JP2003127442A - 記録装置の記録ヘッド制御方法及び記録装置 - Google Patents

記録装置の記録ヘッド制御方法及び記録装置

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JP2003127442A
JP2003127442A JP2001322804A JP2001322804A JP2003127442A JP 2003127442 A JP2003127442 A JP 2003127442A JP 2001322804 A JP2001322804 A JP 2001322804A JP 2001322804 A JP2001322804 A JP 2001322804A JP 2003127442 A JP2003127442 A JP 2003127442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の記録品質を良好に確保できること。 【解決手段】 記録ヘッドが、駆動コイルの励磁により
記録ワイヤを突出させ、復帰ばねのばね力により記録ワ
イヤを復帰させて記録動作を実行可能とし、記録ヘッド
における複数の記録ワイヤの記録動作によって、シート
に画像を記録するよう制御する記録装置の記録ヘッド制
御方法において、記録ヘッドにより記録される画像の記
録パターンを予め検出し、記録ヘッドのヘッド駆動周波
数と復帰ばねの固有振動数との関係で、この復帰ばねが
共振する特定記録パターンを検出した時に(S1)、記
録ヘッドのヘッド駆動周波数及び駆動コイルへの通電時
間を、他の記録パターンの場合に比べて変更して設定す
る(S3)ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録ワイヤ
を備えた記録ヘッドの記録動作を制御する記録装置の記
録ヘッド制御方法及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置には、記録ヘッドをプラテンの
軸方向に走行させる間に、この記録ヘッドにおける複数
の記録ワイヤをインクリボンを介して、上記プラテンの
前方周面に位置するシートに打ち付け、このシートに画
像を記録するドットインパクトプリンタがある。
【0003】このようなプリンタにおける記録ヘッドで
は、駆動コイルにパルス状の電圧が印加されてこの駆動
コイルが励磁され、これにより記録ワイヤが突出駆動さ
れると共に、この突出した記録ワイヤが復帰ばねのばね
力により復帰するよう構成されている。
【0004】上記パルス状電圧の周波数はヘッド駆動周
波数と称され、また、パルス状電圧のパルス幅は、駆動
コイルへ印加される電圧の通電時間と称される。ヘッド
駆動周波数によって、記録ヘッドの記録速度が決定さ
れ、また、駆動コイルへの通電時間によって、記録ワイ
ヤのインパクト力が決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なプリンタの記録ヘッドでは、復帰ばねの固有振動数と
ヘッド駆動周波数との関係で復帰ばねが共振し、記録ワ
イヤの挙動が不安定となってしまう恐れがある。記録ワ
イヤの挙動が不安定になると、記録ワイヤによるドット
が所望の位置に形成されず、また、ドットが薄くなっ
て、画像の記録品質が低下してしまう。
【0006】従来のプリンタには、ヘッド駆動周波数や
駆動コイルへの通電時間を変更させるものがあるが、こ
れは、プリンタの電源容量に対してなされるものであ
り、復帰ばねの共振防止を目的として実施されているも
のではない。
【0007】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、画像の記録品質を良好に確保できる
記録装置の記録ヘッド制御方法及び記録装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録ヘッドが、駆動コイルの励磁により記録ワイヤ
を突出させ、復帰ばねのばね力により上記記録ワイヤを
復帰させて記録動作を実行可能とし、上記記録ヘッドに
おける複数の上記記録ワイヤの記録動作によって、シー
トに画像を記録するよう制御する記録装置の記録ヘッド
制御方法において、上記記録ヘッドにより記録される画
像の記録パターンを予め検出し、上記記録ヘッドの駆動
条件と上記復帰ばねの固有振動数との関係で、この復帰
ばねが共振する特定記録パターンを検出したときに、上
記記録ヘッドの駆動条件を、他の記録パターンの場合に
比べて変更して設定することを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記特定記録パターンを検出したとき
に、記録ヘッドの駆動条件のうちのヘッド駆動周波数
を、他の記録パターンの場合に比べて減少して設定する
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記特定記録パターンを検出
したときに、記録ヘッドの駆動条件のうち駆動コイルへ
の通電時間を、他の記録パターンの場合に比べて増大し
て設定することを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、プラテンに沿っ
て走行するキャリッジに記録ヘッドが搭載され、この記
録ヘッドが、駆動コイルの励磁により記録ワイヤを突出
させ、復帰ばねのばね力により上記記録ワイヤを復帰さ
せて記録動作を実行可能とし、制御装置が、上記記録ヘ
ッドにおける複数の上記記録ワイヤの記録動作によっ
て、上記プラテンと上記記録ヘッドとの間に搬送される
シートに画像を記録する記録装置において、上記制御装
置は、上記記録ヘッドにより記録される画像の記録パタ
ーンを予め検出し、上記記録ヘッドの駆動条件と上記復
帰ばねの固有振動数との関係で、この復帰ばねが共振す
る特定記録パターンを検出したときに、上記記録ヘッド
の駆動条件を、他の記録パターンの場合に比べて変更し
て設定するよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、上記制御装置は、特定記録パターンを
検出したときに、記録ヘッドの駆動条件のうちのヘッド
駆動周波数を、他の記録パターンの場合に比べて減少し
て設定するよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、上記制御装置は、特定記録パ
ターンを検出したときに、記録ヘッドの駆動条件のうち
駆動コイルへの通電時間を、他の記録パターンの場合に
比べて増大して設定するよう構成されたことを特徴とす
るものである。
【0014】請求項1または4に記載の発明には、次の
作用がある。
【0015】記録ヘッドの駆動条件と復帰ばねの固有振
動数との関係で、この復帰ばねが共振する特定記録パタ
ーンを検出したときに、記録ヘッドの駆動条件を、他の
記録パターンの場合に比べて変更して設定することか
ら、例えば、記録ヘッドの駆動条件のうちのヘッド駆動
周波数を変更することによって、復帰ばねの共振を抑制
できる。この結果、復帰ばねの共振による記録ワイヤの
挙動不安定が解消されて、記録ヘッドにおける記録ワイ
ヤの突出動作により記録される画像の記録品質を良好に
確保できる。
【0016】請求項2または5に記載の発明には、次の
作用がある。
【0017】特定記録パターンを検出したときに、記録
ヘッドの駆動条件のうちのヘッド駆動周波数を、他の記
録パターンの場合に比べて減少して設定することから、
記録ヘッドの駆動コイルへの入力電気エネルギーを減少
させることができ、復帰ばねの共振による記録ワイヤの
挙動不安定を解消できるばかりか、記録ヘッドの温度上
昇も抑制できる。
【0018】請求項3または6に記載の発明には、次の
作用がある。
【0019】特定記録パターンを検出したときに、記録
ヘッドの駆動条件のうち駆動コイルへの通電時間を、他
の記録パターンの場合に比べて増大して設定することか
ら、記録ワイヤのインパクト力を増大させることがで
き、これにより、復帰ばねの共振による記録ワイヤの挙
動不安定を抑制でき、画像の記録品質を向上させること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0021】図1は、本発明に係る記録装置の一実施の
形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ
本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体
を示す側断面図である。
【0022】これらの図に示す記録装置としてのプリン
タ10は、記録ヘッド18の多数の記録ワイヤ35(図
3)を、インクリボン31を介してシートSに打ち付け
てドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷
するドットインパクトプリンタである。ここで、シート
Sは、単票紙や連続紙などの普通紙の他に、通帳や葉
書、封筒などである。特に、上記単票紙は単票複写紙を
含み、連続紙は連続複写紙を含む。
【0023】上記プリンタ10は、図1に示すように、
記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリン
タ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユ
ニット12及び排出ユニット13と、同じくプリンタ本
体11に着脱自在に装着されたシート供給ガイド34
(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ
覆う図示しないアッパーケース及びロアケースと、を有
して構成される。
【0024】上記プリンタ本体11は、本体フレームと
してのベースフレーム14、シート案内フレーム15
(図2)、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム
17と、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印
刷機構部20と、プラテン21、シート案内22及びピ
ンチローラ25(図2)を備えたシート搬送機構部23
と、を有して構成される。
【0025】ベースフレーム14及びシート案内フレー
ム15は、図2に示すようにほぼ平行配置され、これら
のベースフレーム14及びシート案内フレーム15の両
端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム17
がそれぞれ立設して固定される。これらの左サイドフレ
ーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すよう
に、キャリッジガイド軸24が架け渡されて回動可能に
枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に配設
されている。シート案内22は、左サイドフレーム16
と右サイドフレーム17との間に配設されて、シート案
内フレーム15に嵌合して固定されている。また、左サ
イドフレーム16及び右サイドフレーム17の後方部、
上方部それぞれには、前記プッシュトラクタユニット1
2、排出ユニット13をそれぞれ装着可能な図示しない
トラクタユニット装着部、排出ユニット装着部が設けら
れている。
【0026】図1に示すプッシュトラクタユニット12
は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ
送り出し、シート供給ガイド34は、シートSとしての
単票紙を1枚ずつ(連続単票紙の場合には1綴りずつ)
シート搬送機構部23へ供給する。また、排出ユニット
13は、連続紙または単票紙をシート搬送機構部23か
らプリンタ10外へ引き出すものである。
【0027】つまり、図2に示すように、プッシュトラ
クタユニット12のトラクタベルト26の回転により、
このトラクタベルト26のピン27の作用で、連続紙
は、シート搬送機構部23のシート案内22に案内さ
れ、このシート案内22とプラテン21との間に形成さ
れるシート搬送経路28を経てプラテン21の前方へ向
かい、矢印α方向に送給される。このプッシュトラクタ
ユニット12の非動作時に、シート供給ガイド34から
単票紙が1枚ずつ(または1綴りずつ)、シート搬送経
路28を経てプラテン21の前方へ供給可能とされる。
また、排出ユニット13の排出ローラ29の回転によ
り、後述のごとく、記録ヘッド18により文字等が記録
された連続紙または単票紙は、シート搬送機構部23の
プラテン21から矢印β方向に引き出される。これによ
り、連続紙または単票紙は、キャリッジ19の後述の主
走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0028】図1に示す前記キャリッジ19は、キャリ
ッジガイド軸24に摺動自在に挿通されると共に、記録
ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸24がプラ
テン21と平行に配置されることから、キャリッジ19
は、これらのプラテン21及びキャリッジガイド軸24
の軸方向と一致する主走査方向に移動(走行)可能に設
けられる。
【0029】図示しないキャリッジ駆動モータの正転ま
たは逆転により、キャリッジ19は、タイミングベルト
30(図2)を介しキャリッジガイド軸24に案内され
て、主走査方向における図1の左向きまたは右向きに走
行される。
【0030】前記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ3
5(図3では、一本の記録ワイヤ35のみを示す。)を
備え、これらの記録ワイヤ35の突出方向前方にインク
リボン31が位置する。記録ヘッド18はキャリッジ1
9と共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤ35を
突出動作させてインクリボン31に打ち当て、インクリ
ボン31のインクを、プラテン21とインクリボン31
との間に搬送されるシートS(連続紙または単票紙)に
付着させて、このシートSに文字を含む画像を記録す
る。
【0031】記録ヘッド18によるこの記録動作は、キ
ャリッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走行す
る間に、記録ヘッド18の記録ワイヤ35により一行分
の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シ
ートSが連続紙の場合には、図2に示すシート搬送機構
部23のプラテン21、プッシュトラクタユニット12
及び排出ユニット13が、また、シートSが単票紙の場
合には、シート搬送機構部23のプラテン21、ピンチ
ローラ25及び排出ユニット13がそれぞれシートSを
所定量(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返
されることにより実施される。
【0032】尚、図2に示す符号32は、ベースフレー
ム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成
されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23
内へシートSを供給するためのボトムシート供給口であ
る。
【0033】また、プラテン21、プッシュトラクタユ
ニット12及び排出ユニット13の駆動制御と、キャリ
ッジ19の走行制御と、記録ヘッド18の記録ワイヤ3
5による記録動作の制御は、制御装置としての制御基板
部33(図2)により実施される。この制御基板部33
は、例えばプリンタ本体11の後方におけるシート案内
フレーム15の下方に配置される。
【0034】ところで、上記記録ヘッド18は、図3に
示すように、ヘッド本体40にノーズ部41が連設さ
れ、ヘッド本体40の外側に放熱器42が配置されて構
成される。
【0035】ヘッド本体40は、駆動コイルとしての電
磁石コイル43が巻き付けられるコア44が、周方向に
所定間隔で複数個一体成形されたフレーム45と、上記
電磁石コイル43への通電によって当該電磁石コイル4
3及びコア44が励磁され、この励磁されたコア44に
吸着駆動されるワイヤレバー46と、このワイヤレバー
46をばね力により、ピン47を支点に上記コア44か
ら離れる方向に付勢して復帰させる復帰ばね48と、上
記ワイヤレバー46の先端に連結されて、ワイヤレバー
46がコア44に吸着されたときにノーズ部41から突
出し、復帰ばね48のばね力によりノーズ41内に後退
する記録ワイヤ35と、を有して構成される。この記録
ワイヤ35の進退動作が記録動作となって、シートSに
画像が記録される。
【0036】このヘッド本体40は、記録ワイヤ35の
進退方向に2段積み重ねられて、ヘッド本体結合体とし
て配置される。ただし、図3では、一方のヘッド本体4
0のみを示している。
【0037】上記ノーズ部41は、記録ワイヤ35の進
退動作を案内するものであり、内部に配置された複数個
の中間ガイド49と、先端部に配置された1つの先端ガ
イド50を備える。複数本の記録ワイヤ35は、これら
中間ガイド49及び先端ガイド50を貫通して進退動作
が案内される。尚、図3では、中間ガイド49及び先端
ガイド50に1本の記録ワイヤ35が貫通する場合を示
し、他の記録ワイヤ35については省略している。
【0038】上記放熱器42は、図3に示すように略筒
形状に構成され、外側に複数枚のフィン51が一体に設
けられる。この放熱器42は、前述のヘッド本体結合体
における各ヘッド本体40の外周部に配置されて、各ヘ
ッド本体40を覆う。この放熱器42は、各ヘッド本体
40の電磁石コイル43への通電によってこの電磁石コ
イル43が発熱体となって発熱するが、この発熱による
各ヘッド本体40の熱を、フィン51を用いて放熱させ
て、これらのヘッド本体40を冷却する。
【0039】上記ヘッド本体40の電磁石コイル43に
はパルス状の電圧が印加され、このパルス状の電圧によ
り電磁石コイル43が励磁されて記録ワイヤ35が突出
し、記録動作が実行される。従って、電磁石コイル43
に印加されるパルス状の電圧の周波数をヘッド駆動周波
数と称し、この電圧のパルス幅を電磁石コイル43への
通電時間と称する。
【0040】ヘッド駆動周波数は、記録ワイヤ35にお
ける単位時間当たりの最大突出回数を意味することか
ら、記録ヘッド18の記録速度を決定するものである。
また、電磁石コイル43への通電時間は、記録ヘッド1
8における記録ワイヤ35のインパクト力を決定するも
のである。これらのことから、ヘッド駆動周波数及び電
磁石コイル43への通電時間が記録ヘッド18の駆動条
件となっている。
【0041】さて、図2に示す前記制御基板部33は、
記録ワイヤ35を突出させて記録ヘッド18に記録動作
を1行ずつ実行させるに先立ち、記録ワイヤ35がシー
トSに記録する画像の記録パターンを予め検出して記憶
する。シートSには複数行が記録されるが、制御基板部
33は、各行を記録する前になされるシートSの副走査
方向の搬送中に、シートSに記録される画像の記録パタ
ーンを検出して記憶する。
【0042】この1行毎の記録パターンには、図5
(A)に示すように、特定(全部または一本を含む一
部)の記録ワイヤ35が連続して突出動作することによ
り画像を記録する第1記録パターンと、図5(B)に示
すように、上記特定の記録ワイヤ35が突出と休止とを
繰り返して画像を記録する第2記録パターンと、図5
(C)に示すように、上記特定の記録ワイヤ35が1回
突出してから2回連続して休止し、これを繰り返すこと
により画像を記録する第3記録パターンと等がある。
【0043】これらの各記録パターンのうちには、プリ
ンタ10の機種毎に異なるが、記録ヘッド18における
復帰ばね48の固有振動数と前記ヘッド駆動周波数との
関係で、復帰ばね48が共振したり、しない場合があ
る。例えば、本実施の形態のプリンタ10では、復帰ば
ね48は、任意のヘッド駆動周波数において、第1及び
第2記録パターンの場合には共振しないが、第3記録パ
ターンの場合には共振して、記録ワイヤ35の挙動が不
安定となってしまう。
【0044】制御基板部33は、復帰ばね48の固有振
動数と記録ヘッド18のヘッド駆動周波数との関係で、
復帰ばね48が共振して記録ワイヤ35の挙動が不安定
となってしまう特定記録パターン(本実施の形態では第
3記録パターン)を検出した時に、記録ヘッド18の駆
動条件を、上記特定記録パターン以外の記録パターンを
検出した場合の駆動条件とは異なった駆動条件に変更し
て設定する。例えば、制御基板部33は、特定記録パタ
ーンを検出した時に、ヘッド駆動周波数を、他の記録パ
ターンを検出した場合よりも半分または3分の2程度に
減少して設定し、更に、電磁石コイル43への通電時間
を、他の記録パターンを検出した場合よりも増大して設
定する。
【0045】ヘッド駆動周波数を変更(減少)すること
によって、復帰ばね48の共振が抑制され、記録ワイヤ
35の挙動不安定が解消される。しかも、ヘッド駆動周
波数の減少によって、電磁石コイル43への入力電気エ
ネルギーが減少されるので、この電磁石コイル43の発
熱量が低減されて、記録ヘッド18の温度上昇が緩和さ
れる。
【0046】また、電磁石コイル43への通電時間の増
大によって、記録ワイヤ35に作用するインパクト力が
増大し、復帰ばね48の共振による記録ワイヤ35の挙
動不安定が、増大した上記インパクト力により抑制され
る。
【0047】次に、上述のような復帰ばね48の共振に
よる記録ワイヤ35の挙動不安定を解消させるための制
御基板部33の制御を、図4を用いて説明する。
【0048】制御基板部33は、画像に1行毎の記録パ
ターンを記録するに先立ち、その記録パターンが前記特
定記録パターンであるか否かを判断する(S1)。
【0049】このステップS1において、制御基板部3
3は、シートSに記録すべき記録パターンが上記特定記
録パターンでないと判断した時に、記録ヘッド18の駆
動条件、つまりヘッド駆動周波数及び復帰ばね48への
通電時間を通常の設定値に保持したまま、記録ヘッド1
8に記録動作を実行させる(S2)。
【0050】ステップS1において、制御基板部33
は、シートSに記録すべき記録パターンが上記特定記録
パターンであると判断した時に、記録ヘッド18の駆動
条件、つまりヘッド駆動周波数を通常のヘッド駆動周波
数よりも減少させ、また、復帰ばね48への通電時間を
通常の通電時間よりも増大させる。これにより、特定記
録パターン記録時における記録ヘッド18の復帰ばね4
8の共振が抑制されて、記録ワイヤ35の挙動が安定化
され、画像の記録品質が向上する。
【0051】従って、上記実施の形態によれば、次の効
果〜を奏する。
【0052】制御基板部33が、記録ヘッド18のヘ
ッド駆動周波数と復帰ばね48の固有振動数との関係
で、この復帰ばね48が共振する特定記録パターンを検
出した時に、記録ヘッド18のヘッド駆動周波数を変更
することから、復帰ばね48の共振を抑制できる。この
結果、復帰ばね48の共振による記録ワイヤ35の挙動
不安定が解消されて、記録ヘッド18における記録ワイ
ヤ35の突出動作によって記録される画像の記録品質を
良好に確保できる。
【0053】特定記録パターンを検出した時に、制御
基板部33が記録ヘッド18のヘッド駆動周波数を、他
の記録パターンを検出した場合に比べて減少して設定す
ることから、記録ヘッド18の電磁石コイル43への入
力電気エネルギーを減少させることができる。この結
果、復帰ばね48の共振による記録ワイヤ35の挙動不
安定を解消して画像の記録品質を向上できるばかりか、
電磁石コイル43の発熱量が低減されて、記録ヘッド1
8の温度上昇も抑制できる。
【0054】特定記録パターンを検出した時に、制御
基板部33が記録ヘッド18の電磁石コイル43への通
電時間を、他の記録パターンの場合に比べて増大して設
定することから、記録ワイヤ35のインパクト力を増大
させることができる。これにより、復帰ばね48の共振
による記録ワイヤ35の挙動不安定が、増大されたイン
パクト力により抑制されて解消でき、画像の記録品質を
向上させることができる。
【0055】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】例えば、上記実施の形態では、復帰ばね4
8が共振する特定記録パターンを制御基板部33が検出
した時に、記録ヘッド18におけるヘッド駆動周波数を
減少させ、且つ電磁石コイル43への通電時間を増大さ
せるものを述べたが、これらのヘッド駆動周波数の減少
と通電時間の増大のいずれか一方を実施するものでもよ
い。
【0057】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の発明に係る記録
装置の記録ヘッド制御方法によれば、画像の記録品質を
良好に確保できる。
【0058】請求項4乃至6に記載の発明に係る記録装
置によれば、画像の記録品質を良好に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用さ
れたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜
視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1の記録ヘッドを示す断面図である。
【図4】図2の制御基板部が実施する記録ヘッドの制御
を示すフローチャートである。
【図5】図3の記録ヘッドが記録する画像の各記録パタ
ーンにおける記録ワイヤの動作形態を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置) 18 記録ヘッド 19 キャリッジ 21 プラテン 33 制御基板部(制御装置) 35 記録ワイヤ 43 電磁石コイル(駆動コイル) 48 復帰ばね S シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドが、駆動コイルの励磁により
    記録ワイヤを突出させ、復帰ばねのばね力により上記記
    録ワイヤを復帰させて記録動作を実行可能とし、上記記
    録ヘッドにおける複数の上記記録ワイヤの記録動作によ
    って、シートに画像を記録するよう制御する記録装置の
    記録ヘッド制御方法において、 上記記録ヘッドにより記録される画像の記録パターンを
    予め検出し、上記記録ヘッドの駆動条件と上記復帰ばね
    の固有振動数との関係で、この復帰ばねが共振する特定
    記録パターンを検出したときに、上記記録ヘッドの駆動
    条件を、他の記録パターンの場合に比べて変更して設定
    することを特徴とする記録装置の記録ヘッド制御方法。
  2. 【請求項2】 上記特定記録パターンを検出したとき
    に、記録ヘッドの駆動条件のうちのヘッド駆動周波数
    を、他の記録パターンの場合に比べて減少して設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置の記録ヘッ
    ド制御方法。
  3. 【請求項3】 上記特定記録パターンを検出したとき
    に、記録ヘッドの駆動条件のうち駆動コイルへの通電時
    間を、他の記録パターンの場合に比べて増大して設定す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置
    の記録ヘッド制御方法。
  4. 【請求項4】 プラテンに沿って走行するキャリッジに
    記録ヘッドが搭載され、この記録ヘッドが、駆動コイル
    の励磁により記録ワイヤを突出させ、復帰ばねのばね力
    により上記記録ワイヤを復帰させて記録動作を実行可能
    とし、 制御装置が、上記記録ヘッドにおける複数の上記記録ワ
    イヤの記録動作によって、上記プラテンと上記記録ヘッ
    ドとの間に搬送されるシートに画像を記録する記録装置
    において、 上記制御装置は、上記記録ヘッドにより記録される画像
    の記録パターンを予め検出し、上記記録ヘッドの駆動条
    件と上記復帰ばねの固有振動数との関係で、この復帰ば
    ねが共振する特定記録パターンを検出したときに、上記
    記録ヘッドの駆動条件を、他の記録パターンの場合に比
    べて変更して設定するよう構成されたことを特徴とする
    記録装置。
  5. 【請求項5】 上記制御装置は、特定記録パターンを検
    出したときに、記録ヘッドの駆動条件のうちのヘッド駆
    動周波数を、他の記録パターンの場合に比べて減少して
    設定するよう構成されたことを特徴とする請求項4に記
    載の記録装置。
  6. 【請求項6】 上記制御装置は、特定記録パターンを検
    出したときに、記録ヘッドの駆動条件のうち駆動コイル
    への通電時間を、他の記録パターンの場合に比べて増大
    して設定するよう構成されたことを特徴とする請求項4
    または5に記載の記録装置。
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