JP2003137139A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造

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JP2003137139A
JP2003137139A JP2001340099A JP2001340099A JP2003137139A JP 2003137139 A JP2003137139 A JP 2003137139A JP 2001340099 A JP2001340099 A JP 2001340099A JP 2001340099 A JP2001340099 A JP 2001340099A JP 2003137139 A JP2003137139 A JP 2003137139A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】トンネルレインフォースメントの後端部と、フ
ロアパネルの後部のクロスメンバとを接続することによ
り車体剛性の向上を図ると共に、衝突時の荷重分散を図
ることができる車両の下部車体構造を提供する。 【解決手段】フロアパネル1の中央部で車両の前後方向
に延びるトンネル部2と、上記トンネル部2に沿って配
設されてトンネル部2との間で閉断面12を形成するト
ンネルレインフォースメント11とを備えた車両の下部
車体構造であって、上記トンネルレインフォースメント
11の後端部と、フロアパネル1の後部でキックアップ
した部分10において車幅方向に設けられたクロスメン
バ16とを接続することにより、トンネルレインフォー
スメント11とトンネル部2乃至キックアップ部10と
の間の閉断面12と、キックアップ部10とクロスメン
バ16との間の閉断面17を連続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロアパネルの
中央部で車両の前後方向に延びるトンネル部と、このト
ンネル部に沿って配設されトンネル部との間に閉断面を
形成するトンネルレインフォースメント(いわゆるハイ
マウント・バックボーンフレーム)とを備えたような車
両の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両の下部車体構造とし
ては、例えば特開2000−238667号公報に記載
の構造がある。すなわち、フロアパネルの中央部におい
て車両の前後方向に延びるトンネル部を設けると共に、
このトンネル部に沿って配設され、かつトンネル部との
間に閉断面を形成するトンネルレインフォースメントを
設けたものである。
【0003】この従来構造によれば、上述のトンネルレ
インフォースメントにより、フロア剛性および車体剛性
の向上を図ることができるが、車両衝突時の荷重分散性
能については不充分であった。
【0004】一方、特開平5−50952号公報には、
フロアパネルの中央部で車両の前後方向に延びるトンネ
ル部と、上述のフロアパネルにキックアップ部を介して
連設されたリヤフロアと、上記キックアップ部の背面側
において車幅方向に設けられたリヤクロスメンバとを備
えた車両の下部車体構造において、リヤフロア近傍のト
ンネル部の上部と、キックアップ部と、リヤフロア上面
との三者をガセット部材にて連結すべく構成したものが
開示されているが、この従来の下部車体構造においては
トンネルレインフォースメントが開示されておらず、車
両衝突時の充分な荷重分散性能を確保することができな
い問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、トンネル
レインフォースメントの後端部と、フロアパネルの後部
でキックアップした部分において車幅方向に設けられた
クロスメンバとを接続することにより、トンネルレイン
フォースメントとトンネル部乃至キックアップ部との間
の閉断面と、キックアップ部とクロスメンバとの間の閉
断面を連続させて、車体剛性の向上を図ると共に、衝突
時の荷重分散を図ることができる車両の下部車体構造の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による車両の下
部車体構造は、フロアパネルの中央部で車両の前後方向
に延びるトンネル部と、上記トンネル部に沿って配設さ
れてトンネル部との間で閉断面を形成するトンネルレイ
ンフォースメントとを備えた車両の下部車体構造であっ
て、上記トンネルレインフォースメントの後端部と、フ
ロアパネルの後部でキックアップした部分において車幅
方向に設けられたクロスメンバとを接続することによ
り、トンネルレインフォースメントとトンネル部乃至キ
ックアップ部との間の閉断面と、キックアップ部とクロ
スメンバとの間の閉断面を連続させたものである。上記
構成のクロスメンバは、いわゆるNo.4クロスメンバな
どのリヤクロスメンバに設定することができる。
【0007】上記構成によれば、トンネルレインフォー
スメントによって車体剛性およびフロア剛性の向上を図
ることができるのは勿論、車両の前後方向に延びる閉断
面(トンネルレインフォースメントとトンネル部乃至キ
ックアップ部との間の閉断面)と、車幅方向に延びる閉
断面(キックアップ部とクロスメンバとの間の閉断面)と
を連続させたので、車体剛性をさらに向上させることが
できる。
【0008】しかも、正面衝突時の入力荷重はトンネル
レインフォースメントおよびその閉断面から、クロスメ
ンバおよびその閉断面を介してリヤサイドフレームやサ
イドシルに伝達して荷重分散され、側面衝突時の入力荷
重はリヤサイドフレームまたはサイドシルから、クロス
メンバおよびその閉断面を介して、トンネルレインフォ
ースメントおよびその閉断面に伝達して荷重分散させ
る。したがって、車両衝突時の荷重分散性能を大幅に向
上させることができると共に、耐力の向上を図ることが
できる。
【0009】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントはトンネル部の上部に接合
されたものである。上記構成によれば、左右のフロント
シートおよびリヤシートに着座する乗員の足元スペース
を阻害することなく、高剛性のトンネルレインフォース
メントを設けることができる。
【0010】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントの後端部には車幅方向に向
かって傾斜する傾斜部が設けられたものである。上記構
成によれば、傾斜部によりトンネルレインフォースメン
トそれ自体の強度、並びに車体剛性がより一層向上す
る。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記傾
斜部は左右両部に設けられ、傾斜前部に対して傾斜後部
が幅広になるように形成されたものである。上記構成に
よれば、上述の如き傾斜部を左右両部に設けたので、車
体剛性のさらなる向上を図ることができる。
【0012】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントの上面はキックアップした
部分から後方のリヤフロア面と略同一面になるように設
定されたものである。上記構成によれば、トンネルレイ
ンフォースメント上面とリヤフロア面とを略面一状に設
定したので、荷重入力時における荷重伝達性能の向上を
図ることができて、良好な荷重分散を実行することがで
きる。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネル部とトンネルレインフォースメントとで形成され
る閉断面はリヤフロア部分で収束するように構成された
ものである。上記構成によれば、上述の収束構造により
両閉断面(トンネルレインフォースメント側の閉断面
と、クロスメンバ側の閉断面)接続の段差がなくなり、
荷重入力時における荷重伝達性能のさらなる向上を図る
ことができる。因に、両閉断面の接続部に段差が形成さ
れた場合には、該段差部に荷重が集中して、曲がりやす
くなるので、望ましくない。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両の下部車体構造を示し、図1、図
2、図3において、フロアパネル1の中央部(または中
間部)には車両の前後方向に延びる凸状のトンネル部2
を一体形成する一方、上述のフロアパネル1の左右両側
部において車両の前後方向に延びるサイドシル3,3を
設けている。
【0015】このサイドシル3はサイドシルインナ4と
サイドシルアウタ5とを接合して、車両の前後方向に延
びるサイドシル閉断面6を有する車体剛性部材である。
なお、上述のサイドシル閉断面6内には必要に応じてサ
イドシルレインフォースメントが設けられる。
【0016】また上述のサイドシル3の後部には、図2
に示すように、該部から後方に延びる左右一対のリヤサ
イドフレーム7,7を設け、フロアパネル1およびリヤ
フロア8の下面とリヤサイドフレーム7との間には閉断
面9(図4参照)を形成している。
【0017】上述のリヤフロア8はフロアパネル1の後
部にキックアップした部分つまりキックアップ部10
(段差部)を介して連結されたものであり、上述のトンネ
ル部2の上部には該トンネル部2に沿って車両の前後方
向に延びて、前部がダッシュロアパネルに接合され、後
部が上述のキックアップ部10に接合され、またスカー
ト部がトンネル部2の左右両側面に接合されたトンネル
レインフォースメント11(いわゆるハイマウント・バ
ックボーンフレーム)を設け、このトンネルレインフォ
ースメント11と、トンネル部2の上部左右との間には
両者2,11に沿って車両の前後方向に延びる2つの閉
断面12,12を形成して、フロア剛性および車体剛性
の向上を図っている。
【0018】またフロアパネル1の上面において中央の
トンネル部2を跨いで左右のサイドシル3,3(詳しく
はサイドシルインナ4,4)と連結されるクロスメンバ
13,14(いわゆるNo.2クロスメンバとNo.3クロス
メンバ)を前後方向に離間させて、それぞれ設けてい
る。
【0019】これらの各クロスメンバ13,14は車幅
方向に延びて、フロアパネル1との間に閉断面15(但
し、図1では一方のクロスメンバ14の閉断面のみを示
す)を形成する車体剛性部材である。さらに、上述のキ
ックアップ部10の下部には車幅方向に延びて左右のリ
ヤサイドフレーム7,7相互間を連結するリヤクロスメ
ンバ16(いわゆるNo.4クロスメンバ)を設け、このリ
ヤクロスメンバ16とキックアップ部10との間には車
幅方向に延びる閉断面17を形成している。なお、図
中、16a,16bはリヤクロスメンバ16の接合フラ
ンジである。
【0020】加えて、上述のリヤクロスメンバ16より
も所定距離後方において、リヤフロア8の下部には車幅
方向に延びて左右のリヤサイドフレーム7,7相互間を
連結する別のリヤクロスメンバ18(いわゆるNo.5クロ
スメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ18とリヤフ
ロア8との間には車幅方向に延びる閉断面19(図3、
図4参照)を形成している。
【0021】また、図2に示すようにサイドシル3とト
ンネル部2との車幅方向の中間に対応して、フロアパネ
ル1の下部には車両の前後方向に延びるフロアフレーム
20,20を設け、これら左右のフロアフレーム20,
20とフロアパネル1との間には閉断面を形成してい
る。
【0022】図2、図3に示すように上述の左右一対の
リヤサイドフレーム7,7の下部にはリヤサスペンショ
ンクロスメンバ21を複数の弾性マウントを介して取付
けている。
【0023】上述のリヤサスペンションクロスメンバ2
1はフロントクロスメンバ22とリヤクロスメンバ23
と左右のサイドクロスメンバ24,24とを平面視で略
井形状つまり方形枠状に組合わせたものである。なお、
図2において25は燃料タンク、26は燃料タンクへ燃
料を供給するフューエルインレットパイプである。
【0024】上述のリヤサイドフレーム7,7に対する
リヤサスペンションクロスメンバ21の取付け部位と対
応するように、該リヤサイドフレーム7の車外側面には
リヤサスペンション取付け部27(以下単にサス取付け
部と略記する)を設けている。
【0025】このサス取付け部27は断面門形状の剛性
部材であって、このサス取付け部27は上述のリヤサイ
ドフレーム7の車外側面に接合されていて、ナックルを
介して、後輪を独立懸架するリヤサスペンションのスト
ラット上部を支持するものである。
【0026】ところで、図1に示すようにホイールハウ
ス28(タイヤハウスと同意)を設ける一方、左右の車体
側壁29,29を車幅方向に連結する剛性部材としての
パッケージメンバ30を設けている。
【0027】そして、上述のホイールハウス28および
サス取付け部27と、パッケージメンバ30との間はパ
ッケージレインフォースメント31で上下方向に連結さ
れている。
【0028】またリヤウインドガラスの傾斜下端部と対
応して車幅方向に延びるリヤパッケージメンバ32を設
け、上述のパッケージメンバ30とリヤパッケージメン
バ32との間にはパッケージトレイ33を略水平状に取
付け、このパッケージトレイ33とリヤフロア8との間
に荷室を形成するように構成している。
【0029】さらに上述のパッケージメンバ30の背面
とパッケージトレイ33の下面との間には車幅方向に延
びるパッケージクロスメンバ34を接合して、同方向に
延びる閉断面35を形成している。
【0030】一方、図1、図4、図5に示すように前述
のトンネルレインフォースメント11の後端部左右には
車幅方向に向かって傾斜する傾斜部11a,11aを一
体形成している。この傾斜部11a,11aは左右両部
に設けられて、傾斜前部に対して傾斜後部が幅広になる
ように形成されたものである。
【0031】またトンネルレインフォースメント11の
後端には接合フランジ11b,11cを一体形成し、こ
れら接合フランジ11b,11cのうちの一方の接合フ
ランジ11bはキックアップ部10上部におけるリヤフ
ロア8の前端部上面に接合し、他方の接合フランジ11
cはキックアップ部10の前面傾斜部に接合している。
【0032】このようにしてトンネルレインフォースメ
ント11の後端部を、キックアップ部10を介してリヤ
クロスメンバ16に接続することにより、トンネルレイ
ンフォースメント11とトンネル部2乃至キックアップ
部10との間の閉断面12と、キックアップ部10とリ
ヤクロスメンバ16との間の閉断面17とを図4、図5
に示す如く、キックアップ部10を介して連続させてい
る。
【0033】つまり、車両の前後方向に延びるトンネル
レインフォースメント11側の閉断面12と、車幅方向
に延びるリヤクロスメンバ16側の閉断面17とを略T
字状に直交させたものである。
【0034】また上述のトンネルレインフォースメント
11の上面11dは、図1、図5に示すように、キック
アップ部10より後方のリヤフロア8の面と略同一面に
なるように設定されると共に、トンネル部2とトンネル
レインフォースメント11とで形成される上述の閉断面
12は図5に示す如く、リヤフロア8の前端部で収束す
るように構成されている。
【0035】上述の接合フランジ11bの上部つまり、
リヤクロスメンバ16の閉断面17の上方に位置する接
合フランジ11bの上部には、断面門形状のブラケット
36を取付けて、このブラケット36と接合フランジ1
1bとの間には別の閉断面を形成して、上下に2重閉断
面構造を構成している。
【0036】そして、この2重閉断面構造と成したブラ
ケット36と、上方のパッケージメンバ30における車
幅方向の両端部とを連結するガセット部材37いわゆる
V字ブレース(brace)を設け、このガセット部材37の
上側両端部をボルト、ナット等の取付け部材を用いてパ
ッケージメンバ30の車幅方向両端部に取付け、ガセッ
ト部材37の下側中央部(または下側中間部)をボルト、
ナット等の取付け部材を用いてブラケット36の前面に
取付けている。
【0037】ここで、上述のガセット部材37は正面視
略V字状に形成されていて、この略V字状の形状部の全
長に沿って補強部としての2条の凸状のビード37aが
一体形成され、ガセット部材37それ自体の剛性向上が
図られている。
【0038】図4、図6に示すように車両の前後方向に
延びるトンネルレインフォースメント11(いわゆるハ
イマウント・バックボーンフレーム)と、車幅方向に延
びるリヤクロスメンバ16(いわゆるNo.4クロスメン
バ)との連結部α,β(接合フランジ11a,11bによ
る接合部分参照)に対応して、前述のリヤサイドフレー
ム7の内部には該リヤサイドフレーム7の閉断面9を前
後方向に仕切るレインフォースメント40(いわゆる節
形成部材)を設けている。
【0039】このレインフォースメント40は図7に示
すように節部を形成する主板40aと、車幅方向内方側
の接合フランジ40bと、車幅方向外方側の接合フラン
ジ40cと、上側の折曲げ片40dまたは接合フランジ
とをプレス加工等によって一体に折曲げ形成したもので
あって、上述の各接合フランジ40b,40cは、レイ
ンフォースメント40それ自体がサス取付け部27に近
接するようにリヤサイドフレーム7における車幅方向内
方側の縦壁7aと、車幅方向外方側の縦壁7bとにそれ
ぞれ接合固定されて、主板40aにて、リヤサイドフレ
ーム7の閉断面9を前後方向に仕切っている。
【0040】ここで、上述のレインフォースメント40
は図8に示すように、リヤサイドフレーム7の内部に複
数たとえば2つ設けてもよい。
【0041】すなわち、前述の連結部α,β(図4参照)
と対応するように、リヤクロスメンバ16におけるリヤ
フロア8との接合フランジ16aに対応して、一方のレ
インフォースメント40を設け、リヤクロスメンバ16
におけるキックアップ部10との接合フランジ16bに
対応して、他方のレインフォースメント40を設けて、
これら前後の両レインフォースメント40,40にて、
リヤサイドフレーム7の閉断面9を前後方向に仕切り、
かつ後側のレインフォースメント40をサス取付け部2
7に近接配置してもよい。
【0042】なお、図中、Fは車両前方を示し、INは
車両内方を示し、OUTは車両外方を示す。
【0043】このように上記実施例の車両の下部車体構
造は、フロアパネル1の中央部(または中間部)で車両の
前後方向に延びるトンネル部2と、上記トンネル部2に
沿って配設されてトンネル部2との間で閉断面12を形
成するトンネルレインフォースメント11とを備えた車
両の下部車体構造であって、上記トンネルレインフォー
スメント11の後端部と、フロアパネル1の後部でキッ
クアップした部分(キックアップ部10参照)において車
幅方向に設けられたリヤクロスメンバ16とを接続する
ことにより、トンネルレインフォースメント11とトン
ネル部2乃至キックアップ部10との間の閉断面12
と、キックアップ部10とリヤクロスメンバ16との間
の閉断面17を連続させたものである。この構成によれ
ば、トンネルレインフォースメント11によって車体剛
性およびフロア剛性の向上を図ることができるのは勿
論、車両の前後方向に延びる閉断面12(トンネルレイ
ンフォースメント11とトンネル部2乃至キックアップ
部10との間の閉断面)と、車幅方向に延びる閉断面1
7(キックアップ部10とリヤクロスメンバ16との間
の閉断面)とを連続させたので、車体剛性をさらに向上
させることができる。
【0044】しかも、正面衝突時の入力荷重はトンネル
レインフォースメント11およびその閉断面12から、
リヤクロスメンバ16およびその閉断面17を介してリ
ヤサイドフレーム7やサイドシル3に伝達して荷重分散
され、側面衝突時の入力荷重はリヤサイドフレーム7ま
たはサイドシル3から、リヤクロスメンバ16およびそ
の閉断面17を介して、トンネルレインフォースメント
11およびその閉断面12に伝達して荷重分散させる。
したがって、車両衝突時の荷重分散性能を大幅に向上さ
せることができると共に、耐力の向上を図ることができ
る。
【0045】また、上記トンネルレインフォースメント
11はトンネル部2の上部に接合されたものである。こ
の構成によれば、左右のフロントシートおよびリヤシー
トに着座する乗員の足元スペースを阻害することなく、
高剛性のトンネルレインフォースメント11を設けるこ
とができる。
【0046】さらに、上記トンネルレインフォースメン
ト11の後端部には車幅方向に向かって傾斜する傾斜部
11aが設けられたものである。この構成によれば、傾
斜部11aによりトンネルレインフォースメント11そ
れ自体の強度、並びに車体剛性がより一層向上する。
【0047】加えて、上記傾斜部11aは左右両部に設
けられ、傾斜前部に対して傾斜後部が幅広になるように
形成されたものである。この構成によれば、上述の如き
傾斜部11aをトンネルレインフォースメント11後端
部の左右両部に設けたので、車体剛性のさらなる向上を
図ることができる。
【0048】また、上記トンネルレインフォースメント
11の上面11dはキックアップした部分(キックアッ
プ部10参照)から後方のリヤフロア8の面と略同一面
になるように設定されたものである。この構成によれ
ば、トンネルレインフォースメント11の上面11dと
リヤフロア8の面とを略面一状に設定したので、荷重入
力時における荷重伝達性能の向上を図ることができて、
良好な荷重分散を実行することができる。
【0049】さらに、上記トンネル部2とトンネルレイ
ンフォースメント11とで形成される閉断面12はリヤ
フロア8部分で収束するように構成されたものである。
この構成によれば、上述の収束構造により両閉断面1
2,17(トンネルレインフォースメント11側の閉断
面12と、リヤクロスメンバ16側の閉断面)接続の段
差がなくなり、荷重入力時における荷重伝達性能のさら
なる向上を図ることができる。因に、両閉断面の接続部
に段差が形成された場合には、該段差部に荷重が集中し
て、曲がりやすくなるので、望ましくない。
【0050】なお、実施例で示したように、リヤクロス
メンバ16の閉断面17と対応してリヤサイドフレーム
7内に少なくとも1つのレインフォースメント40を設
けると、荷重伝達性能および荷重分散性能をさらに向上
させることができる。
【0051】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のキックアップした部分は、実施例
のキックアップ部10に対応し、以下同様に、車幅方向
に設けられたクロスメンバは、リヤクロスメンバ16に
対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限
定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、トンネルレインフォ
ースメントの後端部と、フロアパネルの後部でキックア
ップした部分において車幅方向に設けられたクロスメン
バとを接続することにより、トンネルレインフォースメ
ントとトンネル部乃至キックアップ部との間の閉断面
と、キックアップ部とクロスメンバとの間の閉断面を連
続させたので、車体剛性の向上を図ると共に、衝突時の
荷重分散を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両の下部車体構造を示す斜視図。
【図2】 フロアパネルおよびリヤフロアを省略して示
す下部車体構造の平面図。
【図3】 図2の側面図。
【図4】 車両の下部車体構造を示す要部の斜視図。
【図5】 両閉断面の連続構造を示す拡大断面図。
【図6】 図4の部分平面図。
【図7】 レインフォースメントの斜視図。
【図8】 車両の下部車体構造の他の実施例を示す部分
平面図。
【符号の説明】
1…フロアパネル 2…トンネル部 8…リヤフロア 10…キックアップ部 11…トンネルレインフォースメント 11a…傾斜部 11d…上面 12…閉断面 16…リヤクロスメンバ(クロスメンバ) 17…閉断面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルの中央部で車両の前後方向に
    延びるトンネル部と、上記トンネル部に沿って配設され
    てトンネル部との間で閉断面を形成するトンネルレイン
    フォースメントとを備えた車両の下部車体構造であっ
    て、上記トンネルレインフォースメントの後端部と、フ
    ロアパネルの後部でキックアップした部分において車幅
    方向に設けられたクロスメンバとを接続することによ
    り、トンネルレインフォースメントとトンネル部乃至キ
    ックアップ部との間の閉断面と、キックアップ部とクロ
    スメンバとの間の閉断面を連続させた車両の下部車体構
    造。
  2. 【請求項2】上記トンネルレインフォースメントはトン
    ネル部の上部に接合された請求項1記載の車両の下部車
    体構造。
  3. 【請求項3】上記トンネルレインフォースメントの後端
    部には車幅方向に向かって傾斜する傾斜部が設けられた
    請求項1または2記載の車両の下部車体構造。
  4. 【請求項4】上記傾斜部は左右両部に設けられ、傾斜前
    部に対して傾斜後部が幅広になるように形成された請求
    項3記載の車両の下部車体構造。
  5. 【請求項5】上記トンネルレインフォースメントの上面
    はキックアップした部分から後方のリヤフロア面と略同
    一面になるように設定された請求項1,2,3または4
    記載の車両の下部車体構造。
  6. 【請求項6】上記トンネル部とトンネルレインフォース
    メントとで形成される閉断面はリヤフロア部分で収束す
    るように構成された請求項1,2,3,4または5記載
    の車両の下部車体構造。
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