JP2003142178A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板

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JP2003142178A
JP2003142178A JP2001341664A JP2001341664A JP2003142178A JP 2003142178 A JP2003142178 A JP 2003142178A JP 2001341664 A JP2001341664 A JP 2001341664A JP 2001341664 A JP2001341664 A JP 2001341664A JP 2003142178 A JP2003142178 A JP 2003142178A
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JP
Japan
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wiring board
printed wiring
eyelet
solder
soldering
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001341664A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Tanaka
靖彦 田中
Goichi Masumoto
悟一 増本
Hironori Hamada
浩典 浜田
Masami Sakaguchi
政美 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001341664A priority Critical patent/JP2003142178A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を搭載し実装するプリント配線板に
おいて、はんだ付け時にはとめの外周に形成される空間
の内部圧力の上昇によるはんだ部のはんだを押し出す力
をなくし、はとめを使用することで起きるはんだ付け不
良を低減し、はんだ付け性能を向上する。 【解決手段】 複数の穴2を加工したプリント配線板本
体1の穴2にはとめ10を挿入する。はとめ10は、上
部の曲げ加工部11の一部を切り欠いて切欠部12を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載し
実装するプリント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリント配線板は図9に
示すように構成していた。以下、その構成について説明
する。
【0003】図9に示すように、プリント配線板本体1
は複数の穴2を加工しており、このプリント配線板本体
1に加工した穴2にはとめ3を挿入し、はとめ3は上部
の曲げ加工部4がプリント配線板本体1の上部の部品面
1a側に止まるようにセットされ、はんだ面1b側はは
とめ3の下部を割って銅箔パターン側へ開くようセット
して、プリント配線板を構成している。
【0004】はとめ3の中心に電子部品リード5を挿入
し、電子部品をセットした状態で、噴流式はんだ付け装
置を通すことにより、はとめ3と電子部品リード5とを
はんだ付けする。はんだ6は電子部品リード5の下部、
はとめ3の下部、プリント配線板本体1のはんだ面1b
側の銅箔パターン部だけでなく、はとめ3の上部まで電
子部品リード5をはんだ付けする。このはとめ3は、大
電流を流すものや重量物をプリント配線板に実装するた
めに使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電化機器が多様
化し、大電流を使用するものや大きな電子部品を実装す
ることが多くなってきた。また、鉛の環境汚染の問題が
クローズアップされており、鉛フリーはんだを使用して
プリント配線板に電子部品をはんだ付けすることが主流
になりつつある。
【0006】図9に示したプリント配線板では、プリン
ト配線板本体1に加工した穴2にはとめ3を挿入し、は
とめ3のはんだ面1b側の下部を割って銅箔パターン側
へ開くようセットすると、穴2の内周とはとめ3の外周
との間に密閉された空間7が形成されている。
【0007】この状態で噴流式はんだ付け装置を通して
はんだ付けし、プリント配線板本体1のはんだ面1b側
のはんだ部8がはんだで覆われたとき、空間7内の圧力
は、噴流式はんだ付け装置を通してはんだ付けするとき
の熱による膨張と、プリント配線板本体1から発生する
気体により上昇し、空間7内の内部圧力の上昇による応
力がはんだ部8にかかり、図9の矢印で示すように、は
んだを押し出す方向に働く。これが、はんだ部8のはん
だ付け性能を著しく低下させる。
【0008】また、鉛フリーはんだは、錫の含有量がか
なり多くなる傾向があり、溶融点が高くなるだけでなく
凝固点との差が広がる。つまり、はんだが溶けてから冷
えて固まるまでの時間が長くなる。このことにより、空
間7内の内部圧力によるはんだ付け性能低下の影響が鉛
フリーはんだでは、より大きく現れるという問題があっ
た。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、はんだ付け時にはとめの外周に形成される空間の内
部圧力の上昇によるはんだ部のはんだを押し出す力をな
くし、はとめを使用することで起きるはんだ付け不良を
低減し、はんだ付け性能を向上することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数の穴を加工したプリント配線板本体の
穴にはとめを挿入し、はとめは、上部の曲げ加工部の一
部を切り欠いて切欠部を設けたものである。
【0011】これにより、はんだ付け時にはとめの外周
に形成される空間の内部圧力の上昇によるはんだ部のは
んだを押し出す力をなくすることができ、はとめを使用
することで起きるはんだ付け不良を低減できて、はんだ
付け性能を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の穴を加工したプリント配線板本体と、前記プ
リント配線板本体に加工した穴に挿入するはとめとを備
え、前記はとめは、上部の曲げ加工部の一部を切り欠い
て切欠部を設けたものであり、プリント配線板本体に加
工した穴にはとめを挿入すると、はとめの上部の曲げ加
工部の一部を切り欠いているので、プリント配線板本体
の穴の内周とはとめの外周との間の空間は密閉されるこ
とがなく、はんだ付け時の熱によりはとめの外周に形成
された空間の内部圧力が上昇しないため、はんだ部のは
んだを押し出す力をなくすることができ、はとめを使用
することで起きるはんだ付け不良を低減できて、はんだ
付け性能を向上することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、はとめは、上部の曲げ加工部を複
数箇所切り欠いたものであり、はとめの上部の曲げ加工
部を複数箇所切り欠いているので、プリント配線板本体
の穴の内周とはとめの外周との間の空間は密閉されるこ
とがなく、はんだ付け時の熱によりはとめの外周に形成
された空間の内部圧力が上昇しないため、はんだ部のは
んだを押し出す力をなくすることができ、はとめを使用
することで起きるはんだ付け不良を低減できて、はんだ
付け性能を向上することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、はとめは、上部の曲げ加工部の一
部を変形し、前記はとめをプリント配線板本体に挿入し
たとき、前記はとめの上部の曲げ加工部の外周と前記プ
リント配線板本体の部品面側との間に隙間ができるよう
にしたものであり、はとめの上部の曲げ加工部の外周と
プリント配線板本体の部品面側との間にできた隙間によ
り、プリント配線板本体の穴の内周とはとめの外周との
間の空間は密閉されることがなく、はんだ付け時の熱に
よりはとめの外周に形成された空間の内部圧力が上昇し
ないため、はんだ部のはんだを押し出す力をなくするこ
とができ、はとめを使用することで起きるはんだ付け不
良を低減できて、はんだ付け性能を向上することができ
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、はとめは、上部の曲げ加工部を均
一に曲げないように数箇所変形し、前記はとめをプリン
ト配線板本体に挿入したとき、前記はとめの上部の曲げ
加工部の外周と前記プリント配線板本体の部品面側との
間に隙間ができるようにしたものであり、はとめの上部
の曲げ加工部の外周とプリント配線板本体の部品面側と
の間にできた隙間により、プリント配線板本体の穴の内
周とはとめの外周との間の空間は密閉されることがな
く、はんだ付け時の熱によりはとめの外周に形成された
空間の内部圧力が上昇しないため、はんだ部のはんだを
押し出す力をなくすることができ、はとめを使用するこ
とで起きるはんだ付け不良を低減できて、はんだ付け性
能を向上することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、はとめは、上部の曲げ加工部に穴
を開けたものであり、はとめの上部の曲げ加工部に開け
た穴により、プリント配線板本体の穴の内周とはとめの
外周との間の空間は密閉されることがなく、はんだ付け
時の熱によりはとめの外周に形成された空間の内部圧力
が上昇しないため、はんだ部のはんだを押し出す力をな
くすることができ、はとめを使用することで起きるはん
だ付け不良を低減できて、はんだ付け性能を向上するこ
とができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、はとめは、全体に複数の穴を開け
たものであり、全体に開けた複数の穴により、プリント
配線板本体の穴の内周とはとめの外周との間の空間は密
閉されることがなく、はんだ付け時の熱によりはとめの
外周に形成された空間の内部圧力が上昇しないため、は
んだ部のはんだを押し出す力をなくすることができ、は
とめを使用することで起きるはんだ付け不良を低減でき
て、はんだ付け性能を向上することができる。
【0018】請求項7に記載の発明は、複数の穴を加工
したプリント配線板本体と、前記プリント配線板本体の
加工した穴に挿入しはんだ面側から押し潰し開くよう加
工したはとめとを備え、押し潰し開く角度を浅くし、前
記はとめとプリント配線板本体との間に隙間を生じるよ
うにしたものであり、はとめ自体を加工しなくても、は
とめをかしめる工具を加工または調整することで、プリ
ント配線板本体の穴の内周とはとめの外周との間の空間
は密閉されることがなく、はんだ付け時の熱によりはと
めの外周に形成された空間の内部圧力が上昇しないた
め、はんだ部のはんだを押し出す力をなくすることがで
き、安価に、はとめを使用することで起きるはんだ付け
不良を低減できて、はんだ付け性能を向上することがで
きる。
【0019】請求項8に記載の発明は、複数の穴を加工
したプリント配線板本体と、前記プリント配線板本体の
加工した穴に挿入しはんだ面側から押し潰し開くよう加
工したはとめとを備え、前記はとめは、上部の曲げ加工
部に隙間を開けるように加工したものであり、はとめ自
体を加工しなくても、はとめをかしめる工具を加工また
は調整することで、かしめ時にはとめの上部の曲げ加工
部に隙間を開けることにより、プリント配線板本体の穴
の内周とはとめの外周との間の空間は密閉されることが
なく、はんだ付け時の熱によりはとめの外周に形成され
た空間の内部圧力が上昇しないため、はんだ部のはんだ
を押し出す力をなくすることができ、安価に、はとめを
使用することで起きるはんだ付け不良を低減できて、は
んだ付け性能を向上することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0021】(実施例1)図1に示すように、はとめ1
0は、上部の曲げ加工部11の一部を切り欠いて切欠部
12を設けている。他の構成は従来例と同じである。
【0022】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴2にはとめ10を挿入すると、はとめ10
の上部の曲げ加工部11に設けた切欠部12により、プ
リント配線板本体1の穴2の内周とはとめ10の外周と
の間の空間7は密閉されることがなく、はんだ付け時の
熱によりはとめ10の外周に形成された空間7に発生し
た圧力を外部に放出させることができて、空間7内の圧
力が上昇しないため、はんだ部のはんだを押し出す力を
なくすることができ、はとめ10を使用することで起き
るはんだ付け不良を低減できて、はんだ付け性能を向上
することができる。
【0023】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0024】(実施例2)図2に示すように、はとめ1
0aは、上部の曲げ加工部11aの複数箇所に切欠部1
2aを設けている。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
【0025】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴2にはとめ10aを挿入すると、はとめ1
0aの上部の曲げ加工部11aに設けた複数の切欠部1
2aにより、プリント配線板本体1の穴2の内周とはと
め10aの外周との間の空間7は密閉されることがな
く、はんだ付け時の熱によりはとめ10aの外周に形成
された空間7に発生した圧力を外部に放出させることが
できて、空間7内の圧力が上昇しないため、はんだ部の
はんだを押し出す力をなくすることができ、はとめ10
aを使用することで起きるはんだ付け不良を低減でき
て、はんだ付け性能を向上することができる。
【0026】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0027】(実施例3)図3に示すように、はとめ1
0bは、上部の曲げ加工部11bの一部を変形し、はと
め10bをプリント配線板本体1に挿入したとき、はと
め10bの上部の曲げ加工部11bの外周とプリント配
線板本体1の部品面1a側との間に隙間13ができるよ
うにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0028】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴(図示せず)にはとめ10bを挿入する
と、はとめ10bの上部の曲げ加工部11bの外周とプ
リント配線板本体1の部品面1a側との間にできた隙間
13により、プリント配線板本体1の穴の内周とはとめ
10bの外周との間の空間(図示せず)は密閉されるこ
とがなく、はんだ付け時の熱によりはとめ10bの外周
に形成された空間に発生した圧力を外部に放出させるこ
とができて、空間内の圧力が上昇しないため、はんだ部
のはんだを押し出す力をなくすることができ、はとめ1
0bを使用することで起きるはんだ付け不良を低減でき
て、はんだ付け性能を向上することができる。
【0029】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0030】(実施例4)図4に示すように、はとめ1
0cは、上部の曲げ加工部11cを均一に曲げないよう
に数箇所変形し、はとめ10cをプリント配線板本体1
に挿入したとき、はとめ10cの上部の曲げ加工部11
cの外周とプリント配線板本体1の部品面1a側との間
に隙間14ができるようにしている。他の構成は上記実
施例1と同じである。
【0031】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴(図示せず)にはとめ10cを挿入する
と、はとめ10cの上部の曲げ加工部11cの外周とプ
リント配線板本体1の部品面1a側との間にできた隙間
14により、プリント配線板本体1の穴の内周とはとめ
10cの外周との間の空間(図示せず)は密閉されるこ
とがなく、はんだ付け時の熱によりはとめ10cの外周
に形成された空間に発生した圧力を外部に放出させるこ
とができて、空間内の圧力が上昇しないため、はんだ部
のはんだを押し出す力をなくすることができ、はとめ1
0cを使用することで起きるはんだ付け不良を低減でき
て、はんだ付け性能を向上することができる。
【0032】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0033】(実施例5)図5に示すように、はとめ1
0dは、上部の曲げ加工部11dに穴15を開けてい
る。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0034】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴(図示せず)にはとめ10dを挿入する
と、はとめ10dの上部の曲げ加工部11dに穴15を
開けているので、プリント配線板本体1の穴の内周とは
とめ10dの外周との間の空間(図示せず)は密閉され
ることがなく、はんだ付け時の熱によりはとめ10dの
外周に形成された空間に発生した圧力を外部に放出させ
ることができて、空間内の圧力が上昇しないため、はん
だ部のはんだを押し出す力をなくすることができ、はと
め10dを使用することで起きるはんだ付け不良を低減
できて、はんだ付け性能を向上することができる。
【0035】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0036】(実施例6)図6に示すように、はとめ1
0eは、全体に複数の穴15を開けている。他の構成は
上記実施例1または5と同じである。
【0037】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴(図示せず)にはとめ10eを挿入する
と、はとめ10eの全体に複数の穴15を開けているの
で、プリント配線板本体1の穴の内周とはとめ10eの
外周との間の空間(図示せず)は密閉されることがな
く、はんだ付け時の熱によりはとめ10eの外周に形成
された空間に発生した圧力を外部に放出させることがで
きて、空間内の圧力が上昇しないため、はんだ部のはん
だを押し出す力をなくすることができ、はとめ10eを
使用することで起きるはんだ付け不良を低減できて、は
んだ付け性能を向上することができる。
【0038】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0039】(実施例7)図7に示すように、はとめ1
0fは、プリント配線板本体1の穴2に挿入し、はんだ
面1b側から押し潰し開くよう加工し、押し潰し開く角
度を浅くし、はとめ10はとプリント配線板本体1との
間に隙間16を生じるようにしている。他の構成は上記
実施例1と同じである。
【0040】上記構成において、プリント配線板本体1
に加工した穴2にはとめ10fを挿入し、はんだ面1b
側から押し潰し開く角度を浅くし、はとめ10fとプリ
ント配線板本体1との間に隙間16を生じるようにして
いるので、プリント配線板本体1の穴2の内周とはとめ
10fの外周との間の空間7は密閉されることがなく、
はんだ付け時の熱によりはとめ10fの外周に形成され
た空間7に発生した圧力を外部に放出させることができ
て、空間7内の圧力が上昇しないため、はんだ部(図示
せず)のはんだを押し出す力をなくすることができ、は
とめ10fを使用することで起きるはんだ付け不良を低
減できて、はんだ付け性能を向上することができる。
【0041】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0042】(実施例8)図8に示すように、はとめ1
0gは、プリント配線板本体1の穴2に挿入し、はんだ
面1b側から押し潰し開くよう加工し、上部の曲げ加工
部11gに隙間17を開けるように加工している。
【0043】すなわち、はとめ10gをプリント配線板
本体1のはんだ面1b側から押し潰し開くよう加工する
際、第1のはとめ押さえ治具18ではとめ10gの上部
曲げ加工部11gを掴んでプリント配線板本体1にセッ
トする。このとき、第1のはとめ押さえ治具18のアー
ム18aがプリント配線板本体1とはとめ10gとの間
に隙間18を形成する。その後、第2のはとめ押させ治
具19により、はとめ10gをはんだ面1こ側から押し
潰し開くように加工を行う。他の構成は上記実施例1と
同じである。
【0044】上記構成において、はとめ10gをプリン
ト配線板本体1の穴2に挿入し、はんだ面1b側から押
し潰し開くよう加工し、上部の曲げ加工部11gに隙間
17を開けるように加工しているので、プリント配線板
本体1の穴2の内周とはとめ10fの外周との間の空間
7は密閉されることがなく、はんだ付け時の熱によりは
とめ10fの外周に形成された空間7に発生した圧力を
外部に放出させることができて、空間7内の圧力が上昇
しないため、はんだ部(図示せず)のはんだを押し出す
力をなくすることができ、はとめ10gを使用すること
で起きるはんだ付け不良を低減できて、はんだ付け性能
を向上することができる。
【0045】なお、使用するはんだは鉛フリーはんだの
場合に効果が高いが、従来の鉛共晶はんだでも同じ効果
を有する。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、複数の穴を加工したプリント配線板本体
と、前記プリント配線板本体に加工した穴に挿入するは
とめとを備え、前記はとめは、上部の曲げ加工部の一部
を切り欠いて切欠部を設けたから、はんだ付け時の熱に
よりはとめの外周に形成された空間に発生した圧力を外
部に放出させることができて、空間内の圧力が上昇しな
いため、はんだ部のはんだを押し出す力をなくすること
ができ、はとめを使用することで起きるはんだ付け不良
を低減できて、はんだ付け性能を向上することができ
る。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、は
とめは、上部の曲げ加工部を複数箇所切り欠いたから、
複数箇所の切欠部により、はんだ付け時の熱によりはと
めの外周に形成された空間に発生した圧力を外部に放出
させることができて、空間内の圧力が上昇しないため、
はんだ部のはんだを押し出す力をなくすることができ、
はとめを使用することで起きるはんだ付け不良を低減で
きて、はんだ付け性能を向上することができる。
【0048】また、請求項3に記載の発明によれば、は
とめは、上部の曲げ加工部の一部を変形し、前記はとめ
をプリント配線板本体に挿入したとき、前記はとめの上
部の曲げ加工部の外周と前記プリント配線板本体の部品
面側との間に隙間ができるようにしたから、はとめの上
部の曲げ加工部の外周とプリント配線板本体の部品面側
との間にできた隙間により、はんだ付け時の熱によりは
とめの外周に形成された空間に発生した圧力を外部に放
出させることができて、空間内の圧力が上昇しないた
め、はんだ部のはんだを押し出す力をなくすることがで
き、はとめを使用することで起きるはんだ付け不良を低
減できて、はんだ付け性能を向上することができる。
【0049】また、請求項4に記載の発明によれば、は
とめは、上部の曲げ加工部を均一に曲げないように数箇
所変形し、前記はとめをプリント配線板本体に挿入した
とき、前記はとめの上部の曲げ加工部の外周と前記プリ
ント配線板本体の部品面側との間に隙間ができるように
したから、はとめの上部の曲げ加工部の外周とプリント
配線板本体の部品面側との間にできた隙間により、はん
だ付け時の熱によりはとめの外周に形成された空間に発
生した圧力を外部に放出させることができて、空間内の
圧力が上昇しないため、はんだ部のはんだを押し出す力
をなくすることができ、はとめを使用することで起きる
はんだ付け不良を低減できて、はんだ付け性能を向上す
ることができる。
【0050】また、請求項5に記載の発明によれば、は
とめは、上部の曲げ加工部に穴を開けたから、はとめの
上部の曲げ加工部に開けた穴により、はんだ付け時の熱
によりはとめの外周に形成された空間に発生した圧力を
外部に放出させることができて、空間内の圧力が上昇し
ないため、はんだ部のはんだを押し出す力をなくするこ
とができ、はとめを使用することで起きるはんだ付け不
良を低減できて、はんだ付け性能を向上することができ
る。
【0051】また、請求項6に記載の発明によれば、は
とめは、全体に複数の穴を開けたから、全体に開けた複
数の穴により、はんだ付け時の熱によりはとめの外周に
形成された空間に発生した圧力を外部に放出させること
ができて、空間内の圧力が上昇しないため、はんだ部の
はんだを押し出す力をなくすることができ、はとめを使
用することで起きるはんだ付け不良を低減できて、はん
だ付け性能を向上することができる。
【0052】また、請求項7に記載の発明によれば、複
数の穴を加工したプリント配線板本体と、前記プリント
配線板本体の加工した穴に挿入しはんだ面側から押し潰
し開くよう加工したはとめとを備え、押し潰し開く角度
を浅くし、前記はとめとプリント配線板本体との間に隙
間を生じるようにしたから、はとめ自体を加工しなくて
も、はとめをかしめる工具を加工または調整すること
で、はんだ付け時の熱によりはとめの外周に形成された
空間に発生した圧力を外部に放出させることができて、
空間内の圧力が上昇しないため、はんだ部のはんだを押
し出す力をなくすることができ、安価にはとめを使用す
ることで起きるはんだ付け不良を低減できて、はんだ付
け性能を向上することができる。
【0053】また、請求項8に記載の発明によれば、複
数の穴を加工したプリント配線板本体と、前記プリント
配線板本体の加工した穴に挿入しはんだ面側から押し潰
し開くよう加工したはとめとを備え、前記はとめは、上
部の曲げ加工部に隙間を開けるように加工したから、は
とめ自体を加工しなくても、はとめをかしめる工具を加
工または調整することで、かしめ時にはとめの上部の曲
げ加工部に隙間を開けることにより、はんだ付け時の熱
によりはとめの外周に形成された空間に発生した圧力を
外部に放出させることができて、空間内の圧力が上昇し
ないため、はんだ部のはんだを押し出す力をなくするこ
とができ、安価にはとめを使用することで起きるはんだ
付け不良を低減できて、はんだ付け性能を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例のプリント配線板
の要部断面図 (b)同プリント配線板に用いるはとめの上面図
【図2】(a)本発明の第2の実施例のプリント配線板
の要部断面図 (b)同プリント配線板に用いるはとめの上面図
【図3】(a)本発明の第3の実施例のプリント配線板
の要部側面図 (b)同プリント配線板に用いるはとめの上面図
【図4】(a)本発明の第4の実施例のプリント配線板
の要部側面図 (b)同プリント配線板に用いるはとめの上面図
【図5】(a)本発明の第5の実施例のプリント配線板
の要部側面図 (b)同プリント配線板に用いるはとめの上面図
【図6】(a)本発明の第6の実施例のプリント配線板
の要部側面図 (b)同プリント配線板に用いるはとめの上面図
【図7】本発明の第7の実施例のプリント配線板の要部
断面図
【図8】(a)本発明の第8の実施例のプリント配線板
の要部断面図 (b)同プリント配線板のはとめかしめ時の断面図
【図9】従来のプリント配線板の要部断面図
【符号の説明】
1 プリント配線板本体 2 穴 10 はとめ 11 上部の曲げ加工部 12 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 浩典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 坂口 政美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E077 BB14 BB33 BB37 DD08 FF21 JJ05 5E319 AA02 AB01 AC01 AC16 AC20 BB02 CC23 GG03 5E336 AA01 BB01 BB02 BC04 BC15 CC02 DD01 EE02 GG06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の穴を加工したプリント配線板本体
    と、前記プリント配線板本体に加工した穴に挿入するは
    とめとを備え、前記はとめは、上部の曲げ加工部の一部
    を切り欠いて切欠部を設けたプリント配線板。
  2. 【請求項2】 はとめは、上部の曲げ加工部を複数箇所
    切り欠いた請求項1記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 はとめは、上部の曲げ加工部の一部を変
    形し、前記はとめをプリント配線板本体に挿入したと
    き、前記はとめの上部の曲げ加工部の外周と前記プリン
    ト配線板本体の部品面側との間に隙間ができるようにし
    た請求項1記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 はとめは、上部の曲げ加工部を均一に曲
    げないように数箇所変形し、前記はとめをプリント配線
    板本体に挿入したとき、前記はとめの上部の曲げ加工部
    の外周と前記プリント配線板本体の部品面側との間に隙
    間ができるようにした請求項1記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】 はとめは、上部の曲げ加工部に穴を開け
    た請求項1記載のプリント配線板。
  6. 【請求項6】 はとめは、全体に複数の穴を開けた請求
    項1記載のプリント配線板。
  7. 【請求項7】 複数の穴を加工したプリント配線板本体
    と、前記プリント配線板本体の加工した穴に挿入しはん
    だ面側から押し潰し開くよう加工したはとめとを備え、
    押し潰し開く角度を浅くし、前記はとめとプリント配線
    板本体との間に隙間を生じるようにしたプリント配線
    板。
  8. 【請求項8】 複数の穴を加工したプリント配線板本体
    と、前記プリント配線板本体の加工した穴に挿入しはん
    だ面側から押し潰し開くよう加工したはとめとを備え、
    前記はとめは、上部の曲げ加工部に隙間を開けるように
    加工したプリント配線板。
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