JPH0699518A - タイヤビード複合構造体の成形方法及びその装置 - Google Patents

タイヤビード複合構造体の成形方法及びその装置

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JPH0699518A
JPH0699518A JP4253212A JP25321292A JPH0699518A JP H0699518 A JPH0699518 A JP H0699518A JP 4253212 A JP4253212 A JP 4253212A JP 25321292 A JP25321292 A JP 25321292A JP H0699518 A JPH0699518 A JP H0699518A
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bladder
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勝英 川口
Koichiro Sugino
浩一郎 杉野
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一兆 柳澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤビード複合構造体の成形時に、セパレ
ータを背当てにして成形することで、タイヤビード複合
構造体を垂直に近い形状に維持保管でき、セパレータの
供給及び成形されたタイヤビード複合構造体をセパレー
タと共に、自動的に取り出すことが出来るタイヤビード
複合構造体の成形方法及びその装置を提供することを目
的とするものである。 【構成】 成形装置は、複数の成形工程(この実施例で
は第1成形工程(X),第2成形工程(Y),第3成形
工程(Z)から成る)位置に順次回転,停止させるよう
に構成された旋回装置1と、ビードコアWを受け渡すロ
ーディング装置10と、ビードコアWにビードフィラー
Fを巻付けるビードフィラー成形装置20と、後述する
ビードロックドラム4に保持されているフィラー付きの
ビード組立品Wxの側面に補強帯状部材Rを貼付ける補
強帯状部材貼付け成形装置60と、補強帯状部材貼付け
成形装置60の反対側に設置されたセパレータ供給装置
70とにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤビード複合構
造体の成形方法及びその装置に係わり、更に詳しくはビ
ード組立品を所定形状に形状維持させた状態で容易に成
形することが出来ると共に、セパレータの供給と、ビー
ド組立品をセパレータに保持させた状態で自動的に取り
出すことを可能としたタイヤビード複合構造体の成形方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィラー単体またはフリッパー及
び帯状補強部材等により構成したタイヤビード複合構造
体の形状維持及び密着防止対策として樹脂等により構成
されたセパレータが使用されているが、このセパレータ
は、ビード組立品を成形した後に、自動または人手によ
りビード組立品間に挿入するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、フィラ
ー単体またはフリッパー及び帯状補強部材等により構成
されたタイヤビード複合構造体は、未加硫状態であるた
め、形状維持が難しく、成形後の取り出し中に変形して
セパレータへの装着が難しく、また自動化に制約がある
等の問題があり、更にタイヤビード複合構造体の先端部
が変形したままセパレータに収納された場合には、品質
的に問題が生ずると言う問題があった。
【0004】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、タイヤビード複合構造体の成形時
に、セパレータを背当てにして成形することで、タイヤ
ビード複合構造体を垂直に近い形状に維持保管でき、セ
パレータの供給及び成形されたタイヤビード複合構造体
をセパレータと共に、自動的に取り出すことが出来るタ
イヤビード複合構造体の成形方法及びその装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、旋回軸の周囲に放射状に配設された複数本
の旋回アームの端部にビードロックドラムを取付け、前
記旋回アームを、複数の成形工程位置に順次回転,停止
させるように構成した旋回装置と、前記旋回アームの第
1成形工程停止位置に、旋回アームの端部に取付けられ
たビードロックドラムにビードコアを受け渡すローディ
ング装置と、前記旋回アームの第2成形工程停止位置
に、ビードロックドラムに装着されたビードコアにビー
ドフィラーを巻付けるビードフィラー成形装置と、前記
旋回アームの第3成形工程停止位置に、フィラー付きの
ビード組立品の起立受側の背当て位置にセパレータを密
接配置するセパレータ供給装置及びこのセパレータ供給
装置の反対側に設置されたブラダードラムに成形された
補強帯状部材を成形供給し、かつブラダーを膨張させて
補強帯状部材をフィラー付きのビード組立品の側面に貼
付ける補強帯状部材貼付け成形装置とから構成したこと
を要旨とするものである。
【0006】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、旋
回,停止可能な旋回アームに取付けられたビードロック
ドラムに保持されたビードコア上に、ビードフィラーを
巻付けてフィラー付きのビード組立品を成形し、このフ
ィラー付きのビード組立品を次工程に旋回させた後、ビ
ード組立品の起立受側の背当て位置にセパレータを密接
配置し、ビード組立品のセパレータと反対側に設置され
たブラダードラム上に補強帯状部材を供給し、ブラダー
を膨張させると共に、プッシャーリングでビード組立品
の側面に押圧させて起立反転した補強帯状部材をフィラ
ー付きのビード組立品の側面に貼付けて完成ビードを成
形し、この完成ビードを前記セパレータに収納すること
により、成形されたビード組立品を形状を維持した状態
で保管でき、また製品の取出しもセパレータと共に自動
的に行うことが出来るものである。
【0007】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1は、この発明を実施したタイヤ
ビード複合構造体の成形装置の全体を示す概略斜視図、
図2は補強帯状部材貼付け成形装置の一部切欠した斜視
図を示している。
【0008】前記成形装置は、複数の成形工程(この実
施例では第1成形工程(X),第2成形工程(Y),第
3成形工程(Z)から成る)位置に順次回転,停止させ
るように構成された旋回装置1と、ビードコアWを受け
渡すローディング装置10と、ビードコアWにビードフ
ィラーFを巻付けるビードフィラー成形装置20と、後
述するビードロックドラム4に保持されているフィラー
付きのビード組立品Wxの側面に補強帯状部材Rを貼付
ける補強帯状部材貼付け成形装置60と、補強帯状部材
貼付け成形装置60の反対側に設置されたセパレータ供
給装置70とにより構成されている。
【0009】前記旋回装置1は、図1及び図3,図4に
示すように、架台1aに水平状態で支持された旋回中心
軸2の周囲に120度の間隔で放射状に配設された3本
の旋回アーム3が配設され、この各旋回アーム3の端部
には、ビードロックドラム4がそれぞれ取付けられ、前
記旋回アーム3は、第1成形工程(X),第2成形工程
(Y),第3成形工程(Z)の位置に順次回転,停止さ
せるように構成されている。
【0010】前記、旋回中心軸2は120度割り出し可
能なインデックス装置5に回転自在に支持され、インデ
ックス装置5の側面には、架台2上に設置された駆動モ
ータ6と駆動チェーン7を介して連結駆動されるトルク
リッミッター8が取付けられている。従って、旋回アー
ム3は、駆動モータ6,トルクリッミッター8,インデ
ックス装置5等を介して第1成形工程(X),第2成形
工程(Y),第3成形工程(Z)に120°の感覚で回
転,停止可能となるものである。なお、この旋回させる
間隔は、120°に限定されるものではない。
【0011】前記ビードコアWを吸着保持するビードロ
ックドラム4の側面には、図5に示すように、ビードコ
アWの底面を保持する複数の拡縮リング9が周方向に配
設され、この拡縮リング9は、ビードロックドラム4の
支持軸4aの先端側に設けられた拡縮機構9Aを介して
径方向に拡縮可能に構成され、またビードロックドラム
4の側面中央部には、後述するブラダードラム21と係
脱自在なクラッチ機構34が配設されている。
【0012】次に、ビードコアWをビード旋回装置1の
最初の回転停止位置まで移送するローディング装置10
は、図6〜図9に示すように、ビードコアWの移載位置
から前記第1成形工程Xに向かって傾斜して設置された
二本のガイドレール11に、断面凹状に形成された円形
状のベースプレート本体12が摺動自在に取付けられ、
このベースプレート本体12は、前記ガイドレール11
とベースプレート本体12との間に介設されたロッドレ
スシリンダー13を介して移載位置と第1成形工程Aと
の間を往復摺動出来るように構成されている。
【0013】また、前記ベースプレート本体12は、図
8及び図9に示すように、ベースプレート本体12の周
縁部に形成されたフランジ部14の周方向に、所定の間
隔を隔ててベースプレート本体12の中心に向かって出
没する複数のビード矯正手段15が配設され、このビー
ド矯正手段15は、短いシリンダーにより構成されてい
る。
【0014】また、ベースプレート本体12の周縁部近
傍の側面には、周方向に所定の間隔を隔ててビードコア
Wの側面を吸着または脱離させる複数の脱着手段16が
取付けられ、この脱着手段16は、ベースプレート本体
12の側面に形成された貫通穴17に、先端にマグネッ
ト18aを備えた着磁リング18を取付けたシリンダー
19が装着されて構成され、ビードコアWの側面を吸着
する際には、貫通穴17の端面まで着磁リング18を突
出させてビードコアWの側面を磁力により吸着保持し、
またビードコアWを脱離させる場合には、シリンダー1
9を介して着磁リング18を貫通穴17の側面から後退
させることで、ビードコアWの側面を脱離させることが
出来るものである。
【0015】更に、ベースプレート本体12の側面中心
部には、ベースプレート本体12を前記ビードロックド
ラム4側に押し込んで嵌着させるための押込み嵌着装置
50が取付けられ、この押込み嵌着装置50は、ベース
プレート本体12の裏面側に固定された取付けベース5
1を、押込み摺動軸52に対して摺動可能に嵌合させ、
その中心部に取付けられた押込み嵌着シリンダー53に
より、ビードコアWを吸着保持したベースプレート本体
12をビードロックドラム4側に押し込みように構成さ
れている。
【0016】また、ビードコアWの平坦性を矯正する平
坦修正手段としては、着磁リング18を後退させたまま
操作エアー圧を高圧に切替え嵌着シリンダー53を再度
動作させてベースプレート本体12で押し付けて平坦手
段としている。なお、図7に図示したものが、ビードロ
ックドラム4であり、9はビードコアWの底面を保持す
る複数の拡縮リング、また54は、二本のガイドレール
11間に設置されたショクアブソーバを示している。
【0017】次に、前記第2成形工程Yにおけるフィラ
ー成形装置20は、図2,図5及び図10〜図12に示
すように、ビードロックドラム4の支持軸4a線上に、
ブラダードラム21の回転駆動軸22が配設され、この
回転駆動軸22は摺動軌道23に沿って摺動可能に載置
されたドラム装置本体24に軸受25を介して回転自在
に支持されている。
【0018】回転駆動軸22の先端側には、ブラダード
ラム21と、回転駆動軸22に沿って摺動可能なプッシ
ャーリング26(プッシャー装置)とが取付けられ、プ
ッシャーリング26は図11に示すように、プッシャー
シリンダー27によりブラダードラム21側に向かって
進退するように構成され、またブラダードラム21の外
周面には、図5に示すように拡縮可能なブラダー28が
配設されている。
【0019】また、回転駆動軸22の後端側には、ロー
タリージョイント29とプーリ30が取付けられてい
る。前記回転駆動軸22は、駆動モータ31及びプーリ
30を介して回転駆動され、またドラム装置本体24
は、摺動シリンダー32を介して摺動軌道23に沿って
摺動し得るように構成されている。33は本体ロックシ
リンダーを示している。ビードロックドラム4とブラダ
ードラム21とは、上記図5に於いて説明したように、
クラッチ機構34(ツース型フェースクラッチ)により
係脱するように構成され、またブラダードラム21の中
心部には、軸芯合わせボス35が配設され、内部にはブ
ラダー28にエアーを供給するエアー供給通路36が形
成されている。更に、ブラダードラム21の周側縁部に
は、ビードコアWの修正リング37が装着されている。
【0020】ビードロックドラム4とブラダードラム2
1とは、上述したようにクラッチ機構34を介して係脱
するように構成され、離間させた際には図11に示すよ
うにフィラーFを貼付けたビード組立品Wxを次工程に
進める旋回可能な離脱代Hが形成されるものである。ビ
ードロックドラム4とブラダードラム21との上方に
は、図1及び図10に示すようにヒレ付きのフィラーF
を貼付ける先端が揺動可能な貼付けコンべヤー38が水
平に配設され、この貼付けコンべヤー38上には、押出
機39から押出されたフィラーFが引取コンべヤー40
を介して引取られ、更にこのフィラーFが定尺切断され
て供給され、貼付けコンべヤー38により自動的にビー
ドロックドラム4に保持されているビードコアW上に貼
付けられるように構成されている。
【0021】前記、ビードロックドラム4の周側縁部に
は、図5及び図12に示すように、ヒレ付きのフィラー
Fの裏面側を支持する進退可能なサポート壁41が取付
けられ、このサポート壁41は、ビードロックドラム4
の周側縁部に対して交換可能に取付けられると共に、出
没用シリンダー42により、前後に進退出来るように構
成されている。従って、傾斜角度の異なる複数のサポー
ト壁41を予め製作しておいて、要求に応じて交換する
ことにより、フィラーFを垂直に貼付けたり、また一定
の傾斜角度で貼付けることが可能となる。
【0022】次に、前記旋回アームの第3成形工程Zの
停止位置に設置された補強帯状部材貼付け成形装置60
は、スチールコードにゴム材料を被覆して成る補強帯状
部材Rをブラダードラム21上に巻付ける装置であっ
て、この補強帯状部材貼付け成形装置60は、図1及び
図2に示すように、スチールコードにゴム材料を被覆し
た補強帯状部材Rを供給する供給装置62と、補強帯状
部材Rを定尺切断する切断装置63を備えた振り分けベ
ルトコンベヤ64と、定尺切断された補強帯状部材R
を、ブラダードラム21の上面側(ブラダードラム21
の右側)に供給する上段貼付けマグネットコンベヤ65
a及びブラダードラム21の下面側(ブラダードラム2
1の左側)に供給する下段貼付けマグネットコンベヤ6
5bとから構成されている。
【0023】前記振り分けベルトコンベヤ64の先端側
は、昇降シリンダー66を介して上下に昇降し、定尺切
断された補強帯状部材Rを、上段貼付けマグネットコン
ベヤ65aと、下段貼付けマグネットコンベヤ65bと
に振り分けて供給するように構成されている。また、上
段貼付けマグネットコンベヤ65aと、下段貼付けマグ
ネットコンベヤ65bとは、ブラダードラム21の回転
と同期運転するように構成され、補強帯状部材Rの貼付
け角度の異なるものを左右交互に生産するため、交互運
転を繰返すように図示しない制御装置で制御されるよう
になっている。また、上段貼付けマグネットコンベヤ6
5aと、下段貼付けマグネットコンベヤ65bとの先端
部には、補強帯状部材Rの巻付け精度を向上させるた
め、補強帯状部材Rの先端修正装置を具備させ、接合部
の口開きや、段付を防止している。
【0024】また、第3成形工程Zの停止位置における
補強帯状部材貼付け成形装置60の側部に、即ち、フィ
ラー付きのビード組立品Wxの起立受側の背当て位置に
は、セパレータSを密接配置するセパレータ供給装置7
0が設置されている。このセパレータ供給装置70は、
図1及び図2に示すように、前記回転駆動軸22と直交
する向きに、セパレータ保持台車71のガイド装置72
が設置され、このガイド装置72には、セパレータ保持
台車71に設けたガイド部材73が摺動するガイドレー
ル74が設置され、またセパレータ保持台車71には、
セパレータSを保持するビードロックスタンド75が垂
直に立設され、このロックスタンド75は、シリンダー
76及びアーム77を介してドラム軸矢印方向に進退す
るようになっている。
【0025】なお、図2におけるビードロックスタンド
75のT1位置は、セパレータSにビード完成品Wzを
装着させる成形作業位置、T2位置は、空のセパレータ
Sを吸着取出し装置78(ロボット移載ハンド)で装着
させる位置、T3位置は、ビード完成品Wzを吸着取出
し装置78で取出す位置を示し、それぞれ各位置毎に精
度良く早く移動装着により繰返し行うものである。
【0026】前記ロックスタンド75には、図1に示す
ように、吸着取出し装置78によってセパレータ台車7
9上に積載されたセパレータSが供給されたり、またセ
パレータSに保持されたビード完成品Wzをセパレータ
Sと共に取り出されるもので、取出されたビード完成品
WzとセパレータSとは、吸着取出し装置78によっ
て、前記セパレータ台車79上の所定位置に積載される
ものである。
【0027】即ち、セパレータ台車79上では、空のセ
パレータSと、右側ビード完成品Wz1,左側ビード完
成品Wz2とに仕分けされた状態で積載され、セパレー
タ台車79は、自動的に排出されたり、供給されるもの
である。なお、図2において、80はプッシャーリング
26の内側に配設されたビード吸着リング、81はビー
ド脱磁リング、82はビード脱磁リング81のシリンダ
ー、83はビード吸着リング80のシリンダー、84は
ビード吸着リング80のガイドロッドを示しており、ま
た前記プッシャーリング26(プッシャー装置)のプッ
シャーシリンダー27は、二本のシリンダー27a,2
7bを直列に連結した多段シリンダーになっている。
【0028】次に、タイヤビード複合構造体の成形方法
を、図13〜図24を参照しながら説明する。図1に示
すように、予め別の成形工程でリング状に成形され、順
次送り出されたビードコアWは、図13に示すように、
この移載位置で待機するローディング装置10のベース
プレート本体12(ローディングハンド)に設けた脱着
手段16でビードコアWを吸着し、ビードコアWを保持
した状態でベースプレート本体12をガイドレール11
に沿って第1成形工程Xに位置するビードロックドラム
4の装着位置まで移送する。
【0029】また、移送中にビードロックドラム4の装
着を容易にするために、図8及び図9に示すように、ベ
ースプレート本体12の周縁部に配設された複数本のビ
ード矯正手段15によって近似円に修正する。そしてベ
ースプレート本体12を、図14に示すように押込み嵌
着装置50によりビードロックドラム4側に押出して嵌
着させると共に、ビードロックドラム4の拡縮リング9
にビードコアWを移載させて保持させる。
【0030】前記ビードロックドラム4の拡縮リング9
に保持されたビードコアWは、図15に示すように、ベ
ースプレート本体12の側面で高圧に切換ったエアー圧
で嵌着シリンダー53を再度動作させてビードロックド
ラム4の側面で圧着され、湾曲していたり、撓んでいる
のを修正し、平滑にされるものである。次いで、ビード
旋回装置1により、修正したビードコアWを保持したビ
ードロックドラム4を第1成形工程Xから第2成形工程
Yまで旋回させ、第2成形工程Yにおいてビードロック
ドラム4に保持されたビードコアW上に、図16に示す
ようにフィラー成形装置20で成形されたフィラーFを
円筒状に巻付けて成形する。即ち、図16に示すよう
に、ビードロックドラム4とブラダードラム21とを当
接させてクラッチ機構34を係合させ、この状態でビー
ドコアW上に、フィラー成形装置20で定尺切断されて
成形されたヒレ付きフィラーFの先端を貼付けコンべヤ
ー38により供給して貼付けると共に、ビードロックド
ラム4とブラダードラム21とを回転させて巻付ける。
ヒレ付きフィラーFは、予めビードコアWの周長に対応
して切断されたものを使用する。
【0031】この状態から、図17に示すようにブラダ
ー28内にエアーを供給して膨張させ、更にプッシャー
リング26をビードロックドラム4側に移動させてブラ
ダー28を介してヒレ付きフィラーFをサポート壁41
に当接するまで立ち上げて成形する。成形後には、ブラ
ダードラム21及びプッシャーリング26を、図18に
示すように後退させ、ビードロックドラム4とブラダー
ドラム21との間にはビード組立品Wxを第3成形工程
Zへ旋回するための離脱代Hを設けて旋回可能とする。
【0032】次に、ヒレ付きフィラーFを貼付けたビー
ド組立品Wxを保持するビードロックドラム4を第2成
形工程Yから第3成形工程Zまで旋回させ、ヒレ付きフ
ィラーFを貼付けたビード組立品Wxは、ビードロック
ドラム4上に保持された状態で待機する。一方、第3成
形工程Zの補強帯状部材貼付け成形装置60では、供給
装置62から供給された補強帯状部材Rが振り分けベル
トコンベヤ64上において切断装置63により定尺切断
され、この定尺切断された補強帯状部材Rは、上段貼付
けマグネットコンベヤ65aと、下段貼付けマグネット
コンベヤ65bとに振り分けられて供給される。上段貼
付けマグネットコンベヤ65aと、下段貼付けマグネッ
トコンベヤ65bとは、交互運転を繰返しながら、図示
しないシリンダーの作動によりブラダードラム21と同
期運転して補強帯状部材Rをブラダードラム21の左右
位置に精度良く巻付ける。
【0033】この状態から、図19に示すように、二本
のシリンダー27a,27bが同時に作動して、プッシ
ャーリング26(プッシャー装置)全体が前進する。更
に、プッシャーリング26に付帯する複数のビード脱磁
リング81のシリンダー82、ビード吸着リング80の
シリンダー83も同時に作動して、ビードロックドラム
4が進退する離脱代H(空間)を越え、第3成形工程Z
のビードロックドラム4上のビード組立品Wxをビード
ロックドラム4を縮径させた状態で ビード吸着リング
80により吸磁移載させる。
【0034】次に、図20に示すようにビード吸着リン
グ80のシリンダー83を収縮作動させると、吸磁移載
させたビード組立品Wxは、ブラダードラム21の端部
に設けられたビードロックセグメント90上にて待機す
る。その後、ビードロックセグメント90を拡径させ、
ビード組立品Wxを内側よりしっかりと把持させ、シリ
ンダー82を後退作動させると、周上に複数個配列され
たビード吸着リング80がビードコア部より離脱し、ビ
ードロックセグメント90上にビード組立品Wxが完全
に移載される。
【0035】また、作動確認後にシリンダー83を復帰
させながら二本のシリンダー27a,27bを同時に後
退動作させ、プッシャーリング26全体を図21の位置
まで後退させる。次に、セパレータ供給装置70では、
ビードロックスタンド75が、図2のT2の位置で空の
セパレータSを装着してT1の位置に進入してくる。セ
パレータSを装着したビードロックスタンド75が、T
1の定位置に到達すると、シリンダー76が作動して、
約10〜15mm、セパレータSを装着したビードロック
スタンド75が矢印方向に移動して、補強帯状部材貼付
け成形装置60のブラダードラム21と密着係合する。
【0036】この後、図22に示すように、ブラダー2
8を膨張させ、プッシャーリング26で押し込みながら
ブラダードラム21上に巻付けられている補強帯状部材
Rをビード組立品Wxのヒレ付きフィラーFの側面に貼
付けてビード完成品Wzを完成させる。ビード完成品W
zを完成させた後、プッシャーリング26を、図21の
位置までシリンダー27bで後退させると同時に、ビー
ドロックドラム4はビード完成品Wzを取り出す為、シ
リンダー76を元の位置まで復帰させ、係合離脱をさせ
た後、T3の位置まで高速で移動させる。
【0037】T3の位置では、図23及び図24に示す
ように吸着取出し装置78の取出しハンド78aで、ビ
ード完成品Wzを装着したセパレータSごと取り出し、
所定のセパレータ台車79上へ交互に積み込むものであ
る。また、吸着取出し装置78のアーム軸には、セパレ
ータ装着ハンド78bも保有しているので、ビードロッ
クスタンド75のT2位置でセパレータSを装着すべく
準備する。ビードロックスタンド75は、ビード完成品
Wzの取り出しが終了すると、T2位置へ移動して空の
セパレータSを装着し、その後は、上記の操作を繰返し
行い、タイヤビード複合体の組立完成品を効率良く取り
出すことが出来るものである。
【0038】以上のような操作が人手を介することなく
連続的に行われ、これにより各工程を分離して成形作業
を行うことなく自動的に行うことができ、作業性,生産
性を著しく向上させることが出来るものである。
【0039】
【発明の効果】この発明は、上記のようにタイヤビード
複合構造体の成形時に、セパレータを背当てにして成形
することで、タイヤビード複合構造体を垂直に近い形状
に維持保管できると共に、フィラー付きビードの側面に
補強帯状部材を貼付けて成形するので、ビード完成品が
変形することなく保持でき、セパレータの供給及び成形
されたタイヤビード複合構造体をセパレータと共に、自
動的に、しかも効率良く取り出すことが出来る効果があ
る。また、ビードコアの挿入作業や、成形されたビード
組立品の取出し作業が容易になり、作業性及び生産性を
著しく向上させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したタイヤビード複合構造体の
成形装置の全体斜視図である。
【図2】補強帯状部材貼付け成形装置及びセパレータ供
給装置の一部拡大斜視図である。
【図3】ビード旋回装置の正面図である。
【図4】ビード旋回装置の側面図である。
【図5】ビードロックドラムとブラダードラムとの断面
図である。
【図6】ローディング装置の一部切欠した正面図であ
る。
【図7】図6のAーA矢視側面図である。
【図8】ローディング装置を構成するベースプレート本
体の一部切欠した正面図である。
【図9】ローディング装置を構成するベースプレート本
体の一部切欠した側面図である。
【図10】第2成形工程におけるフィラー成形装置の一
部縦断正面図である。
【図11】フィラー成形装置の平面図である。
【図12】図5のX部の拡大断面図である。
【図13】第1成形工程において、ベースプレート本体
にビードコアを吸着保持した状態を示す作用説明図であ
る。
【図14】ビードロックドラムにビードコアを移載させ
た状態を示す説明図である。
【図15】ビードロックドラムに保持されたビードコア
を修正し、平滑にする工程を示す説明図である。
【図16】第2成形工程において、ビードコア上にフィ
ラーを円筒状に巻付ける工程を示す説明図である。
【図17】ブラダーを膨張させてビードコア上にフィラ
ーを立ち上げる工程を示す説明図である。
【図18】ブラダードラム及びプッシャーリングを後退
させ、ビードロックドラムとブラダードラムとの間に成
形されたビード組立品を次の工程に旋回させるための離
脱代を設けて旋回可能とした説明図である。
【図19】プッシャーリング全体を前進させ、第3成形
工程のビードロックドラム上のビード組立品をビードロ
ックドラムを縮径させた状態でビード吸着リングにより
吸磁移載させる工程と、補強帯状部材をブラダードラム
の左右位置に精度良く巻付ける工程を示す説明図であ
る。
【図20】ビードロックセグメント上にビード組立品を
移載させる工程を示す説明図である。
【図21】ビード組立品の背部にセパレータを進入させ
る第3成形工程の説明図である。
【図22】ブラダーを膨張させ、プッシャーリングで押
し込みながらブラダードラム上に巻付けられている補強
帯状部材をビード組立品のヒレ付きフィラーの側面に貼
付けてビード完成品を完成させる工程を示す説明図であ
る。
【図23】ビード完成品をセパレータと共に取り出す工
程を示す説明図である。
【図24】ビード完成品をセパレータと共に取り出し、
セパレータ台車上に取り出す工程を示す説明図である。
【符号の説明】 1 ビード旋回装置 3 旋回アー
ム 4 ビードロックドラム 10 ローディ
ング装置 20 ビードフィラー成形装置 21 ブラダ
ードラム 60 補強帯状部材貼付け成形装置 70 セパレ
ータ供給装置 W ビードコア Wx ビード
組立品 Wz ビード完成品 F フィラ
ー R 補強帯状部材 S セパレー
タ X 第1成形工程 Y 第2成形
工程 C 第3成形工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回,停止可能な旋回アームに取付けら
    れたビードロックドラムに保持されたビードコア上に、
    ビードフィラーを巻付けてフィラー付きのビード組立品
    を成形し、このフィラー付きのビード組立品を次工程に
    旋回させた後、ビード組立品の起立受側の背当て位置に
    セパレータを密接配置し、ビード組立品のセパレータと
    反対側に設置されたブラダードラム上に補強帯状部材を
    供給し、ブラダーを膨張させると共に、プッシャーリン
    グでビード組立品の側面に押圧させて起立反転した補強
    帯状部材をフィラー付きのビード組立品の側面に貼付け
    て完成ビードを成形し、この完成ビードを前記セパレー
    タに収納することを特徴とするタイヤビード複合構造体
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 旋回軸の周囲に放射状に配設された複数
    本の旋回アームの端部にビードロックドラムを取付け、
    前記旋回アームを、複数の成形工程位置に順次回転,停
    止させるように構成した旋回装置と、前記旋回アームの
    第1成形工程停止位置に、旋回アームの端部に取付けら
    れたビードロックドラムにビードコアを受け渡すローデ
    ィング装置と、前記旋回アームの第2成形工程停止位置
    に、ビードロックドラムに装着されたビードコアにビー
    ドフィラーを巻付けるビードフィラー成形装置と、前記
    旋回アームの第3成形工程停止位置に、フィラー付きの
    ビード組立品の起立受側の背当て位置にセパレータを密
    接配置するセパレータ供給装置及びこのセパレータ供給
    装置の反対側に設置されたブラダードラムに成形された
    補強帯状部材を成形供給し、かつブラダーを膨張させて
    補強帯状部材をフィラー付きのビード組立品の側面に貼
    付ける補強帯状部材貼付け成形装置とから構成したこと
    を特徴とするタイヤビード複合構造体の成形装置。
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