JP2003145644A - タイヤ成形機におけるビード自動挿入方法及びその装置 - Google Patents
タイヤ成形機におけるビード自動挿入方法及びその装置Info
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Abstract
させることが可能となり、生産性,安全性及び生産コス
トを著しく削減することが出来るタイヤ成形機における
ビード自動挿入方法及びその装置を提供することにあ
る。 【解決手段】ビード供給部15とタイヤ成形機の成形ド
ラム10の駆動側及び従動側に設置されたビードセッテ
ィングリング11,13との間には、ビード挿入装置1
6の移動経路17が形成されている。移動経路17とし
ては、天井フレーム等にガイドレール18が敷設され、
このガイドレール18にビード挿入装置16を移動させ
るモータ19を介して複数本の支持アーム20a,20
bが揺動かつ移動可能に吊設され、支持アーム20a,
20bの先端には、回転駆動機構21を介して回転自在
な環状のビード保持部材22が吊設されている。
Description
おけるビード自動挿入方法及びその装置に係わり、更に
詳しくはビード供給部から供給されるビードを、タイヤ
成形機(ファースト成形機とも言う)の成形ドラムの駆
動側及び従動側に設置されたビードセッティングリング
の位置まで自動的に搬送し、該ビードをビードセッティ
ングリングに自動挿入させることを可能としたビード自
動挿入方法及びその装置に関するものである。
るタイヤ成形機の全自動化生産を実施するに当たり、現
在最も困難な課題とされている技術として、ビード自動
挿入装置においてタイヤ成形機の成形ドラム上を僅かな
隙間をもってビードを通過させる技術と、そのビードを
タイヤ成形機の成形ドラムの駆動側及び従動側に設置さ
れたビードセッティングリングに嵌合させる技術があ
る。
上を通過させるだけの技術や、あるいは強固な装置で精
密な芯出し調整をした上でビードを嵌合させる技術は、
従来から知られている。
技術もビードの中心と成形ドラムの軸線とを精度良く一
致させることが非常に難しく、ビードを成形ドラム上を
円滑に挿通させることが出来なかったり、ビードをビー
ドセッティングリングに精度良く位置決めして確実に嵌
合移載させることが難しく、従って大径ドラム等の生産
性,ビードの移載作業における安全性及び精度維持管理
等の面において実用上に問題があった。
の搬送及びビードセッティングリングにビードを嵌合さ
せる一連の技術を位置決めした状態で自動化させること
により、大径成形ドラムにおけるビード挿入を全自動化
させることが可能となり、生産性,安全性及び生産コス
トを著しく削減することが出来るタイヤ成形機における
ビード自動挿入方法及びその装置を提供することにあ
る。
成するため、この発明のタイヤ成形機におけるビード自
動挿入方法は、ビード供給部から供給されるビードの内
径部を、ビード挿入装置の複数に分割された拡縮可能な
複数本のビード保持爪により保持して成形ドラムの軸芯
位置まで搬送し、該成形ドラムの中心線に沿ってビード
挿入装置を移動させて成形ドラムの駆動側及従動側に設
置されたビードセッティングリングへ挿入移載させる
際、前記ビード挿入装置のビード保持爪により保持され
たビードとビードセッティングリングとをセンターリン
グした状態で、ビード挿入装置に設けたビード押圧手段
によりビード保持爪上のビードをビードセッティングリ
ングに押圧移載することを要旨とするものである。
ード自動挿入装置は、ビード供給部と成形ドラムの駆動
側及び従動側に設置されたビードセッティングリングと
の間にビード挿入装置の移動経路を形成し、この移動経
路に、旋回可能かつ移動可能な前記ビード挿入装置を設
置し、このビード挿入装置は、環状のビード保持部材の
周方向に、所定の間隔で径方向に拡縮可能な複数のビー
ド保持爪を設けると共に、該ビード保持爪に保持されて
いるビードを前記ビードセッティングリングに押圧移載
させる複数のビード押圧手段を設けたことを要旨とする
ものである。
少なくとも成形ドラムの挿通可能な貫通孔を備えた環状
体に形成され、この環状体の周方向の側面に、拡縮シリ
ンダーをそれぞれ備えた拡縮可能な複数のビード保持爪
を配設したことを要旨とするものである。
ビードを成形ドラムの駆動側及び従動側に設置されたビ
ードセッティングリングの位置まで自動的に搬送し、ビ
ードセッティングリングにビードをセンターリングした
状態で自動挿入が出来るようにしたことで、大径成形ド
ラムにおけるビード挿入を全自動化させることが可能と
なり、ビードを成形ドラム上を円滑に挿通させて、ビー
ドをビードセッティングリングに精度良く位置決めして
確実に嵌合移載させることができ、ビード挿入作業の際
における作業者の事故を未然に防止し、大径ドラムの生
産性,安全性及び生産コストを著しく削減することが出
来るものである。
明の実施形態を説明する。
機とは、成形ドラム上でカーカス材等を巻付けて成形す
る第1段階タイヤ成形機(ファースト成形機)を言い、
成形ドラムとは、第1段階タイヤ成形機で用いる第1段
階成形ドラムを言う。
におけるビード自動挿入方法を実施するための大径ドラ
ム成形機のビード自動挿入装置の概略平面図、図2は図
1の概略正面図、図3は図2の側面図を示し、10は成
形ドラム、11は成形ドラム10の駆動側11Aのビー
ドセッティングリング、12はブラダー、13は成形ド
ラム10の従動側11Bのビードセッティングリング、
14はブラダーを示し、これらの各装置はドラム中心線
X−X線上に直線的に設置されている。
パレータSと共に順次供給するビード供給部であって、
このビード供給部15では、ビードハンガー15aにビ
ードWとセパレータSとを交互に吊り下げて供給側まで
搬送するもので、また供給側の側部には、セパレータS
をバキュームパット等で吸着して取り除くセパレータ取
外し装置15bが設置されている。
0の駆動側11A及び従動側11Bに設置されたビード
セッティングリング11,13との間には、図1(矢印
で示す)及び図2に示すように、ビード挿入装置16の
移動経路17が形成されている。
等にガイドレール18が敷設され、このガイドレール1
8にビード挿入装置16を移動させるモータ19を介し
て複数本の支持アーム20a,20bが揺動かつ移動可
能に吊設され、支持アーム20a,20bの先端には、
回転駆動機構21を介して回転自在(180度旋回可
能)な環状のビード保持部材22が吊設されている。
ード保持部材22を水平に保持して揺動出来るように平
行リンク機構を構成し、一方の支持アーム20aには、
図3に示すように揺動シリンダー23が取付けられてい
る。この揺動シリンダー23の伸縮作動により、ビード
保持部材22はビード供給部15の中心O1 と成形ドラ
ム10の中心O2 (軸芯位置)との間をビードWを保持
した状態で揺動するものである。
に、前記支持アーム20a,20bの下端部に設けた支
持フレーム24に前記ビード保持部材22の支持軸25
を回転自在に支持する軸受け部材26が設置され、支持
軸25の下部には平歯車27が固定されている。
に取付けられた旋回駆動モータ27の回転駆動軸28に
取付けられた駆動用の平歯車29と噛合し、旋回駆動モ
ータ27の回転駆動力をビード保持部材22に伝達して
いる。
び図6に示すように、中心部に成形ドラム10に対して
挿通可能な貫通孔22aを備えたリング状に形成され、
このビード保持部材22の周方向には、所定の間隔で複
数(この実施形態は5組であるが、特に数には限定され
ない)の断面L字状に形成された円弧状のビード保持爪
30が配設してある。
材22に取付けられた拡縮シリンダー31に連結され、
この拡縮シリンダー31の伸縮作動により各ビード保持
爪30は径方向に拡縮するように構成されている。
ビード保持爪30間には、ビード保持爪30に保持され
ているビードWを前記ビードセッティングリング11,
13に押圧移載させる複数のビード押圧手段32が設け
てあり、このビード押圧手段32は、押し込み用シリン
ダーのロッドの先端にプッシャープレート32aが取付
けられている。
すように、ビード保持部材22にボルト等で固定される
垂直な支持部30aと、これに一体的に形成された爪部
30bとにより構成され、爪部30bの先端部近傍の表
面には、頂部を水平に切断した山形状の突起部33が形
成され、この突起部33の頂部径Dは、ビードWの挿入
作業を円滑にするために少なくとも前記ビードセッティ
ングリング11,13の内径以上に形成されている。
入装置16を用いてタイヤ成形機におけるビード自動挿
入方法について説明する。
されるビードWの内径部を、ビード保持部材22の複数
のビード保持爪30により保持し、移動経路17を揺動
させて成形ドラム10の中心O2 (軸芯位置)まで移動
させ、更にビード保持部材22を左右横移動させてビー
ドセッティングリング11,13に押圧移載させるもの
で、これらの作動は全て自動的に行われるものである。
ド保持部材22により、図10に示すように、複数に分
割された複数本のビード保持爪30を縮径させた状態で
ビード供給部15に供給されたビードWの内径部に挿入
させ、ビード保持爪30上にビードWが乗った状態で拡
縮シリンダー31により拡径させてビードWの内径部を
保持させる。
ビードWが保持された状態で、ビードWはビード保持部
材22に対してセンターリングされた状態となり、その
後、図11に示すように、揺動シリンダー23を伸縮作
動させてビード保持部材22をビード供給部15の中心
O1 から成形ドラム10の中心O2 (軸芯位置)まで揺
動させて位置決めする。
22のビード保持爪30に保持されているビードWを駆
動側11Aのビードセッティングリング11に装着させ
る場合には、成形ドラム10に対してビード保持部材2
2の貫通孔22aを挿通させると共に、ドラム中心線X
−X線に沿ってビードセッティングリング11の位置ま
で横移動させる。
ード押圧手段32の押込み作動と、ビード保持爪30の
拡縮シリンダー31の作動を図13の作動説明図で示し
ている。
方の作動図は、ビード押圧手段32の押込み作動を(S
1 )〜(S4 )で示し、またビード保持爪30の拡縮シ
リンダー31の作動(T1 )〜(T4 )をドラム中心線
X−X線の下方の作動図で示している。
材22を通過させる場合には、ビード保持爪30が
「拡」または「縮」のいずれかの状態(T1 )から
「拡」(T2)状態にしてビードWを保持した状態で通
過させ、成形ドラム10を通過した時点で、拡縮シリン
ダー31を縮径させる(T3 )。
ド保持爪30をビードセッティングリング11の近傍ま
で横移動させ、そして、拡縮シリンダー31を作動させ
てビード保持爪30を拡径させる(T4 )。
(S3 )の位置までは作動せず、(S4 )の位置、即
ち、ビード保持爪30がビードセッティングリング11
に近接した位置で、かつ拡径した状態で作動を開始し、
ビード保持爪30の爪部30b上に保持されているビー
ドWをビードセッティングリング11に押圧移載するも
のである。
30bの先端部近傍に形成された山形状の突起部33の
頂部は、ビードセッティングリング11の内径以上(こ
の実施形態では略同径)に形成されているため、ビード
保持爪30の爪部30b上に位置するビードWがビード
押圧手段32により押圧されて突起部33の頂部を通過
する時には、ビードセッティングリング11の内径と略
同一径となり、ビードWはビードセッティングリング1
1に対してセンターリングされた状態で円滑に挿入移載
されるものである。
ッティングリング11に装着した後、次に、従動側11
Bのビードセッティングリング13に装着させる場合に
は、ビード保持部材22を成形ドラム10を挿通させて
一旦元の位置まで戻し、ビード供給部15まで移動させ
てビードWを上記と同様な作動により複数本のビード保
持爪30によりビードWの内径部を保持させる。その
後、ビード保持部材22を180度旋回させて、ドラム
中心線X−X線の成形ドラム10の中心O2 (軸芯位
置)まで揺動させる。
保持爪30に保持されているビードWをテール11B側
のビードセッティングリング13近傍まで移動させ、上
記と同様に拡縮シリンダー31及びビード押圧手段32
を順次作動させて、ビード保持爪30に保持されている
ビードWをビードセッティングリング13に挿入移載す
るものである。
れるビードWを成形ドラム10の駆動側11A及び従動
側11bに設置されたビードセッティングリング11,
13の位置まで自動的に搬送し、ビードWをセンターリ
ングした状態でビードセッティングリング11,13に
自動挿入が出来るようにしたことで、大径ドラム成形機
におけるビード挿入を全自動化させることが可能とな
り、ビードWを成形ドラム10上を円滑に挿通させて、
ビードWをビードセッティングリング11,13に精度
良く位置決めして確実に嵌合移載させることができので
ある。
で、大径成形ドラムにおけるビード挿入を全自動化させ
ることが可能となり、ビードを大径成形ドラム上を円滑
に挿通させて、ビードをビードセッティングリングに精
度良く位置決めして確実に嵌合移載させることができ、
ビード挿入作業の際における作業者の事故を未然に防止
し、大径ドラムの生産性,安全性及び生産コストを著し
く削減することが出来る効果がある。
ド自動挿入方法を実施するためのタイヤ成形機のビード
自動挿入装置の概略平面図である。
ある。
説明図である。
ード保持部材の作動説明図である。
持部材の作動説明図である。
込み作動と、ビード保持爪の拡縮シリンダーの作動説明
図で、ドラム中心線X−X線上方の作動図は、ビード押
圧手段の押込み作動を(S1 )〜(S4 )で示し、ドラ
ム中心線X−X線下方は、ビード保持爪の拡縮シリンダ
ーの作動(T1 )〜(T4 )の作動図を示している。
ティングリング 11A 駆動側 12 ブラダー 13 ビードセッティングリング 11B 従動側 14 ブラダー 15 ビード供給
部 15a ビードハンガー 15b セパレー
タ取外し装置 16 ビード挿入装置 17 移動経路 18 ガイドレール 19 モータ 20a,20b 支持アーム 21 回転駆動機
構 22 ビード保持部材 23 揺動シリン
ダー 22a 貫通孔 O2 成形ドラム
の中心(軸芯位置) 24 支持フレーム 25 支持軸 26 軸受け部材 27 平歯車 28 回転駆動軸 29 平歯車 30 ビード保持爪 31 拡縮シリン
ダー 30a 支持部 30b 爪部 32 ビード押圧手段 32a プッシャー
プレート 33 突起部 D 頂部径 W ビード S セパレータ X−X ドラム中心線 O1 ビード供給
部の中心
Claims (3)
- 【請求項1】 ビード供給部から供給されるビードの内
径部を、ビード挿入装置の複数に分割された拡縮可能な
複数本のビード保持爪により保持してタイヤ成形機の成
形ドラムの軸芯位置まで搬送し、該成形ドラムの中心線
に沿ってビード挿入装置を移動させて成形ドラムの駆動
側及従動側に設置されたビードセッティングリングへ挿
入移載させる際、前記ビード挿入装置のビード保持爪に
より保持されたビードとビードセッティングリングとを
センターリングした状態で、ビード挿入装置に設けたビ
ード押圧手段によりビード保持爪上のビードをビードセ
ッティングリングに押圧移載するタイヤ成形機における
ビード自動挿入方法。 - 【請求項2】 ビード供給部と成形ドラムの駆動側及び
従動側に設置されたビードセッティングリングとの間に
ビード挿入装置の移動経路を形成し、この移動経路に、
旋回可能かつ移動可能な前記ビード挿入装置を設置し、
このビード挿入装置は、環状のビード保持部材の周方向
に、所定の間隔で径方向に拡縮可能な複数のビード保持
爪を設けると共に、該ビード保持爪に保持されているビ
ードを前記ビードセッティングリングに押圧移載させる
複数のビード押圧手段を設けて成るタイヤ成形機におけ
るビード自動挿入装置。 - 【請求項3】 前記ビード挿入装置のビード保持部材
は、少なくとも成形ドラムの挿通可能な貫通孔を備えた
環状体に形成され、この環状体の周方向の側面に、複数
のビード保持爪を拡縮作動させる拡縮シリンダーをそれ
ぞれ設けた請求項2に記載のタイヤ成形機におけるビー
ド自動挿入装置。
Priority Applications (1)
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JP2001349223A JP3912490B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | タイヤ成形機におけるビード自動挿入装置 |
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