JP2005169824A - 記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 復帰コイルばねの破損を抑制することができ、応答性が向上する記録ヘッド及びこの記録ヘッドを備えた記録装置を提供する。
【解決手段】 記録装置に備えられる記録ヘッドが、一端35A側をプラテンに向けて突出する記録ワイヤ35と、記録ワイヤ35の他端35B側に連結されたワイヤピン36と、電磁石56によって吸引或いは吸引解除されることにより、一端部44Aと他端部44Bとの間に備えられた支点部44Cを支点として回動し、一端部44Aが、ワイヤピン36を押圧して記録ワイヤ35を突出させる作動板44と、ワイヤピン36に作用してワイヤピン36を突出状態から待機位置に復帰させる復帰コイルばね37と、作動板44の他端部44Bに当接して、待機位置に復帰させる復帰力を作動板44に付勢するとともにレバーホルダ48に一体に形成された突起部49と、を備えた。
【選択図】 図3

Description

ワイヤピンを押圧して記録ワイヤを突出させる記録ヘッド及びこの記録ヘッドを備えた記録装置に関する。
一般に、プラテンに沿って往復駆動されるキャリッジに記録ヘッドが搭載され、記録ヘッドの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してプラテン上に搬送されたシートに画像を記録する記録装置が知られている。
この種の記録装置の記録ヘッドには、一端側をプラテンに向けて突出する記録ワイヤと、記録ワイヤの他端側に連結されたワイヤピンと、コア及びこのコアに装着される電磁コイルを有する電磁石によって吸引又は吸引解除されることにより、ワイヤピンを押圧して記録ワイヤの一端をプラテンに向けて突出させる作動板と、ワイヤピンに作用して当該ワイヤピンを突出状態から待機位置に復帰させる復帰コイルばねとを備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。この復帰コイルばねは、ワイヤピンを復帰させる際にワイヤピンが作動板に当接することとなるので、作動板も待機位置に復帰させることとなる。
特開平8−156289号公報
しかしながら、上記記録装置では、復帰コイルばねのみでワイヤピン及び作動板も復帰させなければならないため、ワイヤピン及び作動板が待機位置に復帰するのに要する時間が長くなり、高速応答できないという問題がある。
また、ワイヤピン及び作動板が待機位置に復帰するのに要する時間を短くするために復帰コイルばねのばね定数を大きく設定すると、繰り返しの使用により復帰コイルばねが破損し易くなるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、復帰コイルばねの破損を抑制することができ、応答性が向上する記録ヘッド及びこの記録ヘッドを備えた記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、一端側をプラテンに向けて突出する記録ワイヤと、当該記録ワイヤの他端側に連結されたワイヤピンと、電磁石によって吸引或いは吸引解除されることにより、一端部と他端部との間に備えられた支点部を支点として回動し、前記一端部が、前記ワイヤピンを押圧して前記記録ワイヤを突出させる作動板と、前記ワイヤピンに作用して当該ワイヤピンを突出状態から待機位置に復帰させる復帰手段と、前記作動板の他端部に当接して、待機位置に復帰させる復帰力を前記作動板に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とするものである。
この記録ヘッドにおいて、前記付勢手段は、前記作動板を保持するレバーホルダに一体に形成された突起部であってもよい。
また、上記記録ヘッドにおいて、前記突起部は、前記作動板が前記ワイヤピンを押圧する際に、前記作動板の回動に追従して後退し、前記作動板が復帰する際に、当該突起部の後退により反り返った前記レバーホルダの復帰により前記作動板の他端部を押圧するようにしてもよい。
更に、上記記録ヘッドにおいて、前記レバーホルダは、樹脂製であってもよい。
更にまた、上記記録ヘッドにおいて、前記復帰コイルばねは、前記記録ワイヤの外周に嵌められてもよい。
また、プラテンに沿って往復駆動されるキャリッジに記録ヘッドが搭載され、前記記録ヘッドの記録ワイヤの一端側を前記プラテンに向けて突出する突出動作により、インクリボンを介して前記プラテン上に搬送されたシートに画像を記録する記録装置において、前記記録ヘッドは、前記記録ワイヤの他端側に連結されたワイヤピンと、電磁石によって吸引或いは吸引解除されることにより、一端部と他端部との間に備えられた支点部を支点として回動し、前記一端部が、前記ワイヤピンを押圧して前記記録ワイヤを突出させる作動板と、前記ワイヤピンに作用して当該ワイヤピンを突出状態から待機位置に復帰させる復帰手段と、前記作動板の他端部に当接して、待機位置に復帰させる復帰力を前記作動板に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とするものである。
この記録装置において、前記付勢手段は、前記作動板を保持するレバーホルダに一体に形成された突起部であってもよい。
また、上記記録装置において、前記突起部は、前記作動板が前記ワイヤピンを押圧する際に、前記作動板の回動に追従して後退し、前記作動板が復帰する際に、当該突起部の後退により反り返った前記レバーホルダの復帰により前記作動板の他端部を押圧してもよい。
更に、上記記録装置において、前記レバーホルダは、樹脂製であってもよい。
更にまた、上記記録装置において、前記復帰コイルばねは、前記記録ワイヤの外周に嵌められてもよい。
本発明によれば、復帰コイルばねの破損を抑制することができ、応答性が向上する。
以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る記録装置の一実施形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
これらの図に示す記録装置としてのプリンタ10は、記録ヘッド18の複数の記録ワイヤを、インクリボン31を介してシートSに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を記録するドットインパクトプリンタである。ここで、シートSは、単票紙や連続紙などの普通紙の他に、通帳や葉書、封筒などである。特に、上記単票紙は単票複写紙を含み、連続紙は連続複写紙を含む。
上記プリンタ10は、図1に示すように、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13と、同じくプリンタ本体11に着脱自在に装着されたシート供給ガイド34(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆う図示しないアッパーケース及びロアケースと、を有して構成される。
上記プリンタ本体11は、本体フレームとしてのベースフレーム14、シート案内フレーム15(図2)、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印刷機構部20と、プラテン21、シート案内22及びピンチローラ25(図2)を備えたシート搬送機構部23と、を有して構成される。
ベースフレーム14及びシート案内フレーム15は、図2に示すようにほぼ平行配置され、これらのベースフレーム14及びシート案内フレーム15の両端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム17がそれぞれ立設して固定される。これらの左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すように、キャリッジ軸24が架け渡されて回動可能に枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に配設されている。シート案内22は、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17との間に配設されて、シート案内フレーム15に嵌合して固定されている。また、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17の後方部、上方部それぞれには、前記プッシュトラクタユニット12、排出ユニット13をそれぞれ装着可能な図示しないトラクタユニット装着部、排出ユニット装着部が設けられている。
図1に示すプッシュトラクタユニット12は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ送り出し、シート供給ガイド34は、シートSとしての単票紙を1枚ずつ(連続単票紙の場合には1綴りずつ)シート搬送機構部23へ供給する。また、排出ユニット13は、連続紙又は単票紙をシート搬送機構部23からプリンタ10外へ引き出すものである。
つまり、図2に示すように、プッシュトラクタユニット12のトラクタベルト26の回転により、このトラクタベルト26のピン27の作用で、連続紙は、シート搬送機構部23のシート案内22に案内され、このシート案内22とプラテン21との間に形成されるシート搬送経路28を経てプラテン21の前方へ向かい、矢印α方向に送給される。このプッシュトラクタユニット12の非動作時に、シート供給ガイド34から単票紙が1枚ずつ(又は1綴りずつ)、シート搬送経路28を経てプラテン21の前方へ供給可能とされる。また、排出ユニット13の排出ローラ29の回転により、後述のごとく、記録ヘッド18により文字等が記録された連続紙又は単票紙は、シート搬送機構部23のプラテン21から矢印β方向に引き出される。これにより、連続紙又は単票紙は、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
図1に示す前記キャリッジ19は、キャリッジ軸24に摺動自在に挿通されると共に、記録ヘッド18を搭載する。キャリッジ軸24がプラテン21と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これらのプラテン21及びキャリッジ軸24の軸方向と一致する主走査方向に移動(走行)可能に設けられる。
図示しないキャリッジ駆動モータの正転又は逆転により、キャリッジ19は、タイミングベルト30(図2)を介しキャリッジ軸24に案内されて、主走査方向における図1の左向き又は右向きに走行される。
上記記録ヘッド18における複数の記録ワイヤの突出方向前方には、インクリボン31が配置される。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤを突出動作させてインクリボン31に打ち当て、インクリボン31のインクを、プラテン21とインクリボン31との間に搬送されるシートS(連続紙または単票紙)に付着させることにより、このシートSに文字を含む画像を記録する。
インクリボン31は、リボン巻取り軸50により一方向に巻き取られ、リボンカートリッジ38内に収納される。このリボンカートリッジ38は、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17との間に、ベースフレーム14に対向して着脱自在に装着されるもの(ステーショナル型)である。
記録ヘッド18によるこの記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向き又は右向きに走行する間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シートSが連続紙の場合には、図2に示すシート搬送機構部23のプラテン21、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13が、また、シートSが単票紙の場合には、シート搬送機構部23のプラテン21、ピンチローラ25及び排出ユニット13がそれぞれシートSを所定量(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
なお、図2に示す符号32は、ベースフレーム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23内へシートSを供給するためのボトムシート供給口である。
また、本実施形態では、図示は省略するが、キャリッジ軸24の端部に回転一体に連結されたアジャストレバーの爪部が、サイドフレーム(例えば、右サイドフレーム)に形成された溝列の溝に係合された状態で、アジャストレバーが手動で間欠的に動作されることによりキャリッジ軸24が回動して、記録ヘッド18とプラテン21との間のプラテンギャップを調整するプラテンギャップ調整機構を備えているものである。
図3は、記録ヘッドの側断面図であり、図4は、図3の矢印P方向から見た記録ヘッドのレバーホルダを取り除いた平面図である。図5は、図3の矢印Q方向から見た記録ヘッドのレバーホルダの平面図である。
記録ヘッド18は、図3に示すように、ヘッド本体40を有し、ヘッド本体40にノーズ41が連設され、ヘッド本体40の外側には、放熱器42が配置されて構成される。
ヘッド本体40は、略環状のフレーム43を有している。このフレーム43は、軟磁性材料(例えばパーメンジュールや1%ケイ素鋼など)により構成され、環状の底部43Aと、この底部43Aの外周に垂直に連なって延びる外壁43Bとを有している。このフレーム43の底部43Aには、略同一円周上に所定間隔を隔てて複数のコア53が一体に形成されている。
これら各コア53には、ボビン54が嵌め込まれる。このボビン54には、コイル線が巻き付けられて電磁コイル55が形成されており、コア53及び電磁コイル55を有する電磁石56が構成される。
また、フレーム43の内周側には、ノーズ41における略円筒形状の後端41Aが挿通される。このノーズ41は、記録ワイヤ35の突出動作を含む進退動作を案内する中間ガイド60及び先端ガイド61を保持するものである。つまり、記録ワイヤ35は、ノーズ41における中間ガイド60及び先端ガイド61により案内保持される。この先端ガイド61は、ノーズ41の先端41Bに設けられ、記録ワイヤ35の一端35A側を案内している。記録ワイヤ35の他端35B側には、円柱形状のワイヤピン36が連結されている。このワイヤピン36は、作動板44と接離可能に構成され、この作動板44の押圧力により記録ワイヤ35を突出させるものである。ノーズ41とフレーム43との間には、電磁コイル55への通電を行う電気回路が配置された基板57と、この基板57とフレーム43とを絶縁するための絶縁板58と、が配置される。
上記各コア53には、プランジャ45が対向して配置される。プランジャ45のコア53に対向する一端の反対側の他端には、作動板44がかしめ固定されている。つまり、図4に示すように、複数の作動板44が、コア53(図3)に対応する位置に略同一円周上に所定間隔を隔てて配置されることとなる。
作動板44は、略二等辺三角形状であり、作動板44の一端部(頂角部)44Aが記録ヘッド18の中央に向かう方向に延出して形成されている。尚、この作動板44の形状は、複数の作動板44を配置する際に互いに接触せず、ワイヤピン36を押圧可能な形状であれば任意に設定することができる。
この作動板44は、図3に示すように、当該作動板44の他端部44Bの辺(底辺)に平行に折り曲げられている。この折り曲げられて形成された山部を支点部44Cとし、この支点部44Cを支点として作動板44が回動することにより、作動板44の一端部44Aが、ワイヤピン36を押圧して記録ワイヤ35の一端35Aをプラテン21に向けて突出させる。つまり、作動板44には、一端部44Aと他端部44Bとの間に支点部44Cが備えられている。プランジャ45は、電磁石56の電磁コイル55に通電がなされたときに、当該電磁石56に吸引される。これにより、作動板44は、支点部44Cを支点としてノーズ41方向に回動し、記録ワイヤ35をノーズ41の先端41Bから突出させる。この記録ワイヤ35の突出により、記録ヘッド18は、当該記録ヘッド18に対向配置されたインクリボン31のインクをプラテン21上のシートSに転写する。なお、作動板44が電磁石56によって吸引される場合に記録ワイヤ35を突出させる構成としたが、作動板44が電磁石56によって吸引解除される場合、つまり、電磁コイル55への通電が遮断された場合に記録ワイヤ35を突出させる構成としてもよい。
作動板44には、当該作動板44の支点部44Cの略中央に孔44Dが設けられ、ボビン54にはこの孔44Dに対応する位置にピン54Aが形成されている。そして、作動板44の孔44Dには、電磁コイル55が巻き回されたボビン54をフレーム43方向に押えるためのコイル押え板46、及びスペーサ47を介してボビン54のピン54Aが挿通される。このピン54Aが、規制部材となり、作動板44のずれが防止される。
この作動板44はレバーホルダ48により保持される。また、ノーズ41の後端41Aには、当該ノーズ41とレバーホルダ48との位置決め用のノーズ突出部41Cが形成されている。このノーズ41のノーズ突出部41Cをレバーホルダ48に略中央に設けられた孔44Dに挿通させることで、ノーズ41とレバーホルダ48とが位置決めされることとなる。
ここで、作動板44によりワイヤピン36が押圧されて記録ワイヤ35が突出された場合に、ワイヤピン36に作用してワイヤピン36を突出状態から待機位置に復帰させる復帰コイルばね37(復帰手段)が、ノーズ41の後端41Aに当接して配置されている。この復帰コイルばね37は、記録ワイヤ35の外周に嵌められている。言い換えれば、記録ワイヤ35が復帰コイルばね37に挿通される。作動板44によりワイヤピン36が押圧された場合、この復帰コイルばね37は、ワイヤピン36及びノーズ41に挟まれて圧縮される。そして、電磁コイル55への通電が遮断されて、電磁石56の吸引力が消失したとき、復帰コイルばね37の復帰力により、ワイヤピン36及び作動板44が待機位置に復帰される。
このレバーホルダ48における作動板44を保持する保持面48A側には、作動板44が復帰したときに衝撃力を吸収するためのダンパゴム62が配置される。更に、このダンパゴム62とレバーホルダ48との間には、ダンパスペーサ63が配置され、作動板44の待機位置を調整している。
また、作動板44の支点部44Cの谷側の面が、レバーホルダ48に形成された突起状の支点押え部48B(図3及び図5)によりフレーム43方向に押圧され、作動板44の支点部44Cが、支点押え部48Bとスペーサ47(コイル押え板46)に挟まれて保持されている。これによって、作動板44は、支点部44Cを支点として回動することができる。
また、レバーホルダ48の保持面48Aには、図3に示すように、作動板44の一端部44Aが挿通される挿通口64を有する壁部48Cがフレーム43方向(ノーズ41方向)に延びて形成されている。この壁部48Cの挿通口64に挿通された作動板44の一端部44Aは、ワイヤピン36に臨み、作動板44が待機位置に待機している場合は、復帰コイルばね37による復帰力によりワイヤピン36が作動板44の一端部44Aに当接されている。そして、電磁コイル55への通電により作動板44が回動してワイヤピン36を押圧した場合、作動板44が挿通口64におけるフレーム43側の当接面64Aに当接して作動板44の回動量が規制される。これによって、作動板44が待機位置に復帰する時間が短縮される。
レバーホルダ48の背面には、固定ばね65が配置され、この固定ばね65の不図示の延出部がノーズ41に設けられた不図示の突起に掛けることにより、ノーズ41並びに、ヘッド本体40におけるフレーム43、コイル押え板46、スペーサ47、及びレバーホルダ48を押圧固定している。このレバーホルダ48は、PAR(ポリアリレート)等の樹脂で成形されている。
図6は、作動板44及びワイヤピン36が待機位置に待機している状態における記録ヘッド18の断面拡大図である。また、図7は、プラテンギャップが適正に設定されている場合に電磁コイル55に通電が行われたときの記録ヘッド18の拡大断面図である。ここで、プラテンギャップが適正に設定されている場合には、記録品質が低下することなく、シートSへの記録が正常に行われる。
本実施形態では、ワイヤピン36を復帰させる復帰コイルばね37の他に、作動板44の他端部44Bに当接して、作動板44を待機位置に復帰させる復帰力を、作動板44に付勢する付勢手段を備えたものである。この付勢手段は、図3、図5〜図7に示すように、レバーホルダ48に一体に形成された突起部49である。つまり、この突起部49は、レバーホルダ48の外周に沿って、レバーホルダ48の外周近傍の保持面48A側に形成されている。このように、突起部49がレバーホルダ48と一体に形成されているので、突起部49をレバーホルダ48に接着する工程等を省くことができる。また、レバーホルダと突起部とを別体にする場合は組み立てが困難であるが、本実施形態では、突起部49がレバーホルダ48と一体に形成されているので、突起部49がレバーホルダ48に対してずれることはなく、容易に記録ヘッド18を組み立てることができる。
電磁石56の電磁コイル55への通電が行われると、図7に示すように、プランジャ45がコア53に吸引されてコア53に当接する。更に、作動板44が挿通口64の当接面64Aに当接し、作動板44の回動が規制される。このとき、作動板44の一端部44Aにより、ワイヤピン36が押圧され、記録ワイヤ35が突出されることとなるが、記録ワイヤ35がインクリボン31を介してプラテン21上のシートSに画像(つまり、ドット)を記録しているので、ワイヤピン36が作動板44の一端部44Aから離れることはないか、或いはワイヤピン36が作動板44の一端部44Aから離れてもノーズ41に到達することはない。
上記レバーホルダ48における突起部49は、作動板44がワイヤピン36を押圧する際に、作動板44の回動に追従して、フレーム43方向とは反対方向に後退する。つまり、電磁コイル55に通電された場合、作動板44が回動し、突起部49が作動板44の他端部44Bにより押圧されることとなる。従って、レバーホルダ48の外周近傍の突起部49に対応する部分が突起部49とともに後退することとなり、レバーホルダ48の外周近傍が、変位量dだけ突起部49が後退する方向に反り返ることとなる。特に、レバーホルダ48は、樹脂製であるので、金属製のレバーホルダに比べ、作動板44の押圧により反り返り易い。
そして、電磁コイル55への通電が遮断され、作動板44が待機位置に復帰する際に、当該突起部49の後退により反り返ったレバーホルダ48が、反り返る前の元の形状に復帰することとなる。このレバーホルダ48の復帰によって、作動板44の他端部44Bが突起部49に押圧され、作動板44が待機位置に押し戻されることとなる。
従って、作動板44は、ワイヤピン36を介して復帰コイルばね37により待機位置に押し戻されるとともに、このレバーホルダ48の突起部49により直接待機位置に押し戻されることとなるので、作動板44が待機位置に復帰する時間が短縮され、記録ヘッド18の応答性が向上する。
また、従来、作動板を待機位置に復帰させていたのは、復帰コイルばねのみであったが、更に、本実施形態では、復帰コイルばね37の他に、レバーホルダ48に設けた突起部49により作動板44が待機位置に復帰されることとなるので、記録ヘッド18の応答性を低下させることなく、復帰コイルばね37によりワイヤピン36及び作動板44を復帰位置に復帰させる復帰力、つまり、復帰コイルばね37のばね定数を、突起部49による復帰力の分だけ小さく設定することができる。このように、復帰コイルばね37のばね定数を小さく設定することができるので、復帰コイルばね37に繰り返しかかる応力を小さくすることができ、復帰コイルばね37の破損を抑制することができ、復帰コイルばね37の寿命を向上させることができる。
また、復帰コイルばね37の他に作動板44を待機位置に復帰させるコイルばねを別途設ける必要がないので、部品点数が少なく、組み立てが容易である。
また、突起部49は、図5に示すように、作動板44の他端部44B(図3及び図4)の辺に平行な方向に沿って、レバーホルダ48に形成されている。これによって、作動板44の他端部44Bには、レバーホルダ48における突起部49の復帰力が均一にかかることとなる。従って、作動板44の挙動が安定する。
更に、本実施形態では、ノーズ41には、復帰コイルばね37が挿設される有底のばね受け穴41Dが形成されている。このばね受け穴41Dは、復帰コイルばね37のコイル線同士が密着した状態における復帰コイルばね37のばね長よりも深く形成されている。
そして、この復帰コイルばね37は、ワイヤピン36及び作動板44を待機位置に押圧すべく、自由長よりも圧縮されて挿設されている。これによって、電磁コイル55への通電が遮断されている場合は、作動板44の一端部44Aがレバーホルダ48の保持面48Aに設けたダンパゴム62に当接している状態、つまり作動板44及びワイヤピン36が待機位置に待機している状態となる。
具体的には、ばね受け穴41Dの深さは、復帰コイルばね37を当該ばね受け穴41Dに挿設し、復帰コイルばね37が作動板44及びワイヤピン36を待機位置に押圧している場合における復帰コイルばね37の長さの半分以上に形成されている。これによって、復帰コイルばね37がガタつくことがなく、安定して記録ワイヤ35を進退させることができる。また、このばね受け穴41Dには、復帰コイルばね37とばね受け穴41Dの内面との摩擦力を軽減するために、ばね受け穴41Dの内面に潤滑油が塗られている。これによって、安定して記録ワイヤ35を進退させることができる。
このばね受け穴41Dは、ノーズ41の後端41Aにおけるノーズ突出部41Cの近傍に形成されている。また、ワイヤピン36の径は、ばね受け穴41Dの径よりも大きく設定されている。
次に、プラテンギャップが不適切に広く設定されている場合に電磁コイル55に通電が行われたときの記録ヘッド18の動作について説明する。また、図8は、プラテンギャップが不適切に広く設定されている場合に電磁コイル55に通電が行われたときの記録ヘッド18の拡大断面図である。ここで、プラテンギャップが不適切に広く設定されている場合とは、シートSが搬送されていない状態か、又は、シートSが搬送されていてもドットを記録出来ないほどプラテンギャップが広いか若しくは記録できても記録濃度が薄く、記録品質が低下するほどプラテンギャップが広い状態を示している。このようにプラテンギャップが不適切に広く設定されている場合としては、例えば、プラテンギャップは手動で調整されるので、ユーザが広めにプラテンギャップを設定してしまった場合等である。
電磁石56の電磁コイル55への通電が行われると、プランジャ45がコア53に吸引されてコア53に当接する。更に、作動板44が挿通口64の当接面64Aに当接し、作動板44の回動が規制される。このとき、作動板44の一端部44Aにより、ワイヤピン36が押圧され、記録ワイヤ35が突出されることとなるが、プラテンギャップが不適切に広い状態であるので、ワイヤピン36が作動板44の一端部44Aから離れ、プラテンギャップが適正に設定されている状態よりも記録ワイヤ35の飛行距離は長くなる。
本実施形態では、ワイヤピン36の径がばね受け穴の径よりも大きく設定されているので、プラテンギャップが不適切に広い状態等、電磁コイル55への通電量が過剰であり、記録ワイヤ35が過剰に突出する時には、ワイヤピン36がばね受け穴41Dの開口側近傍のノーズ周壁41Eに当接する。つまり、ワイヤピン36がばね受け穴41Dの開口側近傍のノーズ周壁41Eに当接するので、ワイヤピン36の移動、つまり、復帰コイルばね37の変形量(つまり、圧縮量)が規制されることとなる。従って、復帰コイルばね37が記録ワイヤ35の突出時に復帰コイルばね37のコイル線同士が密着した状態となるまで圧縮されることはなく、復帰コイルばね37に過大な応力がかかることはない。ゆえに、復帰コイルばね37の破損が抑制され、復帰コイルばね37の寿命が向上する。更に、ワイヤピン36がノーズ周壁41Eに当接した場合には、ばね受け穴41Dが、ワイヤピン36により閉塞されることとなるので、復帰コイルばね37を圧縮した際に潤滑油がばね受け穴41Dから漏れるのを防ぐことができる。
また、ワイヤピン36は、ノーズ41におけるばね受け穴41Dの開口側近傍のノーズ周壁41Eに当接されるので、繰り返しワイヤピン36がノーズ周壁41Eに打ち付けられても、ワイヤピン36の打ち付けによる衝撃力がノーズ41において分散し、ノーズ周壁41Eが潰れたり破損することはない。
また、復帰コイルばね37が密着した状態となることはなく、復帰コイルばねが密着した状態となるのを防止するために記録ヘッドの応答性を犠牲にして復帰コイルばねのばね定数を小さく設定するようなことはしなくてもよいので、記録ヘッド18の応答性の低下を抑制することができるものである。
また、プラテンギャップが不適切に広い状態における記録ワイヤ35の突出時には、ワイヤピン36がばね受け穴41Dの開口側近傍のノーズ周壁41Eに当接するので、プラテンギャップが不適切に広く設定されている場合に記録ワイヤ35の往復時間(ワイヤピン36が作動板44により押圧されて移動してから待機位置に戻るまでの時間)を短縮することができ、記録ワイヤ35がインクリボン31に引っかかるのが抑制され、記録ワイヤ35が折損してしまうのが抑制される。更に、プラテンギャップが不適切に広い状態における記録ワイヤ35の往復時間を短縮することができるので、プラテンギャップが不適切に広く設定された場合を基準に記録ヘッド18の走行速度を設定する場合に、記録ヘッド18の走行速度を高く設定することができ、プリンタ10のスループットを向上させることができる。
また、プラテンギャップが不適切に広い状態であっても、作動板44は、ワイヤピン36を介して復帰コイルばね37により待機位置に押し戻されるとともに、このレバーホルダ48の突起部49により直接待機位置に押し戻されることとなるので、作動板44が待機位置に復帰する時間が短縮されることとなる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明に係る記録装置の一実施形態が適用されたプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。 図1のプリンタ本体を示す側断面図である。 記録ヘッドの側断面図である。 図3の矢印P方向から見た記録ヘッドのレバーホルダを取り除いた平面図である。 図3の矢印Q方向から見た記録ヘッドのレバーホルダの平面図である。 作動板及びワイヤピンが待機位置に待機している状態における記録ヘッドの断面拡大図である。 プラテンギャップが適正に設定されている場合に電磁コイルに通電が行われたときの記録ヘッドの拡大断面図である。 プラテンギャップが不適切に広く設定されている場合に電磁コイルに通電が行われたときの記録ヘッドの拡大断面図である。
符号の説明
10…プリンタ(記録装置)、18…記録ヘッド、19…キャリッジ、21…プラテン、24…キャリッジ軸、31…インクリボン、35…記録ワイヤ、35A…一端、35B…他端、36…ワイヤピン、37…復帰コイルばね(復帰手段)、41…ノーズ、41A…後端、41B…先端、41C…ノーズ突出部、41D…ばね受け穴、43…フレーム、44…作動板、44A…一端部、44B…他端部、44C…支点部、48…レバーホルダ、49…突起部(付勢手段)、56…電磁石。

Claims (10)

  1. 一端側をプラテンに向けて突出する記録ワイヤと、
    当該記録ワイヤの他端側に連結されたワイヤピンと、
    電磁石によって吸引或いは吸引解除されることにより、一端部と他端部との間に備えられた支点部を支点として回動し、前記一端部が、前記ワイヤピンを押圧して前記記録ワイヤを突出させる作動板と、
    前記ワイヤピンに作用して当該ワイヤピンを突出状態から待機位置に復帰させる復帰手段と、
    前記作動板の他端部に当接して、待機位置に復帰させる復帰力を前記作動板に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする記録ヘッド。
  2. 請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記付勢手段は、前記作動板を保持するレバーホルダに一体に形成された突起部であることを特徴とする記録ヘッド。
  3. 請求項2に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記突起部は、
    前記作動板が前記ワイヤピンを押圧する際に、前記作動板の回動に追従して後退し、
    前記作動板が復帰する際に、当該突起部の後退により反り返った前記レバーホルダの復帰により前記作動板の他端部を押圧することを特徴とする記録ヘッド。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記レバーホルダは、樹脂製であることを特徴とする記録ヘッド。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記復帰コイルばねは、前記記録ワイヤの外周に嵌められることを特徴とする記録ヘッド。
  6. プラテンに沿って往復駆動されるキャリッジに記録ヘッドが搭載され、前記記録ヘッドの記録ワイヤの一端側を前記プラテンに向けて突出する突出動作により、インクリボンを介して前記プラテン上に搬送されたシートに画像を記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドは、
    前記記録ワイヤの他端側に連結されたワイヤピンと、
    電磁石によって吸引或いは吸引解除されることにより、一端部と他端部との間に備えられた支点部を支点として回動し、前記一端部が、前記ワイヤピンを押圧して前記記録ワイヤを突出させる作動板と、
    前記ワイヤピンに作用して当該ワイヤピンを突出状態から待機位置に復帰させる復帰手段と、
    前記作動板の他端部に当接して、待機位置に復帰させる復帰力を前記作動板に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、
    前記付勢手段は、前記作動板を保持するレバーホルダに一体に形成された突起部であることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、
    前記突起部は、
    前記作動板が前記ワイヤピンを押圧する際に、前記作動板の回動に追従して後退し、
    前記作動板が復帰する際に、当該突起部の後退により反り返った前記レバーホルダの復帰により前記作動板の他端部を押圧することを特徴とする記録装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の記録装置において、
    前記レバーホルダは、樹脂製であることを特徴とする記録装置。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記復帰コイルばねは、前記記録ワイヤの外周に嵌められることを特徴とする記録装置。
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