JP2003139637A - 歪み検出素子の製造方法 - Google Patents
歪み検出素子の製造方法Info
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Abstract
るようにする。 【解決手段】 一端がダイアフラム8bにより閉じられ
た複数個の筒状の基体8を、固定板10の予め定められ
た位置にそれぞれ固定し、次に固定板10を介し基体8
を治具11で支持してすべてのダイアフラム8bの表面
を基準位置12から所定高さの同一平面上に保持し、次
に固定板10に予め設けた位置決めマーカー13を基準
としてすべてのダイアフラム8bの表面を固定板10の
延び方向に位置決めし、しかる後すべてのダイアフラム
8bに同時に歪み検出部9の形成処理を行う。
Description
造方法に関する。
えば図12及び図13に示すような上下の板1a,1b
からなる治具1を用いている。この上下の板1a,1b
からなる治具1には、歪み検出素子の基体2を保持する
ための多数の穴3がサイズ、ピッチ等において高精度で
形成される。一つの治具1には数十〜数百個の基体2を
収納することができるように同数の穴3が形成される。
基体2は一端がダイアフラム4により閉じられた筒体で
あり、各基体2は治具1の穴3にガタツキを生じること
なく嵌り込むように、外径等のサイズが高精度に仕上げ
られる。図12及び図13に示すように、多数の基体2
を治具1に嵌め込むと、全基体2はそのダイアフラム4
の表面が治具1の上側板1aの表面を基準位置として一
定の高さに来るように位置決めされる。これにより、す
べてのダイアフラム4の表面は同一平面上に並ぶ。
次の歪み検出部の形成工程に送られ、ダイアフラム4の
表面に絶縁膜と歪みゲージ膜が形成される。次に、治具
1の高精度に加工された基準穴5を基準としてフォトリ
ソグラフィー技術により複数のダイアフラム4上に同時
に歪みゲージがパターニングされ、さらにマスクが治具
1の高精度に加工された基準穴5を基準としてセットさ
れ、物理蒸着法によって電極と歪みゲージ保護膜が形成
される。
1から取り外される。
み検出素子の他の製造方法について開示する。この製法
は、図14及び図15に示すように、複数個のピン6が
突設された治具7を用い、各ピン6に基体2を圧入状態
で被嵌し、各基体2のダイアフラム4の表面を同一平面
上に位置せしめる。次に、この状態で各ダイアフラム4
に薄膜の形成、薄膜の微細加工等を同時に施し、複数個
の歪み検出素子を同時に製造する。
は、基体2が円筒形であることから、基体2が治具1の
中で基体2の中心軸回りに回転可能であり、回転方向に
対する基体2の位置を確定し固定することが難しい。ま
た、基体2と治具1には隙間が存在するため、XY方向
すなわち治具1である板1a,1bの延びる方向に対し
ても基体2と治具1との間にズレが発生する。すなわ
ち、基体2のダイアフラム4に歪み検出部である電極お
よび歪みゲージの保護膜を形成する際に、電極および保
護膜のマスクパターンとゲージパターンの位置合わせを
する必要があるが、上記ズレが生じるとゲージパターン
と電極および保護膜形成の際のマスクパターンとの位置
合わせが狂う。このため、フォトリソグラフィー技術を
用いてゲージパターンが精密に形成できるにもかかわら
ず、ダイアフラムに対して適正な位置に歪みゲージを配
置することができず不良品が発生することになる。
置合せして歪み検出部を適正に形成するべく、基体2の
みならず治具1を高精度に加工製作しているが、治具1
を高精度化すると治具1ひいては歪み検出素子のコスト
が高くなる。
する歪み検出素子の製造方法では、治具7中の各基体2
のダイアフラム4を同一平面上に位置させ薄膜パターン
に寸法誤差が生じないようにするべく、治具7における
基体2の位置決めの基準位置やピン6を挿入する穴間の
位置を精度良く加工しなければならない。しかし、その
ような加工は治具7ひいては歪み検出素子のコストアッ
プを招く。また、基体2の空洞にピン6を圧入状態で挿
入するため、基体2の内面に傷がつくことがあり、その
ような歪み検出素子を圧力容器に使用すると圧力容器と
しての信頼性が低下する。さらに、治具7の使用回数が
増すごとにピン6が摩耗し、またピン6は歪み検出部の
形成工程中において高温下に晒されるため弾性が劣化し
基体2に対する保持力が低下する。加えて、基体2の内
側にピン6が挿入されるため、洗浄工程、薄膜微細加工
工程において基体2の内側に浸入した洗浄液、現像液、
リンス液、レジスト剥離液等が基体2内に残留しやす
い。このような液体残渣による汚染が原因で、後工程に
おいて不具合が発生する場合がある。
ことができる歪み検出素子の製造方法を提供することを
目的とする。
め、請求項1に係る発明は、一端がダイアフラム(8
b)により閉じられた複数個の筒状の基体(8)を、固
定板(10)の予め定められた位置にそれぞれ固定し、
次に固定板(10)を介し基体(8)を治具(11)で
支持してすべてのダイアフラム(8b)の表面を基準位
置(12)から所定高さの同一平面上に保持し、次に固
定板(10)に予め設けた位置決めマーカー(13)を
基準としてすべてのダイアフラム(8b)の表面を固定
板(10)の延び方向に位置決めし、しかる後すべての
ダイアフラム(8b)に同時に歪み検出部(9)の形成
処理を行う歪み検出素子の製造方法を採用する。
の基体(8)を固定板(10)の予め定められた位置に
それぞれ固定し、次に固定板(10)を介し基体(8)
を治具(11)で支持するので、すべてのダイアフラム
(8b)の表面を基準位置(12)から所定高さの同一
平面上に精度よく移動しないように保持することができ
る。また、固定板(10)に予め設けた位置決めマーカ
ー(13)を基準としてすべてのダイアフラム(8b)
の表面を固定板(10)の延び方向に位置決めするの
で、治具(11)と基体(8)との間には固定板(1
0)の延び方向に関し高精度が要求されない。従って、
治具(11)について固定板(10)の延び方向に関し
高精度が要求されないこととなり、コストが低減され
る。また、複数個の基体(8)が固定板(10)に固定
され、固定板(10)と一体で取り扱われるので、歪み
検出部(9)の形成処理において治具(11)の交換や
位置決め等を簡易かつ迅速に行うことができる。
記載された歪み検出素子の製造方法において、固定板
(10)の予め定められた位置に固定板(10)の厚さ
方向に弾性変形可能な弾性片(15)を形成し、該弾性
片(15)に基体(8)を接合する歪み検出素子の製造
方法を採用する。
(10)を介し基体(8)を治具(11)で支持する
際、弾性片(15)が固定板(10)の厚さ方向に弾性
変形し得るので、基体(8)が治具(11)に弾性的に
接触する。従って、すべてのダイアフラム(8b)の表
面が基準位置(12)から所定高さの同一平面上に円滑
に保持されることとなる。
は請求項2に記載された歪み検出素子の製造方法におい
て、固定板(10)の上記予め定められた位置に貫通穴
(14)を形成しておく歪み検出素子の製造方法を採用
する。
(10)の所定位置に貫通穴(14)を形成しておくこ
とから、この貫通穴(14)に基体(8)を挿入するこ
とで基体(8)を固定板(10)に簡易にかつ精度よく
固定することができる。また、歪み検出部(9)の形成
処理において使用される洗浄液、現像液、リンス液、レ
ジスト剥離液等の薬剤が貫通穴(14)を通して基体
(8)の外側に流出しやすくなる。従って、基体(8)
の内側に浸入した薬剤の基体(8)内への残留が防止さ
れ、後工程における不具合の発生も防止される。
記載された歪み検出素子の製造方法において、貫通穴
(14)の内周に弾性片(15)を形成した歪み検出素
子の製造方法を採用する。
(10)に貫通穴(14)、その内周に弾性片(15)
を形成している。貫通穴(14)、弾性片(15)はフ
ォトリソグラフィーとエッチングにより安価に精度良く
形成することができる。
至請求項4のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、基体(8)の外周に突起(8c)を設
け、この突起(8c)を固定板(10)に接合する歪み
検出素子の製造方法を採用する。
(8)の外周に突起(8c)を設け、この突起(8c)
を固定板(10)に接合するので、基体(8)の内面や
ダイアフラム(8b)の内面を傷付けず、従って歪み検
出素子を圧力容器等に使用する場合にその信頼性が高ま
る。
至請求項5のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、弾性片(15)に凸部(15d)を形成
し、この凸部(15d)に基体(8)を接合する歪み検
出素子の製造方法を採用する。
(8)を弾性片(15)に溶接により固定する場合、溶
接箇所が凸部(15d)となっているので、先端が細い
溶接電極を用いずとも適正に溶接を行うことができる。
至請求項6のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、基体(8)ごとに複数個の弾性片(1
5)を形成した歪み検出素子の製造方法を採用する。
とに複数個の弾性片(15)を形成し各基体(8)を複
数個の弾性片(15)で保持するので、基体(8)は固
定板(10)上にその延び方向にずれないように保持さ
れることになる。従って、固定板(10)の延び方向に
おける基体(8)の位置決め精度が向上する。
至請求項7のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、歪み検出部(9)を形成した後に弾性片
(15)を切断して基体(8)を固定板(10)から分
離する歪み検出素子の製造方法を採用する。
出部(9)を形成した後に弾性片(15)を切断するの
で、歪み検出素子を固定板(10)から簡易に取り出す
ことができる。
て図面を参照して説明する。
り製造される歪み検出素子の一例について説明する。
と、基体8の上に形成された歪み検出部9とを具備す
る。
成形され、図2に示すように、円筒部8aの一端が薄肉
部によって閉塞され他端が開放された構成とされる。薄
肉部はダイアフラム8bとして機能するよう円筒部8a
に支持される。円筒部8aの空洞8d内に流体が導入さ
れると、流体の圧力がダイアフラム8bの裏面に図1の
矢印A方向に作用し、これによりダイアフラム8bが変
形する。また、円筒部8aの外周には突起8cが環状に
形成されている。
積層された絶縁膜9a、歪みゲージ9b、電極9c、お
よび歪みゲージ9bを保護する保護膜9dとで構成され
る。歪み検出素子に圧力が印加されると、受圧部である
上記ダイアフラム8bが変形し、この歪みを歪みゲージ
9bが検知し信号を発生する。
順で同時に多数個製造される。
の基体8を固定板10の予め定められた位置にそれぞれ
固定し、次に図9及び図10に示すように固定板10を
介し基体8を治具11で支持してすべてのダイアフラム
8bの表面を治具11の基準位置12から所定高さの同
一平面上に保持し、次に固定板10に予め設けた図5に
示す位置決めマーカー13を基準としてすべてのダイア
フラム8bの表面を固定板10の延び方向に位置決め
し、しかる後すべてのダイアフラム8bに同時に歪み検
出部9の形成処理を行う。
まず最初に、図2に示す基体8と図5に示す固定板10
が用意される。
で製造され、この同じ形状の基体8が多数用意される。
一厚さの金属板で形成される。図5及び図6に示すよう
に、固定板10には、多数の同じ径の貫通穴14が定位
置に穿設される。貫通穴14の径及びピッチは高精度に
仕上げられる。貫通穴14は例えばフォトリソグラフィ
ーとエッチングにより穿設することができ、この製法に
よれば固定板10を安価に精度良く形成することができ
る。
る単なる丸穴とすることもできるが、望ましくは図6乃
至図8に示すように、貫通穴14の内周すなわち丸穴の
内周に弾性片15を形成する。弾性片15は一個でもよ
いが望ましくは複数個(例えば三個)設けられ、フォト
リソグラフィーとエッチングにより丸穴の穿孔と同時に
形成される。各弾性片15は丸穴の内周に沿って伸びる
円弧部15aと、円弧部15aの先端から丸穴の中心方
向へ突出する突出部15bとを備える。弾性片15は円
弧部15aを備えることから固定板10の厚さ方向に弾
性変形しやすくなるが、固定板10の延び方向には変形
し難い。突出部15bにおける丸穴の中心に臨む先端1
5cは基体8の円筒部8aの表面に合致するように精度
よく仕上げられる。また、円弧部15aは固定板10の
厚さ方向に撓みやすくするべく例えば下側面がエッチン
グされ固定板10の厚さよりも薄く形成される。突出部
15bは固定板10の厚さに保持され、その結果突出部
15bは下方に突出する凸部15dを備える。すべての
凸部15dにおける突出部15bの厚さは固定板10の
厚さに等しい。
縁部には後述する治具11に取り付けるための取付穴1
6、歪み検出部9の形成工程で使用する位置決めマーカ
ー13である穴が貫通穴14の穿設と同時に穿設され
る。
に、この固定板10に基体8を接合し固定する。具体的
には、基体8を固定板10の下側から各貫通穴14に挿
入し、ダイアフラム8bを固定板10上に突出させ、環
状の突起8cを弾性片15の凸部15dに当てて接合す
る。この基体8の取り付けには画像認識システムを用い
ることができ、予め固定板10に形成された位置決めマ
ーカー13等を基準として基体8と固定板10を高精度
に位置合わせすることができる。この位置合わせの後、
ロボットにより環状の突起8cを弾性片15の凸部15
dに抵抗溶接により溶接し固定する。基体8と固定板1
0との接合は溶接によらず、接着剤を用いる等他の接合
手段を用いることも可能である。
フラム8bを除くいずれかの箇所を固定板10に固着す
ることにより行うことができるが、望ましくは上記した
ように基体8の外周の突起8cを固定板10の弾性片1
5に接合する。このような接合方法を採ることにより、
基体8の内面やダイアフラム8bの内面を傷付けること
なく後述する治具11に基体8を取り付けることができ
る。従って、歪み検出素子を圧力容器等に使用する場合
にその信頼性が高まる。
うに弾性片15の先端の凸部15dが周囲より下方に突
出した状態で金属製の基体8に接触する。このため、先
端が細い複雑な形状をした溶接電極等の工具を使用しな
くても接合の位置を確定し適正に溶接を行うことがで
き、溶接の信頼性が向上する。また、各基体8は各貫通
穴14において複数個(例えば三個)の弾性片15に溶
接され保持されるので、基体8は固定板10上にその延
び方向にずれないように保持されることになる。従っ
て、固定板10の延び方向における基体8の位置決め精
度が向上する。
定板10を、図9及び図10に示すように、歪み検出部
9を形成するための専用の治具11に取り付ける。
備える。上板11aには固定板10の貫通穴14に対応
するように多数の治具穴17が形成され、また、固定板
10の位置決めマーカー13に対応するように覗き穴1
8が穿設される。上板11aはその上面が歪み検出部9
を形成する際の基準位置12として使用することができ
るように高精度の平滑面に仕上げられる。上板11aの
下面も基体8の突起8cに接する接触面として高精度の
平滑面に仕上げられる。この上板11aの端には連結ネ
ジ19が挿入され、連結ネジ19が固定板10の取付穴
16を貫通し下板11bに螺合することにより上板11
aが固定板10と共に下板11bに連結され固定され
る。下板11bには固定板10に保持された基体8の空
洞8dの開口に対応するように多数の通孔20が穿設さ
れる。下板11bの上面は基体8の下端に接する接触面
として平滑面に仕上げられる。
まず、固定板10を下板11bの上に置いて基体8の下
端を下板11bの上面に接触させる。次に、上板11a
を固定板10の上から被せて上板11aの下面に固定板
10を接触させると同時に基体8のダイアフラム8bを
上板11aの治具穴17から突出させ、固定板10の弾
性片15を含む貫通穴14の周縁部を上板11aの治具
穴17の周縁部と基体8の突起8cとで挟み込む。その
際、固定板10の弾性片15が固定板10の厚さ方向に
弾性変形し得るので、基体8が治具11に弾性的に接触
する。従って、すべてのダイアフラム8bの表面が基準
位置12から所定高さの同一平面上に円滑に保持される
こととなる。その後、上下板11a,11bを連結ネジ
19で連結し、治具11に固定板10及び基体8を固定
し一体化する。これにより、固定板10を介し基体8が
治具11で支持され、すべてのダイアフラム8bの表面
が基準位置12から所定高さの同一平面上に移動しない
よう精度よく保持される。
基体8に対し、歪み検出部9を形成する。歪み検出部9
の形成は図11に示す工程順に行う。
取り付けられた複数個の基体8におけるダイアフラム8
bの上面に、絶縁膜9a、歪みゲージ用薄膜を順次形成
し、固定板10の位置決めマーカー13を基準として高
精度に位置合わせした図示しないマスクを用いてフォト
リソグラフィー技術によりゲージパターニングを行い歪
みゲージ9bを形成し、更に電極9cの形成と表面保護
膜9dの形成を行う。
bの表面が治具11の基準位置12から所定高さの同一
平面上に移動しないよう精度よく保持されるので、絶縁
膜9a、歪みゲージ9b等は均等な厚さで形成される。
この場合、固定板10の弾性片15に治具11の上板1
1aにおける治具穴17の縁が当たらないようにしてお
くと、弾性片15は固定板10の厚さ方向に変位可能に
なり、歪みゲージ9b等のパターンをより精度良く形成
することができる。
ーカー13を基準としてすべてのダイアフラム8bの表
面が固定板10の延び方向に位置決めされるので、絶縁
膜9a、歪みゲージ9b等はダイアフラム8b上に適正
な向き、配置で形成される。この場合、従来のごとく治
具11上の位置を基準とするのではなく、固定板10の
位置決めマーカー13を基準としてすべてのダイアフラ
ム8bの表面を固定板10の延び方向に位置決めするの
で、治具11と基体8との間には固定板10の延び方向
に関し高精度が要求されない。従って、治具11につい
て固定板10の延び方向に関し高精度が要求されないこ
ととなり、コストが低減される。
す各工程又は数工程毎に異なるものが用意されるので、
その都度基体8を各工程用の治具に付け替える必要があ
るが、全基体8は固定板10と一体化されているので、
全基体8がまとまった状態で治具に対し着脱される。従
って、治具を替えても基体8とマスク等とのズレがな
く、固定板10の基準位置である位置決めマーカー13
とマスクをあわせれば高精度な位置決めが可能となり、
使用する治具はことに治具の延び方向に関し高精度な加
工を施す必要がなく安価なものとなる。
られた位置には貫通穴14が形成されているので、歪み
検出部9の形成処理において使用される洗浄液、現像
液、リンス液、レジスト剥離液等の薬剤が貫通穴14を
通して基体8の外側に流出しやすくなる。従って、基体
8に付着した薬剤の残留が防止され、後工程における不
具合の発生も防止される。
b上に同時に歪み検出部9が形成されると、その後連結
ネジ19を緩めて治具11を分解し、固定板10を治具
11から取り出す。完成した歪み検出素子としての基体
8を固定板10から取り出すには、溶接部分を剥がすこ
とも考えられるが、望ましくは弾性片15を打ち抜きプ
レス等により切断して基体8を固定板10から分離す
る。これにより、歪み検出素子を固定板10から簡易に
取り出すことができる。
イアフラムにより閉じられた複数個の筒状の基体を、固
定板の予め定められた位置にそれぞれ固定し、次に固定
板を介し基体を治具で支持してすべてのダイアフラムの
表面を基準位置から所定高さの同一平面上に保持し、次
に固定板に予め設けた位置決めマーカーを基準としてす
べてのダイアフラムの表面を固定板の延び方向に位置決
めし、しかる後すべてのダイアフラムに同時に歪み検出
部の形成処理を行う歪み検出素子の製造方法であり、複
数個の基体を固定板の予め定められた位置にそれぞれ固
定し、次に固定板を介し基体を治具で支持するので、す
べてのダイアフラムの表面を基準位置から所定高さの同
一平面上に精度よく移動しないように保持することがで
きる。また、固定板に予め設けた位置決めマーカーを基
準としてすべてのダイアフラムの表面を固定板の延び方
向に位置決めするので、治具と基体との間には固定板の
延び方向に関し高精度が要求されない。従って、治具に
ついて固定板の延び方向に関し高精度が要求されないこ
ととなり、コストが低減される。また、複数個の基体が
固定板に固定され、固定板と一体で取り扱われるので、
歪み検出部の形成処理において治具の交換や位置決め等
を簡易かつ迅速に行うことができる。
記載された歪み検出素子の製造方法において、固定板の
予め定められた位置に固定板の厚さ方向に弾性変形可能
な弾性片を形成し、該弾性片に基体を接合する歪み検出
素子の製造方法であり、固定板を介し基体を治具で支持
する際、弾性片が固定板の厚さ方向に弾性変形し得るの
で、基体が治具に弾性的に接触する。従って、すべての
ダイアフラムの表面が基準位置から所定高さの同一平面
上に円滑に保持されることとなる。
は請求項2に記載された歪み検出素子の製造方法におい
て、固定板の上記予め定められた位置に貫通穴を形成し
ておく歪み検出素子の製造方法であり、固定板の所定位
置に貫通穴を形成しておくことから、この貫通穴に基体
を挿入することで基体を固定板に簡易にかつ精度よく固
定することができる。また、歪み検出部の形成処理にお
いて使用される洗浄液、現像液、リンス液、レジスト剥
離液等の薬剤が貫通穴を通して基体の外側に流出しやす
くなる。従って、基体の内側に浸入した薬剤の基体内へ
の残留が防止され、後工程における不具合の発生も防止
される。
記載された歪み検出素子の製造方法において、貫通穴の
内周に弾性片を形成した歪み検出素子の製造方法であ
り、固定板の貫通穴の内周に弾性片を形成するので、貫
通穴及び弾性片をフォトリソグラフィーとエッチングに
より安価に精度良く形成することができる。
至請求項4のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、基体の外周に突起を設け、この突起を固
定板に接合する歪み検出素子の製造方法であるから、基
体の内面やダイアフラムの内面を傷付けず、従って歪み
検出素子を圧力容器等に使用する場合にその信頼性が高
まる。
至請求項5のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、弾性片に凸部を形成し、この凸部に基体
を接合する歪み検出素子の製造方法であり、基体を弾性
片に溶接により固定する場合、溶接箇所が凸部となって
いるので、先端が細い溶接電極を用いずとも適正に溶接
を行うことができる。
至請求項6のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、基体ごとに複数個の弾性片を形成した歪
み検出素子の製造方法であり、基体ごとに複数個の弾性
片を形成し各基体を複数個の弾性片で保持するので、基
体は固定板上にその延び方向にずれないように保持され
ることになる。従って、固定板の延び方向における基体
の位置決め精度が向上する。また、加熱によって固定板
に発生する熱応力を緩和するもできる。
至請求項7のいずれかに記載された歪み検出素子の製造
方法において、歪み検出部を形成した後に弾性片を切断
して基体を固定板から分離するので、歪み検出素子を固
定板から簡易に分離することができる。
造される歪み検出素子の縦断面図である。
る。
部分切欠斜視図である。
出して示す部分切欠斜視図である。
である。
れる治具に基体を装着して示す平面図である。
れる歪み検出部形成工程のフローチャートである。
治具に基体を装着して示す平面図である。
である。
れる治具に基体を装着して示す斜視図である。
断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 一端がダイアフラムにより閉じられた複
数個の筒状の基体を、固定板の予め定められた位置にそ
れぞれ固定し、次に固定板を介し基体を治具で支持して
すべてのダイアフラムの表面を基準位置から所定高さの
同一平面上に保持し、次に固定板に予め設けた位置決め
マーカーを基準としてすべてのダイアフラムの表面を固
定板の延び方向に位置決めし、しかる後すべてのダイア
フラムに同時に歪み検出部の形成処理を行うことを特徴
とする歪み検出素子の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載された歪み検出素子の製
造方法において、固定板の予め定められた位置に固定板
の厚さ方向に弾性変形可能な弾性片を形成し、該弾性片
に基体を接合することを特徴とする歪み検出素子の製造
方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された歪み
検出素子の製造方法において、固定板の上記予め定めら
れた位置に貫通穴を形成しておくことを特徴とする歪み
検出素子の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載された歪み検出素子の製
造方法において、貫通穴の内周に弾性片を形成したこと
を特徴とする歪み検出素子の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
された歪み検出素子の製造方法において、基体の外周に
突起を設け、この突起を固定板に接合することを特徴と
する歪み検出素子の製造方法。 - 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれかに記載
された歪み検出素子の製造方法において、弾性片に凸部
を形成し、この凸部に基体を接合することを特徴とする
歪み検出素子の製造方法。 - 【請求項7】 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載
された歪み検出素子の製造方法において、基体ごとに複
数個の弾性片を形成したことを特徴とする歪み検出素子
の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
された歪み検出素子の製造方法において、歪み検出部を
形成した後に弾性片を切断して基体を固定板から分離す
ることを特徴とする歪み検出素子の製造方法。
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