離が一定であるため、第一L型リンク部材13
5は回転しない。
【0044】一方、カムフォロア136aがカム部4B
を摺動することによって、第二L型リンク部材136は
図2の反時計回りに回転する。第二L型リンク部材13
6の回転に伴い、作動部材68が図2の時計回りに回転
し、作動部材68の他端部とピン56aとの当接が解除
される。
【0045】そして、逆転のパルス数と同一のパルス数
正転したところでパルスモータ131は停止し、下糸切
断装置130は初期状態となる。上記から明らかなよう
に、下メス57は第一L型リンク部材135の回転によ
って、上メス56は第二L型リンク部材136の回転に
よって、動作する。上メス56は下メス57に取り付け
られていることから、下糸切断ハサミ52全体の位置に
ついては、第一L型リンク部材135によって決まるこ
とになる。そして、第一L型リンク部材135は、カム
フォロア135aがカム部3Bを摺動しているときのみ
回転し、第二L型リンク部材136は、カムフォロア1
36aがカム部4Bを摺動しているときのみ回転するの
である。
【0046】図4には、制御回路210に接続されてい
る操作パネル200を示す。操作パネル200は、各種
の縫製パラメーターを設定入力したり、設定値の表示や
縫製制御上のエラー表示を行ったりするものである。操
作パネル200には、スタート操作部201、ナンバー
操作部202、データ値入力操作部203、及びモード
切替操作部204が設けられている。スタート操作部2
01には、オペレータが縫製準備が整った旨及び再設定
する旨を入力するための準備キー201aと、その状態
を表示するLED(Light Emitting Diode)などからな
る表示部201bとが設けられている。
【0047】ナンバー操作部202には、ナンバー表示
部202a、ダウンキー202bおよびアップキー20
2cが設けられている。ナンバー表示部202aは、2
桁の7セグメント表示器からなり、データ値を入力する
データ項目のナンバーやパターンナンバーを表示する。
ダウンキー202bおよびアップキー202cは、デー
タ項目のナンバーやパターンナンバーを1つずつずらす
キーであり、ダウンキー202bは1つ繰り下げるキ
ー、アップキー202cは1つ繰り上げるキーである。
【0048】データ値入力操作部203には、データ値
表示部203a、マイナスキー203b、プラスキー2
03cが設けられている。データ値表示部203aは、
4桁の7セグメント表示器からなり、各データ項目のデ
ータ値を表示する。マイナスキー203bとプラスキー
203cは、データ値を所定の単位値ずつ増減させるキ
ーである。後述するように各データ項目毎に所定の単位
値と設定可能範囲とが決められており、マイナスキー2
03bを押すとデータ値が単位値ずつ小さくなってい
き、プラスキー203cを押すとデータ値が単位値ずつ
大きくなっていく。
【0049】モード切替操作部204には、パターンナ
ンバーの設定モードに切り替えるパターンナンバキー2
04aと、データ入力モードに切り替えるデータキー2
04bとが設けられている。パターンナンバキー204
aおよびデータキー204b上には、それぞれLEDな
どの表示器204c、204dが設けられており、これ
らの点灯によりパターンナンバー設定モードかデータ入
力モードかをオペレータに知らせることが出来るように
なっている。作業者は、例えば、まず、パターンナンバ
ーキー204aを操作して所望のパターンナンバーを、
図5(a)のパターンNo.1、2…の中から選択し、
次いでデータキー204bを操作して各データ項目を選
択し、データ値入力操作部203においてデータ値を設
定・変更する。なお、パターンナンバーを選択すること
で、そのパターンごとに予めデータ値が設定されている
ので、そのデータ値でよい場合には変更する必要はな
い。
【0050】図5(a)には、操作パネル200から入
力可能なパターンデータとパターンデータに含まれるデ
ータ項目の例を示すデータテーブルを、図5(b)に
は、ミシンにより形成されるかがり縫い目u0を示し
た。すなわち、かがり縫い目u0は、ボタン穴u1の周
りに形成される側縫い部u2、閂止め部u3とからな
る。各パターンデータは、形成したいボタン穴かがり縫
い目に関する各種データから構成され、1つのパターン
データを選択することで、所定の形状のボタン穴かがり
縫い目を形成することができる。各パターンデータを構
成するデータ項目としては、図5(a)で例示するよう
に、布切り長さ(データナンバー01、ボタン穴u1の
長さ)、閂止め長さ(データナンバー02)、平行部ピ
ッチ(データナンバー03、側縫い部u2の2針間の縦
方向の距離)などが挙げられる。
【0051】データナンバー06〜08は、本発明にお
いて特徴的なデータ項目である。前述したように、下糸
切断装置130ではパルスモータ131の正転/逆転動
作を切り替えながら、下糸切断の各動作を行っている。
パルスモータ131を利用していることで、下糸切断装
置130における各動作の動作量は一定ではなく、パル
スモータ131の回転の程度に応じて適宜変えることが
できる。そこで、下糸切断装置130の各動作の動作量
を変更可能とし、図5(a)のデータナンバー06〜0
8に示すように設定した。これらは、いずれも基準値を
「0」とし、その値に対する相対値が整数で設定され、1
段階ずつ切り替えることができるようになっている。
【0052】これらデータナンバーについて説明する。
データナンバー06の「下糸切り待機位置」は、動作前の
初期位置であり、かつ、下糸切断後に下糸切断ハサミ5
2が下糸を保持した状態で戻る待機位置に関するデータ
で、駆動カム部材134の回転停止時の回転位置によっ
て決まる。前述のように下糸切断ハサミ52の位置は第
一L型リンク部材135の回転位置による。すなわち、
カムフォロア135aが、R点にある状態を「0」と設定
する。それより駆動カム部材134がn方向に回転し、
カムフォロア135aがカム部3B側へずれた位置を
「1〜5」と設定し、0〜5の全6段階の中から設定値を
変更するようになっている。数字が大きいほどカムフォ
ロア135aはR点から離れ、下糸切断ハサミ52とし
ては図2の左側に位置するようになる。−(マイナス)
の値を設定していないのは、駆動カム部材134が図2
の状態からm方向に回転し、カムフォロア135aがR
点からカム部3Cにずれても第一L型リンク部材135
は回転しないからである。このデータナンバー06は、
かがり縫いのかがり幅や、縫い長さなどに応じて、下糸
保持の際かがり縫いの中に確実に巻き込まれるように、
適切な値を設定すればよい。
【0053】データナンバー07の「下糸切り閉じ量」
は、下糸切断時の下メス57の上メス56に対する合致
の程度に関するデータである。下メス57の動きは第一
L型リンク部材135のカムフォロア135aがカム部
3Bのどこまで移動するか、つまり、下糸切断時の駆動
カム部材134のn方向への回転到達位置で決まる。こ
こでは、所定の基準値を「0」として、それよりカムフォ
ロア135aがR点に近い位置までしか移動しない「−
1」、「−2」、「−3」と、より遠い位置まで達する
「1」、「2」、「3」の全7段階の中から設定値を選択でき
るようになっている。設定値が大きくなるほど、閉じ量
が大きくなり、「3」であれば、カムフォロア135aは
カム部3Aにまで至ることになる。このデータナンバー
07の設定値を変えることで、下メス57と上メス56
の合致の程度を変えることができ、また、下糸を保持す
る保持力の程度を変えることにもなる。例えば、かなり
大きな切断力を要する性質の糸であれば大きな設定値に
したり、切れやすい糸であれば小さくする。また、すべ
りやすく保持の際に外れやすい糸であれば大きな設定値
とする、といったように設定値を変更することができ
る。
【0054】なお、データナンバー07の値が同じであ
っても、データナンバー06の値が異なれば、駆動カム
部材134の下糸切断時の回転量は異なることになる。
また、下メス57と上メス56との合致位置そのものは
機械的に決まっているので、データナンバー07の値が
同じであっても、データナンバー06を+側にずらせ
ば、動き出した時からより早く合致位置に到達すること
になり、切断のタイミングが早くなる。
【0055】データナンバー08の「下糸切り開き量」
は、下糸切断ハサミ52が開くとき、すなわち上メス5
6の下メス57に対する開き角度に関するデータであ
る。すなわち、第二L型リンク部材136のカムフォロ
ア136aが駆動カム部材134のカム部4Bのどこま
で移動するか、つまり、開く時の駆動カム部材134の
m方向への回転到達位置についての設定値である。ここ
では、所定の基準値を「0」として、カムフォロア136
aがよりS点側に近い位置にまでしか達しない「−1」、
「−2」、「−3」と、より遠い位置に到達する「1」、
「2」、「3」の全7段階の中から設定値を選択できるよう
になっている。設定値が大きくなるほど、開き量は大き
くなり、最大値の「3」であれば、カムフォロア136a
がカム部4Cに至ることになる。例えば、暴れやすい性
質の下糸であって、かがり縫いの巻き込みの際最後まで
保持しつづけた方が好ましいような場合には、開き量を
小さくしたり、逆に硬い糸であるような場合には開き量
を大きくしたりといったように設定を変えればよい。な
お、データナンバー07同様に、データナンバー08の
値が同じであっても、データナンバー06の値が異なれ
ば、駆動カム部材134の回転量は異なることになる。
【0056】以下に、データナンバー06の下糸切り待
機位置を基準値「0」ではなく、「1〜5」のいずれかに設
定したときの下糸切断装置130の動作を簡単に述べ
る。この場合、縫製中の初期状態において、第一L型リ
ンク部材135のカムフォロア135aはカム部3B内
にある。第二L型リンク部材136のカムフォロア13
6aはカム部4A内にある。この状態から、縫製終了直
後の下糸切断時には、データナンバー07の設定値に応
じて駆動カム部材134がn方向に回転し、カムフォロ
ア135aはカム部3B(データナンバー07の設定値
によってはカム部3Aまで)を相対的に移動し、下メス
57が上メス56に合致する。切断した下糸を保持し、
元の待機位置に戻るときには、駆動カム部材134のm
方向への回転によりカムフォロア135aは最初のカム
部3Bの位置に戻り、カムフォロア136aも同様に元
のカム部4A内の所定位置に戻る。
【0057】次に縫製開始後に、データナンバー08の
設定値に応じて駆動カム部材134がm方向に回転す
る。このとき、カムフォロア135aはカム部3Bを通
りながら、原点Rを経て、カム部3C内を相対的に移動
する。また、カムフォロア136aはカム部4Aを通
り、原点Sを経て、カム部4Bを移動し、データナンバ
ー08の設定値によってはカム部4Cに至る。この動き
により上メス56が下メス57に対して開く。よって、
下糸解放時は、カムフォロア135aのカム部3Bの移
動により下メス57、つまり下糸切断ハサミ52は図2
で示す原点位置に戻り、次に、カムフォロア136aの
カム部4B内の移動により、上メス56が動き、下糸切
断ハサミ52は開く。糸解放後は、カムフォロア135
aがカム部3B内の初期位置に戻るまで駆動カム部材1
34がn方向に回転し、元の状態に戻る。
【0058】以上のデータナンバー06〜08は、それ
ぞれ操作パネル200を介して設定することができる
が、図5(a)に示すように各パターンナンバーにおい
て予め設定されている。パターンナンバー01では、デ
ータナンバー06〜08それぞれについて基準値である
「0」が設定されている。また、パターンナンバー02で
は、データナンバー06、07、08の順に「1」、
「2」、「3」に設定されている。従って、パターンナンバ
ーを選択することで、他のデータナンバー同様にデータ
ナンバー06〜08についても、わざわざ設定する必要
はない。勿論、変更したければ、パターンナンバーの選
択後、データナンバー06〜08のいずれかを選択し、
予め設定されている値を変更することもできる。
【0059】以上のミシン及び下糸切断装置130によ
れば、駆動カム部材134の回転停止時の回転位置をn
方向へ変更することにより、下糸切断後に下糸を保持す
る待機位置を変更することができる。従って、かがり縫
いのかがり幅や、縫い長さなどの形状、あるいは糸種等
に応じて、例えば、たるみやすい糸であれば縫い始め位
置から離したり、逆に硬い糸であれば近づけたりといっ
たように変更することで、次に形成するかがり縫いに確
実に縫いこまれる位置で保持することができる。
【0060】また、下糸切断時に駆動カム部材134が
n方向へ回転するときに到達する回転位置を変更するこ
とにより、下糸切断ハサミ52の閉じ量を変更すること
ができることから、糸種などに応じて切断力を変えるこ
とができる。例えば、かなり大きな切断力を要する性質
の糸であれば大きな設定値にしたり、切れやすい糸であ
れば小さくする。また閉じ量の変化は、ひいては下糸の
保持力を変えることにもなり、例えば、すべりやすく保
持の際に外れやすい糸であれば大きな設定値とする。こ
のように、結果として、糸切り、及び次のかがり縫いの
ための糸の保持・巻きこみが確実なものとなる。
【0061】さらに、下糸切断ハサミ52が開く時、駆
動カム部材134がm方向へ回転するときに到達する回
転位置を変更することにより、下糸切断ハサミ52の開
き量を変更できる。従って、例えば、暴れやすい性質の
下糸であってかがり縫いの巻き込みの際保持しつづけた
方が確実に縫いこめるような場合には、設定値を小さく
したり、逆に硬い糸で暴れ難いような場合には設定値を
大きくしたりといったように変更することができ、結果
として、確実に次のかがり縫いに縫い込めるようにな
る。
【0062】このように、駆動カム部材134の回転停
止位置、回転到達位置を変更することで、待機位置、開
き量、閉じ量を独立に変更可能であり、従来のように待
機位置を変えると他のパラメータも変わってしまうとい
ったことはなく、多様な状況に合わせて、各別に変更す
ることで、確実な下糸切り、下糸巻き込みを可能とし、
有用性が高い。また、3つのパラメータを自在に変更で
きるにもかかわらず、駆動カム部材134という1つの
部材の回転停止位置、回転到達位置を変更するだけであ
るので、機構が簡略化できる。
【0063】以上のように、下糸切断装置130では、
待機位置、開き量、閉じ量について、駆動カム部材13
4の回転を制御することで変更できる。そして、待機位
置、開き量、閉じ量は、パターンデータの中に含まれ
る。これにより、操作パネル200を介して、1つのパ
ターンデータを選択することで、所望の待機位置、開き
量、閉じ量の設定値を選択することができる。また、パ
ターンデータを選択した上で、更に待機位置、閉じ量、
開き量を各別に変更することもできる。従って、待機位
置、閉じ量、開き量の設定・変更が容易であり、糸種や
縫い形状に応じた糸切り、糸の保持、糸の巻きこみを、
簡単に確実に実現することができる。
【0064】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、適宜変更可能である。例えば、下糸切断装置の駆動
源としては、パルスモータを使用したが、その他の位置
制御可能な駆動源であれば特に限定されず、リニアモー
タなどを使用することができる。また、下糸切断ハサミ
の位置はパルスモータで自在に変更可能であることか
ら、切断前の初期位置と切断後保持時の待機位置が異な
る位置であっても構わない。
【0065】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、アクチ
ュエータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断
ハサミを開閉する下糸切断装置において、前記駆動カム
部材の回転停止時の回転位置を前記一方向へ変更するこ
とにより、下糸切断後に下糸を保持する待機位置を自由
に変更することができる。従って、かがり縫いのかがり
幅や、縫い長さなどの形状、あるいは糸種等に応じて、
例えば、やわらかいたるみやすい糸であれば縫い始め位
置から離したり、逆に硬い糸であれば近づけたり変更す
ることで、次に形成するかがり縫いに確実に縫いこまれ
るよう保持することができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、前記駆動カム部
材が一方向へ回転するときに到達する回転位置を変更す
ることにより、下糸切断ハサミの閉じ量を自由に変更す
ることができる。従って、例えば、かなり大きな切断力
を要する性質の糸であれば閉じ量を大きくしたり、切れ
やすい糸であれば小さくする。また、閉じ量を変更する
ことで、下糸を保持する保持力を自在に変えることがで
き、例えば、すべりやすく外れやすい糸であれば大きな
閉じ量とする、といったように変更することができる。
結果として、糸切り、さらには次のかがり縫いに巻き込
むための糸の保持を確実にできる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、駆動カム部材の
回転停止時の回転位置と、下糸切断ハサミを閉じるため
に一方向へ回転するときの到達位置を変更することによ
り、前記待機位置及び閉じ量をそれぞれ独立に自由に変
更できる。したがって、かがり縫いのかがり幅や、縫い
長さなどの形状、あるいは糸種等に応じて待機位置を変
更することで、次に形成するかがり縫いに確実に縫いこ
まれる位置で保持することができる。また、閉じ量を変
えることで、糸種などに応じて、切断力や保持力を変え
ることができる。結果として、糸切りと、次の縫い目へ
の巻きこみのための保持の双方を確実に行うことができ
る。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置において、駆動カム部材が
他方向へ回転するときに到達する回転位置を変更するこ
とにより、前記下糸切断ハサミの開き量を自由に変更で
きる。従って、保持状態から下糸を解放するときの開き
量を自在に変更でき、例えば、暴れやすい性質の下糸で
あってかがり縫いの巻き込みの際保持しつづけた方が確
実に縫いこめるような場合には、開き量を小さくした
り、逆に硬い糸で暴れ難いような場合には開き量を大き
くしたりといったように変更することができ、結果とし
て、確実に次のかがり縫いに縫い込めるようになる。
【0069】請求項5に記載の発明によれば、アクチュ
エータを駆動源とし、駆動カム部材を介して下糸切断ハ
サミを開閉する下糸切断装置を備える穴かがりミシンに
おいて、下糸切断ハサミの前記待機位置と閉じ量と開き
量の少なくとも一つが変更可能であり、穴かがり縫いを
形成するためのパターンデータには、待機位置と閉じ量
と開き量のうち変更可能なデータが含まれていることか
ら、1つのパターンデータを選択することで、待機位置
と閉じ量と開き量のうち変更可能なデータを簡単に設定
できる。逆に言えば、選択するパターンデータを変更す
ることで、容易に変更することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としての穴かがりミシンの全体構
成を示すブロック図である。
【図2】下糸切断装置を示す底面図である。
【図3】図2の下糸切断装置の分解斜視図である。
【図4】図1の操作パネルを示す平面図である。
【図5】(a)は操作パネルから入力可能なデータを示
すデータテーブルを示し、(b)はボタン穴かがり縫い
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
210 制御回路 211 CPU 212 ROM 213 RAM 200 操作パネル 130 下糸切断装置 52 下糸切断ハサミ 53 下糸切断ハサミ閉じ手段 54 下糸切断ハサミ開放手段 56 上メス 57 下メス 58 板バネ 61、64、65、67 リンク部材 62 下糸切りリンク 63 下糸手繰腕 68 作動部材 131 パルスモータ(アクチュエータ) 134 駆動カム部材 135 第一L型リンク部材 135a カムフォロア 136 第二L型リンク部材 136a カムフォロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CD07 CE01 CE17 CE27 FH03 FH06 FH09 FH14 FH20 JA03 JA07 JA19 JA26 JA28 LA10 LA53 LA73 LA89 LB02 NA09 NA48 NA57 NA59 NA64 NA76 NB16 NC03 NC06 QA01 QA06 QA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上糸と下糸により穴の周りにかがり縫いを
    形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形成後
    に下糸を切断する下糸切断装置において、 閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま切断
    された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのために
    保持する下糸切断ハサミと、 前記下糸切断ハサミを開閉駆動するためのアクチュエー
    タと、 前記アクチュエータによって駆動されて一方向へ回転す
    ることによって前記下糸切断ハサミを閉じ、他方向へ回
    転することによって前記下糸切断ハサミを開く駆動カム
    部材とを備え、 駆動カム部材の回転停止時の回転位置を前記一方向へ変
    更することにより、下糸切断ハサミの前記待機位置を変
    更可能に構成されていることを特徴とする穴かがりミシ
    ンの下糸切断装置。
  2. 【請求項2】上糸と下糸により穴の周りにかがり縫いを
    形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形成後
    に下糸を切断する下糸切断装置において、 閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま切断
    された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのために
    保持する下糸切断ハサミと、 前記下糸切断ハサミを開閉駆動するためのアクチュエー
    タと、 前記アクチュエータによって駆動されて一方向へ回転す
    ることによって前記下糸切断ハサミを閉じ、他方向へ回
    転することによって前記下糸切断ハサミを開く駆動カム
    部材とを備え、 下糸切断ハサミを閉じるために駆動カム部材が前記一方
    向へ回転するときに到達する回転位置を変更することに
    より、下糸切断ハサミの閉じ量を変更可能に構成されて
    いることを特徴とする穴かがりミシンの下糸切断装置。
  3. 【請求項3】上糸と下糸により穴の周りにかがり縫いを
    形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形成後
    に下糸を切断する下糸切断装置において、 閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま切断
    された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのために
    保持する下糸切断ハサミと、 前記下糸切断ハサミを開閉駆動するためのアクチュエー
    タと、 前記アクチュエータによって駆動されて一方向へ回転す
    ることによって前記下糸切断ハサミを閉じ、他方向へ回
    転することによって前記下糸切断ハサミを開く駆動カム
    部材とを備え、 駆動カム部材の回転停止時の回転位置を前記一方向へ変
    更することにより下糸切断ハサミの前記待機位置を変更
    可能に構成され、前記待機位置とは独立して、下糸切断
    ハサミを閉じるために駆動カム部材が前記一方向へ回転
    するときに到達する回転位置を変更することにより、下
    糸切断ハサミの閉じ量を変更可能に構成されていること
    を特徴とする穴かがりミシンの下糸切断装置。
  4. 【請求項4】上糸と下糸により穴の周りにかがり縫いを
    形成する穴かがりミシンに設けられ、かがり縫い形成後
    に下糸を切断する下糸切断装置において、 閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま切断
    された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのために
    保持する下糸切断ハサミと、 前記下糸切断ハサミを開閉駆動するためのアクチュエー
    タと、 前記アクチュエータによって駆動されて一方向へ回転す
    ることによって前記下糸切断ハサミを閉じ、他方向へ回
    転することによって前記下糸切断ハサミを開く駆動カム
    部材とを備え、 下糸切断ハサミを開くために駆動カム部材が前記他方向
    へ回転するときに到達する回転位置を変更することによ
    り、下糸切断ハサミの開き量を変更可能に構成されてい
    ることを特徴とする穴かがりミシンの下糸切断装置。
  5. 【請求項5】上糸と下糸により穴の周りにかがり縫いを
    形成し、かがり縫いを形成するための各種データからな
    るパターンデータを複数組有する穴かがりミシンにおい
    て、 閉じることにより下糸を切断し、閉じた状態のまま切断
    された下糸を所定の待機位置で次のかがり縫いのために
    保持する下糸切断ハサミと、前記下糸切断ハサミを開閉
    駆動するためのアクチュエータと、前記アクチュエータ
    によって駆動されて一方向へ回転することによって前記
    下糸切断ハサミを閉じ、他方向へ回転することによって
    前記下糸切断ハサミを開く駆動カム部材とを備える下糸
    切断装置が設けられ、 下糸切断ハサミの前記待機位置と閉じ量と開き量の少な
    くとも一つが変更可能であり、 前記パターンデータには、前記待機位置と閉じ量と開き
    量のうち変更可能であるデータが含まれていることを特
    徴とする穴かがりミシン。
  6. 【請求項6】前記パターンデータに含まれる変更可能な
    データの設定値を変更する操作手段を備えることを特徴
    とする請求項5に記載の穴かがりミシン。
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