JP3374905B2 - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

Info

Publication number
JP3374905B2
JP3374905B2 JP00441599A JP441599A JP3374905B2 JP 3374905 B2 JP3374905 B2 JP 3374905B2 JP 00441599 A JP00441599 A JP 00441599A JP 441599 A JP441599 A JP 441599A JP 3374905 B2 JP3374905 B2 JP 3374905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat sink
hole
mounting
semiconductor
sink body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00441599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000208681A (ja
Inventor
勉 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Telecom Networks Ltd filed Critical Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority to JP00441599A priority Critical patent/JP3374905B2/ja
Publication of JP2000208681A publication Critical patent/JP2000208681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3374905B2 publication Critical patent/JP3374905B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワートランジス
タ等の半導体が取り付けられるヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源機器には、パワートランジ
スタ等の発熱量の大きい半導体が使用されており、この
種の半導体の多くには、半導体から発生する熱を効率よ
く放熱し、半導体の破壊を防止するために、ヒートシン
クが取り付けられている。図15は、このようなヒート
シンクの一例を示している。
【0003】図において、プリント配線板1上には、パ
ワートランジスタ等の半導体3とヒートシンク5が配置
されている。半導体3の端子3aは、プリント配線板1
にはんだ付けされている。ヒートシンク5は、固定ねじ
7により、プリント配線板1に固定されている。また、
半導体3のヒートシンク5への取り付けは、取付ねじ9
を使用して、半導体3をヒートシンク5の取付面5aに
密着することで行われている。
【0004】通常は、半導体3が発する熱を効率よく放
熱させるために、半導体3とヒートシンク5との間に、
図示しないシートを挟み込んでいる。なお、ここで記述
したシートとは、半導体3とヒートシンク5とにおける
それぞれの接触面の凹凸を均一化し、熱伝達を良くする
ものであるが、さらに、半導体3とヒートシンク5とを
電気的に絶縁する機能を持ち、高熱に対する耐力も有し
ている。以降、この放熱、耐熱、絶縁等の機能を持つシ
ートを、代表として絶縁シートと称する。
【0005】上述したプリント配線板1に実装される半
導体3のヒートシンク5への取り付けは、以下示すよう
に行われる。すなわち、先ず、半導体3が、取付ねじ9
によりヒートシンク5に取り付けられ、半導体3とヒー
トシンク5とが一体化される。一体化された半導体3お
よびヒートシンク5は、プリント配線板1上に配置され
る。この後、ヒートシンク5が、固定ねじ7によりプリ
ント配線板1に固定される。
【0006】そして、半導体3の端子3aがプリント配
線板1にはんだ付けされ、プリント配線板1に実装され
る半導体3のヒートシンク5への取り付けが完了する。
また、半導体3をプリント配線板1およびヒートシンク
5から取り外す場合には、先ず、半導体3の端子3aと
プリント配線板1とを固定しているはんだを除去し、こ
の後、取付ねじ9を外すことで行われる。
【0007】ここで、半導体3のプリント配線板1およ
びヒートシンク5からの取り外しは、例えば、製品の開
発段階において、特性評価中に半導体3が壊れた場合の
交換時に、あるいは、設計の変更に伴う仕様変更が発生
した場合の交換時に行われる。また、製品の量産段階に
おいても、例えば、仕様変更等により、別の半導体を使
用する必要が生じた場合に、半導体3を交換するために
取り外しが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、プリント配線板1上には、多くの部品が高密度に実
装されている。このため、図16に示すように、プリン
ト配線板1上の半導体3に隣接する位置に、他の部品1
1が搭載されている場合が多い。このような場合には、
部品11が邪魔になり、ドライバ等の工具13の先端
を、取付ねじ9に正しく合わせることができず、半導体
3の単体での取り外しができないという問題があった。
【0009】このため、半導体3の取り外しは、固定ね
じ7を外し、ヒートシンク5をプリント配線板1から取
り外した後でなければ行うことができず、取り外しの作
業性が悪く、作業工数が増大するという問題があった。
一方、図17に示すように、奥行きの小さいブロック状
のヒートシンク15を使用して、このヒートシンク15
と半導体3とを、ばね性を有するクリップ17で相互に
挟むことで取り付けることが行われている。
【0010】このように、半導体3のヒートシンク15
への取り付けを、クリップ17により行う場合には、先
ず、位置合わせ用のジグ等を使用して、半導体3がプリ
ント配線板1にはんだ付けされる。次に、ヒートシンク
15がプリント配線板1に固定される。この後、図18
に示すように、専用の工具19を使用して、半導体3と
ヒートシンク15とがクリップ17により取り付けられ
る。
【0011】しかしながら、半導体3に隣接する位置に
他の部品11が搭載されている場合には、部品11が邪
魔になり、工具19による半導体3のヒートシンク15
への取り付けができないという問題があった。このた
め、半導体3のヒートシンク15への取り付けを、ヒー
トシンク15をプリント配線板1に取り付ける前に行わ
なくてはならなかった。
【0012】この結果、半導体3をクリップ17の所定
の位置に取り付けることが難しく、プリント配線板1に
クリップ17を固定する際に、半導体3の端子3aをプ
リント配線板1の所定の位置に合わせることが困難であ
った。さらに、クリップ17で取り付けられた半導体3
を取り外す際にも、半導体3をヒートシンク15ととも
に取り外さなくてはならず、作業性が悪く、作業工数が
増大するという問題があった。
【0013】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、パワートランジスタ等の半導体
を、容易かつ確実に取り付け、および、取り外すことが
できるヒートシンクを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のヒートシンク
は、半導体を密着する取付面を設けたヒートシンク本体
と、前記取付面に向けて前記半導体を押圧する支持部材
と、前記支持部材に押圧力を与えるとともに該支持部材
をヒートシンク本体に固定する取付部材とを備え、前記
支持部材は、相互に直角方向に延在する挿入部および押
圧部を備え、前記ヒートシンク本体は、前記取付面に設
けられ、前記支持部材の前記挿入部を挿入する支持穴
と、該支持穴から前記取付面に沿って該ヒートシンク本
体内に設けられ、前記取付部材を挿入する取付穴を備え
たことを特徴とするたことを特徴とする。
【0015】
【0016】請求項2のヒートシンクは、請求項1記載
のヒートシンクにおいて、前記支持穴は、前記ヒートシ
ンク本体の取付部の反対側に広がる空間を有する内部穴
を備え、前記取付穴は、前記内部穴に開口されたことを
特徴とする。請求項3のヒートシンクは、請求項2記載
のヒートシンクにおいて、前記取付穴は、前記半導体の
取付時における前記押圧部の延在方向に向けて設けられ
たことを特徴とする。
【0017】請求項4のヒートシンクは、請求項3記載
のヒートシンクにおいて、前記支持部材の前記挿入部
は、前記取付部材の先端が突き当たる支持部を備えたこ
とを特徴とする。請求項5のヒートシンクは、請求項1
ないし請求項4のいずれか1項記載のヒートシンクにお
いて、前記支持部材における前記挿入部の先端部分の幅
は、該挿入部の根元部分の幅より小さく形成され、前記
ヒートシンク本体の前記支持穴は、前記先端部分の幅に
合わせて形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項6のヒートシンクは、請求項1ない
請求項5のいずれか1項記載のヒートシンクにおい
て、前記支持部材は、前記挿入部から前記押圧部に掛け
て、該支持部材の剛性を高める突出部を備えたことを特
徴とする。請求項7のヒートシンクは、請求項1ないし
請求項6のいずれか1項記載のヒートシンクにおいて、
前記支持部材の表面には、電気的絶縁性を有する絶縁材
が被覆されていることを特徴とする。
【0019】(作用) 請求項1のヒートシンクでは、ヒートシンク本体の取付
面に半導体が配設された後、取付部材をヒートシンク本
体に固定していくことで、取付部材が支持部材に押圧力
を与える。この結果、支持部材が半導体を取付面に向け
て押圧し、半導体がヒートシンク本体の取付面に押圧状
態で取り付けられる。また、ヒートシンク本体の取付面
に半導体が配設され、支持部材の挿入部がヒートシンク
本体の支持穴に挿入される。挿入部の支持穴への挿入に
より、支持部材の押圧部は、半導体に沿って延在する。
この後、ヒートシンク本体の取付穴に取付部材を挿入し
ていくことで、支持部材の挿入部が取付部材により移動
される。この移動により、挿入部にほぼ直交する押圧部
が取付面側に移動し、半導体が取付面に押圧される。
【0020】
【0021】請求項2のヒートシンクでは、支持穴に、
ヒートシンク本体の取付部の反対側に広がる空間を有す
る内部穴が備えられるため、取付部材を取付穴に挿入し
た後、取付部材の先端を内部穴まで移動させることで、
挿入部がヒートシンク本体の取付部の反対側に広がる空
間に移動する。この移動により、挿入部が支持穴の内壁
に当接され、この当接部分を支点として支持部材が回動
する。支持部材の回動に伴い、押圧部がヒートシンク本
体の取付面側に移動し、半導体がヒートシンク本体の取
付面に押圧状態で取り付けられる。
【0022】請求項3のヒートシンクでは、ヒートシン
ク本体の取付穴が支持部材の押圧部の延在方向に設けら
れるため、取付穴に挿入された取付部材を内部穴に向け
て移動し、取付部材の先端で支持部材の挿入部を、ヒー
トシンク本体の取付部と反対側の空間に押圧すること
で、支持部材の押圧部がヒートシンク本体の取付面側に
移動し、半導体がヒートシンク本体の取付面に押圧状態
で取り付けられる。
【0023】請求項4のヒートシンクでは、挿入部に取
付部材の先端を突き当てる支持部が備えられるため、取
付部材により支持部材の挿入部を押圧する際に、取付部
材の先端が挿入部の所定の位置に支持され、取付部材に
より、支持部材の挿入部が確実に押圧される。また、取
付部材の先端が挿入部の支持部に支持されることで、挿
入部の支持穴内でのずれが防止されるため、支持部材の
支持穴からの脱落が防止される。
【0024】請求項5のヒートシンクでは、支持部材の
挿入部の先端部分の幅が、挿入部の根元部分の幅より小
さく形成され、ヒートシンク本体の支持穴が挿入部の先
端部分の幅に合わせて形成されるため、ヒートシンク本
体の内部に形成される空隙が最小限にされ、半導体から
発生した熱のヒートシンク本体内での熱伝導の妨げが最
小限にされる。
【0025】また、挿入部を支持穴に挿入した際に、挿
入部の根元部分が支持穴の周囲の取付面に当接されるた
め、挿入部の先端部分が、常に所定の長さだけ支持穴に
挿入される。請求項6のヒートシンクでは、支持部材の
挿入部から押圧部に掛けて、支持部材の剛性を高める突
出部が備えられるため、挿入部および押圧部が撓むこと
が防止される。
【0026】このため、取付部材による挿入部の移動
が、撓みにより吸収されることなく押圧部に確実に伝達
される。請求項7のヒートシンクでは、支持部材の表面
に電気的絶縁性を有する絶縁材が被覆されるため、支持
部材を板金等の導電体で形成した場合にも、支持部材を
介して、ヒートシンク本体と半導体とが導通することが
防止される。
【0027】また、何らかの電気的対策により、ヒート
シンク本体が半導体の電位以外の電位に接続されている
場合には、半導体の封止部分を介して二重の絶縁とな
り、さらに安全な絶縁機能を有することが可能となる。
例えば、国内外における各種安全規格の絶縁に関するこ
との対策としても有効である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。
【0029】図1および図2は、本発明のヒートシンク
の第1の実施形態(請求項1ないし請求項7に対応す
る)を示している。図において、プリント配線板21上
には、パワートランジスタ等の半導体23およびヒート
シンク本体25が配置されている。半導体23は、端子
23aをプリント配線板21にはんだ付けすることで、
プリント配線板21に固定されている。ヒートシンク本
体25は、プリント配線板21上に直立する肉厚の大き
い板状の伝熱部27と、複数のフィンを備えた放熱部2
9とにより構成されている。
【0030】伝熱部27には、半導体23を密着する取
付面31が形成されている。放熱部29は、伝熱部27
における取付面31の反対面に形成されている。取付面
31には、半導体23の取付位置Mに近接して、プリン
ト配線板21と反対側の位置に、取付面31にほぼ直交
する断面円形状の支持穴33が形成されている。
【0031】支持穴33の奥側には、放熱部29側に開
口する断面円形状の内部穴35が、支持穴33と同軸上
の形成されている。内部穴35の内径D1は、支持穴3
3の内径D2より大きく形成されている。この内部穴3
5によって、支持穴33の奥側には、ヒートシンク本体
25のプリント配線板21への取付部37と反対側に広
がる空間Sが形成されている。
【0032】なお、内部穴35は、ドリル等を使用して
放熱部29側から開口されており、内部穴35と支持穴
33との連通部分には、ドリルの刃先の形状に対応する
テーパ部39が形成されている。このテーパ部39によ
り、支持穴33の長さを極力短くした場合にも、支持穴
33の周囲における軸長方向の肉厚が所定の厚さに保持
されている。
【0033】また、ヒートシンク本体25には、伝熱部
27内を内部穴35からプリント配線板21側の取付部
37まで貫通する断面円形状の取付穴41が形成されて
いる。取付穴41の内部穴35側には、取付ねじ43
(取付部材に対応する)を締め付けるためのねじ部45
が形成されている。このねじ部45のねじ山の数は、取
付ねじ43の締め付けを確実に行うことができる最低限
の数にされている。
【0034】また、取付ねじ43の先端は先細り形状に
形成されている。取付ねじ43の頭は、取付穴41の内
径より小さく形成されており、取付ねじ43を取付穴4
1内に自在に挿通することができる。取付ねじ43の頭
には、締め付けを行う工具に対応する形状穴43aが形
成されている。プリント配線板21には、取付穴41に
対応する位置に、取付穴41と同一の内径を有する貫通
穴21aが形成されている。
【0035】また、図2に示すように、ヒートシンク本
体25の取付部37には、ヒートシンク本体25をプリ
ント配線板21に固定するためのねじ穴47が、幅方向
Wの両側にそれぞれ形成されている。ヒートシンク本体
25は、固定ねじ49をねじ穴47に締め付けることで
プリント配線板21に固定されている。
【0036】ここで、ヒートシンク本体25は、アルミ
ニウム合金等を引き抜き加工して伝熱部27および放熱
部29を成形した後、切削加工等により支持穴33、内
部穴35、取付穴41、ねじ穴47を形成することで製
作されている。半導体23とヒートシンク本体25の取
付面31との間には、半導体23の取付位置Mを覆っ
て、絶縁シート51が配置されている。絶縁シート51
には、図3に示すように、支持穴33に対応する位置
に、支持穴33の内径D2とほぼ同一の長さを有する長
円穴51aが形成されている。
【0037】また、図1に示したように、この実施形態
では、鋼鉄等の板材をほぼ直角に折曲加工したL字金具
53(支持部材に対応する)が用意されている。L字金
具53の一端には、ヒートシンク本体25の支持穴33
に挿入される挿入部55が形成されている。L字金具5
3の他端には、半導体23を取付面31に向けて押圧す
るための押圧部57が形成されている。
【0038】L字金具53の挿入部55には、図4に示
すように、根元部分55aの幅W1より小さい幅W2を
有する先端部分55bが形成されている。ここで、先端
部分55bの幅W2は、ヒートシンク本体25の支持穴
33の内径D2より若干小さく形成され、根元部分55
aの幅W1は、ヒートシンク本体25の支持穴33の内
径D2より大きく形成されている。
【0039】先端部分55bには、取付ねじ43の先端
を当接する当接穴59(支持部に対応する)が、肉厚方
向に貫通して形成されている。この当接穴59は、先端
部分55bをヒートシンク本体25の支持穴33に挿通
した際に、取付穴41の軸長上に位置するように形成さ
れている。また、図5に示すように、押圧部57の先端
側には、外側に向けて折曲する折曲部57aが形成され
ている。
【0040】L字金具53には、挿入部55から押圧部
57に掛けて、プレス加工等により内側に突出させた絞
り部61(突出部に対応する)が形成されている。この
絞り部61により、L字金具53の剛性が高くされ、挿
入部55および押圧部57の撓みが防止されている。L
字金具53の表面には、電気的絶縁性を有する樹脂(図
示せず)が被覆されている。
【0041】ここで、図6に示すように、L字金具53
は、支持穴33に挿入された際に、支持穴33の取付位
置Mと反対側の内面を支点Fとして回動される。この支
点Fと、内部穴35の支点F側の内面との断面方向の距
離L1は、L字金具53の押圧部57の移動距離L2に
応じて決められている。そして、半導体23のヒートシ
ンク本体25への取り付けは、上述したL字金具53お
よび取付ねじ43を使用して、次のように行われる。す
なわち、先ず、図2に示したように、固定ねじ49を使
用して、ヒートシンク本体25がプリント配線板21上
に固定される。
【0042】次に、半導体23の端子23aがプリント
配線板21にはんだ付けされる。また、半導体23とヒ
ートシンク本体25との間に、絶縁シート51が配置さ
れる。ここで、絶縁シート51の長円穴51aが、支持
穴33に対応する位置に形成されているため、長円穴5
1aをヒートシンク本体25の支持穴33に合わせるだ
けで、絶縁シート51が所定の位置に容易に配置され
る。
【0043】この後、図1に示したように、L字金具5
3の挿入部55が、絶縁シート51の長円穴51aを通
ってヒートシンク本体25の支持穴33に挿入される。
この際、L字金具53の挿入部55における根元部分5
5aの幅W1が、支持穴33の内径D2より大きく形成
されているため、挿入部55を支持穴33に挿入した際
に、根元部分55aが支持穴33の周囲の取付面31に
当接され、挿入部55の先端部分55aが、常に所定の
長さだけ支持穴33に挿入される。
【0044】次に、図7に示すように、取付ねじ43
が、プリント配線板21の貫通穴21aを通って取付穴
41に挿通される。そして、取付ねじ43を、六角レン
チ等、ねじ頭穴に対応する工具を使用して取付穴41の
ねじ部45に締め付けていくことで、取付ねじ43の先
端がL字金具53の挿入部55の当接穴59に挿入さ
れ、確実に支持される。また、この支持により、L字金
具53の支持穴33内および内部穴35内でのずれが防
止され、L字金具53の支持穴33からの脱落が防止さ
れる。
【0045】さらに、取付ねじ43を締め付けていくこ
とで、取付ねじ43の先端がL字金具53の挿入部55
を押圧し、挿入部55の先端部分55bが内部穴35の
空間Sに向けて移動する。この移動により、挿入部55
の先端部分55bが支持穴33の内周に当接し、挿入部
55が、当接部分を支点Fとする「てこ」となり、L字
金具53が回動される。また、L字金具53の回動によ
り、押圧部57が半導体23側に移動し、半導体23が
ヒートシンク本体25の取付面31側に押圧される。
【0046】この際、絞り部61により、L字金具53
の撓みが防止されるため、挿入部55に掛かる押圧力が
確実に押圧部57に伝達される。また、支持穴33と内
部穴35との間にテーパ部39を設けて、支持穴33の
周囲における軸長方向の肉厚を確保するとともに、支持
穴33を短くして、「てこ」の支点Fが極力取付面31
側に位置するようにしたので、支点Fと「てこ」の作用
点である挿入部55の当接穴59との距離が大きくさ
れ、取付ねじ43による挿入部55の押し上げ力が、よ
り確実に押圧部57に作用し、押圧部57による半導体
23の押圧力が十分に確保される。
【0047】さらに、支持穴33の周囲における軸長方
向の肉厚は、テーパ部39により所定の厚さにされ、剛
性が高められているため、支点Fに強い応力が作用した
場合にも、支持穴33が変形することがない。そして、
L字金具53の押圧部57の押圧力により、半導体23
がヒートシンク本体25の取付面31に押圧状態で取り
付けられる。
【0048】また、このときの取付ねじの長さは、図6
に示すL字金具53の回動による距離L1および移動距
離L2により距離L3として決定することができる。つ
まり、各々の距離を標準化することで、取付ねじの長
さ、さらに、ねじ締め付けトルクの標準化も可能であ
る。すなわち、作業者が規定のねじ締め付けトルクによ
る作業を行うだけで、作業者個々における品質の差の発
生を、作容易かつ確実に防止することができる。作業者
個々における品質の差の発生を防止することができる。
【0049】一方、半導体23のヒートシンク本体25
からの取り外しは、先ず、半導体23の端子23aのは
んだ付け部分が除去される。この後、取付ねじ43が緩
められ、L字金具53の挿入部55の空間S側への押圧
が解除される。そして、L字金具53の押圧部57によ
る半導体23の取付面31側への押圧が解除され、ヒー
トシンク本体25および絶縁シート51を外すことな
く、半導体23がヒートシンク本体25から取り外され
る。
【0050】以上のように構成されたヒートシンクで
は、ヒートシンク本体25に、取付面31に開口する支
持穴33と、支持穴33に連通し支持穴33の内径D2
より大きい内径D1の内部穴35と、L字金具53の押
圧部57の延在方向に沿って取付穴41とを形成し、L
字金具53の挿入部55を支持穴33に挿入したので、
取付穴41に挿入した取付ねじ43により、L字金具5
3の挿入部55を押圧することで、挿入部55が内部穴
35の空間Sに向けて移動し、L字金具53の押圧部5
7をヒートシンク本体25の取付面31側に移動するこ
とができ、半導体23をヒートシンク本体25の取付面
31に押圧状態で取り付けることができる。
【0051】また、取付ねじ43によるL字金具53の
挿入部55の押圧を解除することで、L字金具53の押
圧部57の取付面31側への押圧を解除することがで
き、ヒートシンク本体25をプリント配線板21から外
すことなく、半導体23をヒートシンク本体25から取
り外すことができる。
【0052】そして、取付穴41の内部穴35側に、取
付ねじ43を締め付けるねじ部45を備えたので、取付
ねじ43を取付穴41に挿通しねじ部45に締め付けて
いくことで、取付ねじ43の先端がL字金具53の挿入
部55に当接し、当接した後は、挿入部55を徐々に内
部穴35の空間Sに向けて移動することができ、取付ね
じ43を取付穴41のねじ部45に締め付けるだけで、
半導体23をヒートシンク本体25の取付面31に押圧
状態で取り付けることができる。
【0053】さらに、取付ねじ43を緩めるだけで、半
導体23をヒートシンク本体25から取り外すことがで
きる。また、L字金具53の挿入部55に当接穴59を
形成したので、取付ねじ43の先端を当接穴59に挿入
した際に、取付ねじ43の先端を挿入部55の当接穴5
9に確実に支持させることができる。
【0054】さらにこの支持により、L字金具53の支
持穴33内および内部穴35内でのずれを防止すること
ができ、L字金具53の支持穴33からの脱落を防止す
ることができる。そして、支持穴33と内部穴35との
間にテーパ部39を設けて、支持穴33の周囲における
肉厚を所定の厚さに確保するとともに、支持穴33を短
くして、「てこ」の支点Fを極力取付面31側に位置す
るようにしたので、支点Fと「てこ」の作用点である挿
入部55の当接穴59との距離を大きくすることがで
き、取付ねじ43による挿入部55の押し上げ力を、よ
り確実に押圧部57に作用させることができ、押圧部5
7による半導体23の押圧力を十分に確保することがで
きる。
【0055】また、テーパ部39により支持穴33の周
囲における軸長方向の肉厚を厚くしたので、支持穴33
の周囲の剛性を高くすることができ、支点Fに強い応力
が作用した場合にも、支持穴33が変形することを防止
することができる。
【0056】さらに、L字金具53の挿入部55におけ
る根元部分55aの幅W1を、支持穴33の内径D2よ
り大きく形成したので、挿入部55を支持穴33に挿入
した際に、根元部分55aが支持穴33の周囲の取付面
31に当接され、挿入部55の先端部分55aを、常に
所定の長さだけ支持穴33に挿入することができる。ま
た、L字金具53の挿入部55に幅の狭い先端部分55
bを形成し、この先端部分55bの幅W2に合わせてヒ
ートシンク本体25の支持穴33を形成したので、ヒー
トシンク本体25の支持穴33の大きさを最小限にする
ことができ、半導体23から発生した熱のヒートシンク
本体25内での熱伝導の妨げを最小限にすることができ
る。
【0057】そして、L字金具53を、板金材を折曲し
て形成したので、高い剛性を有するL字金具53を容易
に形成することができる。また、L字金具53の挿入部
55から押圧部57に掛けて、内側に突出する絞り部6
1を形成したので、この絞り部61により、L字金具5
3の剛性を高くすることができ、挿入部55および押圧
部57の撓みを防止することができる。
【0058】このため、挿入部55に掛かる押圧力を確
実に押圧部57に伝達することができる。さらに、L字
金具53の表面に電気的絶縁性を有する樹脂を被覆した
ので、L字金具53を介して、ヒートシンク本体25と
半導体23とが導通することを防止することができる。
【0059】また、何らかの電気的対策により、ヒート
シンク本体25が半導体23の電位以外の電位に接続さ
れている場合には、半導体23の封止部分を介して二重
の絶縁となり、さらに安全な絶縁機能を有することが可
能となる。例えば、国内外における各種安全規格の絶縁
に関することの対策としても有効である。そして、絶縁
シート51の長円穴51aを、支持穴33に対応する位
置に形成したので、長円穴51aをヒートシンク本体2
5の支持穴33に合わせるだけで、絶縁シート51を所
定の位置に容易に配置することができる。
【0060】図8は、本発明のヒートシンクの第2の実
施形態(請求項1ないし請求項6に対応する)を示して
いる。この実施形態では、上述した第1の実施形態のヒ
ートシンク本体25と同一の外形形状を有するヒートシ
ンク本体63が使用されている。ヒートシンク本体63
には、第1の実施形態と同じ位置に同一形状の支持穴3
3Aおよび内部穴35Aが形成されている。また、ヒー
トシンク本体63には、内部穴35Aからプリント配線
板21側の取付部37Aまで貫通する断面円形状の取付
穴65が形成されている。
【0061】取付穴65の取付部37A側には、取付ね
じ67(取付部材に対応する)を締め付けるためのねじ
部69が形成されている。このねじ部69のねじ山の数
は、取付ねじ67の締め付けを確実に行うことができる
最低限の数にされている。また、取付ねじ67の頭側に
は、雄ねじ67aが形成されており、取付ねじ67の先
端は、先細り状に形成されている。取付ねじ67の首下
の長さは、プリント配線板21の貫通穴21bから内部
穴35Aの中心までの距離より大きくされている。
【0062】プリント配線板21の貫通穴21bは、取
付ねじ67の頭より小さく形成されている。また、この
実施形態では、支持部材の一形態であるL字具71は、
ポリフェニレンサルファイド等の耐熱性かつ電気的絶縁
性を有する樹脂により形成されている。
【0063】L字具71は、第1の実施形態のL字金具
53と同一の外形形状を有する挿入部73および押圧部
75を有している。挿入部73には、当接穴77(支持
部に対応する)が形成されている。また、L字具71に
は、挿入部73から押圧部75に掛けて、内側に突出す
るリブ79(突出部に対応する)が形成されている。こ
のリブ79により、L字具71の剛性が高くされ、挿入
部73および押圧部75の撓みが防止されている。
【0064】なお、この実施形態では、取付ねじ67
は、L字具71を回動する機能とともに、ヒートシンク
本体63をプリント配線板21に固定する機能を有して
いる。また、絶縁シート51は、第1の実施形態と同一
ものが使用されている。そして、半導体23のヒートシ
ンク本体63への取り付けは、上述したL字具71およ
び取付ねじ67を使用して、以下示すように行われる。
すなわち、先ず、半導体23の端子23aがプリント配
線板21にはんだ付けされる。
【0065】次に、ヒートシンク本体63が所定の位置
に配置され、半導体23とヒートシンク本体63との間
に、絶縁シート51が配置される。この後、L字具71
の挿入部73が、絶縁シート51を介してヒートシンク
本体63の支持穴33Aに挿入される。次に、図9に示
すように、取付ねじ67が、プリント配線板21の貫通
穴21bから取付穴65に挿入される。そして、取付ね
じ67を取付穴65のねじ部69に締め付けていくこと
で、取付ねじ67の先端がL字具71の挿入部73の当
接穴77に挿入される。
【0066】この際、取付ねじ67の頭がプリント配線
板21の貫通穴21bから出ているため、取付ねじ67
の締め付けが視認性良く行われる。さらに、取付ねじ6
7を締め付けていくことで、取付ねじ67の先端がL字
具71の挿入部73を押圧し、挿入部73が内部穴35
Aの空間Sに向けて移動する。この移動により、第1の
実施形態と同様に、挿入部73が支持穴33Aの内周に
当接し、L字具71が回動される。
【0067】そして、L字具71の回動により、押圧部
75が半導体23側に移動し、L字具71の押圧部75
の押圧力により、半導体23がヒートシンク本体63の
取付面31Aに押圧状態で取り付けられる。同時に、ヒ
ートシンク本体63がプリント配線板21に固定され
る。
【0068】一方、半導体23のヒートシンク本体63
からの取り外しは、先ず、半導体23の端子23aのは
んだ付け部分が除去され、この後、取付ねじ67が緩め
られる。そして、L字具71の押圧部75による半導体
23の取付面31A側への押圧が解除され、半導体23
がヒートシンク本体63から取り外される。
【0069】また、半導体23をプリント配線板21へ
はんだ付けした状態で、取付ねじ67を取り外すことに
より、ヒートシンク本体63のみを取り外すことが可能
になる。この実施形態のヒートシンクにおいても、上述
した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる
が、この実施形態では、半導体23のヒートシンク本体
63への取り付けと同時に、ヒートシンク本体63をプ
リント配線板21に固定する構造としたので、取付ねじ
67を取り外すことで、ヒートシンク本体63のみを取
り外し、あるいは交換することができる。
【0070】また、取付ねじ67の首下の長さを、プリ
ント配線板21の貫通穴21bから内部穴35Aの中心
までの距離より大きくし、取付ねじ67の頭をプリント
配線板21の貫通穴21bより大きくしたので、取付ね
じ67の頭をプリント配線板21の貫通穴21bから出
すことができ、取付ねじ67の締め付け等を視認性良く
行うことができる。
【0071】そして、L字具71を樹脂により形成した
ので、L字具71をモールド成形等により容易に形成す
ることができる。さらに、L字具71は、電気的絶縁性
を有するため、半導体23のヒートシンク本体63への
取付時に、半導体23とヒートシンク本体63とが導通
することを防止することができる。
【0072】図10は、本発明のヒートシンクの第3の
実施形態(請求項1、請求項2、請求項5ないし請求項
に対応する)を示している。この実施形態では、上述
した第1の実施形態のヒートシンク本体25と同一の外
形形状を有するヒートシンク本体81が使用されてい
る。ヒートシンク本体81には、第1の実施形態と同じ
位置に同一形状の支持穴33Bおよび内部穴35Bが形
成されている。ヒートシンク本体81は、取付部37B
をプリント配線板21に当接して、プリント配線板21
上に配置されている。また、ヒートシンク本体81に
は、内部穴35Bからプリント配線板21と反対側の上
面83まで貫通する断面円形状の取付穴85が形成され
ている。
【0073】この実施形態では、取付ねじ87(取付部
材に対応する)の首下の長さは、ヒートシンク本体81
の上面83から内部穴35Bの中心までの距離より大き
くされている。取付ねじ87の先端には、雄ねじ87a
が形成されている。取付穴85の内径は、取付ねじ87
の首下の外径より十分大きく、かつ、取付ねじ87の頭
より小さく形成されている。このため、取付穴85内に
挿入された取付ねじ87は、取付穴85の軸長方向に対
して若干傾くことができる。
【0074】また、この実施形態では、第1の実施形態
のL字金具53と同一の外形形状を有するL字金具89
(支持部材に対応する)が用意されている。L字金具8
9は、挿入部91および押圧部93を有し、折曲加工し
た板金材に電気的絶縁性を有する樹脂を被覆することで
形成されている。L字金具89には、挿入部91の先端
部分91aに、取付ねじ87の雄ねじ87aを締め付け
るためのねじ穴95が形成されている。
【0075】絶縁シート51は、第1の実施形態と同一
ものが使用されている。そして、半導体23のヒートシ
ンク本体81への取り付けは、上述したL字金具89お
よび取付ねじ87を使用して、以下示すように行われ
る。なお、L字金具89の挿入部91が、ヒートシンク
本体81の支持穴33Bに挿入されるまでは、第1の実
施形態と同一であるため、説明を省略する。
【0076】L字金具89の挿入部91が、ヒートシン
ク本体81の支持穴33Bに挿入された後に、取付ねじ
87が、ヒートシンク本体81の上面83から取付穴8
5に挿入される。そして、取付ねじ87を締め付けてい
くことで、取付ねじ87の先端の雄ねじ87aが、L字
金具89の挿入部91のねじ穴95に螺合される。この
螺合に伴い、L字金具89の挿入部91は、取付ねじ8
7側の空間Sに引き寄せられる。
【0077】さらに、取付ねじ87を締め付けていくこ
とで、挿入部91が支持穴33の内周に当接し、L字金
具89が回動される。そして、L字金具89の回動によ
り、押圧部93が半導体23をヒートシンク本体81の
取付面31B側に押圧し、半導体23がヒートシンク本
体81に押圧状態で取り付けられる。一方、半導体23
のヒートシンク本体81からの取り外す場合には、先
ず、半導体23の端子23aのはんだ付け部分が除去さ
れる。この後、取付ねじ87が緩められる。そして、L
字金具89の押圧部93による半導体23の取付面31
B側への押圧が解除され、半導体23がヒートシンク本
体81から取り外される。
【0078】この実施形態のヒートシンクにおいても、
上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得る
ことができるが、この実施形態では、ヒートシンク本体
81の取付穴85をL字金具89の押圧部93の延在方
向と反対側に形成し、L字金具89の挿入部91に取付
ねじ87を締め付けるねじ穴95を設けたので、取付ね
じ87を取付穴85に挿通し挿入部91のねじ穴95に
締め付けていくことで、挿入部91が取付ねじ87側に
引き寄せられ、徐々に取付部37Bの反対側(上面83
側)に向けて移動する。そして、挿入部91の取付部3
7Bと反対側への移動に伴い、L字金具89の押圧部9
3がヒートシンク本体81の取付面31B側に移動する
ため、取付ねじ87を挿入部91のねじ穴95に締め付
けていくことで、半導体23をヒートシンク本体81の
取付面31Bに押圧状態で取り付けることができる。
【0079】また、半導体23のヒートシンク本体81
からの取り外しは、取付ねじ87を緩めることで、挿入
部91を半導体23の取付位置M側に向けて移動させ、
L字金具89の押圧部93の取付面31B側への押圧を
解除することで容易に行うことができる。なお、上述し
た第1の実施形態では、L字金具53の挿入部55に、
当接穴59を形成した例について述べたが、本発明はか
かる実施形態に限定されるものではなく、例えば、取付
ねじ43の先端を確実に支持できる支持凹部を形成して
も良い。
【0080】また、上述した第1の実施形態では、ヒー
トシンク本体25に支持穴33、内部穴35、取付穴4
1を1箇所ずつ形成した例について述べたが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、ヒ
ートシンク本体25の幅方向Wに沿って複数組の支持穴
33、内部穴35、取付穴41を形成しても良く、この
場合には、ヒートシンク本体25に複数の半導体23を
取り付けることできる。
【0081】そして、上述した第1の実施形態では、ヒ
ートシンク本体25の内部穴35を、支持穴33と同軸
上に形成した例について述べたが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、例えば、図11に示す
ように、内部穴35の軸を、支持穴33の取付穴41と
反対側にずらして、内部穴35を形成しても良く、この
場合には、支点Fと、内部穴35の支点F側との断面方
向の距離L1を大きくすることができる。
【0082】この結果、内部穴35の内径D1を大きく
することなく、空間Sを大きくすることができ、L字金
具53の挿入部55における先端部分55bの移動量を
大きくすることができる。さらに、上述した第1の実施
形態では、ヒートシンク本体25の内部に支持穴33と
内部穴35とを形成した例について述べたが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、例えば、図
12に示すように、ヒートシンク本体25の放熱部29
側から取付面31に向けて、取付穴41側に傾斜する傾
斜穴97を形成しても良く、この場合には、傾斜穴97
のみで、空間Sおよび支点Fを形成することができる。
【0083】また、上述した第1の実施形態では、L字
金具53の挿入部55および押圧部57の接続部分に、
内側に突出する絞り部61を形成した例について述べた
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、例えば、図13に示すように、外側に突出する絞り
部98を形成しても良い。そして、上述した第1の実施
形態では、支持穴33を断面円形状に形成した例につい
て述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば、L字金具53の挿入部55の先端部
分55bの断面形状に対応させて、断面長円状または矩
形状に形成しても良い。
【0084】さらに、上述した第1の実施形態では、L
字金具53の絞り部61を挿入部55から押圧部57に
掛けて形成した例について述べたが、本発明はかかる実
施形態に限定されるものではなく、例えば、図14に示
すように、挿入部55の先端部分55bまで延在させた
絞り部99を形成しても良く、この場合には、幅の狭い
先端部分55bの剛性を高めることができる。
【0085】また、上述した第2の実施形態では、L字
具71を、ポリフェニレンサルファイド等の耐熱性かつ
電気的絶縁性を有する樹脂により形成した例について述
べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものでは
なく、例えば、ポリブチレンテレフタレートにより形成
しても良い。
【0086】
【発明の効果】請求項1のヒートシンクでは、ヒートシ
ンク本体、支持部材および取付部材によりヒートシンク
を構成したので、ヒートシンク本体の取付面に半導体が
配設した後、取付部材をヒートシンク本体に固定してい
くことで、取付部材が支持部材に押圧力を与え、支持部
材により半導体を取付面に向けて押圧することができ、
半導体をヒートシンク本体の取付面に容易かつ確実に取
り付けることができる。、支持部材に相互に直角方向に
延在する挿入部および押圧部を備え、ヒートシンク本体
に支持部材の挿入部を挿入する支持穴および取付部材を
挿入する取付穴を備えたので、取付穴に挿入した取付部
材により、支持穴に挿入された支持部材の挿入部を移動
することで、挿入部にほぼ直交している押圧部を取付面
側に移動することができ、半導体を取付面に押圧するこ
とができる。
【0087】
【0088】請求項2のヒートシンクでは、支持穴の奥
側に、ヒートシンク本体の取付部の反対側に広がる空間
を有する内部穴を備えたので、取付部材の先端を内部穴
まで移動させ、内部穴に位置する挿入部を取付部と反対
側に広がる空間に移動することで、挿入部が支持穴の内
壁に当接され、この当接部分を支点として支持部材を回
動することができる。このため、支持部材の回動に伴
い、押圧部をヒートシンク本体の取付面側に移動し、押
圧部により、半導体をヒートシンク本体の取付面に押圧
状態で取り付けることができる。
【0089】請求項3のヒートシンクでは、ヒートシン
ク本体の取付穴を支持部材の押圧部の延在方向に設けた
ので、取付穴に挿入された取付部材を内部穴に向けて移
動し、取付部材の先端で支持部材の挿入部を、ヒートシ
ンク本体の取付部の反対側の空間に押圧することで、支
持部材の押圧部をヒートシンク本体の取付面側に移動す
ることができ、半導体をヒートシンク本体の取付面に押
圧状態で取り付けることができる。
【0090】請求項4のヒートシンクでは、挿入部にね
じ部材の先端を突き当てる支持部を備えたので、取付部
材により支持部材の挿入部を押圧する際に、取付部材の
先端を挿入部の所定の位置に支持させることができ、取
付部材により、支持部材の挿入部を確実に押圧すること
ができる。また、取付部材の先端を挿入部の支持部に支
持したので、挿入部の支持穴内でのずれを防止すること
ができ、支持部材の支持穴からの脱落を防止することが
できる。
【0091】請求項5のヒートシンクでは、支持部材の
挿入部の先端部分の幅を、挿入部の根元部分の幅より小
さく形成し、ヒートシンク本体の支持穴を挿入部の先端
部分の幅に合わせて形成したので、ヒートシンク本体の
内部に形成される空隙を最小限にすることができ、半導
体から発生した熱のヒートシンク本体内での熱伝導の妨
げを最小限にすることができる。
【0092】また、挿入部を支持穴に挿入した際に、挿
入部の根元部分が支持穴の周囲の取付面に当接されるた
め、挿入部の先端部分を、常に所定の長さだけ支持穴に
挿入することができる。請求項6のヒートシンクでは、
支持部材の挿入部から押圧部に掛けて、支持部材の剛性
を高める突出部を備えたので、挿入部および押圧部が撓
むことを防止することができる。
【0093】このため、取付部材による挿入部の移動
を、撓みにより吸収されることなく押圧部に確実に伝達
することができる。請求項7のヒートシンクでは、支持
部材の表面に電気的絶縁性を有する絶縁材を被覆したの
で、支持部材を板金等の導電体で形成した場合にも、支
持部材を介して、ヒートシンク本体と半導体とが導通す
ることを防止することができる。
【0094】また、何らかの電気的対策により、ヒート
シンク本体が半導体の電位以外の電位に接続されている
場合には、半導体の封止部分を介して二重の絶縁とな
り、さらに安全な絶縁機能を有することが可能となる。
例えば、国内外における各種安全規格の絶縁に関するこ
との対策としても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒートシンクの第1の実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1を半導体側からみた部分断面図である。
【図3】耐熱シートを示す正面図である。
【図4】L字金具の詳細を示す上面図である。
【図5】L字金具の詳細を示す側面図である。
【図6】L字金具が回動する際の移動量および支点を示
す説明図である。
【図7】半導体をヒートシンク本体に取り付ける状態を
示す断面図である。
【図8】本発明のヒートシンクの第2の実施形態を示す
断面図である。
【図9】半導体をヒートシンク本体に取り付ける状態を
示す断面図である。
【図10】本発明のヒートシンクの第3の実施形態を示
す断面図である。
【図11】支持穴における取付穴と反対側に内部穴を形
成した例を示す断面図である。
【図12】ヒートシンク本体に傾斜穴を形成した例を示
す断面図である。
【図13】L字金具の外側に絞り部を形成した例を示す
側面図である。
【図14】絞り部をL字金具の挿入部の先端部分まで延
在させた例を示す上面図である。
【図15】従来のヒートシンクを示す断面図である。
【図16】プリント配線板上の半導体に隣接する位置
に、別の部品が実装されている状態を示す部分断面図で
ある。
【図17】クリップを使用して、半導体をヒートシンク
に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図18】プリント配線板上の半導体に隣接する位置
に、別の部品が実装されている状態を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
21 プリント配線板 21a、21b 貫通穴 23 半導体 23a 端子 25 ヒートシンク本体 27 伝熱部 29 放熱部 31 取付面 33、33A、33B 支持穴 35、35A、35B 内部穴 37、37A、37B 取付部 39 テーパ部 41 取付穴 43 取付ねじ(取付部材) 43a 六角穴 45 ねじ部 47 ねじ穴 49 固定ねじ 51 絶縁シート 51a 穴 53 L字金具(支持部材) 55 挿入部 55a 根元部分 55b 先端部分 57 押圧部 57a 折曲部 59 当接穴(支持部) 61 絞り部(突出部) 63 ヒートシンク本体 65 取付穴 67 取付ねじ(取付部材) 67a 雄ねじ 69 ねじ部 71 L字具(支持部材) 73 挿入部 75 押圧部 77 当接穴(支持部) 79 リブ(突出部) 81 ヒートシンク本体 83 上面 85 取付穴 87 取付ねじ(取付部材) 87a 雄ねじ 89 L字金具(支持部材) 91 挿入部 93 押圧部 95 ねじ穴(支持部) 97 傾斜穴 98 絞り部(突出部) 99 絞り部(突出部) D1、D2 内径 F 支点 L1 距離 L2 移動距離 L3 距離 M 取付位置 S 空間 W 幅方向 W1、W2 幅

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体を密着する取付面を設けたヒート
    シンク本体と、 前記取付面に向けて前記半導体を押圧する支持部材と、 前記支持部材に押圧力を与えるとともに該支持部材をヒ
    ートシンク本体に固定する取付部材とを備え、前記支持部材は、相互に直角方向に延在する挿入部およ
    び押圧部を備え、 前記ヒートシンク本体は、 前記取付面に設けられ、前記支持部材の前記挿入部を挿
    入する支持穴と、 該支持穴から前記取付面に沿って該ヒートシンク本体内
    に設けられ、前記取付部材を挿入する取付穴を備え たこ
    とを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒートシンクにおいて、前記支持穴は、前記ヒートシンク本体の取付部の反対側
    に広がる空間を有する内部穴を備え、 前記取付穴は、前記内部穴に開口された ことを特徴とす
    るヒートシンク。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のヒートシンクにおいて、前記取付穴は、前記半導体の取付時における前記押圧部
    の延在方向に向けて設けられた ことを特徴とするヒート
    シンク。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のヒートシンクにおいて、前記支持部材の前記挿入部は、前記取付部材の先端が突
    き当たる支持部を備え たことを特徴とするヒートシン
    ク。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    記載のヒートシンクにおいて、 前記支持部材における前記挿入部の先端部分の幅は、該
    挿入部の根元部分の幅より小さく形成され、 前記ヒートシンク本体の前記支持穴は、前記先端部分の
    幅に合わせて形成されている ことを特徴とするヒートシ
    ンク。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    記載のヒートシンクにおいて、前記支持部材は、前記挿入部から前記押圧部に掛けて、
    該支持部材の剛性を高 める突出部を備えた ことを特徴と
    するヒートシンク。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    記載のヒートシンクにおいて、前記支持部材の表面には、電気的絶縁性を有する絶縁材
    が被覆されている ことを特徴とするヒートシンク。
JP00441599A 1999-01-11 1999-01-11 ヒートシンク Expired - Fee Related JP3374905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00441599A JP3374905B2 (ja) 1999-01-11 1999-01-11 ヒートシンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00441599A JP3374905B2 (ja) 1999-01-11 1999-01-11 ヒートシンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000208681A JP2000208681A (ja) 2000-07-28
JP3374905B2 true JP3374905B2 (ja) 2003-02-10

Family

ID=11583676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00441599A Expired - Fee Related JP3374905B2 (ja) 1999-01-11 1999-01-11 ヒートシンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3374905B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5870615A (en) * 1995-01-09 1999-02-09 Intel Corporation Automatic cellular phone battery charging by mobile personal computer using configuration write data and storage element for charging in accordance to battery charging parameter
JP3085226B2 (ja) * 1996-12-27 2000-09-04 日本電気株式会社 通信システム
JPH1146453A (ja) * 1997-07-24 1999-02-16 Takeo Naganuma 携帯電話の簡易充電装置
JP2000201204A (ja) * 1999-01-08 2000-07-18 Mitsumi Electric Co Ltd 携帯電話用補助充電装置
JP3318554B2 (ja) * 1999-03-25 2002-08-26 ソースネクスト株式会社 USB(UniversalSerialBus)ケーブル及びUSBケーブルによる外部装置への充電方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000208681A (ja) 2000-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5343362A (en) Heat sink assembly
US6293331B1 (en) Vibration and shock resistant heat sink assembly
JP3374905B2 (ja) ヒートシンク
JPH1092484A (ja) 接続端子の固定構造
JP4757859B2 (ja) 銅バーの取付構造
US20090159254A1 (en) Heat sink assembly and method of fabricating
US20030007326A1 (en) Clamshell heatsink
KR100255001B1 (ko) 초음파혼의 캐필러리 유지구조
JPH05226188A (ja) 電子部品の取付具
CN213242527U (zh) 一种工作稳定可靠的芯片封装底座
CN219958982U (zh) 固定单元及应用该固定单元的散热装置
CN214013194U (zh) 电缆连接装置、电缆连接组件与电气设备
TWI840625B (zh) 電子總成及組裝電子組件之方法
JPH0129725Y2 (ja)
JP2001266968A (ja) 電線を端子台に締着するねじおよびそれを用いた端子台
JPH10283865A (ja) ピン碍子におけるナット止めキャップの着脱工具
JPS5846538Y2 (ja) 電気機器用端子装置
JP3050957U (ja) 電子機器の配線処理構造
JPS6042469Y2 (ja) 端子盤
JP2003142178A (ja) プリント配線板
JPH11150219A (ja) 半導体集積素子用のパッケージと、その実装方法
JP4818193B2 (ja) 電子装置の組立方法
KR0131190Y1 (ko) 방열소자 취부장치
JPH05242918A (ja) 端子台
CN116487346A (zh) 固定单元及应用该固定单元的散热装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071129

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees