JP4003376B2 - 記録ヘッドのレバー支点押さえばね、記録装置の記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents

記録ヘッドのレバー支点押さえばね、記録装置の記録ヘッド及び記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ワイヤを備えた記録ヘッドに内蔵された記録ヘッドのレバー支点押さえばね、このレバー支点押さえばねを有する記録装置の記録ヘッド、及びこの記録ヘッドを有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置には、記録ヘッドをプラテンの軸方向に走行させる間に、この記録ヘッドにおける複数の記録ワイヤをインクリボンを介して、上記プラテンの前方周面に位置するシートに打ち付け、このシートに記録書込を実施するドットインパクトプリンタがある。
【0003】
このようなプリンタでは、図9に示すように、記録ワイヤ101を先端部に装着すると共に、基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバー102と、このワイヤレバー102の基端部に押圧力Fを付与するレバー支点押さえばね103と、ワイヤレバー102の先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリング104を収容したスプリングホルダ105と、を備えた記録ヘッド100を有するものがある。
【0004】
この記録ヘッド100では、更に、レバー支点押さえばね103及びスプリングホルダ105の外側にレバーホルダ106が設置され、レバー支点押さえばね103を介してワイヤレバー102が保持されている。また、レバーホルダ106とスプリングホルダ105との間に、コイルスプリング107等のばね部材が設置されている。このコイルスプリング107により、記録ワイヤ101の動作に伴うスプリングホルダ105の浮き上がりが防止されて、スプリングホルダ105が適正位置に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、レバー支点押さえばね103は、そのレバー押さえばね部108がワイヤレバー102の基端部に押圧力Fを付与すると、この押圧力Fの反力Nfを受けて、図9の二点鎖線に誇張して示すように撓み変形し、上記押圧力Fが減少してしまう。このため、基端部を支点として回動するワイヤレバー102の挙動が不安定となって、記録ヘッド100を高速で動作させることができない場合が生ずる。
【0006】
また、スプリングホルダ105とワイヤレバー102との間に復帰スプリング104を、レバーホルダ106とワイヤレバー102との間にレバー支点押さえばね103をそれぞれ配置する他、スプリングホルダ105とレバーホルダ106との間にコイルスプリング107を配置しなければならないことから、記録ヘッド100の組み付け作業が煩雑となり、記録ヘッド100の製造コストが上昇してしまう。
【0007】
本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、記録ヘッドの記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの挙動を安定化して、記録装置に高速記録を実現させることができる記録ヘッドのレバー支点押さえばね、記録装置の記録ヘッド及び記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、上記レバー押さえばね部が、記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの基端部に押圧力を付与し、上記スプリングホルダ押さえばね部が、上記ワイヤレバーの先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダに押圧力を付与するように構成される一方、前記リング形状の基部の内周部に前記スプリングホルダの位置決め突起が挿入される位置決め穴を有する位置決め部を一体に形成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、記録ワイヤを先端部に装着すると共に基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバーと、このワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与するレバー支点押さえばねと、上記ワイヤレバーの上記先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダと、を有する記録装置の記録ヘッドにおいて、上記レバー支点押さえばねは、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、上記レバー押さえばね部が、上記ワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与し、上記スプリングホルダ押さえばね部が、上記スプリングホルダに押圧力を付与するように構成される一方、前記リング形状の基部の内周部に前記スプリングホルダの位置決め突起が挿入される位置決め穴を有する位置決め部を一体に形成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、プラテンに沿って走行可能なキャリッジに、複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッドが搭載され、この記録ヘッドは、上記記録ワイヤを先端部に装着すると共に基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバーと、このワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与するレバー支点押さえばねと、上記ワイヤレバーの上記先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダとを有し、上記記録ワイヤの突出動作により、上記記録ヘッドと上記プラテンとの間に搬送されるシートに画像が記録される記録装置において、上記記録ヘッドの上記レバー支点押さえばねは、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、上記レバー押さえばね部が、上記ワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与し、上記スプリングホルダ押さえばね部が、上記スプリングホルダに押圧力を付与するように構成される一方、前記リング形状の基部の内周部に前記スプリングホルダの位置決め突起が挿入される位置決め穴を有する位置決め部を一体に形成したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項1乃至3に記載の発明には、次の作用がある。
【0012】
レバー支点押さえばねは、そのレバー押さえばね部が、記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの基端部に押圧力を付与すると、この押圧力の反力を受けて撓み変形し、上記押圧力が減少する傾向となる。しかし、レバー支点押さえばねのスプリングホルダ押さえばね部がスプリングホルダを押圧したときの反力が、レバー支点押さえばねの上記撓み変形を矯正する方向に作用するので、レバー押さえばね部がワイヤレバーの基端部に作用する上記押圧力を適正に確保できる。この結果、基端部を支点として回動するワイヤレバーの挙動が安定化し、記録ワイヤを高速に動作させることができるので、記録装置に高速記録を実現させることができる。
【0013】
また、レバー押さえばね部を備えたレバー支点押さえばねに、スプリングホルダを押圧するスプリングホルダ押さえばね部が一体に設けられたことから、スプリングホルダを押圧するためのばね部材等を別途組み付ける必要がないので、記録ヘッドの組立作業が容易となって、記録ヘッドの製造コストを低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【0016】
これらの図に示す記録装置としてのプリンタ10は、記録ヘッドの図示しない多数の記録ワイヤを、インクリボン31(図2)を介してシートSに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷するドットインパクトプリンタである。ここで、シートSは、単票紙や連続紙などの普通紙の他に、OHP(オーバーヘッドプロジェクト)シートやコート紙、フィルムなどである。
【0017】
上記プリンタ10は、図1に示すように、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13と、同じくプリンタ本体11に着脱自在に装着されたシート供給ガイド34(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆う図示しないアッパケース及びロアケースと、を有して構成される。
【0018】
上記プリンタ本体11は、本体フレームとしてのベースフレーム14、シート案内フレーム15(図2)、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印刷機構部20と、プラテン21、シート案内22及びピンチローラ25(図2)を備えたシート搬送機構部23と、を有して構成される。
【0019】
ベースフレーム14及びシート案内フレーム15は、図2に示すようにほぼ平行配置され、これらのベースフレーム14及びシート案内フレーム15の両端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム17がそれぞれ立設して固定される。こららの左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すように、キャリッジガイド軸24が架け渡されて回動可能に枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に配設されている。シート案内22は、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17との間に配設されて、シート案内フレーム15に嵌合して固定されている。また、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17の後方部、上方部それぞれには、前記プッシュトラクタユニット12、排出ユニット13をそれぞれ装着可能な図示しないトラクタユニット装着部、排出ユニット装着部が設けられている。
【0020】
図1に示すプッシュトラクタユニット12は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ送り出し、シート供給ガイド34は、シートSとしての単票紙を1枚づつシート供給機構部23へ供給する。また、排出ユニット13は、連続紙または単票紙をシート搬送機構部23からプリンタ10外へ引き出すものである。
【0021】
つまり、図2に示すように、プッシュトラクタユニット12のトラクタベルト26の回転により、このトラクタベルト26のピン27の作用で、連続紙は、シート搬送機構部23のシート案内22に案内され、このシート案内22とプラテン21との間に形成されるシート搬送経路28を経てプラテン21へ向い、矢印α方向に送給される。このプッシュトラクタユニット12の非動作時に、シート供給ガイド34から単票紙が一枚づつ、シート搬送経路28を経てプラテン21へ供給可能とされる。また、排出ユニット13の排出ローラ29の回転により、後述のごとく、記録ヘッド18により文字等が記録された連続紙または単票紙は、シート搬送機構部23のプラテン21から矢印β方向に引き出される。これにより、連続紙または単票紙は、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0022】
図1に示す前記キャリッジ19は、キャリッジガイド軸24に摺動自在に挿通されると共に、記録ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸24がプラテン21と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これらのプラテン21及びキャリッジガイド軸24の軸方向と一致する主走査方向に移動(走行)可能に設けられる。
【0023】
図示しないキャリッジ駆動モータの正転または逆転により、キャリッジ19は、タイミングベルト30(図2)を介しキャリッジガイド軸24に案内されて、主走査方向における図1の左向きまたは右向きに走行される。
【0024】
前記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ35(図3(A))を備え、これらの記録ワイヤ35の突出方向前方にインクリボン31が位置する。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤを突出動作させてインクリボン31に打ち当て、インクリボン31のインクを、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送されるシートS(連続紙または単票紙)に付着させて、このシートSに文字を含む画像を記録する。
【0025】
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走行する間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シートSが連続紙の場合には、シート搬送機構部23のプラテン21、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13が、また、シートSが単票紙の場合には、シート搬送機構部23のプラテン21、ピンチローラ25及び排出ユニット13が、それぞれシートSを所定量(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0026】
尚、図2に示す符号32は、ベースフレーム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23内へシートSを供給するためのボトムシート供給口である。
【0027】
また、プラテン21、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13の駆動制御と、キャリッジ19の走行制御と、記録ヘッド18の記録ワイヤ35による記録動作の制御は、制御装置としての制御基板33(図2)により実施される。この制御基板33は、例えばプリンタ本体11の後方におけるシート案内フレーム15の下方に配置される。
【0028】
ところで、上記記録ヘッド18は、図3及び図4に示すように、ヘッド本体40にノーズ部41が連設され、ヘッド本体40の外側に放熱器42が配置されて構成される。
【0029】
上記ヘッド本体40は、図4に示すように、有底円筒形状のフレーム43の開口側に、略リング形状のヨーク44(図6)、サイドヨーク45(図6)が順次積層して配設され、また、フレーム43の内側にスプリングホルダ46が配置され、更に、上記ヨーク44及びサイドヨーク45の周方向に複数形成されたそれぞれの凹部47及び凹部48に各一本のワイヤレバー49が収容され(図5及び図6には1本のワイヤレバー49のみを示す。)、また、これらのワイヤレバー49の基端部50が、レバー支点押えばね51を介してレバーホルダ52により保持されて構成される。
【0030】
フレーム43は、ケイ素鋼(例えば1%ケイ素鋼)から構成される。このフレーム43の底面部には、同心円上に所定間隔を隔ててコア53が一体に突設され、これらの各コア53に電磁石コイル54が巻き付けられる。このコア53及び電磁石コイル54により電磁石59が構成される。
【0031】
それぞれの上記ワイヤレバー49の先端部55に、記録ワイヤ35が1本づつ装着される。また、各ワイヤレバー49は、それぞれの先端部55付近が、スプリングホルダ46に内蔵された復帰スプリング58によってレバーホルダ52方向へ常時付勢される。更に、各ワイヤレバー49の基端部50は、ヨーク44の凹部47を構成するリング部56に接触可能に設けられる。
【0032】
上記レバー支点押えばね51は、図5及び図7に示すように、リング形状の基部65から外方へ複数枚のレバー押えばね部57が放射状に一体に延在された板ばねである。図4に示すように、レバー支点押えばね51のそれぞれのレバー押えばね部57がワイヤレバー49の基端部50に付勢力(押圧力F)を付与して押圧することにより、ワイヤレバー49の基端部50が、ヨーク44のリング部56に常時接触して保持される。また、上記レバーホルダ52は、レバー支点押えばね51のレバー押えばね部57がワイヤレバー49の基端部50に常に押圧力Fを付与するようレバー支点押えばね51を保持する。
【0033】
上記電磁石59の電磁石コイル54に通電がなされると、この電磁石59の周囲に磁気回路が形成され、コア53が励磁されて吸引力が発生し、ワイヤレバー49のアーマチェア部60がコア53に吸引される。これにより、ワイヤレバー49は、基端部50の先端を支点Oとしてノーズ部41方向に回動し、記録ワイヤ35をノーズ部41の先端ガイド(不図示)から突出動作させる。
【0034】
電磁石コイル54の通電が遮断された時にコア53が消磁されて、上記吸引力が消失する。このとき、ワイヤレバー49は、復帰スプリング58の付勢力(復帰力)により、基端部50の支点O回りにレバーホルダ52方向へ回動し、元位置に復帰する。
【0035】
電磁石59の周囲に形成される上記磁気回路には、図4に示すメイン磁気回路61と、図5及び図6に示すサブ磁気回路62とがある。
【0036】
メイン磁気回路61は、磁束が、コア53からワイヤレバー49のアーマチェア部60及び基端部50を経て、フレーム43の外壁63からコア53へ循環して流れる磁気回路である。また、サブ磁気回路62は、磁束が、コア53からワイヤレバー49、サイドヨーク45、ヨーク44及びフレーム43の外壁63を経て、コア53へ循環して流れる磁気回路である。
【0037】
図4に示す前記ノーズ部41は、記録ワイヤ35の上述の突出動作を含む進退動作を案内するものである。つまり、記録ワイヤ35の進退動作は、ノーズ部41内に形成された複数の中間ダクト64及び不図示の先端ガイドにより案内される。また、前記放熱器42は、電磁石59の電磁石コイル54への通電によって発熱するヘッド本体40の熱を放散させて、このヘッド本体40を冷却するものである。
【0038】
さて、前記レバー支点押さえばね51は、図7に示すように、基部65の外周縁から、ワイヤレバー49の個数に対応した複数枚のレバー押さえばね部57が放射状に一体に延設されると共に、基部65の内周縁から、その周方向適宜位置にスプリングホルダ押さえばね部66が一体に形成されて構成される。更に、レバー支点押さえばね51の内周には、スプリングホルダ46の位置決め突起69(図4)が挿入可能な位置決め穴70を有する位置決め部71が一体に形成されて、レバー支点押さえばね51が記録ヘッド18内で位置決めされる。
【0039】
上記レバー押さえばね部57は、図8に示すように、前述の如くレバー支点押さえばね51の背面67がレバーホルダ52に押圧された状態で、ワイヤレバー49の基端部50に押圧力Fを付与し、この基端部50をヨーク44のリング部56に接触して保持させる。
【0040】
また、上記スプリングホルダ押さえばね部66は、レバー支点押さえばね51の背面67が図5に押圧された状態で、スプリングホルダ46に押圧力Pを付与し、このスプリングホルダ46が記録ワイヤ35の動作に伴いレバーホルダ52側へ浮き上がることを防止する。
【0041】
従って、このスプリングホルダ押さえばね部66の存在によって、レバーホルダ52とスプリングホルダ46との間に、従来技術のコイルスプリング107(図9)等のばね部材が削除される。
【0042】
更に、レバー支点押さえばね51のスプリングホルダ押さえばね部66がスプリングホルダ46に押圧力Pを付与した時、レバー支点押さえばね51は、スプリングホルダ46から押圧力Pの反力Npを受ける。ここで、上記レバー支点押さえばね51のレバー押さえばね部57がワイヤレバー49の基端部50に押圧力Fを付与した時、この押圧力Fの反力Nfがワイヤレバー49の基端部50からレバー支点押さえばね51に作用して、レバー支点押さえばね51は、レバーホルダ52との接触点68を中心に、図8の二点鎖線に誇張して示すように撓み変形して、上記押圧力Fが減少する傾向となる。スプリングホルダ46からの上記反力Npは、反力Nfによる上記レバー支点押さえばね51の撓み変形を、レバーホルダ52との接触点68を支点として矯正する方向に作用し、これにより、レバー押さえばね部57による押圧力Fの減少傾向を阻止する機能を果たす。
【0043】
従って、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼及び▲2▼を奏する。
【0044】
▲1▼レバー支点押さえばね51は、そのレバー押さえばね部57が、記録ワイヤ35を先端部55に装着したワイヤレバー49の基端部50に押圧力Fを付与すると、この押圧力Fの反力Nfを受けて撓み変形し、上記押圧力Fが減少する傾向となる。しかし、レバー支点押さえばね51のスプリングホルダ押さえばね部66がスプリングホルダ46を押圧した時の反力Npが、レバー支点押さえばね51の上記撓み変形を矯正する方向に作用するので、レバー押さえばね部57がワイヤレバー49の基端部50に作用する上記押圧力Fを適正に確保できる。この結果、基端部50を支点Oとして回動するワイヤレバー49の挙動が安定化し、記録ワイヤ35を高速に進退動作させることができるので、プリンタ10に高速記録を実現させることができる。
【0045】
▲2▼レバー押さえばね部57を備えたレバー支点押さえばね51に、スプリングホルダ46を押圧するスプリングホルダ押さえばね部66が一体に設けられたことから、スプリングホルダ46を押圧するためのばね部材等(例えば図9のコイルスプリング107)を別途組み付ける必要がないので、記録ヘッド18の組立作業が容易となって、記録ヘッド18の製造コストを低減できる。
【0046】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明に係る記録ヘッドのレバー支点押さえばねによれば、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、レバー押さえばね部が、記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの基端部に押圧力を付与可能とし、スプリングホルダ押さえばね部が、ワイヤレバーの先端部付近に復帰力を付与する復帰スリングを収容したスプリングホルダに押圧力を付与可能に構成されたことから、記録ヘッドの記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの挙動を安定化して、記録装置に高速記録を実現させることができる。
【0048】
請求項2に記載の発明に係る記録装置の記録ヘッドによれば、記録ワイヤを先端部に装着すると共に基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバーと、このワイヤレバーの基端部に押圧力を付与するレバー支点押さえばねと、ワイヤレバーの上記先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダと、を有する記録装置の記録ヘッドにおいて、上記レバー支点押さえばねは、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、レバー押さえばね部が、ワイヤレバーの基端部に押圧力を付与可能とし、スプリングホルダ押さえばね部が、スプリングホルダに押圧力を付与可能に構成されたことから、記録ヘッドの記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの挙動を安定化して、記録装置に高速記録を実現させることができる。
【0049】
請求項3に記載の発明に係る記録装置によれば、プラテンに沿って走行可能なキャリッジに搭載された複数の記録ワイヤを備える記録ヘッドは、記録ワイヤを先端部に装着すると共に基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバーと、このワイヤレバーの基端部に押圧力を付与するレバー支点押さえばねと、ワイヤレバーの先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダとを有し、上記記録ヘッドのレバー支点押さえばねは、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、レバー押さえばね部が、ワイヤレバーの基端部に押圧力を付与可能とし、スプリングホルダ押さえばね部が、スプリングホルダに押圧力を付与可能に構成されたことから、記録ヘッドの記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの挙動を安定化して、記録装置に高速記録を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1の記録ヘッドを示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4のV−V線の方向から目視し、一部を省略して示す矢視図である。
【図6】図4のサイドヨークを示し、(A)が正面図、(B)が図6(A)のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図4のレバー支点押さえばねを示し、(A)が正面図、(B)が図7(A)のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図4のレバー支点押さえばね、ワイヤレバー及びスプリングホルダ等を拡大して示す断面図である。
【図9】従来のドットインパクトプリンタにおける記録ヘッドのレバー支点押さえばね、ワイヤレバー及びスプリングホルダ等を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
18 記録ヘッド
19 キャリッジ
21 プラテン
35 記録ワイヤ
46 スプリングホルダ
49 ワイヤレバー
50 ワイヤレバーの基端部
51 レバー支点押さえばね
55 ワイヤレバーの先端部
57 レバー支点押さえばねのレバー押さえばね部
58 復帰スプリング
65 レバー支点押さえばねの基部
66 レバー支点押さえばねのスプリングホルダ押さえばね部
F 押圧力
P 押圧力
O 支点
Nf 反力
Np 反力
S シート

Claims (3)

  1. リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、上記レバー押さえばね部が、記録ワイヤを先端部に装着したワイヤレバーの基端部に押圧力を付与し、上記スプリングホルダ押さえばね部が、上記ワイヤレバーの先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダに押圧力を付与するように構成される一方、前記リング形状の基部の内周部に前記スプリングホルダの位置決め突起が挿入される位置決め穴を有する位置決め部を一体に形成したことを特徴とする記録ヘッドのレバー支点押さえばね。
  2. 記録ワイヤを先端部に装着すると共に基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバーと、このワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与するレバー支点押さえばねと、上記ワイヤレバーの上記先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダと、を有する記録装置の記録ヘッドにおいて、
    上記レバー支点押さえばねは、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、上記レバー押さえばね部が、上記ワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与し、上記スプリングホルダ押さえばね部が、上記スプリングホルダに押圧力を付与するように構成される一方、前記リング形状の基部の内周部に前記スプリングホルダの位置決め突起が挿入される位置決め穴を有する位置決め部を一体に形成したことを特徴とする記録装置の記録ヘッド。
  3. プラテンに沿って走行可能なキャリッジに、複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッドが搭載され、この記録ヘッドは、上記記録ワイヤを先端部に装着すると共に基端部を支点として回動可能に設けられたワイヤレバーと、このワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与するレバー支点押さえばねと、上記ワイヤレバーの上記先端部付近に復帰力を付与する復帰スプリングを収容したスプリングホルダとを有し、上記記録ワイヤの突出動作により、上記記録ヘッドと上記プラテンとの間に搬送されるシートに画像が記録される記録装置において、
    上記記録ヘッドの上記レバー支点押さえばねは、リング形状の基部の外周にレバー押さえばね部が一体に延設され、内周にスプリングホルダ押さえばね部が一体に形成され、上記レバー押さえばね部が、上記ワイヤレバーの上記基端部に押圧力を付与し、上記スプリングホルダ押さえばね部が、上記スプリングホルダに押圧力を付与するように構成される一方、前記リング形状の基部の内周部に前記スプリングホルダの位置決め突起が挿入される位置決め穴を有する位置決め部を一体に形成したことを特徴とする記録装置。
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