JP2002240162A - タイヤの一次成型方法及び装置 - Google Patents

タイヤの一次成型方法及び装置

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JP2002240162A JP2001042426A JP2001042426A JP2002240162A JP 2002240162 A JP2002240162 A JP 2002240162A JP 2001042426 A JP2001042426 A JP 2001042426A JP 2001042426 A JP2001042426 A JP 2001042426A JP 2002240162 A JP2002240162 A JP 2002240162A
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利幸 田中
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満 一柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成型効率、装置の稼働率を高め、自動化を容
易に可能にして、生産性を向上し、また装置の設置スペ
ースの減少やコスト低減を図ることができるタイヤの一
次成型方法と装置を提供する。 【解決手段】 タイヤの二段階成型においてグリーンケ
ースを成型する一次成型を、平行配置した第1ステージ
S1 と第2ステージS2 とに分け、第1ステージS1 に
おいて、成型すべき円筒状バンドの幅より軸方向寸法が
大きく拡縮可能なバンドドラムドラムを用いるか、ある
いは一次成型ドラムの両側に補助ドラムを配して、イン
ナーライナー、チェーファー及びカーカスプライ等の帯
状材料を貼り付けて円筒状バンドを成型し、この円筒状
バンドを第2ステージに移送し、第2ステージにおい
て、前記円筒状バンドに対してビードセット、ターンア
ップ及びサイドウォール貼り付け等の成型を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの二段階成
型において、グリーンケースを成型するための一次成型
を2ステージ化した一次成型方法と装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、タイヤの成型法として、拡縮可能な一次成型ドラム
により円筒状のグリーンケースを成型し、このグリーン
ケースをシェーピング可能な二次成形ドラムに移送し
て、トロイダル状に膨張変形させかつベルトやトレッド
ゴム等を貼り付けてグリーンタイヤを成型する二段階成
型法が知られている。
【0003】かかるタイヤの二段階成型において、グリ
ーンケースを成型する一次成型は、1個所の成型ポジシ
ョンに一次成型ドラムを回転可能に支持しておいて、タ
イヤの構成部材であるインナーライナー、チェーファ
ー、カーカスプライ等の帯状部材を成型ドラムに供給し
て円筒状に貼り付け成型し、さらにこの円筒状バンドに
対してビードセット、ターンアップ、サイドウォール貼
り付け等の成型を行うこととしている。
【0004】図28は前記方式の一次成型を行う従来装
置を例示している。この従来の一次成型装置は、タイヤ
のインナーライナーおよびチェーファー、第1、第2の
カーカスプライさらにサイドウォール等の異なる部材の
帯状材料を巻回状態でセットするカセット式の材料供給
部(501) 〜(504) を、一次成型ドラム(D)より見て縦
列に並べて配置し、さらにこれらの材料供給部(501)〜
(504) より引き出される材料の搬送コンベアや搬送兼用
の定寸カットコンベア等をそれぞれ別個のサービサユニ
ット(511)〜(514) にして上下に多段に配置している。
そして、材料供給部(501) 〜(503)より引き出されたイ
ンナーライナーおよびチェーファー、第1、第2のカー
カスプライの帯状材料を、順次、サービサユニット(51
1)〜(513) により一次成型ドラム(D)に送り込んで
所定長さの帯状部材にカットして貼り付けて、円筒状バ
ンドを成型し、さらにこの後、同一ポジションでビード
セット、ターンアップと共にサイドウォール貼り付け等
の成型を行う。
【0005】この従来方式の装置では、前記の一次成型
ドラム上において一次成型の全作業を完了するために、
その成型サイクル時間が長くなり、生産性向上の障害と
なっている。また、前記帯状材料のカセット式の材料供
給部(501)〜(503) (504) が1個所の一次成型ドラム
(D)に対して直角方向に並列して配置されているため
に、貼り合せる帯状部材の数が多くなればなるほど、長
く多大な設置スペースを必要とし、かつこれらを支持す
るフレームも大型化する。そのため、鋼材等の使用量も
多く、コストアップに繋がっている。さらに、成型作業
上の各部材の補給、交換にも時間がかかることになる。
【0006】また、通常、一次成型に使用される一次成
型ドラムは、その軸線方向の幅がターンアップ成型も行
うことから、インナーライナーやカーカスプライによる
円筒状バンドの幅より短くなっており、そのため、これ
らの円筒状バンドの成型を行う際には、両側端がドラム
より延出したオーバーハング状態になり、この成型の自
動化、高速化は困難なものとなっている。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、グリーンケースを成型する前記の一次成型を、円筒
状バンドを成型する第1ステージと、円筒状バンドに対
してビードセット、ターンアップサイドウォール貼り付
け等の成型を行う第2ステージとに分けて、この両ステ
ージを平行に配置して行うことにより、成型効率、装置
の稼働率を高め、自動化を容易に可能にして、生産性を
向上し、また装置の設置スペースの減少やコスト低減を
図ることができる、タイヤの一次成型方法と装置を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになしたタイヤの一次成型方法であり、第1
の発明(請求項1)は、タイヤの二段階成型においてグ
リーンケースを成型する一次成型を、平行配置した第1
ステージと第2ステージとに分け、第1ステージにおい
て、ドラム上でインナーライナー、チェーファー及びカ
ーカスプライ等の帯状材料を貼り付けて円筒状バンドを
成型し、この円筒状バンドを第2ステージに移送し、第
2ステージにおいて、前記円筒状バンドに対してビード
セット、ターンアップ及びサイドウォール貼り付け等の
成型を行うことを特徴とする。
【0009】第2の発明(請求項2)は、タイヤの二段
階成型においてグリーンケースを成型する一次成型を、
前記のように円筒状バンドを成型する第1ステージと、
円筒状バンドに対してビードセット、ターンアップ等の
成型を行う第2ステージとに分け、これら第1と第2の
両ステージを平行配置して行う成型方法であり、第1ス
テージにおいて、成型すべき円筒状バンドの幅より軸方
向寸法が大きく拡縮可能なバンドドラムを用い、該バン
ドドラムを軸線方向に所定の成型ポジションに移動させ
てインナーライナー、チェーファー及びカーカスプライ
等の帯状材料を貼り付けて円筒状バンドを成型し、この
円筒状バンドを外方より把持して前記バンドドラムより
抜き取って第2ステージに移送し、第2ステージにおい
て、片持ち支持した拡縮可能な一次成型ドラムにより前
記円筒状バンドを受け取り、所定の成型ポジションに移
動させて、ビードセット、ターンアップ及びサイドウォ
ール貼り付け等の成型を行うことを特徴とする。
【0010】また、第3の発明(請求項3)は、第1ス
テージにおいて、拡縮可能な一次成型ドラムを用い、該
一次成型ドラムの軸線方向両側に略同径の補助ドラムを
近接させてドラム幅を拡張した状態で軸線方向に所定の
成型ポジションに移動させて、インナーライナー、チェ
ーファー及びカーカスプライ等の帯状材料を貼り付けて
円筒状バンドを成型し、次に、円筒状バンドを前記一次
成型ドラムごと第2ステージに移送し、第2ステージに
おいて、前記一次成型ドラムを回転可能に片持ち支持し
て受け取り、所定の成型ポジションに移動させて、ビー
ドセット、ターンアップ及びサイドウォール貼り付け等
の成型を行うことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、前記の第1の発明の成
型方法を実施するための一次成型装置に係るものであっ
て、ドラム上でインナーライナー、チェーファー及びカ
ーカスプライ等の帯状材料を貼り付けて円筒状バンドを
成型する第1ステージと、この第1ステージで成型され
た円筒状バンドに対してビードセット、ターンアップ及
びサイドウォール貼り付け等の成型を行う第2ステージ
と、第1ステージで成型した前記円筒状バンドを第2ス
テージに移送するバンド移送手段とを備え、前記第1ス
テージと第2ステージが平行配置されていることを特徴
とする。
【0012】請求項5の発明は、前記の第2の発明の成
型方法を実施するための一次成型装置に係るものであっ
て、円筒状バンドを成型する第1ステージと、円筒状バ
ンドに対してビードセット、ターンアップ等の成型を行
う第2ステージと、円筒状バンドを第1ステージから第
2ステージに移送するためのバンド移送手段とを備えて
なり、第1ステージは、成型すべき円筒状バンドより軸
方向寸法が大きく拡縮可能なバンドドラムと、該バンド
ドラムを回転可能に支持して軸線方向に走行移動できか
つ所定の成型ポジションで停止できる移動支持台と、前
記移動支持台の走行移動部分の所定の成型ポジションに
おいて、前記バンドドラムに対してインナーライナー、
チェーファー及びカーカスプライ等の帯状材料を供給
し、貼り付け、切断する機能を持つ複数の帯状材料の供
給手段とを備えてなり、前記バンドドラム上で円筒状バ
ンドを成型して所定の移送用ポジションに移動させるよ
うに設けられ、前記バンド移送手段は、前記移動支持台
の走行移動部分に対して交差方向に移動可能に支持され
たトランスファーを備え、該トランスファーにより前記
移動支持台上のバンドドラムに巻回されている円筒状バ
ンドを外方より把持して該バンドドラムから抜脱させ第
2ステージに移送するように設けられ、第2ステージ
は、前記バンド移送手段と交差して前記第1ステージと
平行に配置されてなり、該平行方向の軸線を有する拡縮
可能な一次成型ドラムと、前記軸線方向に対向して配さ
れ前記一次成型ドラムの軸方向両端部に対しそれぞれ係
脱自在な支持軸を持つテール側支持体とヘッド側支持体
とを有し、少なくとも一方の支持体が他方の支持体に向
かって移動可能であり、該一方の支持体で片持ち支持し
た一次成型ドラムにより、前記バンド移送手段のトラン
スファーから円筒状バンドを受け取るとともに、該一方
の支持体を他方の支持体の側に移動させて、所定の成型
ポジションにおいて両支持体により前記一次成型ドラム
を回転可能に支持し、ビードセット、ターンアップ及び
サイドウォール貼り付け等の成型を行うように構成さ
れ、グリーンケースの成型を2ステージ化したことを特
徴とする。
【0013】前記の一次成型装置において、バンド移送
手段としては、第1ステージの走行移動部分と第2ステ
ージの支持体の移動部分に対して交差方向でオーバブリ
ッジ式の走行移動手段を備え、前記トランスファーが該
走行移動手段により吊持されて、第1ステージと第2ス
テージとの間で往復移動するように設けられる。
【0014】また請求項7の発明は、前記の第3の発明
の成型方法を実施するための一次成型装置に係るもので
あって、円筒状バンドを成型する第1ステージと、円筒
状バンドに対してビードセット、ターンアップ及びサイ
ドウォール貼り付け等の成型を行う第2ステージと、円
筒状バンドを一次成型ドラムごと第1ステージから第2
ステージに移送するためのバンド移送手段とを備えてな
り、第1ステージは、片持ち支持できる拡縮可能な一次
成型ドラムを、その軸方向両端部に対しそれぞれ係脱可
能な支持軸により回転可能に支持する一対の支持部と、
支持された一次成型ドラムの軸線方向両側において軸線
方向に近接、離隔自在に支持された略同径の補助ドラム
とを有し、前記軸線方向に走行移動できかつ所定の成型
ポジションで停止できるように設けられてなる移動支持
台を備え、さらに前記移動支持台の走行移動部分の所定
の成型ポジションにおいて、前記一次成型ドラムに対し
て走行移動部分の側傍よりインナーライナー、チェーフ
ァー及びカーカスプライ等の帯状材料を供給し、貼り付
け、切断する機能を持つ複数の帯状材料の供給手段とを
備えてなり、一次成型ドラムと補助ドラム上で円筒状バ
ンドを成型して所定の移送用ポジションに移動させるよ
うに設けられ、前記バンド移送手段は、前記移動支持台
の走行移動部分に対して交差して回動でき、かつ前記一
次成型ドラムの軸端部に対し係脱自在な係合連結手段を
有するアーム部材を備えてなり、円筒状バンドが巻回さ
れている前記一次成型ドラムを、その一方の軸方向端部
に係合したアーム部材により片持ち支持して第2ステー
ジに移送できるように設けられ、第2ステージは、前記
バンド移送手段と交差して前記第1ステージと平行に配
置されてなり、該平行方向に対向して配され前記一次成
型ドラムの軸端部に対しそれぞれ係脱自在な支持軸を持
つテール側支持体とヘッド側支持体とを有し、一方の支
持体が他方の支持体に向かって移動可能であり、該一方
の支持体により、前記回動アームにより片持ち支持して
移送される一次成型ドラムを他方の軸方向端部で片持ち
支持して受け取るとともに、該一方の支持体を他方の支
持体の側に移動させて、所定の成型ポジションにおいて
両支持体により前記一次成型ドラムを回転可能に支持し
て、ビードセット、ターンアップ及びサイドウォール貼
り付け等の成型を行うように構成され、グリーンケース
の成型を2ステージ化したことを特徴とする。
【0015】前記の一次成型装置において、バンド移送
手段としては、第1ステージと第2ステージの中間にお
いて両ステージと平行な軸心を中心に回動可能に軸支さ
れて相対向方向に延出するアーム部材を備え、両アーム
部材が伸縮自在に設けられるとともに、その先端部にそ
れぞれ一次成型ドラムの軸方向端部に対し係合連結自在
な結合手段が設けられ、円筒状バンドが巻回された一次
成型ドラムを第1ステージから第2ステージに、成型さ
れたグリーンケースを取り外した後の一次成型ドラムを
第2ステージから第1ステージに同時に移送するように
構成されたものである。
【0016】前記各発明の一次成型装置において、第1
ステージの走行移動部分には、該移動支持台を上載し走
行移動させるローラコンベアが設けられるとともに、各
成型ポジジョン及び移送用ポジションにおいて移動支持
台を所定の位置に停止させるための位置決め手段が設け
られる。
【0017】前記発明の位置決め手段としては、第1ス
テージにおける移動支持台の前後両側に、それぞれ上下
方向のシリンダー装置により昇降する昇降板を備え、該
昇降板の下面に前後及び左右方向のガイドローラが設け
られ、前記走行移動部分における停止位置の両側に、前
記シリンダー装置により降下する前記ガイドローラが嵌
まり込む断面略V形の位置決めガイドが設けられてなる
ものが好ましい。
【0018】また前記各発明の一次成型装置において、
前記一次成型ドラムとしては、周方向複数に分割形成さ
れて拡縮可能に組み合わされたドラム部分、及び内部の
拡縮機構等を含む全体もしくは大部分が、アルミニウム
材を主材として形成されてなるものが、軽量でしかも強
度もあって、片持ち支持する上で特に好ましい。
【0019】さらに、前記各発明の一次成型装置におい
て、第1ステージにおけるインナーライナー、チェーフ
ァー及びカーカスプライ等の帯状材料の供給手段は、そ
れぞれ所定の成型ポジションのバンドドラムまたは一次
成型ドラムに対して帯状材料の自動貼り付け、切断機能
を有するものが実施上好ましい。また、第1ステージに
おけるインナーライナー、チェーファー、カーカスプラ
イ等の帯状材料の供給手段が、走行移動部分に沿って並
列配置されてなるものが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
【0021】図1はタイヤの二段階成型において、グリ
ーンケースを成型する本発明の一次成型を実施するため
の装置、設備の概略を示している。図2〜図14は請求
項2の第2の発明を実施するための装置の実施例(第1
実施例)を示している。
【0022】図1における(S1)は円筒状ドラムを成型
する第1ステージ、(S2)は第1ステージで成型した円
筒状バンドに対してビードセット、ターンアップ及びサ
イドウォール貼り付け等の成型を行う第2ステージを示
し、これら第1および第2のステージ(S1)(S2)は図
1のように所要の間隔をおいて平行に配置されている。
(F1)は第1ステージ(S1)で成型した円筒状バンドを
第2ステージ(S2)に移送するバンド移送手段を示して
いる。(Db)は第1ステージ(S1)に備える移動支持台
(A)に支持されたバンドドラム、(D1)は第2ステー
ジ(S2)に備える一次成型ドラムを示している。
【0023】第1ステージ(S1)は、前記両ステージの
平行方向(図1の左右方向)に移動支持台(A)を走行
移動させるための走行移動部(1)を構成してなる。こ
の走行移動部(1)として、図示する実施例では、図2
および図3に示すように、架台(2)上にローラコンベ
ア(3)を設けており、このローラコンベア(3)に前
記移動支持台(A1)を上載している。ローラコンベア
(3)は、チエン等により伝動可能に連結した多数のロ
ーラを並設し、これを駆動モータにより回転駆動するこ
とにより、上載した前記移動支持台(A)を、後述のよ
うに該第1ステージ(S1)の延在方向に走行移動させる
ことができるようになっている。
【0024】第1ステージ(S1)で使用するバンドドラ
ム(Db)は、前記移動支持台(A1)に装備されており、
図5および図6に示すように、周方向複数に分割された
大小2種類のドラムセグメント(4a)(4b)が交互に配
されて、拡縮可能に構成されている。この拡縮機構とし
て、前記2種類のドラムセグメント(4a)(4b)が、そ
れぞれ中心軸部(5)に対し、径方向の拡縮作用を許容
して軸方向の動きを規制するガイド部(6)と、係合孔
とこれに貫挿された係合ピンとによる径方向ガイド部
(7)により拡縮可能に連結されるとともに、各セグメ
ント(4a)(4b)と中心軸部(5)との間に拡縮用のエ
アシリンダー(8)が設けられ、該エアシリンダー
(8)により拡縮できるように構成されている。
【0025】このバンドドラム(Db)は、その軸線方向
の幅寸法(W0)が成型すべきインナーライナー及びカー
カスプライ等の帯状部材による円筒状バンド(B)の幅
(W1)よりやや大きく形成されている。
【0026】このバンドドラム(Db)は、中心軸部
(5)の一方の軸端部(5a)が、移動支持台(A)の基
台(10)上の支持部(11)に設けられた回転支持軸(1
2)の端部(12a)にフランジ締結構造により連結され
て支持されている。特にバンドドラム(Db)の軸線方向
が前記移動支持台(A)の移動方向をなすように支持さ
れている。前記回転支持軸(12)は、基台(10)上に搭
載されているモータ(13)によりプーリやベルト等の伝
動手段(14)を介して回転駆動され、バンドドラム(D
b)を回転させることができるようになっている。
【0027】前記の移動支持台(A)の基台(10)の下
面にはその両側部に、ローラコンベア(3)上に載接し
た状態での移動をスムーズにするための補強板(15)が
設けられている。
【0028】そして、前記第1ステージ(S1)における
走行移動部(1)には、タイヤ構成用の各帯状材料を貼
り付け成型するための複数の成型ポジションが設定され
ている。具体的には、インナーライナーおよびチェーフ
ァーを貼り付け成型し、さらに第1のカーカスプライを
貼り付け成型するための第1の成型ポジション(P1)
と、第2のカーカスプライを貼り付け成型するための第
2の成型ポジション(P2)とが設定されている。そし
て、その成型ポジション(P1)(P2)の側傍に、これら
の帯状材料をバンドドラム(Db)に供給し貼り付け成型
するための供給手段が配設されている。
【0029】すなわち、第1の成型ポジション(P1)の
両側には、インナーライナーおよびチェーファー用の供
給手段(100)と、第1のカーカスプライ用の供給手段(2
00)とが対向して配置され、また第2の成型ポジション
(P2)の片側には第2のカーカスプライ用の供給手段(3
00)が配置されている。これらの供給手段(100)(200)
(300)は、インナーライナー、チェーファー及びカーカ
スプライ等の各帯状材料を供給し、貼り付け、切断する
機能、好ましくはこれらを自動化した自動貼り機能を持
つものよりなる。その構成例と作動状態については後述
する。さらに前記走行移動部(1)におけるバンド移送
手段(F1)が交差する位置には移送ポジション(P3)が
設定されている。
【0030】なお、インナーライナー及びチェーファー
を貼り付け成型するための成型ポジションについては、
第1のカーカスプライを貼り付け成型するための第1の
成型ポジション(P1)と共通に設定するほか、これを別
に設定して実施することも可能である。
【0031】前記走行移動部(1)に備える前記移動支
持台(A)は、前記の各成型ポジション(P1)(P2)及
び移送ポジション(P3)において適宜停止できるように
設けられている。この停止手段として、走行移動部
(1)の各成型ポジション(P1)(P2)及び移送ポジシ
ョン(P3)と対応する位置の側部に、それぞれ停止用と
しての近接スイッチ等のスイッチ手段(16)と、停止位
置を規制するための位置決め手段が設けられる。
【0032】この位置決め手段としては、図4及び図5
のように、前記第1ステージ(S1)における移動支持台
(A)の前後両側に、それぞれ上下方向のシリンダー装
置(17)を設けるとともに、このシリンダー装置(17)
の下方向きの出力軸に取着された昇降板(18)を有し、
該昇降板(18)の下面に前後方向(走行方向)の位置決
めを行うガイドローラ(19a)と、左右方向(走行方向
に対して直交する幅方向)の位置決めを行うガイドロー
ラ(19b)とが設けられている。他方、前記走行移動部
(1)における前記各ポジション(P1)(P2)および
(P3)の移動支持台(A)の停止位置の両側には、前記
シリンダー装置(17)により降下する前記ガイドローラ
(19a)(21a)が嵌まるV形の位置決めガイド(21
a)(21b)が設けられている。これにより、前記スト
ップ用のスイッチ手段(16)の作用によりローラコンベ
ア(3)による走行が停止したとき、前記シリンダー装
置(17)が作動し、前記ガイドローラ(19a)(21a)
が位置決めガイド(21a)(21a)に嵌入して移動支持
台(A)がローラコンベア(3)より持ち上げられるこ
とにより、該移動支持台(A)の位置決めがなされるよ
うになっている。
【0033】バンド移送手段(F1)は、図7〜図9に示
す構成を有している。この移送手段(F1)は、図のよう
に、前記第1ステージ(S1)のバンドドラム(Db)の軸
線及び第2ステージ(S2)の一次成型ドラム(D1)の軸
線より上方の位置で、該軸線に対して直交する方向に延
びる走行用ガイドレール(25)が例えば支柱(26)によ
りブリッジ状に配置され、該ガイドレール(25)に沿っ
て前記第1ステージ(S1)の上方交差位置と、第2ステ
ージ(S2)の上方交差位置との間で、移動部材(27)が
往復走行するように設けられている。この移動部材(2
7)の下部に、バンドドラム(Db)上の円筒状バンド
(B)を外方より把持できるトラスファー(T)が吊持
されており、前記交差位置で適宜停止できるように設け
られている。(28)は停止位置決め用の緩衝機能を保有
するストッパ手段である。
【0034】前記トランスファー(T)は、第1ステー
ジ(S1)の移動支持台(A)が停止し位置決めされた状
態のバンドドラム(Db)の軸心と一致させるように吊持
状態での軸心高さが調整されている。また第2ステージ
(S2)において支持される一次成型ドラム(D1)の軸心
とも一致するように、第2ステージ(S2)の軸心高さが
設定されている。
【0035】前記のトランスファー(T)の円筒状バン
ド(B)の把持手段としてエアチャンバーが利用され、
環状フレーム(29)の内方に、周方向に所定のピッチで
略円筒状に配設された複数の把持用セグメント(30)を
備え、該セグメント(30)が環状フレーム(29)に付設
されたシリンダー装置(31)により拡縮可能に設けられ
ている。拡径状態においては、その内径が前記バンドド
ラム(Db)上の円筒状バンド(B)の外径よりやや大き
く設定され、抜き代を確保できるようになっている。前
記把持用セグメント(30)は製造するタイヤサイズに応
じてワンタッチで取り替え可能である。
【0036】さらに前記各セグメント(30)は、内側面
が円弧状の多孔板で形成されたボックス状をなしてお
り、これに接続された吸引手段(32)により円筒状バン
ド(B)を吸引して把持できるように設けられている。
また、前記多孔板よりなる内側面にはスポンジ(33)が
張設されており、円筒状バンド(B)を弾力的に吸引把
持できるように設けられている。
【0037】また、第2ステージ(S2)は、前記のバン
ド移送手段(F1)と交差して前記第1ステージ(S1)と
平行に配置されている。この第2ステージ(S2)におい
ては、図10および図11に示すように、従来と同様の
拡縮可能な一次成型ドラム(D1)を使用した成型装置が
構成される。
【0038】一次成型ドラム(D1)は、図12および図
13に拡大して示すように、そのドラム部分が周方向複
数(図の場合は6固)に分割されかつ交互に配設された
大小2種類の円弧状をなすセグメント(35a)(35b)
よりなり、これら各セグメント(35a)(35b)が、適
宜の拡縮機構により拡縮可能に設けられたものよりな
る。このドラムの拡縮機構は、例えば次のように構成さ
れる。
【0039】軸方向の両端部に間隔をおいて円形の支持
板(36)(37)が配され、この両支持板(36)(37)が
周方向所要間隔毎の複数個所に配置されたシリンダー装
置(38)により連結されて、接近、離隔方向に変位可能
に設けられている。一方、各セグメント(35a)(35
b)には、内端縁が傾斜したガイド支持板(39)が突設
され、該ガイド支持板(39)の内端縁に断面コ字形のガ
イド部材(40)が付設されるとともに、軸方向の一端部
が前記一方の支持板(36)に対し周方向の変位を規制す
る径方向ガイド部(41)を介して径方向に変位可能に係
合されている。また、他方の支持板(37)には、前記一
方の支持板(36)との対向側に、外端縁が前記ガイド板
(39)の内端縁と対応する軸方向の傾斜をなすガイド縁
(43)として形成された支持板部(42)が突設されてい
る。そして、該支持板部(42)のガイド縁(43)に対
し、前記ガイド板(39)のガイド部材(40)が、該ガイ
ド縁(43)に沿って変位可能に係合せしめられている。
これにより、前記シリンダー装置(38)の作動による前
記両支持板(36)(37)の接近、離隔方向の変位作用に
伴って、前記ガイド部材(40)がガイド縁(43)に沿っ
て変位することにより、各セグメント(35a)(35b)
が拡縮するようになっている。
【0040】また、前記第1成型ドラム(D1)の軸方向
両端部に配され支持板(36)(37)の少なくとも一方に
は、それぞれ後述する支持軸に対して係合連結されるド
ラムチェンジャー方式の係合連結部材(46)(47)が付
設されている。
【0041】(50)および(60)は、第2ステージ(S
2)において軸線方向に間隔を存して、かつ前記ハンド
移送手段(F1)との交差位置を挟んで対向配置されたテ
ール側支持体とヘッド側支持体である。これら両支持体
(50)(60)は、前記第1成型ドラム(D1)の軸方向両
端部に有する係合連結部材(46)(47)に対してそれぞ
れ係合連結される支持軸(51)(61)をスタンド体(5
2)(62)により回転可能に支持してなり、前記第1成
型ドラム(D1)を、これらの支持体(50)(60)の一方
の支持軸で片持ち支持、あるいは双方の支持軸で両持ち
支持できるようになっている。これにより第2ステージ
の成型装置を構成する。
【0042】前記支持軸(51)(61)の係合連結用の端
部には、前記係合連結部材(46)(47)と対応するドラ
ムチェンジャー方式の係合手段、すなわち係合連結部材
(46)(47)に対してワンタッチで係合、離脱できる係
合手段(51a)(61a)を備えており、この係合手段
(51a)(61a)により、前記係合連結部材(46)(4
7)に対して容易に係合連結でき、第1成型ドラム(D
1)を容易に脱着できるようになっている。
【0043】前記テール側支持体(50)とヘッド側支持
体(60)とは、フレーム基台(58)上に設置され、その
少なくとも一方の支持体、例えばテール側の支持体(5
0)がリニアガイドを介して他方のヘッド側支持体(6
0)に向かって移動可能に設けられており、該一方の支
持体(50)で片持ち支持した一次成型ドラム(D1)によ
り、前記バンド移送手段(F1)のトランスファー(T)
から円筒状バンド(B)を受け取るとともに、該一方の
支持体(50)を他方の支持体(60)の側に移動させて、
所定の成型ポジション(P4)において両支持体(50)
(60)により該一次成型ドラム(D1)を両持ち支持でき
るようになっている。さらに前記両支持体(50)(60)
の少なくとも一方の支持軸、例えば固定側の支持体(6
0)の支持軸(61)が、モータ等の駆動手段(63)とベ
ルト等の伝動手段により連結されて回転駆動されるよう
に設けられており、前記両支持軸(51)(61)により支
持した前記一次成型ドラム(D1)を回転させることがで
きるようになっている。
【0044】前記の支持軸(51)(61)の内部には、一
次成型ドラム(D1)の拡縮作用のシリンダー装置(38)
を作動させるためのエア圧導入管(図示せず)が配置さ
れている。また、詳しい説明は省略するが、前記両支持
体(50)(60)には、従来の一次成型機の場合と同様
に、前記支持軸(51)(61)の外方部には、シリンダー
装置(54)(64)による進出作用によって一次成型ドラ
ム(D1)上の円筒状バンド(B)の両側端部をターンア
ップさせるターンアップ手段(55)(65)が設けられて
いる。(56)(66)はターンアップ手段(55)(65)を
進出移動可能に支持する支持スタンドである。
【0045】前記成型ポジション(P4)の片側には、サ
イドウォール用の供給手段(400)が配置されている。こ
の供給手段(400)は、サイドウォールとしての帯状材料
を供給し、貼り付け、切断する機能をもつもので、その
構成例と作動状態については後述する。また図示を省略
しているが、ビードワイヤの供給部もその近辺に設置さ
れる。
【0046】すなわち、前記両支持体(50)(60)によ
る一次成型ドラム(D1)を支持する成型ポジション(P
4)において、該ドラム上の円筒状バンド(B)に対し
てビードセット、ターンアップ及びサイドウォール貼り
付け等の成型を行うように構成されている。
【0047】なお、前記の第1成型ドラム(D1)は、複
数に分割形成されたセグメント(35a)(35b)による
ドラム部分、及び内部の支持板(36)(37)およびガイ
ド支持板(39)や支持板部(42)等の拡縮機構等を含む
全体もしくは大部分を、アルミニウム材を主材として形
成しておくのが、ドラム全体を軽量化できて、しかも強
度もあって、前述のように片持ち支持する上で特に好ま
しい。
【0048】上記した実施例の一次成型装置による一次
成型方法を、装置動作および作用とともに説明する。
【0049】第1ステージ(S1)において、バンドドラ
ム(Db)を一方の軸端部(5a)で回転可能に片持ち状態
で支持する移動支持台(A)を、走行移動部(1)上に
おける第1の成型ポジション(P1)に位置決めして停止
させておく。すなわち、該走行移動部(1)の該成型ポ
ジション(P1)の位置において、その側部に設けられて
いるスイッチ手段(16)により移動支持台(1)を停止
動作させるとともに、該移動支持台(A)に設けられて
いるシリンダー装置(17)の出力軸を進出動作させて、
これに取着されている昇降板(18)を降下させ、該昇降
板(18)に取り付けられているガイドローラ(19a)
(19b)を、移動支持台(A)の停止位置の両側に設け
られたV形の位置決めガイド(21a)(21b)に嵌入さ
せ、かつ移動支持体(A)の全体を僅かに持ち上げるよ
うにして位置決めし保持する。
【0050】このとき、前記バンドドラム(Db)のドラ
ムセグメント(4a)(4b)は拡径状態に保持されてお
り、このバンドドラム(Db)に対して、走行移動部
(1)の側傍に配置されている供給手段(100)より、イ
ンナーライナーとしての帯状材料並びにチェーファーと
しての帯状材料を順次供給し、該バンドドラム(Db)を
回転に合わせて引き出しながら、該ドラム周面に貼り付
けるとともに、少なくとも1回巻きして切断し、筒状に
成形する。続いて、前記供給手段(100)と対向配置され
ている第1のカーカスプライ用の供給手段(200)より
供給される第1のカーカスプライとしての帯状材料を、
バンドドラム(Db)の回転に合わせて引き出しながら、
前記インナーライナーの上に貼り付けるとともに、1回
巻きして切断し端部同士を接合する。
【0051】この貼り付け成型の後、前記シリンダー装
置(17)の出力軸の後退動作により、昇降板(18)を上
昇させて、前記移動支持台(A)の位置決め及び持ち上
げ動作を解除し、走行移動部(1)におけるローラコン
ベア(3)により走行移動させる。この移動の際の幅方
向の位置ずれ規制はガイドローラ(20)によりなされ
る。そして、第2の成型ポジション(P2)において、前
記と同様に、スイッチ手段(16)により移動支持台
(1)を停止動作させるとともに、シリンダー装置(1
7)の作動により昇降板(18)を降下させ、ガイドロー
ラ(19a)(19b)をV形の位置決めガイド(21a)
(21b)に嵌入させ、かつ移動支持体(A)の全体を僅
かに持ち上げるようにして位置決めして保持する。
【0052】この状態において、走行移動部(1)の側
傍に配置されている第2のカーカスプライ用の供給手段
(300)より、第2のカーカスプライとしての帯状材料
を、バンドドラム(Db)の回転に合わせて引き出しなが
ら、該バンドドラム(Db)に貼り付けられている第1の
カーカスプライの上に巻回し貼り付けるとともに、1回
巻きして切断し、その端部同士を接合する。
【0053】これにより、バンドドラム(Db)上にイン
ナーライナー、チェーファーさらには第1及び第2のカ
ーカスプライよりなる円筒状バンド(B)が貼り付け成
型される。特に、前記バンドドラム(Db)の軸線方向の
幅寸法(W0)が、成型する円筒状バンド(B)の幅(W
1)よりやや大きくなっている。そのため、前記のよう
に貼り付けられるインナーライナー、第1および第2の
カーカスプライの両側端部がドラム側端より延出するオ
ーバーハング状態になることがなく、前記貼り付け成型
作業の自動化、高速化が可能になる。
【0054】前記の第2の成型ポジション(P2)での第
2のカーカスプライの貼り付け成型が完了すれば、前記
と同様に、シリンダー装置(17)の出力軸の後退動作に
より前記移動支持台(A)の位置決め動作を解除して、
走行移動部(1)における移送ポジション(P3)にまで
走行移動させる。このとき、第1ステージ(S1)と交差
方向に配されたバンド移送手段(F1)のトランスファー
(T)が、前記第1ステージ(S1)の移送ポジション
(P3)の上方にあって、移動支持台(A)上のバンドド
ラム(Db)の軸心と一致する高さ位置に保持されてお
り、かつ拡縮可能な複数の把持用セグメント(30)が拡
径状態に保持されている。
【0055】したがって、前記移動支持台(A)に支持
されて、外周面に円筒状バンド(B)が貼り付け成型さ
れているバンドドラム(Db)は、前記把持用セグメント
(30)の内方に挿し込まれる。こうして、移動支持台
(A)が、前記と同様に、スイッチ手段(16)により停
止動作されるとともに、シリンダー装置(17)の作動に
より、ガイドローラ(19a)(19b)がV形の位置決め
ガイド(21a)(21b)に嵌入することで、所定の位置
に位置決めされて停止する。
【0056】この状態において、前記トランスファー
(T)のシリンダー装置(31)を作動させ、前記把持用
セグメント(30)を縮径させて、その多孔板よりなる内
側面を、前記バンドドラム(Db)上の円筒状バンド
(B)の外周面にスポンジ(33)を介して弾力的に対接
させる。そして吸引手段(32)を作動させて、前記円筒
状バンド(B)を外方より吸引把持する。
【0057】前記トランスファー(T)により円筒状バ
ンド(B)を吸引把持した状態になれば、前記バンドド
ラム(Db)のドラムセグメント(4a)(4b)をエアシリ
ンダー(8)の作動により縮径させ、前記円筒状バンド
(B)の内周面より離脱させる。そして、前記移動支持
台(A)を前記とは反対方向に移動させることにより、
前記バンドドラム(Db)を前記円筒状バンド(B)から
抜脱させる。移動支持台(A)は、そのまま第1の成型
ポジション(P1)の位置まで戻して、上記と同様に位置
決めして停止させる。こうして次の円筒状バンドの貼り
付け成型が行なわれる。
【0058】一方、前記の円筒状バンド(B)を吸引把
持したトランスファー(T)は、これを吊持する移動部
材(27)を適宜の駆動手段により、第1ステージ(S1)
及びこれと平行な第2ステージ(S2)と交差方向の走行
用ガイドレール(25)に沿って第2ステージ(S2)との
交差位置まで移動させて、ストッパ手段(28)により位
置決めして停止させ、前記円筒状バンド(B)を第2ス
テージ(S2)における一次成型ドラム(D1)の軸心と一
致させる。
【0059】このとき、拡縮可能な一次成型ドラム(D
1)は、第2ステージ(S2)におけるバンド移送手段(F
1)との交差位置からやや離れた待機位置で、テール側
支持体(50)の支持軸(51)端部の係合手段(51a)に
一端部の係合連結部材(46)が係合連結されて、片持ち
で支持されている。また該ドラムのセグメント(35a)
(35b)は縮径状態に保持されている。
【0060】円筒状バンド(B)が第2ステージ(S2)
に移送されてくると、フレーム基台(58)上の前記テー
ル側支持体(50)を、他方のヘッド側支持体(60)の側
に移動させて、これに片持ちで支持されている縮径状態
の一次成型ドラム(D1)を、トランスファー(T)によ
り外方より吸引把持されている円筒状バンド(B)の内
側に嵌入させる。こうして所定の位置まで嵌入すれば、
前記の移動を停止して、前記一次成型ドラム(D1)をシ
リンダー装置(38)の作動により拡径させ、円筒状バン
ド(B)を円筒形状を保持するように内接させる。また
これと同時に、トランスファー(T)の吸引手段(32)
による吸引作用を解除することにより、該円筒状バンド
(B)を一次成型ドラム(D1)により受け取る。
【0061】この後、テール側支持体(50)を、一旦、
トランスファー(T)の位置から後退させて、前記一次
成型ドラム(D1)をその外周に円筒状バンド(B)を保
持したままトランスファー(T)から抜き出し、この状
態で、前記トランスファー(T)を前記とは反対方向に
移動させ、第1ステージ(S1)との上方交差位置へ復帰
させる。
【0062】前記トランスファー(T)の復帰作用後、
前記のテール側支持体(50)を、再度ヘッド側支持体
(60)の側に移動させ、所定の成型ポジション(P4)に
おいて、一次成型ドラム(D1)の他端部の係合連結部材
(47)を前記支持体(60)の支持軸(61)の端部の係合
手段(61a)に係合連結させることにより、両支持体
(50)(60)により該一次成型ドラム(D1)を回転可能
に支持する。
【0063】この状態において、従来の一次成型装置の
場合と同様に、前記一次成型ドラム(D1)上の円筒状バ
ンド(B)に対し、ビードワイヤを供給して所定の位置
にセットするとともに、前記両支持体(50)(60)のタ
ーンアップ手段(55)(65)の作動により前記円筒状バ
ンド(B)の両側端部を前記ビードワイヤを包み込むよ
うにターンアップさせる。さらに、このターンアップと
前後して、供給手段(400 )よりサイドウォールの帯状
材料を一次成型ドラム(D1)の回転に合わせて引き出し
ながら、該一次成型ドラム(D1)上の円筒状バンド
(B)の上に貼り付け成型する。これにより、タイヤの
二段階成型でのグリーンケースを成型する一次成型が完
了する。
【0064】この一次成型が完了すれば、ヘッド側支持
体(60)の支持軸(61)の端部と、一次成型ドラム(D
1)の一端部の係合連結部材(47)の係合を外して、テ
ール側支持体(50)を前記成型ポジション(P4)から元
の待機位置に復帰させるとともに、前記一次成型ドラム
(D1)を縮径させて、該ドラムから成型されたグリーン
ケースを取り外し、次の成型に備える。取り外したグリ
ーンケースは、二次成型工程に供給する。
【0065】このように、タイヤの二段階成型でのグリ
ーンケースを成型する一次成型を、第1ステージ(S1)
と第2ステージ(S2)とに分け、第1ステージ(S1)で
専用のバンドドラム(Db)を用いてインナーライナー及
びカーカスプライ等による円筒状バンド(B)を成型
し、第2ステージ(S2)でビードセット、ターンアップ
及びサイドウォール貼り付け等の成型を行うため、第1
及び第2の両ステージ(S1)(S2)でのそれぞれの成型
作業を同時進行で行える。
【0066】そのため、一次成型ドラム上でのみ一次成
型の全作業を完了する従来方式に比して、成型サイクル
時間を大幅に短縮でき、装置稼働率、成型効率を高める
ことができる。第1ステージで成型される円筒状バンド
の側端がオーバーハング状態にならないため、装置の自
動化、高速化を容易に実現できる。
【0067】しかも、第1及び第2の両ステージ(S1)
(S2)を平行配置したことで、第1ステージ(S1)から
第2ステージ(S2)への円筒状バンド(B)の移送も容
易であり、上記の実施例装置のようにして自動化するこ
とが問題なく可能になる。また設置スペースも従来に比
して減少できる。
【0068】特に、第1ステージ(S1)においては、1
もしくは複数の成型ポジション(P1)(P2)と移送ポジ
ション(P3)とを設定し、成型ポジション(P1)(P2)
にインナーライナー、第1のカーカスプライ、第2のカ
ーカスプライの供給手段を走行移動部(1)に沿って対
向あるいは並列して配置したことにより、一次成型装置
の全体が従来のように長大にはならず、設置スペースを
大幅に減少でき、部材補給や交換等の成型作業を効率化
できる。
【0069】次に、拡縮可能な一次成型ドラム(D1)
を、第1ステージ(S1)の円筒状バンドの成型段階より
用い、第1ステージ(S1)で成型された円筒状バンドを
一次成型ドラム(D1)ごと第2ステージ(S2)に移し
て、第2ステージでの成型を行う第3の発明(請求項
3)の実施例を、図14〜図18に基づいて説明する。
【0070】この実施例の装置において、円筒状バンド
を成型する第1ステージ(S1)とビードセット、ターン
アップ等の成型を行う第2ステージ(S2)とを平行配置
する点、及び第1ステージ(S1)に複数の成型ポジショ
ン(P1)(P2)と移送ポジション(P3)を設定して、移
動支持台(A)によりドラムを移動させながら円筒状バ
ンドを成型する点は、上記した第1の実施例と同じであ
り、第1の実施例と共通する構成部材や構成部位につい
ては、同符合を付して詳しい図示説明を省略する。
【0071】この実施例では、一次成型ドラム(D1)
は、基本的に上記の実施例で使用するものと同じ構造を
なすもの、例えば図12、図13に示すように拡縮機構
を備え、両端部にドラムチェンジャー方式の係合連結部
材(46)(47)が設けられたものを複数用いる。
【0072】また、第1ステージ(S1)における移動支
持台(A)は、前記の一次成型ドラム(D1)を回転可能
に支持して、該ドラムの軸線方向に走行移動部(1)上
を走行移動できるように設けられている。すなわち、移
動支持台(A)の基台(10)上には、走行方向に相対向
して支持スタンド(71)(72)が立設され、両支持スタ
ンド(71)(72)の所要高さ位置に回転支持軸(73)
(74)が設けられ、該回転支持軸(73)(74)の相対向
側の端部には、前記一次成型ドラム(D1)の係合連結部
材(46)(47)と係脱可能に係合される係合手段(73
a)(74a)が設けられている。これにより、前記回転
支持軸(73)(74)の双方もしくは片方によって前記一
次成型ドラム(D1)を両持ち支持あるいは片持ち支持で
きるようになっている。
【0073】前記回転支持軸(73)(74)の外方部に
は、前記一次成型ドラム(D1)と略同径の補助ドラム
(D2)(D2)が設けられている。この補助ドラム(D2)
(D2)の支持手段として、前記回転支持軸(73)(74)
の外周に固定された円形支持板(75)(76)の周方向所
要間隔毎に、軸心と平行に相対向方向に突出するシリン
ダー装置(77)(78)が固設され、このシリンダー装置
(77)(78)の出力軸端部に前記補助ドラム(D2)(D
2)の内周に連接された円形板(79)(80)が固定され
ることにより支持されており、シリンダー装置(77)
(78)の作動により、前記のように支持される一次成型
ドラム(D1)の両側端に対し近接自在に設けられてい
る。これにより、成型する円筒状バンド(B)の側端部
のオーバーハング状態を回避できるようになっている。
【0074】また、前記支持スタンド(71)(72)の少
なくとも一方は、リニアガイド手段(81)(82)により
他方側に向かって移動可能に設けられており、これによ
り前記一次成型ドラム(D1)両端部の係合連結部材(4
6)(47)に対し、前記回転支持軸(73)(74)端部の
係合手段(73a)(74a)を適宜係脱できるようになっ
ている。
【0075】図の(83)(84)は前記補助ドラム(D2)
(D2)上に巻回され貼り付け成型されるインナーライナ
ーやカーカスプライ等の垂れ下がりを防止するガイドで
ある。
【0076】なお、前記移動支持台(A)の移動手段、
および各成型ポジション(P1)(P2)及び移送ポジショ
ン(P3)での停止、位置決め手段は、上記の第1実施例
の場合と同様の構成をなしている。
【0077】また、第1ステージ(S1)の移送ポジショ
ン(P3)から、成型された円筒状バンド(B)を前記一
次成型ドラム(D1)ごと第2ステージ(S2)に移送する
ためのバンド移送手段(F2)としては、図16〜図18
に示す回転アーム式の装置を利用している。このバンド
移送手段(F2)は次のような構成をなしている。
【0078】第1ステージ(S1)と第2ステージ(S2)
との中間位置において、これらの両ステージ(S1)(S
2)の延在方向と平行方向をなす回転軸(85)が支柱(8
6)により所要の高さに支持されており、該回転軸(8
5)に固定された取付体(87)より相対向方向にアーム
部材(88)(88)が突出せしめられている。
【0079】このアーム部材(88)(88)は、取付体
(87)にスライド可能に貫挿されかつ先端部で連結され
た2本一対のパイプ材等の棒材よりなり、それぞれ先端
の連結部(88a)(88a)と取付体(87)とがエアーシ
リンダー等のシリンダー装置(89)(89)により連結さ
れ、該シリンダー装置の作動により該アーム部材(88)
(88)の突出長さが伸縮調整可能に構成されている。
【0080】前記両アーム部材(88)(88)の先端部に
は、それぞれ前記回転軸(85)と平行方向に突出する支
持ロッド(90)(90)が設けられ、その端部に、前記一
次成形ドラム(D1)の軸方向両端部に有する係合連結部
材(46)(47)の一方に対して係合自在なドラムチェン
ジャー方式の係合手段(91)(91)が設けられている。
これにより、前記一次成形ドラム(D1)を片持ち支持で
きるとともに、回転軸(85)の回転駆動により前記第2
ステージ(S2)に回動移送できるようになっている。
【0081】特に、前記両係合手段(91)(91)は、両
アーム部材(88)(88)の伸長状態において、一方の係
合手段(91)の軸心が第1ステージ(S1)の前記移動支
持台(A)上に搭載されている一次成形ドラム(D1)の
支持軸心と一致でき、また他方の係合手段(91)の軸心
が第2ステージ(S2)においてテール側とヘッド側の両
支持軸(51)(61)による一次成形ドラム(D1)の支持
軸心と一致でき、さらに前記ガイド支持材(88)(88)
の長さを縮小することにより、前記の回動半径を小さく
できるようになっている。
【0082】実施上は、両アーム部材(88)(88)が略
水平状態にあるとき、前記両係合手段(91)(91)が、
第1ステージ(S1)および第2ステージ(S2)の一次成
形ドラム(D1)の支持軸心と一致するように設けておく
のが好ましい。
【0083】なお、第2ステージ(S2)の成型装置は、
上記第1実施例の装置と同じく図11および図12に示
す構造の成型装置を使用する。この成型装置は、テール
側支持体(50)およびヘッド側支持体(60)に設けられ
た支持軸(51)(61)の端部に、それぞれ前記一次成型
ドラム(D1)の軸方向両端部に有する係合連結部材(4
6)(47)と対応するドラムチェンジャー方式の係合手
段(51a)(61a)を備えており、前記バンド移送手段
(F2)によって円筒状バンド(B)とともに回動移送さ
れてくる一次成型ドラム(D1)を、一端部の係合連結部
材(46)に対する一方の支持体(50)の支持軸(51)端
部の係合手段(51a)の係合連結により片持ち支持して
受け取ることができるようになっている。さらに、該一
方の支持体(50)を他方の支持体(60)の側に移動させ
て、所定の成型ポジション(P4)において両支持体(5
0)(60)により該一次成型ドラム(D1)を両持ち支持
できるようになっている。
【0084】この第2実施例の一次成型装置による一次
成型方法を、装置動作および作用とともに説明する。
【0085】第1ステージ(S1)では、一次成型ドラム
(D1)を、移動支持台(A)の相対向する支持スタンド
(71)(72)に有する回転支持軸(73)(74)により支
持し、さらに一次成型ドラム(D1)と略同径の補助ドラ
ム(D2)(D2)を、該一次成型ドラム(D1)の側端に近
接させておく。
【0086】そして、前記走行移動部(1)を第1の成
型ポジション(P1)に位置決め停止させて、上記の第1
実施例の場合と同様に、前記一次成型ドラム(D1)およ
び補助ドラム(D2)(D2)に対して、インナーライナー
およびチェーファーとしての帯状材料を、それぞれ一次
成型ドラム(D1)の回転に合わせて引き出しながら順次
貼り付け、さらに第1のカーカスプライとしての帯状材
料を回転に合わせて引き出しながら、前記インナーライ
ナーの上に貼り付け成型する。その後、前記移動支持台
(A)を、第2の成型ポジション(P2)に移動させて位
置決め停止させ、同様に、第2のカーカスプライとして
の帯状材料を、一次成型ドラム(D1)の回転に合わせて
引き出しながら前記第1のカーカスプライの上に貼り付
け成型する。
【0087】これにより、一次成型ドラム(D1)上にイ
ンナーライナー、チェーファーさらには第1及び第2の
カーカスプライよりなる円筒状バンド(B)が貼り付け
成型される。特に、一次成型ドラム(D1)の側端に略同
径の補助ドラム(D2)(D2)が配置されているため、前
記一次成型ドラム(D1)の軸線方向の幅寸法が、成型す
る円筒状バンド(B)の幅(W1)より小さくても、前記
のように貼り付けられるインナーライナー、第1および
第2のカーカスプライの両側端部がオーバーハング状態
になることがなく、前記貼り付け成型作業の自動化、高
速化が容易に可能になる。
【0088】そして、前記の第2の成型ポジション(P
2)でのカーカスプライの貼り付け成型が完了すれば、
前記移動支持台(A)を移送ポジション(P3)にまで移
動させ、同時に一方の支持スタンド(71)の回転支持軸
(73)を一次成型ドラム(D1)の係合連結部材(46)か
ら離脱させ、他方の支持スタンド(72)の回転支持軸
(74)による片持ち支持状態に保持する。
【0089】この状態で、前記一次成型ドラム(D1)の
係合連結部材(46)に対して、バンド移送手段(F2)の
アーム部材(88)の先端部に有する支持ロッド(90)の
係合手段(91)を対応位置させて係合連結させる。また
この係合連結後、他方の回転支持軸(74)を係合連結部
材(47)から離脱させ、前記支持ロッド(90)により片
持ち支持する。同時に、シリンダー装置(89)の作動に
よりアーム部材(88)の長さを縮小させるとともに、回
転軸(85)の回転駆動により前記アーム部材(88)を回
動させ、前記円筒状バンド(B)が巻回されている一次
成型ドラム(D1)を第2ステージ(S2)の側に移送す
る。
【0090】そして、前記アーム部材(88)を伸長さ
せ、片持ち支持されている前記一次成型ドラム(D1)の
軸心を第2ステージ(S2)の成型装置の支持軸心と対応
位置させる。この状態で一方の支持体、例えばテール側
支持体(50)を他方側に向かって前進させることによ
り、該支持体(50)に設けられている支持軸(51)端部
の係合手段(51a)を、前記支持ロッド(90)による支
持側とは反対側の係合連結部材(47)に係合連結させ
る。またこれと同時に、前記支持ロッド(90)による支
持側の係合連結部材(46)から支持ロッド(90)の係合
手段(91)を離脱させる。この後、アーム部材(88)の
回動により前記支持ロッド(90)を成型装置の支持軸心
の位置より離脱させ、前記のテール側支持体(50)をヘ
ッド側支持体(60)の側に移動させ、所定の成型ポジシ
ョン(P4)において、一次成型ドラム(D1)の他端部の
係合連結部材(47)を前記支持体(60)の支持軸(61)
の端部の係合手段(61a)に係合連結させて、一次成型
ドラム(D1)を回転可能に支持する。
【0091】この状態において、上記実施例と同様に、
前記一次成型ドラム(D1)上の円筒状バンド(B)に対
し、ビードセット、ターンアップ、サイドウォール貼り
付け等の成型を行う。これにより、タイヤの二段階成型
でのグリーンケースを成型する一次成型が完了する。こ
の成型が完了すれば、一方の支持体、例えば前記ヘッド
側支持体(60)の支持軸(61)と一次成型ドラム(D1)
の係合連結部材(47)との係合を外し、テール側支持体
(50)を前記成型ポジション(P4)から元の待機位置に
復帰させるとともに、前記一次成型ドラム(D1)を縮径
させて、該ドラムから一次成型されたグリーンケースを
取り外す。この取り外したグリーンケースは、適宜二次
成型工程に供給する。
【0092】また、成型品を抜き取った一次成型ドラム
(D1)は、第1ステージ(S1)へ戻すが、この際、回転
アーム式のバンド移送手段(F2)を利用するのが好まし
い。すなわち、一方のアーム部材(88)が上記した一次
成型ドラム(D1)の移送のために第2ステージ(S2)の
側に回動するのと同時に、他方のアーム部材(88)が第
2ステージ(S2)の側から第1ステージ(S1)の側に回
動されることになる。
【0093】したがって、前記第2ステージ(S2)にお
いて、前記ヘッド側支持体(60)の支持軸(61)との係
合を外した前記係合連結部材(47)に対して、一方のア
ーム部材(88)の係合手段(91)を対応位置させて係合
連結させ、こうして前記テール側支持体(50)の支持軸
(51)との係合を外し、アーム部材(88)で片持ち支持
させておけば、次回の第1ステージ(S1)から第2ステ
ージ(S2)への一次成型ドラム(D1)ごとの円筒状バン
ド(B)の移送の際に、前記の空の一次成型ドラム(D
1)を第1ステージ(S1)に回動移送することができ
る。
【0094】また、第1ステージ(S1)に移送された一
次成型ドラム(D1)は、移送ポジション(P3)におい
て、上記とは逆に、移動支持台(A)の一方の支持スタ
ンド(72)の回転支持軸(74)を一次成型ドラム(D1)
の係合連結部材(47)に係合連結するとともに、前記ア
ーム部材(88)の係合手段(91)を係合連結部材(46)
から離脱させた後、他方の支持スタンド(71)の回転支
持軸(73)を前記係合連結部材(46)に係合させる。こ
うして、移動支持台(A)上に支持し、さらに一次成型
ドラム(D1)の側端に補助ドラム(D2)(D2)を近接さ
せた状態で、移動支持台(A)を第1成型ポジション
(P1)に戻して、上記した成形を繰り返す。
【0095】このように、この発明においては、タイヤ
の二段階成型での一次成型を第1ステージ(S1)と第2
ステージ(S2)とに分け、複数の一次成型ドラム(D1)
を使用して第1及び第2の両ステージ(S1)(S2)での
それぞれの成型作業を同時進行で行なうようにしたこと
により、従来方式に比して成型サイクル時間を大幅に短
縮でき、装置稼働率、成型効率を高めることができる。
【0096】また、第1ステージで成型の際にオーバー
ハング状態を生じさせないこと、また平行配置された第
1及び第2の両ステージ(S1)(S2)間での一次成型ド
ラム(D1)の移送も回転アーム式のバンド移送手段(F
2 )による容易、確実に行えることもあって、装置の自
動化、高速化を容易に実現できる。
【0097】さらに第1及び第2の両ステージ(S1)
(S2)を平行配置したこと、第1ステージ(S1)におけ
る成型ポジション(P1)(P2)のインナーライナー、第
1のカーカスプライ、第2のカーカスプライの供給手段
を並列配置したことにより、設置スペースも従来に比し
て大幅に減少でき、部材補給や交換等の成型作業を効率
化できる。
【0098】なお、第1ステージ(S1)に設置されるイ
ンナーライナーおよびチェーファー用の供給手段(100)
と、第1のカーカスプライ用の供給手段(200) 、第2の
カーカスプライ用の供給手段(300) 、さらに第2ステー
ジ(S2)に設置されるサイドウォールの供給手段(400)
としては、従来のサービサと同様の供給、貼り付け、切
断する機能を有する種々の構造のものを使用できるが、
特にはこれらを自動化した自動貼り機能をゆうするもの
が好適に用いられる。
【0099】これらの自動貼り機能を有する各供給手段
(100)(200)(300)(400)について簡単に説明する。
【0100】図19〜図21は、インナーライナーおよ
びチェーファー用の供給手段(100)の要部を示してい
る。
【0101】同図において、(101) は帯状のインナーラ
イナー材、(102) は帯状のチェーファー材であり、それ
ぞれガイド送りローラにより連続的に給送しながら、チ
ェーファー圧着ユニット(103)においてインナーライナ
ー材(101)の上にチェーファー材(102) を圧着した状態
で、ダンサー部を経てサービサー(105) に送られる。(1
04) はセンタリングガイドである。前記サービサー(10
5) は、シリンダー装置(106) により前後方向に進退可
能に設けられている。
【0102】(107) は前記サービサー(105) の前端部に
設けられたインナーライナー材先端の圧着部材で、平板
材の下面にスポンジ材などの弾性材を付設してなり、前
記サービサー(105) の前進時に上下方向のシリンダー装
置(108) の作動により、第1の成型ポジションに位置決
めされているバンドドラム(Db)あるいは一次成型ドラ
ム(D1)に対して、インナーライナー材(101) の先端を
弾力的に圧着できるように設けられている。
【0103】(109) は回転刃よりなる前記インナーライ
ナーの切断用カッター装置であり、前記インナーライナ
ー材(101) をバンドドラム(Db)あるいは一次成型ドラ
ム(D1)に対して少なくとも1回巻きした状態におい
て、支持ガイド(110) に沿って幅方向に走行することに
よりインナーライナー材(101) を切断できるようになっ
ている。(111) は前記切断の際にインナーライナー材の
切断部近傍を押える押え部材、(112) は同作動用のシリ
ンダーである。
【0104】図22〜図25は、第1のカーカスプライ
用の供給手段(200) の要部を示している。
【0105】同図における(201) は帯状のカーカスプラ
イ材であり、このカーカスプライ(201) はガイドローラ
およびダンサー部を介して連続的にサービサー(202) に
送られる。サービサー(202) はシリンダー装置(203) に
より前後方向に進退可能に設けられている。このサービ
サー(202) には、その前端側に配列された複数本の送り
ローラ(204) とゴムライニングロールよりなる押えロー
ラ(205) とが設けられ、さらにカーカスプライ材(201)
の先端を前記押えローラ(205) との間にクランプするた
めのバー部材(212) が設けられている。(213) はクラン
プ用シリンダーである。
【0106】前記押えローラ(205) とバー部材(212) と
は、シリンダー装置等の進退手段により上下動自在に設
けられており、前記サービサー(202) が前進してカーカ
スプライ材(201) を貼り付け成型する際に、前記押えロ
ーラ(205) が降下してカーカスプライ材(201) を、バン
ドドラム(Db)あるいは一次成型ドラム(D1)に巻回さ
れたインナーライナーの上に押圧し貼り付けるようにな
っている。この押えローラ(205) の降下の際、カーカス
プライ材(201) に無理な引張力が作用しないように、押
えローラ(205) に隣接する送りローラ(204)も降下させ
るように上下動可能に設けておくのがよい。
【0107】前記サービサー(202) には、その幅方向に
配されかつサービサーに対して前後移動可能に設けられ
た支持体(206) 上に、前記カーカスプライ材(201) のカ
ッター装置(207) が設けられている。このカッター装置
(206) のカッター刃(208) は、サービサー(202) のセン
ターを境にして左右に分離可能な左右刃(208a)(208b)よ
りなり、これら左右刃(208a)(208b)がシリンダー装置(2
09) の作動により左右に分離して互いに反対方向(幅方
向)に分離移動できるように設けられている。これによ
り、カーカスプライ材(201) を1回巻きした状態におい
て、前記支持体(206) の前進により前記カッター刃(20
8)の先端をカーカスプライ材(201) に突き刺した状態
で、前記左右刃(208a)(208b)が分離して反対方向に移動
することによりカーカスプライ材(201) を切断できるよ
うになっている。またこの切断の際は、上昇位置にある
前記押えローラ(205) に代わって、前記カーカスプライ
材(201) の切断部を支えるカッター用のまな板(210) が
設けられている。このまな板(210) はシリンダー(211)
により前後移動可能に設けられている。
【0108】なお、第2のカーカスプライの供給手段(3
00) についても、実質的に前記のカーカスプライ材の供
給手段(200) と実質的に同じ構成よりなるので、その説
明は省略する。
【0109】図26および図27は、サイドウォールの
供給手段(400) の要部を示す。同図において、(401) は
ガイド送りローラを介して左右2列で供給される帯状材
料であるサイドウォール材であり、(402) はサイドウォ
ール用のサービサー、(403)はサービサー上下用シリン
ダー、(404) はアドバンサー板バネクランプであり、サ
イドウォール材を挟持して前方へ突き出し供給するよう
に設けられている。(405) はアドバンサー板バネクラン
プ(404) の前後用のシリンダー、(406) はカッター、(4
07) はカッター上下用シリンダーであり、サイドウォー
ル材(401) を一定の長さに切断できるように設けらけれ
ている。(408) は外周部をスポンジよりなる押えローラ
である。これにより、前記のように送り出されるサイド
ウォール材を円筒状バンドの外周に貼り付け成型できる
ようになっている。
【0110】なお、上記のインナーライナーおよびチェ
ーファー用の供給手段(100) 、第1および第(2)のカ
ーカスプライ用の供給手段(200) (300) 、サイドウォー
ルの供給手段(400) については、第1ステージ(S1)の
成型ポジション(P1)(P2)での移動支持台(A)の移
動、停止、位置決め等に関連して、さらに第2ステージ
(S2)の成型ポジション(P4)での一次成型ドラムの支
持状態やビードセット、ターンアップ等に関連して、順
次、連続的に貼り付け成型動作を行うように制御され
る。
【0111】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、グリ
ーンケースを成型する前記の一次成型を、円筒状バンド
を成型する第1ステージと、円筒状バンドに対してビー
ドセット、ターンアップサイドウォール貼り付け等の成
型を行う第2ステージとに分けて、この両ステージを平
行に配置して行うことにより、成型効率、装置の稼働率
を高め、自動化、高速化を容易に可能にして、生産性を
向上し、また装置の設置スペースの減少やコスト低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一次成型方法を実施するための第1の
実施例の装置、設備の概略を示す略示平面図である。
【図2】第1ステージの略示平面図である。
【図3】同上の略示正面図である。
【図4】同上の移動支持台部分の拡大正面図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】バンドドラムの拡大断面図である。
【図7】バンド移送手段の側方からの正面図である。
【図8】同上のトランスファーの拡大正面図である。
【図9】同上の拡大断面図である。
【図10】第2ステージの成型装置の略字平面図であ
る。
【図11】同上の成型装置の略字正面図である。
【図12】一次成型ドラムの拡大断面図である。
【図13】同上の側面図である。
【図14】第2実施例の移動支持台部分の一部を欠截し
た略字拡大正面図である。
【図15】同上の側面図である。
【図16】第2実施例のバンド移送手段の略示平面図で
ある。
【図17】同上の側面図である。
【図18】同上の一部の欠截正面図である。
【図19】インナーライナーおよびチェーファーの供給
手段の略示側面図である。
【図20】同上の一部の拡大図である。
【図21】同上の一部の平面図である。
【図22】カーカスプライの供給手段の略示側面図であ
る。
【図23】同上の一部の拡大図である。
【図24】同上のカッター形状を示す略示平面図であ
る。
【図25】同供給手段の一部の平面図である。
【図26】サイドウォールの供給手段の略字側面図であ
る。
【図27】同上の平面図である。
【図28】従来の一次成型装置の概略を示す正面図であ
る。
【符合の説明】
(S1) 第1ステージ (S2) 第2ステージ (Db) バンドドラム (D1) 一次成型ドラム (P1) 第1の成型ポジション (P2) 第2の成型ポジション (P3) 移送ポジション (A) 移動支持台 (B) 円筒状バンド (1) 走行移動部 (2) 架台 (4a)(4b) ドラムセグメント (10) 基台 (11) 支持部 (12) 回転支持軸 (17) シリンダー装置 (18) 昇降板 (19) ガイドローラ (21) 位置決めガイド (F1) バンド移送手段 (T) トランスファー (25) ガイドレール (27) 移動部材 (29) 環状フレーム (30) 把持用セグメント (31) シリンダー装置 (32) 吸引手段 (33) スポンジ (35a)(35b) セグメント (36)(37) 支持板 (38) シリンダー装置 (39) ガイド支持板 (40) ガイド部材 (41) 径方向ガイド部 (46)(47) 係合連結部材 (50) テール側支持体 (60) ヘッド側支持体 (51)(61) 支持軸 (52)(62) スタンド体 (51a)(61a) 係合手段 (54)(64) シリンダー装置 (55)(65) ターンアップ手段 (58) フレーム基台 (W0) バンドドラムの軸線方向の幅寸法 (W1) 円筒状バンドの幅 (F2) バンド移送手段 (71)(72) 支持スタンド (73)(74) 回転支持軸 (73a)(74a) 係合手段 (75)(76) 円形支持板 (77)(78) シリンダー装置 (81)(82) リニアガイド手段 (85) 回転軸 (86) 支柱 (87) 取付体 (88)(88) アーム部材 (88a)(88a) 連結部 (89)(89) シリンダー装置 (90)(90) 支持ロッド (91)(91) 係合手段 (100) インナーライナーおよびチェーファー用の供
給手段 (101) インナーライナー材 (102) チェーファー材 (103) チェーファー圧着ユニット (105) サービサー (109) カッター装置 (200) 第1のカーカスプライ用の供給手段 (201) カーカスプライ材 (202) サービサー (205) 押えローラ (207) カッター装置 (208) カッター刃 (208a)(208b) 左右刃 (210) 押え板 (300) 第2のカーカスプライ用の供給手段 (400) サイドウォール用の供給手段 (401) サイドウォール材 (402) サービサー (406) カッター
フロントページの続き (72)発明者 一柳 満 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4F212 AH20 VK03 VK04 VK24 VK53 VK55 VM07 VP03 VP23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの二段階成型においてグリーンケー
    スを成型する一次成型を、平行配置した第1ステージと
    第2ステージとに分け、第1ステージにおいて、ドラム
    上でインナーライナー、チェーファー及びカーカスプラ
    イ等の帯状材料を貼り付けて円筒状バンドを成型し、こ
    の円筒状バンドを第2ステージに移送し、第2ステージ
    において、前記円筒状バンドに対してビードセット、タ
    ーンアップ及びサイドウォール貼り付け等の成型を行う
    ことを特徴とするタイヤの一次成型方法。
  2. 【請求項2】タイヤの二段階成型においてグリーンケー
    スを成型する一次成型を、円筒状バンドを成型する第1
    ステージと、円筒状バンドに対してビードセット、ター
    ンアップ等の成型を行う第2ステージとに分け、これら
    第1と第2の両ステージを平行配置しておき、 第1ステージにおいて、成型すべき円筒状バンドの幅よ
    り軸方向寸法が大きく拡縮可能なバンドドラムを用い、
    該バンドドラムを軸線方向に所定の成型ポジションに移
    動させてインナーライナー、チェーファー及びカーカス
    プライ等の帯状材料を貼り付けて円筒状バンドを成型
    し、この円筒状バンドを外方より把持して前記バンドド
    ラムより抜き取って第2ステージに移送し、第2ステー
    ジにおいて、片持ち支持した拡縮可能な一次成型ドラム
    により前記円筒状バンドを受け取り、所定の成型ポジシ
    ョンに移動させて、ビードセット、ターンアップ及びサ
    イドウォール貼り付け等の成型を行うことを特徴とする
    タイヤの一次成型方法。
  3. 【請求項3】タイヤの二段階成型においてグリーンケー
    スを成型する一次成型を、円筒状バンドを成型する第1
    ステージと、円筒状バンドに対してビードセット、ター
    ンアップ等の成型を行う第2ステージとに分け、これら
    第1と第2の両ステージを平行配置しておき、 第1ステージにおいて、拡縮可能な一次成型ドラムを用
    い、該一次成型ドラムの軸線方向両側に略同径の補助ド
    ラムを近接させてドラム幅を拡張した状態で軸線方向に
    所定の成型ポジションに移動させて、インナーライナ
    ー、チェーファー及びカーカスプライ等の帯状材料を貼
    り付けて円筒状バンドを成型し、次に、円筒状バンドを
    前記一次成型ドラムごと第2ステージに移送し、第2ス
    テージにおいて、前記一次成型ドラムを回転可能に片持
    ち支持して受け取り、所定の成型ポジションに移動させ
    て、ビードセット、ターンアップ及びサイドウォール貼
    り付け等の成型を行うことを特徴とするタイヤの一次成
    型方法。
  4. 【請求項4】タイヤの二段階成型においてグリーンケー
    スを成型するための一次成型装置であって、ドラム上で
    インナーライナー、チェーファー及びカーカスプライ等
    の帯状材料を貼り付けて円筒状バンドを成型する第1ス
    テージと、この第1ステージで成型された円筒状バンド
    に対してビードセット、ターンアップ及びサイドウォー
    ル貼り付け等の成型を行う第2ステージと、第1ステー
    ジで成型した前記円筒状バンドを第2ステージに移送す
    るバンド移送手段とを備え、前記第1ステージと第2ス
    テージが平行配置されていることを特徴とするタイヤの
    一次成型装置。
  5. 【請求項5】タイヤの二段階成型においてグリーンケー
    スを成型するための一次成型装置であって、円筒状バン
    ドを成型する第1ステージと、円筒状バンドに対してビ
    ードセット、ターンアップ等の成型を行う第2ステージ
    と、円筒状バンドを第1ステージから第2ステージに移
    送するためのバンド移送手段とを備えてなり、 第1ステージは、成型すべき円筒状バンドより軸方向寸
    法が大きく拡縮可能なバンドドラムと、該バンドドラム
    を回転可能に支持して軸線方向に走行移動できかつ所定
    の成型ポジションで停止できる移動支持台と、前記移動
    支持台の走行移動部分の所定の成型ポジションにおい
    て、前記バンドドラムに対してインナーライナー、チェ
    ーファー及びカーカスプライ等の帯状材料の一種を供給
    し、貼り付け、切断する機能を持つ複数の帯状材料の供
    給手段とを備えてなり、前記バンドドラム上で円筒状バ
    ンドを成型して所定の移送用ポジションに移動させるよ
    うに設けられ、 前記バンド移送手段は、前記移動支持台の走行移動部分
    に対して交差方向に移動可能に支持されたトランスファ
    ーを備えてなり、該トランスファーにより前記移動支持
    台上のバンドドラムに巻回されている円筒状バンドを外
    方より把持して該バンドドラムから抜脱させ第2ステー
    ジに移送するように設けられ、 第2ステージは、前記バンド移送手段と交差して前記第
    1ステージと平行に配置されてなり、該平行方向の軸線
    を有する拡縮可能な一次成型ドラムと、前記軸線方向に
    対向して配され前記一次成型ドラムの軸端部に対しそれ
    ぞれ係脱自在な支持軸を持つテール側支持体とヘッド側
    支持体とを有し、少なくとも一方の支持体が他方の支持
    体に向かって移動可能であり、該一方の支持体で片持ち
    支持した一次成型ドラムにより、前記バンド移送手段の
    トランスファーから円筒状バンドを受け取るとともに、
    該一方の支持体を他方の支持体の側に移動させて、所定
    の成型ポジションにおいて両支持体により前記一次成型
    ドラムを回転可能に支持し、ビードセット、ターンアッ
    プ及びサイドウォール貼り付け等の成型を行うように構
    成され、 グリーンケースの成型を2ステージ化したことを特徴と
    するタイヤの一次成型装置。
  6. 【請求項6】前記バンド移送手段には、第1ステージの
    走行移動部分と第2ステージの支持体の移動部分に対し
    て交差方向でオーバブリッジ式の走行手段を備え、前記
    トランスファーが該走行手段により吊持されて、前記走
    行移動手段と第2ステージとの間で往復移動する請求項
    5に記載のタイヤの一次成型装置。
  7. 【請求項7】タイヤの二段階成型においてグリーンケー
    スを成型するための一次成型装置であって、円筒状バン
    ドを成型する第1ステージと、円筒状バンドに対してビ
    ードセット、ターンアップ等の成型を行う第2ステージ
    と、円筒状バンドを一次成型ドラムごと第1ステージか
    ら第2ステージに移送するためのバンド移送手段とを備
    えてなり、 第1ステージは、片持ち支持できる拡縮可能な一次成型
    ドラムを、その軸端部に対しそれぞれ係脱可能な支持軸
    により回転可能に支持する一対の支持部と、支持された
    一次成型ドラムの軸線方向両側において軸線方向に近
    接、離隔自在に支持された略同径の補助ドラムとを有
    し、前記軸線方向に走行移動できかつ所定の成型ポジシ
    ョンで停止できるように設けられてなる移動支持台を備
    え、さらに前記移動支持台の走行移動部分の所定の成型
    ポジションにおいて、前記一次成型ドラムに対してイン
    ナーライナー、チェーファー及びカーカスプライ等の帯
    状材料の一種を供給し、貼り付け、切断する機能を持つ
    複数の帯状材料の供給手段とを備えてなり、一次成型ド
    ラムと補助ドラム上で円筒状バンドを成型して所定の移
    送用ポジションに移動させるように設けられ、 前記バンド移送手段は、前記移動支持台の走行移動部分
    に対して交差して回動でき、かつ前記一次成型ドラムの
    軸方向端部に対し係脱自在な係合連結手段を有するアー
    ム部材を備えてなり、円筒状バンドが巻回されている前
    記一次成型ドラムを、その一方の軸方向端部に係合した
    アーム部材により片持ち支持して第2ステージに移送で
    きるように設けられ、 第2ステージは、前記バンド移送手段に対し交差して前
    記第1ステージと平行に配置されてなり、該平行方向に
    対向して配され前記一次成型ドラムの軸方向端部に対し
    それぞれ係脱自在な支持軸を持つテール側支持体とヘッ
    ド側支持体とを有し、一方の支持体が他方の支持体に向
    かって移動可能であり、該一方の支持体により、前記ア
    ーム部材により片持ち支持して移送される一次成型ドラ
    ムを他方の軸方向端部で片持ち支持して受け取るととも
    に、該一方の支持体を他方の支持体の側に移動させて、
    所定の成型ポジションにおいて両支持体により前記一次
    成型ドラムを回転可能に支持して、ビードセット、ター
    ンアップ及びサイドウォール貼り付け等の成型を行うよ
    うに構成され、 グリーンケースの成型を2ステージ化したことを特徴と
    するタイヤの一次成型装置。
  8. 【請求項8】前記バンド移送手段には、第1ステージと
    第2ステージの中間において、両ステージと平行な軸心
    を中心に回動可能に軸支されて相対向方向に延出するア
    ーム部材を備え、両アーム部材が伸縮自在に設けられる
    とともに、その先端部にそれぞれ一次成型ドラムの軸方
    向端部に対し係合連結自在な係合手段が設けられ、円筒
    状バンドが巻回された一次成型ドラムを第1ステージか
    ら第2ステージに、成型されたグリーンケースを取り外
    した後の一次成型ドラムを第2ステージから第1ステー
    ジに同時に移送するようにしたことを特徴とする請求項
    7に記載のタイヤの一次成型装置。
  9. 【請求項9】第1ステージの走行移動部分には、該移動
    支持台を上載し走行移動させるローラコンベアが設けら
    れるとともに、各成型ポジジョン及び移送用ポジション
    において移動支持台を所定の位置に停止させるための位
    置決め手段が設けられてなる請求項5または7に記載の
    タイヤの一次成型装置。
  10. 【請求項10】前記走行移動部分における移動支持台に
    おける基台部の前後両側には、それぞれ上下方向のシリ
    ンダー装置により昇降するプレートの下面に前後及び左
    右方向のガイドローラを備え、前記走行移動部分におけ
    る停止位置における両側に、前記シリンダー装置により
    降下する前記ガイドローラが嵌まり込むV形溝よりなる
    位置決めガイドが設けられてなることを特徴とする請求
    項9に記載のタイヤの一次成型装置。
  11. 【請求項11】前記一次成型ドラムは、周方向複数に分
    割形成されて拡縮可能に組み合わされたドラム部分、及
    び内部の拡縮機構等を含む全体もしくは大部分が、アル
    ミニウム材を主材として形成されてなる請求項5または
    7に記載のタイヤの一次成型装置。
  12. 【請求項12】第1ステージにおけるインナーライナ
    ー、チェーファー、カーカスプライ等の帯状材料の供給
    手段が、それぞれ所定の成型ポジションのバンドドラム
    または一次成型ドラムに対して帯状材料の自動貼り付
    け、切断機能を有することを特徴とする請求項5または
    7に記載のタイヤの一次成型装置。
  13. 【請求項13】第1ステージにおけるインナーライナ
    ー、チェーファー、カーカスプライ等の帯状材料の供給
    手段が、走行移動部分に沿って並列配置されてなる請求
    項5または7に記載のタイヤの一次成型装置。
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