JP2707285B2 - タイヤ構成部材の搬送装置 - Google Patents

タイヤ構成部材の搬送装置

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JP2707285B2
JP2707285B2 JP22283988A JP22283988A JP2707285B2 JP 2707285 B2 JP2707285 B2 JP 2707285B2 JP 22283988 A JP22283988 A JP 22283988A JP 22283988 A JP22283988 A JP 22283988A JP 2707285 B2 JP2707285 B2 JP 2707285B2
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G61/00Use of pick-up or transfer devices or of manipulators for stacking or de-stacking articles not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/20Building tyres by the flat-tyre method, i.e. building on cylindrical drums
    • B29D30/24Drums
    • B29D30/26Accessories or details, e.g. membranes, transfer rings
    • B29D30/2607Devices for transferring annular tyre components during the building-up stage, e.g. from the first stage to the second stage building drum

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、円筒状のタイヤ構成部材を前工程ドラム
から後工程ドラムに搬送するタイヤ構成部材の搬送装置
に関する。
従来の技術 従来のタイヤ構成部材の搬送装置としては、例えば特
公昭55-38265号公報に記載されているようなものが知ら
れている。このものは前工程ドラムとしてのカーカスバ
ンド成形ドラムと後工程ドラムとしてのタイヤ成形ドラ
ムとの間を移動可能な環状フレームと、この環状フレー
ムに取付けられタイヤ構成部材、例えばカーカスバンン
ドを外側から囲んで該タイヤ構成部材を把持することが
できる弧状のタイヤ構成部材担持機構と、を備えたもの
である。そして、このような搬送装置によってタイヤ構
成部材を搬送する場合には、該タイヤ構成部材担持機構
によってタイヤ構成部材の軸方向中央部を外側から把持
した後、環状フレームをカーカスバンド成形ドラムから
タイヤ成形ドラムに向かって移動させ、該タイヤ構造部
材をタイヤ成形ドラムに搬送するようにしている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような搬送装置にあっては、タイ
ヤ構成部材の搬送の際、該タイヤ構成部材の中央部外側
をタイヤ構成部材担持機構によって単に把持しているだ
けであるため、軟弱なタイヤ構成部材の軸方向両端部は
ゴム収縮および自重によって先細りとなるよう変形し、
この結果、タイヤ構成部材のタイヤ成形ドラムへの嵌合
開始時に両者が干渉し合って作業能率が低下してしまう
という問題点がある。
この発明は、タイヤ構成部材の後工程ドラムへの嵌合
を容易にし、作業能率を向上させることができるタイヤ
構成部材の搬送装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 このような目的は、円筒状のタイヤ構成部材を前工程
ドラムから後工程ドラムへ搬送するタイヤ構成部材の搬
送装置であって、前工程ドラムと後工程ドラムとの間を
移動可能な移動フレームと、移動フレームに取付けられ
タイヤ構成部材を外側から囲んで該タイヤ構成部材を把
持することができるホルダと、ホルダの後工程ドラムに
近接する側に取付けられ、タイヤ構成部材の後工程ドラ
ムに近接する軸方向端部を拡げて略円筒状に矯正する矯
正手段と、を備え、前記矯正手段は、ホルダに固定され
後工程ドラムを外側から囲むことができる支持体と、該
支持体に基端部が回動可能に連結され、周方向に互いに
離れて配置されるとともに、前工程ドラムに向かって延
びる複数の矯正体と、矯正体を外側から囲むよう支持体
に取り付けられ、前記矯正体に揺動力を付与して同期揺
動させる駆動機構とを有し、矯正体を揺動機構により閉
じるよう同期揺動させた後、その先端部をタイヤ構成部
材内に挿入し、次に、該矯正体を駆動機構により開くよ
う同期揺動させ、その先端部によってタイヤ構成部材の
後工程ドラム側軸方向端部を略円筒状に矯正することに
より達成することができる。
作用 タイヤ構成部材を前工程ドラムから後工程ドラムに搬
送する場合には、まず、移動フレームを前工程ドラムに
接近するよう移動させた後、タイヤ構成部材の外側をホ
ルダーによって囲むとともに、該ホルダーによってタイ
ヤ構成部材を把持する。次に、移動フレームを後工程ド
ラムに向かって移動させ、該タイヤ構成部材を前工程ド
ラムから後工程ドラムに搬送する。このとき、軟弱なタ
イヤ構成部材の軸方向両端部は拘束を受けていないた
め、ゴム収縮および自重によって先細りに変形しようと
するが、この発明では、矯正体を揺動機構により閉じる
よう同期揺動させた後、その先端部をタイヤ構成部材内
に挿入し、次に、該矯正体を駆動機構により開くよう同
期揺動させることにより、これら矯正体の先端部によっ
てタイヤ構成部材の後工程ドラムに近接する側の軸方向
端部を拡げ略円筒状に矯正するようにしたので、嵌合開
始時におけるタイヤ構成部材と後工程ドラムとの干渉が
皆無となり、この結果、タイヤ構成部材の後工程ドラム
への嵌合が容易となって作業能率が向上したのである。
しかも、前述のようにタイヤ構成部材を矯正する矯正手
段の支持体は後工程ドラムを外側から囲むことができ、
また、タイヤ構成部材の軸方向端部を拡げる矯正体は支
持体に基端部が回動可能に連結され、さらに、矯正体に
揺動力を付与する駆動機構は矯正体を外側から囲むよう
支持体に取り付けられているため、タイヤ構成部材を後
工程ドラムの外側に嵌合する際、これら支持体、矯正
体、駆動機構が後工程ドラムに接触して前記嵌合作業を
妨害するようなことはない。この結果、タイヤ構成部材
の矯正された軸方向端部を後工程ドラムに嵌合した後、
矯正手段を後工程ドラムから離隔させ、その後、後工程
ドラムを回転させながらローラバーによってタイヤ構成
部材全体を軸方向に移動させて後工程ドラムの外側に嵌
合させるような作業は不要となり、作業能率が向上す
る。なお、タイヤ構成部材の前工程ドラムに近接する軸
方向端部が先細りに変形しても、後工程ドラムへの嵌合
時に該後工程ドラムによって内側から押し拡げられるた
め問題はない。ただし、このような軸方向端部を前述と
同様の矯正手段によって円筒状に矯正してもよい。次
に、移動フレームを初期位置まで復帰させ、搬送作業を
終了する。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1、2図において、1は前後方向に延びる平坦なベ
ースであり、このベース1の前端部にはカーカスバンド
成形機2が設置されている。このカーカスバンド成形機
2は駆動部3によって駆動回転される主軸4および前工
程ドラムとしての拡縮可能なカーカスバンド成形ドラム
5を有している。6はカーカスバンド成形ドラム5の一
側方に設けられたサービサであり、このサービサ6はカ
ーカスバンド成形ドラム5にインナーライナー7、カー
カス8、または必要に応じてチェーファー等を次々と供
給してその周囲に貼付け、円筒状をしたタイヤ構成部材
としてのカーカスバンドKを成形する(第15図(a)参
照)。
前記カーカスバンド成形機2より後方のベース1上に
は円筒状をしたグリーンケースG(他の種類のタイヤ成
形部材)を成形する第1成形機16が設置され、この第1
成形機16は第1駆動部17から前方に向かって延びるとと
もにその軸線が水平で、前記第1駆動部17によって駆動
回転される後工程ドラムとしての第1成形ドラム19およ
び主軸18を有し、この第1成形ドラム19はカーカスバン
ド成形ドラム5と同軸で拡縮可能である。20は第1成形
ドラム19の一側方に設けられたサービサであり、このサ
ービサ20は第1成形ドラム19にサイドトレッドを供給
し、第1成形ドラム19上のカーカスバンドKの周囲に貼
付ける。前記第1成形ドラム19は第15図(d)に示すよ
うに、その軸方向中央部に複数の弧状セグメント26を有
し、これらの弧状セグメント26は全体として円筒状を呈
するとともに、半径方向に同期して移動される。また、
第1成形ドラム19の軸方向両端部に設けられたブラダ受
け27にはそれぞれ膨張収縮可能なブラダ28が取付けら
れ、また、弧状セグメント26とブラダ受け27との間にそ
れぞれ複数のビードロック体29が設けられている。そし
て、これらビードロック体29は同期して半径方向に移動
されるとともに、軸方向に等距離だけ移動される。そし
て、前記カーカスバンド成形ドラム5と第1成形ドラム
19との両ドラムで2ステージ成形の第1成形を行なう。
再び、第1、2図において、前記カーカスバンド成形
機2と第1成形機16との間のベース1上に敷設されたレ
ール31には、カーカスバンド成形ドラム5から第1成形
ドラム19へ軟弱なカーカスバンドKを搬送する搬送装置
としての第1搬送手段32が移動可能に支持されている。
この第1搬送手段32は第3図に詳示するように、スライ
ドベアリング33が取付けられた可動台車34を有し、この
可動台車34はスライドベアリング33が前記レール31に係
合することでレール31に沿って移動することができる。
前記ベース1の上面および可動台車34の下面にはそれぞ
れレール31に平行なラック35、36が取付けられ、これら
のラック35、36にはピニオン37が噛み合っている。そし
て、このピニオン37が図示していないシリンダによって
前後方向に移動されると、第1搬送手段32はカーカスバ
ンド成形ドラム5と第1成形ドラム19との間を移動す
る。前述したラック35、36は、ピニオン37、シリンダは
全体として駆動機構30を構成する。可動台車34の上面に
はレール31と平行なレール38が敷設され、これらのレー
ル38には一対のリング体40が摺動可能に支持され、各リ
ング体40にはカムリング41が回動可能に支持されてい
る。前記リング体40には半径方向に延びる複数のスリッ
ト42が形成され、また、カムリング41には傾斜した複数
のスリット43が形成されている。前述した可動台車34、
リング体40、カムリング41は全体として、カーカスバン
ド成形ドラム5と第1成形ドラム19との間を移動可能な
移動フレーム39を構成する。44はリング体40に半径方向
に移動可能に支持された複数のプッシャーセグメントで
あり、これらのプッシャーセグメント44は周方向に等距
離離れて配置され、全体として円筒状を呈するとともに
カーカスバンドKを外側から囲むことができる。また、
各プッシャーセグメント44は前記スリット42、43に挿入
されたローラ(図示せず)をそれぞれ有し、この結果、
カムリング41が回動すると、これらプッシャーセグメン
ト44は同期して半径方向に移動し、これにより、複数の
プッシャーセグメント44からなるプッシャー45が拡縮す
る。各リング体40にはシリンダ46が取付けられ、各シリ
ンダ46のピストンロッド47の先端は前記カムリング41に
連結されている。この結果、シリンダ46が作動すると、
カムリング41はリング体40に支持されながら回動する。
48はレール38と平行なねじ軸であり、このねじ軸48には
軸方向中央を境界として逆ねじが形成されている。そし
て、このねじ軸48の前端部は前方に位置するリング体40
に、その後端部は後方に位置するリング体40にそれぞれ
ねじ込まれており、この結果、該ねじ軸48が回転する
と、一対のリング体40はレール38に案内されながら互い
に等距離だけ逆方向に移動し、互いに接近あるいは離隔
する。また、これらプッシャーセグメント44の互いに対
向する内端にはフィラーF付きビードBを吸着保持する
永久磁石49が取付けられている(第15図(a)参照)。
前述したプッシャーセグメント44、永久磁石49は全体と
して、カーカスバンドKをビードBを介して外側から間
接的に把持することができるホルダ50を構成する。
第1、2、4図において、前記第1成形機16より後方
のベース1上には2ステージ成形の第2成形を行なう第
2成形機51およびバンド成形機52が設置され、これら第
2成形機51およびバンド成形機52は共通の第2駆動部53
を有する。バンド成形機52の直接軸54は該第2駆動部53
によって駆動回転される。前記中空軸54の先端には拡縮
可能なバンド成形ドラム55が設けられ、このバンド成形
ドラム55の一側方には該バンド成形ドラム55にベルッ
ト、トレッドを次々と供給するサービサ56が設置されて
いる。そして、これらのベルト、トレッドはバンド成形
ドラム55の周囲に次々と貼付けられベルト・トレッドバ
ンドDが成形される。
また、第2駆動部53によって駆動回転される第2成形
機51の主軸61および第2成形ドラム62も該第2駆動部53
から前方に向かって延びており、この主軸61は中空軸54
内を貫通している。さらに、主軸61の先端には、バンド
成形ドラム55の直前に位置するとともに該バンド成形ド
ラム55および第1成形ドラム19の双方と同軸である前述
した第2成形ドラム62が設けられ、この第2成形ドラム
62は第1成形ドラム19から移送されてきたグリーンケー
スGをトロイダル状に変形させることができる。このよ
うに、第1、第2成形ドラム19、62は第1、第2駆動部
17、53から同一方向に向かって延びているのである。
66は第1、第2成形機16、51の近傍に設置され、第1
成形ドラム19と第2成形ドラム62との間を移動可能なグ
リーンケース搬送装置としての第2搬送手段であり、こ
の第2搬送手段66は第1成形ドラム19において成形され
たグリーンケースGを該第2成形ドラム62まで搬送して
移載する。この第2搬送手段66はグリーンケースGの搬
送経路上で第1成形機16に近接した側に設けられた第1
移送機構67を有する。68は前記第1成形ドラム19の一側
方に配置されたベースであり、このベース68上には第
4、5、6、7図に示すように、第1成形ドラム19の軸
線と平行な一対のレール69が敷設されている。70はベー
ス68の上方に設けられた下フレームであり、この下フレ
ーム70の下面に設けられたスライドベアリング71は前記
レール69に摺動可能に嵌合している。下フレーム70上に
は第1成形ドラム19の軸方向と直交する方向に延びる水
平な上フレーム72が取付けられ、この上フレーム72の上
面には一対のレール73が敷設されている。前述した下フ
レーム70、スライドベアリング71、上フレーム72、レー
ル73は全体として、第1成形ドラム19の一側方に配置さ
れ、該第1成形ドラム19の軸方向に移動することができ
る移動台74を構成し、この移動台74は第1成形ドラム19
の軸線が前述のように水平であるため、水平面内を移動
することになる。77は前記ベース68の前端に固定された
エアモーターであり、このエアモーター77の出力軸に固
定されたスプロケット78と、ベース68の後端に支持され
たスプロケット79との間にはチェーン80が掛け渡され、
このチェーン80の途中は前記移動台74に固定されてい
る。この結果、エアモータ77が作動してチェーン80が走
行すると、移動台74は第1成形ドラム19の軸方向に水平
面内で移動する。前述したエアモータ77、スプロケット
78、スプロケット79は全体として、移動台74を第1成形
ドラム19の軸方向に移動させる移動機構81を構成する。
83は移動台74の上方に設けられた横行台であり、この横
行台83はL字形をし、その上部が他側方に向かって延び
ている。この横行台83の下端にはレール73に係合するス
ライドベアリング84が固定され、また、この横行台83の
他側端には上下方向に延びるレール85が敷設されてい
る。86、87は横行台83の他側方に設けられた一対の把持
アームであり、これら把持アーム86、87は上下に離れ、
その一側端には前記レール85に摺動可能に係合するスラ
イドベアリング88、89がそれぞれ固定されている。そし
て、これら把持アーム86、87は図示していないシリンダ
により同期して等距離だけ昇降し、互いに接近あるいは
離隔する。前記把持アーム86、87にはそれぞれグリーン
ケースGを外側から把持する複数個のホルダ90、91が取
付けられ、これらホルダ90、91の互いに対向する内面側
には緩衝ブロック92、93が固定されている。前述した横
行台83、スライドベアリング84、レール85、把持アーム
86、87、ホルダ90、91、緩衝ブロック92、93は全体とし
て、移動台74に支持され、前記グリーンケースGを外側
から把持することができる把持体94を構成し、この把持
体94はレール73に案内されながら第1成形ドラム19の軸
方向と直交する方向に水平面内で移動することができ
る。そして、この把持体94の中心軸は、全てのホルダ9
0、91を通過する円の中心線である。96はレール17と平
行に延びるロッドレスシリンダであり、このロッドレス
シリンダ96は前記上フレーム72に固定されるとともに、
その出力部であるスライダは前記横行台83に固定されて
いる。この結果、ロッドレスシリンダ96が作動すると、
把持体94は水平面内を第1成形ドラム19の軸方向と直交
する方向に移動する。そして、前述した移動台74、移動
機構81、把持体94、ロッドレスシリンダ96は全体とし
て、前記第1移送機構67を構成し、この第1移送機構67
は第1成形ドラム19と後述する保持ホルダとの間に設置
され、第1成形ドラム19から受取ったグリーンケースG
を外側から把持しながら水平面内を移動し、保持ホルダ
までグリーンケースGを移送する。
第1、2、4、8、9図において、第1駆動部17と第
2駆動部53との間のベッド1上には第2成形ドラム62の
軸方向に延びる一対のレール101が敷設されている。102
はグリーンケースGの搬送経路上で第2成形機51に近接
した側に設けられた第2移送機構であり、この第2移送
機構102はレール101の上方で第1駆動部17と第2駆動部
53との間に配置されている。この第2移送機構102は前
記レール101に係合するスライドベアリング103が取付け
られた略リング状のリング体104を有し、このリン体10
は第2成形ドラム62と同軸関係を保持している。このリ
ング体104には複数個のローラ105が回転可能に支持さ
れ、これらのローラ105にはリング体104と同軸でリング
状をしたカムリング106が回動可能に支持されている。
前記リング体104には半径方向に延びる複数のスリット1
07が形成され、一方、前記カムリング106にも傾斜した
複数のスリット108が形成されている。前記スリット107
近傍のリング体104には半径方向に延びるガイドレール1
09がそれぞれ固定され、これらガイドレール109にはス
ライドベアリング110を介して可動プレート111が半径方
向に移動可能に支持されている。そして、各可動プレー
ト111の半径方向内端にはカムリング106に沿って延びる
弧状をした把持セグメント112がそれぞれ固定されてい
る。各可動プレート111には前記スリット107およびスリ
ット108を貫通するピン113が固定され、各ピン113には
スリット108の内面に転がり接触するローラ114が支持さ
れている。この結果、カムリング106が回動すると、可
動プレート111は同期して半径方向に移動し、これによ
り把持セグメント112は全体として拡縮する。そして、
把持セグメント112が縮径したとき、これら把持セグメ
ント112は前記グリーンケースGを外側から把持する。
前記リング体104の下部にはシリンダ115が連結され、こ
のシリンダ115のピストンロッド116の先端は前記カムリ
ング106に連結されている。これにより、シリンダ115が
作動すると、カムリング106は回動する。前述したスラ
イドベアリング103、リング体104、ローラ105、カムリ
ング106、ガイドレール109、スライドベアリング110、
可動プレート111、把持セグメント112、ピン113、ロー
ラ114、シリンダ115は全体として、前記第2移送機構10
2を構成し、この第2移送機構102は第2成形ドライ62と
後述する保持ホルダとの間に設置され、保持ホルダから
グリーンケースGを受取って外側から把持しながら水平
面内を移動し、第2成形ドラム62までグリーンケースG
を移送する。118は第2移送機構102の前方に設置され第
2成形ドラム62の軸方向に延びるシリンダであり、この
シリンダ118のピストンロッド119の先端は前記リング体
104に連結されている。この結果、シリンダ118が作動す
ると、第2移送機構102は第2成形ドラム62の軸線と同
軸関係を保持しながらその軸方向に移動する。
第1、2、4、10、11、12図において、121は前記第
1移送機構67と第2移送機構102との間、詳しくは第1
成形ドラム19の後方でかつその一方側に設置され、グリ
ーンケースGを内側から一時的に保持することができる
旋回把持機構であり、この旋回把持機構121は垂直なポ
スト122にビローブロック123を介して回転可能に支持さ
れた垂直な旋回軸124を有する。この旋回軸124には水平
なアーム125が固定され、このアーム125の先端には該ア
ーム125に直交する保持ホルダ126が取付けられている。
この保持ホルダ126はアーム125に固定された中央軸131
を有し、この中央軸131にはスライド132が該中央軸131
の軸方向に移動可能に支持されている。スライド132の
外側には複数個の把持セグメント133が配置され、これ
ら把持セグメント133の断面は中央軸131の軸線を中心と
する円弧状を呈している。134、135は内端がスライダ13
2に連結され、外端が前記把持セグメント133に連結され
た複数対の平行リンクであり、これらのリンク134、135
がスライド132の移動により同期して揺動すると、把持
セグメント133は同期して半径方向に移動し拡縮する。1
36はその内端が中央軸131に連結された複数個のリンク
であり、これらリンク136の外端部は前記リンク134の中
央部に回動可能に連結されている。137はアーム125にブ
ラケット138を介して連結された複数個のシリンダであ
り、これらシリンダ137のピストンロッド139の先端はブ
ラケット140を介して前記スライダ132に連結されてい
る。この結果、シリンダ137が作動してスライダ132が中
央軸131の軸方向に移動すると、前記リンク134、135、1
36は同期して揺動し把持セグメント133が拡縮する。そ
して、これら把持セグメント133が拡径したとき、これ
ら把持セグメント133は前記グリーンケースGを内側か
ら把持することができる。前述した中央軸131、スライ
ダ132、把持セグメント133、リンク134、135、136、シ
リンダ137は全体として、前記保持ホルダ126を構成す
る。また、前記旋回軸124、アーム125、保持ホルダ126
は全体として旋回把持機構121を構成し、この旋回把持
機構121は旋回軸124に連結された図示していないロータ
リーアクチュエータにより旋回軸124を中心として水平
面内を、180度だけ旋回することができる。そして、こ
の旋回把持機構121は一方の旋回限である第1位置P
と、他方の旋回限である第2位置Qとをとることができ
る。ここで、前記第1位置Pは旋回把持機構121の保持
ホルダ126と第1移送機構67の把持体94とが同軸となる
位置であり、一方、第2位置Qは旋回把持機構121の保
持ホルダ126と第2移送機構102とが同軸となる位置であ
る。
146はレール101に摺動可能に支持された第3搬送手段
であり、この第3搬送手段146は前記駆動機構30と同様
の駆動機構によりレール101に沿って移動し、少なくと
も第2成形ドラム62とバンド成形ドラム55との間、この
実施例では第2成形ドラム62と第1成形機16との間をも
さらに移動することができる。そして、この第3搬送手
段146はバンド成形ドラム55から受取ったバンドDを外
側から把持しながら水平面内を移動し、該バンドDを第
2成形ドラム62上のグリーンケースGの半径方向外側ま
で移送する。
第1、2、3、13、14図において、後方側のリング体
40に支持された複数のホルダ50の後端部、即ち第1成形
ドラム19に近接した端部には、それぞれ半径方向外側に
向かって延びるブラケット151が固定され、各ブラケッ
ト151には第1成形ドラム19に向かって延びる取付けビ
ーム152が固定されている。前述したブラケット151、取
付けビーム152は全体として、ホルダ50に固定され第1
成形ドラム19を外側から囲むことができる支持体を構成
する。各取付けビーム152の外面側にはレール153が取付
けられ、各レール153にはスライドベアリング154を介し
て略コの字形をした可動ブロック155がホルダ50の軸方
向に移動可能に支持されている。各可動ブロック155の
内端部にはピン156を介して一対の揺動体157が連結さ
れ、これら揺動体157にはカーカスバンド成形ドラム5
に向かって延びている矯正アーム158の基端(後端)部
が固定されている。また、これら矯正アーム158は取付
けビーム152と略平行でかつこれとほぼ等長さであり、
周方向に互いに離れて配置されている。前述した揺動体
157、矯正アーム158は全体として、前記支持体に可動ブ
ロック155を介して基端部が回動可能に連結された矯正
体を構成する。159、160は取付けビーム152の内面側に
前後方向に離れて取付けられたカム板であり、これらの
カム板159、160は互いに近接する側が斜面となってい
る。161は前記ピン156より後方の揺動体157に取付軸162
を介して回転可能に支持されたカムフォロアであり、各
取付軸162と可動ブロック155に固定されたピン163との
間にスプリング164が介装されている。これにより、前
記揺動体157、矯正アーム158は第13図において反時計回
りに回動するよう付勢され、カムフォロア161が取付け
ビーム152の内面またはカム板159、160に押付けられ
る。165は前記ブラケット151に固定され取付けビーム15
2と平行に延びるロッドレスシリンダであり、このロッ
ドレスシリンダ165のスライダは前記可動ブロック155に
連結されている。この結果、ロッドレスシリンダ165が
作動して可動ブロック155がレール153に案内されながら
前方に向かって移動すると、カムフォロア161がカム板1
60、取付けビーム152の内面、カム板159に次々に接触す
るため、矯正アーム158は第13図に実線で示すような取
付けビーム152と略平行な解放状態から、仮想線で示す
ように先細りとなるよう内側に揺動し、再び前記解放状
態とほぼ同様の状態となるよう外側に揺動する。前述し
た可動ブロック155、カム板159、160、カムフォロア16
1、スプリング164、ロッドレスシリンダ165は全体とし
て、矯正体を外側から囲むよう支持体に取り付けられ、
前記矯正体に揺動力を付与した同期揺動させる駆動機構
を構成する。また、前述した支持体、矯正体、駆動機構
は全体として矯正手段166を構成し、この矯正手段166は
搬送時、カーカスバンドKの第1成形ドラム19に近接す
る側の軸方向後端部を拡げて略円筒状に矯正する。
次に、この発明の一実施例の作用について説明する。
まず、サービサ6からインナーライナー7、カーカス
8を回転中のカーカスバンド成形ドラム5に次々と供給
してその外周に第15図(a)に示すように貼付け、円筒
状のカーカスバンドKを成形する。このとき、図示して
いないビード供給手段からホルダ50に一対のフィラーF
付きビードBが供給され、各ホルダ50の永久磁石49にフ
ィラーF付きビードBが吸着保持される。前述のように
カーカスバンドKが形成されると、第1搬送手段32をそ
のホルダ50がカーカスバンドKの外周を囲む位置まで前
方に移動させる。この結果、各ホルダ50に保持されたビ
ードBはカーカスバンドKの半径方向外側の所定位置ま
で搬送される。次に、カーカスバンド成形ドラム5をカ
ーカスバンドKとともに拡径し、該カーカスバンドKの
外周に前記一対のビードBの内周を圧着する。これによ
り、フィラーF付きビードBは第15図(b)に示すよう
に、カーカスバンドKの中央部外側にセットされ、カー
カスバンドKとビードBとが一体化する。次に、カーカ
スバンド成形ドラム5が縮径してカーカスバンドKから
カーカスバンド成形ドラム5が離隔すると、一体化した
カーカスバンドK、フィラーF付きビードBは第15図
(c)に示すように第1搬送手段32に受取られる。
次に、第1搬送手段32をカーカスバンドKを外側から
把持したまま後方に移動させ、一体化したカーカスバン
ドKおよびフィラーF付きビードBを第15図(d)に示
すように第1成形ドラム19の半径方向外側まで搬送す
る。この搬送時、ホルダ50は軟弱なカーカスバンドKの
軸方向中央部を外側から部分的に把持しているに過ぎな
い、即ち一対のフィラーF付きビードBを介して間接的
に把持しているに過ぎず、カーカスバンドKの軸方向両
端部は何ら拘束を受けていないため、該軸方向両端部は
ゴム収縮および自重によって先細りとなるよう変形す
る。このため、この実施例では前記カーカスバンドKを
カーカスバンド成形ドラム5から抜出した直後に、ロッ
ドレスシリンダ165を作動して回動ブロック155を前方に
移動させ、矯正アーム158をプッシャーセグメント44内
に侵入させる。この可動ブロック155の前方への移動に
よってカムフォロア161はカム板160、取付ビーム152の
内面、カム板159に次々に接触するため、矯正アーム158
は第3図に示すように解放状態から一度閉じるよう内側
に同期揺動して、その先端部がカーカスバンドKの第1
成形ドラム19に近接する側の端部内に挿入され、その
後、再び解放状態に向かって外側へ開くよう同期揺動す
る。このように矯正アーム158の先端部がプッシャーセ
グメント44、カーカスバンドK内に侵入しながら揺動す
ると、カーカスバンドKの第1成形ドラム19を近接する
側の端部は、該矯正アーム158の先端部によって内側か
ら押し拡げられ略円筒状に矯正される。これによりカー
カスバンドKの第1成形ドラム19への嵌合開始時にこれ
ら同士が干渉することはなく、嵌合作業が容易となる。
しかも、前述のように支持体は第1成形ドラム19を外側
から囲み、また、矯正体は支持体に基端部が回動可能に
連結され、さらに、駆動機構は矯正体を外側から囲むよ
う支持体に取り付けられているため、カーカスバンドK
を第1成形ドラム19の外側に嵌合する際、これら支持
体、矯正アーム、駆動機構が第1成形ドラム19に接触し
て前記嵌合作業を妨害するようなことはない。この結
果、カーカスバンドKの矯正された軸方向端部を第1成
形ドラムに嵌合した後、矯正手段を第1成形ドラムから
離隔させ、その後、第1成形ドラムを回転させながらロ
ーラバーによってカーカスバンドK全体を軸方向に移動
させて第1成形ドラムの外側に嵌合させるような作業は
不要となり、作業能率が向上する。ここで、カーカスバ
ンドKのカーカスバンド成形ドラム5に近接する軸方向
前端部も先細りに変形しているが、この軸方向前端部は
第1成形ドラム19への嵌合終了直前に該第1成形ドラム
19によって内側から押し拡げられるため、特に問題はな
い。ただし、このような軸方向前端部を矯正する前述と
同様の機構を設けてもよい。次に、第1成形ドラム19の
各弧状セグメント26を同期して僅かに半径方向外側へ移
動させ、一体化したカーカスバンドKおよびフィラーF
付きビードBを第1成形ドラム19に移載する。このよう
に、カーカスバンドKの成形直後にカーカスバンドKと
フィラーF付きビードBとを圧着して一体化したので、
この一体化の後にこれらカーカスバンドK、ビードBを
受渡したり搬送したりしても両者の相対的位置、例えば
軸方向位置、同芯度等が狂うようなことはない。次に、
矯正手段166のロッドレスシリンダ165を作動して可動ブ
ロック155を後方に移動させ、矯正アーム158をカーカス
バンドKから離脱させて初期位置に復帰させる。このと
き、各ビームロック体29が同期して半径方向外側へ移動
し、フィラーF付きビードBの内周にビードロック体29
の外周がカーカスバンドKを介して圧接する。これによ
り、フィラーF付きビードBはビードロック体29により
内側から把持され、当該位置に強力に位置決め固定され
る。次に、シリンダ46のピストンロッド47が突出してカ
ムリング41が回動すると、各プッシャーセグメント44は
同期して半径方向外側へ移動し、ビードBは永久磁石49
の吸着保持から解放される。
次に、第1成形ドラム19の弧状セグメント26が同期し
て半径方向外側へ移動し、カーカスバンドKの中央部が
拡径される。このとき、ビードロック体29は互いに接近
するよう移動するため、ビードBに接している部位と弧
状セグメント26の肩部に接している部位との間のカーカ
スバンドKは、第15図(e)に示すように一定の張力が
与えられながら半径方向内側に折り込まれる。次に、各
プラダ28内に圧縮空気が供給されて各プラダ28が膨張す
る。この結果、ビードBより軸方向外側に位置するカー
カスバンドKの折返し部171は略截頭円錐状に押し拡げ
られる。この状態でねじ軸48が回転し、ホルダ50が互い
に接近するよう移動すると、プッシャーセグメント44と
弧状セグメント26との間に挟持されたプラダ28は転動変
形しながら互いに接近し、カーカスバンドKの軸方向両
端部、即ち折返し部171を第15図(f)に示すようにビ
ードB回りに折返す。このように、カーカスバンドKの
折返し部171をプラダ28と第1搬送手段32のプッシャー
セグメント44とが協働して折返すが、このとき、ビード
Bは第1成形ドラム19のビードロック体29によって内側
から把持され位置決め固定されているので、折返し時に
大きな外力をプラダ28等から受けても移動するようなこ
とはない。このようにカーカスバンドKとビードBとを
一体化した後に、受渡し、搬送を行ない、また、折返し
前にビードBを位置決め固定するようにしたので、カー
カスバンドKとビードBとの相対位置、例えば軸方向位
置、同芯度等の狂いが阻止され、この結果、製品タイヤ
となったときのユニフォミティが良好となる。次に、プ
ラダ28を収縮するとともに、第1搬送手段32をカーカス
バンド成形機2と第1成形機16との間の待機位置まで移
動させ、また、第1搬送手段32のプッシャーセグメント
44を初期位置に復帰させる。次に、サービサ20から回転
中の第1成形ドラム19にサイドトレッドを供給して第1
成形ドラム19上のカーカスバンドKの周囲に貼付け、グ
リーンケースGを成形する。ここで、前述のようにカー
カスバンド成形ドラム5においてカーカスバンドKの成
形およびフィラーF付きビードBのセットを行ない、一
方、第1成形ドラム19においてカーカスバンドKの折返
しおよびサイドトレッドの貼付け作業を行なうようにし
たので、第1成形ドラム19における作業数がビードセグ
メントの分だけ従来に比較して減少してそのサイクルタ
イムが短縮し、一方、カーカスバンド成形ドラム5にお
いてはビードセットの分だけ作業数が従来に比較して増
加してそのサイクルタイムが延長し、カーカスバンド成
形ドラム5のサイクルタイムと第1成形ドラム19のサイ
クルタイムとがほぼ同等となったのである。ここで、カ
ーカスバンド成形ドラム5と第1成形ドラム19とは作業
が連続しているため、いずれか長い方のサイクルタイム
がこの段階での統一サイクルタイムとなるが、この実施
例ではこれら両ドラム5、19のサイクルタイムを前述の
ように均一化させたので、前記統一サイクルタイムが短
縮し作業能率が向上するのである。
次に、前記グリーンケースGを第1成形ドラム19から
第2成形ドラム62へ搬送するが、この場合には、まず、
第1移送機構67のロッドレスシリンダ96を作動して把持
体94を水平面内で第1成形ドラム19の軸方向と直交する
方向に、ここでは他側方へ向かって移動させる。そし
て、この把持体94の移動は把持体94の軸線と第1成形ド
ラム19の軸線と同軸となったとき停止する。このとき、
把持アーム86、87はそれぞれ上、下限に位置し、互いに
最も離隔している。次に、エアモータ77を作動してチェ
ーン80を走行させ、移動台74および把持体94を一体的に
第1成形ドラム19に接近するよう軸方向後方に移動させ
る。ここで、第1成形ドラム19の軸線は水平であるた
め、把持体94は常に水平面内を移動することになる。そ
して、把持体94のホルダ90、91が第1成形ドラム19上の
グリーンケースGの外側に到達すると、前記ロッドレス
シリンダ96の作動を停止し、移動台74および把持体94の
軸方向移動を停止させる。次に、把持アーム86、87をそ
れぞれ等距離だけ下降および上昇させ、互いに接近させ
る。そして、緩衝ブロック92、93がグリーンケースGの
外周に当接したとき、把持アーム86、87を当該位置に位
置決め固定し、グリーンケースGを把持体94によって外
側から把持する。この状態で第1成形ドラム19を縮径
し、グリーンケースGを第1成形ドラム19から把持体94
に移載する。
次に、エアモータ77を作動してチェーン80を走行さ
せ、移動台74およびグリーンケースGを把持した把持体
94を水平面内で第1成形ドラム19の軸方向前方に移動さ
せ、第1成形ドラム19から離隔させる。そして、これら
移動台74、把持体94が前進限まで移動すると、エアモー
タ77の作動を停止した後、ロッドレスシリンダ96を作動
して把持体94を水平面内で第1成形ドラム19の軸方向と
直交する方向、ここでは一側方に向かって移動させる。
これにより、把持体94に把持されたグリーンケースGは
第1成形機16と干渉が生じない位置まで後退するととも
に、前記把持体94が第1位置Pに待機している保持ホル
ダ126と同軸となる。一方、グリーンケースGが取出さ
れた第1成形ドラム19は、この取出し直後からグリーン
ケースGの成形が再開される。次に、移動台74およびグ
リーンケースGを把持している把持体94を水平面内で軸
方向後方へ移動させ、第1成形機16の一側方を通過させ
ながら旋回把持機構121に接近させる。そして、把持体9
4に把持されたグリーンケースGが保持ホルダ126に嵌合
されると、前記エアモータ77の作動を停止する。
次に、旋回把持機構121のシリンダ137のピストンロッ
ド139を突出させて、リンク134、135、136を徐々に起立
するよう擢動させると、把持セグメント133は外側へ移
動して拡径する。そして、このシリンダ137のピストン
ロッド139の突出は、把持セグメント133がグリーンケー
スGの内周に当接したとき停止する。この状態で把持ア
ーム86、87をそれぞれ上下させ、グリーンケースGから
ホルダ90、91を離脱させる。これにより、把持体94に外
側から把持されていたグリーンケースGは、保持ホルダ
126に移載され内側から把持される。次に、旋回軸124、
アーム125およびグリーンケースGを把持している保持
ホルダ126を一体的に旋回軸124を中心として第1位置P
から第2位置Qに向かって水平面内で180度だけ旋回さ
せる。この旋回終了時、保持ホルダ126は第2位置Qに
到達し、該保持ホルダ126の軸線と第2移送機構102の軸
線とが同軸となる。このとき、移動台74および把持体94
は軸方向前方へ移動し、初期位置に復帰する。
次に、シリンダ118を作動して、第2移送機構102を第
2成形ドラム62の軸方向前方へ移動させる。ここで、第
2成形ドラム62の軸線は第1成形ドラム19と同軸で水平
であるため、第2移送機構102は水平面内を移動するこ
とになる。そして、この第2移送機構102の移動は、該
第2移送機構102が第2位置Qに位置している保持ホル
ダ126の外側に嵌合したとき停止する。次に、シリンダ1
15のピストンロッド116を突出し、第2移送機構102のカ
ムリング106を第8図において時計回りに回動させる。
これにより、全ての可動プレート111、把持セグメント1
12が同期して半径方向内側へ移動する。そして、前記半
径方向内側への移動は把持セグメント112がグリーンケ
ースGの外周に当接したとき停止する。次に、旋回把持
機構121のシリンダ137のピストンロッド138を引込ませ
把持セグメント133を縮径させる。これにより、グリー
ンケースGは旋回把持機構121から第2移送機構102へ受
渡され、該第2移送機構102により外側から把持され
る。
次に、シリンダ118のピストンロッド119を突出させて
グリーンケースGおよび第2移送機構102を水平面内で
軸方向後方へ移動させる。この移送中、第3搬送手段14
6は第2移送機構102との干渉を避けるため、第2成形ド
ラム62とバンド成形ドラム55との間に退避している。そ
して、この第2移送機構102の移動はグリーンケースG
が第2成形ドラム62の外側に嵌合したとき停止する。こ
のとき、旋回把持機構121は前述と逆方向に180度回動し
初期位置に復帰する。次に、第2成形ドラム62を拡径し
てグリーンケースGを内側から把持した後、第2移送機
構102のシリンダ115のピストンロッド116を引込めて把
持セグメント112を拡径し、該グリーンケースGを第2
移送機構102から第2成形ドラム62に移載する。次に、
第2移送機構102を初期位置に復帰させる。
このようにして第1成形ドラム19から第2成形ドラム
62へグリーンケースGを搬送するが、ここで、第1移送
機構67を構成する移動台74および把持体94並びに第2移
送機構102は共に水平面内で移動するため、大掛かりな
設備となるレールは不要となり、装置全体が小型化する
とともに安価に製作でき、さらに、他の機器、例えばク
レーン用ビームの邪魔をすることもない。また、第1成
形ドラム19から第2成形ドラム62までのグリーンケース
Gの搬送経路上に第1移送機構67および第2移送機構10
2を順次設け、前記搬送経路を二分割したため、各移送
機構67、102の搬送サイクルタイムを一台の搬送手段に
よって全行程を搬送する場合に比較して短縮させること
ができる。この結果、搬送サイクルタイムを第1、第2
成形ドラム19、62の成形サイクルタイムに近付け、ある
いはそれ以下とすることができ、これにより、全体のサ
イクルタイムを短縮して作業能率を向上させることがで
きる。また、これら第1、第2成形ドラム19、62間に配
置された旋回把持機構121にグリーンケースGを一時的
に保管させるようにすれば、第1成形ドラム19と第2成
形ドラム62との成形タイミングにずれ等があっても、こ
れを吸収することができる。さらに、例えばバンド成形
ドラムを第2成形ドラムの直前に配置した場合には、第
1成形ドラムと第2成形ドラムとの間の距離が長くなっ
てグリーンケースの移送のサイクルタイムが長くなる
が、この実施例のように第2成形ドラム62をバンド成形
ドラム55の直前に配置すれば、第1成形ドラム19と第2
成形ドラム62との間の距離が短くなって移送のサイクル
タイムが短縮され作業能率が向上する。
一方、バンド成形ドラム55に予めサービサ56から供給
されたベルト、トレッドが次々と貼付けられてベルト・
トレッドバンドDが成形されている。そして、このバン
ドDは、第3搬送手段146がバンド成形ドラム55に嵌合
するまで後方に移動した後、該第3搬送手段146に受渡
される。次に、この第3搬送手段146は第2成形ドラム6
2の外側に嵌合するまで前方に移動し、バンドDを第2
成形ドラム62上のグリーンケースGの半径方向外側まで
搬送する。次に、第2成形ドラム62を膨張させることに
より、グリーンケースGをトロイダル状に変形させなが
ら該グリーンケースGの外側に前記バンドDを貼付け、
グリーンタイヤを成形する。次に、第2成形ドラム62を
収縮するとともに、第3搬送手段146を初期位置に復帰
させる。次に、図示していないローダによりグリーンタ
イヤを第2成形ドラム62から取出し次工程へ搬送する。
前述した説明は1個のタイヤに着目して各作業を説明
したものであるが、この実施例においては、カーカスバ
ンド成形ドラム5におけるカーカスバンドKの成形、第
1成形ドラム19におけるグリーンケースGの成形、第1
移送機構67におけるグリーンケースGの移送、保持ホル
ダ126におけるグリーンケースGの旋回および一時保
持、第2移送機構102におけるグリーンケースGの移
送、バンド成形ドラム55におけるバンドDの成形および
第2成形ドラム62におけるグリーンタイヤの成形は同時
に行われており、この結果、グリーンタイヤが高能率で
生産できるのである。
なお、前述の実施例ではカーカスバンドKを搬送する
ようにしたが、軟弱な円筒状のタイヤ構成部材であれば
どのようなものにでも適用することができる。さらに、
前述の実施例においては、旋回把持機構121を水平面内
で180度旋回させるようにしたが、この発明において
は、垂直面内で旋回させるようにしてもよい。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、後工程ドラ
ムへのタイナ構成部材の嵌合作業が容易となり、作業能
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す全体概略平面図、第
2図はその全体概略正面図、第3図は第1図のI−I矢
視断面図、第4図は第2搬送手段近傍の平面図、第5図
は第1図のII-II矢視断面図、第6図は第5図のIII-III
矢視図、第7は第5図のIV-IV矢視断面図、第8図は第
2図のV−V側矢視断面図、第9図は第8図のVI-VI矢
視断面図、第10図は旋回把持機構の平面図、第11図は旋
回把持機構の側面図、第12図は第11図のVII-VII矢視断
面図、第13図は第3図のVIII-VIII矢視図、第14図は第1
3図のIX-IX矢視図、第15図(a)〜(f)は作用を説明
する説明図である。 5……前工程ドラム、19……後工程ドラム 39……移動フレーム、50……ホルダ 166……矯正手段、K……タイヤ構成部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状のタイヤ構成部材を前工程ドラムか
    ら後工程ドラムへ搬送するタイヤ構成部材の搬送装置で
    あって、前工程ドラムと後工程ドラムとの間を移動可能
    な移動フレームと、移動フレームに取付けられタイヤ構
    成部材を外側から囲んで該タイヤ構成部材を把持するこ
    とができるホルダと、ホルダの後工程ドラムに近接する
    側に取付けられ、タイヤ構成部材の後工程ドラムに近接
    する軸方向端部を拡げて略円筒状に矯正する矯正手段
    と、を備え、前記矯正手段は、ホルダに固定され後工程
    ドラムを外側から囲むことができる支持体と、該支持体
    に基端部が回動可能に連結され、周方向に互いに離れて
    配置されるとともに、前工程ドラムに向かって延びる複
    数の矯正体と、矯正体を外側から囲むよう支持体に取り
    付けられ、前記矯正体に揺動力を付与して同期揺動させ
    る駆動機構とを有し、矯正体を揺動機構により閉じるよ
    う同期揺動させた後、その先端部をタイヤ構成部材内に
    挿入し、次に、該矯正体を駆動機構により開くよう同期
    揺動させ、その先端部によってタイヤ構成部材の後工程
    ドラム側軸方向端部を略円筒状に矯正するようにしたこ
    とを特徴とするタイヤ構成部材の搬送装置。
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