JP2655273B2 - タイヤ成形装置 - Google Patents

タイヤ成形装置

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JP2655273B2
JP2655273B2 JP63116295A JP11629588A JP2655273B2 JP 2655273 B2 JP2655273 B2 JP 2655273B2 JP 63116295 A JP63116295 A JP 63116295A JP 11629588 A JP11629588 A JP 11629588A JP 2655273 B2 JP2655273 B2 JP 2655273B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、カーカスバンドおよびベルト・トレッド
組立体からグリーンタイヤを成形するタイヤ成形装置に
関する。
従来の技術 従来のタイヤ成形装置としては、例えば特開昭49−42
778号公報(米国特許第4134783号明細書)に記載されて
いるようなものが知られている。このものはベルトおよ
びトレッドを積層してベルト・トレッド組立体を形成す
るベルト成形ドラムと、ベルト成形ドラムの軸線とその
軸線が直交するように配置され、カーカスバンドを成形
するバンド成形ドラムと、前記ベルト成形ドラムの軸線
とバンド成形ドラムの軸線との交差点上に配置されベル
ト成形ドラムの軸線と同軸の第1位置とバンド成形ドラ
ムの軸線と同軸の第2位置との間を回動することができ
るカーカスドラムと、ベルト成形ドラムの軸線に沿って
移動可能でベルト成形ドラムから受取ったベルト・トレ
ッド組立体をカーカスドラムに搬送するキャリアと、バ
ンド成形ドラムの軸線に沿って移動可能でバンド成形ド
ラムから受取ったカーカスバンドをカーカスドラムに搬
送する搬送キャリアと、を備え、前記カーカスドラムは
第2位置において搬送キャリアからカーカスバンドを受
取った後、第1位置まで回動し、次に、カーカスバンド
をトロイダル状にシェービングするとともに、該カーカ
スバンドの外側にキャリアが保持していたベルト・トレ
ッド組立体を貼付けてグリーンタイヤを成形するように
している。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前述したような従来のタイヤ成形装置
にあっては、ベルト成形ドラムの軸線とバンド成形ドラ
ムの軸線との交差点上にカーカスドラムを配置している
が、このカーカスドラムはシェービング作業、ステッチ
ング作業等の種々の作業を行なわねばならないため大型
とならざるを得ず、この結果、前記交差点近傍にカーカ
スドラム用の広い設置スペースが必要となっていた。こ
のため、ベルト成形ドラムとバンド成形ドラムとが大き
く離れてしまうが、これらベルト成形ドラムおよびバン
ド成形ドラムは、未だ完全に自動化されておらず、作業
者が成形作業中にある程度手を貸さざるを得ないため、
作業者の移動範囲が広くなって作業者に重労働を強いる
とともに作業能率が低下するという問題点がある。ま
た、前述のような大型のカーカスドラムを回動するた
め、大動力が必要になるとともに成形精度が低下すると
いう問題点もある。
この発明は、作業者に与える負担を軽減するとともに
作業能率を向上させ、さらに、省エネルギーおよび成形
精度の向上を達成することができるタイヤ成形装置を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 このような目的は、ベルトおよびトレッドを積層して
ベルト・トレッド組立体を成形する第1ドラムと、第1
ドラムの軸線とその軸線が略直交するよう配置されると
ともに前記両軸線の交差点に向かって移動可能で、カー
カスバンドを成形する第2ドラムと、前記第1ドラムか
らベルト・トレッド組立体を受取って保持することがで
きるとともに、第1ドラムの軸線に沿って移動可能な第
1搬送手段と、前記交差点において第2ドラムからカー
カスバンドを受取って保持することができるとともに、
第1ドラムの軸線と同軸の第1位置と第2ドラムの軸線
と同軸の第2位置との間を回動可能で、第1ドラムの軸
線に沿って移動可能な第2搬送手段と、第1ドラムの軸
線上で前記交差点から離隔した位置に配置され、第2搬
送手段から受取ったカーカスバンドをトロイダル状にシ
ェービングするとともに、該カーカスバンドの外側に第
1搬送手段が保持していたベルト・トレッド組立体を貼
付けてグリーンタイヤを成形する成形ドラムと、を備え
たタイヤ成形装置により達成することができる。ここ
で、成形ドラムの軸方向両端部にそれぞれ膨張収縮可能
なブラダを設けるとともに、該成形ドラムの軸方向両外
側に、該ブラダをトロイダル状をしたカーカスバンドを
押付けることによりカーカスバンドの軸方向両端部をヒ
ード回りに折返すキャンをそれぞれ設置し、前記キャン
の内、交差点と成形ドラムとの間に位置するキャンを成
形ドラムの軸線上から側方へ退避可能として第1、第2
搬送手段とキャンとの干渉を回避するようにしてもよ
く、また、第1ドラムを交差点と成形ドラムとの間に配
置するとともに、該第1ドラムを側方へ退避可能とし、
第1、第2搬送手段と第1ドラムとの干渉を回避するよ
うにしてもよい。
作用 前記タイヤ成形装置を用いてグリーンタイヤを成形す
る場合には、まず、第1ドラムによりベルトおよびトレ
ッドを積層してベルト・トレッド組立体を成形するとと
もに、第2ドラムによりカーカスバンドを成形する。こ
のとき、第2搬送手段は、第1ドラムの軸線と第2ドラ
ムの軸線との交差点上で、その軸線が第2ドラムの軸線
と同軸の第2位置において待機している。次に、第2ド
ラムを前記交差点に向かって移動させると、第2搬送手
段は第2ドラムからカーカスバンドを受取って保持し、
その後、第1ドラムの軸線と同軸の第1位置まで回動す
る。一方、第1搬送手段は第1ドラムの軸線に沿って第
1ドラムまで移動し、該第1ドラムからベルト・トレッ
ド組立体を受取って保持する。次に第1、第2搬送手段
を同期してあるいは個別に第1ドラムの軸線に沿って成
形ドラムまで移動させる。ここで、第1ドラムを交差点
と成形ドラムとの間に配置していると、第1、第2搬送
手段と第1ドラムとが干渉するので、この場合には請求
項3に記載のように側方へ退避させればよい。次に、成
形ドラムが第2搬送手段からカーカスバンドを受取る
と、第2搬送手段は成形ドラムから離れ、次に、成形ド
ラムはカーカスバンドをトロイダル状にシェービングす
るとともに、該カーカスバンドの外側に第1搬送手段が
保持していたベルト・トレッド組立体を貼付けてグリー
ンタイヤを成形する。このように交差点上には第2搬送
手段を待機させるスペースがあれば充分であるが、この
第2搬送手段は回動とカーカスバンドの保持を行なうだ
けであるため従来のカーカスドラムに比較して小型であ
り、この結果、第1ドラムと第2ドラムとを従来より接
近させて配置することができる。したがって、前述のよ
うな作業中に作業者が第1、第2ドラムに手を貸すため
にこれら両ドラム間を往復しても、その移動距離は短
く、これにより、作業者の負担を軽減させることができ
るとともに作業能率を向上させることができる。しか
も、小型の第2搬送手段を回動させればよいため、省エ
ネルギーが達成でき、成形精度も向上する。なお、前記
成形ドラムの軸方向両端部にそれぞれ膨張収縮可能なブ
ラダを設けるとともに、該成形ドラムの軸方向両外側に
キャンをそれぞれ設置し、カーカスバンドをトロイダル
状に変形させた後、カーカスバンドの軸方向両端部をブ
ラダおよびキャンを用いてビード回りに折返すようにし
てもよい。この場合にはキャンの内、交差点と成形ドラ
ムとの間に位置するキャンを成形ドラムの軸線上から側
方へ退避させ、第1、第2搬送手段とキャンとの干渉を
回避させる。
実施例 以下、この発明の第1実施例を図面に基ずいて説明す
る。
第1、2図において、1は第1成形機であり、この第
1成形機1は駆動部2と、駆動部2によって駆動回転さ
れる水平な主軸3と、主軸3に設けられその軸線Aが左
右方向に延びた円筒状の第1ドラム4と、を有し、前記
第1ドラム4は拡縮可能である。第1成形機1の前方に
は該第1成形機1にベルトおよびトレッドを順次供給す
るサービサ5が設置され、このサービサ5から供給され
たベルトおよびトレッドは回転中の第1ドラム4の周囲
に次々と貼付けられて積層され、ベルト・トレッド組立
体が成形される。前記第1成形機1の下部には複数のス
ライドベアリング6が取付けられ、これらのスライドベ
アリング6は軸線Aに直交する方向、即ち前後方向に延
びるレール7に係合している。8はレール7と平行に延
びるラックであり、このラック8と駆動部2の下面に固
定された前後方向に延びるラック9とにはピニオン10が
噛み合っている。11は前後方向に延びるシリンダであ
り、このシリンダ11のピストンロッド12の先端には前記
ピニオン10が支持されている。この結果、シリンダ11が
作動すると、第1成形機1はレール7に案内されながら
軸線Aと直交する方向に、即ち前後方向に移動する。前
述したレール7、ラック8、9、ピニオン10、シリンダ
11は全体として、第1ドラム4をその軸線A上から側
方、この実施例では前方へ退避させる退避機構13を構成
する。また、前記サービサ5も第1成形機1の前方への
退避と同時に前方へ移動させる必要があるため、サービ
サ5にも図示していない移動機構が設けられている。第
1成形機1の左後方には第1、3図に示すような第2成
形機16が設置され、この第2成形機16は駆動部17と、駆
動部17によって駆動回転される水平な主軸18と、主軸18
に設けられた円筒状の第2ドラム19と、を有し、前記第
2ドラム19は拡縮可能である。そして、この第2成形機
16はその第2ドラム19の軸線Bが第1ドラム4の軸線A
と略直交するよう配置されている。なお、この実施例で
は前記軸線Bと軸線Aとを直交させているが、この発明
においては60度から120度の範囲内で交差してもよい。
また、前記第2成形機16の左方には該第2成形機16にカ
ーカス等を供給するサービサ20が設置され、このサービ
サ20から供給されたカーカス等は回転中の第2ドラム19
の周囲に順次貼付けられカーカスバンドGが成形され
る。前記第2成形機16の下部には複数のスライドベアリ
ング26が取付けられ、これらのスライドベアリング26は
軸線Bと平行に延びる、この実施例では前後方向に延び
るレール27に係合している。28はレール27と平行に延び
るラックであり、このラック28と駆動部17の下面に固定
されたレール27と平行なラック29とにはピニオン30が噛
み合っている。31はレール27と平行なシリンダであり、
このシリンダ31のピストンロッド32の先端には前記ピニ
オン30が支持されている。この結果、シリンダ31が作動
すると、第2成形機16はレール27に案内されながら軸線
Bに沿って移動し、軸線Aと軸線Bとの交差点Cに接近
あるいは交差点Cから離隔する。前述したレール27、ラ
ック28、29、ピニオン30、シリンダ31は全体として、第
2成形機16を前記交差点Cに向かって軸線B上に移動さ
せる移動機構33を構成する。
第1、4、5図において、41は第2搬送手段であり、
この第2搬送手段41は第1ドラム4の軸線Aと平行なレ
ール42に係合するスライドベアリング43が取付けられた
移動台44を有し、この移動台44には軸受45を介して回動
フレーム46が回動可能に支持されている。この回動フレ
ーム46の両端部および中央部にはそれぞれ同軸の支持リ
ング47、48および49が取付けられている。中央部の支持
リング49には半径方向に移動可能な複数のホルダ50が支
持され、これらのホルダ50は円周方向に互いに等距離離
れている。そして、各ホルダ50はその半径方向内端に永
久磁石51が取付けられた弧状体52を有する。53は支持リ
ング49に連結されたシリンンダであり、このシリンダ53
のピストンロッド54の先端はリンク機構55を介して前記
ホルダ50に連結されている。そして、前記シリンダ53の
ピストンロッド54が突出すると、全てのホルダ50が同期
して半径方向内側へ移動し、カーカスバンドGの軸方向
中央部を外側から吸着保持する。前述したホルダ50、シ
リンダ53、リンク機構55は全体として、第2ドラム19に
より成形されたカーカスバンドGを該第2ドラム19から
受取ってその軸方向中央部を外側から吸着保持する保持
機構56を構成し、このカーカスバンドGの受取りは第2
搬送手段41の待機位置、即ち交差点C上で行なわれる。
一方、前記支持リング47、48にも前記保持機構56と同様
の構成をした保持機構57、58がそれぞれ設けられ、これ
ら保持機構57、58はカーカスバンドGを第2ドラム19か
ら受取ってその軸方向両端部を外側からそれぞれ吸着保
持する。また、前記第2搬送手段41は図示していない駆
動機構、例えばモータ駆動のチェーン、シリンダ、ラッ
ク・ピニオン機構によりレール42に案内されながら第1
ドラム4の軸線Aに沿って移動することができる。ま
た、前記移動台44にはモータ59が固定され、このモータ
59に取付けられたスプロケット60と回動フレーム46に固
定されたスプロケット61との間にはチェーン62が掛け渡
されている。そして、このモータ59が作動すると、回動
フレーム46は垂直軸回りに回動する。前述したモータ5
9、スプロケット60、61、チェーン62は全体として、第
2搬送手段41を第1位置と第2位置との間で回動させる
(この実施例では90度だけ回動させる)回動機構63を構
成する。ここで、第1位置とは第2搬送手段41の支持リ
ング47、48、49、保持機構56、57、58の軸線と第1ドラ
ム4の軸線Aとが同軸となった角度位置であり、第2位
置とは第2搬送手段41の支持リング47、48、49、保持機
構56、57、58の軸線と第2ドラム19の軸線Bとが同軸と
なった角度位置である。また、前記両側の支持リング4
7、48には半径方向内端部に永久磁石が内蔵されたビー
ド保持機構、66、67が設けられ、これらのビード保持機
構66、67はフィラーF付きのビードDをそれぞれ吸着保
持する。
71は第1ドラム4からベルト・トレッド組立体を受取
って保持することができる第1搬送手段であり、この第
1搬送手段71は前述した第2搬送手段41と同様の構成を
している。但し、この第1搬送手段71は、カーカスバン
ドGより幅の狭いベルト・トレッド組立体のみを保持す
るため、支持リング47、48、保持機構57、58、ビード保
持機構66、67は省略されて支持リング49、保持機構56と
同一構成の支持リング、保持機構からなり、また、回動
も行なわないため、移動台と回動フレームとが固定され
ている。そして、この第1搬送手段71も前述と同様の駆
動機構により前記レール42に案内されながら第1ドラム
4の軸線Aに沿って移動される。
第1、6図において、76は第1ドラム4の軸線A上に
設置された成形機であり、この成形機76は前記交差点C
から離れた位置に配置され、この成形機76と交差点Cと
の間には前記第1成形機1および待機状態の第1搬送手
段71が配置されている。この成形機76は駆動部77と、駆
動部77によって駆動回転される水平な中空軸78と、中空
軸78内に収納され駆動部77により中空軸78と一体あるい
は個別に駆動回転される主軸79と、中空軸78および主軸
79に設けられた成形ドラム80と、を有し、前記成形ドラ
ム80の軸線は第1ドラム4の軸線Aと同軸である。前記
主軸79はその外周に右ねじ81および82が形成され、一
方、中空軸78には軸方向に延びるスリット83、84が形成
されている。85、86は右ねじ81および左ねじ82にそれぞ
れ螺合するとともにスリット83、84にそれぞれ摺動可能
に係合するスライダであり、これらスライダ85、86は中
空軸78と主軸79とが相対回転したとき、等距離だけ主軸
79の軸方向に移動し、互いに接近あるいは離隔する。こ
れらスライダ85、86の外周部には拡縮可能なビード受け
87、88が支持され、これらビード受け87、88はそれぞれ
カーカスバンドGを介してビードDを内側から支持す
る。また前記スライダ85、86の外周にはそれぞれ膨張収
縮可能なブラダ89、90が設けられている。前述したスラ
イダ85、86、ビード受け87、88、ブラダ89、90は全体と
して前記成形ドラム80を構成し、この結果、ブラダ89、
90はこの成形ドラム80の軸方向両端部にそれぞれ配置さ
れることになる。そして、この成形ドラム80は第2搬送
手段41から受取ったカーカスバンドGをトロイダル状に
シェービングするとともに、該カーカスバンドGの外側
に第1搬送手段71が保持していたベルト・トレッド組立
体を貼付けてグリーンタイヤを成形する。
成形ドラム80の直下に設置されたフレーム96と駆動部
77とには主軸79と平行なロッドレスシリンダ97が固定さ
れ、このロッドレスシリンダ97のスライダ98にはキャン
99が取付けられている。このキャン99は成形ドラム80の
軸方向外側に該成形ドラム80と同軸関係を保って配置さ
れ、成形ドラム80と駆動部77との間に位置している。そ
して、このキャン99はロッドレスシリンダ97が作動する
ことでフレーム96、駆動部77に固定されたガイド軸100
に案内されながら成形ドラム80の軸方向に移動し、膨張
状態のブラダ90をトロイダル状をしたカーカスバンドG
に押付けてカーカスバンドGの軸方向端部をビードD回
りに折返す。フレーム96より左方には前後方向に延びる
レール104が敷設され、これらのレール104にはスライド
ベアリング103を有する可動フレーム105が前後方向に移
動可能に支持されている。この可動フレーム105にもロ
ッドレスシリンダ97と平行なロッドレスシリンダ106が
固定され、このロッドレスシリンダ106のスライダ107に
はキャン108が取付けられている。このキャン108は成形
ドラム80の軸方向外側に該成形ドラム80と同軸関係を保
って配置され、成形ドラム80と交差点Cとの間に位置す
る。そして、このキャン108もロッドレスシリンダ106が
作動することで、可動フレーム105に固定されたガイド
軸109に案内されながら成形ドラム80の軸方向に移動
し、膨張状態のブラダ89をトロイダル状をしたカーカス
バンドGに押付けてカーカスバンドGの軸方向端部をビ
ードD回りに押返す。110はレール104と平行なシリンダ
であり、このシリンダ110のピストンロッド111の先端は
前記可動フレーム105に連結されている。そして、この
シリンダ110が作動してピストンロッド111が引込むと、
キャン108は成形ドラム80の軸線上から側方、この実施
例では前方へ退避する。なお、この発明ではキャン99も
側方へ退避させるようにしてもよい。116は成形ドラム8
0の側方(前方)に設置されたステッチング機構であ
り、このステッチング機構116はグリーンタイヤのサイ
ドウォール部、トレッド部に対してステッチングを行な
う。
次に、この発明に第1実施例の作用について説明す
る。
今、軸線A上に位置している拡径状態の第1ドラム4
は駆動部2により駆動回転され、また、この第1ドラム
4にはサービサ5からベルトおよびトレッドが順次供給
されているとする。これにより、第1ドラム4の周囲に
はベルトおよびトレッドが次々と貼付けられて積層さ
れ、ベルト・トレッド組立体が成形される。一方、拡径
状態の第2ドラム19も駆動部17により駆動回転されると
ともに、サービサ20からこの第2ドラム19にカーカス等
が供給され、これにより、第2ドラム19の周囲にカーカ
ス等が次々と貼付けられてカーカスバンドGが成形され
る。ここで、前記ベルト・トレッド組立体およびカーカ
スバンドGの成形中、作業者は時々これら第1ドラム4
および第2ドラム19の手助けをしなければならないが、
前述のように交差点C上には成形機76と比較して小型の
第2搬送手段41を設置するスペースがあれば充分である
ため、第1、第2成形ドラム4、19間の距離を短縮で
き、作業者の負担を軽減させることができるとともに、
作業能率の向上を図ることができる。また、前記成形の
際、第2搬送手段41は交差点C上でその軸線が軸線Bと
同軸となる第2位置において待機し、また、第1搬送手
段71は第2搬送手段41と第1成形ドラム4と間の軸線A
上において待機しており、さらに、キャン108は前方に
移動して軸線Aから退避している。
次に、前述した第2ドラム19によるカーカスバンドG
の成形作業が終了すると、シリンダ31のピストンロッド
32を突出させて第2ドラム19を交差点Cに向かって軸線
B上を移動させ、該第2ドラム19を第2搬送手段41の保
持機構56、57、58内に遊嵌する。次に、各保持機構56、
57、58のシリンダ53のピストンロッド14を突出させ、こ
のピストンロッド54の移動をリンク機構55を介して全て
のホルダ50に伝達する。これにより、保持機構56、57、
58のホルダ50は同期して半径方向内側へ移動し、その永
久磁石51が第2ドラム19上のカーカスバンドGに当接し
てこれを吸着する。この状態で第2ドラム19が縮径する
と、第2搬送手段41の保持機構56、57、58はカーカスバ
ンドGを第2ドラム19から受取って保持する。このと
き、第2搬送手段41のビード保持機構66、67にはフィラ
ーF付きのビードDが予め作業者あるいはビード供給機
構によりそれぞれ供給され保持されている。次に、シリ
ンダ31のピストンロッド32を引込ませ、第2ドラム19を
第2搬送手段41から離隔させて初期位置に復帰させると
ともに、第2ドラム19を拡径する。
次に、モータ59を作動して回動フレーム46を90度回動
させ、保持機構56、57、58をカーカスバンドGととも
に、軸線Bと同軸の第2位置から軸線Aと同軸の第1位
置まで回動させる。ここで、回動させるのは成形機76よ
り小型の第2搬送手段41であるため、省エネルギーが達
成でき、成形精度も向上する。一方、前述した第1ドラ
ム4によるベルト・トレッド組立体の成形が終了する
と、第1搬送手段71を軸線Aに沿って第1ドラム4と重
なり合う位置まで移動させる。次に、第1ドラム4を縮
径させると、第1搬送手段71は前記第2搬送手段41と同
様にしてベルト・トレッド組立体を第1ドラム4から受
取り保持する。次に、ベルト・トレッド組立体を保持し
ている第1搬送手段71を第1ドラム4から離隔させた
後、シリンダ11のピストンロッド12を引込めて第1ドラ
ム4を軸線A上から側方へ、この実施例では前方へ退避
させるとともに、サービサ5も前方へ移動させる。
次に、第1搬送手段71、第2搬送手段41を同期して軸
線Aに沿って成形ドラム80まで移動させる、このとき、
前述したように第1ドラム4を軸線Aから側方へ退避さ
せたので、第1搬送手段71、第2搬送手段41と第1ドラ
ム4とが干渉するようなことはない。しかも、このと
き、キャン108は前述のように前方に移動して軸線Aか
ら退避しているため、第1搬送手段71、第2搬送手段41
はキャン108と干渉することもない。そして、成形ドラ
ム80の軸方向中央と第2搬送手段41の軸方向中央とが合
致する位置まで第2搬送手段41が移動すると、該第2搬
送手段41の移動を停止する。このとき、第2搬送手段41
に保持されたカーカスバンドGは成形ドラム80の半径方
向外側で該成形ドラム80と重なり合っており、ビード受
け87、88の半径方向外側にはフィラーF付きのビードD
が位置している。また、このとき、第1搬送手段71は第
2搬送手段41とキャン99との間で停止している。
次に、成形ドラム80のビード受け87、88を拡径し、該
ビード受け87、88によりフィラーF付きビードDをカー
カスバンドGを介して内側から支持するとともに、各保
持機構56、57、58のホルダ50を半径方向外側へ移動させ
る。これにより、成形ドラム80が第2搬送手段41からカ
ーカスバンドGを受取る。次に、第2搬送手段41を軸線
Aに沿って交差点Cまで移動させた後、90度回動させて
第2位置に復帰させる。次に、ベルト・トレッド組立体
を外側から保持している第1搬送手段71を成形ドラム80
の軸方向中央部に重なり合うまで移動させるとともに、
シリンダ110のピストンロッド111を突出させキャン108
をその軸線が軸線Aと同軸になるまで後方に移動させ
る。次に、成形機76の主軸79のみを駆動部77により回転
させてビード受け87、88を軸方向に互いに接近させなが
ら、成形ドラム80とカーカスバンドGとの間にエアを注
入すると、該カーカスバンドGはトロイダル状にシェー
ビングされる。このとき、ブラダ89、90にもエアの注入
してこれらブラダ89、90を膨張させるとともに、ロッド
レスシリンダ97、106を作動してそのスライダ98、107を
互いに接近するよう移動させ、キャン99、108によって
前記ブラダ90、89をカーカスバンドGに押付ける。これ
により、カーカスバンドGの軸方向両端部はビードD回
りに折返される。また、前記カーカスバンドGがトロイ
ダル状にシェービングされることで、カーカスバンドG
の軸方向中央部外周とベルト・トレッド組立体の内周と
が圧着され、カーカスバンドGの外側にベルト・トレッ
ド組立体が貼合わされグリーンタイヤが成形される。
次に、ブラダ89、90が収縮するとともに、キャン99、
108が互いに離隔するよう移動し、また、キャン108は軸
線Aから前方へ退避し、第1搬送手段71は交差点Cまで
移動して初期位置に復帰する。次に、駆動部77により中
空軸78、主軸79、トロイダル状のグリーンタイヤを一体
的に回転させながら、ステッチング機構116によってグ
リーンタイヤのトレッド部、サイドウォール部等をステ
ッチングする。次に、ビード受け87、88を縮径した後、
図示していないローダによってグリーンタイヤを成形ド
ラム80から取出し次工程へ搬送する。また、第1成形機
1およびサービサ5を前方に移動させ、第1ドラム4を
軸線A上に配置する。以上がこの発明の第1実施例の作
用の1サイクルであり、以後このサイクルが繰返されグ
リーンタイヤが次々と成形される。
第7図はこの発明の第2実施例を示す図である。この
実施例においては成形機76、キャン99、108、ステッチ
ング機構116を交差点Cの左方に設置するようにしたも
のである。このようにすると、第1成形機1およびサー
ビサ5を前後に移動させる必要がなくなるため、装置全
体を構造簡単にかつ小型化することができる。なお、こ
の実施例では第2搬送手段41から成形ドラム80へカーカ
スバンドGを移動した後、該第2搬送手段41はキャン99
近傍まで移動し該位置で待機する。なお、他の構成、作
用は前記第1実施例と同様である。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、作業者の負
担を軽減することができるとともに、作業能率を向上さ
せることができ、さらに、省エネルギーおよび成形精度
の向上も達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示す概略全体平面図、
第2図は第1ドラム近傍の左側面図、第3図は第2ドラ
ム近傍の右側面図、第4図は第2搬送手段の正面図、第
5図は第4図のI−I矢視断面図、第6図は成形ドラム
近傍の一部破断正面図、第7図はこの発明の第2実施例
を示す概略全体平面図である。 4……第1ドラム、19……第2ドラム 41……第2搬送手段、71……第1搬送手段 80……成形ドラム、89、90……ブラダ 99、108……キャン、A……第1ドラムの軸線 B……第2ドラムの軸線、C……交差点 D……ビード、G……カーカスバンド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトおよびトレッドを積層してベルト・
    トレッド組立体を成形する第1ドラムと、第1ドラムの
    軸線とその軸線が略直交するよう配置されるとともに前
    記両軸線の交差点に向かって移動可能で、カーカスバン
    ドを成形する第2ドラムと、前記第1ドラムからベルト
    ・トレッド組立体を受取って保持することができるとと
    もに、第1ドラムの軸線に沿って移動可能な第1搬送手
    段と、前記交差点において第2ドラムからカーカスバン
    ドを受取って保持することができるとともに、第1ドラ
    ムの軸線と同軸の第1位置と第2ドラムの軸線と同軸の
    第2位置との間を回動可能で、第1ドラムの軸線に沿っ
    て移動可能な第2搬送手段と、第1ドラムの軸線上で前
    記交差点から離隔した位置に配置され、第2搬送手段か
    ら受取ったカーカスバンドをトロイダル状にシェービン
    グするとともに、該カーカスバンドの外側に第1搬送手
    段が保持していたベルト・トレッド組立体を貼付けてグ
    リーンタイヤを成形する成形ドラムと、を備えたことを
    特徴とするタイヤ成形装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のタイヤ成形装置において、
    成形ドラムの軸方向両端部にそれぞれ膨張収縮可能なブ
    ラダを設けるとともに、該成形ドラムの軸方向両外側
    に、該ブラダをトロイダル状をしたカーカスバンドに押
    付けることによりカーカスバンドの軸方向両端部をヒー
    ド回りに折返すキャンをそれぞれ設置し、前記キャンの
    内、交差点と成形ドラムとの間に位置するキャンを成形
    ドラムの軸線上から側方へ退避可能として第1、第2搬
    送手段とキャンとの干渉を回避するようにしたタイヤ成
    形装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のタイヤ成形装置において、
    第1ドラムを交差点と成形ドラムとの間に配置するとと
    もに、該第1ドラムを側方へ退避可能とし、第1、第2
    搬送手段と第1ドラムとの干渉を回避するようにしたタ
    イヤ成形装置。
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JPS5970548A (ja) * 1982-10-15 1984-04-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ラジアルタイヤの製造方法及び装置

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