JPH0759266B2 - ミシンの下糸切断装置 - Google Patents

ミシンの下糸切断装置

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JPH0759266B2
JPH0759266B2 JP29298890A JP29298890A JPH0759266B2 JP H0759266 B2 JPH0759266 B2 JP H0759266B2 JP 29298890 A JP29298890 A JP 29298890A JP 29298890 A JP29298890 A JP 29298890A JP H0759266 B2 JPH0759266 B2 JP H0759266B2
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高志 月岡
充宏 立川
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ミシン特にボタンの穴かがりミシンの下糸
切断装置に関するものである。
[従来の技術] この種の装置としては、従来第5図に示すものがある。
図は、針板台の裏面に設けられた下糸切断装置を示す底
面図である。この装置の基本的な構成・作用は、特公平
2−2077号に開示された装置とほぼ同様であり同公報に
詳説されているが、 いま簡単にこれを説明すると、 図において、1は下糸切りメスで、下糸切り上メス2と
糸押さえバネ3とを軸1aに係合して、それらは互いにハ
サミ状に形成されて糸切り手段を構成している。4は、
糸タグリアームで、アーム5の先端にリンク6とともに
回動可能に段ネジ5aにより軸支されている。そして、糸
タグリアーム4の基端は、リンク7の一端に軸支されて
いる。
アーム5は、レバー5bの矢符方向への動作により軸5cを
中心に回動し、これに伴なって糸タグリアーム4は、段
ネジ5aを中心に回動するようになっている。
なお、図において、8は針板台、9は針穴、10は下糸切
り上メス2の開閉機構、11は針板である。
1サイクルの孔かがり縫い目が終了し、ペダルを踏み込
むとレバー5bが矢符上方向に移動し、アーム5は軸5cを
中心に反時計方向に回転し、これに伴なって糸タグリア
ーム4の回動先端は、リンク6、7と協働して針孔9付
近で下糸に係合しつつ反時計方向に回動する。
一方、リンク6と協働して下糸切り下メス1はその軸支
点を中心に時計方向に回動し、下糸切り下メス1に連結
された下糸切り上メス2と糸押さえバネ3とは、糸タグ
リアーム4の回動先端と協働してして針孔9付近で下糸
を捕捉して下糸切断寸前の状態になる。
そして、糸タグリアーム4は、さらに反時計方向に回動
しつつ下糸をボビンから引き出す一方、下糸切り下メス
1、下糸切り上メス2、糸押えバネ3は、時計方向に回
動し遂には下糸切り上メス2の係合部2aがストッパー8a
に当接し、このため下糸は切断され、下糸端部は、糸押
えバネ3と下糸切り上メス2とに保持され次のサイクル
の待機状態になる。
なお、20は下糸捕捉板であり、止めネジ20aによりミシ
ン針板台8に固着され、下糸の保持を容易にすることお
よび下糸の長さを一定にすることの両機能を有してい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来技術にあっては、糸タグリア
ームがかなりの高速で回動して下糸に係合するため、下
糸への当接時に下糸が切断するという問題が生じ、これ
は特に婦人物の縫製時に細番手の糸を使用するとき頻発
する。
また、糸タグリアームが高速で下糸に当接し、糸切り後
も、糸切り手段とボビン間の糸を係合回動してボビンか
ら下糸を繰り出すため、切断時に糸切り手段に挟持され
た下糸端部が糸タグリアームの付勢力により引き抜かれ
てしまうという不都合が生じ、この結果、次の縫製動作
に支障を来すこととなる。
[課題を解決するための手段] この発明は、 ボビンと被縫物間の下糸を所定位置まで回動させて下糸
をボビンから引き出す糸繰り出し機構と、 縫い目形成後に、前記所定位置にきた下糸を切断する糸
切り手段と、を具えたミシンの下糸切段装置において、 前記糸繰り出し機構を、 回動可能な第1アームと、第1アームの先端に一端を軸
支される第1リンク部材と、この第1リンク部材ととも
に前記第1アームの先端に軸支され第1アームの回動に
従動して前記軸支点を中心に回動する第2アームと、 一端に形成したカム溝に第2アームの基端に設けた係合
ピンを嵌合し第1アームの回動速度を不等速となるよう
規制する第2リンク部材とで、構成し、第2アームの下
糸係合時の回動速度を低下させるようにして、上記従来
の課題を解決しようとするものである。
[作用] この発明において、下糸に当接してこれを回動しつつ下
糸を引き出す第2アームは、第2リンク部材の規制によ
り、下糸の切断以降、急速に回動速度が低下するため、
当接時に糸切れ現象が生じたり、糸切り手段が挟持する
下糸端部を引き抜いてしまうようなことがない。
[発明の実施例] 図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。なお、
従来例に相当する個所には同一符号を付して説明する。
第1図ないし第3図は、この発明の1実施例を示す図で
ある。
図において、1は下糸切りメスで、下糸切り上メス2と
糸押さえバネ3とを軸1aに係合して、それらは互いにハ
サミ状に形成されて糸切り手段を構成している。4は、
下糸に当接しこれを回動させるための第2アームで、第
1アーム5の先端に第1リンク部材6とともに回動可能
に段ネジ5aにより軸支されている。
そして、この第2アーム4の基端は、第2リンク部材17
の一端に係合されている。
すなわち、第2リンク部材17は、その一端に形成したカ
ム溝17aに、前記第2アーム基端の係合ピン4aを嵌合さ
せることにより、第2アーム4の基端に係合している。
なお、第2リンク部材17の他端は、針板台8に固定され
いる。
第2リンク部材17におけるカム溝17aは、図示のように
「形状に穿設され第1アーム5、第2アーム4の回動に
したがって第2アーム4の係合ピン4aは、前記形状のカ
ム溝内をその形状にしたがって移動し第2アーム4の回
動を規制することになる。
そして、第1アーム5は、レバー5bの矢符方向への動作
により軸5cを中心に回動し、これに伴なって第2アーム
4は、段ネジ5aを中心に回動するようになっている。
第2アーム4、係合ピン4a、第1アーム5、第1リンク
部材6、第2リンク部材17、カム溝17aにより糸繰り出
し手段が構成されている。なお、図において、9は針
孔、10は下糸切り上メス2の開閉機構である。
以上の構成に基づいて、この実施例の作用を説明する。
1サイクルの孔かがり縫い目が終了し、ペダルを踏み込
むと、レバー5bが矢符上方向に移動し、第1アーム5は
軸5cを中心に反時計方向に回転を始める。
すると、第1リンク部材6、糸切り手段が時計方向に回
動しはじめる(糸切り手段のうち上メス2は開閉機構10
によって縫製中開かれている)。
これらの各部材の回動に伴なって、第2アーム4の係合
ピン4aは、第1図に示す待機位置から第2リンク部材17
のカム溝17a内を水平部に移動し、第2図に示すように
水平部の左端位置まで移動する。
この間、第2アーム4は、段ネジ5aを中心に反時計方向
に回動するが、一方第1アーム5も軸5cを中心に回動し
ているから、第2アーム4の回動先端(段ネジ5aを中心
に左側)の単位時間の回動量は、第2アーム4自身の回
動量と第1アーム5によるものの和となる。
ところが、第3図に示すように、第2アーム4の係合ピ
ン4aがカム溝17aの垂直部分に位置すると、第1アーム
5の回動に伴ない係合ピン4aがカム溝17aの垂直部分を
下方向(図で)に移動してしまうため、第2アーム4の
段ネジ5aを中心とする回動はほぼなくなってしまい、第
2アーム4の回動先端の回動量は、第1アーム5の回動
によるのみとなる。具体的には、第1アーム5の回動角
度と第2アーム4の先端の回動量は、第4図に示すよう
になり、点線部は従来例を示している。
すなわち、第2アーム4の回動先端は、係合ピン4aがカ
ム溝17aの水平部分を移動しているときは高速で回動
し、逆に係合ピン4aが垂直部分を移動しているときは相
対的におそい速度で回動することになる。
このような、第2アーム4の回動を、下糸との係合関係
で説明すると、 第2アーム4の回動先端は、動作開始とともに通常の速
度で回動して針孔9付近で下糸に接近する。
このとき、係合ピン4aは、カム溝17a内で第2図の位置
に到達しているから、以後の第2アーム4の回動速度は
急速に低下し、この状態で下糸との係合に向って反時計
方向に回動する。
一方、第1リンク部材6と協働して下糸切り下メス1
は、その軸支点を中心に時計方向に回動し、下糸切り下
メス1に連結された下糸切り上メス2と糸押さえバネ3
とは、第2アーム4の回動先端と協働して針孔9付近
で、下糸を捕捉して下糸切断寸前の状態になる。
そして、第2アーム4は、遅い速度でさらに反時計方向
に回動しつつ下糸をボビンから引き出す一方、下糸切り
下メス1、下糸切り上メス2、糸押えバネ3は、時計方
向に回動し、遂には下糸切り上メス2の係合部2aがスト
ッパー8aに当接し、このため下糸は切断され、下糸端部
は、糸押えバネ3と下糸切り上メス2とに保持され、次
のサイクルの待機状態になる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明においては、 下糸に当接してこれを回動しつつ下糸を引き出す第2ア
ームは、第2リンク部材の規制により、下糸の切断以
降、急速に回動速度が低下する構成としたため、当接時
に糸切れ現象が生じたり、糸切り手段が挟持する下糸端
部を引き抜いてしまうようなことがなく円滑適正な下糸
の切断が可能となる一方、部品点数も少なく製造コスト
も低廉である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、この発明に係る1実施例の底面
図で、第1図は装置の待機位置を、第2図は装置の動作
時を、第3図は装置の動作終了時をそれぞれ示し、第4
図は、第1アームの回動角度と第2アームの先端の回動
量との関係を示すグラフ、第5図は、従来技術を示す底
面図である。 図において、 1……下糸切り下メス(糸切り手段) 2……下糸切り上メス(糸切り手段) 3……糸押えバネ(糸切り手段) 4……第2アーム(糸繰り出し機構) 4a……係合ピン(糸繰り出し機構) 5……第1アーム(糸繰り出し機構) 6……第1リンク部材(糸繰り出し機構) 17……第2リンク部材(糸繰り出し機構) 17a……カム溝(糸繰り出し機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンと被縫物間の下糸を所定位置まで回
    動させて下糸をボビンから引き出す糸繰り出し機構と、 縫い目形成後に、前記所定位置にきた下糸を切断する糸
    切り手段と、を具え、 前記糸繰り出し機構は、 回動可能な第1アームと、第1アームの先端に一端を軸
    支される第1リンク部材と、この第1リンク部材ととも
    に前記第1アームの先端に軸支され第1アームの回動に
    従動して前記軸支点を中心に回動する第2アームと、 一端に形成したカム溝に第2アームの基端に設けた係合
    ピンを嵌合し第1アームの回動速度を不等速となるよう
    規制する第2リンク部材とで、構成して、第2アームの
    下糸係合時の回動速度を低下させるようにしたことを特
    徴とするミシンの下糸切断装置。
JP29298890A 1990-10-30 1990-10-30 ミシンの下糸切断装置 Expired - Fee Related JPH0759266B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10160282B4 (de) * 2000-12-07 2007-06-14 Juki Corp., Tokio/Tokyo Fadenabschneider
CN100432318C (zh) * 2001-11-26 2008-11-12 重机公司 锁扣眼缝纫机的底线切断装置及锁扣眼缝纫机
DE10013799B4 (de) * 1999-03-24 2009-07-16 Juki Corp., Chofu Vorrichtung zum Abschneiden eines Spulenfadens in einer Nähmaschine

Cited By (3)

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DE10160282B4 (de) * 2000-12-07 2007-06-14 Juki Corp., Tokio/Tokyo Fadenabschneider
CN100432318C (zh) * 2001-11-26 2008-11-12 重机公司 锁扣眼缝纫机的底线切断装置及锁扣眼缝纫机

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