JP2003141809A - チェンジャ型ディスク装置 - Google Patents

チェンジャ型ディスク装置

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JP2003141809A JP2001340997A JP2001340997A JP2003141809A JP 2003141809 A JP2003141809 A JP 2003141809A JP 2001340997 A JP2001340997 A JP 2001340997A JP 2001340997 A JP2001340997 A JP 2001340997A JP 2003141809 A JP2003141809 A JP 2003141809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレイ動作中に発生するラットルノイズを抑
制することができるチェンジャ型ディスク装置を提供す
ること。 【解決手段】 厚み方向に並べられた複数のディスクD
を昇降可能なストッカ21と、ターンテーブル62や光
学ピックアップ63等を有する駆動ユニット7と、駆動
ユニット7を駆動位置と退避位置の間で前後進させるド
ライブ駆動機構8と、このドライブ駆動機構8の動作に
連動して微小回転する第1および第2の押圧部材25,
40とを備え、駆動ユニット7が駆動位置に移動してい
るときに、所望のディスクDをプレイ位置に引き出して
クランプ動作すると共に、ストッカ21に残っている待
機ディスクDの外周縁に第1および第2の押圧部材2
5,40圧接させることにより、これら待機ディスクD
を径方向に位置規制してラットルノイズを低減させた。
また、ドライブ駆動機構8によって駆動ユニット7を退
避位置に移動するときに、該ドライブ駆動機構8の動作
に伴って第1および第2の押圧部材25,40をディス
クDの外周縁から離反するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)
等のディスクに対して情報の再生および/または記録が
可能で、かつ、装置内に複数枚のディスクを収納可能な
チェンジャ型ディスク装置に係り、特に、挿入口から挿
入されたディスクを所定位置へ自動搬送するスロットイ
ン方式のチェンジャ型ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のチェンジャ型ディスク装置にお
いては、挿入口から挿入されたディスクをディスク搬送
機構によって所定位置へ自動搬送するスロットイン方式
が多用されており、このようなチェンジャ型ディスク装
置には、ディスクを回転駆動して光ピックアップ等によ
り情報の再生および/または記録を行う駆動ユニット
と、複数枚のディスクを厚み方向に並べて収納可能なデ
ィスク収納部とが備えられている。駆動ユニットはドラ
イブ駆動機構によって駆動位置と退避位置の間を前後進
するようになっており、この駆動位置でディスク収納部
に保持されている複数のディスクのいずれかが選択的に
引き出され、その選択ディスクが駆動ユニットによって
回転駆動される。
【0003】従来より、このようなチェンジャ型ディス
ク装置において、ディスク収納部として複数のストッカ
を昇降可能に配設したものが知られている。かかるディ
スク収納部は、ディスクの外周縁を約半周に亘って保持
可能な弓形形状のストッカと、不等ピッチの螺旋状溝を
有する複数本の送りねじ部材とを備えており、積層状態
に並べられた複数のストッカに各送りねじ部材を挿通し
て螺合させ、これら送りねじ部材を同期して回転させる
ことにより、ディスクを保持する各ストッカが送りねじ
部材の軸線方向に昇降可能となっている。
【0004】例えば、装置内へ挿入したディスクを所望
のストッカに保持させる場合、そのストッカをディスク
の搬送経路と同一高さに配置させてから、ディスクをデ
ィスク搬送機構によって装置の奥側へと搬送すれば、該
ディスクを対応するストッカの内周部に保持させること
ができる。また、所望のストッカに保持されている選択
ディスクをプレイ位置に引き出す場合は、そのストッカ
をディスクの搬送経路と同一高さに配置させてから、該
ストッカに保持された選択ディスクを装置の手前側へ搬
送すれば、該選択ディスクをストッカの内周部から取り
出して駆動ユニットにクランプすることができる。な
お、かかるストッカの内周部には、ディスクの外周縁を
ほぼ半周に亘って挿入可能な円弧状の保持溝が形成され
ており、この保持溝によってディスクは厚み方向と径方
向に位置規制された状態で保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチェン
ジャ型ディスク装置によれば、前後進可能な駆動ユニッ
トを退避位置に配置させた状態でストッカの昇降動作を
行わせ、駆動位置ではこの駆動ユニットがストッカに保
持されているディスクとオーバーラップするように構成
することができるため、装置内の空間を有効利用して小
型化を図れるという利点がある。しかしながら、ストッ
カを送りねじ部材の螺旋状溝に係合して昇降動作するた
め、ストッカと螺旋状溝との間に微小クリアランスが必
要となり、また、ストッカに保持されるディスクには製
造上の寸法バラツキがあるため、ストッカの保持溝の内
径寸法を予測される最大径のディスクが入り込める寸法
に設定する必要がある。さらに、スロットイン方式のチ
ェンジャ型ディスク装置では、挿入口からストッカまで
のディスク搬送経路上に障害物を配置できないため、ス
トッカの保持溝をディスクの半周程度(約180°)ま
でしか設けることができず、このストッカでディスクを
充分に保持することが難しい。このような理由により、
所望の選択ディスクをストッカから引き出してプレイ動
作する際に、車両からの外部振動がチェンジャ型ディス
ク装置に加わると、ストッカに残されたの他の待機ディ
スクが振動してラットルノイズと呼ばれる異音が発生す
るという問題があった。プレイ動作でディスクに記録さ
れた音楽等を再生する場合において、かかるラットルノ
イズは非常に耳障りなものとなる。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、プレイ動作中に発生
するラットルノイズを抑制することができるチェンジャ
型ディスク装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動ユニット
をドライブ駆動機構によって駆動位置へ移動させて所望
の選択ディスクをプレイ動作しているときに、ディスク
収納部に残っている待機ディスクを押圧部材によって径
方向外側からディスク収納部へ向けて押圧し、ドライブ
駆動機構によって駆動ユニットを退避位置へ移動させる
ときに、該ドライブ駆動機構の動作に伴って押圧部材の
待機ディスクへの圧接を解除するようにした。このよう
に構成すると、ドライブ駆動機構の動作に伴って押圧部
材をディスクの外周縁に圧接/解除することができるた
め、プレイ動作中にディスク収納部に残っている待機デ
ィスクの外周縁に押圧部材を圧接することで、該待機デ
ィスクから発生するラットルノイズを低減することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のチェンジャ型ディスク装
置では、複数のディスクが厚み方向に並べて保持される
ディスク収納部と、このディスク収納部内のいずれかの
ディスクの中から選択されたディスクに対して情報の再
生および/または記録を行う駆動ユニットと、この駆動
ユニットを前記選択ディスクを駆動する駆動位置といず
れのディスクも駆動しない退避位置との間で前後進させ
るドライブ駆動機構とを備えたチェンジャ型ディスク装
置において、前記駆動ユニットが駆動位置に移動してい
るときに、前記選択ディスク以外の前記ディスク収納部
に保持されている待機ディスクの外周縁に圧接し、該待
機ディスクを径方向外側から前記ディスク収納部へ向け
て押圧する押圧部材を設け、前記駆動ユニットが駆動位
置から退避位置に移動するときに、前記ドライブ駆動機
構の動作に伴って前記押圧部材が前記待機ディスクの外
周縁から離反するように構成した。
【0009】このように構成したチェンジャ型ディスク
装置では、ドライブ駆動機構によって駆動ユニットを駆
動位置へ移動し、ディスク収納部に保持された複数のデ
ィスクの中から選択されたディスクを駆動するときに、
ディスク収納部に残っている待機ディスクの外周縁に押
圧部材が圧接されるため、該待機ディスクから発生する
ラットルノイズを低減することができる。また、駆動ユ
ニットが退避位置に移動するときに、ドライブ駆動機構
の動作に伴って押圧部材は待機ディスクの外周縁から離
反するため、ディスクをディスク収納部に収納する場合
や、ディスク収納部に収納されたディスクを選択する場
合に、押圧部材によってディスクの動きが妨げられるこ
とはない。
【0010】上記の構成において、押圧部材の待機ディ
スクの外周縁と対向する面に複数のテーパ溝を設け、駆
動ユニットが駆動位置に移動しているときに、これらテ
ーパ溝をディスク収納部に残っている各待機ディスクの
外周縁に圧接させることにより、これら待機ディスクを
厚み方向に位置規制することが好ましく、押圧部材にこ
のようなテーパ溝を設けると、ディスク収納部に残って
いる各待機ディスクを径方向と厚み方向の両方に位置規
制できるため、ラットルノイズをより効果的に低減する
ことができる。
【0011】また、上記の構成において、押圧部材が合
成樹脂からなり、待機ディスクの外周縁に圧接する押圧
部が撓み可能に一体形成されていることが好ましい。
【0012】また、上記の構成において、選択ディスク
をディスク収納部から駆動位置にある駆動ユニットで駆
動可能となるプレイ位置まで引き出すディスク移送手段
が設けられていることが好ましい。この場合において、
ディスク収納部が、ディスクを保持する複数のストッカ
と、これらストッカをディスクの厚み方向へ昇降動作す
るストッカ駆動手段とを備え、ディスク移送手段が、所
定の昇降位置にある前記ストッカから選択ディスクを前
記プレイ位置に引き出すようにすることが好ましい。
【0013】また、上記の構成において、ストッカ駆動
手段が、不等ピッチの螺旋状溝を有する複数本の送りね
じ部材と、これら送りねじ部材を同期回転する駆動歯車
とを備え、ストッカが螺旋状溝に係合して送りねじ部材
の軸線方向に昇降動作するようにすることが好ましい。
【0014】また、上記の構成において、押圧部材が、
ディスクの厚み方向において選択ディスクよりも一方側
に位置するストッカに保持された待機ディスクの外周縁
に接離可能な第1の押圧部材と、選択ディスクよりも他
方側に位置するストッカに保持された待機ディスクの外
周縁に接離可能な第2の押圧部材とを備え、駆動ユニッ
トが駆動位置に移動しているときに、第1および第2の
押圧部材がストッカに残っている全ての待機ディスクの
外周縁に圧接するようにすることが好ましい。この場
合、第1の押圧部材が駆動ユニットに係合可能な駆動部
を有し、該駆動ユニットが退避位置にあるときに駆動部
が駆動ユニットに係合して第1の押圧部材が待機ディス
クから離反した状態に位置規制されるように構成するこ
とが好ましい。また、第2の押圧部材がドライブ駆動機
構に係合可能な係合部を有し、該ドライブ駆動機構によ
り駆動ユニットが駆動位置から退避位置へ移動するとき
に係合部がドライブ駆動機構に係合して第2の押圧部材
が待機ディスクから離反するように構成することが好ま
しい。
【0015】また、本発明のチェンジャ型ディスク装置
では、筐体と、該筐体に対してディスクを挿入および排
出するための挿入口を有し前記筐体の前面に配設される
ノーズ部材と、前記筐体内の後方側に設けられ複数のデ
ィスクが厚み方向に並べて保持されるディスク収納部
と、前記挿入口と前記ディスク収納部との間でディスク
を搬送するディスク移送手段と、前記ノーズ部材と前記
ディスク収納部との間に移動可能に配置され前記ディス
ク移送手段によって前記ディスク収納部からプレイ位置
に引き出された選択ディスクに対して情報の再生および
/または記録を行う駆動ユニットと、この駆動ユニット
を前記プレイ位置に引き出された選択ディスクを駆動可
能な駆動位置といずれのディスクも駆動しない退避位置
との間で前後進させるドライブ駆動機構とを備えたチェ
ンジャ型ディスク装置において、前記駆動ユニットが駆
動位置に移動しているときに、選択ディスク以外の前記
ディスク収納部に保持されている待機ディスクの外周縁
に圧接し、該待機ディスクを径方向外側から前記ディス
ク収納部へ向けて押圧する押圧部材を設け、前記駆動ユ
ニットが駆動位置から退避位置に移動するときに、前記
ドライブ駆動機構の動作に伴って前記押圧部材が前記待
機ディスクの外周縁から離反するように構成した。
【0016】上記の構成において、ドライブ駆動機構に
は、駆動ユニットを筐体に対してダンパ部材を介して弾
性的に支持する状態と筐体に対して固定的に支持する状
態とに切替動作するドライブロック手段が設けられ、こ
のドライブロック手段によって押圧部材が待機ディスク
に圧接する位置と待機ディスクから離反する位置とに移
動することが好ましい。
【0017】また、上記の構成において、ディスク収納
部が、ディスクを保持する複数のストッカと、これらス
トッカをディスクの厚み方向へ昇降動作するストッカ駆
動手段とを備え、ディスク移送手段が、所定の昇降位置
にあるストッカから選択ディスクをプレイ位置に引き出
すようにすることが好ましい。
【0018】また、上記の構成において、押圧部材が、
ディスクの厚み方向において選択ディスクよりも一方側
に位置するストッカに保持された待機ディスクの外周縁
に接離可能な第1の押圧部材と、選択ディスクよりも他
方側に位置するストッカに保持された待機ディスクの外
周縁に接離可能な第2の押圧部材とを備え、駆動ユニッ
トが駆動位置に移動しているときに、第1および第2の
押圧部材がストッカに残っている全ての待機ディスクの
外周縁に圧接することが好ましい。
【0019】また、上記の構成において、ドライブロッ
ク手段が、筐体に前後進可能に支持される一対のスライ
ド部材と、これら両スライド部材を同期させて前後進さ
せる連結機構とを備え、スライド部材が前後いずれか一
方向に移動したときに駆動ユニットを筐体に対して弾性
的に支持する状態とし、スライド部材が他方向に移動し
たときに駆動ユニットを筐体に対して固定的に支持する
状態に切替動作すると共に、第1と第2の押圧部材がス
ライド部材または連結機構に結合してスライド部材の一
方向への移動に伴ってこれら第1と第2の押圧部材が待
機ディスクに圧接する方向に移動し、スライド部材の他
方向への移動に伴って第1と第2の押圧部材が待機ディ
スクから離反する方向に移動するようにすることが好ま
しい。
【0020】また、上記の構成において、連結機構が、
筐体に回動自在に支持されスライド部材に連結された回
動アームを備え、該回動アームの回動動作によりスライ
ド部材が前後進すると共に、第1または第2の押圧部材
がこの回動アームに係合して移動するようにすることが
好ましい。
【0021】また、上記の構成において、筐体は第1お
よび第2のシャーシが一体化されて形成され、第1のシ
ャーシに少なくともストッカ駆動手段と第1の押圧部材
を設けると共に、第2のシャーシに少なくともドライブ
駆動機構と第2の押圧部材を設けることが好ましい。
【0022】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1はチェンジャ型ディスク装置の内部機構を省略して
示す断面図、図2は第1のシャーシの内部機構を示す斜
視図、図3はディスクのローディング開始状態を示す説
明図、図4はディスクの収納状態を示す説明図、図5は
ディスクの引き出し状態を示す説明図、図6はディスク
のプレイ状態を示す説明図、図7は送りねじ部材の側面
図、図8はストッカの斜視図、図9は第1の押圧部材の
斜視図、図10は規制板の説明図、図11は駆動ユニッ
トの退避位置を示す平面図、図12は駆動ユニットの駆
動位置を示す平面図、図13は第1の押圧部材とディス
クの圧接解除状態を示す説明図、図14は第1の押圧部
材とディスクの圧接状態を示す説明図、図15は第2の
シャーシの内部機構を示す斜視図、図16は第2のシャ
ーシの内部機構を示す平面図、図17は第2のシャーシ
の内部機構の一部を省略して示す平面図、図18は第2
の押圧部材とディスクの圧接解除状態を示す説明図、図
19は第2の押圧部材とディスクの圧接状態を示す説明
図、図20はドライブ駆動機構の動作説明図、図21は
駆動ユニットのクランプ解除状態を示す説明図、図22
は駆動ユニットのクランプ状態を示す説明図である。
【0023】本実施例に係るチェンジャ型ディスク装置
は、外形寸法が8cmのディスクD(小径ディスク)と
12cmのディスクD(大径ディスク)をそれぞれ再生
可能で、かつ、複数枚の大径ディスクDを収納してその
うち1枚のディスクDを選択的に再生可能なスロットイ
ン方式のディスク再生装置である。
【0024】図1に示すように、このチェンジャ型ディ
スク装置は、箱形形状の筐体1と該筐体1の前面に配設
されたノーズ部材2とを備えており、ノーズ部材2には
挿入口2aが開設されている。挿入口2aは図示せぬド
ア部材によって開閉可能となっており、この挿入口2a
を介して筐体1に対しディスクDの挿入および排出が行
われる。筐体1は第1のシャーシ3と第2のシャーシ4
とで構成されており、これら第1および第2のシャーシ
3,4は複数本のネジを用いて一体化されている。上方
の第1のシャーシ3にはディスク搬送機構5や筐体1の
後方側に配置されるディスク収納部6が設けられ、下方
の第2のシャーシ4には駆動ユニット7やドライブ駆動
機構8が設けられており、後述するように、駆動ユニッ
ト7はドライブ駆動機構8によって筐体1内部の駆動位
置と挿入口2a近傍の退避位置との間で前後進されるよ
うになっている。
【0025】第1のシャーシ3は図2において天地逆に
示されているが、同図に示すように、ディスク搬送機構
(ディスク移送手段)5はディスクDの搬送方向に対し
て直交する向きにスライド移動可能な第1および第2の
ガイド部9,10を備えており、両ガイド部9,10の
間隔は、図示せぬ第1のモータや第1および第2のスラ
イド板11,12等で構成されるガイド体間隔変更機構
によって変更可能となっている。
【0026】図3〜図12に示すように、第1のガイド
部9は、ディスクDの周縁部が挿入される溝部を有する
複数の搬送プーリ13と、この搬送プーリ13に駆動力
を付与する複数の駆動歯車14とを備えており、駆動歯
車14は前述した第1のモータを駆動源として回転動作
される。これら搬送プーリ13と駆動歯車14は列状に
配置されて第1のスライド板11に軸支されているが、
最奥の搬送プーリ(符号13aを付す)の支軸だけはこ
の搬送プーリ13aと噛み合う駆動歯車14の回転軸を
中心に第1のスライド板11に対して回転可能となって
いる。また、第1のスライド板11には第1の受け部1
1aが形成されており、この第1の受け部11aは各搬
送プーリ13の下端(図2における図示上端)と略同等
の高さ位置に設定されている。一方、第2のガイド部1
0は長尺状の搬送ガイド体15を有し、この搬送ガイド
体15にはディスクDの搬送方向に沿って直線状に延び
るガイド溝が形成されている。搬送ガイド体15は第2
のスライド板12に固定されており、その下面(図2に
おける図示上面)には第1の受け部11aと略同等の高
さ位置に設定された第2の受け部15aが形成されてい
る。なお、上記したように、第1のガイド部9と第2の
ガイド部10、およびこれらガイド部9,10に設けら
れた搬送プーリ13(13a)、駆動歯車14、搬送ガ
イド体15、また、第1および第2のスライド板11,
12等により、挿入口2aとディスク収納部6との間で
ディスクDを搬送し、かつ、ディスク収納部6に保持さ
れた複数のディスクDの中から選択されたディスクDを
プレイ位置まで引き出すディスク搬送機構(ディスク移
送手段)5が構成されている。
【0027】これら第1および第2のガイド部9,10
は、搬送プーリ13と搬送ガイド体15との間にディス
クDを板厚方向と直交する向きに挟持し、駆動歯車14
から搬送プーリ13に伝達される駆動力を該ディスクD
に付与することにより、該ディスクDを挿入口2aとプ
レイ位置間やプレイ位置とディスク収納部6間で搬送す
るようになっている。また、第1および第2のスライド
板11,12をスライド移動させることにより、搬送プ
ーリ13と搬送ガイド体15とを近接離反させることが
できるので、小径ディスクDでも大径ディスクDでも搬
送することができる。さらに、第1および第2の受け部
11a,15aが各搬送プーリ13の下端と略同等の高
さ位置に設定されているため、図3から明らかなよう
に、ディスクDを挿入または排出するとき、搬送プーリ
13と搬送ガイド体15との間から意図せずにディスク
Dが落下するのを防止できるようになっている。
【0028】図2に戻り、前述したディスク収納部6に
ついて詳細に説明する。第1のシャーシ3の天面(図2
における底面)には、リング状の大径歯車16が配設さ
れると共に、この大径歯車16の中心位置に上部規制部
材17が固定されている。大径歯車16は前述した第1
のモータとは別の第2のモータ(図示せず)を駆動源と
して回転動作され、この大径歯車16の回転量と回転方
向が、この大径歯車16と噛み合って回転するエンコー
ダ等からなる検出センサ18によって検出されるように
なっている(図11参照)。大径歯車16の外側には4
本の送りねじ部材19が配設されている。図7に示すよ
うに、各送りねじ部材19にはそれぞれ小歯車20が固
設されており、これら小歯車20は大径歯車16に噛合
している。これにより、大径歯車16が正逆いずれかの
方向へ回転すると、4本の送りねじ部材19が全て同じ
方向に同期回転される。各送りねじ部材19には不等ピ
ッチの螺旋状溝19aが刻設されており、この螺旋状溝
19aは、上下両端部は等ピッチでピッチ幅が狭く設定
されているが、中央部ではピッチ幅が広く設定されてい
る。上記大径歯車16と送りねじ部材19および小歯車
20とにより、後述するストッカ21を送りねじ部材1
9の軸線方向に昇降動作するストッカ駆動手段が構成さ
れている。
【0029】各送りねじ部材19には複数(本実施例で
は6つ)のストッカ21の孔22が挿入されており、図
8に示すように、これらストッカ21は全体的に略弓形
形状をしている。ストッカ21には内部に凸部21aを
有する4つの孔22が開設されており、凸部21aは送
りねじ部材19の螺旋状溝19aに摺動可能に係合して
いる。これにより、大径歯車16によって各送りねじ部
材19が同期回転されると、ストッカ21が送りねじ部
材19の軸線方向に昇降動作する。上記ストッカ駆動手
段とストッカ21は前述したディスク収納部6を構成す
るものであり、各ストッカ21の半円弧状の内周面には
複数の上部支持片23aと下部支持片23bが中心方向
に向けて突設されている。これら上部支持片23aと下
部支持片23bはストッカ21の厚み方向へ位置ずれし
ており、この上部支持片23aと下部支持片23bとの
間がディスクDを保持する保持溝として機能する。そし
て、ディスクDの外周縁のほぼ半周が上部支持片23a
と下部支持片23b間に保持されるようになっている。
【0030】再び図2に戻り、第1のシャーシ3の天面
には緩衝防止部材24と第1の押圧部材25が近接して
配設されており、この緩衝防止部材24は大径歯車16
に噛合している。緩衝防止部材24には突片24aが形
成されており、この突片24aは大径歯車16の回転に
連動してディスクDの搬送経路の若干上方を回転するよ
うになっている。図6に示すように所望のディスクDが
プレイ位置に引き出されたとき、突片24aは該ディス
クDの上方で停止した状態となり、これによってプレイ
動作中のディスクDとその上方位置でストッカ21に保
持されたディスクDとが衝突しないようになっている。
【0031】図9に示すように、第1の押圧部材25
は、第1のシャーシ3に軸支される支軸部25aと、支
軸部25aから第1のシャーシ3の天面に沿って延びる
平坦部25bと、平坦部25bの一側面から支軸部25
aと反対方向へ延びる押圧部25cと、平坦部25bの
他側面から支軸部25aと反対方向へ延びる駆動部25
dとを有しており、これら各部は可撓性を有する合成樹
脂によって一体成形されている。薄肉の押圧部25cに
は板ばね26が組み込まれており、押圧部25c自体の
撓みによる弾性力に板ばね26の弾性力が付加されるこ
とによって、押圧部25cに充分な弾性力が付与される
ようになっている。また、押圧部25cの自由端には、
比較的硬質なゴム材等からなる規制板27が両面接着テ
ープ等を用いて固定されており、図10に示すように、
この規制板27には複数のテーパ溝27aが形成されて
いる。各テーパ溝27aの間隔は前述した螺旋状溝19
aの上下両端部の等ピッチ部分と同じに設定されてお
り、その数はストッカ21よりも1つ少なく(実施例で
は5つ)形成されている。また、テーパ溝27aの底部
の平坦面27bの幅lは、ディスクDの厚みより若干小
さく設定されている。
【0032】このように構成された第1の押圧部材25
は、ドライブ駆動機構8が駆動ユニット7を退避位置と
駆動位置との間で前後進させる際、ドライブ駆動機構8
の構成部材に係合して支軸部25aを中心として回転動
作される。この回転動作については後述するが、図11
に示すように、駆動ユニット7がいずれのディスクも駆
動しない退避位置にあるとき、第1の押圧部材25は同
図の時計回り方向へ微小回転しており、規制板27はス
トッカ21に保持されたディスクDの外周縁から離反し
ている(図13参照)。一方、図12に示すように、駆
動ユニット7が駆動位置へ移動したとき、第1の押圧部
材25は同図の反時計回り方向へ微小回転しており、規
制板27はディスクDの搬送経路の上方位置にあるディ
スクDの外周縁に圧接している(図14参照)。これに
より、所望の選択ディスクDがプレイ位置に引き出され
たとき、ディスクDの厚み方向において選択ディスクD
の上方位置にある各待機ディスクDは、第1の押圧部材
25の押圧部25cと板ばね26の弾発力を受けて径方
向の外側からストッカ21に向けて付勢され、該ディス
クDの振動によって発生するラットルノイズが低減され
るようになっている。
【0033】図15〜図17に示すように、第2のシャ
ーシ4には駆動ユニット7やドライブ駆動機構8が搭載
されており、ドライブ駆動機構8は駆動ユニット7を上
記ノーズ部材2とディスク収納部6との間で駆動位置と
退避位置に前後進させると共に、プレイ位置に引き出さ
れたディスクDのクランプ動作等を行うようになってい
る。このドライブ駆動機構8はドライブシャーシ30を
備えており、ドライブシャーシ30の四隅はダンパ部材
31とコイルばね(図示せず)を介して第2のシャーシ
4に弾性的に支持されている。ただし、ドライブシャー
シ30の側方四箇所にロックピン32が突設されてお
り、これらロックピン32が後述する一対のスライドカ
ム板33,34によって第2のシャーシ4にロックされ
ると、ドライブシャーシ30は第2のシャーシ4に対し
て固定的に支持された状態となる。
【0034】図18と図19に示すように、第2のシャ
ーシ4の底面には作動アーム35と回動アーム36が配
設されており、これら作動アーム35と回動アーム36
は欠歯歯車37によって回転動作される。欠歯歯車37
には中継ギア38が噛合しており、この中継ギア38は
第1のシャーシ3に設けられた第3のモータ(図示せ
ず)を駆動源として回転する。第2のシャーシ4の底面
には下部規制部材39が立設されており、この下部規制
部材39と第1のシャーシ3に設けられた上部規制部材
17とは上下方向へ同軸的に配置されている。下部規制
部材39は上端に規制アーム39aを有し、この規制ア
ーム39aは下部規制部材39の内部に収納された図示
せぬ切換え部材によって回動動作される。また、下部規
制部材39の内部には切換え部材を昇降動作するスクリ
ュー軸(図示せず)が収納されており、作動アーム35
の先端に形成された扇形の歯部35aはこのスクリュー
軸と噛合している。これにより、作動アーム35の回転
に伴って規制アーム39aが下部規制部材39の上端で
回動し、駆動ユニット7が退避位置にあるときは、規制
アーム39aが起立して上部規制部材17に当接し、各
ストッカ21に保持された全てのディスクDの中心孔が
上部規制部材17と下部規制部材39によって水平方向
(前後方向)へ位置規制される。一方、駆動ユニット7
が駆動位置に移動されたときは、規制アーム39aが倒
されて上部規制部材17と下部規制部材39との間にデ
ィスクDの搬送経路を確保するため、ストッカ21に保
持された所望の選択ディスクDをプレイ位置に引き出し
たり、空のストッカ21に新たなディスクDを挿入した
り、あるいはストッカ21から挿入口2aに向けてディ
スクDを排出することが可能となる。
【0035】また、第2のシャーシ4の底面には第2の
押圧部材40が回動自在に配設されており、この第2の
押圧部材40は、第2のシャーシ4に軸支される支軸部
40aと、第2のシャーシ4の底面に沿って延びる平坦
部40bと、平坦部40bの一側面から起立して延びる
押圧部40cと、この押圧部40cの自由端部の下端に
設けられ、第2のシャーシ4の底面上を摺動する摺動片
40eとを有しており、これら各部は可撓性を有する合
成樹脂によって一体成形されている。平坦部40bと第
2のシャーシ4間にはコイルばね41が張架されてお
り、第2の押圧部材40はこのコイルばね41によって
図18と図19の時計回り方向へ回動付勢されている。
また、押圧部40cの自由端には規制板42が両面接着
テープ等を用いて固定されており、詳細な説明は省略す
るが、この規制板42は第1の押圧部材25の押圧部2
5cに固定された規制板27と同一構成となっている。
さらに、平坦部40bには透孔40dが開設されてお
り、回動アーム36に形成された突起36aがこの透孔
40d内に突出し、該透孔40dの内周縁(係合部)に
摺接しながら移動することにより、第2の押圧部材40
は回動アーム36の回転に連動して回転動作されるよう
になっている。
【0036】回動アーム36は第2のシャーシ4から突
設された支軸43を中心に回転可能であり、その一端に
第2のシャーシ4に前後進可能に支持されたスライドカ
ム板(スライド部材)34が連結され、他端は欠歯歯車
37の裏面に形成された図示せぬカム溝に係合してい
る。また、この欠歯歯車37のカム溝には別の回動アー
ム44が係合しており、この回動アーム44に同じく第
2のシャーシ4に前後進可能に支持されたスライドカム
板(スライド部材)33が連結されている。後述するよ
うに、駆動ユニット7は欠歯歯車37からの駆動力によ
って駆動位置と退避位置との間を前後進するようになっ
ており、この駆動ユニット7の移動と回動アーム36の
回転は欠歯歯車37によってタイミングが取られてい
る。そして、上記回動アーム36,44および欠歯歯車
37によって両スライドカム板33,34を同期させて
前後進させる連結機構が構成されている。図18は駆動
ユニット7が退避位置にある状態を示しており、この場
合、回動アーム36の突起36aが透孔40dの図示下
方の内周縁(係合部)に当接しているため、第2の押圧
部材40は回転することができず、押圧部40cの自由
端に固定された規制板42はストッカ21に保持された
ディスクDの外周縁から離反している。一方、図19は
駆動ユニット7が駆動位置へ移動した状態を示してお
り、この場合、回動アーム36の回転によって突起36
aが透孔40d内を移動するため、第2の押圧部材40
はコイルばね41によって時計回り方向へ微小回転し、
規制板42はディスクDの搬送経路の下方位置(プレイ
位置の選択ディスクDの下方位置)にあるディスクDの
外周縁に圧接している。これにより、所望の選択ディス
クDがプレイ位置に引き出されたとき、この選択ディス
クDの下方位置にあるディスクDは、第2の押圧部材4
0の押圧部40cの撓みによる弾発力とコイルばね41
の弾発力を受けて径方向の外側からストッカ21に向け
て付勢され、これらストッカ21に保持されている各待
機ディスクDの振動により発生するラットルノイズが低
減されるようになっている。したがって、所望の選択デ
ィスクDがプレイ位置に引き出されたとき、前述した第
1の押圧部材25とこの第2の押圧部材40の両方によ
って、ストッカ21に残された全ての待機ディスクDを
位置規制することができ、該待機ディスクDの振動によ
って発生するラットルノイズを確実に低減することがで
きる。なお、上記実施例では、主にコイルばね41の弾
発力により第2の押圧部材40の押圧部40cを待機デ
ィスクDに圧接させているが、この第2の押圧部材40
の透孔40dの内周縁に形成された被押圧片40fを突
起36aで押圧することにより、押圧部40cをさらに
強く待機ディスクDの外周縁に圧接させるようにしても
良い。
【0037】図15〜図17に戻り、前述したドライブ
駆動機構8についてさらに詳細に説明する。ドライブシ
ャーシ30の内部には、欠歯歯車37の歯部37aに噛
合して駆動力が伝達される第1のアイドラ歯車45と、
この第1のアイドラ歯車45に常時噛合する上流側カム
付き歯車46と、この上流側カム付き歯車46に常時噛
合する第2のアイドラ歯車47と、この第2のアイドラ
歯車47に常時噛合する第3のアイドラ歯車48と、こ
の第3のアイドラ歯車48に常時噛合する下流側カム付
き歯車49とがそれぞれ軸支されており、上流側カム付
き歯車46のカム溝46aに係合する上流側アーム50
が駆動ユニット7の一端部を駆動し、下流側カム付き歯
車49のカム溝49aに係合する下流側アーム51が駆
動ユニット7の他端部を駆動するようになっている。各
アーム50,51の先端部には駆動ピン50a,51a
が突設されており、一方の駆動ピン50aは、ドライブ
シャーシ30の一側部に設けられた円弧状のガイド孔3
0aと、駆動ユニット7の一側部に設けられた横孔7a
とに挿通されている。同様に、他方の駆動ピン51a
は、ドライブシャーシ30の他側部に設けられた円弧状
のガイド孔30bと、駆動ユニット7の他側部に設けら
れた横孔7bとに挿通されている。
【0038】ドライブ駆動機構8は、欠歯歯車37の歯
部37aに第1のアイドラ歯車45が噛合していると
き、欠歯歯車37の回転力が各歯車群を介してアーム5
0,51に伝達されるため、駆動ユニット7をドライブ
シャーシ30上で前進後退させることができる。このと
き、欠歯歯車37の回転力は該欠歯歯車37のカム溝形
状によって回動アーム36と回動アーム44には伝達さ
れず、これら回動アーム36と回動アーム44は図18
に示す姿勢に停止している。一方、欠歯歯車37の歯部
37aに対して第1のアイドラ歯車45が噛合していな
いとき、駆動ユニット7は前後進せずに駆動位置で停止
したままとなり、このとき、欠歯歯車37の回転力はそ
のカム溝形状に基づいて回動アーム36と回動アーム4
4に伝達され、これら回動アーム36と回動アーム44
が回転することにより、後述するクランプ動作や防振モ
ードへの切替動作が行われる。
【0039】図20に示すように、第2のシャーシ4の
一側面の内側には作動板52が回転可能に支持されてお
り、この作動板52は前述したスライドカム板34の前
後進によって回転動作される。具体的には、スライドカ
ム板34の下端に設けられた突起34cが作動板52の
下端縁に摺動しながら移動することにより、作動板52
の自由端側が図示上下方向へ回動動作する。スライドカ
ム板34にはカム孔53aと大径部53bを有するロッ
ク孔53が前後に一対設けられており、各ロックピン3
2はロック孔53を挿通して第2のシャーシ4の一側面
に設けられた逃げ孔4a内に達している。図示省略され
ているが、第2のシャーシ4の他側面に配設されたスラ
イドカム板33も同様の構成となっている。図20
(a)〜(d)は駆動ユニット7が駆動位置から退避位
置へ移行する状態を順次示しており、図20(a)に示
すように、駆動ユニット7が駆動位置にあるとき、スラ
イドカム板34の突起34cの位置に応じて作動板52
が下方へ回動されると共に、ロックピン32がロック孔
53の大径部53bを挿通して逃げ孔4a内に達してい
るため、ドライブシャーシ30はダンパ部材31とコイ
ルばねを介して第2のシャーシ4に弾性的に支持された
状態となり、この状態で選択ディスクDのプレイ動作が
行われる。そして、駆動ユニット7が駆動位置から退避
位置へ移動することに伴い、スライドカム板34が第2
のシャーシ4の前方(図示左側)へ移動すると、図20
(b)〜(d)に示すように、作動板52が突起34c
と摺動しつつ上方へ回動され、作動板52の自由端側に
形成された溝部52aがロックピン32に嵌合すると共
に、ロックピン32がロック孔53の大径部53bから
カム孔53a内へ入り込むため、ドライブシャーシ30
は第2のシャーシ4に対して上下方向および前後方向へ
固定的に支持された状態となる。上記したように、一対
のスライドカム板33,34と作動板52および前述し
た連結機構により、ドライブシャーシ30を介して駆動
ユニット7を筐体1内で弾性的に支持する状態と筐体1
内で固定的に支持する状態に切替動作するドライブロッ
ク機構が構成されている。
【0040】スライドカム板34の上端には突片34a
が、また奥側の内側面には駆動片34bがそれぞれ折り
曲げ形成されており、突片34aは前述した第1の押圧
部材25の駆動部25dと対向している(図13と図1
4参照)。また、スライドカム板34の内側面にはカム
板54とロック板55が順次積層されており、これらカ
ム板54とロック板55はスライドカム板34の前後進
に連動して動作されるようになっている。カム板54と
スライドカム板34との間にはコイルばね56が張架さ
れており、カム板54はこのコイルばね56によってス
ライドカム板34の前方(図示左側)へ付勢されてい
る。カム板54には第2のシャーシ4の側面に植設され
たピン57と係合するガイド孔54aが形成されてお
り、奥側の下端には駆動片54bが折り曲げ形成されて
いる。ロック板55はカム板54に揺動可能に支持され
ており、これらロック板55とカム板54との間にはコ
イルばね58が張架されている。ロック板55にはスラ
イドカム板34に植設されたピン59と係脱可能なロッ
ク溝55aが形成されており、上端には前記ピン57と
係脱可能なカム部55bが形成されている。
【0041】次に、駆動ユニット7の構成について説明
する。図21と図22に示すように、駆動ユニット7は
ドライブシャーシ30上に前後方向へ移動自在に載置さ
れた横長形状のブラケット60を有し、前述した横孔7
a,7bはこのブラケット60に設けられている。ブラ
ケット60の中央部にはスピンドルモータ61が取り付
けられており、このスピンドルモータ61の回転軸には
ターンテーブル62が固着されている。また、ブラケッ
ト60には光学ピックアップ63と支持板64が搭載さ
れており、これら光学ピックアップ63と支持板64は
スピンドルモータ61を介して対向配置されている。光
学ピックアップ63はスクリューシャフト65に噛合し
ており、このスクリューシャフト65を図示せぬスレッ
ドモータを駆動源として回転することにより、光学ピッ
クアップ63はスクリューシャフト65の軸線方向(デ
ィスクDの半径方向)へ移送されるようになっている。
【0042】支持板64は断面コ字状に形成されてお
り、この支持板64は前述した第1の押圧部材25の駆
動部25dの内側を前後進する(図13と図14参
照)。支持板64の上面先端にはクランパ66が回転自
在に支持されており、このクランパ66とターンテーブ
ル62との間にディスクDがチャッキングされる。支持
板64の下面両側に4本のピン64aが植設されてお
り、これらピン64aはスライド板67に設けられたカ
ム孔67aとブラケット60に設けられた縦孔60aに
挿通されている。スライド板67はブラケット60に載
置されており、その両側に植設された4本のピン67b
はブラケット60に設けられた横孔64bに挿通されて
いる。また、ブラケット60の下面に駆動板68が回転
可能に支持されており、スライド板67は駆動板68の
回転によってブラケット60上を水平方向(図21,2
2の左右方向)へ移動される。スライド板67と駆動板
68との間には反転ばね69が掛止されており、この反
転ばね69の付勢力によってスライド板67は移動方向
の両端部に安定的に保持されるようになっている。さら
に、駆動板68の一端に駆動ピン68aが植設されてお
り、この駆動ピン68aはスライドカム板34とカム板
54の方向へ突出している。
【0043】ディスクDのクランプ動作を先の図20を
併用して説明すると、まず、図20(d)に示すよう
に、スライドカム板34が第2のシャーシ4の最も手前
(図示左側)に移動しているとき駆動ユニット7は退避
位置にあり、図21(b)に示すように、クランパ66
がターンテーブル62から離反したクランプ解除状態と
なっている。このとき、ロック板55のロック溝55a
はスライドカム板34のピン59に係止されており、ス
ライドカム板34の駆動片34bとカム板54の駆動片
54bは前後方向に位置ずれして対向している。そし
て、駆動ユニット7が退避位置から駆動位置へ移動する
と、駆動板68の駆動ピン68aはカム板54の駆動片
54bの真下を通ってスライドカム板34の駆動片34
bに対峙するが、クランプ解除状態はそのまま維持され
る。
【0044】駆動ユニット7が駆動位置へ移動した後、
回動アーム36の回転によってスライドカム板34が第
2のシャーシ4の奥側へ移動すると、図20(c)に示
すように、ロックピン32がカム孔53aの下段から上
段へと移動するため、ドライブシャーシ30が駆動ユニ
ット7と共に上昇する。また、スライドカム板34のピ
ン59にロック板55のロック溝55aが係止されるこ
とにより、スライドカム板34と共に奥側へ移動するカ
ム板54がガイド孔54aとピン57の係合によって図
示時計方向へ微小回転し、水平姿勢を保ったまま第2の
シャーシ4の奥側へ移動するため、この移動途中でカム
板54の駆動片54bが駆動板68の駆動ピン68aを
押圧する。これにより、駆動板68が図21(a)の矢
印A方向へ回転してスライド板67を矢印B方向へ移動
するため、図22に示すように、支持板64がクランパ
66と共に下降し、クランパ66がディスクDを介して
ターンテーブル62に圧接されたクランプ状態となる。
【0045】スライドカム板34が第2のシャーシ4の
奥側へさらに移動すると、図20(b)に示すように、
ロック板55のカム部55bの上面が一方のピン57に
当接して下方へ回転し、ロック板55のロック溝55a
がピン59から外れる。その結果、図20(a)に示す
ように、カム板54とロック板55がコイルばね56の
弾発力によって図示左側へ移動し、スライドカム板34
とカム板54の駆動片34b,54bは駆動ピン68a
から充分に離反する。前述したように、この場合、駆動
ユニット7を搭載したドライブシャーシ30は第2のシ
ャーシ4に弾性的に支持された状態となり、この状態で
選択ディスクDのプレイ動作が行われる。
【0046】次に、上記の如く構成されたチェンジャ型
ディスク装置の動作を説明する。なお、前述したよう
に、本実施例に係るチェンジャ型ディスク装置は、外形
寸法が8cmのディスクD(小径ディスク)と12cm
のディスクD(大径ディスク)をそれぞれ再生可能なデ
ィスク再生装置であるが、以下、ストッカ21に収納さ
れた複数枚の大径ディスクDを選択的に再生するプレイ
動作について説明する。
【0047】各ストッカ21に保持されている複数のデ
ィスクDの中から所望の選択ディスクDをプレイ動作す
る場合、まず、駆動ユニット7をストッカ21から最も
離れた退避位置(図11参照)に移動させ、この状態で
大径歯車16を回転させ、所望の選択ディスクを保持し
たストッカ21をディスクDの搬送経路と同等の高さ位
置まで上昇もしくは下降させる。このとき、図13に示
すように、駆動ユニット7の支持板64の外側面が第1
の押圧部材25の駆動部25d先端に当接しているた
め、この第1の押圧部材25は図示時計方向へ回動した
状態でその位置が保持されており、ストッカ21に保持
されているディスクDは第1の押圧部材25からの押圧
力が解除された状態となる。また、図18に示すよう
に、回動アーム36が第2の押圧部材40の回転を規制
しているため、ストッカ21に保持されているディスク
Dは第2の押圧部材40からの押圧力が解除された状態
となる。したがって、ストッカ21に保持されている全
てのディスクDを、第1および第2の押圧部材25,4
0に邪魔されることなく上昇もしくは下降することがで
きる。
【0048】次いで、図示せぬ第3のモータを駆動源と
して欠歯歯車37を図18の反時計回り方向へ回転し、
この欠歯歯車37の回転力を歯部37aに噛合する第1
のアイドラ歯車45等の歯車群を介して各アーム50,
51に伝達することにより、駆動ユニット7が退避位置
からプレイ位置(図12参照)に移動される。しかる
後、前述した第1のモータを回転させ、スライド板1
1,12を含むガイド体間隔変更機構を駆動し、第1お
よび第2のガイド部9,10を互いに接近する方向に移
動させる。そして、図4に示すように搬送プーリ13と
搬送ガイド体15との間で選択された所望のディスクD
を挟持し、この状態で最奥の搬送プーリ13aを回転す
ることにより、図5に示すように、選択されたディスク
Dが駆動ユニット7で駆動可能なプレイ位置に引き出さ
れる。なお、選択ディスクDがプレイ位置まで引き出さ
れたか否かは、搬送ガイド体15のガイド溝内に設置さ
れた図示しないスイッチがディスクDの外周縁に押され
ることによって検知される。
【0049】駆動ユニット7が駆動位置まで移動した段
階で欠歯歯車37の歯部37aと第1のアイドラ歯車4
5とが非噛合状態に移行し、欠歯歯車37のさらなる回
転に伴って各回動アーム36,44が回転することによ
り、各スライドカム板33,34が第2のシャーシ4の
内側面を手前から奥側へと移動する。ここで、スライド
カム板34が図20(d)から同図(c)に示す位置ま
で移動する間に、駆動ユニット7を搭載したドライブシ
ャーシ30が上昇するため、ターンテーブル62の中央
部がプレイ位置に引き出された選択ディスクDの中心孔
に入り込み、該選択ディスクDのセンタリング動作が確
実に行われる。さらに、カム板54の駆動片54bが駆
動ピン68aを押圧して駆動板68を回転するため、ク
ランパ66が支持板64と共に下降し、ターンテーブル
62上にセンタリングされた選択ディスクDをクランパ
66で圧着するクランプ動作が行われる。選択ディスク
Dがターンテーブル62上にチャッキングされた後、搬
送プーリ13と搬送ガイド体15は互いに最も離反する
方向へ移動されるため、図6に示すように、プレイ位置
に引き出された選択ディスクDは自由に回転することが
できる。
【0050】スライドカム板34が図20(c)から同
図(b)を経て同図(a)に示す位置へ移動すると、前
述したドライブロック手段によりドライブシャーシ30
を第2のシャーシ4に固定的に支持するロックモードを
解放して、ダンパ部材31等により弾性的に支持する防
振モードへの切替動作が行われ、ドライブシャーシ30
に搭載された駆動ユニット7は、この防振モードでプレ
イ位置に引き出された選択ディスクDを再生動作する。
駆動ユニット7が退避位置から駆動位置へ移動するのに
伴って、図14に示すように、駆動ユニット7の支持板
64は第1の押圧部材25の駆動部25dから離反し、
駆動部25dの外側に位置していた突片34aがスライ
ドカム板34の移動に伴って第1の押圧部材25の側縁
を押圧するため、第1の押圧部材25が反時計方向へ微
小回転して規制板27をプレイ位置に引き出された選択
ディスクDの上方位置にある全ての待機ディスクDの外
周縁に圧接する。また、図19に示すように、スライド
カム板34を動作する回動アーム36の回転に伴って、
第2の押圧部材40がコイルばね41の弾発力を受けて
時計方向へ微小回転するため、第2の押圧部材40に固
着された規制板42がプレイ位置に引き出された選択デ
ィスクDの下方位置にある全ての待機ディスクDの外周
縁に圧接する。したがって、選択ディスクDがプレイ位
置に引き出されたとき、ストッカ21に残された全ての
待機ディスクDを第1および第2の押圧部材25,40
によって径方向(ストッカ21方向)へ押圧して位置規
制することができ、これら待機ディスクDの振動によっ
て発生するラットルノイズを低減することができる。
【0051】本実施例の場合はディスク収納部6が6つ
のストッカ21を備えており、例えば、3段目のストッ
カ21に保持されたディスクDが選択されてプレイ位置
に引き出されたとき、1,2段目のストッカ21に保持
された2枚の待機ディスクDが第1の押圧部材25によ
って位置規制され、4,5,6段目のストッカ21に保
持された3枚の待機ディスクDが第2の押圧部材40に
よって位置規制される。その際、第1の押圧部材25の
規制板27にストッカ21よりも1つ少ない数のテーパ
溝27aが形成されると共に、各テーパ溝27aの間隔
が送りねじ部材19の螺旋状溝19aの上下両端部の等
ピッチ部分と同じに設定され、第2の押圧部材40の規
制板42も同様に構成されているため、ストッカ21に
残された全ての待機ディスクDを径方向と厚み方向へ位
置規制することができ、ラットルノイズの発生を確実に
低減することができる。
【0052】また、プレイ位置に引き出された選択ディ
スクDをストッカ21に収納する場合は、まず欠歯歯車
37を上記と逆方向へ回転させることにより、各回動ア
ーム36,44と各スライドカム板33,34を図19
から図18に示す位置へ移動させる。そして、スライド
カム板34が図20(a)から同図(d)に示す位置へ
と移動する間に、クランプ解除動作や防振モードからロ
ックモードへの移行動作が行われると共に、搬送プーリ
13と搬送ガイド体15を接近させて最奥の搬送プーリ
13aを逆回転することにより、プレイ位置に引き出さ
れた選択ディスクDが空のストッカ21に戻される。欠
歯歯車37がさらに逆方向へ回転して歯部37aが第1
のアイドラ歯車45に噛合すると、欠歯歯車37の回転
力が各アーム50,51に伝達されるため、駆動ユニッ
ト7は駆動位置から退避位置に移動し、ストッカ21に
保持されているディスクDは再び第1および第2の押圧
部材25,40からの押圧力が解除された状態となる。
【0053】なお、上記実施例では、第1および第2の
押圧部材25,40に規制板27,42を各々固着し、
これら規制板27,42をストッカ21に保持されたデ
ィスクDの周縁に圧接するようにしているが、規制板2
7,42は必ずしも設ける必要はなく、各押圧部材2
5,40の押圧部25c,40cを直接ディスクDに圧
接させても良い。この場合、規制板27,42に形成さ
れているテーパ溝を押圧部25c,40cに形成するこ
とも可能である。また、各押圧部材25,40の形状や
材質は適宜変更可能であり、駆動ユニット7が退避位置
から駆動位置へ移動する際に、ストッカ21に保持され
たディスクDの外周縁を挿入口2a側からストッカ21
側へ向けて押圧付勢できるものであれば良い。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0055】駆動ユニットを駆動位置へ移動させて所望
の選択ディスクをプレイ動作しているときに、ディスク
収納部に残っている待機ディスクを押圧部材によって径
方向へ押圧するようにしたので、プレイ動作中にディス
ク収納部に残っている待機ディスクが振動することによ
って発生するラットルノイズを低減することができ、ま
た、駆動ユニットをドライブ駆動機構によって退避位置
に移動するときに、該ドライブ駆動機構の動作に伴って
押圧部材をディスクの外周縁から離反するようにしたた
め、ディスクをディスク収納部に収納する場合や、ディ
スク収納部に収納されたディスクを選択する場合に、押
圧部材によってディスクの動きが妨げられることを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るチェンジャ型ディスク装置の内部
機構を省略して示す断面図である。
【図2】第1のシャーシの内部機構を示す斜視図であ
る。
【図3】ディスクのローディング開始状態を示す説明図
である。
【図4】ディスクの収納状態を示す説明図である。
【図5】ディスクの引き出し状態を示す説明図である。
【図6】ディスクのプレイ状態を示す説明図である。
【図7】送りねじ部材の側面図である。
【図8】ストッカの斜視図である。
【図9】第1の押圧部材の斜視図である。
【図10】規制板の説明図である。
【図11】駆動ユニットの退避位置を示す平面図であ
る。
【図12】駆動ユニットの駆動位置を示す平面図であ
る。
【図13】第1の押圧部材とディスクの圧接解除状態を
示す説明図である。
【図14】第1の押圧部材とディスクの圧接状態を示す
説明図である。
【図15】第2のシャーシの内部機構を示す斜視図であ
る。
【図16】第2のシャーシの内部機構を示す平面図であ
る。
【図17】第2のシャーシの内部機構の一部を省略して
示す平面図である。
【図18】第2の押圧部材とディスクの圧接解除状態を
示す説明図である。
【図19】第2の押圧部材とディスクの圧接状態を示す
説明図である。
【図20】ドライブ駆動機構の動作説明図である。
【図21】駆動ユニットのクランプ解除状態を示す説明
図である。
【図22】駆動ユニットのクランプ状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 筐体 2 ノーズ部材 2a 挿入口 3 第1のシャーシ 4 第2のシャーシ 5 ディスク搬送機構 6 ディスク収納部 7 駆動ユニット 8 ドライブ駆動機構 16 大径歯車 19 送りねじ部材 19a 螺旋状溝 20 小歯車 21 ストッカ 21a 凸部 22 孔 25 第1の押圧部材 25a 支軸部 25b 平坦部 25c 押圧部 25d 駆動部 26 板ばね 27 規制板 27a テーパ溝 30 ドライブシャーシ30 33 スライドカム板 34 スライドカム板 34a 突片 36 回動アーム 36a 突起 37 欠歯歯車 40 第2の押圧部材 40a 支軸部 40b 平坦部 40c 押圧部 40d 透孔 41 コイルばね 42 規制板 60 ブラケット 61 スピンドルモータ 62 ターンテーブル 63 光学ピックアップ 64 支持板 66 クランパ 68 駆動板 D ディスク

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスクが厚み方向に並べて保持
    されるディスク収納部と、このディスク収納部内のいず
    れかのディスクの中から選択されたディスクに対して情
    報の再生および/または記録を行う駆動ユニットと、こ
    の駆動ユニットを前記選択ディスクを駆動する駆動位置
    といずれのディスクも駆動しない退避位置との間で前後
    進させるドライブ駆動機構とを備えたチェンジャ型ディ
    スク装置において、 前記駆動ユニットが駆動位置に移動しているときに、前
    記選択ディスク以外の前記ディスク収納部に保持されて
    いる待機ディスクの外周縁に圧接し、該待機ディスクを
    径方向外側から前記ディスク収納部へ向けて押圧する押
    圧部材を設け、前記駆動ユニットが駆動位置から退避位
    置に移動するときに、前記ドライブ駆動機構の動作に伴
    って前記押圧部材が前記待機ディスクの外周縁から離反
    するように構成したことを特徴とするチェンジャ型ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記押圧部材
    の前記待機ディスクの外周縁と対向する面に複数のテー
    パ溝を設け、前記駆動ユニットが駆動位置に移動してい
    るときに、これらテーパ溝を前記ディスク収納部に残っ
    ている各待機ディスクの外周縁に圧接させることによ
    り、これら待機ディスクを厚み方向に位置規制するよう
    にしたことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、前記押圧部材
    は合成樹脂からなり、前記待機ディスクの外周縁に圧接
    する押圧部が撓み可能に一体形成されていることを特徴
    とするチェンジャ型ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、前記選択ディ
    スクを前記ディスク収納部から前記駆動位置にある駆動
    ユニットで駆動可能となるプレイ位置まで引き出すディ
    スク移送手段が設けられていることを特徴とするチェン
    ジャ型ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、前記ディスク
    収納部が、ディスクを保持する複数のストッカと、これ
    らストッカをディスクの厚み方向へ昇降動作するストッ
    カ駆動手段とを備え、前記ディスク移送手段が、所定の
    昇降位置にある前記ストッカから前記選択ディスクを前
    記プレイ位置に引き出すようにしたことを特徴とするチ
    ェンジャ型ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、前記ストッカ
    駆動手段が、不等ピッチの螺旋状溝を有する複数本の送
    りねじ部材と、これら送りねじ部材を同期回転する駆動
    歯車とを備え、前記ストッカが前記螺旋状溝に係合して
    前記送りねじ部材の軸線方向に昇降動作するようにした
    ことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項5の記載において、前記押圧部材
    は、ディスクの厚み方向において前記選択ディスクより
    も一方側に位置する前記ストッカに保持された待機ディ
    スクの外周縁に接離可能な第1の押圧部材と、前記選択
    ディスクよりも他方側に位置するストッカに保持された
    待機ディスクの外周縁に接離可能な第2の押圧部材とを
    備え、前記駆動ユニットが駆動位置に移動しているとき
    に、前記第1および第2の押圧部材が前記ストッカに残
    っている全ての待機ディスクの外周縁に圧接するように
    したことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、前記第1の押
    圧部材は前記駆動ユニットに係合可能な駆動部を有し、
    該駆動ユニットが前記退避位置にあるときに前記駆動部
    が前記駆動ユニットに係合して前記第1の押圧部材が前
    記待機ディスクから離反した状態に位置規制されること
    を特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項7の記載において、前記第2の押
    圧部材は前記ドライブ駆動機構に係合可能な係合部を有
    し、該ドライブ駆動機構により前記駆動ユニットが駆動
    位置から退避位置へ移動するときに前記係合部が前記ド
    ライブ駆動機構に係合して前記第2の押圧部材が前記待
    機ディスクから離反するようにしたことを特徴とするチ
    ェンジャ型ディスク装置。
  10. 【請求項10】 筐体と、該筐体に対してディスクを挿
    入および排出するための挿入口を有し前記筐体の前面に
    配設されるノーズ部材と、前記筐体内の後方側に設けら
    れ複数のディスクが厚み方向に並べて保持されるディス
    ク収納部と、前記挿入口と前記ディスク収納部との間で
    ディスクを搬送するディスク移送手段と、前記ノーズ部
    材と前記ディスク収納部との間に移動可能に配置され前
    記ディスク移送手段によって前記ディスク収納部からプ
    レイ位置に引き出された選択ディスクに対して情報の再
    生および/または記録を行う駆動ユニットと、この駆動
    ユニットを前記プレイ位置に引き出された選択ディスク
    を駆動可能な駆動位置といずれのディスクも駆動しない
    退避位置との間で前後進させるドライブ駆動機構とを備
    えたチェンジャ型ディスク装置において、 前記駆動ユニットが駆動位置に移動しているときに、選
    択ディスク以外の前記ディスク収納部に保持されている
    待機ディスクの外周縁に圧接し、該待機ディスクを径方
    向外側から前記ディスク収納部へ向けて押圧する押圧部
    材を設け、前記駆動ユニットが駆動位置から退避位置に
    移動するときに、前記ドライブ駆動機構の動作に伴って
    前記押圧部材が前記待機ディスクの外周縁から離反する
    ように構成したことを特徴とするチェンジャ型ディスク
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、前記ドラ
    イブ駆動機構には、前記駆動ユニットを前記筐体に対し
    てダンパ部材を介して弾性的に支持する状態と前記筐体
    に対して固定的に支持する状態とに切替動作するドライ
    ブロック手段が設けられ、このドライブロック手段によ
    って前記押圧部材が前記待機ディスクに圧接する位置と
    待機ディスクから離反する位置とに移動するようにした
    ことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  12. 【請求項12】 請求項11の記載において、前記ディ
    スク収納部が、ディスクを保持する複数のストッカと、
    これらストッカをディスクの厚み方向へ昇降動作するス
    トッカ駆動手段とを備え、前記ディスク移送手段が、所
    定の昇降位置にある前記ストッカから前記選択ディスク
    を前記プレイ位置に引き出すようにしたことを特徴とす
    るチェンジャ型ディスク装置。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、前記押圧
    部材は、ディスクの厚み方向において前記選択ディスク
    よりも一方側に位置する前記ストッカに保持された待機
    ディスクの外周縁に接離可能な第1の押圧部材と、前記
    選択ディスクよりも他方側に位置するストッカに保持さ
    れた待機ディスクの外周縁に接離可能な第2の押圧部材
    とを備え、前記駆動ユニットが駆動位置に移動している
    ときに、前記第1および第2の押圧部材が前記ストッカ
    に残っている全ての待機ディスクの外周縁に圧接するよ
    うにしたことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、前記ドラ
    イブロック手段は、前記筐体に前後進可能に支持される
    一対のスライド部材と、これら両スライド部材を同期さ
    せて前後進させる連結機構とを備え、前記スライド部材
    が前後いずれか一方向に移動したときに前記駆動ユニッ
    トを前記筐体に対して弾性的に支持する状態とし、前記
    スライド部材が他方向に移動したときに前記駆動ユニッ
    トを前記筐体に対して固定的に支持する状態に切替動作
    すると共に、前記第1と第2の押圧部材が前記スライド
    部材または連結機構に結合してスライド部材の前記一方
    向への移動に伴ってこれら第1と第2の押圧部材が前記
    待機ディスクに圧接する方向に移動し、前記スライド部
    材の前記他方向への移動に伴って第1と第2の押圧部材
    が前記待機ディスクから離反する方向に移動するように
    したことを特徴とするチェンジャ型ディスク装置。
  15. 【請求項15】 請求項13の記載において、前記連結
    機構は、前記筐体に回動自在に支持され前記スライド部
    材に連結された回動アームを備え、該回動アームの回動
    動作により前記スライド部材が前後進すると共に、前記
    第1または第2の押圧部材がこの回動アームに係合して
    移動するようにしたことを特徴とするチェンジャ型ディ
    スク装置。
  16. 【請求項16】 請求項13の記載において、前記筐体
    は第1および第2のシャーシが一体化されて形成され、
    前記第1のシャーシに少なくとも前記ストッカ駆動手段
    と前記第1の押圧部材を設けると共に、前記第2のシャ
    ーシに少なくとも前記ドライブ駆動機構と前記第2の押
    圧部材を設けたことを特徴とするチェンジャ型ディスク
    装置。
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